JPH0829513A - 測角装置 - Google Patents

測角装置

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JPH0829513A
JPH0829513A JP16136594A JP16136594A JPH0829513A JP H0829513 A JPH0829513 A JP H0829513A JP 16136594 A JP16136594 A JP 16136594A JP 16136594 A JP16136594 A JP 16136594A JP H0829513 A JPH0829513 A JP H0829513A
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JP
Japan
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angle
antenna
signal
evaluation function
signals
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JP16136594A
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English (en)
Inventor
Shinkei Orime
晋啓 折目
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MUSIC処理をする測角装置を用いて電波
の方位、仰角を測定するとき、低仰角の測角精度が悪く
かつ偽像等が発生する恐れがある。本発明は低仰角の測
定精度の向上と偽像を抑圧することを目的とする。 【構成】 直径Dmφのリング状のアレーアンテナを構
成するM個の地上高hの受信アンテナ1とリング状アレ
ーアンテナの中心位置に地上高H(>h)の中央アンテ
ナ6と前記各アンテナからの信号を受信する(M+1)
個の受信機2とそのアナログ出力信号をデジタルに変換
する(M+1)個のアナログ/デジタル変換器3とMU
SICアルゴリズムに基ずく信号処理装置4を設け、角
度推定をする。 【効果】 中央アンテナの効果により低仰角領域の測角
感度を向上させる事により測角精度の向上と受信入力情
報の増大により偽像の抑圧を同時に満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複数のアンテナを用
い、各アンテナの出力を、MUSIC(Multipl
e Signal Classification)法
により処理して複数方向から同時に到来する電波の方
位、仰角の測定即ち測角装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アンテナの解像限界は波長/アンテナ開
口径とされていたが、近年、複数のアンテナと信号処理
を用いることによって、上記解像限界を越える角度分解
能を得るアルゴリズムおよびそれを用いた測角装置が提
案されている。このようなアルゴリズムとしては、例え
ばR.O.Schmidt:“Multiple Em
itter Location and Signal
Parameter Estimation”IEE
E Trans.,AP−34,3,pp276−28
0(1986)に示されるようなMUSICアルゴリズ
ムやそのアルゴリズムを利用した測角装置としては公開
特許公報、特開平5−196716、公開日平成5年
(1993)8月6日、「発明の名称」方向探知機があ
る。
【0003】まず、MUSICアルゴリズムを用いた従
来の測角装置(以下従来の測角装置と呼ぶ)について図
19、図20を参照して説明する。図19は従来の測角
装置の全体構成図であり、1は直径Dmφのリング状の
アレーアンテナで構成される受信アンテナ、2は受信
機、3はアナログ/デジタル変換器、4はMUSICア
ルゴリズムに基ずく信号処理装置、5は角度表示装置で
ある。図中、Xmは受信信号を示し、mはチャンネルの
番号を示す添え字である。
【0004】図20は従来の測角装置の信号処理装置4
の内部構成図であり、201は受信信号Xmに対するバ
ッファメモリ、202は相関行列R計算手段、203は
Rの固有値及び固有ベクトル算出手段、204は方位評
価関数F(θ)算出手段、205はピーク検出手段であ
る。以下動作を説明する。受信信号ベクトルXを“数
1”のように定義する。
【0005】
【数1】
【0006】バッファメモリ201は時刻1からIまで
の受信信号ベクトルX(1)〜X(I)を蓄える。相関
行列計算手段202は相関行列Rを“数2”のように算
出する。
【0007】
【数2】
【0008】従ってRはM×Mの正方行列である。20
3はRの固有値λ1 〜λM 、および固有ベクトルe1
M を算出する。方位評価関数F算出手段204は固有
値λ1 〜λM の中の最小固有値に対応する固有ベクトル
N を用いて方位評価関数Fを“数3”のように算出す
る。
【0009】
【数3】
【0010】ここで、(φ,θ)は方位角度φ、仰角θ
の関数であることを示し、F(φ,θ)はすべてのφ,
θについて算出する。a(φ,θ)はステアリングベク
トルと呼ばれ、到来角(φ,θ)で入射する電波sが1
波存在する場合の受信ベクトルXが“数4”で与えられ
るような係数ベクトルで受信アンテナ1を構成する各素
子アンテナ(111 〜11M )の位置、(φ,θ)方向
の指向特性で決定される。
【0011】
【数4】
【0012】ここで、nはノイズベクトルであり、“数
5”で示すように各チャンネルの受信機2、A/D変換
器3で発生もしくは受信アンテナ1から漏れ込むノイズ
Mを要素とする。
【0013】
【数5】
【0014】ピーク検出手段205はF(φ,θ)の最
も大きいK個のピークを与える角度(φ,θ)を捜索
し、この値を到来角推定値として出力する。Kの値は固
有値λ1 〜λM の分布から決定される。
【0015】以下、MUSICアルゴリズムの混信分離
の測角原理を説明する。チャンネル総数Mに比べて入射
波の数Kは少ないもの(M>K)と仮定する。複数の電
波が上記受信アンテナであるリングアレーアンテナに入
射する際には、受信信号ベクトルXは“数4”に変わ
り、“数6”で与えられる。
【0016】
【数6】
【0017】ここで、kは入射信号の番号を示す添え字
で、Aはステアリングベクトルaで“数7”のように構
成されるM×Kの行列である。
【0018】
【数7】
【0019】Sは入射信号を要素とする“数8”で与え
られるK×1のベクトルである。
【0020】
【数8】
【0021】“数6”を用いて、“数2”に定義される
相関行列Rを“数9”のように展開できる。
【0022】
【数9】
【0023】ここで、Sは“数10”のように構成され
るK×Kの正方行列である。
【0024】
【数10】
【0025】ここで、σ2 はノイズ電力であり、IはM
×Mの単位行列である。各ノイズnm (m=1,2,
…,M)は互いに無相関で電力は等しいと仮定した。相
関行列Rはエルミート行列であるからその固有値λ1
λM はすべて正の実数で、ASAH の固有値をν1 〜ν
M とすると“数9”より“数11”が得られる。
【0026】
【数11】
【0027】その中でもっとも小さなM−K個の固有
値、すなわちm=K+1〜Mの範囲での固有値はノイズ
電力σ2 に等しく“数12”で表される。
【0028】
【数12】
【0029】固有値λm に対する固有ベクトルをeN
表すと“数13”を得る。
【0030】
【数13】
【0031】“数9”より“数14”の関係式が得られ
る。
【0032】
【数14】
【0033】“数14”左辺を“数9”を用いて変形す
れば“数15”が得られる。
【0034】
【数15】
【0035】ここで、行列Sがフルランク、すなわち入
射信号の相互相関係数が100%より小さいならば、
“数15”は“数16”に変形できる。
【0036】
【数16】
【0037】これをステアリングベクトルを用いて表す
とMUSICアルゴリズムの原理上重要な“数17”を
得る。
【0038】
【数17】
【0039】一方、方位評価関数F(φ,θ)を変数
(φ,θ)についてサーチする際、変数(φ,θ)が電
波入射角(φk、θk)のいずれかと一致するとき式
(16)より式(2)の分母は0となり方位評価関数F
の値は非常に大きくなる。このときの方位評価関数F
(φ,θ)を図9に例示する、従ってピーク検出手段2
05の動作により入射角の推定が出来る。
【0040】以上はMUSICアルゴリズムによる混信
分離に関する原理についての説明であったが、次に到来
角(φ,θ)で入射する電波sが一波存在する場合の方
位角φ,仰角θに関する測角精度について説明する。
【0041】図21は方位測角精度を説明するためのア
ンテナ1を上方からみた平面図である。素子アンテナ1
1 (中心A)と11m (中心B)が距離Dの間隔で配
置されている。同図に示すように方位角φ方向から平面
到来波が前記素子アンテナ入射するものとする。素子ア
ンテナ111 の中心Aから電波の到来方向線(s)に下
ろした垂線の交点をCとすると、両素子アンテナ1
1 、11m に対する到来波sの到達距離差はBCとな
る。距離BCをxで表すと“数18”を得る。
【0042】
【数18】
【0043】xのφに対する感度は“数19”となる。
【0044】
【数19】
【0045】従って、変形するとdxは“数20”で表
される。
【0046】
【数20】
【0047】これより単位角度当たりの位相感度をΔ
