JPH08296187A - 抄紙機のプレス部 - Google Patents

抄紙機のプレス部

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JPH08296187A
JPH08296187A JP7207370A JP20737095A JPH08296187A JP H08296187 A JPH08296187 A JP H08296187A JP 7207370 A JP7207370 A JP 7207370A JP 20737095 A JP20737095 A JP 20737095A JP H08296187 A JPH08296187 A JP H08296187A
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nip
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roll
press
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 とくに機械方向にかなりコンパクトなプレス
部の構造を提供。 【解決手段】 順次配置された、少なくとも2つのプレ
スニップ(NP1、NP2、NP10、N2、N3)を有する抄紙機のプレス
部において、これらのニップのうち、少なくとも第1の
ニップは拡張ニップ(NP1) 、または少なくともある程
度、拡張ニップ(NP10)である。プレス部の最終ニップ(N
2;NP2;N3) は先行のニップ(NP1;NP2;NP10)より高いレベ
ルに配置されている。第1のニップ(NP1;NP10)および/
または、2つ以上のニップを用いる場合は、最終ニップ
の手前に配されたニップ(NP2) には、水を受けるプレス
布(16、17;27、28) が設けられている。紙ウエブ(W) は前
述のプレス布に乗って最終ニップ(N2;NP2;N3) の上部布
(38;38A)へ転送される。前述の布の下面に乗ってウエブ
(W) は、最終ニップ(N2;NP2;N3) へ転送される。最終ニ
ップ(N2;NP2;N3) の上部布(38;38A)は、比較的短い(L0)
上方傾斜走程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄紙機のプレス部
に関するものであり、このプレス部は、順次配置された
少なくとも2つのプレスニップを有し、それらのニップ
のうち少なくとも第1のニップが拡張ニップ、または拡
張ロールニップもしくは通常ロールニップであり、最終
ニップが先行のニップより高いレベルに配置され、第1
のニップおよび/または、2つを超えるニップが用いら
れている場合は、最終ニップに先行しているニップに、
水を受ける2つのプレス布が設けられ、紙ウエブが該プ
レス布のうちの下部布に乗って最終ニップの上部布へ転
送され、その下面でウエブが最終ニップへ転送される。
【0002】
【従来の技術】すべての等級の紙および板紙に関する最
も重要な品質条件の1つは、微視的および巨視的の両方
から見た構造の均一性である。紙、とくに印刷紙の構造
はまた、対称的でもなければならない。印刷紙に要求さ
れる良好な印刷特性とは、良好な平滑度、平坦性、およ
び両面のある程度の吸収特性をいう。紙の特性、ことに
密度の対称度は、抄紙機のプレス部の操作によってかな
りの程度の影響を受けるが、その操作もまた、紙の横断
方向と機械方向のプロファイルの均一性に決定的な重要
性を持つ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】抄紙機の走行速度がま
すます速くなると、解決すべき新たな問題が生ずる。こ
れらの問題はおおかた、機械の走行性に関連している。
現在、毎分約1500メートルまでの走行速度が用いられて
いる。これらの速度で、平滑面の中央ロールの周囲に取
り付けられているプレスロールのコンパクトな組合せを
有する、いわゆる密閉プレス部は、通常は満足に作動す
る。このようなプレス部の例として、本出願人のシム・
プレスII(商標)およびシム・プレス0(商標)のプレ
ス部を説明する。
【0004】エネルギーの節約の観点から、プレスする
ことにより行なわれる脱水は、蒸発により行なわれる脱
水よりも好ましい。これは、蒸発により除去される水の
割合をできる限り少なくするため、プレスにより紙ウエ
ブから最大限度の水を除去する試みをすべき理由であ
る。しかし、抄紙機の走行速度がますます速くなると、
プレスすることにより行なわれる脱水では明らかに新た
な問題を生ずる。なぜならば、ロールプレスにおけるプ
レスの衝撃を充分に大きくすることができないからであ
り、とりわけ高速ではニップ時間が不適切に短くなり、
他方、プレスするピーク圧力を、ウエブの構造を破壊せ
ずに一定の限度以上に大きくすることができないからで
ある。
【0005】抄紙機の走行速度がますます速くなると、
抄紙機の走行性の問題は、さらにはっきりと現われる。
なぜならば、高含水量で低強度のウエブは、過剰に大き
く急激な圧縮圧の衝撃、または高速と方向転換により生
じる動的力に耐えることができないばかりか、ウエブが
破損し、さらに停止を引き起こすような他の作動障害が
発生するからである。
【0006】従来技術のプレス部の更なる欠点は、プレ
ス部で広く用いられるサクションロールの吸い込みエネ
ルギーが必要であることにあり、またそのサクションロ
ールから発生する騒音の欠点である。さらに、サクショ
