JPH08298751A - 電気自動車用電動モータ - Google Patents

電気自動車用電動モータ

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JPH08298751A
JPH08298751A JP10246995A JP10246995A JPH08298751A JP H08298751 A JPH08298751 A JP H08298751A JP 10246995 A JP10246995 A JP 10246995A JP 10246995 A JP10246995 A JP 10246995A JP H08298751 A JPH08298751 A JP H08298751A
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JP
Japan
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cooling
coil
stator
ring
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Prior art date
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Pending
Application number
JP10246995A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuyuki Yamamoto
立行 山本
Hiroshi Yamashita
博 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 細管ヒートパイプ式輸送装置を用いることに
より大型化することなく冷却効率を向上させた電気自動
車用電動モータを提供する。 【構成】 ステータ11と、ステータ11に巻きつけら
れたコイル12と、このコイル12に発生する誘導磁界
により回転するロータ13と、冷却装置14、18とを
備える電気自動車用電動モータにおいて、細管ヒートパ
イプ式冷却リング16を備え、この冷却リング16を、
そのリング内周部16inがコイル12の少なくとも一
端側の折曲げ部12aと接し、かつ、リング外周部16
outが冷却装置14、18と接するようにステータ1
1の一端部に接して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却性能を向上させた
電気自動車用電動モータに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来から知られている電気自動車
用電動モータの一例を示し、この電動モータは、たとえ
ばステータ1に巻きつけられたコイル2に車載バッテリ
から電流が供給され、コイル2に発生する誘導磁界によ
りロータ3が回転して駆動力を得るものである。この電
気自動車用電動モータは、自動車用という性質上、大容
量の冷却装置で冷却することができず、従来は、図5に
示されるように、ステータ1の四隅(ステータの平面に
対して四隅)に回転軸方向に銅製の冷却管4を貫通さ
せ、冷却水路5aを経由して冷却水を強制循環させて冷
却している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
冷却方法では、図5でコイル2の左右に位置する折曲げ
部2aの冷却が十分できないため電流をあまり大きくで
きず、そのため電動モータ自身を小型化できないという
問題がある。したがって冷却性能を高めてより高い電流
を供給できれば、モータの小型軽量化が可能となり走行
距離も延びる。
【0004】本発明の目的は、細管ヒートパイプ式輸送
装置を用いることにより大型化することなく冷却効率を
向上させた電気自動車用電動モータを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、本発明は、ステータ11と、ステ
ータ11に巻きつけられたコイル12と、このコイル1
2に発生する誘導磁界により回転するロータ13と、冷
却装置14、18とを備える電気自動車用電動モータに
適用される。そして、環状円板の形状の細管ヒートパイ
プ式熱輸送装置16を備え、この細管ヒートパイプ式熱
輸送装置16を、その環状円板の内周部16inがコイ
ル12の少なくとも一端側の折曲げ部12aと接し、か
つ、環状円板の外周部16outが冷却装置14、18
と接するようにステータ11の一端部に接して設けるこ
とにより上述の目的が達成される。
【0006】
【作用】コイル12の発熱はコイル12と接触する環状
円板の細管ヒートパイプ式熱輸送装置16の内周部16
inに伝えられる。熱輸送装置16の外周部16out
は冷却装置14、18で冷却されており、熱輸送装置1
6の内周部16inの熱は熱輸送装置16の内部を速や
