JPH08297017A - 表面形状測定装置 - Google Patents

表面形状測定装置

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Publication number
JPH08297017A
JPH08297017A JP18147195A JP18147195A JPH08297017A JP H08297017 A JPH08297017 A JP H08297017A JP 18147195 A JP18147195 A JP 18147195A JP 18147195 A JP18147195 A JP 18147195A JP H08297017 A JPH08297017 A JP H08297017A
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JP
Japan
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distance
measurement
sensor head
light
main body
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Application number
JP18147195A
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English (en)
Inventor
Kuniyoshi Iwata
国良 岩田
Shigeyasu Kaneda
滋保 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い測定範囲を有する表面形状測定装置にお
いて、簡単な構成であると共に優れた携帯性を得るこ
と。 【解決手段】 センサヘッド11はシャフト10に支持
されることにより直線移動可能に設けられている。この
センサヘッド11はレーザダイオード19及びリニアC
CD20を備えており、三角測量の原理により測定対象
物Aまでの距離を示す距離情報を出力する。従って、セ
ンサヘッド11から出力される距離情報及びセンサヘッ
ドの移動位置に基づいて測定対象物Aまでの距離を順次
測定することができるので、斯様な距離情報に基づいて
測定対象物Aの表面形状を測定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定対象物の表面
形状を測定する表面形状測定装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の表面形状測定
装置の一例としては、検出ヘッドからスリット状のレー
ザ光を測定対象物に照射したり、レーザ光をポリゴンミ
ラーによりスキャニングしたビーム光を測定対象物に照
射し、測定対象物からの反射光を2次元CCD或いはP
SDにより受光するもので、三角測量の原理に基づいて
反射光の受光位置からレーザ光の照射位置、ひいては測
定対象物の表面形状を測定するというものである。この
場合、検出ヘッドは小形化のものを用いることができる
ので、装置の携帯性は優れている。
【0003】しかしながら、上記従来構成のものでは、
スリット状のレーザ光、或いはスキャニングしたビーム
光の照射範囲は限定されているので、測定範囲が比較的
狭いと共に、レーザ光をスリット状に変換したり、レー
ザ光をスキャニングするための光学系や信号処理が複雑
で、コスト高の要因となるという欠点がある。この場
合、検出ヘッドを大形化することにより測定範囲を拡大
することができるものの、それでは装置が大形化して携
帯することが困難となる。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、広い測定範囲を有しながら、簡単な構
成であると共に優れた携帯性を得ることができる表面形
状測定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の表面形状測定装
置は、測定対象物に対して離間した状態で位置決めされ
る本体を設け、この本体に、前記測定対象物の表面まで
の距離を示す距離情報を出力する距離検出手段を直線移
動可能に設け、この距離検出手段からの距離情報を当該
距離検出手段の移動位置に対応させた状態で出力する出
力手段を設けたものである(請求項1)。
【0006】この構成の場合、本体を測定対象物に対し
て離間して位置決めする。そして、距離検出手段を直線
移動すると、距離検出手段は、測定対象物までの距離を
測定する。さて、出力手段は、距離検出手段による測定
値を当該距離検出手段の移動位置に対応させた状態で出
力する。従って、出力手段からの出力データに基づいて
測定対象物の表面形状を測定することができる。
【0007】上記構成において、前記距離検出手段を、
前記測定対象物にスポット光を投光する投光素子及び前
記測定対象物の表面で反射したスポット光を集光状態で
