JPH08297121A - 粒子分析装置 - Google Patents

粒子分析装置

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JPH08297121A
JPH08297121A JP7102820A JP10282095A JPH08297121A JP H08297121 A JPH08297121 A JP H08297121A JP 7102820 A JP7102820 A JP 7102820A JP 10282095 A JP10282095 A JP 10282095A JP H08297121 A JPH08297121 A JP H08297121A
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Japan
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sample
sheath fluid
flow
flow path
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JP7102820A
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English (en)
Inventor
Akira Miyake
亮 三宅
Isao Yamazaki
功夫 山崎
Koichi Tsuzuki
浩一 都築
Masaharu Ishii
雅治 石井
Hidenori Asai
英規 浅井
Hideyuki Horiuchi
秀之 堀内
Masaaki Kurimura
正明 栗村
Yasuaki Kojima
康明 小島
Masaaki Hanawa
塙  雅明
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄液量の低減、キャリーオーバの低減、試
料液の脈動抑制、および測定開始時間を短縮を図る。 【構成】 粒子分析装置にはフローセル4が搭載されて
いる。フローセル4内には、採取管31から注入された
試料液が流れる第1の流路39と、ノズル37からのシ
ースフロー45が流れる第2の流路とが形成されてい
る。またフローセル4にはシース流体配管35からシー
ス流体が供給される。上記構成のフローセル4に対し
て、シース流体配管35からは第1の流路39の総容
積の10倍の量のシース流体が供給されるようにし、
シース流体配管35や試料液配管42の内径を0.8m
m以下に設定し、第1の流路39の総容積を、採取管
31からの試料液の注入開始時の単位時間注入量の1.
25倍以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体中に懸濁する粒子
の画像を撮像し、液体試料の固形成分を分析する粒子分
析装置に係り、特に多様な形態・サイズを含み、かつ粒
子の種類あるいはサンプル毎に濃度レンジが著しく異な
る液体試料を分析するのに好適な粒子分析装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多様な形態・サイズを持ち、かつ種類あ
るいはサンプル毎に濃度レンジが著しく幅広い粒子を含
む典型的な液体試料として、尿試料が挙げられる。従
来、この尿中の粒子の形態学的な検査は、尿試料を遠心
分離し、沈渣物を染色してスライドガラス上に標本を作
り、顕微鏡を通して目視で行う方法に限られていた。そ
の際、遠心分離の濃縮率を一定にし、観察する試料液の
量も一定にすることで、元の尿試料中の沈渣物の濃度を
推し量っていた。また沈渣物の中には、血球細胞や細菌
などの数マイクロメートルから円柱などの数百マイクロ
メートルの粒子まであるので、毎度顕微鏡の倍率を高倍
率と低倍率に切り換えて観察していた。観察の試料の量
は、目的によって異なるが、典型的には高倍率で5マイ
クロリットル、低倍率で750マイクロリットル分の原
尿に相当する量である。
【0003】近年ではこれらの検査を自動化するため
に、粒子を液体中に懸濁させたままフローセル中に流し
て光学的に分析する、いわゆるフローサイトメトリの技
術を応用した装置が提案されている。例えば特表昭57
ー500995号には、流体試料を特別な形状の流路に
通し、そこで試料中の粒子を幅広の作像領域中に閉じ込
めて、静止像を作成する装置が示されている。この装置
では、顕微鏡を用いて流れの拡大像をCCDカメラの撮
像面上に作像する。光源にはCCDカメラの動作に同期
して周期的に発光するパルス光源を用いる。パルス光源
の発光時間は短いので、粒子が流れていても静止像を得
ることができ、得られた静止像を画像分析することで、
液体中の粒子の形態的な分析が可能となる。また、撮像
された試料の体積中にいくつの粒子が含まれているかを
計数することで、粒子の濃度を分析することができる。
【0004】一般に粒子分析装置は図17のように構成
されている。すなわち、試料液は反応糟1に導かれて染
色され、さらに試料液吸引吐出ポンプ2により管路3を
経てフローセル4へ送液される。一方、フローセル4に
はシース流体ポンプ5によりシース流体タンク6からシ
ース流体が送液される。そして、試料液はシース流体と
共にフローセル4内を流れ、このとき、パルス光源7か
らのパルス光がフローセル4に照射されて、フローセル
4内を流れる試料の粒子像を撮像カメラ8で撮像するこ
とにより、粒子の計測を行うようになっている。
【0005】なお、図17の中で、10,11,12は
流路を切換えるための電動制御弁であり、このうち電動
制御弁11には洗浄液供給ポンプ13が接続されてい
る。試料液吸引ポンプ2、シース流体ポンプ5、パルス
光源7、撮像カメラ8、電動制御弁10,11,12は
制御部14によって制御されている。また、15はパル
ス光源7とフローセル4間に設けられた照射レンズ、1
6はフローセル4と撮像カメラ8間に設けられた撮像レ
ンズである。
【0006】図18は、フローセル4に送液される試料
液または洗浄液の流れを示している。試料液送液時は、
電動制御弁10によって試料液吸引吐出ポンプ2は反応
槽1側に連通して試料液を吸引する。その後、電動制御
弁10が作動して試料液吸引吐出ポンプ2はフローセル
4側に連通し、吸引した試料液をフローセル4に送液す
る。
【0007】また、図19のように構成された粒子分析
装置もある。この粒子分析装置では、シース流体ポンプ
の代わりにコンプレッサ18が設けられ、このコンプレ
ッサ18でシース流体タンク6内を加圧することによ