かに輸送され、冷却装置14、18の内部の冷却水に放
熱される。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】図1〜図4は本発明による電気自動車用電動
モータの一実施例を示している。図1は回転軸方向の断
面図、図2は図1に符号IIで示す部分の拡大図である。
【0009】電気自動車用モータは、ステータ11と、
ステータ11に巻き付けられたコイル12と、ステータ
11の内側に一定のギャップをもって回転可能に配置さ
れたロータ13と、これらを内部に包み込むフロントカ
バー15およびリアカバー17とを備えている。コイル
12は、複数のコイル素線を一束として絶縁材で被覆し
た複数のコイル束(3相誘導電動モータなら最低3本の
コイル束)で構成され、ステータ11のスロット内に巻
付けられる。14は銅製の8本の冷却管であり、この冷
却管14はステータ11の周方向に等間隔に配置され、
かつ、ステータ11を貫通するように設けられている。
この冷却管14には、フロントカバー15に形成された
冷却水路18を経由して冷却水が流入、排出される。冷
却水は冷却管14及び冷却水路18内を強制循環されて
ステータ11、フロントカバー15、リアカバー17お
よび後述する冷却リング16を冷却する。
【0010】ステータ11の両端には環状円板に形成さ
れた冷却リング(細管ヒートパイプ式熱輸送装置)16
が配設されている。すなわち、複数の銅板を積層して構
成されるステータ11は冷却リング16を介在してフロ
ントカバー15とリアカバー17との間に挟持されてい
る。図3に示すように、冷却リング16の外周部16o
utには周方向に孔16bが形成され、この孔16bに
は冷却管14が貫通されている。冷却リング16はリン
グ内周部16inでコイル12と、外周部16outで
冷却管14あるいは冷却水路18とそれぞれ接触してい
る。冷却リング16は、モータ12が発した熱、とくに
コイル両端折曲げ部12aの熱を冷却水に逃すことによ
り、コイル12を効率的に冷却するためのものである。
【0011】なお、リング外周部16outはリング内
周部16inよりもリング中央からより離れた部分を示
す意義で用いられ、リング外周端に隣接する部分だけを
示すものではない。
【0012】冷却リング16としては、たとえば特開平
4−260791号公報に開示されているような金属ブ
ロック型熱輸送装置の原理を利用したものを使用でき
る。冷却リング16は2枚の金属製の薄板環状円板を接
合してなり、接合前に一方の金属製の環状円板に図3に
示すような形状の溝16aをエッチングやプレスにより
形成した後、溝のない金属製環状円板と接合することに
より気密状態に製造される。細管16aの内部には純水
やフレオン等の二相凝縮性作動流体が充填される。図3
からわかるように、冷却リング16の内部には、リング
内周部16inと外周部16outを繰り返し往復する
ように細管16aが形成されている。
【0013】このような冷却リング16による伝熱原理
を説明する。冷却リング16の内周部16inにコイル
12から発生した熱が伝達されると、リング内周部16
inの細管16aでは作動流体の核沸騰が発生する。こ
の核沸騰により圧力波が発生し、同時に蒸気泡群が発生
する。冷却リング16の内周部16inにある細管16
aで核沸騰が起こると作動流体は細管16aの軸方向に
振動し、この振動が細管壁内表面に発生する流動境界層
と細管内壁を熱媒体として流体内に激しい均熱化作用を
もたらす。したがって、受熱した熱量を高温部から低温
部に向って効率良く輸送する。すなわち、冷却リング1
6の内周部16inで受けたコイル12からの発熱は冷
却リング16の外周部16outに向って輸送され、冷
却管14あるいは冷却水路15cの内部の冷却水に受け
渡される。このような原理は、特開平4−190090
号公報や特公平2−35239号公報に詳しく開示され
ており既知の原理であるから、ここでの詳細説明は省略
する。
【0014】コイル12の発熱による温度上昇はとくに
両端折曲げ部12aで顕著であるが、図2によく示され
るように、この両端折曲げ部12aが冷却リング16と
接している。より具体的には、コイル両端折曲げ部12
aはステータ11の各スロットに巻付けられるコイル1
2の反転折曲げ部であり、ある程度余裕をもった曲率で
反転され、複数のコイル束はモータの軸方向に膨らんで
いる。したがって、複数のコイル束は全体としてある弾
性力で冷却リング16Aの内周部16inに接触する。
そのため、コイル12の熱は冷却リング16の内周部1
6inに効率よく伝熱された後、すみやかに冷却リング
16の中を輸送され外周部16outで冷却水に受け渡
される。したがってコイル12の放熱効率が従来よりも
向上するので、モータの電流を増加させることができ
る。その結果、同じモータの大きさで出力馬力を大きく
することができる。
【0015】コイル12の冷却効率を高めるためには、
コイル12と冷却リング16の内周部16inとの接触
