JPH08294917A - 造粒用ダイス - Google Patents
造粒用ダイスInfo
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- JPH08294917A JPH08294917A JP7102018A JP10201895A JPH08294917A JP H08294917 A JPH08294917 A JP H08294917A JP 7102018 A JP7102018 A JP 7102018A JP 10201895 A JP10201895 A JP 10201895A JP H08294917 A JPH08294917 A JP H08294917A
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- JP
- Japan
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- die
- cutter blade
- granulating
- cutter
- blade
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 造粒運転中にペレットがダイス中央部のくぼ
み部とカッタ刃根元の間の隙間に挟まれて、残留するこ
とを防止する。 【構成】 ダイス2の中央部にはくぼみが無く、ダイス
硬化層表面3と面一になっている。さらに、ダイス硬化
層表面3のカッタ刃7の根元が当たる部分には、カッタ
軸9の軸心を中心とした周溝5が形成されている。
み部とカッタ刃根元の間の隙間に挟まれて、残留するこ
とを防止する。 【構成】 ダイス2の中央部にはくぼみが無く、ダイス
硬化層表面3と面一になっている。さらに、ダイス硬化
層表面3のカッタ刃7の根元が当たる部分には、カッタ
軸9の軸心を中心とした周溝5が形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックスの造粒
装置における水中切断装置または空中切断装置のカッタ
刃と相まって利用される造粒用ダイスに関する。
装置における水中切断装置または空中切断装置のカッタ
刃と相まって利用される造粒用ダイスに関する。
【0002】
【従来の技術】図3はプラスチックスの造粒装置におけ
る従来の造粒用ダイスの形状を示す縦断面図、図4は造
粒装置に備えられた切断装置の縦断面図、図5(A)は
従来の造粒用ダイスとカッタ刃との関係を示す縦断面
図、図5(B)はカッタ刃の構成を示す平面図である。
る従来の造粒用ダイスの形状を示す縦断面図、図4は造
粒装置に備えられた切断装置の縦断面図、図5(A)は
従来の造粒用ダイスとカッタ刃との関係を示す縦断面
図、図5(B)はカッタ刃の構成を示す平面図である。
【0003】造粒装置は、図3及び図4に示すように、
50〜80℃の温水(または空気)が循環している循環
箱106を備えており、循環箱106の側壁の一部は、
表面に環状のダイス硬化層表面103を持つダイス10
2で構成されている。このダイス102はダイホルダ1
01にボルトなどで連結保持されている。
50〜80℃の温水(または空気)が循環している循環
箱106を備えており、循環箱106の側壁の一部は、
表面に環状のダイス硬化層表面103を持つダイス10
2で構成されている。このダイス102はダイホルダ1
01にボルトなどで連結保持されている。
【0004】ダイス硬化層表面103には多数のφ2.
3〜φ3.5mmのノズル104が設けられ、ダイホル
ダ101およびダイス内部を溶融樹脂が通過してノズル
104より循環箱106内へ押し出される構成となって
いる。
3〜φ3.5mmのノズル104が設けられ、ダイホル
ダ101およびダイス内部を溶融樹脂が通過してノズル
104より循環箱106内へ押し出される構成となって
いる。
【0005】また、ダイス硬化層表面103に複数枚の
カッタ刃112が接するように配設されている。複数の
カッタ刃112は、高速回転(600〜1200rp
m)可能なカッタ軸110の軸端にカッタホルダ111
を用いて固定されている。
カッタ刃112が接するように配設されている。複数の
カッタ刃112は、高速回転(600〜1200rp
m)可能なカッタ軸110の軸端にカッタホルダ111