α、波長をλとすると“数21”を得る。
【0048】
【数21】
【0049】従って、システム全体のランダム位相誤差
をζとすると方位測角精度σφは“数22”となる。
【0050】
【数22】
【0051】図22は仰角測角精度を説明するためのア
ンテナ側方からみた側面図である。素子アンテナ111
(中心A)と11m (中心B)が距離Dの間隔で配置さ
れている。同図に示すように仰角θ方向から平面到来波
が前記素子アンテナに入射するものとする。素子アンテ
ナ111 の中心Aから電波の到来方向線(s)に下ろし
た垂線の交点をCとすると、両素子アンテナ111 、1
m に対する到来波sの到達距離差はBCとなる。距離
BCをyで表すとすると“数23”の関係がある。
【0052】
【数23】
【0053】yのθに対する感度は“数24”となり
【0054】
【数24】
【0055】従ってdyは“数25”となる。
【0056】
【数25】
【0057】これよる単位角度当たりの位相感度をΔα
とすると“数26”を得る。
【0058】
【数26】
【0059】従って、システム全体のランダム位相誤差
をζとすると仰角測角精度σθは“数27”となる。
【0060】
【数27】
【0061】ところが、上記測角装置の仰角測角精度は
式“数26”でも明らかなようにθが小さい低仰角の領
域ではσθが極端に悪くなる。方位測角精度σφに比べ
仰角測角精度σθがどの程度劣化するか見定めるため両
者の比σθ/σφを求めると“数28”を得る。
【0062】
【数28】
【0063】リングアレーアンテナであることからco
sφ≒1と仮定すると“数29”の近似式を得る。
【0064】
【数29】
【0065】図23は“数29”の計算結果を示したグ
ラフである。これによると、0度<θ<20度の範囲で
σθ/σφは急増し、仰角測角精度σθが低仰角で悪く
なることが明らかである。これを改善するにはD/λの
値を大きくすることが考えられるが、アンテナ素子数が
固定の場合は、Dを大きくすると各アンテナ素子(11
1 〜11m )の間隔dが大きくなり、dとλの関係があ
る関係を越すと図24に示すように方位評価関数F
(φ,θ)には真の到来角φt と全く異なった角度に偽
像が発生する場合がある。
【0066】F(φ,θ)の一つの偽像が発生する角度
をφs とする。この角度に偽像が生じる理由は偽像発生
角度φs におけるステアリングベクトルa1 (φs
θ)が真の到来角φt におけるステアリングベクトルa
1 (φt ,θ)と“数30”に示すように同値もしくは
近接した値となるためである。
【0067】
【数30】
【0068】従って、D/λを単に大きくするだけでは
仰角精度の改善はできない。偽像が発生しないように素
子間隔dを適切な値にするために素子数を増大すると演
算量が増大したり、システムの費用が増大する等の課題
がある。
【0069】
【発明が解決しようとする課題】従来の測角装置は以上
のように構成されていて、低仰角で到来する電波の入射
角度を正確に測定できないと言う課題や偽像の課題があ
った。
【0070】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、低仰角における到来波の入射
仰角を正確に推定出来る測角装置や偽像対策を施した測
角装置を得ることを目的とする。
【0071】
【課題を解決するための手段】この発明の実施例1によ
る測角装置は、直径Dmφのリング状のアレーアンテナ
を構成するM(Mは2以上の整数)個の地上高hの受信
アンテナとリング状アレーアンテナの中心位置あるいは
その近傍に地上高Hの中央アンテナと(M+1)個の受
信機と(M+1)個のアナログ/デジタル変換器とMU
SICアルゴリズムに基ずく信号処理装置と角度表示装
置を備え前記受信アンテナの高さと中央アンテナの高さ
の関係をH>hとするものである。
【0072】この発明の実施例2による測角装置は直径
Dmφのリング状のアレーアンテナを構成するM個の地
上高hの受信アンテナとリング状アレーアンテナの中心
位置あるいはその近傍に地上高Hの中央アンテナと(M
+1)個の受信機と(M+1)個のアナログ/デジタル
変換器とMUSICアルゴリズムに基ずく信号処理装置
と角度表示装置を備え前記受信アンテナの高さと中央ア
ンテナの高さとリング状アレーアンテナの直径との関係
を0.03<(H−h)/D<0.1とするものであ
る。
【0073】この発明の実施例3による測角装置は請求
項1記載の方位評価関数算出手段において中央アンテナ
のステアリングベクトルに使用するアンテナ素子の振
幅、位相パターンを受信アンテナのそれと同一に与える
為に受信アンテナと中央アンテナのアンテナ素子を同種
類とするものである。
【0074】この発明の実施例4による測角装置は直径
Dmφのリング状のアレーアンテナを構成するM個の地
上高hの受信アンテナとリング状アレーアンテナの中心
位置あるいはその近傍に地上高H>hの中央アンテナと
(M+1)個の受信機とこの受波器出力である(M+
1)個の受信信号の中で(1〜M)と(1〜M+1)そ
れぞれの受信信号の相関行列を算出する相関行列算出手
段と上記相関行列算出手段の出力行列の固有値と固有ベ
クトルを求め、最小ないし最小に近い固有値に対応する
固有ベクトルを抽出する固有値および固有ベクトル算出
手段と上記相関行列算出手段のm番目入力に対応する受
波器の角度(φ,θ)方向に対する位相遅れや指向特性
をm番目の要素とするベクトルをaj (φ,θ)とし
て、(φ,θ)毎に上記固有値および固有ベクトル算出
手段が抽出した固有ベクトルと上記a j (φ,θ)の内
積を求めこの内積の逆数を方位評価関数Fj (φ,θ)
として出力する方位評価関数算出手段とを備え、上記相
関行列算出手段の入力する受信信号チャンネルの組合せ
を切り替える毎に独立に方位評価関数Fj (φ,θ)を
求めると共に、両者を照合する照合手段と照合したのち
ピークの一致するあるいは近接する角度(φ,θ)を捜
索し、このピークに対応する角度を到来波の到来角度と
して出力するピーク検出手段を備えるものである。
【0075】この発明の実施例5による測角装置は直径
Dmφのリング状のアレーアンテナを構成するM個の地
上高hの受信アンテナとリング状アレーアンテナの中心
位置あるいはその近傍に地上高H>hの中央アンテナと
(M+1)個の受信機とこの受波器出力である(M+
1)個の受信信号の中で(1〜M)と(1〜M+1)そ
れぞれの受信信号の相関行列を算出する相関行列算出手
段と上記相関行列算出手段の出力行列の固有値と固有ベ
クトルを求め、最小ないし最小に近い固有値に対応する
固有ベクトルを抽出する固有値および固有ベクトル算出
手段と上記相関行列算出手段のm番目入力に対応する受
波器の角度(φ,θ)方向に対する位相遅れや指向特性
をm番目の要素とするベクトルをaj (φ,θ)とし
て、(φ,θ)毎に上記固有値および固有ベクトル算出
手段が抽出した固有ベクトルと上記aj (φ,θ)の内
積を求め、この内積の逆数をそれぞれの方位評価関数F
j (φ,θ)として出力する方位評価関数算出手段とを
備え、それぞれの方位評価関数Fj (φ,θ)を仰角範
囲により選択器で良いとこ取りをし、それぞれのF
j (φ,θ)のピークに対応する角度を到来波の到来角
度として出力するピーク検出手段を備えるものである。
【0076】この発明の実施例6による測角装置は直径
Dmφのリング状のアレーアンテナを構成するM個の地
上高hの受信アンテナとリング状アレーアンテナの中心
位置あるいはその近傍に地上高Hの中央アンテナと(M
+1)個の受信機と(M+1)個のアナログ/デジタル
変換器とMUSICアルゴリズムに基ずく信号処理装置
と角度表示装置を備えた測角装置において前記中央アン
テナの受信信号を2分配し一方は上述の信号とし、他方
の受信信号を復調受信機およびスピーカに接続しスペー
スファクタ良く混信状況確認用の聴音手段を備えるもの
である。
【0077】この発明の実施例7による測角装置は直径
Dmφのリング状のアレーアンテナを構成するM個の地
上高hの受信アンテナとリング状アレーアンテナの中心
位置あるいはその近傍に地上高Hの中央アンテナと(M
+1)個の受信機と(M+1)個のアナログ/デジタル
変換器とMUSICアルゴリズムに基ずく信号処理装置
と角度表示装置を備えた測角装置において前記中央アン
テナの受信信号を2分配し一方は上述の信号とし、他方
の受信信号を復調受信機に接続し復調受信機とスピーカ
の間を結ぶオーディオ線路の途中にオーディオ分配器を
設置し、その片方の端子にFSKなどの電波を解読する
解読器を備え異種の電波形式の混信状況確認用手段を備
えるものである。
【0078】この発明の実施例8による測角装置は直径
Dmφのリング状のアレーアンテナを構成するM個の地
上高hの受信アンテナとリング状アレーアンテナの中心
位置あるいはその近傍に地上高Hの中央アンテナと(M
+1)個の受信機と(M+1)個のアナログ/デジタル
変換器とMUSICアルゴリズムに基ずく信号処理装置
と角度表示装置を備えた測角装置において前記中央アン
テナの受信信号を2分配し一方は上述の信号とし、他方
の受信信号をゴニオメータに接続しいわゆるペリニ・ト
シアンテナを構成し、ゴニオメータの内の探りコイルの
出力信号と別個に設けた無指向性アンテナで受信した信
号を合成器で合成し、単方向決定カージオイド指向性を
得て、その出力信号を復調受信機8に接続しスピーカ9
より音声情報を得るものである。
【0079】この発明の実施例9による測角装置はM個
の受波器とMチャンネルの受信信号の相関行列を算出す
