JPH08294537A - バルーンカテーテル - Google Patents
バルーンカテーテルInfo
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- JPH08294537A JPH08294537A JP7101278A JP10127895A JPH08294537A JP H08294537 A JPH08294537 A JP H08294537A JP 7101278 A JP7101278 A JP 7101278A JP 10127895 A JP10127895 A JP 10127895A JP H08294537 A JPH08294537 A JP H08294537A
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Links
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Landscapes
- External Artificial Organs (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 十分な柔軟性を有すると共に、より折れ曲が
りにくいバルーンカテーテルを提供すること。 【構成】 バルーンカテーテル１は、カテーテルシャフ
ト３、バルーン５、コネクタ７、及び補強ワイヤ９等か
ら構成され、カテーテルシャフト３の末端側の一部の外
面に、ステンレス線１３が螺旋状に固着されている。ス
テンレス線１３は、コイル状になっているため全体とし
ては十分に撓み得る柔軟性があり、その一方、潰れに対
するある程度の強度を有し、このステンレス線１３が、
カテーテルシャフト３の柔軟性を損なうことなく、カテ
ーテルシャフト３を折れ曲がりにくくしている。
りにくいバルーンカテーテルを提供すること。 【構成】 バルーンカテーテル１は、カテーテルシャフ
ト３、バルーン５、コネクタ７、及び補強ワイヤ９等か
ら構成され、カテーテルシャフト３の末端側の一部の外
面に、ステンレス線１３が螺旋状に固着されている。ス
テンレス線１３は、コイル状になっているため全体とし
ては十分に撓み得る柔軟性があり、その一方、潰れに対
するある程度の強度を有し、このステンレス線１３が、
カテーテルシャフト３の柔軟性を損なうことなく、カテ
ーテルシャフト３を折れ曲がりにくくしている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＩＡＢＰ（大動脈内バ
ルーンパンピング）に用いられるバルーンカテーテルに
関する。
ルーンパンピング）に用いられるバルーンカテーテルに
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、急性心筋梗塞や心臓手術後の急性
循環不全などの患者に対して、心臓機能を補助するため
にＩＡＢＰ（大動脈内バルーンパンピング）が実施され
ている。このＩＡＢＰは、バルーンカテーテルを患者の
大腿動脈等から血管内に挿入して、先端のバルーンを大
動脈内に誘導・留置し、バルーンを心臓の拍動に合わせ
て膨張・収縮（パンピング）させるものである。
循環不全などの患者に対して、心臓機能を補助するため
にＩＡＢＰ（大動脈内バルーンパンピング）が実施され
ている。このＩＡＢＰは、バルーンカテーテルを患者の
大腿動脈等から血管内に挿入して、先端のバルーンを大
動脈内に誘導・留置し、バルーンを心臓の拍動に合わせ
て膨張・収縮（パンピング）させるものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のバ
ルーンカテーテルは、曲がりくねった血管内をうまく通
過させねばならないため、カテーテルシャフト部分がポ
リウレタン等の樹脂によってきわめて柔軟に作られてい
る。
ルーンカテーテルは、曲がりくねった血管内をうまく通
過させねばならないため、カテーテルシャフト部分がポ
リウレタン等の樹脂によってきわめて柔軟に作られてい
る。
【０００４】しかし、この様に柔軟であるが故に、バル
ーンカテーテルを曲がりくねった血管に挿入する際に、