を用いて固定されている。
【0006】すなわち、ダイス硬化層表面103に設け
られたノズル104上をカッタ刃112がカッタ軸11
0の回転により通過することにより、ノズル104より
循環箱106へ押し出された溶融樹脂を切断する構成で
ある。
られたノズル104上をカッタ刃112がカッタ軸11
0の回転により通過することにより、ノズル104より
循環箱106へ押し出された溶融樹脂を切断する構成で
ある。
【0007】このような装置では、カッタ刃112は時
間の経過と共に摩耗する(0.01〜0.03mm/
日)ので、運転中カッタ刃112とダイス硬化層表面1
03との間には間隙が生じてしまう。これでは造粒が不
可能となるので、それを防止する為に運転中は常時切断
装置109に内蔵された油圧シリンダ内に押圧力をかけ
て、カッタ刃112とダイス硬化層表面103との隙間
が常時無くなるように構成されている。この方式のカッ
タを、自動押圧式カッタと呼んでいる。
間の経過と共に摩耗する(0.01〜0.03mm/
日)ので、運転中カッタ刃112とダイス硬化層表面1
03との間には間隙が生じてしまう。これでは造粒が不
可能となるので、それを防止する為に運転中は常時切断
装置109に内蔵された油圧シリンダ内に押圧力をかけ
て、カッタ刃112とダイス硬化層表面103との隙間
が常時無くなるように構成されている。この方式のカッ
タを、自動押圧式カッタと呼んでいる。
【0008】さらに、循環箱106内側に面するダイス
102表面の中央部分には、ダイス102を連結するボ
ルト、このボルト穴の隙間の気密性を保持するためのガ
スケット107、およびガスケット107を押える押さ
え板108などを有する構造である。また、カッタ刃1
12が摩耗すると共にダイス硬化層も摩耗するので、環
状の硬化層部分をいくらか突出させている。そのため、
くぼみ105が生じている。
102表面の中央部分には、ダイス102を連結するボ
ルト、このボルト穴の隙間の気密性を保持するためのガ
スケット107、およびガスケット107を押える押さ
え板108などを有する構造である。また、カッタ刃1
12が摩耗すると共にダイス硬化層も摩耗するので、環
状の硬化層部分をいくらか突出させている。そのため、
くぼみ105が生じている。
【0009】上述した構成の造粒装置では、図3に示す
ように、ダイホルダ101を通過した溶融樹脂がダイス
102に流入され、ダイス硬化層表面103のノズル1
04から循環箱106に押し出される。
ように、ダイホルダ101を通過した溶融樹脂がダイス
102に流入され、ダイス硬化層表面103のノズル1
04から循環箱106に押し出される。
【0010】それと同時に、図4に示すように、ダイス
硬化層表面103上で連続高速回転しているカッタ刃1
12により、押し出された溶融樹脂は循環箱106を循
環している温水中で切断される。この切断された樹脂を
ペレットと呼ぶ。
硬化層表面103上で連続高速回転しているカッタ刃1
12により、押し出された溶融樹脂は循環箱106を循
環している温水中で切断される。この切断された樹脂を
ペレットと呼ぶ。
【0011】ペレットは通常、円柱状あるいは碁石状の
直径3〜5mm程度の大きさであり、一時間当たり10
〜30ton製造される。
直径3〜5mm程度の大きさであり、一時間当たり10
〜30ton製造される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た造粒装置において、多量に生産(造粒)されるペレッ
トは時折、カッタ刃とダイス表面中央のくぼみとの隙間
に入り込み、そのまま残留することがある(図5(A)
参照)。
た造粒装置において、多量に生産(造粒)されるペレッ
トは時折、カッタ刃とダイス表面中央のくぼみとの隙間
に入り込み、そのまま残留することがある(図5(A)
参照)。
【0013】この残留ペレットはカッタ軸が前進するこ
とを拒む。さらに、図5に示すようにダイス表面中央の
くぼみとカッタ刃根元との隙間にはまり込んだペレット
は逃げ場を失い、そこに滞留する。
とを拒む。さらに、図5に示すようにダイス表面中央の
くぼみとカッタ刃根元との隙間にはまり込んだペレット
は逃げ場を失い、そこに滞留する。
【0014】このペレットの小塊が、次々に造粒されて