受光する1次元受光素子を設け、その1次元受光素子の
受光位置に基づいて前記測定対象物までの距離を測定す
るように構成するようにしてもよい(請求項2)。
【0008】この構成の場合、距離検出手段の投光素子
から発せられたスポット光は、測定対象物で反射して1
次元受光素子で受光される。このとき、1次元受光素子
の受光位置は、測定対象物の表面までの距離に対応して
いるので、その受光位置に基づいて測定対象物の表面ま
での距離を測定することができる。この場合、斯様な光
学式の距離検出手段は小形で軽量であるので、全体の重
量を軽減して携帯性を高めることができる。
【0009】また、前記本体に、前記測定対象物に対し
て位置決めするための脚部を設けるようにしてもよい
(請求項3)。
【0010】また、前記脚部を、前記本体内に収納若し
くは取外し可能に設けるようにしてもよい(請求項
4)。
【0011】また、前記距離検出手段を移動させる駆動
手段を設け、外部指令に応じて前記投光素子からスポッ
ト光を投光した状態で前記駆動手段を駆動する駆動制御
手段を設けるようにしてもよい(請求項5)。この構成
の場合、駆動手段を駆動させるように指令すると、投光
素子からスポット光が投光した状態で距離検出手段が移
動するので、その移動に応じた投光素子からのスポット
光の移動軌跡を確認することにより測定対象範囲を確認
することができる。
【0012】さらに、外部操作に応じて前記距離検出手
段を直線移動させるための操作部材を設けるようにして
もよい(請求項6)。この構成の場合、距離検出手段を
移動する手段を省略することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
乃至図7を参照して説明する。図2は、表面形状測定装
置の全体の斜視図である。この図2において、箱形の本
体1の上面にはスタートスイッチ2及び電源ランプ3が
設けられており、電源の投入状態でのスタートスイッチ
2に対する操作により測定対象物に対する測定が開始さ
れる。本体1の側面にはコネクタ4が設けられており、
そのコネクタ4を通じて測定データが出力される。
【0014】本体1の下部には脚部5が突出して設けら
れており、その脚部5間に測定対象物Aを位置させるよ
うになっている。この脚部5は本体1に対して収納可能
若しくは取外し可能に設けられており、携帯して移動す
るときは脚部5を本体1内に収納するか、取外すように
なっている。
【0015】また、本体1の側面にはカメラ用三脚の取
付部6が設けられており、その取付部6にカメラ用三脚
を装着することにより、本体1を起立させた状態で使用
することができる。この場合、本体1内に脚部5を収納
するか、本体1から脚部5を取外した状態で使用する。
尚、本体1の上面には取手7が設けられている。
【0016】さて、本体1にはセンサユニットが組付け
られている。図3及び図4は、センサユニット8の正面
図及び下面図である。これらの図3及び図4において、
フレーム9間には一対のシャフト10が橋架されてお
り、そのシャフト10にセンサヘッド11が摺動可能に
装着されている。
【0017】フレーム9の一方の端部にはステッピング
モータ12が装着されており、そのステッピングモータ
12の軸にプーリ13が装着されていると共に、フレー
ム9においてステッピングモータ12と反対側となる端
部にはプーリ14が設けられている。ステッピングモー
タ12に装着されたプーリ13とプーリ14との間には
タイミングベルト15が巻装されており、そのタイミン
グベルト15の所定部位がセンサヘッド11に固定され
ている。
【0018】以上の構成により、ステッピングモータ1
2の回転に応じてプーリ13が回転すると、その回転に
伴ってタイミングベルト15が回転してセンサヘッド1
1が直線移動するという直動システムが構成されてい
る。尚、フレーム9の背面にはモータ制御用及び信号処
理用の制御基板16が添設されている。
【0019】図1はセンサヘッド11の構造を示してい
る。この図1において、センサヘッド11の上部には一
対の軸受部17が設けられており、その軸受部17にシ
ャフト10が貫通している。
【0020】センサヘッド11には距離検出手段として
の距離センサ18が一体に設けられている。この距離セ
ンサ18は、投光素子としてのレーザダイオード19及
び1次元受光素子としてのリニアCCD20を備え、レ
ーザダイオード19からの光を投光レンズ21により集
光状態で図示下方の測定対象物Aに照射すると共に、測
定対象物Aの表面で反射した光を受光レンズ22により
集光状態でリニアCCD20に結像させるように構成さ
れている。このリニアCCD20は多数の画素を直線上
に配列してなり、スポット光の結像位置を示す画像信号
を出力するようになっている。
【0021】この場合、測定対象物Aの表面で反射して
受光レンズ22により集光される光の位置は、測定対象
物Aまでの距離が変化するのに応じて光軸方向に移動す
るようになっているので、リニアCCDは、スポット光
の受光位置に沿うように傾斜した状態で位置決めされて
