JPH08294400A - クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用プローブ及びプライマー、該プローブ又はプライマーを用いるクラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定方法、並びに該プローブ又はプライマーを含有してなるクラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用試薬 - Google Patents
クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用プローブ及びプライマー、該プローブ又はプライマーを用いるクラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定方法、並びに該プローブ又はプライマーを含有してなるクラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用試薬Info
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- JPH08294400A JPH08294400A JP7106015A JP10601595A JPH08294400A JP H08294400 A JPH08294400 A JP H08294400A JP 7106015 A JP7106015 A JP 7106015A JP 10601595 A JP10601595 A JP 10601595A JP H08294400 A JPH08294400 A JP H08294400A
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Abstract
検出・測定するためのプローブ及びプライマーを提供
し、さらに、これを用いたクラミジア・ニューモニエ遺
伝子の特異的検出・測定方法、並びに該プローブ又はプ
ライマーを含有してなるクラミジア・ニューモニエ遺伝
子の検出・測定用試薬を提供する。 【構成】 (a)配列番号1のDNAの中の連続した少
なくとも10塩基の塩基配列を有するDNA、(b)上
記(a)のDNAに相補的なDNA、又は(c)上記
(a)若しくは(b)のDNAと90%以上の相同性を
有するDNAのいずれかを含有するDNAからなる、ク
ラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用プロー
ブ、このプローブを用いる、クラミジア・ニューモニエ
遺伝子の検出・測定方法、このプローブを含有してなる
クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用試薬。
Description
ニエ遺伝子の検出・測定用プローブ及びプライマー、該
プローブ又はプライマーを用いるクラミジア・ニューモ
ニエ遺伝子の検出・測定方法、並びに該プローブ又はプ
ライマーを含有してなるクラミジア・ニューモニエ遺伝
子の検出・測定用試薬に関する。本発明は医薬品工業、
特にクラミジア・ニューモニエ感染症の診断薬の製造に
おいて有効に利用される。
物は、クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomat
is)、クラミジア・シッタシ(Chlamydia psittaci)、ク
ラミジア・ペコラム(Chlamydia pecorum)、クラミジア
・ニューモニエ(Chlamydia pneumoniae)等の種(Specie
s)が知られている。クラミジア・ニューモニエは肺
炎、上気道炎などの呼吸器感染症の原因菌として広く蔓
延していることが知られており、クラミジア・ニューモ
ニエ感染症の治療には適切な抗生物質を投与することが
必要である。しかし、クラミジア・ニューモニエが引き
起こす呼吸器感染症の症状は、マイコプラズマ・ニュー
モニエやインフルエンザウイルスが原因で起こる感染症
の症状と類似しているので、しばしば誤診されやすい。
そのため、治療に際してはクラミジア・ニューモニエに
感染しているか否かを調べる必要がある。
る方法としては遺伝子検査法がある。これは、核酸プロ
ーブ等を用いて検体中に検出対象の微生物の遺伝子が存
在するか否かを調べる方法である。クラミジア・ニュー
モニエの遺伝子検査法としては、特表昭64−5000
83号公報、米国特許第5,281,518号公報、及
びWO94/04549号公報に記載された方法が知ら
れている。
500083号公報及び米国特許第5,281,518
号公報には、クラミジア・ニューモニエ染色体DNAそ
のもの又は染色体DNAを制限酵素等で分解して得られ
るDNA断片をプローブとして用いることが記載されて
いるだけであり、これらのDNAの塩基配列は明らかで
