JPH08299350A - 衝撃波治療装置 - Google Patents

衝撃波治療装置

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JPH08299350A
JPH08299350A JP7106671A JP10667195A JPH08299350A JP H08299350 A JPH08299350 A JP H08299350A JP 7106671 A JP7106671 A JP 7106671A JP 10667195 A JP10667195 A JP 10667195A JP H08299350 A JPH08299350 A JP H08299350A
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JP
Japan
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ray
shock wave
applicator
irradiating
subject
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JP7106671A
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Inventor
Nobuki Kudo
信樹 工藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被検体に対する接触状態(押圧方向及び押圧力
等)を大きく変えることなくX線透視像により位置決め
を行なうことができる。 【構成】被検体Pに向けてX線を照射するX線管6と、
このX線管6から照射され、被検体Pを透過したX線を
検出するI.I.11と、このI.I.11により検出
された透過X線に基づいてX線透視像を表示する透視装
置本体Aのモニタとを備え、X線透視像を用いて衝撃波
の焦点を被検体Pの治療部位Cに位置合わせする衝撃は
治療装置。X線管6を所望位置に設け、治療部位Cに向
けて衝撃波を照射するアプリケータ1と、このアプリケ
ータ1を、その中心軸を中心に回転させる支持アーム
9、モータ駆動部9bとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、癌組織や結石等の被治
療物を、超音波送波等によって得られる衝撃波やその超
音波の収束エネルギーに因る温熱作用で破砕することに
より治療する衝撃波治療装置に係り、特に、アプリケー
タ内に配設されたX線管から放射されたX線に基づいて
治療部位の位置決めを行なう衝撃波治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】衝撃波治療装置は、強力な衝撃波を治療
部位に送波して癌細胞や結石等の治療を行なう非侵襲的
な治療装置である。
【0003】このような衝撃波治療装置では、衝撃波を
治療部位以外の他の正常組織に照射することを避けるた
めに、衝撃波の焦点をその治療部位に正確に位置合わせ
することが大切である。この位置合わせ(位置決めとも
いう)には種々の方式があるが、大別して、超音波診断
装置を用いるもの、X線診断装置を用いるもの、及びそ
の両者を用いるものがあり、それぞれの特徴をいかして
使い分けられているのが現状である。
【0004】X線診断装置を焦点の位置決めに用いるタ
イプの装置にも幾つかの種類があるが、その中で、X線
管を衝撃波源であるアプリケータ内に配設し、そのX線
管から照射されたX線に基づくX線透視像により位置決
めを行なうものがある。
【0005】このタイプ、いわゆるインラインX線タイ
プの衝撃波治療装置の内、特にアプリケータ内に超音波
診断装置のイメージング用超音波プローブをも内蔵した
タイプの衝撃波治療装置の概略構成を図10(a)、
(b)に示す。図10(a)によれば、球殻状に形成さ
れた圧電素子20を備えたアプリケータ21の内部に
は、その圧電素子20の中央部に形成された孔に固定し
て設けられたX線管22と、圧電素子20の内面に設け
られた超音波プローブ23とを備えている。治療時に
は、アプリケータ21は、水等を内包した水袋(ウオー
ターバッグ)24を介して被検体Pに押し当てられ、衝
撃波を送波して治療部位C1 を破砕するようになってい
る。
【0006】図10(a)及び(b)に示した衝撃波治
療装置では、超音波によるイメージング時には、超音波
プローブ23がX線管22のX線放射経路上(アプリケ
ータ21の中心軸上)に配置され、この超音波プローブ
23により超音波信号を送受信してイメージングを行な
う。また、X線による透視を行なう際には、超音波プロ
ーブ23はX線管22のX線放射経路上から経路外へ移
動し、この移動の後でX線管22からX線を放射する。
そして、治療部位C1 を含む被検体を透過したX線は、
イメージインテンシファイア(I.I.)25により検