いる。
【0022】そして、図3に示すようにフレーム9には
リミットスイッチ23が設けられており、センサヘッド
11が原点位置にあるときにリミットスイッチ23がオ
ンするようになっている。
【0023】図5は全体の電気的構成をブロック図で示
している。この図5において、システムクロック24
は、各回路の動作を制御するためのクロック信号を出力
している。
【0024】CCD駆動パルス発生回路25は、システ
ムクロック24からのクロック信号に基づいてクロック
信号、リセットパルス信号及びシフトパルス信号を所定
タイミングで出力する。
【0025】LD駆動パルス発生回路26は、CCD駆
動パルス発生回路25からのシフトパルスの入力に応じ
てLD駆動回路27にLD駆動パルスを出力する。LD
駆動回路27は、LD駆動パルスの入力状態でレーザダ
イオード19を駆動する。そして、レーザダイオード1
9は、LD駆動回路27による駆動状態でレーザ光を前
方に投光する。一方、リニアCCD20は、CCD駆動
パルス発生回路25からの各種信号に基づいて各画素の
受光量を示す画像信号を出力する。
【0026】サンプルホールド回路28は、リニアCC
D20から出力された画像信号の信号レベルを保持す
る。A/Dコンバータ29は、増幅回路30により増幅
されたサンプルホールド回路28からの画像信号をデジ
タルデータに変換して受光量演算回路31に出力する。
【0027】受光量演算回路31は、A/Dコンバータ
29からのデジタルデータに基づいてリニアCCD20
の画素毎の受光量を演算して出力手段としての画素位置
演算回路32に出力すると共に、リニアCCD20全体
の総受光量を演算してLD駆動パルス発生回路26に出
力する。
【0028】この場合、計測開始信号発生回路33は、
スタートスイッチ2がオンしたときはCCD駆動パルス
発生回路25からのシフトパルスに基づいて計測開始信
号を受光量演算回路31に出力し、受光量演算回路31
は、計測開始信号発生回路33からの計測開始信号に基
づいて信号処理を開始するようになっている。
【0029】また、LD駆動パルス発生回路26は、受
光量演算回路31からの総受光量に応じて当該総受光量
が最適レベルとなるようにLD駆動回路27に与えるL
D駆動パルスのパルス幅を調整する。
【0030】画素位置演算回路32は、カウンタ34に
よるCCD駆動パルス発生回路25からのリセットパル
スの計数値、並びに受光量演算回路31からの受光量に
基づいてスポット光の重心位置を演算し、その演算デー
タをRS−232Cインターフェース35を通じて外部
に出力する。
【0031】一方、原点検出回路36は、リミットスイ
ッチ23がオンしたときに検出状態となる。センサ位置
検出回路37は、原点位置検出回路36の検出結果に基
づいてセンサヘッド11が原点位置に位置したことを検
出する。ステッピングモータ制御回路38は、センサ位
置検出回路37の検出結果に基づいてステッピングモー
タドライブ回路39に駆動指令を出力する。そして、ス
テッピングモータドライブ回路39は、駆動指令に応じ
てステッピングモータ12を回転する。
【0032】次に上記構成の作用について、図6及び図
7に示すタイミングチャートを参照して説明する。図2
に示すように本体1から脚部5を突出させた状態で当該
脚部5間に測定対象物Aを位置させてから、電源を投入
する。
【0033】このとき、センサヘッド11は原点位置に
位置しているので(図6(a)参照)、LD駆動回路2
7はレーザダイオード19を駆動している。これによ
り、レーザダイオード19からはレーザ光がスポット光
として測定対象物Aに照射されているので(同図(e)
参照)、測定対象物Aにおける測定開始位置を確認する
ことができる。
【0034】さて、測定対象物Aの位置合せが終了した
ところでスタートスイッチ2を操作する。すると、計測
が開始されて(図6(b)参照)、まず、レーザダイオ
ード19の駆動が停止された状態で、ステッピングモー
タ制御回路37による駆動に応じてステッピングモータ
12が設定角度だけ回転される(同図(c)参照)。こ
れにより、ステッピングモータ12のプーリ13に巻装
されたタイミングベルト15が回転し、その回転に伴っ
てセンサヘッドが所定距離だけ進行する。
【0035】そして、CCD駆動パルス発生回路25か
ら1個目のシフトパルスが出力されると(図6(d)、
図7(a)参照)、LD駆動回路27によりレーザダイ
オード19が駆動されて、レーザダイオード19からレ
ーザ光が照射される(図6(e)参照)。すると、レー
ザダイオード19から照射されたレーザ光は測定対象物
Aの表面で反射されるので、その反射光は受光レンズ2
2を通じてリニアCCD20上にスポット状に集光す
る。このとき、リニアCCD20は、測定対象物Aの表
面で反射したレーザ光を当該測定対象物までの距離に応
じた位置で受光する。
【0036】続いて、リニアCCD20は、受光データ
が画素の配列位置に応じた時間系列で出力する。つま
