JPH0824263A - 衝撃波治療装置 - Google Patents

衝撃波治療装置

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JPH0824263A
JPH0824263A JP6161464A JP16146494A JPH0824263A JP H0824263 A JPH0824263 A JP H0824263A JP 6161464 A JP6161464 A JP 6161464A JP 16146494 A JP16146494 A JP 16146494A JP H0824263 A JPH0824263 A JP H0824263A
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JP
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ray
shock wave
interest
line
applicator
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JP6161464A
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Inventor
Kaoru Suzuki
薫 鈴木
Yasuyuki Etsu
泰行 鉞
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】超音波断層像上で結石の位置を容易に特定する
ことができる衝撃波治療装置を提供する。 【構成】オペレータが入力部3eを操作して支持アーム
移動機構3dを駆動させて、X線管3aの焦I.I.3
bのX線検出面の中心点とを結ぶX線関心線S上に被検
体H内の結石が位置するように設定し、その状態でX線
関心線の位置を演算するX線関心線演算回路10と、こ
のX線関心線演算回路10により演算されたX線関心線
Sの位置に基づき、X線関心線Sの少なくとも治療部位
を含む線分が断層面上に位置するように断層面を移動さ
せる超音波プローブ4b、アプリケータ移動機構7、及
びCPU8のステップ101〜ステップ102の処理
と、X線関心線Sの位置を示すマーカーをモニタに表示
された超音波画像に重畳表示するCPU8のステップ1
03の処理、マーカー生成回路9、及び合成部2cとを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線透視画像及び超音
波断層像を用いて、衝撃波発生源の焦点を結石等の治療
部位に位置合わせする機能を有する衝撃波治療装置に係
り、特に、超音波断層像にX線関心線を重畳表示する機
能を有する衝撃波治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】衝撃波治療装置は、強力な衝撃波を用い
て癌細胞や結石等の治療を行なう非侵襲的な治療装置で
ある。
【0003】この衝撃波治療装置では、衝撃波を治療部
位以外の他の正常組織に照射することを避けるために、
衝撃波の焦点をその治療部位に正確に位置合わせするこ
とが大切である。この位置決めには種々の方式がある
が、その一つとして、X線透視装置、超音波診断装置を
備えた衝撃波治療装置がある。この装置は、治療部位
(例えば結石)を特定するのに適したX線透視像を主に
用いて治療部位と衝撃波焦点との位置合わせを行ない、
その後、X線被曝のない超音波断層像を主に用いて衝撃
波焦点と治療部位とをモニタリングするものである。
【0004】例えば、このシステムで結石の治療を行な
う場合、X線透視装置のX線管の陽極面におけるX線発
生点とイメージインテンシファイヤ(I.I.)のX線
検出面の任意の一点とを結ぶ直線(以下、X線関心線と
いう)が交差する2つのX線透視画像を用いて結石の3
次元的な位置を認識し、衝撃波治療装置のアプリケータ
を移動させて、衝撃波の焦点位置をその結石位置へ合わ
せる。
【0005】そして、アプリケータに設けられたインナ
ープローブ(超音波プローブ)により超音波信号を走査
して得られる超音波断層像で、衝撃波焦点と結石との位
置が一致しているかどうかを常時確認しながら治療を行
なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
衝撃波治療装置では、X線透視像に基づき結石へ衝撃波
焦点の位置を合わせた後超音波断層像でモニタリングし
た際に、被検体の動きや呼吸、又は体表面にかかる圧力
等に起因した結石の移動により、X線透視像に基づいて
認識された位置に結石が存在しない場合があった。特
に、断層像上に腸管ガス等の像(断層像では、結石像に
類似して白く見える)が表示されていると、断層像上で
どれが結石なのかを特定することが非常に困難な場合が
生じた。このため、治療時間の増大やオペレータの負担
の増大を招き、治療効率を低下させていた。
【0007】また、X線透視像に基づいて認識された位
置に結石が存在しない場合、断層像を頼りに衝撃波の焦
点を結石と思われる位置へ移動させて治療を行なうこと
もできるが、上述したように断層像上で結石を特定する
のが困難であるため、結石が存在しない正常組織に衝撃
波を照射してしまう恐れがあり、安全性の面で問題であ
った。
【0008】さらに、X線透視像に基づき結石へ衝撃波
焦点の位置を合わせた後、断層像で衝撃波の焦点と結石
の位置とをモニタリングした際、衝撃波の経路に骨や
灰、腸管ガス等の衝撃波の邪魔をするパスが存在する場
合、衝撃波通過経路が最適になるように調整するためア
プリケータを移動させる場合がある。
【0009】しかしながら、アプリケータを移動させて