出され、図示しない診断装置本体の回路群等を介して透
視像として表示される。
【0007】なお、同様のインラインX線タイプであ
り、さらに超音波プローブを内蔵した衝撃波治療装置で
あって別タイプのものの概略構成を図11(a)に示
す。図11(a)によれば、アプリケータ29の球殻状
に形成された圧電素子30の中央部には超音波プローブ
31が配設されている。また、圧電素子30の内面の所
要位置にX線管32が固定した状態に設けられている。
このX線管32のX線放射側には、透過X線を検出する
ためのI.I.33が設けられている。なお、その他
は、図10の構成と同様である。
【0008】図11(a)及び(b)によれば、超音波
プローブ31の中心軸とX線管32の中心軸とが交差し
ている。つまり、超音波信号送受信方向とX線照射方向
とが異なっているため、超音波信号によるイメージング
と透過X線による透視像表示とを同時に行なうことも可
能になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】X線による治療部位の
位置決めを行なうためには、2方向からの透視を必要と
する。つまり、1方向からの透視像により治療部位の2
次元的な位置を把握し、先の透視方向とは異なる方向か
らの透視像による治療部位の移動量等を検出し、その移
動量等に基づいて治療部位の3次元的な位置を求めてい
る。
【0010】上述したインラインX線タイプの衝撃波治
療装置においても、X線による治療部位の位置決めで
は、2方向からの透視が必要である。しかし、この装置
において2方向からの透視を行なう場合には、以下に述
べる問題が生じていた。
【0011】すなわち、図10(a)又は(b)に示す
ように、ある方向のX線透視(最初の透視)を行なった
後に、異なるX線透視方向を確保するために、図10
(c)に示すように、アプリケータ21を移動(特に、
傾斜)させなければならなかった。このため、アプリケ
ータ21の移動により、当該アプリケータ21のウオー
ターバッグ24を介した被検体Pに対する接触状態(押
圧方向、押圧力等)が最初の透視のときとでは大きく異
なってしまい、結石位置C1 が最初の透視時と比べて異
なってしまった(図中C1 →C2 )。したがって、正確
な位置決めを行なうことが難しかった。
【0012】また、インラインX線タイプの場合、アプ
リケータを移動(傾斜)させることは、超音波信号の送
受信方向も変えることになるため、図11(b)に示す
ように、その移動位置によっては、超音波プローブ31
の超音波信号送受信方向に骨等の障害物が存在してしま
うことがあり、超音波画像上で治療部位が見えなくなっ
てしまうことがあった。また、障害物の超音波画像と治
療部位の画像とが区別できなくなることもあり、正確な
位置決めができなくなることがあった。
【0013】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、被検体に対する接触状態(押圧方向及び押圧力
等)を大きく変えることなくX線透視像により位置決め
を行なうことができるインラインX線タイプの衝撃波治
療装置を提供することを第1の目的とする。
【0014】また、超音波プローブを内蔵した場合であ
っても、そのプローブからの超音波信号送受信方向を変
えることなくX線透視像により位置決めを行なうことが
できるインラインX線タイプの衝撃波治療装置を提供す
ることを第2の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した衝撃波治療装置は、被検体に向けて
X線を照射するX線照射手段と、このX線照射手段から
照射され、前記被検体を透過したX線を検出するX線検
出手段と、このX線検出手段により検出された透過X線
に基づいてX線透視像を表示する表示手段とを備え、前
記X線透視像を用いて衝撃波の焦点を被検体の治療部位
に位置合わせする衝撃波治療装置において、前記X線照
射手段を所望位置に設け、前記治療部位に向けて前記衝
撃波を照射する衝撃波照射手段と、この衝撃波照射手段
の中心軸を中心に、該衝撃波照射手段を回転させる回転
手段とを備えている。
【0016】特に、請求項2に記載した衝撃波治療装置
によれば、前記X線照射手段のX線照射面と前記X線検
出手段のX線検出面とを結ぶ線が、前記中心軸と交差す
るように前記X線照射手段と前記X線検出手段を配設し
ている。
【0017】また、特に、請求項3に記載した衝撃波治
療装置によれば、前記衝撃波照射手段の回転によらず、
前記X線照射面と前記X線検出面とが対向するように前
記X線検出手段を支持する支持手段を備えている。
【0018】さらに、請求項4に記載した衝撃波治療装
置によれば、前記支持手段は、前記X線検出手段を一体
支持する支持機構と、前記衝撃波照射手段の回転方向及
び回転量に応じて前記支持機構を回動させる回動手段と
を備えている。
【0019】また、請求項5に記載した衝撃波治療装置