る相関行列手段と上記相関行列算出手段の出力行列の固
有値と固有ベクトルを求め最小ないし最小に近い固有値
に対応する固有ベクトルを抽出する固有値および固有ベ
クトル算出手段と上記相関行列算出手段のm番目入力に
対応する受波器の角度(φ,θ)方向に対する位相遅れ
や指向特性をm番目の要素とするベクトルをaj (φ,
θ)として、(φ,θ)毎に上記固有値および固有ベク
トル算出手段が抽出した固有ベクトルと上記aj (φ,
θ)の内積を求めこの内積の逆数を方位評価関数F
j (φ,θ)として出力する方位評価関数算出手段と上
記方位評価関数のピークを捜索しこのピークに対応する
角度を到来波の到来角度として出力するピーク検出手段
を備え、一方前記Mチャンネルの受波信号のうち任意の
1チャンネルの信号を分配するデジタル信号分配器とデ
ジタルダウンコンバータ手段とパラレルフィルタバンク
手段と電力位相計算手段を備え前記ピーク検出手段の出
力信号と上記電力位相計算手段の出力信号の両信号を入
力信号とするゲート手段を備えるものである。
【0080】この発明の実施例10による測角装置はM
個のアレーアンテナとM個の受信機とM個のアナログ・
デジタル変換器とMチャンネルの受信信号の相関行列を
算出する相関行列手段と上記相関行列算出手段の出力行
列の固有値と固有ベクトルを求め最小ないし最小に近い
固有値に対応する固有ベクトルを抽出する固有値および
固有ベクトル算出手段と上記相関行列算出手段のm番目
入力に対応する受波器の角度(φ,θ)方向に対する位
相遅れや指向特性をm番目の要素とするベクトルをaj
(φ,θ)として、(φ,θ)毎に上記固有値および固
有ベクトル算出手段が抽出した固有ベクトルと上記aj
(φ,θ)の内積を求めこの内積の逆数を方位評価関数
j (φ,θ)として出力する方位評価関数算出手段と
上記方位評価関数のピークを捜索しこのピークに対応す
る角度を到来波の到来角度として出力するピーク検出手
段を備え、一方前記M個のアレーアンテナとM個の受信
機とは別のアンテナと復調受信機とアナログデジタル変
換器とデジタルダウンコンバータ手段とパラレルフィル
タバンク手段と電力位相計算手段を備え前記ピーク検出
手段の出力信号と上記電力位相計算手段の出力信号の両
信号を入力信号とするゲート手段を備えるものである。
【0081】
【作用】この発明の実施例1,2,3による測角装置で
は、直径Dmφのリング状のアレーアンテナを構成する
M個の地上高hの受信アンテナとリング状アレーアンテ
ナの中心位置あるいはその近傍に地上高Hの中央アンテ
ナと(M+1)個の受信機と(M+1)個のアナログ/
デジタル変換器とMUSICアルゴリズムに基ずく信号
処理装置と角度表示装置を備え前記受信アンテナの高さ
と中央アンテナの高さの関係をH>hとすることにより
仰角に対する単位角度あたりの位相感度を高め、仰角測
角精度を向上させかつ方位評価関数F(φ,θ)の偽像
を抑圧して、より正確に到来波の入射角度を推定するこ
とが出来る。
【0082】この発明の実施例4,5による測角装置で
は直径Dmφのリング状のアレーアンテナを構成するM
個の地上高hの受信アンテナとリング状アレーアンテナ
の中心位置あるいはその近傍に地上高H>hの中央アン
テナと(M+1)個の受信機とこの受波器出力である
(M+1)個の受信信号の中で(1〜M)と(1〜M+
1)それぞれの受信信号の相関行列を算出する相関行列
算出手段と上記相関行列算出手段の出力行列の固有値と
固有ベクトルを求め、最小ないし最小に近い固有値に対
応する固有ベクトルを抽出する固有値および固有ベクト
ル算出手段と上記相関行列算出手段のm番目入力に対応
する受波器の角度(φ,θ)方向に対する位相遅れや指
向特性をm番目の要素とするベクトルをaj (φ,θ)
として、(φ,θ)毎に上記固有値および固有ベクトル
算出手段が抽出した固有ベクトルと上記aj (φ,θ)
の内積を求めこの内積の逆数を方位評価関数Fj (φ,
θ)として出力する方位評価関数算出手段とを備え、そ
れぞれの方位評価関数Fj (φ,θ)を求め、両者を照
合したり良いとこ取りをする事により偽像を排除しかつ
より正確に到来波の入射角度を推定することが出来る。
【0083】この発明の実施例6,7,8による測角装
置では直径Dmφのリング状のアレーアンテナを構成す
るM個の地上高hの受信アンテナとリング状アレーアン
テナの中心位置あるいはその近傍に地上高Hの中央アン
テナと(M+1)個の受信機と(M+1)個のアナログ
/デジタル変換器とMUSICアルゴリズムに基ずく信
号処理装置と角度表示装置を備えた測角装置において前
記他のアンテナの受信信号を2分配し、一方は上述の低
仰角の測角精度を高めるための信号とし、他方の受信信
号をモニタ受信機や解読器に接続し混信状況を聴音ある
いは解読情報を得ながら、MUSICによる方位測定が
可能となる。従って方位評価関数F(φ,θ)を算出す
る際発生する恐れのある偽像の場合は音声あるいは解読
情報が出ないので実電波か偽像かの判断が可能となり、
またアンテナの指向性を考慮することにより混信状況を
アイソレーションして聴音することができますます混信
分離した方位(φ,θ)の確認が容易となる。
【0084】この発明の実施例9,10による測角装置
はM個の受波器とMチャンネルの受信信号の相関行列を
算出する相関行列手段と上記相関行列算出手段の出力行
列の固有値と固有ベクトルを求め最小ないし最小に近い
固有値に対応する固有ベクトルを抽出する固有値および
固有ベクトル算出手段と上記相関行列算出手段のm番目
入力に対応する受波器の角度(φ,θ)方向に対する位
相遅れや指向特性をm番目の要素とするベクトルをaj
(φ,θ)として、(φ,θ)毎に上記固有値および固
有ベクトル算出手段が抽出した固有ベクトルと上記aj
(φ,θ)の内積を求めこの内積の逆数を方位評価関数
j (φ,θ)として出力する方位評価関数算出手段と
上記方位評価関数のピークを捜索しこのピークに対応す
る角度を到来波の到来角度として出力するピーク検出手
段を備え、一方前記Mチャンネルの受波信号のうち任意
の1チャンネルの信号あるいは別に設けた受信方法を介
してデジタル受信信号を入力とするデジタルダウンコン
バータ手段とパラレルフィルタバンク手段と電力位相計
算手段を備え、前記ピーク検出手段の出力信号と上記電
力位相計算手段の出力信号の両信号を入力信号とするゲ
ート手段を有しているため、方位評価関数を演算すると
き生じる可能性のある偽像に無関係に、実電波が存在す
るときのみ電力位相計算手段から出力するトリガ信号に
よりゲート手段の開閉ができ偽像による誤検出を防止で
きる。
【0085】
【実施例】
実施例1 この発明の実施例1を図1、2、3、4を参照して説明
する。図1は本実施例1の全体構成図で1は直径Dmφ
のリング状のアレーアンテナ(素子アンテナ111 から
11m )で構成される地上高hの受信アンテナ、2は
(M+1)個の受信機、3は(M+1)個のアナログ/
デジタル変換器、4はMUSICアルゴリズムに基ずい
た(M+1)個の受信信号に対応する信号処理装置、5
は角度表示装置、6はリング状アレーアンテナの中心位
置あるいはその近傍に新たに設置した地上高Hの中央ア
ンテナである。図中、Xmは受信信号を示し、mはチャ
ンネルの番号を示す添え字である。図2は本実施例1の
信号処理装置4の内部構成図であり、401は受信信号
m+1 に対するバッファメモリ、402は相関行列R計
算手段、403はRの固有値及び固有ベクトル算出手
段、404は方位評価関数F(θ)算出手段、205は
ピーク検出手段である。
【0086】以下信号処理装置4の動作について説明す
るが従来例と異なる点についてのみ記述する。チャンネ
ル数は受信アンテナ1からの信号mチャンネルと中央ア
ンテナからの信号1チャンネルの合計(M+1)チャン
ネルである。相関行列R計算手段402は相関行列をR
を(M+1)×(M+1)の正方形行列として計算す
る。固有値および固有ベクトル算出手段403はRの固
有値λ1 〜λm+1 、および固有ベクトルe1 〜em+1
算出する。また方位評価関数F(φ,θ)算出手段40
4は固有値λ1 〜λm+1 の中の最小固有値に対応する固
有ベクトルeCNと(M+1)×Kの行列からなるステア
リングベクトルac を用いて方位評価関数Fc (φ,
θ)を“数31”のように算出する。
【0087】
【数31】
【0088】図3は上記実施例1の測角装置での仰角測
角精度を説明するために用意したアンテナ側方からみた
側面図である。地上高hの素子アンテナ111 (中心
A)と11m (中心)が距離Dの間隔で配置され、その
2等分線上に地上高Hの中央アンテナ(中心B)が配置
されている。同図に示すように仰角θ方向から平面到来
波が前記素子アンテナ入射するものとする。素子アンテ
ナ111 の中心Aから電波の到来方向線(s)に下ろし
た垂線の交点をC、Aからの水平線と中央アンテナのポ
ールとの交点をEとし、直線ABと直線AEとのなす角
度をβ度とする。図より距離ABは“数32”で与えら
れる。
【0089】
【数32】
【0090】したがって、中央アンテナ6、素子アンテ
ナ111 に対する到来波sの到達距離差はBCとなる。
距離BCをyで表すと“数33”を得る。
【0091】
【数33】
【0092】yのθに対する感度は“数34”で表され
る。
【0093】
【数34】
【0094】これより単位角度あたりの位相感度をΔχ
とすると“数35”となる。
【0095】
【数35】
【0096】従って、システム全体のランダム位相誤差
をζとすると仰角測角精度σC は“数36”となる。