ンボックスや他のサクション系の内部にある多孔マント
ル付きサクションロールは、頻繁に保守を必要とする高
価な構成部品である。
【0007】本発明に関連する従来技術について、本出
願人のフィンランド特許出願第905798号(欧州特許公開
公報第0487483 号(A1)に同じ)を参照するが、これに
は、次の工程の組合せからなる方法が記載されている。
すなわち、紙ウエブを成形ワイヤから乾燥部のワイヤ
へ、吸水性の布、すなわち転送布、または密閉ドローと
しての他の何らかの同様の転送面に常に支持したまま、
好ましくは約25〜30m/s より速い速度で転送し、紙ウエ
ブの脱水を少なくとも2つの連続するプレスニップによ
って行ない、これらのニップのうち少なくとも1つのプ
レスニップは、いわゆる拡張ニップ領域であり、その機
械方向の長さがz>約 100mmよりも長く、前述の拡張ニ
ップ領域は可動の可撓性プレスバンドループに関連して
形成され、前述の拡張ニッププレス領域内で用いられる
圧縮圧の分布は、ウエブの横断方向と機械方向の両方に
調節および/または選択されて、ウエブの特性の様々な
プロファイルを設定または調整するようにしている。
【0008】前記フィンランド特許出願第905798号の方
法と装置は、紙ウエブがプレス部を通して一つのプレス
布で転送されることはないが、適度の脱水能力を保証す
るため、次のような布の配列を用いることを更なる主要
特徴としている。すなわち、ウエブは、ピックアップ点
から第1の上部布で第1のプレス領域、好ましくは拡張
ニップ領域を通して転送され、この領域を通して第1の
下部布が走行し、この下部布の上へウエブが前記ニップ
領域の後に送され、さらに前述の第1の下部布からウエ
ブが第2の上部布へ転送され、これがウエブをロールニ
ップまたは好ましくは拡張ニップ領域である第2のニッ
プ領域へ運び、その後、ウエブは第2の下部布へ転送さ
れ、これは前記ニップ領域を走り抜け、ウエブをその上
面で密閉ドローとして乾燥ワイヤまたは次のニップ領域
へ運ぶ。
【0009】本発明は、従来技術の更なる開発を行な
い、上述と後に説明する欠点のほとんどを実質的に回避
できることを目的とする。
【0010】本発明は、とくに機械方向にかなりコンパ
クトなプレス部の構造を提供することを目的とする。こ
れは、とくに抄紙機の近代化において、大きい脱水能力
を有し、1つまたはいくつかの拡張ニップを用いる新し
いプレス部を、ロールニップからなる初期のプレス部
(例えば、本出願人のシム・プレスII(商標))の代わ
りに配置する必要のある場合に、重要な目的となる。
【0011】さらに、本発明は、第1のニップに比較的
高いプレス負荷を用いることができ、これがプレス部の
適度な脱水能力と、ウエブの充分に高い乾燥固形物含有
量とに役立つプレス部を提供することを目的とする。後
者の要因は重要である。なぜならば、乾燥固形物の含有
量が増すと、ウエブの強度も増し、これによってウエブ
が第1のニップの後でプレス部へ障害なく信頼性をもっ
て確実に転送されるからである。
【0012】さらに、本発明は、ウエブを加熱するスチ
ームボックス、赤外線ヒータ、またはこれと同等のもの
を用い、これによって脱水を強化できるプレス部を提供
することを非不可欠の目的とする。
【0013】本発明に密接に関連する従来技術につい
て、さらに本出願人の1993年12月8日出願の非公開フィ
ンランド特許出願第935501号(欧州特許出願第9411925
5.1号に同じ)を参照する。この特許出願では、次の特
徴の組合せが新規であると考えられるプレス部が記載さ
れている。すなわち、プレス部における第1のニップが
拡張ニッププレスであり、このプレス領域を通して、吸
水性の2つの相対するプレス布が送られ、第1の拡張ニ
ッププレスでは脱水が紙ウエブの両面から2つの方向に
行なわれ、前記拡張ニッププレスの上部プレス布がピッ
クアップ布であり、これが紙ウエブを成形ワイヤからそ
の下面で運び、プレス部の少なくとも2つのロールニッ
プが平滑面の中央ロールに関連して形成され、この中央
ロールは拡張ニッププレスの高さより実質的に高いレベ
ルに取り付けられ、これらのロールニップのうちの第1
のロールニップでは、プレス布が前記ピックアップ布を
構成し、第2のロールニップはそれ自体が水を受けるプ
レス布を有し、第1の拡張ニッププレスの後では、紙ウ
エブの走行方向がa≧〜45°として選択された角度aで
転換される。
【0014】要約したように、本発明は、上述の従来技
術の更なる開発と、抄紙機のコンパクトで簡単な次のよ
うなプレス部を提供することを目的とすると言うことが
できる。すなわち、このプレス部には、少なくとも2つ
の別個のプレスを設け、さらにウエブの密閉ドローを第
1のニップと第2のニップとの間に達成して走行性を改
善し、ドローの差がウエブにまで及ぶ必要をなくしてい
る。さらに本発明は、第1の拡張ニップ領域がウエブか
ら効率的に脱水し、第2の拡張ニップ領域でも、ウエブ
の温度が高いため、効率的な脱水が達成されるプレス部
を提供することを目的とする。さらに本発明は、第2の
ニップにおいて、ウエブが第1の拡張ニップの後に粗く
なり易いため、必要な場合は、ウエブの平滑度に有利に
作用することができるプレス部を提供することを目的と
する。本発明によるプレス部のコンパクトで簡単な構造
は、フェルトの回転の循環が低くて単純であり、とくに
高さの低い構造を提供する目的に関連している。
【0015】本発明はさらに、パルパーまたはプレス部