り、流体タンク6内のシース流体をフローセル4に送液
するようになっている。
【0008】図17や図19に示した粒子分析装置にお
いて、試料は、管路3内を輸送される間は図20に示す
ように試料液中の粒子が前後の液に拡散し、管路3内に
粒子の一部が滞留する。このため、一般に測定が終了し
た後、電動制御弁11を作動させて洗浄液供給ポンプ1
3とフローセル4とを連通させ、洗浄液供給ポンプ13
で加圧した洗浄液をフローセル4内に大量に流し、管路
3およびフローセル4の洗浄を行うようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】多様な形態・サイズの
粒子を含み、かつサンプル毎あるいは粒子の種類毎に対
象粒子の濃度範囲が広い特殊な試料液の粒子分析に対し
ては、シースフローを用いて顕微鏡下に順次粒子を流し
て画像により分析・計数する方法が有効である。
【0010】しかし、濃度の低い粒子も確実に捉えるた
めに通常のフローサイトメータに比べ大量の試料液を流
す必要がある。試料液量が増加すると、流路に接触する
時間や面積が増大し、それに応じて試料液送液流路途中
に滞留する粒子の量も増加し、またフローセル内への滞
留も顕著になる。そのために、次の測定サンプルに対す
るキャリーオーバの量が大きくなるという問題がある。
さらに形態が多様でサイズの範囲が広いため、大きな粒
子や、粘着性のある粒子などが流路の一部に付着したり
詰まったりするという問題がある。
【0011】これに対し、本願と同一出願人による特開
平2ー80937号公報には、試料液の移送方法とし
て、流路の中を試料液を通過させるのではなく、採取管
内へ吸引させ、それとともに移送して、フローセルにて
吐出させることが提案されている。これによって、試料
液が接触する流路の面積が小さくなり、相対的に少ない
洗浄液量で洗浄が可能となった。また測定終了時に採取
管がフローセルから離脱した後、試料液をフローセル内
部に導く導入流路をシース流体で逆流洗浄するようにな
っているため、この部分での粒子の詰まりなどを比較的
容易に除去することができるようになった。
【0012】しかしながら、上記公報の発明は一般のフ
ローサイトメータを対象として成されたものであり、依
然として一般の粒子計測と比べ大量の試料液を装置内へ
流通させる必要があり、かつ多様でサイズの範囲が広い
粒子を流路内に通過せしめる必要のある粒子分析装置に
対しては、必ずしも最適な手段・方法が提示されてはい
なかった。
【0013】また、サイズの小さい粒子を確実に捉える
ためには撮像レンズに倍率の高いレンズを用いる必要が
あるが、倍率の高いレンズは焦点深度が浅くなるため、
粒子が流れる範囲を光軸方向に狭く絞らなければならな
い。例えば、尿中の沈渣粒子の検査においては、数μm
程度の赤血球などの微少粒子を画像で捕らえる必要があ
るため、光軸方向には同様に数μm程度の範囲で流動位
置を制御しなければならない。しかしながら、従来駆動
ポンプから直接流体を介して伝達される脈動や、装置内
の様々な駆動源の振動が流路・管路に伝達して発生する
圧力変動・流量変動が原因で、フローセル内の試料液流
れの中心がずれたり、試料液が脈動して鮮明な画像が得
られないという問題がある。また通常1秒間に最大数十
画面程度の画像取得を行うため、特に低周波数の流動変
動が画像毎のピントズレの大きな原因となっている。
【0014】また、従来の粒子分析装置では流量変動の
抑制のために、シース流体の送液系として図19のよう
に圧縮空気による送液を行っている。しかしながら送液
系以外からの振動、例えばポンプの駆動により発生する
振動や、装置の設置場所を介して外部から伝達する振動
などを原因として発生する流量変動に対しては十分な対
策が成されていなかった。
【0015】さらに、現状の技術では単位時間当たりに
取得・処理できる画像の数は限られており、ある程度の
試料液量にわたって粒子分析を行うためには流速を遅く
して長時間計測を行う必要がある。また濃度の低い粒子
も確実に捉えるために大量の試料液を流す必要がある。
試料液量が増加すると試料液による汚れや、試料液を輸
送したり、輸送後の流路を洗浄するための時間が長くな
る。そこで処理速度の低下と試料液の増加を抑えるため
には測定時間以外の時間の短縮と測定用以外の無駄な試
料を極力減らす必要がある。上述した従来の装置では、
測定開始時に反応糟とフローセルの間の管路から完全に
薄まった試料液を追い出す必要があり、そのための無駄
な時間による処理速度の低下、および無駄な試料が必要
であり、問題となっていた。
【0016】これに対し、前述の特開平2ー80937
号公報には測定開始前の時間を短縮するための手段を開
示している。しかし、この公報のものは前述したように
一般のフローサイトメータを対象として成された発明で
あり、粒子分析装置のように画像による分析を行い、か
つ多くの試料液をある程度の時間をかけて測定する場合
に対しては、必ずしも最適な装置は提示されてはいなか
った。
【0017】実用的な処理速度(120検体/時)から
判断すると、一回の測定サイクル時間は30秒であり、
よって濃度の回復のために割ける時間としては2秒程度
が上限である。合わせて多くの試料液を測定に使用する
ため、極力無駄な試料液を少なくすることがが望まれて
いる。
【0018】本発明の第1の目的は、大量の試料液を流
した場合でもキャリーオーバの低減が可能で、かつ管路
の詰まりの除去あるいは防止できる粒子分析装置を提供
することである。
【0019】また、本発明の第2の目的は、試料液の脈
動を抑制できる粒子分析装置を提供することである。
【0020】さらに、本発明の第3の目的は、測定開始
時の時間を2秒以内まで短縮し、かつ無駄な試料液量で
きるだけ減少させることのできる粒子分析装置を提供す
ることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、試料液が注入される試料液注入口
と、シース流体が供給されるシース流体供給口と、注入
された試料液をノズルまで導く第1の流路と、前記ノズ
ルから噴出した試料液をシース流体で包み込んでシース
フローを形成する第2の流路と、を有するフローセル
と、前記シース流体供給口にシース流体を供給するシー
ス流体供給手段と試料液を蓄液した試料液蓄液手段と、
採取管が設けられ、該採取管内に前記試料液蓄液手段か
ら一定量の試料液を吸引した後、採取管先端を前記試料
液注入口に結合し、採取管内の吸引した試料液を試料液
注入口に注入する試料液吸引吐出手段と、前記フローセ