【0097】
【数36】
【0098】従来の測角装置の仰角測角精度σθにたい
する改善効果を調べる。改善効果をηとすると“数3
7”を得る。
【0099】
【数37】
【0100】図4は(H−h)/Dをパラメータとして
仰角θを変数として改善効果ηを計算したグラフであ
る。(H−h)/D>0の条件を満たすという事はH>
hの条件のもとで低仰角方向から入射する電波の測角精
度が改善されていることを意味しており、ηが1以下の
領域が改善されている領域である。仰角数度から20度
程度までの低仰角の領域で仰角測角精度が改善され、そ
の改善度は(H−h)/Dが大きくなるにしたがって大
きくなっている事がわかる。本発明の効果は多重リング
状のアレーアンテナを用いた場合にも同様な効果が得ら
れることは論ずるまでもない。
【0101】実施例2 この発明の実施例2を図1、4を参照して説明する。図
1は本実施例の全体構成図であるが、実施例1と同様で
あり説明を省略する。図4は本実施例2の仰角測角精度
の改善効果を説明するためのグラフであり、(H−h)
/Dをパラメータとして仰角θを変数として改善効果η
を計算している。改善度ηは(H−h)/Dが大きくな
るにしたがって大きくなっているが、むやみに大きくは
出来ない。(H−h)/Dが大きくなることは、等価的
にHが大きくなることである。中央アンテナの地上高H
が高くなると、到来波に対しそれを支えるポールや鉄塔
ならびに支線に誘導電流が流れ、あたかも前記それらが
アンテナの様な働きをするようになり、電波が再放射さ
れリングアレーアンテナ(111 〜11m )に対する干
渉が強まることになる。
【0102】方位評価関数F(φ,θ)算出手段404
は固有値λ1 〜λm+1 の中の最小固有値に対応する固有
ベクトルeCNと(M+1)×Kの行列からなるステアリ
ングベクトルaC を用いて方位評価関数FC (φ,θ)
を前記式“数31”を用いて算出しているが、上記干渉
によりステアリングベクトルaC (φ,θ)が変化を受
け、実際はaC ’(φ,θ)に変化しているにも拘らず
ステアリングベクトルをaC (φ,θ)として“数3
1”を計算すると真の電波到来角(φ,θ)を得ること
が出来なくなる。
【0103】以上のような理由により中央アンテナの高
さHには上限があり、中央アンテナがリングアレーアン
テナに与える干渉の許容できる範囲は試行錯誤的MUS
ICシミュレーションの結果〔0.03<(H−h)/
D<0.1〕である事が判明しているが、本発明はこの
ような領域においても仰角測角精度に対する改善効果が
あることに意味がある。また位相誤差に対する測角精度
の劣化の度合もMUSICのシミュレーション処理結果
によると従来の測角装置にたいして強くなっている事が
判明している。
【0104】実施例3 この発明の実施例3を図1、2を参照して説明する。図
1は本実施例3の全体構成図であるが実施例1と同様で
あり説明を省略する。図2において401、402、4
03、205は実施例1と同様であり説明を省略する。
方位評価関数F(φ,θ)算出手段404は固有値λ1
〜λm+1 の中の最小固有値に対応する固有ベクトルeCN
と(M+1)×Kの行列からなる“数38”に示すステ
アリングベクトルaC
【0105】
【数38】
【0106】を用いて方位評価関数FC (φ,θ)を
“数31”を用いて算出している。
【0107】この場合、am (φ,θ)は“数39”で
与えられる。
【0108】
【数39】
【0109】この際、受信アンテナ1(111 〜1
m )と中央アンテナ6に用いる(m+1)番目の素子
アンテナを同一種類とすることによりgm ≒gm+1 とす
ることが可能となり、方位評価関数FC (φ,θ)の演
算量を少なくすることができ、演算時間などの短縮を図
ることが出来る。
【0110】実施例4 この発明の実施例4を図1、図5、図6を参照して説明
する。図1は本実施例4の全体構成図で、信号処理装置
以外は実施例1と同様であり説明を省略する。図5は本
実施例4の信号処理装置4の内部構成を示す図で、20
1はアンテナ#1〜#Mの受信信号x1 〜xM に対する
バッファメモリ、401はアンテナ#1〜#(M+1)
の受信信号x1 〜xM+1 に対するバッファメモリ、20
2、402は相関行列R算出手段、203、403はR
の固有値/固有ベクトル算出手段、204、404は方
位評価関数F(φ,θ)算出手段、406は角度照合手
段、205はピーク検出手段である。
【0111】各バッファメモリ201,401が入力す
る受信信号チャンネル数はそれぞれM、M+1である
が、入射電波数kに対しM>kを満足するようにチャン
ネル数を設定する。以下動作について説明する。図5に
おいて、202〜204、402〜404はそれぞれ図
1、図13に示した実施例1と従来例と同様であり説明
を省略する。
【0112】二つの方位評価関数算出手段204,40
4の算出するそれぞれの方位評価関数をF1 (φ,
θ)、F2 (φ,θ)とすると、F1 (φ,θ)はアン
テナ#1〜#Mの受信信号x1 〜xM のデータから決定
される方位評価関数でF2 (φ,θ)はアンテナ#1〜
#(M+1)の受信信号x1 〜xM+1 のデータから決定
される方位評価関数である。角度照合手段406は二つ
の方位評価関数F1 (φ,θ)、F2 (φ,θ)をすべ
ての角度(φ,θ)につい照合する手段である。ピーク
検出手段205は上記照合の結果両者が一致した(φ,
θ)を捜索し、到来角推定値を出力する。
【0113】図6(a),(b)は二つの方位評価関数
1 (φ,θ)、F2 (φ,θ)を水平面内の角度φを
一定として仰角θを変数とした一例を示す。すでに説明
したようにF1 (φ,θ)は低仰角では単位角度あたり
の位相感度が小さく、高仰角で良好となるが、F
2 (φ,θ)はその逆の特性を有している。一方偽像に
ついてはすでに述べたように素子間隔と波長との関係で
決まる点から勘案すると、アンテナ素子数の多いいわゆ
る入力信号の多いほうが有利であることから、両者を照
合し一致あるいは近接した角度を真の仰角とすれば測角
データの信頼性が向上する事になる。図6(c)は両者
を照合した結果を示している。角度照合手段406が決
定する角度をθOUT とすると、θOUT1とθOUT3が真の仰
角方位であり、θ2 θ4 θ5は偽像と判断したことにな
る。ここでは仰角θについて説明したが、方位φについ
ても同様である。
【0114】実施例5 この発明の実施例5を図1、図6、図7を参照して説明
する。図1は本実施例5の全体構成図で、信号処理装置
以外は実施例1と同様であり説明を省略する。図7は本
実施例5の信号処理装置4の内部構成を示す図で、20
1はアンテナ#1〜#Mの受信信号x1 〜xM に対する
バッファメモリ、401はアンテナ#1〜#(M+1)
の受信信号x1 〜xM+1 に対するバッファメモリ、20
2、402は相関行列R算出手段、203、403はR
の固有値/固有ベクトル算出手段、204、404は方
位評価関数F(φ,θ)算出手段、606は選択器、2
05はピーク検出手段である。
【0115】各バッファメモリ201,401が入力す
る受信信号チャンネル数はそれぞれM、M+1である
が、入射電波数kに対しM>kを満足するようにチャン
ネル数を設定する。以下動作について説明する。図7に
おいて、202〜204、402〜404はそれぞれ図
1、図5に示した実施例と従来例と同様であり説明を省
略する。
【0116】二つの方位評価関数算出手段204,40
4の算出するそれぞれの方位評価関数をF1 (φ,
θ)、F2 (φ,θ)とすると、F1 (φ,θ)はアン
テナ#1〜#Mの受信信号x1 〜xM のデータから決定
される方位評価関数でF2 (φ,θ)はアンテナ#1〜
#(M+1)の受信信号x1 〜xM+1 のデータから決定
される方位評価関数である。選択器606は二つの方位
評価関数F1 (φ,θ)、F2 (φ,θ)を仰角範囲に
より選択するいわゆる切替え器であり、その出力がピー
ク検出手段205に送出される。これまでの説明からも
明らかなように方位評価関数F2 (φ,θ)は低仰角領
域で測角精度が方位評価関数F1 (φ,θ)より優れて
おり、逆に低仰角以外の領域では方位評価関数F
1 (φ,θ)の方が方位評価関数F2 (φ,θ)より優
れている。
【0117】従って、このような構成にすることにより
低仰角領域では選択器606により方位評価関数F
2 (φ,θ)を選択し、低仰角以外の領域では方位評価
関数F1(φ,θ)を選択することにより、両者の良い
とこ取りができる。具体的に図6(a),(b)を参照
して説明すれば、選択器606により仰角がI〜IIの低
仰角の範囲では図6(b)に示した方位評価関数F
2 (φ,θ)を選択し、仰角がII〜III の領域では図6
(a)に示した方位評価関数F1 (φ,θ)を選択し、
結論としてピーク検出手段205ではθ1 とθ3 が検出
される。
【0118】このように、両方位評価関数F1 (φ,
θ)、F2 (φ,θ)の良いとこ取りができるとともに
ピーク検出手段の負荷を大幅に軽減することが可能とな
るなど大きな効果が期待できる。
【0119】実施例6 この発明の実施例6を図8、図9を用いて説明する。図
8は本実施例6の全体構成図で、分配器7、復調受信機
8、スピーカ9以外は実施例1で説明した図1と同様で
あり説明を省略する。以下図8を用いて説明するが測角
原理は実施例1と同様であり説明を省略する。図8にお
いて中央アンテナ6で受信した信号を測角の為の情報に
使うだけでなく、音声情報としても利用するため分配器
