JPH08294987A - 液晶ディスプレイ用高反射フィルム - Google Patents

液晶ディスプレイ用高反射フィルム

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Publication number
JPH08294987A
JPH08294987A JP7126015A JP12601595A JPH08294987A JP H08294987 A JPH08294987 A JP H08294987A JP 7126015 A JP7126015 A JP 7126015A JP 12601595 A JP12601595 A JP 12601595A JP H08294987 A JPH08294987 A JP H08294987A
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JP
Japan
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film
liquid crystal
vapor deposition
crystal display
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP7126015A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Kuwaki
克寛 桑木
Tadahiro Inamori
忠広 稲守
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oike and Co Ltd
Original Assignee
Oike and Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 表面の平均粗さ(Ra)が0.05〜1.2
μm、最大突起高さ(Rt)が0.5〜12μmのプラ
スッチックフィルム上に、金属蒸着層、次いで保護層を
順次設けた。 【効果】 指向性が少なく、一定方向の入射光に対して
も、全角度に反射光が広がり、拡散反射率を高め、かつ
無着色の高反射で無指向性のディスプレイを可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶ディスプレイ用の反
射フィルムに関し、更に詳しくは、高反射でかつ無指向
性に優れたディスプレイを可能にする液晶ディスプレイ
用高反射フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、反射フィルムとしては、白色
顔料練り込みポリエチレンテレフタレートフィルム、白
色ポリエチレンテレフタレートフィルム、銀蒸着フィル
ム、アルミニウム蒸着フィルム、アルムニウム箔、アル
ムニウム板などが使用されている。
【0003】本発明では、「プラスチック」という用語
には「ポリマー」をも含む用語として使用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の白色顔料練り込みポリエチレンテレフタレートフ
ィルム、白色ポリエチレンテレフタレートフィルムの場
合には、反射率や輝度が非常に低いという欠点がある。
一方、銀蒸着フィルム、アルムニウム蒸着フィルムの場
合には、一般に蒸着用等に広く使用されているポリエス
テルフィルムに蒸着したフィルムを反射板に使用しても
満足度の高い液晶ディスプレイは得られない。
【0005】この原因の一つは通常のフィルムを使用し
た場合、入射角と同じ角度の反射光のみの強度が高く、
つまり鏡面反射の為に他の角度への反射光はほとんどみ
られない為、液晶ディスプレイ用反射板として使用する
と一定方向から見た時だけ明るく、他の角度から見た場
合に暗くって見えにくいという現象が生じる。この現象
は一般に指向性が強いと呼ばれているものである。
【0006】また銀蒸着フィルムは他の金属蒸着フィル
ムに比べ反射率は高いが、酸化により黄変しやすい為、
TFTカラー液晶ディスプレイとしては満足のいくもの
が得られない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の反射フィルム
は、フィルム表面の平均粗さ及び最大突起高さを特定の
範囲に規定する事で、指向性がきわめて少なく、一定方
向の入射角に対しても、全角度に反射光が広がるように
したものである。また金属蒸着層の上に特定の保護層を
設けるとともに、必要に応じて金属蒸着の前にあらかじ
めアンカーコート層を設ける事により、金属蒸着層の反
射率を高め、かつ無着色にする事が可能になった。
【0008】次に実施例をあげて、本発明の液晶ディス
プレイ用高反射フィルムを図面に基づき詳しく説明する
が、この実施例により制限を受けるものではない。
【0009】
【実施例】図1及び図2は本発明の液晶ディスプレイ用
高反射フィルムの概略断面図であり、プラステックフィ
ルム(1)としては、表面の平均粗さ(Ra)がO.5
〜1.2μm、最大突起高さ(Rt)が0.5〜12μ
mのプラステックフィルムであれば用いる事が出来る。