衝撃波焦点の位置を結石へ合わせた後にアプリケータを
単独で移動させることは、アプリケータとX線透視装置
との相対的な位置関係を崩すことになる。このため、治
療を開始した後で断層像で結石を特定することが難しく
なった場合、即座に衝撃波焦点付近をX線透視像でモニ
タすることは困難であり、すぐに治療を続けることがで
きなくなる可能性が生じていた。
【0010】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、超音波断層像上で結石等の治療部位の位置を容易
に特定することができる衝撃波治療装置を提供すること
を第1の目的とする。また、X線透視装置により即座に
衝撃波焦点付近をモニタリングすることができる衝撃波
治療装置を提供することを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した衝撃波治療装置は、衝撃波を照射可
能な衝撃波照射手段と、X線発生部により発生され被検
体を透過したX線をX線検出部により検出し、この検出
されたX線に基づいてX線透視像を得るX線透視手段
と、前記被検体内のある断層面を超音波信号により走査
して前記断層面の超音波画像をモニタに表示する超音波
診断手段とを備え、前記X線透視像及び前記超音波画像
から前記被検体内の治療部位を認識し、前記衝撃波の焦
点を前記治療部位に一致させて衝撃波を照射するように
構成した衝撃波治療装置において前記X線発生部の焦点
と前記X線検出部のX線検出面に任意に設定された一点
とを結ぶX線関心線上に被検体内の治療部位が位置する
ように設定する設定手段と、前記X線関心線の位置を演
算する関心線位置演算手段と、この関心線位置演算手段
により演算された前記X線関心線の位置に基づき、当該
X線関心線の少なくとも治療部位を含む線分が前記断層
面上に位置するように当該断層面を移動させる断層面移
動手段と、前記X線関心線の位置を示すマーカーを前記
モニタに表示された超音波画像に重畳表示するマーカー
表示手段とを備えている。
【0012】特に、請求項2に記載した衝撃波治療装置
では、前記衝撃波照射手段は、球殻状に形成され且つそ
の中央部に孔が形成された基板上にピエゾ素子群を貼着
したアプリケータを備え、前記超音波診断手段は、前記
アプリケータの孔内に衝撃波照射方向と同軸に挿入され
た超音波プローブを備えるとともに、前記断層面移動手
段は、前記超音波プローブを軸中心に回転させる回転駆
動部を備えている。
【0013】また、前記目的を達成するため、請求項3
に記載した衝撃波治療装置では、衝撃波を照射可能な衝
撃波照射手段と、X線発生部により発生され被検体を透
過したX線をX線検出部により検出し、この検出された
X線に基づいてX線透視像を得るX線透視手段と、前記
被検体内のある断層面を超音波信号により走査して前記
断層面の超音波画像をモニタに表示する超音波診断手段
とを備え、前記衝撃波照射手段と前記X線発生部及び前
記X線検出部を有するX線透視系とが3次元方向に移動
可能に構成されるとともに、前記X線透視像及び前記超
音波画像から前記被検体内の治療部位を認識し、前記衝
撃波の焦点を前記治療部位に一致させて衝撃波を照射す
るように構成した衝撃波治療装置において、前記衝撃波
照射手段と前記衝撃波照射焦点と前記X線透視系との相
対的な位置関係を演算する演算手段と、前記衝撃波照射
手段及び前記X線透視系の内の一方を移動させた場合、
前記演算手段により演算された位置関係を保持するよう
に前記衝撃波照射手段及び前記X線透視系の内の他方を
移動させる連動手段とを備えている。
【0014】さらに、前記目的を達成するため、請求項
4に記載した衝撃波治療装置では、衝撃波を照射可能な
衝撃波照射手段と、X線発生部により発生され被検体を
透過したX線をX線検出部により検出し、この検出され
たX線に基づいてX線透視像を得るX線透視手段と、前
記被検体内のある断層面を超音波信号により走査して前
記断層面の超音波画像をモニタに表示する超音波診断手
段とを備え、前記衝撃波照射手段と前記X線発生部及び
前記X線検出部を有するX線透視系とが3次元方向に移
動可能に構成されるとともに、前記X線透視像及び前記
超音波画像から前記被検体内の治療部位を認識し、前記
衝撃波の焦点を前記治療部位に一致させて衝撃波を照射
するように構成した衝撃波治療装置において、前記X線
発生部の焦点と前記X線検出部のX線検出面に任意に設
定された一点とを結ぶX線関心線上に被検体内の治療部
位が位置するように設定する設定手段と、前記X線関心
線の位置を演算する関心線位置演算手段と、この関心線
位置演算手段により演算された前記X線関心線の位置に
基づき、当該X線関心線の少なくとも治療部位を含む線
分が前記断層面上に位置するように当該断層面を移動さ
せる断層面移動手段と、前記X線関心線の位置を示すマ
ーカーを前記モニタに表示された超音波画像に重畳表示
するマーカー表示手段と、前記衝撃波照射手段と前記衝
撃波照射焦点と前記X線透視系との相対的な位置関係を
演算する演算手段と、前記衝撃波照射手段及び前記X線
透視系の内の一方を移動させた場合、前記演算手段によ
り演算された位置関係を保持するように前記衝撃波照射
手段及び前記X線透視系の内の他方を移動させる連動手
段とを備えている。
【0015】
【作用】本発明の衝撃波治療装置は、X線発生部により
発生され被検体を透過したX線をX線検出部により検出
して得られたX線透視像と、被検体内のある断層面を超
音波信号で走査して得られた断層面の超音波画像とか
ら、被検体内の治療部位を認識し、衝撃波の焦点を治療
部位へ一致させて衝撃波を照射するように構成されてい
る。
【0016】特に、請求項1又は請求項4に記載した衝