7で2分配し、一方は実施例1で説明した低仰角測角精
度改善のための情報として使い、他方の受信信号を復調
受信機8に接続し、スピーカ9より音声情報を得ること
が出来る。このような補助手段を設けることにより実施
例1の低仰角測角精度改善機能を加えた混信分離可能な
測角装置に音声情報を加味し、測定結果の妥当性やMU
SIC処理による偽像を排除することが可能になる。
【0120】図9はある周波数で混信分離した方位評価
関数F(φ,θ)を示している。これは同一周波数で方
位角φ1 、φ2 から到達した電波を分離した状態を示し
ているが、これが2種の実電波かMUSIC処理による
偽像かこの時点では定かではないが、本発明による補助
手段である音声情報を聞くことによりその判断が可能と
なる。具体的には2つの異なる混信した音声が出ていれ
ば方位角φ1 、φ2 はほぼ正しいと判断できるが、1種
の音声の場合あるいは雑音のみ場合はMUSICによる
偽像の可能性もあり再測定などの判断が可能となり、測
定情報の信頼性を高める事ができる。
【0121】実施例7 この発明の実施例7を図9、図10を参照して説明す
る。図10は本実施例7の全体構成図で、オーディオ分
配器10、解読器12以外は実施例6で説明した図8と
同様であり説明を省略する。復調受信機8とスピーカ9
の間を結ぶオーデイォ線路の途中にオーディオ分配器1
0を設置し、その片方の端子にFSKなどの電波を解読
する解読器12を備えている。
【0122】図9は同一周波数で方位角φ1 、φ2 から
到達した電波を分離した状態を示しているが、これが2
種の実電波かMUSIC処理による偽像かこの時点では
定かではないが、本発明による補助手段である音声情報
や解読器情報によりその判断が可能となる。具体的には
複数の異なる電波形式たとえばAM,FSK等が混信し
ている場合、音声情報と、解読器情報が同時に出ていれ
ば、上記方位角φ1 、φ2 はMUSICによる偽像では
なく実電波であると考えられるが、音声のみあるいは解
読器情報のみの場合は方位角φ1 、φ2 の内どちらかが
MUSICによる偽像の疑いがある等、再測定の必要性
等の判断が可能となり、測定情報の信頼性を高める事が
できる。
【0123】実施例8 この発明の実施例8を図11、図12を用いて説明す
る。図11は本実施例8の全体構成図で、無指向性アン
テナ13、ゴニオメータ14、合成器15以外は実施例
6で説明した図8と同様であり説明を省略する。
【0124】以下図11を用いて説明するが測角原理は
実施例1と同様であり説明を省略する。図11において
中央アンテナ6(例えば直交ループアンテナ)で受信し
た信号を測角の為の情報に使うだけでなく、音声情報と
しても利用するため分配器7で2分配し、一方は実施例
1で説明した低仰角測角精度改善のための情報として使
い、他方の受信信号をゴニオメータ14に接続しいわゆ
るペリニ・トシアンテナを構成する。ゴニオメータの内
の探りコイルの出力端と指向性アンテナ13で受信した
信号を合成器15で合成し、すでに知られている単方向
決定カージオイド指向性を得る。その出力を復調受信機
8に接続しスピーカ9より音声情報を得る。この際ゴニ
オメータ14内の探りコイルは制御信号pによりペリニ
・トシアンテナとして動作するよう回転制御できるもの
とする。
【0125】上述のアンテナの指向性について図12を
用いて説明する。電波の到来方向を中央アンテナ6(例
えば直交ループアンテナ)自体を機械的に回転させるこ
となく小さいゴニオメータ内の探りコイルを回転させる
ことにより、8字特性の指向性を方位角φ方向に走査で
きる事を図12の501に示した。
【0126】またペリニ・トシアンテナでは180度の
不確定性が残ることから前記8字指向性アンテナと別個
に図12の502に示した水平面内無指向性を有するア
ンテナを設けそれぞれのアンテナで受信した信号を合成
することにより図12の503に示した単方向決定カー
ジオイド指向性が得られることは公知の事実であり、例
えば「解説アンテナの基礎」岩井陸路著、東京電機大学
出版局(昭和45.5.12版発行)等に記載されてい
る。
【0127】以下このような構成をした本発明による測
角装置の効果について図9を引用して説明する。図9は
同一周波数で2波を混信分離した方位評価関数F(φ,
θ)を示している。これによると同一周波数で方位角φ
1 、φ2 から到達した事を示している。混信分離した方
位φ1 、φ2 の方向から飛来する電波が2種の実電波か
あるいはMUSIC処理により、なんらかの影響により
発生した偽像かこの時点では定かではないが、本発明に
よる単方向決定カージオイド指向性を有するアンテナを
走査し、最大受信感度で音声情報を聞くことによりその
判断が可能となる。
【0128】具体的には同一周波数で混信している場合
にも例えば方位φ1 、φ2 に対し順次図12の503に
示したカージオイド指向性を制御信号pを制御して片方
の受信感度が零となるようにアンテナの指向性を電子的
に走査させ、一方の電波の音声を聴音する。そうすれ
ば、それぞれの電波を個別にアイソレーションして受信
することが可能となり、受信すれば実電波であるかいな
か即座に判断することができる。このような機能を付加
することにより、低仰角での測角精度を向上させつつ、
同一周波数で混信している電波を個別にアイソレーショ
ンして聞き分ける事が出来る等測定情報の信頼性を高め
ることができる。
【0129】実施例9 この発明の実施例9を図19、図13を参照して説明す
る。図13は本実施例9の全体構成図で、信号処理装置
以外は従来例と同様であり説明を省略する。図13は本
実施例9の信号処理装置4の内部構成を示す図で、20
1〜205は従来例の信号処理装置を示す図20と同様
であり説明を省略する。16は受信デジタル信号分配
器、601はデジタルダウンコンバータ手段、602は
パラレルフィルタバンク手段、603は電力位相計算手
段、604はゲート手段である。
【0130】次に動作について説明するが201〜20
5以外の内容について主に説明する。アンテナ#1〜#
Mの受信信号x1 〜xM の内の一つのチャンネルの受信
信号をデジタル受信信号をデジタル信号分配器16を経
由してデジタルダウンコンバータ手段601に分配す
る。デジタルダウンコンバータ手段601はデジタル領
域での周波数変換装置で図14に示すようにミキサ6
1,デジタルローカル発信器62とフィルタ63から構
成されている。図には記載していないが観測したい中心
周波数と観測周波数帯域幅から使用するデジタルダウン
コンバータの段数が決められる。パラレルフィルタバン
ク手段602は図15に示すように多数のパラレルフィ
ルタバンク64とメモリバッファ65により構成されて
いる。
【0131】入力信号のスペクトラムはパラレルフィル
タバンク64によって分解され、Binと呼ばれるハー
ドウエア上の場所に記憶される。バンク内のフィルタ性
能は周波数平坦度、振幅精度、スペクトラム分解能、ダ
イナミックレンジ、感度等が重要であり、また各フィル
タの通過帯域は平坦でスカート特性の鋭いものが使われ
る。バンク内の各フィルタから出力された複素数データ
は連続的に前記メモリバッファ65に記憶される。この
スペクトラムフレームの情報はデータ獲得後に周波数成
分の時間的変化を詳細に解析できることに加えて、アプ
リケーションプログラムを用いてメモリバッファの内容
を直接アクセスすることにより、コード化された信号
(FSK,PSK等)の解析も可能となる。
【0132】電力、位相計算手段603ではフィルタバ
ンクから出力された各スペクトラムフレームの実数成分
(I)と虚数成分(Q)を電力成分と位相成分に変換す
る。この際、電力成分は(I2 +Q2 1/2 の演算によ
り、位相はtan-1(Q/I)で求めることができる。
前記周波数Bin毎にリミットが設定できるものとし、
ある周波数Binの値がリミットを越えた時トリガ信号
を出力することが出来る。
【0133】図16は横軸がBin番号、縦軸が電力の
グラフであり、各Bin対応の電力のヒストグラムを示
している。破線は前記Bin毎に設定したリミットであ
る。今着目するBin番号を4〜8番とすると、その領
域ではリミットを越えているのでトリガ信号が出力され
る。一方、方位評価関数F(φ,θ)算出手段205に
よりF(φ,θ)を求め、ピーク検出手段205により
F(φ,θ)のピークを捜査し、このピークに対応する
角度を到来波の到来角度として出力する。
【0134】図13においてゲートの入力信号の一方に
はピーク検出手段205の出力信号を、片方には前記電
力位相計算手段603の出力信号の一つであるトリガ信
号を入力信号とする構成とし、前記トリガ信号が有信号
のときゲート604が開状態となり、到来角度情報が表
示器5に出力されるようになる。
【0135】その結果、ゲート604は方位評価関数を
演算するとき生じる可能性のある偽像に無関係に前記ト
リガ信号が有信号の時、即ち実電波が存在するときのみ
ゲート604を開放することになるので、偽像による誤
表示を防ぐことができる。
【0136】また、方位評価関数の出力として混信した
2波の一方が偽像の場合、片方は実電波が存在するので
ゲート604が開放され表示装置には2波の方位が表示
されるが、前述した如くメモリバッファ65の内容をア
プリケーションプログラムを用いて直接アクセスできる
ので、コード化された信号(FSK,PSK)の波形解
析もが可能となり、混信の有無の確認ができ、前記測角
情報の信頼性を高めることができる。
【0137】実施例10 この発明の実施例10を図17、図18を参照して説明