の下に設けた損紙コンベアへ重力によって損紙を有利に
除去する手段を配置することができるプレス部を提供す
ることを目的とする。
【0016】本発明はさらに、近代化において、機械の
速度および/または脱水能力を増加する場合でさえも、
初期のプレス部に代わって取り付けることができるプレ
ス部の近代化に適した概念を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的と後に現われ
る目的とを達成するために、本発明は次の点を主たる特
徴としている。すなわち、ウエブの転送点の後で、最終
ニップの上部布は比較的短い走程を有し、その後、この
上部布は転向されて、最終ニップの下部ロールによりか
なりのセクタにわたって案内され、最終ニップは、この
ニップを形成している下部ロールの頂点の後に、または
その付近に配置され、ウエブがプレス部に続く乾燥部内
の第1のグループの乾燥ワイヤへ転送される点は最終ニ
ップの高さより下方に位置することである。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、添付図面に示す本発明のい
くつかの実施例を参照して本発明を詳細に説明するが、
本発明は決してこれらの実施例の細部に厳格に限定され
ることはない。
【0019】次に、先ず、図1ないし図5に示すプレス
部の共通の特徴を説明する。紙ウエブW0がプレス部へ成
形ワイヤ10から送られ、ここから紙ウエブW0は、ワイヤ
逆転ロール11の手前で上部プレス布16へ、ピックアップ
ロール13のサクション領域13a 内の真空によって転送さ
れる。上部プレス布16は、ガイドロール15および15'に
よって案内され、その下面で紙ウエブWを第1のプレス
ニップ、明確には拡張ニップNP1 へ運び込む。ウエブW
は、水を受ける2つのプレス布16および17の間に挟まれ
て拡張ニップNP1 のプレス領域を通り抜ける。上部布は
上述のピックアップ布16であり、下部布は水を受ける布
17である。下部布は、ガイドロール18、18' によって案
内され、ウエブWを拡張ニップNP1 のさらに後へ運び、
上部布16は、ガイドロール15' の領域で、またはその手
前でウエブWから分かれる。
【0020】第1の拡張ニップNP1 は、水を効率的に、
かつ両面から除去するが、下部ホースロール20と上部む
くマントルプレスロール21との間に形成される。下部ホ
ースロール20には、可撓性ホースマントル20' がある。
ホースロール20は、例えば図10に示す本出願人の前記特
許出願第905798号 (欧州特許公開公報第0487483 号(A1)
に同じ)のそれと同じにすることができる。ホースロー
ル20の可撓性マントル20' の内側には、プレスグライド
シュー22があり、これは、上記出願に詳細に説明されて
いるが、これによって圧縮圧がニップ領域で生成され
る。拡張ニップNP1 における上部ロール21の剛性マント
ル21' には、貫通孔のない平滑な外面または中空面を持
たせることができる。第1の拡張ニップNP1 はまた、上
部ロール21をホースロールに、下部ロール20を平滑面/
中空面の剛性プレスロールになるように実施することが
できる。下部ロール20はまた、比較的低いプレス負荷を
拡張ニップNP1 で用いる場合は、サクションロールにす
ることもできる。その場合、サクションロールの使用
は、ウエブWが下部フェルト17に追従するのに役立つ点
で利点にもなっている。拡張ニップNP1 と、場合によっ
ては他の拡張ニップNP2の拡張領域の機械方向の長さ
は、原則として、約100mm よりも大きく、好ましくは15
0 〜300mm の範囲である。拡張ニップ領域NP1; NP2
は、圧縮圧を、機械方向と横断方向の両方でプロファイ
ル調整して最適のプレス結果を得るように配備すること
ができる。プレスロール21には内部クラウン可変手段23
を設けて、拡張ニップNP1 内の圧縮圧を少なくとも緩や
かにプロファイル調整することができる。上述のよう
に、第1の拡張ニップNP1 は、水を効率的に除去して、
例えばウエブW0の乾燥固形物含有量k0が拡張ニップNP1
の手前でk0≒12〜25% になるが、拡張ニップNP1 の後で
は前述の乾燥固形物含有量k1が、k1≒25〜50% になるよ
うにしている。
【0021】次に、図1に示すプレス部のフレーム構造
を簡単に説明する。プレスのフレーム構体は、前部フレ
ーム70と後部フレーム80を有し、これらは抄紙機室の床
構体100 に支持されている。前部フレーム70は垂直部材
71a および71b を有し、その間には、第1の拡張ニップ
NP1 のロール20および21の軸受支持体が水平フレーム73
a および73b によって支持されている。第1の拡張ニッ
プNP1 は、上部ロール21の軸受支持体をフレームの水平
部材73b に、水平連接継手75a および75b を設けた中間
アーム74によって支持することにより、開口できるよう
に配置されている。後部フレーム80は、垂直部材81a 、
81b 、水平部材82、および垂直部材81aに取り付けた突
起部83を有している。第2のニップN2の下部ロール40
は、垂直部材81b に固定して取り付けられている。フレ
ーム部品81b および81a の間には、水平部材81c があ
り、第1の乾燥シリンダ47がフレーム部品81d に取り付
けられている。前部フレーム70および後部フレーム80に
は、機械の運転操作側に開口可能な中間部品90があり、