そのようなプラステックフィルムとしては、例えば、酸
化チタン、酸化珪素、パール顔料等を練り込んで凹凸を
付けたプラステックフィルムや、物理的処理(サンドブ
ラスト、発泡処理等)を行い凹凸を付けたプラステック
フィルムや、化学的処理(コーティング、薬品処理等)
を行い凹凸を付けたプラスチックフィルムであり、その
材料としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、
ポリエチレンナフタレートフィルム、三酢酸セルロース
フィルム、ポリカーボネートフィルム、アクリルフィル
ムなどが好ましい。その厚さに付いては、特に制限は無
いが、通常12〜250μmが好ましい。
【0010】必要に応じて適宜設けられるアンカーコー
ト層(2)としては、プラステックフィルム表面に指定
範囲の凹凸を付けたり、金属蒸着層とプラステックフィ
ルムとの密着性の向上や、金属蒸着層、特に銀蒸着層の
黄変度の改良、及び蒸着適性の向上の為のものであり、
それらを満足すれば良く、例えば熱硬化樹脂、熱可塑性
樹脂、紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂等の樹脂を使用
する事ができ、樹脂の種類としては、例えばアミノ系樹
脂、アミノアルキッド系樹脂、アクリル系樹脂、スチレ
ン系樹脂、アクリル−スチレン共重合体、ポリエステル
系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、ポリビニルブチラール系樹脂、ウレタン系樹
脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、尿素−メラミン系樹
脂、エポキシ樹脂、フッソ系樹脂、ポリカーボネート、
ニトロセルロース、セルロースアセテート、アルキッド
系樹脂、ロジン変性マイレン酸樹脂、ポリアミド系樹脂
等のこれらの単体、あるいは混合物からなる樹脂塗料が
用いられる。その厚さとしては特に制限はないが、通常
0.01〜5μmが好ましい。
【0011】金属蒸着層(3)の形成方法としては、真
空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法
等によって形成される。蒸着材料としては、反射率が高
い材料であれば特に制限はなく、一般的には銀、アルミ
ニウムが用いられるが、他の金属の単層や積層品もしく
は酸化物の単層や積層品でもよい。その厚みについては
特に制限はないが通常20〜200nm程度の範囲から
適宜選択される。
【0012】保護層(4)としては、金属蒸着層の腐食
を防ぎ、また金属蒸着層との密着性が良ければ特に制限
はなく、例えばアミノ系樹脂、アミノアルキッド系樹
脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル−スチ
レン共重合体、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチ
ラール系樹脂、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン
系樹脂、尿素−メラミン系樹脂、エポキシ樹脂、フッソ
系樹脂、ポリカーボネート、ニトロセルロース、セルロ
ースアセテート、アルキッド系樹脂、ロジン変性マイレ
ン酸樹脂、ポリアミド系樹脂等のこれらの単体、あるい
は混合物からなる樹脂塗料が用いられる。その厚さは特
に制限はないが通常0.1〜10μmの範囲から適宜選
択される。
【0013】実施例で作製した本発明の液晶ディスプレ
イ用高反射フィルム及び比較例の反射フィルムの評価方
法としては次のように行った。 〈平均粗さ(Ra)及び最大突起高さ(Rt)の測定方
法〉フィルムを台にはりつけ小坂研究所株式会社製、三
次元粗さ測定器を用いて、針の半径2.0μm、荷重3
0mgの条件下で0.1mm/secの速度でフィルム
表面を2.5mmにわたって測定し、基準長さ方向を1
00倍、表面粗さ方向を5000倍に拡大して粗さ曲線
を求める。粗さ曲線から、その中心線の方向に実測長さ
2.5mmに相当する測定長さLの部分を抜き取り、最
大の山の頂点、及び最深の谷の底点を通って中心線に2
本の平行線を引き、その平行線間の距離をμm単位で示
した値をRtとする。
【0014】上記の粗さ曲線から、その中心線の方向
に、実測長さ2.5mmに相当する測定長さLの部分を
抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の
方向をY軸として、粗さ曲線をY=f(x)で表した
時、次式(数1)で与えられる値をμm単位で示した値
をRaとする。
【0015】
【数1】
【0016】〈CIE L*** 及び拡散反射率の
測定方法〉株式会社島津製作所製、分光光度計UV−3
100PCにて積分球を用いて反射率を測定し、CIE
*** 、及び拡散反射率を測定した。
【0017】実施例1 平均粒子2.5μmのシリカを練り込み、表面の平均粗
さ(Ra)を0.3μm、最大突起高さ(Rt)を0.
8μmにした厚さ50μmのポリエステルフィルムを用
いて、その上に銀を真空蒸着にて厚さ80nmの銀蒸着
層を形成した。その上に、メラミン−アルキッド樹脂