によれば、前記X線検出面は、前記衝撃波照射手段が前
記回転手段により回転されても、常に前記X線照射面と
対向する大きさである。
【0020】さらに、請求項6に記載した衝撃波治療装
置によれば、前記衝撃波照射手段は、前記中心軸に超音
波を送受波する送受波手段を備えている。
【0021】さらにまた、請求項7に記載した衝撃波治
療装置によれば、前記送受波手段は、前記衝撃波照射手
段の回転前後で、前記被検体と相対関係が変わらないよ
うに前記衝撃波照射手段に設けられている。
【0022】
【作用】本発明の衝撃波治療装置によれば、X線照射手
段により、被検体に向けてX線が照射され、被検体を透
過したX線がX線検出手段により検出される。そして、
X線検出手段により検出されたX線に基づいて、表示手
段によりX線透視像が表示されるようになっている。
【0023】特に、請求項1乃至4、6又は7記載の衝
撃波治療装置によれば、X線照射手段が所望位置(例え
ばX線照射手段のX線照射面とX線検出手段のX線検出
面とを結ぶ線が衝撃波照射手段の中心軸と交差するよう
な位置)に設けられた衝撃波照射手段により、治療部位
に向けて衝撃波が照射されるようになっている。そし
て、回転手段により、衝撃波照射手段がその中心軸を中
心に回転されると、X線照射手段も回転する。このと
き、支持手段の一例として、例えば、衝撃波照射手段の
回転方向及び回転量に応じた回動手段の制御に応じて、
X線検出手段を一体に支持した支持機構がX線検出手段
のX線検出面とX線照射手段のX線照射面とが対向する
ように回動するようになっている。この結果、衝撃波照
射手段の回転に係わらず、X線検出手段のX線検出面と
X線照射手段のX線照射面とが常に対向する。
【0024】したがって、本構成によれば、衝撃波照射
手段を三次元的に移動させることなく、その中心軸を中
心に回転させることにより、X線管の照射方向を変え
る、つまり、2方向からのX線透視を行なうことができ
る。
【0025】また、請求項5、6又は7記載の衝撃波治
療装置によれば、X線検出手段のX線検出面は、回転手
段により衝撃波照射手段が所定角度回転した場合におい
てX線照射手段がいずれの位置に到達しても、常に当該
X線照射手段のX線照射面と対向する大きさになってい
るため、衝撃波照射手段の回転に係わらず、X線検出手
段のX線検出面とX線照射手段のX線照射面とは常に対
向状態が維持されている。
【0026】特に、請求項6又は7に記載した衝撃波治
療装置によれば、衝撃波照射手段の中心軸に超音波を送
受波する送受波手段が、衝撃波照射手段の回転前後で被
検体と相対関係が変わらないような位置(例えば中心軸
上等)に備えられているため、送受波手段による超音波
イメージング像は、衝撃波照射手段の回転に影響されな
い。
【0027】
【実施例】以下、本発明に係る実施例について、添付図
面を参照して説明する。本実施例における、インライン
X線タイプの衝撃波治療装置の構成を図1に示す。
【0028】衝撃波治療装置は、圧電変換素子であるピ
エゾ素子2の駆動により、寝台3の天板3a上に載置さ
れた被検体(患者)Pに向けて結石破砕用の衝撃波を送
波可能なアプリケータ1を備えている。
【0029】ピエゾ素子2は、例えば複数個に分割され
るとともに、全体が球殻状に、すなわち衝撃波送波側の
前面が凹面状に形成されている。したがって、ピエゾ素
子2の超音波放射面の凹面形状で幾何学的に定まる焦点
が形成される。このピエゾ素子2の中央部には孔が形成
され、この孔には、超音波信号を送受信して患者P内の
所要部位を走査する超音波プローブ4が挿入されてい
る。また、アプリケータ1の患者Pとの接触側には、水
を内包し生体とのカップリング膜で形成されたウオータ
ーバッグ5が配設されている。
【0030】さらに、アプリケータ1には、X線を出力
可能なX線管6が内蔵されている。このX線管6には、
当該X線管6のX線出力タイミング等を制御するX線出
力回路が接続されている。また、X線管6は、ピエゾ素
子2の内面(球殻面)上の所要位置に形成された孔に、
X線放射方向における中心軸がアプリケータ1の中心軸
(超音波プローブ4の中心軸)とピエゾ素子2の幾何学
的焦点位置付近で交差するように配設されている。
【0031】アプリケータ1は、アプリケータ支持部7
に支持されながらアプリケータ移動装置8に移動可能に
保持されている。アプリケータ支持部7は、図1に示す
ように、例えばコの字型やC型等に形成された支持アー
ム9を有している。この支持アーム9の一方の先端部9
aでアプリケータ1を、その中心軸を中心に回動自在に
支持している。なお、その先端部9a内には、モータや
駆動機構から成るアプリケータ1回動用のモータ駆動部
9bが設けられている。さらに、支持アーム9の他方の
先端部9cは、円盤状に形成されたI.I.保持部10
を、その中心軸を中心に回動自在に支持している。
【0032】I.I.保持部10の上面には、I.I.