り、リニアCCD20からは測定対象物までの距離に対
応した位置で最も信号レベルが大きくなる画像信号が出
力される(図7(b)参照)。
【0037】そして、斯様にしてリニアCCD20から
出力された画像信号はA/Dコンバータ29によりデジ
タルデータに変換されるので、画素位置演算回路32
は、デジタルデータに基づいて受光したスポット光の重
心位置を演算し、その演算データをRS−232Cイン
タフェース34を通じてホストコンピュータに出力する
(図7(d)参照)。
【0038】従って、ホストコンピュータは、リニアC
CD20の受光の重心位置たる受信データから三角測量
の原理に基づいて当該重心位置に対応する測定対象物A
の表面までの距離を演算する(図7(e)参照)。尚、
リニアCCD20の受光の重心位置とこれに対応する測
定対象物の距離との関係を予めルックアップテーブルと
して保持しておけば、その都度演算することが不要とな
る。
【0039】上述のようにして、CCD駆動パルス発生
回路25から1個目のシフトパルスが出力されるのに従
って、最初の検出ポイントにおける測定対象物Aまでの
距離を測定することができる。
【0040】そして、CCD駆動パルス発生回路25か
らシフトパルスが出力される毎に、上述した場合と同様
にして、センサヘッド11が設定距離だけ移動した位置
におけるスポット光の重心位置を示すデータが出力され
るので、ホストコンピュータは、データを入力する毎に
センサヘッド11の当該位置における測定対象物Aの表
面までの距離を演算する。
【0041】さて、センサヘッド11の移動位置に伴う
測定対象物Aの表面までの距離測定が進行して、センサ
ヘッド11が検出終了位置に到達したときは(図6
(f)参照)、ステッピングモータ制御回路37は、ス
テッピングドライブ回路38を通じてステッピングモー
タ12を反対方向に回転する。これにより、センサヘッ
ド11が測定終了位置から原点位置方向に移動し、セン
サヘッド11が原点位置に移動したときはリミットスイ
ッチ23がオンするので、ステッピングモータ制御回路
37は、ステッピングモータ12の駆動を停止し、以て
センサヘッド11は原点位置に復帰移動する。
【0042】以上の一連の動作により、ホストコンピュ
ータは測定対象物Aの表面の直線領域の距離データが演
算するので、それらの距離データに基づいて測定対象物
Aの表面形状を判断することができる。
【0043】上記構成のものによれば、本体1に距離測
定用のセンサヘッド11を直線移動可能に設け、センサ
ヘッド11の移動位置に応じて測定対象物Aの表面まで
の距離を順次測定するようにしたので、測定対象物にス
リット光を照射したり、レーザ光をスキャニングして照
射する構成のものに比べて、広い測定範囲を設定するこ
とができると共に、センサヘッド11の移動に応じて画
像データを出力するだけであるので、簡単な構成で実施
することができる。また、本体1に脚部5を収納するこ
とができるので、装置の携帯性に優れている。
【0044】図8乃至図10は本発明の第2実施例を示
しており、第1実施例と同一部分には同一符号を付して
説明を省略する。この第2実施例は、測定開始前にセン
サヘッド11を高速で直線移動することにより測定範囲
を目視できるようにしたことを特徴とする。
【0045】即ち、全体の外観を示す図8において、本
体の上面には、パワースイッチ40、測定スイッチ4
1、確認スイッチ42が設けられていると共に、パワー
インジケータ43、待機インジケータ44、測定インジ
ケータ45、確認インジケータ46が設けられている。
【0046】図9は電気的構成を概略的に示しており、
図5に示したブロック図をCPUを主体として構成した
例を示している。この図9において、レギュレータ47
は、パワースイッチ40のオンに応じて直流電源48の
電圧を所定電圧に変換して各回路に出力する。この場
合、パワースイッチ40がオンしたときは、パワーイン
ジケータ43がオンする。
【0047】駆動制御手段としての機能を有するCPU
49は、測定スイッチ41及び確認スイッチ42等のオ
ン状態に基づいて待機インジケータ44、測定インジケ
ータ45並びに確認インジケータ46を適宜点灯,消灯
する。
【0048】また、CPU49は、測定を実行するとき
は、駆動制御回路50を通じてセンサヘッド11の動作
を制御すると共に、センサヘッド11からの画像信号を
入力する。つまり、CPU49は、D/A変換器51を
通じてレーザ駆動回路52に所定の出力レベルを与える
ことによりレーザダイオード19を所定出力で駆動す
る。また、CPU49は、駆動パルス発生回路53を駆
動することによりリニアCCD20を動作させると共
に、A/D変換器54を通じてリニアCCD20からの
画像信号を測定データとして入力して記憶する。さら
に、CPU49は、測定を実行するときは、モータ駆動
回路55を通じてステッピングモータ12を駆動するこ
とによりセンサヘッド11を移動する。
【0049】そして、CPU49は、測定が終了したと