を、塗布乾燥して、厚さ3μmの保護層を形成して、本
発明の液晶ディスプレイ用高反射フィルムを得た。
【0018】実施例2 厚さ100μmの三酢酸セルロースフィルムを用いて、
その上にポリエステル樹脂に平均粒子2.5μmのシリ
カを入れ、分散させた塗液を、厚さ1μmに塗布乾燥
し、表面の平均粗さ(Ra)をO.5μm、最大突起高
さ(Rt)を1.0μmのアンカーコート層を形成した
後、次いで銀を真空蒸着法にて厚さ80nmの銀蒸着層
を形成した。その上に、メラミン−アルキッド樹脂を塗
布乾燥して、厚さ3μmの保護層を形成して、本発明の
液晶ディスプレイ用高反射フィルムを得た。
【0019】比較例1 厚さ50nmのアルミニウム箔の反射フィルム。
【0020】比較例2 厚さ50μmのポリエステルフィルムを用いて、その上
に銀を真空蒸着にて厚さ80nmの銀蒸着層を形成した
反射フィルム。
【0021】かくして得られた本発明の液晶ディスプレ
イ用高反射フィルムおよび比較例の反射フィルムについ
て、拡散反射率、CIE b* 値、又、液晶ディスプレ
イに実装したときの色調、指向性について評価した結果
を表1示に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1の結果から、実施例1、2のものは、
拡散反射率が優れ、b* 値も低い。したがってTFTカ
ラー液晶ディスプレイ用高反射板として、実装した場合
は、液晶ディスプレイ画面のカラーの色調は正常で指向
性は少なかった。
【0024】これに対し比較例1のものは、指向性にお
いて、比較例2のものは、色調、指向性において実施例
のものに比べて劣っていた。
【0025】
【発明の効果】本発明の液晶ディスプレイ用高反射フィ
ルムは、フィルム表面の平均粗さ及び最大突起高さを特
定範囲に設計した為、指向性が少なく、一定方向の入射
光に対しても、全角度に反射光が広がり、また金属蒸着
層の上に特定の保護層を設けると共に、必要に応じアン
カーコート層を設ける事により拡散反射率を高め、かつ
無着色になり、高反射で無指向性のディスプレイを可能
にする効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶ディスプレイ用高反射フィルムの
実施例1を示す慨略断面図である。
【図2】本発明の液晶ディスプレイ用高反射フィルムの
実施例2を示す慨略断面図である。
【符号の説明】
1 プラスッチックフィルム 2 アンカーコート層 3 金属蒸着層 4 保護層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面の平均粗さ(Ra)が0.05〜
    1.2μm、最大突起高さ(Rt)が0.5〜12μm
    のプラスッチックフィルム上に、金属蒸着層、次いで保
    護層を順次設けた高反射フィルムにおいて、拡散反射率
    70%以上、CIE L*** 色空間座標における
    * 値が4.5以下であることを特徴とする液晶ディス
    プレイ用高反射フィルム。
  2. 【請求項2】 金属蒸着層が銀蒸着層である請求項1記
    載の液晶ディスプレイ用高反射フィルム。
  3. 【請求項3】 プラスッチックフィルムと金属蒸着層と
    の間にアンカーコート層を設けてなる請求項1または請
    求項2記載の液晶ディスプレイ用高反射フィルム。
JP7126015A 1995-04-25 1995-04-25 液晶ディスプレイ用高反射フィルム Pending JPH08294987A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7126015A JPH08294987A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 液晶ディスプレイ用高反射フィルム

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JPH08294987A true JPH08294987A (ja) 1996-11-12

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JP7126015A Pending JPH08294987A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 液晶ディスプレイ用高反射フィルム

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200096568A (ko) * 2017-12-07 2020-08-12 토요잉크Sc홀딩스주식회사 흑색 저반사막, 및 적층체의 제조 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200096568A (ko) * 2017-12-07 2020-08-12 토요잉크Sc홀딩스주식회사 흑색 저반사막, 및 적층체의 제조 방법

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