11が設置されている。I.I.11は、X線検出面1
1aがX線管6のX線放射面に対向する状態に配設され
ている。例えば、図1に示すように、I.I.11は、
X線管6の中心軸とI.I.11の検出面11aの中心
軸とが一致するように、I.I.保持部10の上面に対
して当該I.I.11が所定角度だけ傾斜するように配
設されている。支持アーム9の先端部9c内には、モー
タや駆動機構から成るI.I.保持部回動用のモータ駆
動部9dが設けられている。また、支持アーム9は、ア
プリケータ移動装置8により昇降且つ回動自在に支持さ
れている。
【0033】アプリケータ移動装置8は、支持アーム9
を昇降させるための駆動機構、支持アーム9を回動させ
るための回動機構を備えている。つまり、アプリケータ
移動装置8は、アプリケータ1を3次元方向に移動させ
る機能を有している。
【0034】衝撃波治療装置の治療装置本体1aは、図
2に示すように、ピエゾ素子2を駆動させる駆動回路1
2と、この駆動回路12による衝撃波送波タイミング等
を制御するとともに、アプリケータ移動装置8及びモー
タ駆動部9bの駆動を制御する制御装置13と、アプリ
ケータ移動指令等のコマンドを入力可能な入力装置14
とを備えている。制御装置13は、内部メモリ、コンピ
ュータ回路等を搭載している。
【0035】ピエゾ素子2は駆動回路12の駆動によ
り、当該ピエゾ素子2の超音波放射面から超音波(衝撃
波)が放射される。この衝撃波は、ピエゾ素子2の幾何
学的焦点に集束されるようになっている。したがって、
この焦点に治療部位である結石Cを位置決めしておくこ
とにより、結石Cの破砕が実現できる。
【0036】なお、駆動回路12は、制御装置13から
の制御の基で、ピエゾ素子2の駆動出力及び駆動タイミ
ングを制御することが可能であり、エコートリガ機能や
衝撃波焦点の走査等を実現可能になっている。
【0037】一方、I.I.11はTVカメラ内蔵タイ
プのものであり、X線管6から照射され、被検体Pを透
過したX線を検出面により検出し、検出したX線を光学
像、さらにTV画像信号に変換するようになっている。
【0038】I.I.11からの出力は、透視装置本体
Aの画像処理回路15に送られるようになっている。画
像処理回路15では、送られたTV画像信号に対し、必
要に応じて画像処理を施した後、アナログ画像信号に変
換してTVモニタ16に送るようになっている。TVモ
ニタ16は、送られた画像信号をX線透視画像として表
示するようになっている。
【0039】また、衝撃波治療装置は、モータ駆動制御
回路17を備えている。このモータ駆動制御回路17
は、制御装置13からの指令に基づいてモータ駆動部9
dの駆動量を制御するようになっている。
【0040】さらに、超音波プローブ4の出力は、図示
しない超音波診断装置本体に接続されている。この超音
波診断装置本体は、超音波プローブ4の走査により得ら
れた走査信号をTV走査型の画像データに走査変換し、
得られた超音波画像をモニタに表示するようになってい
る。
【0041】一方、寝台3は、天板3aを体軸方向に沿
って移動させるための図示しない天板移動部、この天板
移動部に指令信号を送ることにより天板3aの移動、停
止命令を送るためのスイッチ部等を備えている。また、
天板移動部の出力は、制御装置13に接続されている。
【0042】次に、本実施例の作用について説明する。
【0043】結石治療をするにあたり、オペレータは、
寝台3の天板3a上に載置された患者Pの治療部位(結
石Cが存在すると思われる部位)がアプリケータ1の中
心軸上に位置するように天板3aを移動させる。そし
て、オペレータは、アプリケータ1をウオーターバッグ
5を介して被検体Pに押し当てる。なお、オペレータ
は、この動作とともに、超音波プローブ4を用いて被検
体Pに対して超音波イメージングも行なっている。
【0044】続いてオペレータは、結石Cの位置決めの
ため、最初のX線透視を行なう。
【0045】すなわち、オペレータは、X線出力回路を
制御してX線管6からX線を曝射させる。X線管6から