部分で熱の流れを妨げないようにすることが必要で、こ
のためにはコイル12と冷却リング16との接触面積を
増やすことが有効である。したがって、図4に示すよう
に、冷却リング16Aの内周を外側に鋭角に折曲げて接
触部16cを形成し、その内周面にコイル12を押しつ
けるようにしてもよい。この場合も複数のコイル束が全
体としてモータ外径方向へ膨らんでいるから、コイル両
端折曲げ部12aがある弾性力で接触部16cに接し、
より多くのコイル束を通ってコイル12の熱を冷却リン
グ16に伝熱することができる。
【0016】冷却リング16は金属製であるためコイル
12の表面の絶縁層を破ってコイル12をショートさせ
るおそれがある。したがって、このようなショートを避
けるために冷却リング16の表面に絶縁層を形成するこ
とが有効である。絶縁材料としては、絶縁性、耐熱性の
点ですぐれるテフロンやポリイミドが好適であり、これ
らを薄くコーティングすることにより冷却効率を低下さ
せずに冷却リング16に絶縁性を付与することができ
る。テフロンやポリイミド等のフィルムをコイル12と
冷却リング16との間に挟み込んでもよい。
【0017】本実施例の冷却管14および冷却水路18
は冷却装置を構成するが、このような水冷装置の代りに
空冷装置を用いることが可能である。たとえば、空冷フ
ィンをモータの外部に取付け、冷却リング16をこれと
熱的に結合させることにより冷却ができる。
【0018】本実施例では冷却リング16をステータ1
1の両端に設けた場合について説明したが、冷却リング
16をいずれかの一端のみに設けるようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
とくに発熱の顕著なコイル端折曲げ部の熱をステータの
一端面に面接触される環状円板からなる細管ヒートパイ
プ式熱輸送装置を介して冷却装置に逃すようにしたの
で、冷却装置を大型化せずに効率よく電気自動車用電動
モータを冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気自動車用電動モータの一実施
例の要部を示す断面図である。
【図2】図1の一部を示す拡大断面図である。
【図3】冷却リングの内部の細管形状を示す平面図であ
る。
【図4】コイルとの接触面積を増大化する冷却リングの
別実施例を用いた電気自動車用電動モータの要部を示す
拡大断面図である。
【図5】従来の電気自動車用電動モータを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
11 ステータ 12 コイル 12a コイル端折曲げ部 13 ロータ 14 冷却管 16 冷却リング 16in リング内周部 16out リング外周部 18 冷却水路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータと、前記ステータに巻きつけら
    れたコイルと、このコイルに発生する誘導磁界により回
    転するロータと、冷却装置とを備える電気自動車用電動
    モータにおいて、 (A)環状円板の細管ヒートパイプ式熱輸送装置を備
    え、 (B)この細管ヒートパイプ式熱輸送装置は、その環状
    円板の内周部が前記コイルの少なくとも一端側の折曲げ
    部と接し、かつ、前記環状円板の外周部が前記冷却装置
    と接するように前記ステータの一端部に接して設けられ
    ていることを特徴とする電気自動車用電動モータ。
JP10246995A 1995-04-26 1995-04-26 電気自動車用電動モータ Pending JPH08298751A (ja)

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JP10246995A JPH08298751A (ja) 1995-04-26 1995-04-26 電気自動車用電動モータ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2971376A1 (fr) * 2011-02-08 2012-08-10 Renault Sa Dispositif de refroidissement des bobines des moteurs electriques d'un vehicule par caloduc
JP2013099150A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Ihi Corp コイルエンド用熱伝導部材、回転機、及び、回転機の組立方法
GB2501788A (en) * 2012-01-03 2013-11-06 Gen Electric Cooling hotspots in a stator core flange

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