カテーテルシャフトが折れ曲がってしまう恐れがあっ
た。また、血管にうまく挿入できた場合であっても、し
ばらく時間が経過した後で、カテーテルシャフトが折れ
曲がってしまうこともあった。
ーンカテーテルを曲がりくねった血管に挿入する際に、
カテーテルシャフトが折れ曲がってしまう恐れがあっ
た。また、血管にうまく挿入できた場合であっても、し
ばらく時間が経過した後で、カテーテルシャフトが折れ
曲がってしまうこともあった。
【０００５】更に、ＩＡＢＰ用バルーンカテーテルは、
通常、数日間にわたって使用されるため、その間に患者
が足を曲げたりすることがあり、この場合、カテーテル
シャフトが末端部付近で折れ曲がってしまう恐れがあっ
た。また更に、患者が病室を移動する場合、バルーンカ
テーテルがつながれた駆動機と患者のベッドとを同時に
移動させるが、その際、駆動機に接続されたカテーテル
シャフトの末端部が、駆動機によって引っ張られると、
カテーテルシャフトが末端部付近で折れ曲がってしまう
恐れがあった。
通常、数日間にわたって使用されるため、その間に患者
が足を曲げたりすることがあり、この場合、カテーテル
シャフトが末端部付近で折れ曲がってしまう恐れがあっ
た。また更に、患者が病室を移動する場合、バルーンカ
テーテルがつながれた駆動機と患者のベッドとを同時に
移動させるが、その際、駆動機に接続されたカテーテル
シャフトの末端部が、駆動機によって引っ張られると、
カテーテルシャフトが末端部付近で折れ曲がってしまう
恐れがあった。
【０００６】いずれにしても、カテーテルシャフトが折
れ曲がると、その折れ曲がった部分でカテーテルシャフ
トの内腔が閉塞され、バルーンのパンピングが不安定に
なる等といった問題が生じる恐れがあった。そこで本発
明は、十分な柔軟性を有すると共に、より折れ曲がりに
くいバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
れ曲がると、その折れ曲がった部分でカテーテルシャフ
トの内腔が閉塞され、バルーンのパンピングが不安定に
なる等といった問題が生じる恐れがあった。そこで本発
明は、十分な柔軟性を有すると共に、より折れ曲がりに
くいバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項１記載のバルーンカテーテルは、流体の給排
路となる内腔を有するカテーテルシャフトと、該カテー
テルシャフトの先端側に設けられ、前記内腔を介して給
排される流体によって膨張・収縮するバルーンとを備え
たバルーンカテーテルにおいて、前記カテーテルシャフ
トに金属線を螺旋状に固着したことを特徴とする。
め、請求項１記載のバルーンカテーテルは、流体の給排
路となる内腔を有するカテーテルシャフトと、該カテー
テルシャフトの先端側に設けられ、前記内腔を介して給
排される流体によって膨張・収縮するバルーンとを備え
たバルーンカテーテルにおいて、前記カテーテルシャフ
トに金属線を螺旋状に固着したことを特徴とする。
【０００８】また、請求項２記載のバルーンカテーテル
は、前記金属線が、前記カテーテルシャフトの末端側の
一部だけに固着されていることを特徴とする。また、請
求項３記載のバルーンカテーテルは、前記金属線が、前
記カテーテルシャフトの外面に固着されていることを特
徴とする。
は、前記金属線が、前記カテーテルシャフトの末端側の
一部だけに固着されていることを特徴とする。また、請
求項３記載のバルーンカテーテルは、前記金属線が、前
記カテーテルシャフトの外面に固着されていることを特
徴とする。
【０００９】また、請求項４記載のバルーンカテーテル
は、前記金属線が、前記カテーテルシャフトの内面に固
着されていることを特徴とする。また、請求項５記載の
バルーンカテーテルは、前記金属線が、前記カテーテル
シャフトの肉中に固着されていることを特徴とする。
は、前記金属線が、前記カテーテルシャフトの内面に固
着されていることを特徴とする。また、請求項５記載の
バルーンカテーテルは、前記金属線が、前記カテーテル
シャフトの肉中に固着されていることを特徴とする。
【００１０】
