JPH08294876A - 電動油圧パルス工具のトルク制御方法 - Google Patents

電動油圧パルス工具のトルク制御方法

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JPH08294876A
JPH08294876A JP12419995A JP12419995A JPH08294876A JP H08294876 A JPH08294876 A JP H08294876A JP 12419995 A JP12419995 A JP 12419995A JP 12419995 A JP12419995 A JP 12419995A JP H08294876 A JPH08294876 A JP H08294876A
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JP
Japan
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motor
load current
torque
screw
waveform
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Pending
Application number
JP12419995A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Koseki
博 小関
Hiroshi Hotta
浩史 堀田
Mitsuharu Ishibashi
光治 石橋
Masatoshi Katayose
正敏 片寄
Takashi Eguchi
隆志 江口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Industry Co Ltd
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルクセンサーやエンコーダ等を用いること
なく、安価で小型軽量な電動油圧パルス工具を実現さ
せ、低反力、高精度なねじ締め付け作業を可能とする。 【構成】 電動モータ2の駆動軸7に設けた油圧パルス
部3によりモータ回転力を衝撃パルスに変換してねじ締
め付けを行う電動油圧パルス工具1をコントローラ6に
よってトルク制御するものであって、ねじ締め付け時に
おける電動モータ2の負荷電流から検出した負荷電流波
形をピークホールド回路27とサンプルホールド回路2
5より成る波形処理回路において波形処理したうえでA
/D変換回路24においてA/D変換し、A/D変換し
たディジタル信号の変位量をコンパレータ23において
検出することによってねじ締め付けトルクを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機械や建築物の組立
作業等において使用される、ボルト,ナット等を締め付
けるための電動油圧パルス工具の制御方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電動モータのトルクを制御する方式とし
て、モータ負荷電流と出力トルクの相関を利用する技術
が特開昭53−32077号公報に開示されている。一
方、衝撃エネルギーを締め付けトルクに利用するインパ
クトおよびインパルスレンチのような衝撃工具は、一打
撃ごとの蓄積エネルギーおよび締め付け回転数がトルク
に変換されるため、公知技術のように出力トルクとモー
タ負荷電流とは単純に比例しない。そこで、モータ回転
数と締め付け時間を利用して締め付けトルクを制御する
技術が特開昭63−283874号公報や特開昭63−
74576号公報に開示されており、また、モータ出力
軸に歪みゲージや非接触磁歪式センサーを取り付けるこ
とでトルクを検出制御する技術が特開平4−11587
7号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電流制御式ドライバや
ナットランナの場合はモータ負荷電流の立上がり途中で
トルク制御を行うので、モータ出力トルクおよび回転イ
ナーシャがトルク精度に大きく影響する。このため、精
度良くトルク制御するためには、ねじ着座後の回転を落
とす必要があるので締め付け速度を遅くしなくてはなら
ず、締め付け作業能率が低下する。また、着座後の回転
の急激な変化によるショックが大きく、作業者の手に負
担がかかるという問題があった。
【0004】回転数−タイマー制御の場合は、使用する
ねじおよびワークの締め付け特性を把握していないと回
転数と時間の設定ができず、また、ねじのばらつきや電
源変動がトルク精度に大きく影響してしまう。そこで、
モータにエンコーダを配設して回転数をフィードバック
する手段が考案されているが、製品は複雑で大型、高価
なものとなってしまう欠点があった。エンコーダ自体も
衝撃に対する強度が50G程度で、100〜200G発
生する衝撃工具への実用化は難しかった。また、歪みゲ
ージおよび磁歪式センサーを用いた衝撃工具の場合は、
歪みゲージおよび磁歪式センサーに付帯する装置が大が
かりで高価なものとなっているばかりでなく、衝撃工具
自体も大型化し作業者の負担になっていた。上述した従
来技術による欠点を解消するためになされたものが、こ
の発明による電動油圧パルス工具のトルク制御方法であ
って、油圧パルス締め付けに固有の特性を利用して、ね
じ締め付けトルクを制御しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による電動油圧
