JPH082981Y2 - 電源トランス - Google Patents

電源トランス

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JPH082981Y2
JPH082981Y2 JP1991027659U JP2765991U JPH082981Y2 JP H082981 Y2 JPH082981 Y2 JP H082981Y2 JP 1991027659 U JP1991027659 U JP 1991027659U JP 2765991 U JP2765991 U JP 2765991U JP H082981 Y2 JPH082981 Y2 JP H082981Y2
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JP
Japan
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wound
iron core
winding
silicon steel
steel sheet
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JP1991027659U
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JPH04117419U (ja
Inventor
辰昭 岡野
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Nihon Kohden Corp
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Nihon Kohden Corp
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Publication date
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  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、商用電源を入力とする
電源トランスに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の電源トランスを用いた機器の電
源投入時には、その投入時点の位相関係によりトランス
の鉄芯が磁気飽和を起し、大きな突入電流が流れる。こ
れらの対策としては、機器の電源ヒューズに遅延特性を
与えたり、電源トランスの一次巻線に電圧が０ボルト時
点から供給されるようにゼロクロス装置を取付ける等が
行われている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、トラン
スの鉄芯中の残留磁気に対して電源投入時点の電流によ
る磁化方向が同方向であった場合には、鉄芯の磁気飽和
による過大な突入電流が生じ、併てトランスの小形・軽
量化の要求により高磁束密度鉄芯の使用が増えているこ
とにより、定常入力電流の５０倍以上の突入電流が発生
することもある。したがって、前述の対策だけでは充分
に対応し得なくなっている。
【０００４】本考案は、このような点に鑑みて、電橡ト
ランス自体で電源投入時の突入電流を抑制させることを
目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、閉鎖磁路を形
成するように硅素鋼板を巻回して構成された巻鉄芯に、
１次巻線及び２次巻線が巻回されている電源トランスに
おいて、前述の目的を達成するために、１次巻線が巻回
される鉄芯部分に、残りの鉄芯部分よりも断面積が大き
くなるように、硅素鋼板の巻回過程でシート状硅素鋼板
を数回に分けて挟み込んたことを特徴とする。本考案
は、１次巻線に同層状に２次巻線が巻回される等、１次
巻線の鉄芯部分に共通に２次巻線が巻回されている場合
にも当然適用される。
【０００６】
【作用】１次巻線が巻回された巻鉄芯部分の断面積が大
きくなることにより、その分だけ１次巻線部分の磁気抵
抗が飽和することなく減少し、１次巻線の磁束を発生し
易くし、入力インピーダンスが増大するために突入電流
が低減される。
【０００７】
【実施例】図１は、本考案の第１の実施例による巻鉄芯
を用いた電源トランスを示す。この巻鉄芯１０は、図２
に示すように、硅素鋼板８を巻回する過程で、一枚もし
くは複数枚のシート状硅素鋼板９を数回に分けて挟み込
み、断面積をヨーク１２及び２次巻線用の脚部１２ａに
対して３０％広く設定されている。そして、２分割され
て巻線後に密着されるカットコアとして形成されてい
る。脚部１１には商用電源１から給電される１次巻線１
３が巻回され、脚部１２ａには２次側の巻線１４が巻回
されている。これにより、追加した分の鉄芯部分が飽和
することなく、入力インピーダンスを増大させ、突入電
流が低減される。
【０００８】図３は、この第１の実施例による電源トラ
ンスの効果を確認する試験データを示す。試験条件とし
て、巻鉄芯１０は前述のように硅素鋼板であり、断面積
は１９ｃｍ２、容量は５００ＶＡである。そして、脚部
１１の断面積を他と同一にしておき、徐々に断面積の広
くなる同一材料の磁性材を付加し、その都度もっとも過
酷な条件である最大残留磁化状態で電源をオフにし、磁
化方向を揃えて最大電流の位相で電像を投入した。測定
値は、脚部１１の断面積が他と同一である場合の突入電
流１３０Ａに対する改善比である。つまり、前述のよう
に断面積を３０％だけ広くした場合にはほぼ突入電流比
が５０％に低減される。以後、断面積の増加に対する改
善度合は小さくなり、断面積を１００％以上増加させた
ても改善比は飽和状態となり、それ以上の断面積を広げ
ても無意味となることが確認された。尚、少なくとも硅
素鋼板の巻鉄芯である限り、形状が変化しても高磁束密
度のもとでは磁気回路は等価とみなされることにより、
改善比はほとんど同じ特性になる。
【０００９】
【考案の効果】以上、本考案によれば、巻鉄芯の１次線
が巻回される鉄芯部分の断面積を広くすることにより、
鉄芯全体の形状の拡大を抑制して、突入電流を有効に低
減させることが可能となる。鉄芯部分の断面積の拡大が
硅素鋼板の巻回過程での硅素鋼板の挟み込みによる追加
で行われることにより、拡大部分での漏洩磁束も抑制で
き、高効率を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の一実施例による電源トランスの構成を
示す。
【図２】同電源トランスの巻鉄芯の作成過程を示す斜視
図である。
【図３】同電源トランスの効果を確認するための試験結
果を示す図である。
【符号の説明】
９ 硅素鋼板 １０ 巻鉄芯 １１ 脚部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 閉鎖磁路を形成するように硅素鋼板を巻
    回して構成された巻鉄芯に、１次巻線及び２次巻線が巻
    回されている電源トランスにおいて、 １次巻線が巻回される鉄芯部分に、残りの鉄芯部分より
    も断面積が大きくなるように、硅素鋼板の巻回過程でシ
    ート状硅素鋼板を数回に分けて挟み込んたことを特徴と
    する電源トランス。
  2. 【請求項２】 １次巻線を巻回されている鉄芯部分に、
    ２次巻線が共通に巻回されている請求項１の電源トラン
    ス。
JP1991027659U 1991-03-30 1991-03-30 電源トランス Expired - Lifetime JPH082981Y2 (ja)

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JPH04117419U JPH04117419U (ja) 1992-10-21
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JPS61170011A (ja) * 1985-01-23 1986-07-31 Matsushita Electric Works Ltd 電磁装置
JPS63133513A (ja) * 1986-11-25 1988-06-06 Matsushita Electric Works Ltd カレントトランス

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