曝射されたX線は、患者Pを透過してI.I.11、画
像処理回路15を介してX線透視画像に変換されTVモ
ニタ16に送られる。この結果、TVモニタ16には、
患者PのX線透視像が表示される。
【0046】このとき、オペレータは、TVモニタ16
の透視画像を見ながら、位置決めのためのデータ収集処
理の一例として、寝台3のスイッチ部を操作して天板3
aをスライドさせて、患者P内の結石Cが透視画像の中
心にくるようにする。このときの天板3aのスライド量
は、制御装置13に送られている。この状態でのアプリ
ケータ1に設けられたX線管6及びI.I.11との位
置関係を図3及び図4に示す。X線管6のX線放射面と
I.I.11のX線検出面11aとは対向している。
【0047】続いてオペレータは、2回目のX線透視を
行なう。このとき、オペレータは、まず、入力装置14
を操作してアプリケータ1を例えば180°回動させる
指令を送る。この指令を受けた制御装置13はモータ駆
動部9bを制御する。この結果、アプリケータ1は、先
端部9aを中心にして所定方向に180°回転する。こ
のとき、X線管6の位置は、最初のX線透視時の位置と
比べて、図5に示すように、180°回転している。
【0048】さらに、制御装置13は、モータ駆動部9
bを制御すると同時に、モータ駆動制御回路17に対
し、I.I.保持部10を180°回動させる指令を送
る。この指令を受けたモータ駆動制御回路17は、モー
タ駆動部9dを制御する。この結果、I.I.保持部1
0は、所定方向(前記アプリケータ1の回転方向と同一
の方向)に180°回転する。このとき、その上面に配
設されたI.I.11も、図5に示すように、I.I.
保持部10と一体に回転する。
【0049】この状態でのアプリケータ1に設けられた
X線管6及びI.I.11との位置関係を図6及び図7
に示す。図6及び図7に示すように、X線管6及びI.
I.11を、それぞれ180°回転することにより、こ
の回転後の状態でも、X線管6のX線放射面とI.I.
11のX線検出面11aとは対向(両面が平行)するよ
うにしている。
【0050】そして、オペレータは、2回目のX線透視
を行なう。すなわち、オペレータは、X線出力回路を制
御してX線管6からX線を曝射させる。このX線管6か
ら曝射されたX線は、患者Pを透過してI.I.11、
画像処理回路15を介してX線透視画像に変換されTV
モニタ16に送られる。この結果、TVモニタ16に
は、患者PのX線透視像が表示される。
【0051】このとき、オペレータは、TVモニタ16
の透視画像を見ながら、位置決めのためのデータ収集処
理の一例として、寝台3のスイッチ部を操作して天板3
aをスライドさせて、患者P内の結石Cが透視画像の中
心にくるようにする。このときの天板3aのスライド量
は、制御装置13に送られている。
【0052】制御装置13は、位置決め演算処理の一例
として、予め求められ内部メモリに記憶されている
(1)180°の回転前のX線管6のX線放射面の中心
と180度の°の回転後のX線管6のX線放射面の中心
との距離、(2)180°の回転前のI.I.11のX
線検出面の中心と180°の回転後のI.I.11のX
線検出面の中心との距離を当該内部メモリから読み出す
とともに、先に求められた最初のX線透視における結石
Cの移動量及び2回目のX線透視における結石Cの移動
量に基づいて結石Cの三次元的な位置を演算する。
【0053】このようにして、結石Cの三次元的な位置
が求められると、超音波イメージング画像を参照しなが
ら、結石Cの三次元的な位置に基づいてアプリケータ1
を移動させて、当該アプリケータ1の衝撃波焦点を結石
Cの三次元的な位置に一致させる。そして、駆動回路1
3を駆動させることにより、ピエゾ素子2の超音波放射
面から結石Cへ衝撃波が照射され、破砕治療が行なわれ
る。
【0054】すなわち、本実施例によれば、結石Cの三
次元的な位置を求めるにあたって行なわれる異なる2方
向からのX線透視(X線透視方向を変えること)を、ア
プリケータ1を軸中心に回転させること、及びI.I.