はなく、それゆえ、プローブの特異性が定かではなく、
また反応条件の設定も困難である。一方、WO94/0
4549号公報に記載された方法は、リボソームRNA
又はそれをコードするDNAにハイブリダイズするプロ
ーブを用いるものであるが、リボソームRNAはすべて
の生物において比較的相同性が高いため、このプローブ
の特異性も定かではない。
子を特異的に検出・測定するためのプローブ及びプライ
マーを提供し、さらに、これを用いたクラミジア・ニュ
ーモニエ遺伝子の特異的検出・測定方法、並びに該プロ
ーブ又はプライマーを含有してなるクラミジア・ニュー
モニエ遺伝子の検出・測定用試薬を提供することを目的
とする。
ア・ニューモニエのゲノムDNAから、クラミジア・ニ
ューモニエの抗原ポリペプチドをコードするDNAを取
得し、その塩基配列を解読・解析することによって本発
明を完成した。
0)に関するものである。 (1)(a)配列番号1のDNAの中の連続した少なく
とも10塩基の塩基配列を有するDNA、(b)上記
(a)のDNAに相補的なDNA、又は(c)上記
(a)若しくは(b)のDNAと90%以上の相同性を
有するDNA、のいずれかを含有するDNAからなる、
クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用プロー
ブ。 (2)塩基配列が配列番号2の塩基配列である、上記
(1)記載のプローブ。 (3)塩基配列が配列番号3の塩基配列である、上記
(1)記載のプローブ。 (4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のプローブ
を用いる、クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測
定方法。 (5)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のプローブ
を含有してなるクラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出
・測定用試薬。 (6)(a)配列番号1のDNAの中の連続した少なく
とも10塩基の塩基配列を有するDNA、(b)上記
(a)のDNAに相補的なDNA、又は(c)上記
(a)若しくは(b)のDNAと90%以上の相同性を
有するDNA、のいずれかを含有するDNAからなる、
クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用プライ
マー。 (7)塩基配列が配列番号2の塩基配列である、上記
(6)記載のプライマー。 (8)塩基配列が配列番号3の塩基配列である、上記
(6)記載のプライマー。 (9)上記(6)〜(8)のいずれかに記載のプライマ
ーを用いる、クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・
測定方法。 (10)上記(6)〜(8)のいずれかに記載のプライ
マーを含有してなるクラミジア・ニューモニエ遺伝子の
検出・測定用試薬。
下の通りである。 dATP:デオキシアデノシン−5′−三リン酸(deox
yadenosine 5′-triphosphate) dCTP:デオキシシチジン−5′−三リン酸(deoxyc
ytidine 5′-triphosphate) dGTP:デオキシグアノシン−5′−三リン酸(deox
yguanosine 5′-triphosphate) dTTP:デオキシチアミン−5′−三リン酸(deoxyt
hiamin 5′-triphosphate)
ニューモニエ遺伝子のクローニング、2.クラミジア・
ニューモニエ遺伝子の検出・測定用プローブ及びプライ
マー、3.クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測
定方法、並びに、4.クラミジア・ニューモニエ遺伝子
の検出・測定用試薬、の順に説明する。
ローニング 1.1 クラミジア・ニューモニエの培養 培養したHL細胞から細胞浮遊液を調製し、培養上清を
除去した後にクラミジア・ニューモニエの浮遊液を添加
してこれを培養し、遠心分離してクラミジア・ニューモ
ニエ感染HL細胞を取得する。クラミジア・ニューモニ
エとしては、例えばクラミジア・ニューモニエYK41
株(金本ら:ミクロバイオロジカル・イムノロジー、37
巻、495-498頁、1993年(Y.Kanamoto et al., Microbio
l. Immunol., Vol.37, p.495-498, 1993))が使用でき
る。 1.2 クラミジア・ニューモニエの基本小体の精製 クラミジア・ニューモニエ感染HL細胞を破砕し、遠心
分離し、上清を回収する。ウログラフィン(シェーリン
グ社製)を用いた連続密度勾配液にこの上清を添加して
遠心分離し、クラミジア・ニューモニエの基本小体に相
当するバンドを回収する。