ルの下流側に設けられ、フローセルからの排液の流路を
開閉する排液流路開閉手段と、前記フローセル内に形成
されたシースフローに対してパルス光を照射し、シース
フロー透過後のパルス光を撮像することにより、試料液
内の粒子測定を行う測定手段と、前記シース流体供給手
段、試料液蓄液手段、試料液吸引吐出手段、排液流路開
閉手段および測定手段を制御する制御手段とを備え、測
定終了時に、前記試料液注入口に対する試料液の注入を
停止するとともに前記排液の流路を遮断して、前記採取
管を試料液注入口から離脱させてから、前記シース流体
供給手段からのシース流体を前記第1の流路内に逆流さ
せて流すことにより、第1の流路内の試料液を除去する
構成の粒子分析装置において、前記第1の流路内に逆流
させるシース流体の量を、第1の流路の総容積の少なく
とも10倍に設定したことを特徴としている。
【0022】また、前記採取管および前記第1の流路の
少なくとも一方を前後振動あるいは収縮振動させる加振
手段を設けることができる。
【0023】さらに、上記構成の粒子分析装置におい
て、前記第1の流路の総容積を、前記採取管から注入さ
れる試料液の注入開始時の単位時間注入量の1.25倍
以下に設定すれば、上記第3の目的を達成することがで
きる。なお、採取管からの試料液の注入開始時の単位時
間吐出量は、測定時の単位時間注入量以下に設定されて
いる。
【0024】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明は、試料液が注入される試料液注入口と、シース
流体が供給されるシース流体供給口と、注入された試料
液をノズルまで導く第1の流路と、前記ノズルから噴出
した試料液をシース流体で包み込んでシースフローを形
成する第2の流路と、を有するフローセルと、シース流
体ポンプが設けられ、該シース流体ポンプによって前記
シース流体供給口にシース流体を供給するシース流体供
給手段と試料液を蓄液した試料液蓄液手段と、試料液吸
引吐出ポンプが設けられ、該試料液吸引吐出ポンプによ
って採取管内に前記試料液蓄液手段から一定量の試料液
を吸引した後、採取管先端を前記試料液注入口に結合
し、採取管内の試料液を試料液注入口に注入する試料液
吸引吐出手段と、前記フローセル内に形成されたシース
フローに対してパルス光を照射し、シースフロー透過後
のパルス光を撮像することにより、試料液内の粒子測定
を行う測定手段と、前記シース流体供給手段、試料液蓄
液手段、試料液吸引吐出手段および測定手段を制御する
制御手段と、を備えた粒子分析装置において、前記試料
液吸引吐出ポンプと前記採取管とを接続する配管、およ
び前記シース流体ポンプと前記シース流体供給口とを接
続する配管のうち、少なくとも一方の配管の内径を0.
8mm以下に設定したことを特徴としている。
【0025】なお、試料液吸引吐出手段に採取管が設け
られておらず、図17や図19の構成の粒子分析装置、
すなわち、試料液吸引吐出ポンプが設けられ、該試料液
吸引吐出ポンプによって試料液蓄液手段から一定量の試
料液を吸引した後、その吸引した試料液を試料液注入口
に注入する試料液吸引吐出手段を構成要素として含む粒
子分析装置においても、試料液吸引吐出ポンプと試料液
注入口とを接続する配管、およびシース流体ポンプとシ
ース流体供給口とを接続する配管のうち、少なくとも一
方の配管の内径を0.8mm以下に設定することによ
り、上記第2の目的を達成できる。
【0026】
【作用】上記構成の粒子分析装置によれば、試料液吸引
吐出手段は試料液蓄液手段から一定量の試料液を採取管
内へ吸引した後、採取管先端をフローセルの試料液注入
口に結合する。そして結合と同時に、試料液吸引吐出手
段は試料液注入口に試料液の注入を開始する。注入され
た試料液は第1の流路を通ってノズルからフローセル内
の第2の流路に放出され、シース流体に包まれて下流方
向へ縮流される。第2の流路の所定部位には測定手段か
らパルス光が照射され、試料液中に懸濁する粒子を照明
するとともに、照明された粒子の静止画像を撮像して、
粒子測定を行う。
【0027】測定が終了した後、試料液吐出吸引手段が
停止して試料液の放出を停止するとともに、排液流路開
閉手段が作動して排液の流路を遮断する。その後、採取
管をフローセルの試料液注入口から離脱させる。排液の
流路を遮断したことにより、フローセルの第2の流路を
下流側に向かって流れていたシース流体は流れの方向を
変更し、第1の流路を逆流して試料液注入口より溢れ出
る。このとき、制御手段のプログラムに従ってシース流
体供給手段は、シース流体を第1の流路の総容積の少な
くとも10倍の量を供給する。試料液の量が多いと、測
定終了時には第1の流路には試料液が満たされている
が、第1の流路の総容積の少なくとも10倍の量のシー
ス流体を上記のように流通させることで内部の試料液を
十分に除去することができる。以上のように、試料液を
大量に流通させた場合でもキャリーオーバの低減が可能
となる。
【0028】また、採取管または第1の流路の少なくと
も一方に、加振手段で前後振動あるいは収縮振動を与え
るようにすれば、万一、流路に粒子が付着していたり、
詰まっていたりしても壁面からの振動により、粒子を壁
面より遊離させるような作用が働く。これによって、流
路に付着し易い、あるいは詰まり易い多様な形態・サイ
ズの粒子を含む試料液を流しても、迅速に詰まりを除去
あるいは防止可能な粒子分析装置を実現することができ
る。
【0029】また第1の流路の総容積を、注入開始時の
単位時間注入量の1.25倍以下にすることにより、以
下に述べる理由から2秒以内の迅速な濃度の立ち上がり
を実現させることができる。すなわち、試料液の先端で
は第1の流路に満たされていたバッファ液との接触によ
り、拡散して薄まるが、この粒子の拡散は主に流路内の
速度分布が原因で起こる。
【0030】文献 Miyake, R., "New sample transfer
system for flowcyotometer", Pro-ceedings of FLUCOM
E '94, 1994, Toulouse, Franceに記載のように第1の
流路が円形断面の管路の場合、流速分布はHagen-Poiseu
lliの法則に従い、流路出口での粒子濃度の時間による
変化は、 粒子濃度の時間変化=1−(1/4)×(流路総容積/流
量の2乗)÷(時間の2乗) で与えられる。
【0031】これから濃度が90%に至るまでの時間を
求めると、 粒子濃度が元の濃度の90%になる時間 =1.6×(流
路総容積/流量) となる。この予測式に基づき、流路総容積を流量の1.