保持部10をI.I.11と一体に軸中心に回転させる
ことにより行なうことができる。つまり、アプリケータ
1を傾斜させ、一旦ある位置に固定したアプリケータを
被検体から離し、別の位置に固定する等を行わず、ある
位置にアプリケータを固定した(押し当てる)状態で、
アプリケータを軸(ここでは、プローブと焦点とを結ぶ
線)中心に回転させているため、当該アプリケータ1の
被検体Pに対する押圧方向、押圧力等の接触状態は大き
く変化しない。したがって、結石Cの位置は、その2回
のX線透視を行なっても変化しないため、正確な位置決
めを行なうことができる。
【0055】また、超音波イメージングを行ないなが
ら、複数回異なる方向からのX線透視を行なっても、ア
プリケータ1を傾斜させる等三次元的に移動させず、所
定の軸中心に回転させているため、超音波プローブ4の
超音波信号送受信方向(超音波プローブの見込む方向)
は変化しない。したがって、異なる方向からX線透視を
行なっても、常に良好な超音波イメージング像が得られ
ることになる。
【0056】なお、本実施例では、アプリケータ1の回
転に応じてI.I.保持部10をI.I.11と一体に
回転させる構成としたが、本発明はこれに限定されるも
のではない。例えば、モータ駆動部9d、モータ駆動制
御回路17を設けずに、図8に示すように、I.I.1
8のX線検出面18aの大きさを変化させることによ
り、行なってもよい。すなわち、図8に示すように、ア
プリケータ1の回転によりX線管6の中心軸が変化して
も、そのX線放射面と常にX線検出面18aとが対向す
るように、当該I.I.18のX線検出面18aの大き
さ(面積)が定められている。したがって、この構成で
は、図9に示すように、アプリケータ1を中心軸を中心
に180°回転させても、X線管6のX線放射面とI.
I.18のX線検出面18aとは常に対向していること
がわかる。
【0057】また、本実施例において説明した結石の三
次元的な位置決めは、上述した方法に限定されるもので
はなく、異なる方向から行なわれるX線透視に基づく結
石位置(その透視像)の変化(移動)状態に基づいて得
られたデータを用いたものであれば、どんな方法でもよ
い。また、この際、アプリケータ1やI.I.10の回
転角度等をどのように設定してもよい。
【0058】さらに、本実施例では、アプリケータ1の
180°の回転に応じて自動的にI.I.保持部11を
180°回転させたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、例えば、モータ駆動回路9dをマニュアルで
操作してI.I.保持部10を回転させてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように本発明の衝撃波治療装
置によれば、衝撃波照射手段をその中心軸を中心に回転
させた場合、X線照射手段のX線照射面とX線検出手段
のX線検出面とは常に対向している。したがって、ある
状態においてX線透視を行なった後、衝撃波照射手段を
回転させることにより、X線透視方向が変わり、2回目
のX線透視を行なうことができる。
【0060】つまり、衝撃波照射手段を傾斜させる等三
次元的な位置を変えることなく、治療部位の位置決めに
必要な2方向からのX線透視を行なうことができるた
め、衝撃波照射手段の被検体に対する押圧方向、押圧力
等の接触状態は大きく変化させることがない。したがっ
て、治療部位の位置変化を生じさせることなく、正確な
位置決めを行なうことができる。
【0061】また、衝撃波照射手段がその中心軸に超音
波を送受波する送受波手段を例えば衝撃波照射手段の回
転前後で被検体と相対関係が変わらないような位置に備
えているため、超音波送波手段により超音波イメージン
グを行ないながら当該衝撃波照射手段を回転させて異な
る方向からのX線透視を行なっても、その回転に対して
被検体内での超音波イメージング状態は変化しない。し
たがって、異なる方向からX線透視を行なっても、常に
良好な超音波イメージング像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る衝撃波治療装置の概略構
成を示す斜視図。
【図2】本発明の実施例に係る衝撃波治療装置の概略構
成を示すブロック図。
【図3】アプリケータ回転前のアプリケータ、被検体、
アプリケータ内のX線管、及びI.I.との位置関係を
示す側面図。
【図4】アプリケータ回転前のアプリケータ、被検体、
アプリケータ内のX線管、及びI.I.との位置関係を
示す上面図。
【図5】アプリケータの回転及びその回転に伴って回転
するI.I.(I.I.保持部)を示す図。
【図6】アプリケータ回転後のアプリケータ、被検体、
アプリケータ内のX線管、及びI.I.との位置関係を
示す側面図。
【図7】アプリケータ回転後のアプリケータ、被検体、
アプリケータ内のX線管、及びI.I.との位置関係を
示す上面図。
【図8】本発明の変形例に係る衝撃波治療装置の概略構
成を示す斜視図。
【図9】アプリケータの回転及びその回転した際のI.