撃波治療装置では、設定手段により、X線発生部の焦点
とX線検出部のX線検出面に任意に設定された一点とを
結ぶX線関心線上に被検体内の治療部位が位置するよう
に設定された状態で、関心線位置演算手段により当該X
線関心線の位置が演算される。このX線関心線の位置に
基づき、当該X線関心線の少なくとも治療部位を含む線
分が断層面上に位置するように、当該断層面が移動され
る。このとき、モニタに表示された超音波画像には、X
線関心線の位置を示すマーカーがマーカー表示手段によ
り表示されている。
【0017】また、特に、請求項2に記載した衝撃波治
療装置によれば、衝撃波照射手段として、球殻状に形成
され且つその中央部に孔が形成された基板上にピエゾ素
子群が貼着されたアプリケータが備えられている。そし
て、このアプリケータの孔内に衝撃波照射方向と同軸に
挿入された超音波プローブが備えられ、この超音波プロ
ーブにより、被検体内のある断層面が超音波信号で走査
され、当該断層面の超音波画像が得られている。
【0018】このとき、請求項2に記載した発明によれ
ば、回転駆動部を駆動させて超音波プローブを軸中心に
回転させることにより、X線関心線の少なくとも治療部
位を含む線分が当該断層面上に位置するように当該断層
面を回転させることができる。
【0019】一方、請求項3又は4に記載した発明によ
れば、演算手段により、衝撃波照射手段、衝撃波焦点、
及びX線発生部及びX線検出部を有するX線透視系の相
対的な位置関係が演算されている。このとき、例えば衝
撃波照射手段を3次元方向に移動させた場合、連動手段
により、演算手段により求められた相対的な位置関係を
保持した状態でX線透視系が移動する。
【0020】なお、X線透視系を移動させても、連動手
段により、演算手段により求められた相対的な位置関係
を保持した状態で衝撃波照射手段が移動する。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る衝撃波治療装置の実施例
について、添付図面を参照して説明する。なお、本実施
例では、特に結石の破砕治療を行なう場合について説明
する。
【0022】(第1実施例)第1実施例における衝撃波
治療装置の構成を図1に示す。この衝撃波治療装置は、
被検体Hに向けて治療用の衝撃波を送波する機能を有す
る治療装置本体1(衝撃波照射手段に対応)と、被検体
H内の断層像を表示するための超音波診断装置2(超音
波診断手段に対応)と、被検体HのX線透視画像を表示
するためのX線透視装置3(X線透視手段に対応)とを
備えている。また、衝撃波治療装置は、治療装置本体1
及びX線透視装置3と共通に使用される患者載置用の寝
台1aを備えている。
【0023】治療装置本体1は、圧電変換素子であるピ
エゾ素子4aを備えたアプリケータ4を有している。こ
のアプリケータ4は、図示しない保持装置により寝台1
aに取り付けられ、その衝撃波照射方向が寝台1a側を
向くように保持されている。
【0024】アプリケータ4内のピエゾ素子4aは複数
個(n個)に分割され、この分割されたピエゾ素子4a
は、球殻状に形成され且つその中央部に孔が形成された
基板上に貼着されている。また、基板の中央部の孔に
は、超音波信号を送受信して被検体H内の所要部位を走
査する超音波イメージングプローブ(以下、単に超音波
プローブという)4bが進退自在に挿入されている。
【0025】また、治療装置本体1は、パルサ、駆動電
圧発生回路等を備え、治療用の衝撃波や治療部位探査用
の超音波を送波させるための駆動出力をピエゾ素子4a
へ供給するピエゾ素子駆動回路5と、このピエゾ素子駆
動回路5における各ピエゾ素子4aの駆動タイミングを
制御するトリガ信号を出力するディレイ回路6とを備え
ている。
【0026】さらに、治療装置本体1は、アプリケータ
移動機構7を備えている。このアプリケータ移動機構7
には、CPU(中央処理装置)8、入力装置8aが接続
されている。
【0027】アプリケータ移動機構7は、図示しないア
ーム、サーボモータ等を有する駆動機構等を備え、CP
U8からの制御信号に基づき、アプリケータ4を図1に
示すx、y、z座標空間内で自在に移動させる機能、及
びアプリケータ4の中心軸(超音波プローブ4bの中心
軸、以下、za という)を、アプリケータ4の中心を通
り図1に示すz軸に平行な軸(以下z1 という)からx
−y平面に向けて所要の角度で傾ける機能を有するとと
もに、超音波プローブ4bをその中心軸za を回転軸と
して回転(図1の矢印k参照)させる機能を有してい
る。さらに、アプリケータ移動機構7には、上述したア
プリケータ4のx、y、z座標空間内での移動量を検出
する変位センサ、アプリケータ4の傾き角度を検出する
第1の角度センサ、及び超音波プローブ4bの回転角度
を検出する第2の角度センサがそれぞれ設けられてい
る。この変位センサ、第1の角度センサ、第2の角度セ
ンサの出力は、後述する焦点位置演算回路9にそれぞれ
接続されている。
【0028】また、CPU8は、内部メモリに記憶され
た処理プログラムや入力装置8aから送られる制御信号
等に基づいて後述する図3に示す処理を行なうようにな
っている。さらに、入力装置8aは、キーボード、トラ
ックボール等の入力器を有し、この入力器を操作するこ
とにより、CPU8に対し制御信号を送ることができる
ようになっている。
【0029】一方、超音波プローブ4bの出力は、超音
波診断装置(本体)2に接続されている。この超音波診
断装置本体2は、上述した超音波プローブ4bに基づく
走査を行なう電子走査部2aと、電子走査により得られ
た受信信号(アナログ)をTV走査型の画像データ(デ
ィジタル)に走査変換するディジタルスキャンコンバー
タ(DSC)2bと、走査変換されたTV走査型の画像