25倍以上の値にすると、2秒以内で粒子濃度が元の濃
度の90%に到達する。
【0032】また、採取管からの試料液の注入開始時の
単位時間吐出量を、測定時の単位時間注入量以下に設定
しておくと、試料液の注入を開始する際に、試料液の注
入開始流量が測定時の流量と同じになるように制御手段
が試料液吸引吐出手段を制御するので、流路切替による
不安定な脈動と静定のための余分な時間が生じない。さ
らに注入開始時に特に流量を上げて多くの試料液を追い
出す必要がないので、余分な試料液の消費を極端に抑え
ることができる。
【0033】次に測定中には、試料液吸引吐出手段やシ
ース流体供給手段の動作に伴う圧力変動、装置駆動源か
らの振動、または装置外部からの振動が第2の管の一部
あるいは全体に伝達し、それが原因で第2の流路を流通
するシース流体に圧力変動を発生せしめる。この圧力変
動により流量変動が誘起され、それがシース流体を介し
てフローセル内に伝達し、試料液流れに脈動を発生せし
める。
【0034】一般に測定時のシース流体流量は数百μl
/s程度なので、1mm前後の内径の第2の管内ではレ
イノルズ数は最大でも1000前後であり、流れは層流
を保っている。層流状態では一般に管径を小さくしてい
くと、寸法効果により、流体の慣性力に比べ、相対的に
壁面の摩擦力の作用が増す。よって内部を流れる流体に
対し粘性が強く作用して流量変動発生を抑制する効果が
得られる。特に内径が0.8mm以下においては低周波
数まで流量変動の発生を顕著に抑える効果がある。流量
変動が発生する別の要因として、試料液吸引吐出手段や
シース流体供給手段などの駆動源からの振動あるいは装
置外部からの振動が第2の管を管軸方向に振動させ、管
内壁が振動することで軸方向に流量変動が誘起される場
合がある。この場合も管の内径を小さくしていくと、寸
法効果により流量変動の発生を抑制する効果が得られ
る。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、従来技術と同一の箇所には同一の符号が記してあ
る。 (第1実施例)図1は本発明の粒子分析装置の概略構成
を示している。本発明の粒子分析装置は、粒子を含んだ
試料液を反応させ一時的に蓄積しておくための反応糟3
0、試料液をシース流体で包み込んで流してシースフロ
ーを形成させ、粒子像を撮像するためのフローセル4、
試料液を反応糟30からフローセル4に供給するための
採取管31、採取管31を駆動する採取管駆動機構3
2、フローセル4の内部を流動する粒子に対してパルス
光を照射するためのパルス光源7と照射レンズ15、パ
ルス光によって照明された粒子の像を撮像するための撮
像レンズ16と撮像カメラ8、以上の系の動作を制御す
るための制御部14から成る。
【0036】次に流路系について図1および図2を用い
て説明する。フローセル4にはシース流体が流入するた
めのシース流体供給口34が設けられており、このシー
ス流体供給口34はシース流体配管35を介してシリン
ジ形のシース流体ポンプ5に繋がっている。シース流体
配管35として長さ500mm、内径0.8mm、管の
肉厚が内径の2倍以上ある堅い管を用いている。シース
流体ポンプ5は付属の電動制御弁12を介してシース流
体タンク6に繋がっている。
【0037】フローセル4内部には、シース流体配管3
5から導入されるシース流体、および試料液(試料液は
試料液配管42から導入される)を流すための第2の流
路36があり、第2の流路36の上流には流れ方向に試
料液を放出させるためのノズル37が設けられている。
フローセル4の上部には試料液を受け入れるための試料
液注入口38が設けられおり、試料液注入口38とノズ
ル37との間は第1の流路39で繋がっている。第2の
流路36の下流は排出口40を経て、排出を制御する電
動制御弁41に繋がっている。
【0038】採取管31は試料液注入口38に接続し
て、一旦吸引した試料液をフローセル4内に放出するた
めのものであり、その採取管31のもう一方の端は試料
液配管42を介してシリンジ形の試料液吸引吐出ポンプ
2に接続されている。試料液吸引吐出ポンプ2には付属
の電動制御弁11を介して洗浄液供給ポンプ13に繋が
っている。試料液吸引吐出ポンプ2による流量は図3に
示す流量シーケンスに従って変化する。
【0039】試料液注入口38にはOリング43が設け
られており、採取管31が接続されて試料液が注入され
たときに、その試料液が外部に漏れないようになってい
る。またフローセル4の上部では第1の流路39から溢
れる液を排出するための洗浄液排出口44が設けられて
いる。シース流体ポンプ5およびその付属の電動制御弁
12、排出電動制御弁41、試料液吸引吐出ポンプ2お
よびその付属の電動制御弁11のいずれも、採取管駆動
機構32などと同様に制御部14にて動作が制御され
る。
【0040】制御部14は図3に示すシーケンスに従い
以下の〜順序で動作を行うようにプログラムされて
いる。すなわち、測定の終了後、試料液吸引吐出ポン
プ2を停止して試料液の注入を停止させる。排出電動
制御弁41を閉じ、その後採取管駆動機構32を動作さ
せて、採取管31を試料液注入口38より離脱させる。
シース流体ポンプ5を動作させて、シース流体を第1
の流路39の総容積の少なくとも10倍の量を吐出させ
る。
【0041】次に、本実施例の粒子分析装置の動作につ
いて説明する。まず採取管駆動機構32が動作して、採
取管31を反応糟30内に浸漬させ、試料液吸引吐出ポ
ンプ2により所定量の試料液を採取管31内に吸引す
る。その後、採取管駆動機構32により採取管31を駆
動して、採取管31をフローセル4の試料液注入口38
に接続する。接続と同時に試料液吸引吐出ポンプ2が動
作して、採取管31内の試料液を第2の流路39内に所
定の流量で注入する。試料液は第1の流路39を経てノ
ズル37に到達し、第2の流路36内へ放出される。所
定の時間経過後、試料液の吐出流量は測定用流量a(図
3参照)に変更される。試料液の放出より少し早い時期
にシース流体ポンプ5が動作し、シース流体を所定の流
量で供給を開始する。第2の流路36においては試料液
はシース流体に包まれて流れるため、図2の45に示す
ようにシースフローを形成する。試料液内に懸濁してい
る粒子はシースフロー45として流れている状態でパル
ス光源7によって照明されて、その像は撮像カメラ8に
て撮像され分析される。
【0042】測定が終了した後は、制御部14のプログ
ラムに準じて図3に示すように以下の洗浄シーケンスに
移る。すなわち、試料液吐出吸引ポンプ2が停止して試
料液の放出を停止する。そして、採取管31は採取管駆
動機構32の動作により、試料液注入口38から離脱し
た後、その内部を洗浄液供給ポンプ13から供給される
洗浄液で洗浄される。