ノズルから吐出される新しいペレットに押されて付着
し、更に大きく成長する。
ノズルから吐出される新しいペレットに押されて付着
し、更に大きく成長する。
【0015】こうなると、カッタ刃の摩耗分(間隙)を
埋め合わせる為に自動押圧機構が働いても、カッタ刃は
残留ペレット魂に邪魔されて前進不可能となる。それと
同時に循環箱の中は固化した溶融樹脂の固まりで埋め尽
くされる。何故ならばカッタ刃がダイス硬化層表面に密
着していないとカッティングができず、樹脂はダイスノ
ズルから怒濤のごとく循環箱の中へ流れ出てくるからで
ある。その結果、運転は緊急停止となる。ユーザの中に
は1回/8時間の割合で緊急停止をしながら生産してい
る所もある。もっとひどい場合には復旧まで一週間かか
る。特に低粘度や低融点の樹脂では、ダイス硬化層表面
とカッタ刃間の微小ギャップ(隙間)によるカッティン
グ不良が多発し、生産性を悪化させていた。
埋め合わせる為に自動押圧機構が働いても、カッタ刃は
残留ペレット魂に邪魔されて前進不可能となる。それと
同時に循環箱の中は固化した溶融樹脂の固まりで埋め尽
くされる。何故ならばカッタ刃がダイス硬化層表面に密
着していないとカッティングができず、樹脂はダイスノ
ズルから怒濤のごとく循環箱の中へ流れ出てくるからで
ある。その結果、運転は緊急停止となる。ユーザの中に
は1回/8時間の割合で緊急停止をしながら生産してい
る所もある。もっとひどい場合には復旧まで一週間かか
る。特に低粘度や低融点の樹脂では、ダイス硬化層表面
とカッタ刃間の微小ギャップ(隙間)によるカッティン
グ不良が多発し、生産性を悪化させていた。
【0016】そこで本発明は、上述した現状の問題点に
鑑み、造粒運転中にペレットがダイス表面中央のくぼみ
とカッタ刃根元の間の隙間に挟まれて、残留することを
防止できる造粒用ダイスを提供することを目的とする。
鑑み、造粒運転中にペレットがダイス表面中央のくぼみ
とカッタ刃根元の間の隙間に挟まれて、残留することを
防止できる造粒用ダイスを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、温水または空気が循環している循環箱の側
壁の一部になっており、該循環箱内側に面した表面の一
部が、軸を中心に高速回転している複数枚の羽根状のカ
ッタ刃が密着される環状の硬化層表面とされ、該硬化層
表面には前記循環箱内へ溶融樹脂を吐出する多数のノズ
ルが配設された、造粒装置の造粒用ダイスにおいて、前
記硬化層表面に囲まれる部分が、前記硬化層表面と面一
になっていることを特徴とする。
に本発明は、温水または空気が循環している循環箱の側
壁の一部になっており、該循環箱内側に面した表面の一
部が、軸を中心に高速回転している複数枚の羽根状のカ
ッタ刃が密着される環状の硬化層表面とされ、該硬化層
表面には前記循環箱内へ溶融樹脂を吐出する多数のノズ
ルが配設された、造粒装置の造粒用ダイスにおいて、前
記硬化層表面に囲まれる部分が、前記硬化層表面と面一
になっていることを特徴とする。
【0018】また、上記のように構成された造粒用ダイ
スの、前記カッタ刃の根元が当たる部分には、前記軸を
中心とした周溝が形成されていることを特徴とする。
スの、前記カッタ刃の根元が当たる部分には、前記軸を
中心とした周溝が形成されていることを特徴とする。
【0019】
【作用】上記のとおりに構成された本発明の造粒用ダイ
スでは、環状の硬化層表面に設けられた多数のノズルか
ら溶融樹脂が、温水等が循環する循環箱内へ吐出される
と同時に、軸を中心に高速回転している複数枚の羽根状
のカッタ刃により切断されて樹脂ペレットになり、この
樹脂ペレットは循環箱の温水等の流れにより所定の位置
に送られ回収される。
スでは、環状の硬化層表面に設けられた多数のノズルか
ら溶融樹脂が、温水等が循環する循環箱内へ吐出される
と同時に、軸を中心に高速回転している複数枚の羽根状
のカッタ刃により切断されて樹脂ペレットになり、この
樹脂ペレットは循環箱の温水等の流れにより所定の位置
に送られ回収される。
【0020】このとき、前記カッタ刃の根元付近が密着
する部分を含んで、前記環状の硬化層表面に囲まれた部
分にくぼみを有する場合は、樹脂ペレットがそのくぼみ
に入り込んで残留し、カッタ刃と前記硬化層表面との密
着を妨げ、カッティング不良や運転不能を生じさせてい