きは、記憶している測定データをRS232Cインタフ
ェース56を通じてホストコンピュータに出力する。
【0050】次に上記構成の作用について説明する。図
10はCPU49の動作を示している。この図10にお
いて、CPU49は、電源が投入されると、全てのイン
ジケータをオフしてから(ステップS1)、センサヘッ
ド11が原点に位置しているか否かを判断する(ステッ
プS2)。このとき、センサヘッド11が原点に位置し
ていない場合は、ステッピングモータ12に対する駆動
によりセンサヘッド11を原点に移動してから(ステッ
プS7)、待機インジケータ44をオンする(ステップ
S3)。また、センサヘッド11が当初から原点位置に
位置しているときは、待機インジケータ44を直ちにオ
ンする(ステップS3)。
【0051】さて、上述のようにして待機インジケータ
44がオンしたときは、測定対象物Aを位置決めして測
定を開始する。このとき、センサヘッド11による測定
対象物Aに対する測定範囲を確認したい場合は、確認ス
イッチ42をオンする。
【0052】すると、CPU49は、確認スイッチ42
がオンしたときは(ステップS8)、待機インジケータ
44をオフすると共に確認インジケータ46をオンして
から(ステップS9)、レーザダイオード19を点灯さ
せた状態で(ステップS10)、モータ駆動回路53を
通じてステッピングモータ12を駆動することによりセ
ンサヘッド11を高速で1往復させる(ステップS1
1)。
【0053】これにより、センサヘッド11のレーザダ
イオード13から測定対象物Aに照射されたスポット光
が測定範囲にわたって高速で移動するので、測定者は、
測定対象物Aに照射されたスポット光の軌跡を目視する
ことによりセンサヘッド11の測定範囲を確認すること
ができる。この場合、測定対象物Aに対する測定範囲が
適切でなかった場合は、測定対象物Aを適切な位置に位
置決めする。
【0054】そして、スポット光の移動軌跡を目視する
ことにより測定対象物Aを適切に位置決めしたときは、
測定スイッチ41をオンする。
【0055】すると、CPU49は、測定スイッチ41
がオンしたときは(ステップS4)、待機インジケータ
44をオフすると共に測定インジケータ45をオンして
から(ステップS5)、ステッピングモータ12に対す
る駆動によりセンサヘッド11を所定の測定位置に移動
させる毎に測定対象物Aまでの距離を測定する(ステッ
プS6)。
【0056】この第2実施例によれば、測定対象物Aの
表面形状を測定を開始するのに先立ってセンサヘッド1
1による測定対象物Aに対する測定範囲を確認すること
ができるので、測定対象物Aの所望の部位を確実に測定
することができる。
【0057】尚、図11に示すように、確認スイッチ4
2に代えて、センサヘッド11の位置を移動するための
操作スイッチ57,58を設け、それらの操作スイッチ
57,58に対する操作に応じてセンサヘッド11を任
意に移動できるようにしてもよい。
【0058】このような構成によれば、センサヘッド1
1を測定範囲の任意の位置に停止することができるの
で、測定対象物Aを精度良く位置決めすることができ
る。
【0059】図12乃至図16は本発明の第3実施例を
示しており、第2実施例と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、異なる部分に符号を付して説明する。
この第3実施例は、センサヘッド11を手動で直線移動
するように構成したことを特徴とする。
【0060】即ち、本体11を示す図12において、本
体1の上面には、パワースイッチ40、待機インジケー
タ59、測定インジケータ60、OKインジケータ61
が設けられている。
【0061】一方、センサユニット8を示す図13及び
図14において、センサヘッド11は本体1のシャフト
10に沿って直線移動可能に設けられている。この場
合、フレーム9にはプーリ62が設けられており、セン
サヘッド11に固定されたタイミングベルト63がプー
リ62に橋架されている。
【0062】フレーム9の上面にはポテンショメータ6
4が固定されており、プーリ62の回転に応じて当該プ
ーリ62と一体化された歯車65及びポテンショメータ
64の軸に固定された歯車66を通じてポテンショメー
タ64が回転するようになっている。
【0063】ここで、センサヘッド11の側面には軸6
7が突出して設けられており、その軸67の先端が本体
1に形成されたスリット68から突出していると共に、
その突出した先端部位に操作部材としての操作ノブ69
が装着されている(図12参照)。
【0064】図15は電気的構成を概略的に示してい
る。この図15において、第2実施例と異なるのは、セ
ンサヘッド11を移動するためのモータ12が省略され
ている一方で、ポテンショメータ64からの電圧をCP
U49に出力するためのA/D変換器70が設けられて
いると共に、CPU49の指令により報知音を発生する
ブザー71が設けられている点である。
【0065】ここで、CPU49は、測定の進行に応じ