【作用、および効果】請求項１記載のバルーンカテーテ
ルによれば、カテーテルシャフトに固着された金属線
は、カテーテルシャフトの全体的な柔軟性を損なうこと
なく、局所におけるカテーテルシャフトの潰れに対する
強度を高める。そのため、カテーテルシャフトを湾曲さ
せても折れ曲がらなくなる。したがって、曲がりくねっ
た血管に挿入した場合や、患者あるいは外部から予期し
ない力が加えられた場合でも、カテーテルシャフトの内
腔が閉塞されるといった事態を招かず、安定してバルー
ンをパンピングさせることができる。
ルによれば、カテーテルシャフトに固着された金属線
は、カテーテルシャフトの全体的な柔軟性を損なうこと
なく、局所におけるカテーテルシャフトの潰れに対する
強度を高める。そのため、カテーテルシャフトを湾曲さ
せても折れ曲がらなくなる。したがって、曲がりくねっ
た血管に挿入した場合や、患者あるいは外部から予期し
ない力が加えられた場合でも、カテーテルシャフトの内
腔が閉塞されるといった事態を招かず、安定してバルー
ンをパンピングさせることができる。
【００１１】なお、本発明のバルーンカテーテルにおい
て、金属線は１本でも複数本でもよく、複数本の金属線
を固着する場合、それぞれ螺旋をなす複数の金属線は、
すべて左巻又は右巻のいずれかとして平行に固着して
も、左巻及び右巻の双方を組み合わせて固着してもよ
い。但し、左巻及び右巻の双方を組み合わせると金属線
の重なりができるので、カテーテルシャフトをより細く
するのには不利である。
て、金属線は１本でも複数本でもよく、複数本の金属線
を固着する場合、それぞれ螺旋をなす複数の金属線は、
すべて左巻又は右巻のいずれかとして平行に固着して
も、左巻及び右巻の双方を組み合わせて固着してもよ
い。但し、左巻及び右巻の双方を組み合わせると金属線
の重なりができるので、カテーテルシャフトをより細く
するのには不利である。
【００１２】また、請求項２記載のバルーンカテーテル
によれば、カテーテルシャフトの末端側の一部だけ、カ
テーテルシャフトの潰れに対する強度が高められてい
る。そのため、カテーテルシャフトの末端側について
は、湾曲させても折れ曲がらなくなる。一方、カテーテ
ルシャフトの先端側は、金属線が固着されないので、そ
の分だけカテーテルシャフトの外径を細くできる。した
がって、先端側部分については、よりスムーズに血管内
へ通すことができ、患者や外部から予期しない力を受け
やすいカテーテルシャフトの末端部付近の強度は高める
ことができる。
によれば、カテーテルシャフトの末端側の一部だけ、カ
テーテルシャフトの潰れに対する強度が高められてい
る。そのため、カテーテルシャフトの末端側について
は、湾曲させても折れ曲がらなくなる。一方、カテーテ
ルシャフトの先端側は、金属線が固着されないので、そ
の分だけカテーテルシャフトの外径を細くできる。した
がって、先端側部分については、よりスムーズに血管内
へ通すことができ、患者や外部から予期しない力を受け
やすいカテーテルシャフトの末端部付近の強度は高める
ことができる。
【００１３】なお、ここでいう末端側の一部とは、カテ
ーテルシャフト全体の内で、患者が動いたような場合に
湾曲する可能性のある部分を含んで、それよりも末端側
の部分を意味するが、その具体的な寸法等については、
患者の体格、カテーテルの挿入位置等を考慮して決定さ
れるものであって、一概に特定できるものではない。
ーテルシャフト全体の内で、患者が動いたような場合に
湾曲する可能性のある部分を含んで、それよりも末端側
の部分を意味するが、その具体的な寸法等については、
患者の体格、カテーテルの挿入位置等を考慮して決定さ
れるものであって、一概に特定できるものではない。
【００１４】また、請求項３記載のバルーンカテーテル
によれば、金属線をカテーテルシャフトの外面に固着し
たので、カテーテルシャフトの内面は滑らかになる。し
たがって、カテーテルシャフトの内腔を流体が流れる際
の流動抵抗は小さくなり、流動抵抗に応じてカテーテル
シャフトの内径はより細くできる。また、カテーテルシ
ャフトの外側から金属線を巻き付ければよいので、比較
的容易に製造することができる。