た。
する部分を含んで、前記環状の硬化層表面に囲まれた部
分にくぼみを有する場合は、樹脂ペレットがそのくぼみ
に入り込んで残留し、カッタ刃と前記硬化層表面との密
着を妨げ、カッティング不良や運転不能を生じさせてい
た。
【0021】しかし本発明では、前記くぼみを無くして
前記硬化層表面と面一としたので、常にダイス硬化層表
面とカッタ刃とが密着し、生産不能やカッティング不良
が生じることはない。
前記硬化層表面と面一としたので、常にダイス硬化層表
面とカッタ刃とが密着し、生産不能やカッティング不良
が生じることはない。
【0022】また、本発明の造粒用ダイスの、前記カッ
タ刃の根元が当たる部分に、前記軸を中心とした周溝を
形成したことにより、その周溝幅で、カッタ刃の製作精
度や組立精度のばらつきによる交換時のセット位置のず
れが吸収され、ダイス硬化層表面との刃当たりは常に面
一となる。
タ刃の根元が当たる部分に、前記軸を中心とした周溝を
形成したことにより、その周溝幅で、カッタ刃の製作精
度や組立精度のばらつきによる交換時のセット位置のず
れが吸収され、ダイス硬化層表面との刃当たりは常に面
一となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0024】図1は、プラスチックスの造粒装置におけ
る、本発明の造粒用ダイスの一実施例の形状を示す縦断
面図である。
る、本発明の造粒用ダイスの一実施例の形状を示す縦断
面図である。
【0025】本実施例の造粒用ダイスは、図3に示した
環状のダイス硬化層表面に囲まれた中央部分のくぼみを
無くし、図1に示すようにダイス硬化層表面3と面一に
した構造である。
環状のダイス硬化層表面に囲まれた中央部分のくぼみを
無くし、図1に示すようにダイス硬化層表面3と面一に
した構造である。
【0026】ダイス硬化層表面3には、数百個〜200
0個あるノズル4(φ2.3〜3.5mm)が配設さ
れ、溶融樹脂がダイホルダ1およびダイス2内部を通過
してノズル4より循環箱6内に押し出される構成となっ
ている。循環箱6は130〜390m3/hで循環して
いる温水で満たされている。
0個あるノズル4(φ2.3〜3.5mm)が配設さ
れ、溶融樹脂がダイホルダ1およびダイス2内部を通過
してノズル4より循環箱6内に押し出される構成となっ
ている。循環箱6は130〜390m3/hで循環して
いる温水で満たされている。
【0027】また、ダイス硬化層表面3には、16〜2
4枚の羽根状のカッタ刃7が接するように配されてい
る。このようなカッタ刃7は、カッタホルダ8の端面に
取り付けられている。カッタホルダ8は不図示の電動モ
ータにより600〜1200rpmの回転数で高速回転
可能なカッタ軸9の先端にボルト等にて結合されてい
る。カッタ軸9には常時油圧力が加わっていると共に、
カッタ刃7にはカッタ軸の回転による推進力(プロペラ
効果)も発生するため、カッタ刃7は常時ダイス2に押
し付けられている。
4枚の羽根状のカッタ刃7が接するように配されてい
る。このようなカッタ刃7は、カッタホルダ8の端面に
取り付けられている。カッタホルダ8は不図示の電動モ
ータにより600〜1200rpmの回転数で高速回転
可能なカッタ軸9の先端にボルト等にて結合されてい
る。カッタ軸9には常時油圧力が加わっていると共に、
カッタ刃7にはカッタ軸の回転による推進力(プロペラ
効果)も発生するため、カッタ刃7は常時ダイス2に押
し付けられている。
【0028】このような本実施例の造粒用ダイスでは、
図3に示した従来のダイスのようなくぼみが無いので、
造粒後にペレットが滞留してダイス2側に向かうカッタ
刃7の前進が拒まれずに、常にダイス硬化層表面3とカ
ッタ刃7とが密着された状態となる。その結果、生産不
能やカッティング不良などが生じない。
図3に示した従来のダイスのようなくぼみが無いので、
造粒後にペレットが滞留してダイス2側に向かうカッタ
刃7の前進が拒まれずに、常にダイス硬化層表面3とカ
ッタ刃7とが密着された状態となる。その結果、生産不
能やカッティング不良などが生じない。
【0029】また、上述したような、高速回転している
カッタ刃7がダイス硬化層表面3に対して常時押し付け
られた状態で造粒を行なう装置では、ダイス硬化層表面