その開口部の後で、布16、17および18をそれ自体公知の
方法で取り換えることができる。前部フレーム70と後部
フレーム80の間には、上方に開口している自由空間Tを
配して、空間Tを通してプレスロールおよび他の部品
を、必要な場合に、真上に持ち上げることによって取り
換えることができる。上部布16および38の交換のため
に、ガイドロール15および37を矢印Vの方向の内部位置
15V および37V まで持ち上げることができる。
【0022】次に、先ず、主として図1、図3および図
4に示すプレス部を説明する。このプレス部において、
第1の拡張ニップNP1 の後の第2のプレスニップは鋭い
ロールニップN2である。この第2のロールニップN2は、
第1の拡張ニップNP1 よりわずかに高いレベルに配置さ
れ、この高さの差H0(図3)は、代表的にはH0≒500〜2
000mmである。図1に示す実施例では、プレス部の全高
Hを比較的小さくすることができ、機械面からの前記高
さは、代表的には、H≒5 〜12m の範囲内である。した
がって、上部布16および38の循環も低く単純にすること
ができるため、比較的背の低い構造が得られる。ニップ
NP1 およびN2の間の機械方向の水平距離Lは、原則的に
は、L≒5 〜12m の範囲内の寸法である。
【0023】図1、図3および図4に示すように、ウエ
ブWは、第1の拡張ニップNP1 の下部布17の上面から第
2のロールニップN2の上部布38; 38B へ、転送サクショ
ンロール35によって、または平滑なマントル25' を持つ
逆転ロール25(図3)によって転送される。ウエブWの
下部布17から上部布38; 38B への転送において、方向の
転換ができるだけ小さな角度a0が用いられ、この角度は
a0<45°、好ましくはa0≒30°になるように配されてい
る。図1および図4において、上部布38は、水を受ける
プレス布であり、その場合、サクションロール転送を用
い、転送ロール35にはサクション領域35a が含まれてい
る。図3において、上部布38B は、実質的に水を受けな
い実質的に不浸透性の転送バンド38B であり、その場
合、転送ロール25はサクションロールではなく、布17か
ら布38B への転送は、転送バンド38B の外面の接着特性
を基にして行なわれる。転送点の後には、上部布38;38B
の短い上方傾斜走程が続く。前述の走程の長さL0(図
3)は、代表的にはL0≒400 〜2000mmである。布38;38B
のこの走程上の前述の布ループの外側には、スチームボ
ックス42がウエブWの自由面に対して設けられ、このス
チームボックスには熱水スチーム供給用のダクト42a が
設けられている。
【0024】図3に示すプレス部において、最終ニップ
N2は、均等化プレスニップとしての使用にとくに良好に
適したものであり、これによって、第1のニップNP1
おいて発生した被圧縮ウエブWの両側の粗さの非対称性
が均等化される。この場合、転送布38B の表面特性は、
均等化プレス機能に適するように選択される。
【0025】図1および図4によれば、スチームボック
ス42の反対側には、布ループ38の内側にサクションボッ
クス43、好ましくは空気吹出しに基づき、プレス・ラン
(商標)の品名で本出願人により市販されているサクシ
ョンボックスが取り付けられるが、このサクションボッ
クスは図3に示す実施例では採用されていない。スチー
ムボックス42の作用により、加熱作用がウエブWの自由
外面に加えられる。その作用はさらに、サクションボッ
クス43によって増強される。図1ないし図4において、
布38;38Bの直線走程L0の後には、鋭いロールニップ領域
N2の手前に、第2のニップN2の平滑面42付き下部ロール
40の転向セクタa1が続いている。この転向セクタa1は、
原則として、a1≒45〜1300の範囲で、好ましくはa1≒60
〜 100°の範囲で選択されている。前記下部ロール40と
中空面41" の上部ロール41との間にはロールニップN2
形成されている。図3において、上部ロール41の面41"
を平滑にすることができる。ロールニップN2の下部ロー
ル40の平滑面40' に関連して、加熱装置60が取り付けら
れ、その処理ギャップ61において、ロール面40' に対し
て、例えば赤外線照射、磁気誘導作用によって、および
/または熱スチームによって加熱作用を与える。このよ
うにして、ロール面の温度がレベルT0≒60〜1500に上昇
するが、セクタa1では、熱エネルギーがロール面40' か
らウエブWへ伝えられて、スチームボックス42による加
熱作用とともに、ウエブWのニップN3の手前での温度レ
ベルT1 はかなり上がっている。代表的には、この温度
レベルT1は、T1≒60〜1100Cの範囲である。転向セクタ
a1が充分に長いため、加熱ロール面40' からウエブWへ
の熱の効率的な伝導が達成される。ウエブWの温度レベ
ルT1が高いため、脱水がニップN2;NP2(図5)で強化さ
れる。最終ニップN2;NP2;N3 は、ロール40の第1の上四
半部上で下部ロール40の頂点の後に配置されている。こ
の最終ニップN2;NP2;N3 の後には、ウエブWの下方傾斜
走程が続き、その後、ウエブWは乾燥部の乾燥ワイヤ45
へ転送される。
【0026】最終ニップN2;NP2;N3 の配列もまた、大径
D≒1000〜1700mmの下部ロール40に関連して、プレス部
にはたった1つのニップ、すなわち最終ニップが前記下
部ロール40の頂点のわずかに後の位置に取り付けられて
いる。