によれば、金属線をカテーテルシャフトの外面に固着し
たので、カテーテルシャフトの内面は滑らかになる。し
たがって、カテーテルシャフトの内腔を流体が流れる際
の流動抵抗は小さくなり、流動抵抗に応じてカテーテル
シャフトの内径はより細くできる。また、カテーテルシ
ャフトの外側から金属線を巻き付ければよいので、比較
的容易に製造することができる。
【００１５】また、請求項４記載のバルーンカテーテル
によれば、金属線をカテーテルシャフトの内面に固着し
たので、カテーテルシャフトの外面は滑らかになる。し
たがって、カテーテルシャフトの外面は、血管内へ通し
た際に血管壁を傷つけにくくなる。
によれば、金属線をカテーテルシャフトの内面に固着し
たので、カテーテルシャフトの外面は滑らかになる。し
たがって、カテーテルシャフトの外面は、血管内へ通し
た際に血管壁を傷つけにくくなる。
【００１６】また、請求項５記載のバルーンカテーテル
は、金属線をカテーテルシャフトの肉中に埋めて固着し
たので、カテーテルシャフトの外面及び内面は共に滑ら
かになる。したがって、給排される流体の流動抵抗は小
さく、しかも、血管壁を傷つけにくい優れたものとな
る。但し、請求項３又は請求項４記載のバルーンカテー
テルに比べると、製造にはいくらか手間がかかる。
は、金属線をカテーテルシャフトの肉中に埋めて固着し
たので、カテーテルシャフトの外面及び内面は共に滑ら
かになる。したがって、給排される流体の流動抵抗は小
さく、しかも、血管壁を傷つけにくい優れたものとな
る。但し、請求項３又は請求項４記載のバルーンカテー
テルに比べると、製造にはいくらか手間がかかる。
【００１７】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。実施例としてのＩＡＢＰ用バルーンカテーテル１
（以下、単にバルーンカテーテル１という）は、図１に
示す通り、ヘリウムガスの給排路となる内腔を有する柔
軟なポリウレタン製のチューブからなるカテーテルシャ
フト３と、カテーテルシャフト３の先端側に設けられた
柔軟なポリウレタン製のフィルムからなる紡錘形の袋状
体で、カテーテルシャフト３の内腔を介して給排される
ヘリウムガスによって膨張・収縮するバルーン５と、カ
テーテルシャフト３の末端側に設けられ、前記内腔に連
通する給排気ポート６を有するコネクタ７と、カテーテ
ルシャフト３及びバルーン５の略中心に配置され、一端
がバルーン５の先端にある先端チップ８に固定されて、
他端がコネクタ７に固定されたステンレス製の補強ワイ
ヤ９と、カテーテルシャフト３の先端側内面に固着され
たステンレス製の筒状部材であるマーカー１１とを備え
ている。
する。実施例としてのＩＡＢＰ用バルーンカテーテル１
（以下、単にバルーンカテーテル１という）は、図１に
示す通り、ヘリウムガスの給排路となる内腔を有する柔
軟なポリウレタン製のチューブからなるカテーテルシャ
フト３と、カテーテルシャフト３の先端側に設けられた
柔軟なポリウレタン製のフィルムからなる紡錘形の袋状
体で、カテーテルシャフト３の内腔を介して給排される
ヘリウムガスによって膨張・収縮するバルーン５と、カ
テーテルシャフト３の末端側に設けられ、前記内腔に連
通する給排気ポート６を有するコネクタ７と、カテーテ
ルシャフト３及びバルーン５の略中心に配置され、一端
がバルーン５の先端にある先端チップ８に固定されて、
他端がコネクタ７に固定されたステンレス製の補強ワイ
ヤ９と、カテーテルシャフト３の先端側内面に固着され
たステンレス製の筒状部材であるマーカー１１とを備え
ている。
【００１８】また、このバルーンカテーテル１の特徴的
な構成として、カテーテルシャフト３の末端側の一部の
外面には、ステンレス線１３が螺旋状に固着されてい
る。なお、図１は、バルーンカテーテル１の全体構造の
概略を示す図であって、各部の寸法の縦横比等は実際の
ものとは異なっている。
な構成として、カテーテルシャフト３の末端側の一部の
外面には、ステンレス線１３が螺旋状に固着されてい
る。なお、図１は、バルーンカテーテル１の全体構造の
概略を示す図であって、各部の寸法の縦横比等は実際の
ものとは異なっている。