する。図17は本実施例10の全体構成図で、復調受信
機8、スピーカ9、アナログデジタル変換器3、無指向
性アンテナ13以外は従来例の図19と同様であり説明
を省略する。以下動作について説明する。無指向性アン
テナ13で受信した信号は復調受信機8で受信され、一
方はスピーカ9、他方はアナログデジタル変換器3を介
してy信号として信号処理装置4に取り込まれる。図1
8は本実施例10の信号処理装置4の内部構成を示す図
であり、y信号が直接デジタルコンバータ手段601に
取り込む以外は実施例9の図13に示した信号処理装置
の内部構成と同様であり説明を省略する。
【0138】このような構成とする事により実施例9で
述べた方位評価関数を演算するとき生じる可能性のある
偽像に無関係に前記トリガ信号が有信号の時、即ち実電
波が存在するときのみゲート604を開放することにな
るので、実電波が存在しない場合の偽像による誤表示を
防ぎかつ音声による確認も行う事ができる。
【0139】また、方位評価関数の出力として混信した
2波の一方が偽像の場合、片方は実電波が存在するので
ゲート604が開放され表示装置には2波の方位が表示
されるが、音声は単一音声となるのでその確認ができる
一方、前述した如くメモリバッファ65の内容をアプリ
ケーションプログラムを用いて直接アクセスできるの
で、コード化された信号(FSK,PSK)の波形解析
もが可能となり、混信の有無の確認が音声と波形解析の
両方から確認でき、前記測角情報の信頼性を高めること
ができる。
【0140】この説明では復調受信器に接続するアンテ
ナを無指向性の場合について説明したが例えば回転型ロ
グペリアンテナのような指向性アンテナ等を用いること
により、混信した電波を個別にアイソレーションして聴
音および波形解析ができ、測角情報の信頼性を向上させ
ることが出来る。
【0141】
【発明の効果】この発明による測角装置では、リング状
のアレーアンテナを構成するM個の地上高hの受信アン
テナとリング状アレーアンテナの中心位置あるいはその
近傍に地上高Hの中央アンテナと(M+1)個の受信機
と(M+1)個のアナログ/デジタル変換器とMUSI
Cアルゴリズムに基ずく信号処理装置と角度表示装置を
備え前記受信アンテナの高さと中央アンテナの高さの関
係をH>hとすることにより低仰角に対する単位角度あ
たりの位相感度を高め、仰角測角精度を向上させる事が
出来る。又付随効果としてチャンネル数が従来の測角装
置に比べ1チャンネル増えることにより方位評価関数F
(φ,θ)のスプリアスを抑圧して、より正確に到来波
の入射角度を推定することが出来る。
【0142】また、この発明による測角装置では、リン
グ状のアレーアンテナを構成するM個の地上高hの受信
アンテナとリング状アレーアンテナの中心位置あるいは
その近傍に地上高Hの中央アンテナと(M+1)個の受
信機と(M+1)個のアナログ/デジタル変換器とMU
SICアルゴリズムに基ずく信号処理装置と角度表示装
置を備え前記受信アンテナの高さと直径と中央アンテナ
の高さとの関係を0.3<(H−h)/D<0.1とす
ることにより、中央アンテナの受信アンテナへの相互干
渉による影響が無視でき、かつ低仰角に対する単位角度
あたりの位相感度を高め、仰角測角精度を向上させるこ
とが出来る。
【0143】この発明による測角装置では、リング状の
アレーアンテナを構成するM個の地上高hの受信アンテ
ナとリング状アレーアンテナの中心位置あるいはその近
傍に地上高H(>h)のアンテナと(M+1)個の受信
機と(M+1)個のアナログ/デジタル変換器とMUS
ICアルゴリズムに基ずく信号処理装置と角度表示装置
を備え、前記中央アンテナに使用する素子アンテナを受
信アンテナのそれと同一種類とすることにより方位評価
関数FC (φ,θ)を演算するに要する演算量を削減で
き、処理時間の短縮を図ることが出来る。
【0144】またこの発明による測角装置ではリング状
のアレーアンテナを構成するM個の地上高hの受信アン
テナとリング状アレーアンテナの中心位置あるいはその
近傍に地上高H>hの中央アンテナと(M+1)個の受
信機とこの受波器出力である(M+1)個の受信信号の
中で(1〜M)と(1〜M+1)それぞれの受信信号の
相関行列を算出する相関行列算出手段と上記相関行列算
出手段の出力行列の固有値と固有ベクトルを求め、最小
ないし最小に近い固有値に対応する固有ベクトルを抽出
する固有値および固有ベクトル算出手段と上記相関行列
算出手段のm番目入力に対応する受波器の角度(φ,
θ)方向に対する位相遅れや指向特性をm番目の要素と
するベクトルをaj (φ,θ)として、(φ,θ)毎に
上記固有値および固有ベクトル算出手段が抽出した固有
ベクトルと上記aj (φ,θ)の内積を求めこの内積の
逆数を方位評価関数Fj (φ,θ)として出力する方位
評価関数算出手段とを備え、それぞれ独立に方位評価関
数Fj (φ,θ)を求めると共に、両者を照合する照合
手段と照合したのちピークの一致あるいは近接する角度
(φ,θ)を捜索し、このピークに対応する角度を到来
波の到来角度とするピーク検出手段により、MUSIC
処理による偽像を排除し、かつより正確に到来波の入射
角度を推定することが出来る。
【0145】この発明による測角装置ではリング状のア
レーアンテナを構成するM個の地上高hの受信アンテナ
とリング状アレーアンテナの中心位置あるいはその近傍
に地上高H>hの中央アンテナと(M+1)個の受信機
とこの受波器出力である(M+1)個の受信信号の中で
(1〜M)と(1〜M+1)それぞれの受信信号の相関
行列を算出する相関行列算出手段と上記相関行列算出手
段の出力行列の固有値と固有ベクトルを求め、最小ない
し最小に近い固有値に対応する固有ベクトルを抽出する
固有値および固有ベクトル算出手段と上記相関行列算出
手段のm番目入力に対応する受波器の角度(φ,θ)方
向に対する位相遅れや指向特性をm番目の要素とするベ
クトルをaj (φ,θ)として、(φ,θ)毎に上記固
有値および固有ベクトル算出手段が抽出した固有ベクト
ルと上記aj (φ,θ)の内積を求めこの内積の逆数を
方位評価関数Fj (φ,θ)として出力する方位評価関
数算出手段とを備え、仰角を分担してそれぞれ独立に方
位評価関数Fj (φ,θ)を求めると共に、仰角に対応
して両者の良いとこ取りする選択器を設け、それぞれに
対応した方位評価関数Fj (φ,θ)のピークに対応す
る角度を到来波の到来角度とするピーク検出手段によ
り、正確に到来波の入射角度を推定することが出来ると
ともに方位評価関数Fj (φ,θ)の演算量とピーク検
出手段の演算量を削減できる。
【0146】また、この発明による測角装置では直径D
mφのリング状のアレーアンテナを構成するM個の地上
高hの受信アンテナとリング状アレーアンテナの中心位
置あるいはその近傍に地上高Hの中央アンテナと(M+
1)個の受信機と(M+1)個のアナログ/デジタル変
換器とMUSICアルゴリズムに基ずく信号処理装置と
角度表示装置を備えた測角装置において前記他のアンテ
ナの受信信号を2分配し一方は上述の信号とし、低仰角
での測角精度を向上させつつ、他方の受信信号をモニタ
受信機に接続し音声による混信状況を聴音しながらMU
SIC処理による混信分離した方位(φ,θ)を推定す
ることが出来る。従って方位評価関数F(φ,θ)を算
出する際発生する恐れのある偽像等の場合は音声が出な
いので実電波か偽像かの判断が音により確認することが
可能となり、再測定の必要性などの判断ができ、総合的
な取得情報の信頼性が向上する。
【0147】この発明による測角装置では直径Dmφの
リング状のアレーアンテナを構成するM個の地上高hの
受信アンテナとリング状アレーアンテナの中心位置ある
いはその近傍に地上高Hの中央アンテナと(M+1)個
の受信機と(M+1)個のアナログ/デジタル変換器と
MUSICアルゴリズムに基ずく信号処理装置と角度表
示装置を備えた測角装置において前記他のアンテナの受
信信号を2分配し一方は上述の信号とし、低仰角での測
角精度を向上させつつ、他方の受信信号を復調受信機に
接続し、復調受信機とスピーカの間を結ぶオーディオ線
路の途中にオーディオ分配器を設置し、その一方にはス
ピーカを片方にはFSK等の電波を解読する解読器を備
えているのでMUSIC処理により同一周波数で方位角
φ1 、φ2 から到達する混信電波を分離測定した場合、
これが2種の実電波かMUSIC処理による偽像かこの
時点では定かではないが、本発明による補助手段である
音声情報や解読器情報によりその判断が可能となる。具
体的には複数の異なる電波形式たとえばAM,FSK等
が混信している場合、音声情報と、解読器情報が同時に
出ていれば、上記方位角φ1 、φ2 はMUSICによる
偽像ではなく実電波であると考えられるが、音声のみあ
るいは解読器情報のみの場合は方位角φ1 、φ2 の内ど
ちらかがMUSIC処理による偽像の疑いがある等、再
測定の必要性等の判断が可能となり、測定情報の信頼性
を高める事ができる。
【0148】また、この発明による測角装置ではリング
状のアレーアンテナを構成するM個の地上高hの受信ア
ンテナとリング状アレーアンテナの中心位置あるいはそ
の近傍に地上高Hの中央アンテナと(M+1)個の受信
機と(M+1)個のアナログ/デジタル変換器とMUS
ICアルゴリズムに基ずく信号処理装置と角度表示装置
を備えた測角装置において前記他のアンテナの受信信号
を2分配し一方は上述の信号とし、低仰角での測角精度
を向上させつつ、他方の受信信号を指向性合成し電子的
に走査できるカージオイド指向性を持たせ、その受信信