【0027】図1によれば、第2にニップN2の後で、ウ
エブWは下部ロール40の平滑面40'上から、転送サクシ
ョンロール44の位置で、短い自由ドローWDとして乾燥ワ
イヤ45へ転送され、これに対してウエブWはサクション
ボックス46によって密着される。この乾燥ワイヤ45上
で、ウエブWは第1の乾燥シリンダ47へ転送され、第1
の乾燥シリンダ47は、第1グループR1の上部シリンダの
通常位置より低い高さに配置されている。この後には、
乾燥部の逆転サクションシリンダ50、例えば本出願人の
VAC (商標)ロールがある。さらに、図1には、通常の
高さに配置されている第1の接触乾燥シリンダ48と、吹
出しサクションボックス49、例えば本出願人のウノ・ラ
ン・ブローボックス(商標)を示す。
【0028】図3において、第2のロールニップN2の後
には、ウエブWが上部転送バンド38B に追従し、その直
線下方傾斜走程に支持されて転送点TRへ入り、そこでウ
エブWは転送サクションロール51のサクション領域51a
に乗って、シリンダグループR1の乾燥ワイヤ45の面へ送
られる。図3において、第1のシリンダグループR1は逆
転グループであり、加熱接触乾燥シリンダ48A が下列
に、逆転サクションシリンダ50A が上列に配置されてい
る。
【0029】図4において、ロールニップN2の下部シリ
ンダ40を越えて走行する転送バンド38A が用いられ、ウ
エブWは前記バンド38A の下方傾斜直線走程の上面に乗
って、第2のロールニップN2の後に、第1のシリンダグ
ループR1の乾燥ワイヤ45へ転送点TRで、転送サクション
ロール44B のサクション領域44a に存在する圧力によっ
て転送される。転送点TRの後で、転送バンド38A はロー
ル47A により案内される。転送バンド38A が用いられる
場合、ロール40の加熱装置60を使用することは必ずしも
有利とは限らないが、必要な場合は、加熱作用を直接バ
ンド38A に加えることができる。これは、破線で示す加
熱装置60A によって概略的に示す。
【0030】図2は、本発明の実施例を示し、ウエブW
のピックアップ点Pの後に、2つの連続する拡張ニップ
NP1 およびNP2 が用いられている。第1の拡張ニップNP
1 は、図1、図3および図4に関連して上述したものと
同様である。水を受ける第1の上部布16の逆転ロール1
5' の後において、ウエブWは水を受ける下部布17に追
従し、その下方傾斜走程上のガイドロール18間で、ウエ
ブWは第2の上部布27へ転送され、これはガイドロール
26により転送サクションロール25のサクション領域25a
に案内される。このセクタで、ウエブWの方向が前記の
小さな角度a0にわたって変更される。水を受ける第2の
上部布27の上面に乗って、ウエブWは第2の拡張ニップ
NP2 へ送り込まれ、このニップには、ホースマントル3
0' を設けた下部拡張ニップロール30と、平滑面または
中空面のマントル31' を有する上部剛性プレスロール31
とがある。ロール30および31には、第1のニップNP1
シュー22および23に対応するプレスグライドシュー32お
よび33がある。
【0031】図2に示す実施例は、とくに坪量が代表的
に60〜300g/m2 の範囲内にある厚手の紙等級のものによ
く適している。この場合、第1の拡張ニップNP1 の後の
ウエブWの乾燥固形物含有量k1は、代表的にはk1≒30〜
50% であり、第2の拡張ニップNP2 の後では、k2は代表
的にはk2≒45〜55% である。第2の上部布27の後で、ウ
エブWは、第2の拡張ニップNP2 の水を受ける上部布28
へ転送され、転送サクションロール35のサクション領域
35a に乗って第3のロールニップN3の上部布38上へ転送
される。第3のロールニップN3に様々な装置を設けた配
列は、図1に示す対応の第2のロールニップN2の配列と
同様である。
【0032】図2において、最終ロールニップN3の上部
布38は、図3に示す転送バンド38Bに取り換えることが
できるが、その場合、最終ニップN3はとくに、均等化プ
レスニップとして用いるのによく適していて、これによ
って手前にある拡張ニップNP1 およびNP2 に発生したウ
エブWの両面の粗さの非対称性を均等にすることができ
る。
【0033】図5は、図1に示す第2のロールニップN2
を対応の拡張ニップNP2 に置き換えた本発明の実施例を
示す。第2の拡張ニップNP2 は、可撓性ホースマントル
30'を設けた上部拡張ニップロール30により形成され、
下部プレスロールは平滑面31' の剛性プレスロール31で
あり、これにはクラウンの変動のための内部グライドシ
ュー33が設けられている。拡張ニップ領域NP2 の後で、
ウエブWは下部ロール31の平滑面31' に追従し、ここか
らウエブWは、短距離自由ドローWDとして分かれて、乾
燥部内の第1のシリンダグループR1の乾燥ワイヤ45へ転
送される。
【0034】第2のニップN2;NP2、または第3のニップ
N3の本発明による配列はまた、当該ニップの平滑面40';
31'の下部ロール40; 31を容易にドクタできる点に関し
て有利であり、この配列にはドクタ装置に使える適当な
空間がある。図1には、前述のドクタ63を示すが、そこ
から下に配置されているパルパー(図示せず)へ直状の
直接接続があり、破損ウエブが図1に参照符号WAで示す
前述のパルパーの中へ送り込まれる。
【0035】図6および図7は、拡張ニップNP1 自体に
代って第1のニップNP10として拡張ロールニップが適用