【0043】一方、フローセル4では排出電動制御弁4
1が動作して排出口を閉じる。その結果、シース流体は
ノズル37を介して第1の流路39を逆流洗浄し、試料
液注入口38から溢れて洗浄液排出口44から排出され
る。この洗浄液の量は制御部14のプログラムにより、
第1の流路39の総容積の少なくとも10倍以上が供給
される。試料液を大量に流す場合、試料液の量が多いた
め、測定終了時には第1の流路39には試料液が満たさ
れているが、少なくとも10倍以上のシース流体を流通
させることで内部の試料液を十分に除去することができ
る。
【0044】例えば実際の粒子分析装置の第1の流路
(内径0.8mmで長さが14mm程度、内容積7μリ
ットル程度)を想定し、管路内が試料液で満たされてお
り、これを水で洗浄する場合(流量50μリットル/
s)の残留試料液量の元の試料液量に対する割合の変化
を計算によって求めた例を図4に示す。図中には直管を
想定した場合と、流路途中に段差がある場合を示してい
る。直管の場合は0.6秒程度で残留試料液量は1%を
割っており、これによると30μリットル程度(流路総
容積の4〜5倍)の洗浄液量で洗浄が可能である。また
途中に段差があると段差直後で渦が発生し試料液の滞留
が起こり易くなるが、この場合でも1.8秒で残留試料
液量が1%を割っている。この場合は90μリットル程
度(流路総容積の12〜13倍)の洗浄液量で洗浄可能
である。ただしこの場合、試料液の拡散係数として水中
の分子の拡散係数1x10~3mm2/sを用いた。実際
の粒子の場合は、これより4桁ほど拡散係数が小さいた
め、粒子の方が分子より除去し易く洗浄が容易である。
【0045】以上は解析例であるが、実際の装置におい
て、総容積の少なくとも10倍以上のシース流体を洗浄
液として流通させて調べた結果、残留粒子の量を元の粒
子数の0.3%程度までに低減されることを確認した。
また特に第1の流路39の途中に段差がある場合には、
シース流体ポンプ5からの洗浄液の吐出時に図5に示す
ように流量変動(シース流量bの部分)を与えながら吐
出を行うように動作させる。こうすることで途中の段差
部に溜った粒子を一度主流に舞戻して洗浄する効果があ
るので、より良好な洗浄効果が得られる。
【0046】(第2実施例)図6は本発明の第2実施例
を示している。本実施例の特徴は、径方向に収縮・膨張
を行う管状圧電素子46を、第1の流路39を外側から
包むように設けたことである。そして、シース流体を流
通させながら管状圧電素子46を振動させ、第1の流路
39の壁面を加振することで、流路内壁面に付着した粒
子や、流路途中に詰まった粒子を超音波洗浄の原理で容
易に引き離して、除去することが可能となる。
【0047】(第3実施例)図7は本発明の第3実施例
を示している。本実施例では、第1の流路39の途中に
括れ部47が設けられている。括れ部47の内径は、測
定対象とする最大粒子サイズの直径よりも少し大きく形
成されている。この括れ部47を設けたことにより、試
料液の中にノズル37内部の最狭部より直径の大きな粒
子が流れてきた場合、その粒子はノズル37に詰まる前
に括れ部47で止められる。そして、測定終了後の洗浄
の際に、この括れ部47に止まった粒子はシース流体の
逆方向の流れで取り除かれるため、ノズル37が詰まる
のを未然に防止することができる。
【0048】また、上記括れ部を採取管31途中に設け
ても同様の効果を得ることができる。さらに、図のよう
に採取管31途中にメッシュフィルタ48を設けて良
い。メッシュフィルタ48のメッシュの大きさは、測定
対象とする最大粒子サイズの直径よりも少し大きいもの
である。採取管31途中に括れ部やメッシュフィルタ4
8を設けた場合は、反応糟30から試料液を吸引したと
きに括れ部あるいはメッシュフィルタ48で測定対象以
上のサイズの粒子が捕らえられ、次いで採取管31が試
料液注入口38上方に至る以前において、少量の試料液
を採取管31から放出することで前記括れ部やメッシュ
フィルタ48で捕らえられていた粒子を同時に放出して
取り除くことができ、測定対象以上のサイズの粒子がフ
ローセル4へ導入されることはない。
【0049】上記の括れ部やメッシュフィルタは第1の
流路39と採取管31あるいは採取管31と試料液吐出
吸引ポンプ2との間の流路の途中に同時に設けても良
く、これによって、より完全な残留・詰まり防止の効果
を得ることができる。
【0050】(第4実施例)図8は本発明の第4実施例
を示している。本実施例の特徴は、フローセル4の第1
の流路39内に、括れ部49を備えた第3の流路50を
収めたことである。括れ部49の代わりにメッシュフィ
ルタを設けても良い。括れ部49あるいはメッシュフィ
ルタの開口部のサイズは測定対象の粒子サイズと比べ少
し大きいサイズに設定されており、この部分で詰まりの
恐れのある粒子を捕らえることができる。シース流体に
よる逆流洗浄でこの粒子を除去することが可能である
が、中にはこの開口部に付着したり、強く固定してしま
う場合もある。その場合には第3の流路50そのものを
取り替えるようになっている。こうすることで詰まりの
完全な除去・防止を図ることができる。
【0051】(第5実施例)次に、本発明の第5実施例
について説明する。図1及び図2において、採取管駆動
機構32、試料液吸引吐出ポンプ2、シース流体ポンプ
5の動作に伴う圧力変動あるいは装置駆動源からの振動
あるいは装置外部からの振動が、シース流体配管35の
一部あるいは全体に伝達し、それが原因でシース流体配
管35内を流通するシース流体に圧力変動を発生せしめ
る。この圧力変動により管路内に流量変動が誘起され、
それがシース流体を介してフローセル4内に伝達し、試
料液に脈動が発生する。
【0052】一般に、測定時のシース流体流量は数百μ
リットル/s程度なので、1mm前後の内径のシース流
体配管35内ではレイノルズ数は最大でも1000前後
であり、流れは層流を保っている。層流状態では一般に
管径を小さくしていくと、寸法効果により、流体の慣性
力に比べ、相対的に壁面の摩擦力の作用が増す。よって
内部を流れる流体に対し粘性が強く作用して流量変動の
発生に対して抑制する効果が得られる。
【0053】図9に示すように、シース流体配管35お
よび試料液配管42の管内には、層流状態において、z
方向(管の軸方向)に沿って圧力変動が生じている。圧
力変動が存在する場合の流量変動qは以下の式で表され
る。
【0054】
【数1】
【0055】ここで、dは管内径、fは圧力脈動周波
数、ρは流体の密度、νは流体の動粘性係数、ωは角振
動数、Reはレイノルズ数である。
【0056】図10は、管内径d(mm)、圧力脈動周
波数f(Hz)をパラメータとし、単位管路長さ当たり
(1mm)に単位圧力(1kg/mm2)の振幅で圧力