データと後述するマーカー生成回路により生成されたマ
ーカーデータとを合成する合成部2cと、合成された画
像データをアナログ画像信号に変換してTVモニタに表
示する表示部2dとを備えている。
【0030】X線透視装置3は、電子銃等から発生され
た電子線をターゲットである陽極面に衝突させてX線を
発生するX線管3a(X線発生部に対応)と、このX線
管3aから発生され、被検体Hを透過したX線をX線検
出面により検出して光学像に変換するイメージインテン
シファイヤ(I.I.)3b(X線検出部に対応)とを
備えている。X線管3aには、当該X線管3aから発生
するX線の出力を制御するX線制御部3a1 が接続され
ている。また、X線管3aとI.I.3bとは、支持ア
ーム3cによりその相対位置を保ったまま支持され、寝
台1aを挟んで対向配置されている。なお、I.I.3
bのX線検出面の任意に設定した点には、鉛等のX線を
遮蔽する材質で形成された十字型のマークが貼り付けて
ある。また、X線管3a、I.I.3b、支持アーム3
cとでX線透視系を形成している。
【0031】さらに、X線透視装置3は、支持アーム移
動機構3dを備えている。この支持アーム移動機構3d
には、支持アーム3cの移動情報を入力するための入力
部3eが接続されている。
【0032】支持アーム移動機構3dは、サーボモータ
等を有する図示しない駆動機構を備え、入力部3eから
送られる支持アーム3c移動情報に基づいて、支持アー
ム3cを図1に示すx、y、z座標空間内で自在に移動
させる機能を有している。また、支持アーム移動機構3
dは、X線管3aの陽極面の焦点とI.I.3bのX線
検出面の中心点とを結ぶ線、いわゆるX線関心線Sの中
点(以下、アイソセンタという)を中心として支持アー
ム3cを回転させることもできるようになっている。さ
らに、支持アーム移動機構3dには、支持アーム3cの
移動量を検出する第2の変位センサ、及び支持アーム3
cの回転角度を検出する第3の角度センサが設けられて
いる。この第2の変位センサ及び第3の角度センサの出
力は、後述するX線位置演算回路に接続されている。
【0033】そして、X線透視装置3は、I.I.3b
により得られた光学像をアナログ画像信号に変換するT
Vカメラ3fと、このTVカメラ3fにより変換された
アナログ画像信号をディジタル画像信号に変換して必要
に応じて所望の画像処理を施した後、アナログ画像信号
に再変換する信号処理部3gと、この信号処理部3gに
より変換されたアナログ画像信号を表示するTVモニタ
3hとを備えている。
【0034】さらに、衝撃波治療装置1は、衝撃波の焦
点位置を演算する焦点位置演算回路9と、X線関心線S
の位置を演算するX線関心線演算回路10(関心線位置
演算手段に対応)と、診断装置2のTVモニタに表示さ
れるマーカーのデータを生成するマーカー生成回路11
とを備えている。
【0035】焦点位置演算回路9は、アプリケータ移動
機構7の変位センサ及び第1の角度センサから送られる
アプリケータ4の移動データ(アプリケータ4(その中
心)の移動量及びその中心軸za のz1 軸に対する傾き
角度)に基づいて、図1に示すx、y、z座標空間にお
ける焦点位置を演算し、その位置データをマーカー生成
回路11及び合成部2cに送るようになっている。
【0036】X線関心線演算回路10は、支持アーム移
動機構3dの第2の変位センサ及び第3の角度センサか
ら送られる支持アーム移動データ及び回転データに基づ
いて、図1に示すx、y、z座標空間におけるX線関心
線Sの位置を演算し、その位置データをCPU8に送る
ようになっている。
【0037】マーカー生成回路11は、衝撃波の焦点位
置を示すマーカー(以下焦点マーカーという)データと
X線関心線Sの位置を示すマーカーデータを保持してい
る。そして、焦点位置演算回路8から焦点位置データが
送られると、保持されていた焦点マーカーデータを読み
出し、合成部2cへ出力するようになっている。また、
CPU8からX線関心線Sの位置データが送られると、
保持されていたX線関心線マーカーデータを読み出し、
合成部2cへ出力するようになっている。
【0038】合成部2cは、TVモニタの各画素に対応
した記憶領域を有するフレームメモリを備え、DSC2
bから送られた画像データを該フレームメモリの各記憶
領域に記憶する機能を有している。また、合成部2c
は、マーカー生成回路11から送られた焦点マーカーデ
ータを、焦点位置演算回路9から送られた焦点位置デー
タに対応したフレームメモリの記憶領域に記憶するとと
もに、同じくマーカー生成回路11から送られたX線関
心線マーカーデータを、CPU8から送られたX線関心
線位置データに対応したフレームメモリの記憶領域に記
憶するようになっている。
【0039】次に本実施例の全体動作について説明す
る。
【0040】最初に、オペレータは、被検体Hを寝台1
aに載置し、X線透視装置3により被検体HのX線透視
像を撮影する。すなわち、X線管3aから被検体Hに対
してX線が曝射され、被検体Hを透過したX線は、I.
I.3b、TVカメラ3fを介してX線透視画像に変換
され、信号処理部3gを介してTVモニタ3hに送られ
る。この結果、TVモニタ3hには、被検体HのX線透
視像が表示される。なお、このX線透視像上には、I.
I.3bのX線検出面に貼り付けられた十字型のマーク
に相当する像が表示されている。以下、この十字型のマ
ークの中心(交点)をX線関心点S1 という。
【0041】このようにX線透視を行ないながらオペレ
ータは、TVモニタ3hに表示されたX線透視像を見な
がら入力部3eを操作して、支持アーム移動機構3dに
より支持アーム3c、すなわちX線管3a及びI.I.