されている本発明の実施例を示す。図6に示すプレス部
は、その他の点では図5に示すものと同じであり、図7
に示すプレス部はその他の点では図4に示すものと同じ
である。
【0036】図6によれば、第1の拡張ロールニップNP
10には、2つのプレス布16および17が設けられ、上部プ
レスロール210 と下部プレスロール200 との間に形成さ
れている。両プレスロール200 および210 には中空面20
1; 211が設けられ、その中空面は溝および/または盲穿
孔によって作られている。図7における第1の拡張ロー
ルニップNP10は、同様の方法で作られている。ロールニ
ップNP10の拡張は、通常より大きな直径D0のプレスロー
ル200 、210 を用いて行なわれる。原則として、ロール
ニップNP10の充分な拡張は、D0≒1000〜2000mmのロール
径により得られる。本発明の範囲内では、通常より大き
いロール径D0をニップNP10に用いる必要はない。このよ
うな場合、ロールニップNP10の拡張は、必要ならば、通
常より厚手のプレス布16および/または17を選択するこ
とによって行なうことができる。図6および7に示すプ
レス部は、とくに薄い印刷用紙および筆記用紙に用いる
のによく適している。拡張ニップ自体およびホースロー
ルと比較すると、この(拡張)ロールニップNP10の利点
は、実質的に建設費用が安いことである。
【0037】次に、本発明によるプレス部の様々なニッ
プにおける直線負荷の代表的かつ好ましい実施例を説明
するが、それでもなお、本発明はこれらの実施例に限定
されない。
【0038】第1の拡張ニップ NP1 ≒1200kN/m、好ま
しくは〜1000kN/m、第2の拡張ニップ(図2)NP2 ≒12
00kN/m、好ましくは〜1000kN/m、第2の拡張ニップ(図
5)NP2 ≒1200kN/m、好ましくは〜1000kN/m、第2のロ
ールニップN2≒ 200kN/m、好ましくは〜150kN/m 、第3
のロールニップN3≒ 200kN/m、好ましくは〜150kN/m 。
【0039】拡張ニップNP1 、NP2 において、および拡
張ロールニップNP10においては、通常より若干重くて厚
いプレスフェルトを用いるのが好ましい。なぜならば、
これらの場合、除去される水の量が多く、また強力なプ
レス衝撃で紙に布または中空面の跡が付き易いからであ
る。
【0040】拡張ニップロール20、30のホースマントル
20' 、30' は、好ましくは中空面の、例えば溝付き、盲
穴または他の凹部を設けたものである。
【0041】本発明によれば、とくにコンパクトなプレ
ス部を製造して、例えば抄紙機の走行速度が速いので、
例えばプレス部の脱水能力を増大させる抄紙機の近代化
の際に、このプレス部を現存の、例えばロールニップの
みを有する3ニップまたは4ニップ・プレス部に代っ
て、例えば本出願人のシム・プレスII(商標)プレスに
代って、配置することができる。
【0042】上述した細部の多くの様々な改変が本発明
の範囲内で可能である。例えば、最終ニップN2;NP2;N3
における下部ロール40を加熱する手段60も、ロールの内
側に、例えば乾燥シリンダと同様な方法で加熱媒体とし
てロール軸から供給される熱水スチーム流を用いて設け
ることができる。さらに、必要な場合、ロール40の面4
0' の温度を調整して、ロール40の軸方向に、すなわち
ウエブWの横断方向に、ウエブWの様々な特性プロファ
イルを調整することで、プロファイル調整できる。ロー
ル40; 31のコーティングとして、本出願人のバローク
(商標)、またはダイナローク(商標)コーティング、
またはこれと同等のものを用いることができる。
【0043】好ましくはプレス部の全体配置を調整し
て、第1の拡張ニップNP1 の高さが実質的に、ウエブW
が転送点TRで、または自由ドローWDとして乾燥ワイヤ45
へ転送される高さと同じレベルに位置するようにする。
最終ニップN2;NP2;N3 は、前述の高さよりも高いレベル
に、前記高さの差H0≒ 600〜2000mmで配置されている。
最適な空間の利用と、ウエブWの破損物の除去および転
送の確保のため、好ましくは、最終ニップN2;NP2;N3
は、下部ロール40;31 の頂点の後、または最大限度で前
述の頂点の付近に配置され、その場合、ウエブWの最終
ニップから乾燥ワイヤ45への転送は、その実質的な方向
が緩やかに下方傾斜の走程になるように、行なわれる。
【0044】特許請求の範囲を記載するが、本発明の様
々な細部は特許請求の範囲に明記する本発明の概念の範
囲内で改変し、また例としてのみ上述したものと異なる
ようにすることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明において、新規のプレス部の概念
を首尾よく提供することができ、これによって、生産す
る紙の良好な品質特性と高速でのプレス部の信頼性のあ
る運転も達成することができる。また、高走行速度で適
度な脱水能力が本発明では、少なくとも1つの拡張ニッ
ププレスを用いることによって確保され、前述の拡張ニ
ッププレスの機械方向のプレス領域の長さは、原則とし
て、約100mm より長くなっている。本発明では、本質的
な新規性は最終ニップの配列にあり、これによって、障
害のないウエブの転送、適度の脱水能力、必要な場合は
ウエブの両面の粗さの差の均等化、および乾燥部の第1
のシリンダグループの乾燥ワイヤへの信頼性のあるウエ
ブの転送が保証される。本発明では、比較的大きな直径