【００１９】以上の様に構成されたバルーンカテーテル
１において、カテーテルシャフト３に固着されたステン
レス線１３は、コイル状になっているため全体としては
十分に撓み得る柔軟性があり、カテーテルシャフト３の
柔軟性を損なうことはない。その一方、コイル状のステ
ンレス線１３は、潰れに対するある程度の強度を有して
おり、ステンレス線１３の固着部分におけるカテーテル
シャフト３の潰れに対する強度を高めている。つまり、
ステンレス線１３は、カテーテルシャフト３の柔軟性を
損なうことなく、カテーテルシャフト３を折れ曲がりに
くくしている。したがって、カテーテルシャフト３を湾
曲させた場合でも、ステンレス線１３を固着した部分で
は、カテーテルシャフト３が折れ曲がって内腔を閉塞し
てしまうといったことが起きない。その結果、曲がりく
ねった血管に挿入した場合や、患者あるいは外部から予
期しない力が加えられた場合でも、カテーテルシャフト
３の内腔が閉塞されるといった事態を招かず、安定して
バルーンをパンピングさせることができる。
１において、カテーテルシャフト３に固着されたステン
レス線１３は、コイル状になっているため全体としては
十分に撓み得る柔軟性があり、カテーテルシャフト３の
柔軟性を損なうことはない。その一方、コイル状のステ
ンレス線１３は、潰れに対するある程度の強度を有して
おり、ステンレス線１３の固着部分におけるカテーテル
シャフト３の潰れに対する強度を高めている。つまり、
ステンレス線１３は、カテーテルシャフト３の柔軟性を
損なうことなく、カテーテルシャフト３を折れ曲がりに
くくしている。したがって、カテーテルシャフト３を湾
曲させた場合でも、ステンレス線１３を固着した部分で
は、カテーテルシャフト３が折れ曲がって内腔を閉塞し
てしまうといったことが起きない。その結果、曲がりく
ねった血管に挿入した場合や、患者あるいは外部から予
期しない力が加えられた場合でも、カテーテルシャフト
３の内腔が閉塞されるといった事態を招かず、安定して
バルーンをパンピングさせることができる。
【００２０】また特に、ステンレス線１３は、カテーテ
ルシャフト３の末端側の一部だけに設けてあるが、これ
は、カテーテルシャフト３の末端側が、患者の体内に留
置される先端側に比べ、患者の動きや外部から予期しな
い力を受けることにより、折れ曲がる可能性が高いため
である。
ルシャフト３の末端側の一部だけに設けてあるが、これ
は、カテーテルシャフト３の末端側が、患者の体内に留
置される先端側に比べ、患者の動きや外部から予期しな
い力を受けることにより、折れ曲がる可能性が高いため
である。
【００２１】この点、図２に示すバルーンカテーテル２
１の如く、ステンレス線１３をカテーテルシャフト３の
全体に固着しても、カテーテルシャフト３の折れ曲がり
は防止できる。但し、図１、図２のものを比較すると、
図１に示すバルーンカテーテル１の方が、カテーテルシ
ャフト３の先端側にステンレス線１３を設けていない
分、カテーテルシャフト３の先端側における外径を細く
でき、これにより、よりスムーズに血管内へ通すことが
できるというメリットがある。
１の如く、ステンレス線１３をカテーテルシャフト３の
全体に固着しても、カテーテルシャフト３の折れ曲がり
は防止できる。但し、図１、図２のものを比較すると、
図１に示すバルーンカテーテル１の方が、カテーテルシ
ャフト３の先端側にステンレス線１３を設けていない
分、カテーテルシャフト３の先端側における外径を細く
でき、これにより、よりスムーズに血管内へ通すことが
できるというメリットがある。
【００２２】また、ステンレス線１３は、カテーテルシ
ャフト３の外面に固着されているので、カテーテルシャ
フト３の内面は滑らかな面となっており、例えばカテー
テルシャフト３の内面にステンレス線を固着した場合に
比べると、カテーテルシャフト３の内腔をヘリウムガス
が流れる際の流動抵抗は小さく、その分、カテーテルシ
ャフト３の内径はより細くできる。また、製造に際して
も、カテーテルシャフト３の外側からステンレス線１３
を巻き付ければよいので、比較的容易に製造できる。
ャフト３の外面に固着されているので、カテーテルシャ