3bを被検体Hの体軸方向(図1中のx方向)へ移動
(又は寝台1aを体軸方向へ移動)させる。そして、図
2に示すように、モニタ3gの画面上で被検体H内に存
在する結石(のX線透視像)T1 をX線関心点S1 に合
わせる。このとき、支持アーム移動機構3dの第2の変
位センサにより、支持アーム3cの移動量が検出され、
この移動量データは、X線関心線位置演算回路10に送
られる。なお、支持アーム3cが移動の他に回転した場
合は、第3の角度センサにより、その回転角度データが
検出され、この角度データは、X線位置演算回路10に
送られる。
【0042】X線関心線位置演算回路10では、予め記
憶された支持アームの初期位置と支持アーム移動機構3
dから送られた移動データ又は回転データとからX線関
心線Sのx、y、z座標上での位置が演算され、この位
置データはCPU8に送られる。
【0043】一方、電子操作部4cの制御に基づいて超
音波プローブ4bにより超音波信号が被検体H内で走査
され、被検体H内の断層像が表示部2dのTVモニタに
表示される。
【0044】このとき、CPU8では、図3に示すよう
に、X線関心線位置演算回路10から送られたX線関心
線Sの位置データを読み込み(ステップ101)、続い
て、このX線関心線Sの位置に応じて、当該X線関心線
Sが超音波プローブ4bの走査面に含まれるように、ア
プリケータ4の移動及び超音波プローブ4bの回転指令
をアプリケータ移動機構7に送る(ステップ102)。
この結果、アプリケータ移動機構7が駆動してアプリケ
ータ4をX線関心線S付近の所要位置まで移動させると
ともに、超音波プローブ4b、すなわち被検体H内の走
査面すなわち断層面を回転させて、その断層面内にX線
関心線Sの結石を含む線分が存在するようにする。
【0045】この際のアプリケータ4の移動データは、
アプリケータ移動機構7に設けられた変位センサ及び第
1の角度センサにより検出され、又、超音波プローブ4
bの回転角度データは、第2の角度センサにより検出さ
れている。これらの移動データは、焦点位置演算回路9
に送られる。焦点位置演算回路9では、送られたアプリ
ケータ4の移動データ及び超音波プローブ4bの回転角
度データにに基づいて、超音波プローブ4bにより形成
される断層面上での衝撃波の焦点f(通常は、アプリケ
ータ4の幾何学的焦点位置である)の位置座標が演算さ
れ、その位置座標データは合成部2及びマーカー生成回
路11に送られる。マーカー生成回路11では、焦点位
置fを示すマーカーS3 が読み出され、このマーカーデ
ータは合成部2cへ出力される。
【0046】一方、CPU8は、前述した角度で回転さ
れた超音波プローブ4bにより超音波信号を走査して形
成された断層面上でのX線関心線Sの位置データを合成
部2c及びマーカー生成回路11に送り(ステップ10
3)処理を終了する。マーカー生成回路11では、X線
関心線Sを示すマーカーS2 が読み出され、このマーカ
ーデータは合成部2cへ出力される。
【0047】合成部2cでは、そのフレームメモリにD
SC2bから送られた画像(断層像)データが記憶され
るとともに、マーカー生成回路11から送られた焦点マ
ーカーデータが、焦点位置演算回路9から送られた焦点
位置データに対応した記憶領域に重畳して記憶される。
同じくマーカー生成回路11から送られたX線関心線マ
ーカーデータが、CPU8から送られたX線関心線位置
データに対応した記憶領域に重畳して記憶される。
【0048】この結果、表示部2dのTVモニタに表示
された超音波断層像には、図4に示すように、衝撃波の
焦点位置fを示すマーカーS3 、及びX線関心線Sの位
置を示すマーカーS2 が重畳表示される。このとき、結
石のX線透視像T1 がX線関心点S1 にあれば、結石
(の超音波断層像)T2 が超音波断層像に示されたX線
関心線S(のマーカーS2 )上に常に表示されている。
したがって、例えば超音波断層像上に腸管ガス等の結石
(の断層像)と似ている像が表示されていたとしても、
結石の特定が非常に容易になる。
【0049】また、例えば、結石が呼吸等で移動してX
線関心線から外れたとしても、再度X線透視を行なって
結石のX線透視像T1 をX線関心点S1 に合わせれば、
再度結石T2 をX線関心線S(マーカーS2 )上に表示
させることができる。
【0050】この後、オペレータは、入力装置8aの入
力器を操作してCPU8を介してアプリケータ移動機構
7を再度駆動させ、アプリケータ4を断層面に沿って移
動させる。このとき、衝撃波の焦点位置fは、焦点位置
演算回路9及びマーカー生成回路10により断層像上に
マーカーS3 として表示されているため、そのマーカー
3 が結石T2 に一致するようにアプリケータ4を移動
させれば、衝撃波の焦点位置fを容易に結石へ合わせる
ことができる。
【0051】なお、支持アーム3c、支持アーム移動機
構3d、入力部3eが本発明の設定手段を形成し、超音
波プローブ4b、アプリケータ移動機構7、及びCPU
8の図3に示すステップ101〜ステップ102の処理
が本発明の断層面移動手段を形成する。特に、アプリケ
ータ移動機構7は、本発明の回転駆動部を含有してい
る。また、X線関心線位置演算回路10、CPU8の図
3に示すステップ103の処理、マーカー生成回路9、
及び合成部2cが本発明のマーカー表示手段を形成して
いる。
【0052】(第2実施例)第2実施例における衝撃波
治療装置の構成を図5に示す。この衝撃波治療装置は、
第1実施例の構成に加えて、アプリケータ4の位置デー
タ演算用のアプリケータ位置演算回路12を備えてい
る。このアプリケータ位置演算回路12の出力端はCP
U8に接続されている。また、CPU8の出力端の一部
は、支持アーム移動機構3dに接続されている。さら
に、焦点位置演算回路9の出力端は、CPU8の入力端
に接続されている。