変動が加わった場合の流量変動分(μリットル/s)の
グラフを表すが、これによると、内径が小さくなると低
周波数の流量変動まで発生を抑制する効果が得られるこ
とがわかる。特に内径が0.8mm以下において顕著に
効果を発揮している。
【0057】図11は試料液流れに脈動が発生する別の
理由として外部からの振動が元で、シース流体配管35
および試料液配管42が軸方向に振動した場合の例を示
している。そのときの流量変動への影響については以下
の式で求められる。
【0058】
【数2】
【0059】そして、管内径d(mm)、振動周波数f
(Hz)をパラメータとし、単位長さ当たり(1mm)
に単位振動速度(1mm/s)の振幅で振動が加わった
場合の流量変動分(μリットル/s)のグラフを図12
に示す。この場合においても内径が小さくなると低周波
数の流量変動まで発生を抑制する効果が得られることが
わかる。
【0060】なお、以上は単位長さの管を用いた結果で
あり、長い管を用いるほど流量変動の絶体値を減少させ
ることが可能であることは明らかである。実際に実施例
の装置にて、試料液の脈動低減の効果を調べた。脈動の
大きさは試料液の流れと垂直の方向にレーザを照射し、
試料液による光吸収の時間変化から求めた。測定結果は
主に厚さの変動を表し、試料液の流量として0.1μリ
ットル/s、シース液の流量として71μリットル/s
を設定した場合、従来の送液系の変動係数が11%であ
ったのに対し、本実施例の装置では6%まで低減した。
【0061】また、図17と図19に示した従来の試料
分析装置において、試料液吐出吸引ポンプ2とフローセ
ル4と繋ぐ管路3、あるいはシース流体吐出ポンプ5と
フローセル4とを繋ぐ管の内径を0.8mm以下として
も、上記と同様の効果が得られることは明らかである。
【0062】(第6実施例)次に、本発明の第6実施例
について説明する。本実施例では、制御部14は図13
において試料液吐出開始流量cと測定時流量dが等しく
なるようにプログラムされている。また第1の流路39
の総容積は試料液吐出開始流量の1.25倍以下の容量
に設定されている。
【0063】シースセル4内に形成されたシースフロー
45に対して、パルス光源7からパルス光を照射して撮
像カメラ8で撮像し、さらにノズル37をシース流体で
洗浄するまでの1サイクルの動作で、サイクル測定終了
時には第1の流路39にはシース流体ポンプ5から供給
されたシース流体が満たされている。通常このシース流
体と次の検査用の試料液先端部に位置する粒子が拡散を
起こして混合し、粒子数濃度の低下が発生するため、ノ
ズル37の出口部分では図14に示すような濃度の回復
が遅れる。この濃度の回復は、文献 Miyake, R.,"New s
ample transfersystem for flowcytometer", FLUCOME'9
4, 1994, Toulouse, France によれば流量と流路容積に
依存しており、試料液流路の入口に試料液が供給され始
めてから、ノズル出口で元の濃度の90%まで回復する
時間は次式で予測される。
【0064】粒子濃度が元の濃度の90%になる時間=
1.6×(流路総容積/流量) なお、ノズル37の出口部分は図15に示す箇所であ
る。
【0065】本実施例では第1の流路39の総容積が試
料液吐出開始流量の1.25倍以下に設定されている。
よって2秒以内で元の濃度の90%以上の濃度まで回復
させた試料液をノズル37より第2の流路36に放出さ
せることが予測される。実際に、実験を行ったので、そ
の結果を図16に示す。この場合、流路総容積と流量の
比は1.1に設定しており、上式によれば粒子濃度が元
の濃度の90%となる時間は1.7秒である。実験結果
においても1.7秒程度での濃度の回復が得られてい
る。さらに本実施例の粒子分析装置では、吐出開始流量
cを測定時の流量dに等しくするようにプログラムされ
た制御部14を設けている。従来の装置では試料液を流
通させる管路が長く、容積が大きいため、前記濃度回復
の時間を短縮させる目的で、吐出開始時の流量cを測定
時の流量dより、随分多くすることで濃度の回復時間を
短縮していたが、この場合は、余分の試料が多く必要で
無駄が多かった。これに対して吐出開始流量cは測定時
の流量dと等しくしているため、極力無駄な試料液量を
極力減少させることができる。さらに流路切替による不
安定な脈動も発生せず、脈動静定のための余分な時間を
採る必要がない。
【0066】なお、採取管31が試料液注入口38に接
続される直前に試料液を吐出するようにプログラムする
こともできる。図14に示すように1サイクル終了時に
試料液注入口38には洗浄用のシース流体が溢れた状態
で表面張力により幾分盛り上がっている。この状態で採
取管31が接続するとOリング43とのシール完了以前
にシース流体が採取管31先端に接触することになり、
採取管31内の試料液が拡散して濃度の低下が発生し、
幾分濃度の回復が遅れるが、上記のようにすることによ
り、採取管31先端部の拡散した試料液を早めに吐出し
て放出するため、濃度の回復の遅れを防ぐことができ
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の流路内にシース流体を逆流させる際に、第1の流
路の総容積の10倍の量のシース流体を流すようにして
いるので、試料液を大量に流した場合でもキャリーオー
バの低減が可能となる。また、流路を振動させる加振手
段や、サイズの大きい粒子の通過を阻止する阻止手段を
設けたので、流路に付着あるいは詰まり易い多様な形態
・サイズの粒子を含む試料液を流しても、滞留・詰まりの
防止を図ることが可能となる。
【0068】また、流路の内径を0.8mm以下にした
ので、試料液の脈動を抑制することができ、高精度な粒
子分析が可能となる。さらに、第1の流路の総容積を、
採取管からの試料液の注入開始時の単位時間注入量の
1.25倍以下としたので、測定開始時の時間を2秒以
内まで短縮でき、かつ試料液を無駄に注入してしまうこ
とを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粒子分析装置の全体構成図である。
【図2】本発明の第1実施例によるフローセルの詳細図
である。
【図3】シース流体による洗浄流れの制御を示すシーケ
ンスチャートである。
【図4】流路中の試料液を洗浄した場合の試料液残留率
の時間変化を示す線図である。
【図5】シース流体により洗浄流れの制御を示す別のシ
ーケンスチャートである。
【図6】本発明の第2実施例によるフローセルの詳細図
である。
【図7】本発明の第3実施例によるフローセルの詳細図
である。
【図8】本発明の第4実施例によるフローセルの詳細図
である。
【図9】管内の流体に圧力変動が加わった場合の挙動を
説明するための図である。