フト３の内面は滑らかな面となっており、例えばカテー
テルシャフト３の内面にステンレス線を固着した場合に
比べると、カテーテルシャフト３の内腔をヘリウムガス
が流れる際の流動抵抗は小さく、その分、カテーテルシ
ャフト３の内径はより細くできる。また、製造に際して
も、カテーテルシャフト３の外側からステンレス線１３
を巻き付ければよいので、比較的容易に製造できる。
【００２３】但し、ステンレス線１３をカテーテルシャ
フト３の内面に固着すると、逆にカテーテルシャフト３
の外面を滑らかにできるので、カテーテルシャフト３の
外面は、血管内へ通した際に血管壁をより傷つけにくく
なる。また、ステンレス線１３をカテーテルシャフト３
の肉中に埋めて固着すれば、カテーテルシャフト３の外
面及び内面は共に滑らかにできるので、ヘリウムガスの
流動抵抗は小さく、しかも、血管壁を傷つけにくい優れ
たものとなる。但し、ステンレス線１３をカテーテルシ
ャフト３の肉中に埋めるには、芯となるチューブにステ
ンレス線を巻き付けた上、更に樹脂コーティングを施す
といった手間のかかる製造工程になる。したがって、ス
テンレス線１３をカテーテルシャフト３の外面、内面、
肉中のいずれに固着するかは、最終的なカテーテルシャ
フト３の外径や、患者の血管径等を考慮して、最適なも
のを選択すればよい。
フト３の内面に固着すると、逆にカテーテルシャフト３
の外面を滑らかにできるので、カテーテルシャフト３の
外面は、血管内へ通した際に血管壁をより傷つけにくく
なる。また、ステンレス線１３をカテーテルシャフト３
の肉中に埋めて固着すれば、カテーテルシャフト３の外
面及び内面は共に滑らかにできるので、ヘリウムガスの
流動抵抗は小さく、しかも、血管壁を傷つけにくい優れ
たものとなる。但し、ステンレス線１３をカテーテルシ
ャフト３の肉中に埋めるには、芯となるチューブにステ
ンレス線を巻き付けた上、更に樹脂コーティングを施す
といった手間のかかる製造工程になる。したがって、ス
テンレス線１３をカテーテルシャフト３の外面、内面、
肉中のいずれに固着するかは、最終的なカテーテルシャ
フト３の外径や、患者の血管径等を考慮して、最適なも
のを選択すればよい。
【００２４】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
の種々なる態様を採用することができる。例えば、実施
例で示したステンレス線１３は、１本でも複数本でもよ
い。複数本のステンレス線１３を固着する場合は、すべ
て左巻又は右巻のいずれかとして平行に固着しても、左
巻及び右巻の双方を組み合わせて固着してもよい。但
し、左巻及び右巻の双方を組み合わせるとステンレス線
１３の重なりができるので、カテーテルシャフト３をよ
り細くするには、すべて左巻又は右巻のいずれかとする
方がよい。
はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
の種々なる態様を採用することができる。例えば、実施
例で示したステンレス線１３は、１本でも複数本でもよ
い。複数本のステンレス線１３を固着する場合は、すべ
て左巻又は右巻のいずれかとして平行に固着しても、左
巻及び右巻の双方を組み合わせて固着してもよい。但
し、左巻及び右巻の双方を組み合わせるとステンレス線
１３の重なりができるので、カテーテルシャフト３をよ
り細くするには、すべて左巻又は右巻のいずれかとする
方がよい。
【００２５】また、実施例では、カテーテルシャフト内
に補強ワイヤが固定された構造のいわゆるシングルルー
メンタイプのバルーンカテーテルを示したが、本発明
は、カテーテルシャフトを二重チューブとし、血管内に
予め留置されるガイドワイヤを内側のチューブに通して
使用されるいわゆるダブルルーメンタイプのバルーンカ
テーテルにも適用できる。
に補強ワイヤが固定された構造のいわゆるシングルルー
メンタイプのバルーンカテーテルを示したが、本発明
は、カテーテルシャフトを二重チューブとし、血管内に
予め留置されるガイドワイヤを内側のチューブに通して
使用されるいわゆるダブルルーメンタイプのバルーンカ
テーテルにも適用できる。