て待機インジケータ59、測定インジケータ60、OK
インジケータ61を適宜点灯,消灯する。また、CPU
49は、A/D変換器70を通じてポテンショメータ6
4の出力電圧を電圧データとして入力することによりセ
ンサヘッド11の位置を検出する。
【0066】次に、上記構成の作用について説明する。
図16はCPU49の動作を示している。この図16に
おいて、CPU49は、電源がオンしたときは、全ての
インジケータを消灯してから(ステップS1)、記憶し
ている測定データの転送が終了したか否かを判断する
(ステップS2)。このとき、電源投入時、或いは前回
の測定データの転送が終了していたときは、待機インジ
ケータ59をオンしてから(ステップS3)、センサヘ
ッド11が原点に位置しているか否かを判断する(ステ
ップS4)。
【0067】従って、測定者は、待機インジケータ59
のオンしているときは、測定が許可されていないことを
確認することができる。この場合、測定者は、操作ノブ
69に対する操作によりセンサヘッド11を原点に移動
復帰する。
【0068】ここで、CPU49は、センサヘッド11
が予め原点に位置しているとき、或いはセンサヘッド1
1が原点に位置されたときは、待機インジケータ59を
オフすると共に測定インジケータ60をオンする(ステ
ップS5)。従って、測定者は、測定インジケータ60
がオンすることにより測定の開始が許可されたことを確
認することができる。
【0069】さて、測定者は、測定対象物Aの表面形状
を測定するときは、操作ノブ69を掴んでセンサヘッ1
1ドを原点位置から移動する。すると、センサヘッド1
1の移動に応じてポテンショメータ64が回転するの
で、ポテンショメータ64から出力される電圧レベルが
変化する。このとき、CPU49は、A/D変換器70
を通じて入力するポテンショメータ64からの電圧デー
タに基づいてセンサヘッド11の現在位置を判断してい
る。
【0070】そして、CPU49は、センサヘッド11
が測定位置に位置したと判断すると(ステップS6)、
リニアCCD20からの画像信号に基づいて受光したス
ポット光の重心位置を演算し、演算結果をメモリに記憶
する(ステップS7)。このとき、CPU49は、測定
回数を1だけインクリメントしてから(ステップS
8)、センサヘッド11が終点位置に位置したか否かを
判断し(ステップS9)、終点でなかった場合は上述し
た測定動作を繰返して実行する(ステップS6〜S
8)。
【0071】上述のようにしてセンサヘッド11の移動
に応じて測定が進行した結果、センサヘッド11が終点
に位置すると、CPU49は、測定回数が適正か否かを
判断する(ステップS10)。このとき、CPU49
は、測定回数が正規値と一致しなくなったときは、セン
サヘッド11の移動が早すぎて測定が不可能であったと
判断してステップS1に戻って全てのインジケータを消
灯する。また、測定回数が適正であった場合は、OKイ
ンジケータ61をオンすると共に(ステップS11)、
ブザー71を所定時間オンしてから(ステップS1
2)、ホストコンピュータへ測定データを転送する(ス
テップS13)。
【0072】以上の動作により、測定対象物の測定デー
タがパソコンに転送され、ホストコンピュータにおいて
測定対象物Aの二次元データに変換される。
【0073】この第3実施例のものによれば、センサヘ
ッド11を手動で移動するように設けると共に、センサ
ヘッド11の位置を検出するポテンショメータ64を設
け、ポテンショメータ64の検出状態に基づいてセンサ
ヘッド11が所定の測定位置に移動する毎に測定対象物
Aの表面形状を検出するようにしたので、前記第1及び
第2実施例に比較して、ステッピングモータ12及び当
該ステッピングモータ12の駆動制御回路を省略するこ
とができ、以てコストを大幅に低減することができる。
【0074】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、次のように変形または拡張できる。センサヘッ
ド11の復路においても距離情報を出力することにより
測定精度を高めるようにしてもよい。1次元受光素子と
してPSD等を使用してもよい。
【0075】原点位置検出用のリミットスイッチがオン
したときは、例えばステッピングモータを2〜3パルス
進行方向に回転させ、リミットスイッチからセンサヘッ
ドがわずかに離れた状態をもって原点位置としてもよ
い。こうすることによって、直道システムのバックラッ
シュを除去できる。
【0076】受光量の調整は、LD駆動パルスのパルス
幅のみならず、レーザダイオードの駆動電流を制御する
ことでその発光量を調整する方式若しくは両者を併用す
る方法を採ることができる。
【0077】スポット光の重心位置を示すデータを、一
旦メモリに保持し、センサヘッドの原点復帰中もしくは
原点復帰後に、一断面分のデータを一度にホストコンピ
ュータに転送するようにしてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の表面形状測定装置によれば、本体に直線移動可能に設