【図10】管内の流体に圧力変動が加わった場合に発生
する流量変動を示した図である。
【図11】管に軸方向振動が加わった場合の挙動を説明
するための図である。
【図12】管に軸方向振動が加わった場合に発生する流
量変動を示した図である。
【図13】シース流体による洗浄流れの制御を示すシー
ケンスチャートである。
【図14】ノズル出口での粒子数濃度の回復の時間変化
を示した線図である。
【図15】ノズル出口の詳細図である。
【図16】粒子数濃度の時間変化を調べた実験結果を示
した線図である。
【図17】従来の粒子分析装置の一例を示した図であ
る。
【図18】従来の粒子分析装置の流路およびフローセル
の詳細図である。
【図19】従来の粒子分析装置の他の例を示した図であ
る。
【図20】試料液の管路での残留状況を説明した図であ
る。
【符号の説明】
2 試料吸引吐出ポンプ 4 フローセル 5 シース流体ポンプ 6 シース流体タンク 7 パルス光源 8 撮像カメラ 11,12 電導制御弁 13 洗浄液供給ポンプ 14 制御部 15 照射レンズ 16 撮像レンズ 30 反応槽 31 採取管 32 採取管駆動機構 34 シース流体供給口 35 シース流体配管 36 第2の流路 37 ノズル 38 試料液注入口 39 第1の流路 40 排出口 42 試料液配管 43 Oリング 44 洗浄液排出口 45 シースフロー 46 管状圧電素子 47,49 括れ部 48 メッシュフィルタ 50 第3の流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 雅治 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 浅井 英規 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器事業部内 (72)発明者 堀内 秀之 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器事業部内 (72)発明者 栗村 正明 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器事業部内 (72)発明者 小島 康明 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器事業部内 (72)発明者 塙 雅明 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式会 社日立製作所計測器事業部内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料液が注入される試料液注入口と、シ
    ース流体が供給されるシース流体供給口と、注入された
    試料液をノズルまで導く第1の流路と、前記ノズルから
    放出された試料液をシース流体で包み込んでシースフロ
    ーを形成する第2の流路と、を有するフローセルと、 前記シース流体供給口にシース流体を供給するシース流
    体供給手段と試料液を蓄液した試料液蓄液手段と、 採取管が設けられ、該採取管内に前記試料液蓄液手段か
    ら一定量の試料液を吸引した後、採取管先端を前記試料
    液注入口に結合し、採取管内の吸引した試料液を試料液
    注入口に注入する試料液吸引吐出手段と、 前記フローセルの下流側に設けられ、フローセルからの
    排液の流路を開閉する排液流路開閉手段と、 前記フローセル内に形成されたシースフローに対してパ
    ルス光を照射し、シースフロー透過後のパルス光を撮像
    することにより、試料液内の粒子測定を行う測定手段
    と、 前記シース流体供給手段、試料液蓄液手段、試料液吸引
    吐出手段、排液流路開閉手段および測定手段を制御する
    制御手段とを備え、 測定終了時に、前記試料液注入口に対する試料液の注入
    を停止するとともに前記排液の流路を遮断して、前記採
    取管を試料液注入口から離脱させてから、前記シース流
    体供給手段からのシース流体を前記第1の流路内に逆流
    させて流すことにより、第1の流路内の試料液を除去す
    る構成の粒子分析装置において、 前記第1の流路内に逆流させるシース流体の量を、第1
    の流路の総容積の少なくとも10倍に設定したことを特
    徴とする粒子分析装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粒子分析装置において、 前記制御手段は、前記試料液注入口に対する試料液の注
    入停止後、試料液が前記第1の流路内から完全に流出す
    る時間を試料液の流速から算出し、少なくともその算出
    時間経過以後に前記排液流路開閉手段を駆動して、前記
    排液の流路を遮断させることを特徴とする粒子分析装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の粒子分析装置において、 前記シース流体供給手段は、前記採取管が前記試料液注
    入口から離脱と同時あるいは離脱後に、前記フローセル
    に対して流量変動を与えながらシース流体を供給するこ
    とを特徴とする粒子分析装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の粒子分析装置において、 前記採取管および前記第1の流路の少なくとも一方を前
    後振動あるいは収縮振動させる加振手段を設けたことを
    特徴とする粒子分析装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の粒子分析装置において、 前記加振手段は管状圧電素子であることを特徴とする粒
    子分析装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の粒子分析装置において、 前記採取管および前記第1の流路の少なくとも一方に、
    試料液中にある測定対象より大きい粒子の通過を阻止す
    る阻止手段を設けたことを特徴とする粒子分析装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の粒子分析装置において、 阻止手段は、流路内面に形成された括れ部であることを
    特徴とする粒子分析装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の粒子分析装置において、 阻止手段は、流路内に取り付けられたメッシュフィルタ
    であることを特徴とする粒子分析装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の粒子分析装置において、 前記採取管および前記第1の流路の少なくとも一方の内