I.の位置を示す図。
【図10】(a)は、従来でのインライン型衝撃波治療
装置における超音波プローブによる超音波イメージング
状態を示す図であり、(b)は、従来でのインライン型
衝撃波治療装置におけるX線管及びI.I.によるX線
イメージング状態を示す図であり、(c)は、2方向透
視時においてアプリケータを傾斜させたときの状態を示
す図である。
【図11】(a)は、従来でのインライン型衝撃波治療
装置(超音波プローブがアプリケータの中心軸に設けら
れている)におけるX線管及びI.I.並びに超音波プ
ローブによるイメージング状態を示す図であり、(b)
は、2方向透視時においてアプリケータを傾斜させたと
きの状態を示す図である。
【符号の説明】
1 アプリケータ 1a 治療装置本体 2 ピエゾ素子 3 寝台 3a 天板 4 超音波プローブ 5 ウオーターバッグ 6 X線管 7 アプリケータ支持部 8 アプリケータ移動装置 9 支持アーム 9a 先端部 9b モータ駆動部 9c 先端部 9d モータ駆動部 10 I.I.保持部 11 I.I. 11a X線検出面 12 駆動回路 13 制御装置 14 入力装置 15 画像処理回路 16 TVモニタ 17 モータ駆動制御回路 18 I.I. 18a X線検出面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に向けてX線を照射するX線照射
    手段と、このX線照射手段から照射され、前記被検体を
    透過したX線を検出するX線検出手段と、このX線検出
    手段により検出された透過X線に基づいてX線透視像を
    表示する表示手段とを備え、前記X線透視像を用いて衝
    撃波の焦点を被検体の治療部位に位置合わせする衝撃波
    治療装置において、 前記X線照射手段を所望位置に設け、前記治療部位に向
    けて前記衝撃波を照射する衝撃波照射手段と、この衝撃
    波照射手段の中心軸を中心に、該衝撃波照射手段を回転
    させる回転手段とを備えたことを特徴とする衝撃波治療
    装置。
  2. 【請求項2】 前記X線照射手段のX線照射面と前記X
    線検出手段のX線検出面とを結ぶ線が、前記中心軸と交
    差するように前記X線照射手段と前記X線検出手段を配
    設した請求項1記載の衝撃波治療装置。
  3. 【請求項3】 前記衝撃波照射手段の回転によらず、前
    記X線照射面と前記X線検出面とが対向するように前記
    X線検出手段を支持する支持手段を備えた請求項1又は
    2記載の衝撃波治療装置。
  4. 【請求項4】 前記支持手段は、前記X線検出手段を一
    体支持する支持機構と、前記衝撃波照射手段の回転方向
    及び回転量に応じて前記支持機構を回動させる回動手段
    とを備えた請求項3記載の衝撃波治療装置。
  5. 【請求項5】 前記X線検出面は、前記衝撃波照射手段
    が前記回転手段により回転されても、常に前記X線照射
    面と対向する大きさである請求項1又は2記載の衝撃波
    治療装置。
  6. 【請求項6】 前記衝撃波照射手段は、前記中心軸に超
    音波を送受波する送受波手段を備えた請求項1乃至5の
    内の何れか1項記載の衝撃波治療装置。
  7. 【請求項7】 前記送受波手段は、前記衝撃波照射手段
    の回転前後で、前記被検体と相対関係が変わらないよう
    に前記衝撃波照射手段に設けられた請求項6記載の衝撃
    波治療装置。
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