けられた距離検出手段から測定対象物までの距離を示す
距離情報を当該距離検出手段の移動位置に対応させた状
態で出力するようにしたので、広い測定範囲を有しなが
ら、簡単な構成であると共に優れた携帯性を得ることが
できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるセンサヘッドの構
成を示す斜視図
【図2】全体の斜視図
【図3】センサユニットの側面図
【図4】センサユニットの底面図
【図5】全体の電気的構成を示すブロック図
【図6】測定動作を示す各種信号のタイミングチャート
【図7】測定動作を詳細に示すタイミングチャート
【図8】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図9】全体を示す電気回路図
【図10】CPUの動作を示すフローチャート
【図11】第2実施例の変形例を示す要部の拡大斜視図
【図12】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図13】センサユニットの斜視図
【図14】センサユニットの正面図
【図15】図9相当図
【図16】図10相当図
【符号の説明】
1は本体、5は脚部、8はセンサユニット、12はステ
ッピングモータ、18は距離センサ(距離検出手段)、
19はレーザダイオード(投光素子)、リニアCCD
(1次元受光素子)、49はCPU(駆動制御手段)、
69は操作ノブ(操作部材)である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物に対して離間した状態で位置
    決めされる本体と、 この本体に直線移動可能に設けられ、前記測定対象物の
    表面までの距離を示す距離情報を出力する距離検出手段
    と、 この距離検出手段からの距離情報を当該距離検出手段の
    移動位置に対応させた状態で出力する出力手段とを備え
    たことを特徴とする表面形状測定装置。
  2. 【請求項2】 前記距離検出手段は、前記測定対象物に
    スポット光を投光する投光素子及び前記測定対象物の表
    面で反射したスポット光を集光状態で受光する1次元受
    光素子を備え、その1次元受光素子の受光位置に基づい
    て前記測定対象物までの距離を測定するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の表面形状測定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記本体は、前記測定対象物に対して位
    置決めするための脚部を備えていることを特徴とする請
    求項1または2記載の表面形状測定装置。
  4. 【請求項4】 前記脚部は、前記本体内に収納若しくは
    取外し可能に設けられていることを特徴とする請求項3
    記載の表面形状測定装置。
  5. 【請求項5】 前記距離検出手段を移動させる駆動手段
    と、 外部指令に応じて前記投光素子からスポット光を投光し
    た状態で前記駆動手段を駆動する駆動制御手段とを備え
    たことを特徴とする請求項2記載の表面形状測定装置。
  6. 【請求項6】 外部操作に応じて前記距離検出手段を直
    線移動させるための操作部材を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の表面形状測定装置。
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Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009162659A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Hexagon Metrology Kk 3次元形状測定器
WO2009141337A1 (de) 2008-05-19 2009-11-26 BAM Bundesanstalt für Materialforschung und -prüfung Verfahren und vorrichtung zur sinterung eines objektes unter bestimmung des geometrischen oberflächenprofils des objektes
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US8797552B2 (en) 2009-07-03 2014-08-05 Leica Geosystems Ag Apparatus for generating three-dimensional image of object

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