【0053】アプリケータ位置演算回路12は、アプリ
ケータ移動機構7の変位センサ及び第1の角度センサか
ら送られるアプリケータ4の移動データに基づいて、ア
プリケータ4のx、y、z座標上での位置を演算し、こ
の位置データをCPU8に送るようになっている。さら
に、CPU8は、後述する図6に示す処理を行なうよう
に構成されている。なお、その他の構成は、第1実施例
と略同様であり、その説明は省略又は簡略化する。
【0054】次に、CPU8の処理を中心に本実施例の
全体動作を述べる。
【0055】本実施例においてもCPU8は、図6に示
すように、第1実施例と同様のステップ201〜ステッ
プ203の処理を行ない、結石(の超音波断層像)T2
を断層像に示されたX線関心線S(のマーカーS2 )上
に表示する。この状態でオペレータは、表示装置2dの
TVモニタを見ながら入力装置8aの入力器を操作し
て、CPU8に対しアプリケータ4を結石位置へ移動さ
せる指令を送る。CPU8は、この入力器から送られた
アプリケータ4移動指令に基づきアプリケータ移動機構
7を再度駆動させ、アプリケータ4を断層面に沿って移
動させて衝撃波の焦点位置を結石へ合わせる(ステップ
204)。
【0056】このとき、焦点位置演算回路9及びアプリ
ケータ位置演算回路12には、アプリケータ移動機構7
の変位センサ及び第1の角度センサから送られるアプリ
ケータ4の移動データから、アプリケータ4の移動に伴
うアプリケータ4の移動データが送られている。焦点位
置演算回路9では、送られた移動データに基づく衝撃波
焦点のx、y、z座標上での位置が演算され、この位置
データはCPU8に送られる。また、アプリケータ位置
演算回路12では、送られた位置データに基づくアプリ
ケータ4のx、y、z座標上での位置が演算され、この
位置データはCPU8に送られる。
【0057】一方、CPU8は、焦点位置演算回路9及
びアプリケータ位置演算回路12から衝撃波焦点位置デ
ータ及びアプリケータ4の位置データが入力されると、
このデータを読み込み(ステップ205)、続いてアプ
リケータ4及び衝撃波焦点と、X線管3a及びI.I.
3b、言い換えればX線関心線との相対位置関係を演算
する(ステップ206)。この相対位置関係とは、例え
ば、X線関心線の中心(アイソセンタ)と衝撃波焦点f
及びアプリケータ4の中心との距離D1 、D2、及びX
線関心線(の延長線)とアプリケータ4の中心軸を通る
直線とがなす角度θa である。すなわち、CPU8は、
前述したステップ201の処理で読み込まれたX線関心
線の位置データとステップ205の処理で読み込まれた
アプリケータ4の位置データ及び衝撃波焦点位置データ
とから、この距離D1 、D2 及び角度θa (以下、この
距離D1 、D2 を相対距離、角度θa を相対角度とい
う)を演算して求めている。この相対距離D1 、D2 及
び相対角度θa はCPU8の内部メモリに保持される。
【0058】また、オペレータは、衝撃波の焦点を結石
へ位置決めした後、超音波画像を見ながら、衝撃波を照
射してOKかどうかの判断を行なう。今、例えば、衝撃
波の伝搬経路中に障害物(骨、腸管ガス等)が存在した
場合、オペレータは、入力装置8aの入力器を操作し
て、アプリケータ7を再度移動させる信号をCPU8に
送る。
【0059】CPU8は、アプリケータ移動機構7を再
度駆動させて、衝撃波の伝搬経路中に障害物が存在しな
い位置までアプリケータ4を移動させる(ステップ20
7)。本実施例の場合、アプリケータ4を焦点位置fを
回転中心として全部でθ°回転移動させるとする。
【0060】一方、このときのアプリケータ4の実際の
移動中の角度θ1 °(<θ°)は、常時アプリケータ移
動機構7の変位センサ及び第1の角度センサにより検出
され、この移動量θ1 °は、焦点位置演算回路9及びア
プリケータ位置演算回路12に送られる。焦点位置演算
回路9では、このθ1 °移動した状態におけるアプリケ
ータ4の中心のx、y、z座標上での位置を演算し、こ
の位置データをCPU8に送っている。また、アプリケ
ータ位置演算回路12では、このθ1 °移動した状態に
おけるアプリケータ4の中心のx、y、z座標上での位
置を演算し、この位置データをCPU8に送っている。
【0061】CPU8は、焦点位置演算回路9から順次
送られる焦点位置データ、及びアプリケータ位置演算回
路12から順次送られるアプリケータ4の位置データを
読み込み(ステップ208)、この焦点位置データ及び
アプリケータ4の位置データに基づき、ステップ206
で演算された相対位置関係が保持されるようなX線関心
線(つまり、支持アーム3c)の移動方向及び移動量を
演算する(ステップ209)。今、アプリケータ4が、
現在焦点位置fを中心としてθ1 °回転した位置にいる
ため、CPU8では、相対距離D1 、D2 及び相対角度
θa が保持される位置、つまりX線関心線と焦点位置f
との交点を中心としてθ1 °回転した位置に当該関心線
が到達するように、支持アーム3cの移動方向及び移動
量(移動データ)が演算される。
【0062】続いてCPU8は、支持アーム移動機構3
dに対しステップ209で求められた移動データに基づ
く移動指令を送り(ステップ210)、処理を終了す
る。この結果、支持アーム移動機構3dの駆動により支
持アーム3cが移動して、X線関心線がθ1 °回転す
る。
【0063】以下、同様にアプリケータ4を回転させて
いき、アプリケータ4を全体でθ°回転させた場合、そ
のアプリケータ4とX線関心線との相対位置(相対距離
D1、D2 、相対角度θa )が保持された状態で、アプ
リケータ4の回転に連動してX線関心線が同じくθ°回
転することになる(図7参照)。したがって、断層像に
より結石と衝撃波の焦点を一致させた後でアプリケータ
4を移動させても、アプリケータとX線関心線との位置
関係は変わらないため、所望のタイミングにてアプリケ