号を復調受信機に接続することにより、MUSIC処理
により同一周波数で方位角φ1 、φ2 から到達する混信
電波を分離測定した場合、これが2種の実電波かMUS
IC処理による偽像かこの時点では定かではないが、本
発明による補助手段である指向性を持ったアンテナで受
信した復調受信機の音声情報によりその判断が可能とな
る。すなわち、前記2方位から電波が到来している場
合、片方の方位の電波に対し、受信感度が零になるよう
に前記カージオイド指向性をむけ、一方の電波の音声を
聴音する。それを繰り返せばそれぞれの方位の電波をア
イソレーションして受信することが可能となり、受信す
れば実電波であるかいなか即座に判断することが出来
る。このような機能を付加する事により、低仰角での測
角精度を向上させつつ、測定情報の信頼性を高めること
ができるとともに、同一周波数で混信している電波を個
別にアイソレーションして聞き分ける事ができ、測定情
報の信頼性を高めることが出来る。
【0149】この発明による測角装置はM個の受波器と
Mチャンネルの受信信号の相関行列を算出する相関行列
手段と上記相関行列算出手段の出力行列の固有値と固有
ベクトルを求め最小ないし最小に近い固有値に対応する
固有ベクトルを抽出する固有値および固有ベクトル算出
手段と上記相関行列算出手段のm番目入力に対応する受
波器の角度(φ,θ)方向に対する位相遅れや指向特性
をm番目の要素とするベクトルをaj (φ,θ)とし
て、(φ,θ)毎に上記固有値および固有ベクトル算出
手段が抽出した固有ベクトルと上記aj (φ,θ)の内
積を求めこの内積の逆数を方位評価関数Fj (φ,θ)
として出力する方位評価関数算出手段と上記方位評価関
数のピークを捜索しこのピークに対応する角度を到来波
の到来角度として出力するピーク検出手段を備え、一方
前記Mチャンネルの受波信号のうち任意の1チャンネル
の信号を分配するデジタル信号分配器とデジタルダウン
コンバータ手段とパラレルフィルタバンク手段と電力位
相計算手段を備え、前記ピーク検出手段の出力信号と上
記電力位相計算手段の出力信号の両信号を入力信号とす
るゲート手段を有しているため、方位評価関数を演算す
るとき生じる可能性のある偽像に無関係に、実電波が存
在するときのみ電力位相計算手段から出力するトリガ信
号によりゲート手段の開閉ができ偽像による誤検出を防
止できる。また、方位評価関数の出力として混信した2
波の一方が偽像の場合、片方は実電波が存在するのでゲ
ート604が開放され表示装置には2波の方位が表示さ
れるが、音声は単一音声となるのでその確認ができる一
方、前述した如くメモリバッファ65の内容をアプリケ
ーションプログラムを用いて直接アクセスできるので、
コード化された信号(FSK,PSK)の波形解析もが
可能となり、混信の有無の確認が音声と波形解析の両方
から確認でき、前記測角情報の信頼性を高めることがで
きる。また、復調受信器に接続するアンテナを例えば回
転型ログペリアンテナのような指向性アンテナ等を用い
ることにより、混信した電波を個別にアイソレーション
して聴音および波形解析ができ、測角情報の信頼性を向
上させることが出来る。
【0150】また、この発明による測角装置はM個のア
レーアンテナとM個の受信機とM個のアナログ・デジタ
ル変換器とMチャンネルの受信信号の相関行列を算出す
る相関行列手段と上記相関行列算出手段の出力行列の固
有値と固有ベクトルを求め最小ないし最小に近い固有値
に対応する固有ベクトルを抽出する固有値および固有ベ
クトル算出手段と上記相関行列算出手段のm番目入力に
対応する受波器の角度(φ,θ)方向に対する位相遅れ
や指向特性をm番目の要素とするベクトルをaj (φ,
θ)として、(φ,θ)毎に上記固有値および固有ベク
トル算出手段が抽出した固有ベクトルと上記aj (φ,
θ)の内積を求めこの内積の逆数を方位評価関数F
j (φ,θ)として出力する方位評価関数算出手段と上
記方位評価関数のピークを捜索しこのピークに対応する
角度を到来波の到来角度として出力するピーク検出手段
を備え、一方前記M個のアレーアンテナとM個の受信機
とは別のアンテナと復調受信機とアナログデジタル変換
器とデジタルダウンコンバータ手段とパラレルフィルタ
バンク手段と電力位相計算手段を備え前記ピーク検出手
段の出力信号と上記電力位相計算手段の出力信号の両信
号を入力信号とするゲート手段を有しているため、方位
評価関数を演算するとき生じる可能性のある偽像に無関
係に、実電波が存在するときのみ電力位相計算手段から
出力するトリガ信号によりゲート手段の開閉ができ偽像
による誤検出を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による測角装置の第1、第2、第3の
実施例を示す図である。
【図2】図1の信号処理装置の内部構成図を示す図であ
る。
【図3】この発明による測角装置の仰角測角精度の原理
を説明するための図である。
【図4】この発明による測角装置の仰角精度の改善効果
を説明するための図である。
【図5】この発明による測角装置の第4の実施例を示す
図である。
【図6】図5の方位評価関数算出手段と角度照合手段の
動作を説明する図である。
【図7】この発明による測角装置の第5の実施例を示す
図である。
【図8】この発明による測角装置の第6の実施例を示す
図である。
【図9】図2の方位評価関数算出手段の動作を説明する
図である。
【図10】この発明による測角装置の第7の実施例を示
す図である。
【図11】この発明による測角装置の第8の実施例を示
す図である。
【図12】既に公知の単方向決定カージオイド指向性の
動作を説明する図である。
【図13】この発明による測角装置の第9の実施例を示
す図である。
【図14】デジタルダウンコンバータ手段の構成を説明
する図である。
【図15】パラレル・フィルタバンク手段の原理を説明
する図である。
【図16】Bin対応の測定電力とリミットを説明する
図である。
【図17】この発明による測角装置の第10の実施例の
全体構成を示す図である。
【図18】第10の実施例の信号処理装置の構成を示す
図である。
【図19】従来の測角装置の基本構成図である。
【図20】図19の測角装置の従来の信号処理装置の内
部構成図である。
【図21】従来の測角装置の方位測角精度を説明する図
である。
【図22】従来の測角装置の仰角測角精度を説明する図
である。
【図23】仰角測角精度の劣化の度合いを説明するグラ
フである。
【図24】方位評価関数を算出する際発生する可能性が
ある偽像を説明する為の図である。
【符号の説明】
1 受信アンテナ 2 受信機 3 アナログ・デジタル変換器 4 信号処理装置 5 表示装置 6 中央アンテナ 7 分配器 8 復調受信機 9 スピーカ 10 オーディオ分配器 111 〜11m 素子アンテナ 12 解読器 13 無指向性アンテナ 14 ゴニオメータ 15 合成器 16 デジタル信号分配器 61 ミキサ 62 デジタルローカル発信器 63 フィルタ 64 パラレルフィルタバンク 65 メモリバッファ 201 バッファメモリ 202 相関行列R計算手段 203 Rの固有値/固有ベクトル算出手段 204 方位評価関数F(θ)算出手段 205 ピーク検出手段 401 バッファメモリ 402 相関行列R計算手段 403 Rの固有値/固有ベクトル算出手段 404 方位評価関数F(θ)算出手段 405 ピーク検出手段 406 角度照合手段 501 アンテナの8字指向性パターン 502 アンテナの無指向性パターン 503 アンテナの単方向決定カージオイド指向性パタ
ーン 601 デジタルダウンコンバータ手段 602 パラレルフィルタバンク手段 603 電力位相計算手段 604 ゲート手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状のアレーアンテナを構成するM
    (Mは2以上の整数)個の地上高hの受信アンテナと、
    前記リング状アレーアンテナの中心位置あるいはその近
    傍に地上高Hの中央アンテナと、前記各アンテナからの
    信号を受信する(M+1)個の受信機と、そのアナログ
    出力信号をデジタル信号に変換する(M+1)個のアナ
    ログ/デジタル変換器と、そのデジタル信号を用いてM
    USICアルゴリズムに基ずいて電波の到来角を推定す
    る信号処理装置と前記推定値を表示する角度表示装置と
    を備えた測角装置において、前記受信アンテナの高さと
    中央アンテナの高さの関係をH>hとしたことを特徴と
    する測角装置。
  2. 【請求項2】 リング状のアレーアンテナを構成するM
    個の地上高hの受信アンテナと、前記リング状アレーア
    ンテナの中心位置あるいはその近傍に地上高Hの中央ア
    ンテナと、前記各アンテナからの信号を受信する(M+
    1)個の受信機と、そのアナログ出力信号をデジタル信
    号に変換する(M+1)個のアナログ/デジタル変換器
    と、そのデジタル信号を用いてMUSICアルゴリズム
    に基ずいて電波の到来角を推定する信号処理装置と、前
    記推定値を表示する角度表示装置とを備えた測角装置に
    おいて、前記受信アンテナの高さと中央アンテナの高さ
    と前記受信アンテナ直径との関係を0.03<(H−
    h)/D<0.1に選定したことを特徴とする測角装
    置。
  3. 【請求項3】 リング状アレーアンテナを構成するM個
    の地上高hの受信アンテナとリングの中心位置あるいは
    その近傍に配置する地上高Hの中央アンテナを同一種類