    部に、試料液中の測定対象より大きい粒子の通過を阻止
    する阻止部が形成された部材を、着脱自在に設けたこと
    を特徴とする粒子分析装置。
  10. 【請求項10】 試料液が注入される試料液注入口と、
    シース流体が供給されるシース流体供給口と、注入され
    た試料液をノズルまで導く第1の流路と、前記ノズルか
    ら放出された試料液をシース流体で包み込んでシースフ
    ローを形成する第2の流路と、を有するフローセルと、 シース流体ポンプが設けられ、該シース流体ポンプによ
    って前記シース流体供給口にシース流体を供給するシー
    ス流体供給手段と試料液を蓄液した試料液蓄液手段と、 試料液吸引吐出ポンプが設けられ、該試料液吸引吐出ポ
    ンプによって採取管内に前記試料液蓄液手段から一定量
    の試料液を吸引した後、採取管先端を前記試料液注入口
    に結合し、採取管内の試料液を試料液注入口に注入する
    試料液吸引吐出手段と、 前記フローセルの下流側に設けられ、フローセルからの
    排液の流路を開閉する排液流路開閉手段と、 前記フローセル内に形成されたシースフローに対してパ
    ルス光を照射し、シースフロー透過後のパルス光を撮像
    することにより、試料液内の粒子測定を行う測定手段
    と、 前記シース流体供給手段、試料液蓄液手段、試料液吸引
    吐出手段、排液流路開閉手段および測定手段を制御する
    制御手段と、 を備えた粒子分析装置において、 前記試料液吸引吐出ポンプと前記採取管とを接続する配
    管、および前記シース流体ポンプと前記シース流体供給
    口とを接続する配管のうち、少なくとも一方の配管の内
    径を0.8mm以下としたことを特徴とする粒子分析装
    置。
  11. 【請求項11】 試料液が注入される試料液注入口と、
    シース流体が供給されるシース流体供給口と、注入され
    た試料液をノズルまで導く第1の流路と、前記ノズルか
    ら放出された試料液をシース流体で包み込んでシースフ
    ローを形成する第2の流路と、を有するフローセルと、 シース流体ポンプが設けられ、該シース流体ポンプによ
    って前記シース流体供給口にシース流体を供給するシー
    ス流体供給手段と試料液を蓄液した試料液蓄液手段と、 試料液吸引吐出ポンプが設けられ、該試料液吸引吐出ポ
    ンプによって前記試料液蓄液手段から一定量の試料液を
    吸引した後、その吸引した試料液を試料液注入口に注入
    する試料液吸引吐出手段と、 前記フローセルの下流側に設けられ、フローセルからの
    排液の流路を開閉する排液流路開閉手段と、 前記フローセル内に形成されたシースフローに対してパ
    ルス光を照射し、シースフロー透過後のパルス光を撮像
    することにより、試料液内の粒子測定を行う測定手段
    と、 前記シース流体供給手段、試料液蓄液手段、試料液吸引
    吐出手段、排液流路開閉手段および測定手段を制御する
    制御手段と、 を備えた粒子分析装置において、 前記試料液吸引吐出ポンプと前記試料液注入口とを接続
    する配管、および前記シース流体ポンプと前記シース流
    体供給口とを接続する配管のうち、少なくとも一方の配
    管の内径を0.8mm以下としたことを特徴とする粒子
    分析装置。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載の粒子分析装
    置において、 内径を0.8mm以下とした前記配管は、膨張収縮しな
    い堅い材料で構成されていることを特徴とする粒子分析
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項10又は11記載の粒子分析装
    置において、 内径を0.8mm以下とした前記配管は、少なくとも内
    径と同等以上の肉厚を持つことを特徴とする粒子分析装
    置。
  14. 【請求項14】 試料液が注入される試料液注入口と、
    シース流体が供給されるシース流体供給口と、注入され
    た試料液をノズルまで導く第1の流路と、前記ノズルか
    ら放出された試料液をシース流体で包み込んでシースフ
    ローを形成する第2の流路と、を有するフローセルと、 前記シース流体供給口にシース流体を供給するシース流
    体供給手段と試料液を蓄液した試料液蓄液手段と、 採取管が設けられ、該採取管内に前記試料液蓄液手段か
    ら一定量の試料液を吸引した後、採取管先端を前記試料
    液注入口に結合し、採取管内の吸引した試料液を試料液
    注入口に注入する試料液吸引吐出手段と、 前記フローセルの下流側に設けられ、フローセルからの
    排液の流路を開閉する排液流路開閉手段と、 前記フローセル内に形成されたシースフローに対してパ
    ルス光を照射し、シースフロー透過後のパルス光を撮像
    することにより、試料液内の粒子測定を行う測定手段
    と、 前記シース流体供給手段、試料液蓄液手段、試料液吸引
    吐出手段、排液流路開閉手段および測定手段を制御する
    制御手段とを備え、 測定終了時に、前記試料液注入口に対する試料液の注入
    を停止するとともに前記排液の流路を遮断して、前記採
    取管を試料液注入口から離脱させてから、前記シース流
    体供給手段からのシース流体を前記第1の流路内に逆流
    させて流すことにより、第1の流路内の試料液を除去す
    る構成の粒子分析装置において、 前記第1の流路の総容積を、前記採取管から注入される
    試料液の注入開始時の単位時間注入量の1.25倍以下
    に設定したことを特徴とする粒子分析装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の粒子分析装置におい
    て、 前記第1の流路は、円形あるいは矩形断面の直管である
    ことを特徴とする粒子分析装置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の粒子分析装置におい
    て、 前記採取管からの試料液の注入開始時の単位時間吐出量
    は、測定時の単位時間注入量以下に設定されていること
    を特徴とする粒子分析装置。
  17. 【請求項17】 請求項14記載の粒子分析装置におい
    て、 前記採取管を前記試料液注入口に結合する前に、前記フ
    ローセルに対する試料液の注入が開始されることを特徴
    とする粒子分析装置。
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