【図１】 実施例としてのバルーンカテーテルを示す正
面図である。
面図である。
【図２】 別の実施例としてのバルーンカテーテルを示
す正面図である。
す正面図である。
１，２１・・・バルーンカテーテル、３・・・カテーテ
ルシャフト、５・・・バルーン、６・・・給排気ポー
ト、７・・・コネクタ、８・・・先端チップ、９・・・
補強ワイヤ、１１・・・マーカー、１３・・・ステンレ
ス線。
ルシャフト、５・・・バルーン、６・・・給排気ポー
ト、７・・・コネクタ、８・・・先端チップ、９・・・
補強ワイヤ、１１・・・マーカー、１３・・・ステンレ
ス線。
Claims (5)
- 【請求項１】 流体の給排路となる内腔を有するカテー
テルシャフトと、該カテーテルシャフトの先端側に設け
られ、前記内腔を介して給排される流体によって膨張・
収縮するバルーンとを備えたバルーンカテーテルにおい
て、 前記カテーテルシャフトに金属線を螺旋状に固着したこ
とを特徴とするバルーンカテーテル。 - 【請求項２】 請求項１記載のバルーンカテーテルにお
いて、 前記金属線が、前記カテーテルシャフトの末端側の一部
だけに固着されていることを特徴とするバルーンカテー
テル。 - 【請求項３】 請求項１又は請求項２記載のバルーンカ
テーテルにおいて、 前記金属線が、前記カテーテルシャフトの外面に固着さ
れていることを特徴とするバルーンカテーテル。 - 【請求項４】 請求項１又は請求項２記載のバルーンカ
テーテルにおいて、 前記金属線が、前記カテーテルシャフトの内面に固着さ
れていることを特徴とするバルーンカテーテル。 - 【請求項５】 請求項１又は請求項２記載のバルーンカ
テーテルにおいて、 前記金属線が、前記カテーテルシャフトの肉中に固着さ
れていることを特徴とするバルーンカテーテル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7101278A JPH08294537A (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | バルーンカテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7101278A JPH08294537A (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | バルーンカテーテル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08294537A true JPH08294537A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=14296412
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7101278A Pending JPH08294537A (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | バルーンカテーテル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08294537A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024024770A1 (ja) * | 2022-07-28 | 2024-02-01 | ニプロ株式会社 | バルーンカテーテル |
-
1995
- 1995-04-25 JP JP7101278A patent/JPH08294537A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024024770A1 (ja) * | 2022-07-28 | 2024-02-01 | ニプロ株式会社 | バルーンカテーテル |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041130 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050419 |