の、好ましくは平滑面の下部ロールに関連して、1つの
プレスニップだけが取り付けられ、その結果、最終ニッ
プの上部布の循環に関しても低い高さの構造を作ること
ができる。本発明において、第1の拡張ニップの後で重
力による損紙の有利な除去を実行することもできる。
【0046】本発明によるプレス部を薄い印刷用紙およ
び筆記用紙に適用する場合、第1の拡張ニップ自体を拡
張ロールニップに代えることができる。その場合、ニッ
プ長さは、プレスロールにおける正規のものよりも大き
いロール径を用いて必要な長さまで増すことができる。
このロール直径は、このような場合、代表的には約1000
〜2000mmの範囲で選択される。必要な場合、この構造
は、上述のものより小さなロール直径でも実行すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例をそのフレーム構体とと
もに示す概略側面図である。
【図2】2つの連続する拡張ニップを用いた本発明の第
2の実施例を、そのフレーム構体を図示せずに示す図で
ある。
【図3】第2のロールニップの後のウエブの転送に関し
て、図1に示す第1の実施例と異なる本発明の第3の実
施例をフレーム構体なしに示す図である。
【図4】第2のロールニップの下部ロールの廻りを走行
する転送バンドを用い、この転送バンドによってウエブ
が密閉ドローとして乾燥部の乾燥ワイヤへ転送される本
発明の第4の実施例をフレーム構体なしに示す図であ
る。
【図5】とくに厚手の等級に適し、拡張ニップも最終ニ
ップとして用いる本発明の実施例を示す図である。
【図6】第1のニップが拡張ニップである、図5に示す
プレス部の改変を示す図である。
【図7】拡張ロールニップを第1の拡張ニップ自体の代
わりに用いる、図4に示すプレス部の改変を示す図であ
る。
【符号の説明】
16、17;27、28 プレス布 31、40 下部ロール 38;38A 上部布 45 乾燥ワイヤ a1 セクタ H 高さ L0 上方傾斜走程 NP1、NP2、NP10、N2、N3 プレスニップ TR 転送点 W ウエブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユハニ パユラ フィンランド共和国 40600 イバスキラ、 ケスクッサイラアランティエ 11 エー 1

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次配置された少なくとも2つのプレス
    ニップを含み、それらのニップのうち少なくとも第1の
    ニップが拡張ニップ、または拡張ロールニップもしくは
    通常ロールニップであり、最終ニップが先行のニップよ
    り高いレベルに配置され、第1のニップ、および/また
    は、2つ以上のニップを用いる場合は該最終ニップに先
    行するニップに、水を受ける2つのプレス布が設けら
    れ、紙ウエブが該プレス布の下部布に乗って該最終ニッ
    プの上部布へ転送され、その下面に乗って該ウエブが前
    記最終ニップへ転送される抄紙機のプレス部において、
    ウエブ転送点の後で、前記最終ニップの上部布は比較的
    短い上方傾斜走程を有し、その後、該上部布は転向さ
    れ、前記最終ニップの下部ロールによりかなりのセクタ
    を案内され、該最終ニップは、該ニップを形成している
    下部ロールの頂点の後に、またはその付近に配置され、
    該ウエブが該プレス部に続く乾燥部の第1のグループの
    乾燥ワイヤへ転送される点は、前記最終ニップの高さよ
    り下方に配置されていることを特徴とする抄紙機のプレ
    ス部。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプレス部において、前
    記最終ニップの上部布の前記上方傾斜走程上の前記ウエ
    ブの自由下面の付近には、加熱装置、好ましくはスチー
    ムボックスがあり、該スチームボックスは前記最終ニッ
    プの手前で前記ウエブの温度レベルを上げることを特徴
    とする抄紙機のプレス部。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のプレス部にお
    いて、前記最終ニップの下部ロールに関連して加熱装置
    があり、該加熱装置は、前記下部ロールのマントルを加
    熱し、これによって前記ロール面の温度レベルを上げ
    て、前記最終ニップの手前にある転向セクタ上で前記ウ
    エブの温度レベルを該最終ニップより前で上昇させるこ
    とができることを特徴とする抄紙機のプレス部。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のプ
    レス部において、前記最終ニップの上部布のループの内
    側で該布の直線走程上には、サクションボックスがあ
    り、これによって、前記ウエブの該上部布の面上での保
    持と、場合によっては反対側のスチームボックスの加熱
    効果のウエブへの侵透とを促進することを特徴とする抄
    紙機のプレス部。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のプ
    レス部において、前記ウエブが前記最終ニップの上部布
    へ先行のニップの下部布から転送される転送点におい
    て、方向変更角は a0 < 45°、好ましくは a0 < 30°で