ータの衝撃波焦点付近をX線透視により確認することが
でき、その結果、結石の位置を簡単に確認することがで
きる。
【0064】なお、CPU8の図6に示すステップ20
5乃至ステップ206の処理、焦点位置演算回路9、X
線位置演算回路10、アプリケータ位置演算回路12が
本発明の演算手段を形成し、CPU8の図6に示すステ
ップ208〜ステップ2010の処理、支持アーム3
c、支持アーム移動機構3d、アプリケータ移動機構7
が本発明の連動手段を形成している。
【0065】また、本実施例では、アプリケータ4の回
転移動におけるX線関心線の連動動作について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、アプリケ
ータ4を3次元方向の任意の方向に移動させても、その
アプリケータ4とX線関心線との相対位置が保持された
状態でX線関心線を移動させることができる。例えば、
図8に示すように、アプリケータ4をX線関心線に沿っ
て距離dだけ平行移動させても、アプリケータ4の移動
に連動してX線関心線(支持アーム)が同じく距離dだ
け平行移動することになる。
【0066】さらに、本実施例では、アプリケータ4の
移動に伴ってX線管3a及びI.I.3b(すなわち、
支持アーム3c)が連動して移動したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、X線管3a及びI.I.3
b(支持アーム3c)を最初に移動させても、それに伴
ってアプリケータ7を連動させることもできる。
【0067】さらにまた、本実施例では、相対位置関係
として、X線関心線の中心(アイソセンタ)と衝撃波焦
点f及びアプリケータ4の中心との距離D1 、D2 、及
びX線関心線(の延長線)とアプリケータ4の中心軸を
通る直線とがなす角度θa としたが、本発明はこれに限
定されるものではなく、衝撃波焦点及び衝撃波照射手段
であるアプリケータ4の位置と、X線透視系であるX線
管3a及びI.I.3bとの位置との相対的な位置関係
を示すものであればよい。
【0068】一方、本実施例では、衝撃波発生源として
ピエゾ素子群を用いた衝撃波治療装置を示したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、衝撃波発生源とし
て、水中におけるスパークギャップ電極放電現象を用い
た治療装置や電気磁気コイルによる電磁誘導を用いた治
療装置であってもよい。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように請求項1、2、又は4
に記載した衝撃波治療装置によれば、被検体内の断層面
が、X線関心線の少なくとも治療部位を含む線分が当該
断層面上に位置するように移動し、さらに、X線関心線
の位置を示すマーカーがモニタに表示された断層像に重
畳表示されている、つまり、治療部位である結石(の断
層像)上には、X線関心線を示すマーカーが表示されて
いるため、超音波画像での結石の特定が容易になる。こ
の結果、例えば超音波画像上に腸管ガス等の結石(の断
層像)と似ている像が表示されていた場合でも、断層像
上で真の結石の特定が非常に簡単に行なうことができ
る。したがって、治療時間を短縮させ、さらに、オペレ
ータの負担の著しく軽減させることができ、その結果、
治療効率を上昇させることができる。
【0070】一方、請求項3又は4に記載した衝撃波治
療装置によれば、例えば、X線透視手段によるX線透視
画像に基づき、一度衝撃波の焦点を治療部位である結石
に位置合わせした後で、例えば衝撃波通路を最適にする
ために衝撃波照射手段を移動させた場合でも、X線発生
部及びX線検出部を有するX線透視系を、衝撃波照射手
段と当該X線透視系との相対的な位置関係を保持しなが
ら移動させることができる。したがって、治療を開始し
た後で超音波画像で結石を特定することが難しくなった
場合でも、即座にX線透視手段により衝撃波焦点付近を
モニタリングすることができる。つまり、超音波画像に
加えて、X線透視画像でも常時衝撃波焦点及び結石の位
置をモニタリングすることが可能になっているため、結
石の特定を容易に行なうことができる。したがって、治
療時間を短縮させ、さらに、オペレータの負担の著しく
軽減させることができ、その結果、治療効率を上昇させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る衝撃波治療装置の概
略構成を示すブロック図。
【図2】第1実施例におけるTVモニタに表示されたX
線透視像を示す図。
【図3】第1実施例におけるCPUの処理の一例を示す
概略フローチャート。
【図4】第1実施例におけるTVモニタに表示された超
音波画像を示す図。
【図5】第2実施例における衝撃波治療装置の概略構成
を示すブロック図。
【図6】第2実施例におけるCPUの処理の一例を示す
概略フローチャート。
【図7】第2実施例において、アプリケータの移動に伴
って支持アームが連動する状態の一例を示す図。
【図8】第2実施例において、プリケータの移動に伴っ
て支持アームが連動する状態の一例を示す図。
【符号の説明】
1 衝撃波治療装置 1a 寝台 2 超音波診断装置 2a 電子走査部 2b DSC 2c 合成部 2d 表示部 3 X線透視装置 3a X線管 3a1 X線制御部 3b I.I. 3c 支持アーム 3d 支持アーム移動機構 3e 入力部 3f TVカメラ 3g 信号処理部 3h TVモニタ 4 アプリケータ 4a ピエゾ素子 4b インナープローブ 5 ピエゾ素子駆動回路 6 ディレイ回路 7 アプリケータ移動機構 8 CPU 9 焦点位置演算回路 10 X線位置演算回路 11 マーカー生成回路 12 アプリケータ位置演算回路 za インナープローブ及びアプリケータの中心軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝撃波を照射可能な衝撃波照射手段と、