3およびカッタ刃7の摩耗は避けられず、摩耗したカッ
タ刃を新品と交換する事が必要になる。
カッタ刃7がダイス硬化層表面3に対して常時押し付け
られた状態で造粒を行なう装置では、ダイス硬化層表面
3およびカッタ刃7の摩耗は避けられず、摩耗したカッ
タ刃を新品と交換する事が必要になる。
【0030】このようなカッタ刃の交換においては、カ
ッタ刃7が密着していたダイス硬化層表面3が摩耗によ
り減少してダイス2の中央部と段差を生じる為、摩耗し
たダイス硬化層表面に新品のカッタ刃を合致させる事
は、カッタ刃の製作精度や組立精度には通常ばらつきが
あることから考えて難しい。
ッタ刃7が密着していたダイス硬化層表面3が摩耗によ
り減少してダイス2の中央部と段差を生じる為、摩耗し
たダイス硬化層表面に新品のカッタ刃を合致させる事
は、カッタ刃の製作精度や組立精度には通常ばらつきが
あることから考えて難しい。
【0031】ここで図2に、交換時の新品刃とダイス硬
化層表面の関係を示す。
化層表面の関係を示す。
【0032】図2に示すように、カッタ刃の製作精度や
組立精度の影響によりカッタ刃のセット位置にずれが生
じると、摩耗したダイス硬化層表面3aに対してカッタ
刃7aを密着させることができず、造粒が不可能になっ
てしまうことが判る。
組立精度の影響によりカッタ刃のセット位置にずれが生
じると、摩耗したダイス硬化層表面3aに対してカッタ
刃7aを密着させることができず、造粒が不可能になっ
てしまうことが判る。
【0033】そのため本実施例では、ダイス2の、カッ
タ刃7の根元が当たる部分には、カッタ軸9の軸心を中
心とした周溝5が形成されている。
タ刃7の根元が当たる部分には、カッタ軸9の軸心を中
心とした周溝5が形成されている。
【0034】これにより、周溝5の幅内で、カッタ刃7
の製作精度や組立精度の影響によるセット位置ずれを吸
収することができ、カッタ刃を交換する毎にダイス硬化
層表面との刃当たりは常に面一(均一)とすることがで
きる。
の製作精度や組立精度の影響によるセット位置ずれを吸
収することができ、カッタ刃を交換する毎にダイス硬化
層表面との刃当たりは常に面一(均一)とすることがで
きる。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に記載する効果を奏する。
で、以下に記載する効果を奏する。
【0036】請求項1に記載した発明においては、温水
または空気が循環している循環箱の側壁の一部になって
おり、該循環箱内側に面した表面の少なくとも一部は、
軸を中心に高速回転している複数枚の羽根状のカッタ刃
が密着される環状の硬化層表面とされ、該硬化層表面に
は前記循環箱内へ溶融樹脂を吐出する多数のノズルが配
設され、しかも前記硬化層表面に囲まれる部分が、前記
硬化層表面と面一になっている造粒用ダイスとしたこと
により、造粒運転中、常にダイス硬化層表面とカッタ刃
とを密着させることができ、生産停止やカッティング不
良などが生じない。
または空気が循環している循環箱の側壁の一部になって
おり、該循環箱内側に面した表面の少なくとも一部は、
軸を中心に高速回転している複数枚の羽根状のカッタ刃
が密着される環状の硬化層表面とされ、該硬化層表面に
は前記循環箱内へ溶融樹脂を吐出する多数のノズルが配
設され、しかも前記硬化層表面に囲まれる部分が、前記
硬化層表面と面一になっている造粒用ダイスとしたこと
により、造粒運転中、常にダイス硬化層表面とカッタ刃
とを密着させることができ、生産停止やカッティング不
良などが生じない。
【0037】請求項2に記載した発明においては、請求
項1に記載の造粒用ダイスの、前記カッタ刃の根元が当
たる部分に前記軸を中心とした周溝を形成したことによ
り、ダイス硬化層表面がカッタ刃による摩耗により減少
した場合の、ダイス中央部との段差ができることによる
不具合を防止することができる。
項1に記載の造粒用ダイスの、前記カッタ刃の根元が当
たる部分に前記軸を中心とした周溝を形成したことによ
り、ダイス硬化層表面がカッタ刃による摩耗により減少
した場合の、ダイス中央部との段差ができることによる
不具合を防止することができる。
【図1】プラスチックスの造粒装置における、本発明の
造粒用ダイスの一実施例の形状を示す縦断面図である。
造粒用ダイスの一実施例の形状を示す縦断面図である。