    あることを特徴とする抄紙機のプレス部。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のプ
    レス部において、前記最終ニップに先行する上部布の転
    向セクタの大きさa1は、a1≒45〜 130°の範囲で、好ま
    しくはa1≒60〜 100°の範囲で選択されることを特徴と
    する抄紙機のプレス部。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のプ
    レス部において、該プレス部は2つのプレスニップを含
    み、そのうちの第1のニップは拡張ニップであり、最終
    ニップは鋭いロールニップであることを特徴とする抄紙
    機のプレス部。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかに記載のプ
    レス部において、該プレス部は2つのプレスニップを含
    み、その両方が拡張ニップであり、好ましくは第1の拡
    張ニップの下部ロールは、可撓性ホースマントルを設け
    たホースロールであり、第2のニップの上部ロールは同
    様のホースロールであることを特徴とする抄紙機のプレ
    ス部。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし6のいずれかに記載のプ
    レス部において、該プレス部は3つの連続したニップを
    含み、好ましくは最初の2つのニップは2つのプレス布
    を設けた拡張ニップであり、最終ニップは鋭いロールニ
    ップであることを特徴とする抄紙機のプレス部。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし6のいずれかに記載の
    プレス部であって、とくに薄い印刷用紙および筆記用紙
    を製造するプレス部において、該プレス部の第1のニッ
    プはロールニップ、好ましくは拡張ロールニップであ
    り、該ロールニップを通して水を受ける2つのプレス布
    が通ることを特徴とする抄紙機のプレス部。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のプレス部において、
    前記第1のロールニップの拡張は、プレスロールの通常
    の直径より大きなロール直径を用いることによって達成
    され、該直径は、好ましくはD0≒1000〜2000mmの範囲で
    選択され、および/または該ロールニップの拡張は、水
    を受ける通常より厚手のプレス布を用いることによって
    行なわれることを特徴とする抄紙機のプレス部。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載の
    プレス部において、前記ウエブは短い自由ドローとして
    前記最終ニップの平滑面の下部ロールから乾燥部の第1
    のシリンダグループの乾燥ワイヤへ転送されることを特
    徴とする抄紙機のプレス部。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし11のいずれかに記載の
    プレス部において、前記最終ニップの上部布は、水を受
    けない実質的に不浸透性の転送バンドであり、その下面
    で前記ウエブは、前記最終ニップの後に転送点へ送ら
    れ、該転送点で前記ウエブは、好ましくは転送サクショ
    ンロールのサクション領域において、乾燥部の第1のシ
    リンダグループの乾燥ワイヤへ転送されることを特徴と
    する抄紙機のプレス部。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし11のいずれかに記載の
    プレス部において、実質的に水を受けない平滑面の転送
    バンドが最終プレスニップの下部ロールの廻りを走行す
    るように配置され、該転送バンドによって前記ウエブ
    は、好ましくは転送サクションロールのサクション領域
    から乾燥部の第1のシリンダグループの乾燥ワイヤへ転
    送されることを特徴とする抄紙機のプレス部。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかに記載の
    プレス部において、第1の拡張ニップおよび前記ウエブ
    の該プレス部の後の乾燥ワイヤへの転送点は、互いに比
    較して、実質的に同じ水平レベルに配置され、該プレス
    部の最終ニップは、該レベルより上に、H0≒ 500〜2000
    mmの範囲の寸法をとる高さの差H0で配置されていること
    を特徴とする抄紙機のプレス部。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれかに記載の
    プレス部において、前記最終ニップの上部布のウエブ転
    送点より後の緩慢な上方傾斜走程の長さL0は、L0≒ 400
    〜2000mm、好ましくはL0≒ 700〜1400mmであり、および
    /または機械面上の該プレス部の全高はH≒ 5〜12m の
    範囲、好ましくはH≒ 6〜9mの範囲の寸法であることを
    特徴とする抄紙機のプレス部。
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