パルス工具のトルク制御方法は、電動モータの駆動軸に
設けた油圧パルス部によりモータの回転を衝撃パルスに
変換してねじ締め付けを行う電動油圧パルス工具のトル
ク制御方法において、ねじ締め付け時におけるモータの
負荷電流から検出した負荷電流波形を波形処理したうえ
でA/D変換し、A/D変換したディジタル信号の変位
量を検出してねじ締め付けトルクを制御するものであ
る。
【0006】
【作用】パルス状の出力トルクと同様なパルスがモータ
負荷電流波形に現れる。ねじが締め上がってくると軸力
の上昇曲線に変曲点が現れるので、この軸力の変化に対
応して変化するモータ負荷電流波形の上昇曲線の勾配も
飽和してくる。上述した特性を利用するために、モータ
負荷電流を検出して波形処理したうえでA/D変換し、
A/D変換されたディジタル信号をコンパレータに入力
させ、電流波形の変位量を検出し、変位量0となった時
にねじ締め付けを終了させる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図3はこの発明による電動油圧パルス工具
の概略構成を示す説明図であり、電動油圧パルス工具1
の内部には電動モータ2と、この電動モータ2の主軸7
に直結された油圧パルス部3が格納されており、主軸7
の先端にはソケット4が取り付けてある。電動モータ2
は電線5を介してコントローラ6によって制御される。
【0008】コントローラ6の制御によって電動モータ
2を駆動させると、油圧パルス部3における油圧によっ
て電動モータ2の回転力は衝撃パルスに変換され、この
衝撃パルスによってねじを締め付ける。この場合におけ
る電動モータ2の負荷電流波形と油圧パルス部3による
締め付け固有の軸力特性の間には、次に述べる相関があ
る。 (1) パルス状の出力トルクと同様なパルスがモータの負
荷電流にも現れる。 (2) ねじが締め上げられていくに従ってパルス出力トル
クも上がっていき、モータ負荷電流も追従していく。そ
の際、ねじ締結体に軸力が発生し蓄積されていくが、そ
れも追従して上昇する。 (3) ねじが締め上がってくると、軸力の上昇曲線に変曲
点が現れ、その後は飽和状態となり、パルス出力トルク
およびモータ負荷電流の増大もなくなる。上述した電動
モータ2の負荷電流波形とモータ軸力波形の関係を模式
的に示すと図5のようになる。即ち、図5(a)に示す
モータ負荷電流波形の変化は、図5(b)に示すモータ
軸力の変化に対応しており、モータ負荷電流波形を波形
処理すると図5(c)に示すようになり、モータ軸力波
形と酷似したものとなる。
【0009】この発明は、モータ負荷電流波形の変化が
軸力の変化に対応する特性を利用し、電流波形の勾配を
検出することによって締め付けトルクを制御しようとす
るものであり、ねじ締め付け制御方法のフローチャート
を図1と図2に示す。図2において、コントローラ6を
操作して電動モータ2を駆動させると電動モータ2は回
転を始め、電動モータ2の回転力は油圧パルス部3にお
いて衝撃パルスに変換され、ねじの締め付けを開始する
(ステップS1)。ねじの締め付けを継続させていき
(ステップS2)、締め付け完了が検出された時は(ス
テップS3)、コントローラ6からの制御信号によって
電動モータ2を停止させる(ステップS4)。充分に締
め上がっていない時は、(ステップS3)から(ステッ
プS2)に戻って締め付けを継続する。ねじの締め付け
状態は図1に示すフローチャートによって判定される。
図1において、モータ負荷電流波形を検出(ステップS
11)し、検出した信号を波形処理(ステップS12)
したうえでA/D変換(ステップS13)する。A/D
変換されたディジタル・データAはラッチ回路等によっ
て1サイクル遅れのデータB(ステップS14)とな
り、前記データAとデータBはコンパレータにおいて比
較され(A−B)を出力する(ステップS15)。コン
パレータにおける比較の結果がA≦Bであると、変位量
≦0であると判定(ステップS16)され、終了(ステ
ップS17)となる。A>Bのときは(ステップS1
5)から(ステップS12)に戻り、(ステップS1
3),(ステップS14)および(ステップS15)の
手順を繰り返す。
【0010】図4は、この発明による電動油圧パルス工
具の制御回路の構成を示す回路図である。図4におい
て、バイパス・ダイオード12を備えたモータ11とス
タート信号10を発生するスタート・スイッチ(図示せ
ず)は電動油圧パルス工具本体に収納されており、その
他の構成要素は全てコントローラ6に収納されている。
FET13はモータ11を駆動させるスイッチング素子
であって、スタート信号10がフリップ・フロップ17
に入力すると、アナログスイッチ16,ゲート信号出力
回路15,抵抗14を介してFET13は作動を開始す
る。FET13のソース端子を流れるモータ11の負荷
電流はピークホールド回路27とサンプルホールド回路
25より成る波形処理回路によって波形処理され、A/
D変換回路24においてディジタル信号に変換される。
コンパレータ23にはA/D変換回路24から入力する
データAと、ラッチ回路20を介して1サイクル遅れの
データBが入力し、データAとデータBが比較される。
A≦Bの条件において、フリップ・フロップ17からF
ET13のゲート回路への信号は停止する。なお、スタ
ート信号10はフリップ・フロップ17に入力すると共
にクロック発生回路18とタイマー21に入力する。ク