【図2】交換時の新品刃とダイス硬化層表面の関係を示
す図である。
す図である。
【図3】プラスチックスの造粒装置における従来の造粒
用ダイスの形状を示す縦断面図である。
用ダイスの形状を示す縦断面図である。
【図4】造粒装置に備えられた切断装置の縦断面図であ
る。
る。
【図5】従来の造粒用ダイスの不具合を説明するための
図であり、(A)は従来の造粒用ダイスとカッタ刃との
関係を示す縦断面図、(B)はカッタ刃の構成を示す平
面図である。
図であり、(A)は従来の造粒用ダイスとカッタ刃との
関係を示す縦断面図、(B)はカッタ刃の構成を示す平
面図である。
1 ダイホルダ 2 ダイス 3 ダイス硬化層表面 3a 摩耗したダイス硬化層表面 4 ノズル 5 周溝 6 循環箱 7 カッタ刃 7a 新品のカッタ刃 8 カッタホルダ 9 カッタ軸
Claims (2)
- 【請求項1】 温水または空気が循環している循環箱
(6)の側壁の一部になっており、該循環箱内側に面した
表面の一部が、軸を中心に高速回転している複数枚の羽
根状のカッタ刃(7)が密着される環状の硬化層表面(3)と
され、該硬化層表面(3)には前記循環箱内へ溶融樹脂を
吐出する多数のノズル(4)が配設された、造粒装置の造
粒用ダイスにおいて、 前記硬化層表面(3)に囲まれる部分が、前記硬化層表面
(3)と面一になっていることを特徴とする造粒用ダイ
ス。 - 【請求項2】 請求項1に記載の造粒用ダイスの、前記
カッタ刃(7)の根元が当たる部分には、前記軸を中心と
した周溝(5)が形成されていることを特徴とする造粒用
ダイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7102018A JP2937802B2 (ja) | 1995-04-26 | 1995-04-26 | 造粒用ダイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7102018A JP2937802B2 (ja) | 1995-04-26 | 1995-04-26 | 造粒用ダイス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08294917A true JPH08294917A (ja) | 1996-11-12 |
JP2937802B2 JP2937802B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=14316021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7102018A Expired - Lifetime JP2937802B2 (ja) | 1995-04-26 | 1995-04-26 | 造粒用ダイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2937802B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008105288A1 (ja) * | 2007-02-26 | 2008-09-04 | The Japan Steel Works, Ltd. | 合成樹脂造粒用ダイス |
-
1995
- 1995-04-26 JP JP7102018A patent/JP2937802B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008105288A1 (ja) * | 2007-02-26 | 2008-09-04 | The Japan Steel Works, Ltd. | 合成樹脂造粒用ダイス |
DE112008000464B4 (de) * | 2007-02-26 | 2017-11-09 | The Japan Steel Works, Ltd. | Kunstharz-Granuliermatrize |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2937802B2 (ja) | 1999-08-23 |
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