    としたことを特徴とする請求項1記載の測角装置。
  4. 【請求項4】 リング状のアレーアンテナを構成するM
    (Mは2以上の整数)個の地上高hの受信アンテナと、
    前記リング状アレーアンテナの中心位置あるいはその近
    傍に地上高H>hの中央アンテナと、前記各アンテナか
    らの信号を受信し、その出力信号をデジタル信号に変換
    する(M+1)個の受信機と、アナログ/デジタル変換
    器とこの出力信号である(M+1)個の受信信号の中で
    (1〜M)と(1〜M+1)それぞれの受信信号の相関
    行列を算出する相関行列算出手段と、上記相関行列算出
    手段の出力行列の固有値と固有ベクトルを求め、最小な
    いし最小に近い固有値に対応する固有ベクトルを抽出す
    る固有値および固有ベクトル算出手段と、上記相関行列
    算出手段のm番目入力に対応する受波器の角度(φ,
    θ)方向に対する位相遅れや指向特性をm番目の要素と
    するベクトルをaj(φ,θ)として、(φ,θ)毎に
    上記固有値および固有ベクトル算出手段が抽出した固有
    ベクトルと上記aj (φ,θ)の内積を求めこの内積の
    逆数を方位評価関数Fj (φ,θ)として出力する方位
    評価関数算出手段と、それぞれ独立に方位評価関数Fj
    (φ,θ)を求めると共に、両者を照合する照合手段
    と、照合したのちピークの一致する角度(φ,θ)を捜
    索し、このピークに対応する角度を到来波の到来角度と
    して出力するピーク検出手段とを備える事を特徴とする
    測角装置。
  5. 【請求項5】 リング状のアレーアンテナを構成するM
    個の地上高hの受信アンテナと、前記リング状アレーア
    ンテナの中心位置あるいはその近傍に地上高H>hの中
    央アンテナと、前記各アンテナからの信号を受信し、そ
    の出力信号をデジタル信号に変換する(M+1)個の受
    信機と、アナログ/デジタル変換器とこの出力信号であ
    る(M+1)個の受信信号の中で(1〜M)と(1〜M
    +1)それぞれの受信信号の相関行列を算出する相関行
    列算出手段と上記相関行列算出手段の出力行列の固有値
    と固有ベクトルを求め、最小ないし最小に近い固有値に
    対応する固有ベクトルを抽出する固有値および固有ベク
    トル算出手段と上記相関行列算出手段のm番目入力に対
    応する受波器の角度(φ,θ)方向に対する位相遅れや
    指向特性をm番目の要素とするベクトルをaj (φ,
    θ)として、(φ,θ)毎に上記固有値および固有ベク
    トル算出手段が抽出した固有ベクトルと上記aj (φ,
    θ)の内積を求め、この内積の逆数をそれぞれの方位評
    価関数Fj (φ,θ)として出力する方位評価関数算出
    手段と、それぞれの方位評価関数Fj(φ,θ)を仰角
    範囲により取捨選択する為の選択器と、それぞれのFj
    (φ,θ)のピークに対応する角度を到来波の到来角度
    として出力するピーク検出手段を備える事を特徴とする
    測角装置。
  6. 【請求項6】 前記中央アンテナの受信信号を2分配し
    一方は上述の信号とし、他方の受信信号を復調受信機と
    スピーカに接続し混信分離測定情報を音声で確認するこ
    とができるようにした事を特徴とする請求項1記載の測
    角装置。
  7. 【請求項7】 前記中央アンテナの受信信号を2分配し
    一方は上述の信号とし、他方の受信信号を復調受信機に
    接続し復調受信機とスピーカの間を結ぶオーディオ線路
    の途中にオーディオ分配器を設置し、その片方の端子に
    FSKなどの電波を解読する解読器を備え異種の電波形
    式の混信状況確認用手段を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の測角装置。
  8. 【請求項8】 リング状のアレーアンテナを構成するM
    (Mは2以上の整数)個の地上高hの受信アンテナと、
    前記リング状アレーアンテナの中心位置あるいはその近
    傍に地上高Hの中央アンテナと、前記各アンテナからの
    信号を受信する(M+1)個の受信機と、その出力信号
    をデジタル信号に変換する(M+1)個のアナログ/デ
    ジタル変換器と、そのデジタル信号を用いてMUSIC
    アルゴリズムに基ずいて電波の到来角を推定する信号処
    理装置と、前記推定値を表示する角度表示装置とを備え
    た測角装置において、前記中央アンテナの受信信号を2
    分配し一方は上述の信号とし、他方の受信信号をゴニオ
    メータに接続しいわゆるペリニ・トシアンテナを構成
    し、ゴニオメータの内の探りコイルの出力信号と別個に
    設けた無指向性アンテナで受信した信号を合成器で合成
    し、単方向決定カージオイド指向性を得て、その出力信
    号を復調受信機8に接続しスピーカ9より音声情報を得
    る様に構成した測角装置。
  9. 【請求項9】 M(Mは2以上の整数)個の受波器と、
    Mチャンネルの受信信号の相関行列を算出する相関行列
    手段と、上記相関行列算出手段の出力行列の固有値と固
    有ベクトルを求め最小ないし最小に近い固有値に対応す
    る固有ベクトルを抽出する固有値および固有ベクトル算
    出手段と、上記相関行列算出手段のm番目入力に対応す
    る受波器の角度(φ,θ)方向に対する位相遅れや指向
    特性をm番目の要素とするベクトルをaj (φ,θ)と
    して、(φ,θ)毎に上記固有値および固有ベクトル算
    出手段が抽出した固有ベクトルと上記aj (φ,θ)の
    内積を求めこの内積の逆数を方位評価関数Fj (φ,
    θ)として出力する方位評価関数算出手段と、上記方位
    評価関数のピークを捜索しこのピークに対応する角度を
    到来波の到来角度として出力するピーク検出手段と、前
    記Mチャンネルの受波信号のうち任意の1チャンネルの
    信号を分配するデジタル信号分配器と、その信号を周波
    数変換するデジタルダウンコンバータ手段とその出力信
    号を周波数分析するパラレルフィルタバンク手段と電力
    位相計算手段と、前記ピーク検出手段の出力信号と上記
    電力位相計算手段の出力信号の両信号を入力信号とする
    ゲート手段を備える事を特徴とする測角装置。
  10. 【請求項10】 M個のアレーアンテナと、前記各アン
    テナからの信号を受信するM個の受信機と、その出力信
    号をデジタル信号に変換するM個のアナログ・デジタル
    変換器と、Mチャンネルの受信信号の相関行列を算出す
    る相関行列手段と、上記相関行列算出手段の出力行列の
    固有値と固有ベクトルを求め最小ないし最小に近い固有
    値に対応する固有ベクトルを抽出する固有値および固有
    ベクトル算出手段と、上記相関行列算出手段のm番目入
    力に対応する受波器の角度(φ,θ)方向に対する位相
    遅れや指向特性をm番目の要素とするベクトルをa
    j (φ,θ)として、(φ,θ)毎に上記固有値および
    固有ベクトル算出手段が抽出した固有ベクトルと上記a
    j (φ,θ)の内積を求めこの内積の逆数を方位評価関
    数Fj (φ,θ)として出力する方位評価関数算出手段
    と上記方位評価関数のピークを捜索しこのピークに対応
    する角度を到来波の到来角度として出力するピーク検出
    手段と、前記M個のアレーアンテナとM個の受信機とは
    別のアンテナと前記別のアンテナからの信号を復調する
    復調受信機と復調受信機の中間周波数出力信号をデジタ
    ル変換するアナログデジタル変換器とその出力信号を周
    波数変換するデジタルダウンコンバータ手段と、その出
    力信号を周波数分析するパラレルフィルタバンク手段と
    各BIN内の電力や位相を計算する電力位相計算手段
    と、前記ピーク検出手段の出力信号と上記電力位相計算
    手段の出力信号の両信号を入力信号とするゲート手段を
    備える請求項9記載の測角装置。
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JP16136594A Pending JPH0829513A (ja) 1994-07-13 1994-07-13 測角装置

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JP (1) JPH0829513A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007064667A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Mitsubishi Electric Corp 電波方向探知装置
JP2007163406A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Mitsubishi Electric Corp レーダ受信パルス分離装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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