ロック発生回路18からのクロックは逓倍回路19を介
してラッチ回路20とサンプルホールド回路25に入力
し、それぞれの回路を作動させるクロック信号となる。
また、コンパレータ26は負荷電流波形の検出開始レベ
ルを設定するものであり、タイマー21はモータ11の
起動時におけるラッシュ電流を検出しないようにタイム
ラグを設定するものである。従って、コンパレータ26
とタイマー21の出力信号を同時に入力することによっ
てAND回路22はオンとなり、A/D変換回路24と
ピークホールド回路27を作動状態にする。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による電
動油圧パルス工具のトルク制御方法は、モータ負荷電流
波形の変化が軸力の変化に対応する特性を利用して、モ
ータ負荷電流波形の勾配を検出してトルク制御を行うも
のであって、ねじ締め付け時における電動モータの負荷
電流波形を波形処理したうえでA/D変換し、A/D変
換したディジタル信号の変位量をコンパレータにおいて
検出し、変位量0を判定してねじ締め付けを完了させ
る。従って、トルクセンサーやエンコーダを用いること
なく、安価でしかも小型軽量な電動油圧パルス工具を実
現でき、操作時における反力が低い高精度な締め付け作
業が可能となる。また、ねじ締結物の種類によって変化
する衝撃エネルギーを、それぞれの締め付け特性に合わ
せて制御することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるねじ締め付け制御方法のフロー
チャート。
【図2】この発明によるねじ締め付け制御方法のフロー
チャート。
【図3】この発明による電動油圧パルス工具の概略構成
を示す説明図。
【図4】この発明による電動油圧パルス工具の制御回路
を示す回路図。
【図5】電動モータの負荷電流と軸力の波形図。
【符号の説明】
1 電動油圧パルス工具 2 電動モータ 3 油圧パルス部 4 ソケット 5 電線 6 コントローラ 7 主軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片寄 正敏 愛知県豊田市トヨタ町1 トヨタ自動車株 式会社内 (72)発明者 江口 隆志 愛知県豊田市トヨタ町1 トヨタ自動車株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータの駆動軸に設けた油圧パルス
    部により前記電動モータの回転を衝撃パルスに変換して
    ねじ締め付けを行う電動油圧パルス工具のトルク制御方
    法において、 ねじ締め付け時における電動モータの負荷電流から検出
    した負荷電流波形を波形処理したうえでA/D変換し、
    A/D変換したディジタル信号の変位量を検出すること
    によりねじ締め付けトルクを制御することを特徴とする
    電動油圧パルス工具のトルク制御方法。
JP12419995A 1995-04-25 1995-04-25 電動油圧パルス工具のトルク制御方法 Pending JPH08294876A (ja)

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JP12419995A JPH08294876A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 電動油圧パルス工具のトルク制御方法

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JPH08294876A true JPH08294876A (ja) 1996-11-12

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ID=14879445

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JP12419995A Pending JPH08294876A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 電動油圧パルス工具のトルク制御方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006102826A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Nidec Shibaura Corp 電動工具
JP2012071390A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Makita Corp 電動工具
JP5689517B1 (ja) * 2013-10-04 2015-03-25 筌誠機械股▲分▼有限公司 遮断機能付き油圧パルスドライバー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006102826A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Nidec Shibaura Corp 電動工具
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Date Code Title Description
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Effective date: 20000523