    X線発生部により発生され被検体を透過したX線をX線
    検出部により検出し、この検出されたX線に基づいてX
    線透視像を得るX線透視手段と、前記被検体内のある断
    層面を超音波信号により走査して前記断層面の超音波画
    像をモニタに表示する超音波診断手段とを備え、前記X
    線透視像及び前記超音波画像から前記被検体内の治療部
    位を認識し、前記衝撃波の焦点を前記治療部位に一致さ
    せて衝撃波を照射するように構成した衝撃波治療装置に
    おいて、前記X線発生部の焦点と前記X線検出部のX線
    検出面に任意に設定された一点とを結ぶX線関心線上に
    被検体内の治療部位が位置するように設定する設定手段
    と、前記X線関心線の位置を演算する関心線位置演算手
    段と、この関心線位置演算手段により演算された前記X
    線関心線の位置に基づき、当該X線関心線の少なくとも
    治療部位を含む線分が前記断層面上に位置するように当
    該断層面を移動させる断層面移動手段と、前記X線関心
    線の位置を示すマーカーを前記モニタに表示された超音
    波画像に重畳表示するマーカー表示手段とを備えたこと
    を特徴とする衝撃波治療装置。
  2. 【請求項2】 前記衝撃波照射手段は、球殻状に形成さ
    れ且つその中央部に孔が形成された基板上にピエゾ素子
    群を貼着したアプリケータを備え、前記超音波診断手段
    は、前記アプリケータの孔内に衝撃波照射方向と同軸に
    挿入された超音波プローブを備えるとともに、前記断層
    面移動手段は、前記超音波プローブを軸中心に回転させ
    る回転駆動部を備えた請求項1記載の衝撃波治療装置。
  3. 【請求項3】 衝撃波を照射可能な衝撃波照射手段と、
    X線発生部により発生され被検体を透過したX線をX線
    検出部により検出し、この検出されたX線に基づいてX
    線透視像を得るX線透視手段と、前記被検体内のある断
    層面を超音波信号により走査して前記断層面の超音波画
    像をモニタに表示する超音波診断手段とを備え、前記衝
    撃波照射手段と前記X線発生部及び前記X線検出部を有
    するX線透視系とが3次元方向に移動可能に構成される
    とともに、前記X線透視像及び前記超音波画像から前記
    被検体内の治療部位を認識し、前記衝撃波の焦点を前記
    治療部位に一致させて衝撃波を照射するように構成した
    衝撃波治療装置において、前記衝撃波照射手段と前記衝
    撃波照射焦点と前記X線透視系との相対的な位置関係を
    演算する演算手段と、前記衝撃波照射手段及び前記X線
    透視系の内の一方を移動させた場合、前記演算手段によ
    り演算された相対的な位置関係を保持するように前記衝
    撃波照射手段及び前記X線透視系の内の他方を移動させ
    る連動手段とを備えたことを特徴とする衝撃波治療装
    置。
  4. 【請求項4】 衝撃波を照射可能な衝撃波照射手段と、
    X線発生部により発生され被検体を透過したX線をX線
    検出部により検出し、この検出されたX線に基づいてX
    線透視像を得るX線透視手段と、前記被検体内のある断
    層面を超音波信号により走査して前記断層面の超音波画
    像をモニタに表示する超音波診断手段とを備え、前記衝
    撃波照射手段と前記X線発生部及び前記X線検出部を有
    するX線透視系とが3次元方向に移動可能に構成される
    とともに、前記X線透視像及び前記超音波画像から前記
    被検体内の治療部位を認識し、前記衝撃波の焦点を前記
    治療部位に一致させて衝撃波を照射するように構成した
    衝撃波治療装置において、前記X線発生部の焦点と前記
    X線検出部のX線検出面に任意に設定された一点とを結
    ぶX線関心線上に被検体内の治療部位が位置するように
    設定する設定手段と、前記X線関心線の位置を演算する
    関心線位置演算手段と、この関心線位置演算手段により
    演算された前記X線関心線の位置に基づき、当該X線関
    心線の少なくとも治療部位を含む線分が前記断層面上に
    位置するように当該断層面を移動させる断層面移動手段
    と、前記X線関心線の位置を示すマーカーを前記モニタ
    に表示された超音波画像に重畳表示するマーカー表示手
    段と、前記衝撃波照射手段と前記衝撃波照射焦点と前記
    X線透視系との相対的な位置関係を演算する演算手段
    と、前記衝撃波照射手段及び前記X線透視系の内の一方
    を移動させた場合、前記演算手段により演算された相対
    的な位置関係を保持するように前記衝撃波照射手段及び
    前記X線透視系の内の他方を移動させる連動手段とを備
    えたことを特徴とする衝撃波治療装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1348377A1 (en) 2002-03-27 2003-10-01 Aloka Co. Ltd. Ultrasonic Medical System
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JP2015512671A (ja) * 2012-02-27 2015-04-30 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 計算器断層撮影(ct)‐高密度焦点式超音波(hifu)システムおよび/または方法

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