ムDNAの調製 クラミジア・ニューモニエの基本小体を、1mM ED
TAを含む10mMトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)
(以下、TE緩衝液という)に懸濁し、1%ドデシル硫
酸ナトリウム(SDS)水溶液及び1mg/mlプロテイナ
ーゼK水溶液を加えて保温し、基本小体を溶解させる。
0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)飽和フェノー
ルを加えて撹拌し、遠心分離し、水層を回収する。さら
にRNA分解酵素(RNase)処理をし、フェノール
/クロロホルム/イソアミルアルコール処理とエタノー
ル沈殿処理をし、クラミジア・ニューモニエのゲノムD
NAを取得する。
作製 ゲノムDNAを制限酵素AccI、HaeIII及びAl
uIで消化し、フェノール/クロロホルム/イソアミル
アルコール処理とエタノール沈殿処理をし、部分消化D
NAを取得する。この部分消化DNAにリンカー、アデ
ノシン−5′−三リン酸(adenosine 5′-triphosphat
e、以下、ATPと略す)及びT4リガーゼを添加し
て、部分消化DNAにリンカーを付加させる。これを、
0.1M NaCl及び1mM EDTA含有10mM
トリス−塩酸緩衝液を移動相とするクロマ・スピン60
00(Chroma spin 6000)カラムにかけ、溶出液を分取
し、1kbpから7kbpのDNA断片を含む分画を回
収する。得られた分画にATP及びT4ポリヌクレオチ
ドキナーゼを加えて反応させ、DNA断片の5′端をリ
ン酸化する。反応液をフェノール/クロロホルム/イソ
アミルアルコール処理及びエタノール沈殿処理し、5′
端がリン酸化されたDNA断片を取得する。このDNA
断片に、予め制限酵素EcoRIで切断しておいたλgt
11DNA、ATP及びT4リガーゼを加えて反応さ
せ、市販のパッケージングキットを用い、得られた組換
えλgt11DNAをパッケージングし、ゲノムDNA発
現ライブラリーを作製する。
NAのクローニング クローニングするクラミジア・ニューモニエの遺伝子と
して、クラミジア・ニューモニエの73KDa抗原ポリ
ペプチドの遺伝子を利用する。大腸菌Y1090r−株
の培養液に上記ゲノムDNA発現ライブラリーを感染さ
せ、寒天培地上で培養し、イソプロピルチオ−β−D−
ガラクトシド(IPTG)水溶液に浸漬したニトロセル
ロースフィルターを利用して、挿入DNAの発現により
菌体内に産生されたタンパク質をニトロセルロースフィ
ルターに付着させる。このフィルターを牛血清アルブミ
ンを用いてブロッキング反応させ、洗浄し、次いでフィ
ルターを抗クラミジア・ニューモニエモノクローナル抗
体と反応させる。抗クラミジア・ニューモニエモノクロ
ーナル抗体としては、例えば、70及びAY6E2E8
を使用することができる。70は本発明者の一人の松本
等がクラミジア・ニューモニエKKpn−1株を抗原と
してマウスを免疫し、その脾臓細胞をミエローマ細胞と
融合させて得られたハイブリドーマ70が分泌する抗体
である。また、AY6E2E8は本発明者の一人の井筒
等が、クラミジア・ニューモニエYK−41株の基本小
体を抗原として、マウスを免疫し、その脾臓細胞をミエ
ローマと細胞融合させて得られたハイブリドーマAY6
E2E8が分泌する抗体AY6E2E8であり、AY6
E2E8を産生するハイブリドーマは工業技術院生命工
学工業技術研究所に受託番号FERM P−13688
として寄託されている。反応後、フィルターを洗浄し、
パーオキシダーゼ等の酵素で標識された抗マウスIgG
抗体を反応させる。反応後、フィルターを洗浄し、発色
基質液を添加して反応させる。発色基質液としては、例
えば、過酸化水素水溶液及び4−クロロ−1−ナフトー
ルのメタノール溶液を含む液を利用することができる。
反応後、フィルターを洗浄し、風乾させる。
培地上のプラークを同定し、プラークに含まれるλファ
ージを取得する。プラークが全て上記モノクローナル抗
体と反応するようになるまで前記操作を繰り返し、抗原
ポリペプチドをコードするDNAをクローン化し、抗ク
ラミジア・ニューモニエモノクローナル抗体反応性のク
ラミジア・ニューモニエ抗原ポリペプチドを発現するλ
ファージを取得する。
リペプチドをコードするDNAの取得 取得したλファージを大腸菌Y1090r−株に感染さ
せ、培養し、λファージを大量に生産する。市販のキッ
トを用いてλファージからDNAを取得・精製する。こ
のDNAにプライマー、タックポリメラーゼ(Taq Poly
merase)及びデオキシヌクレオチド類を添加し、加熱、
冷却、保温の工程を繰り返し、λgt11に挿入されたDN
Aを増幅させる。プライマーとしては、例えば、λgt1
1・フォワード・プライマー(λgt11 forward prime
r)及びλgt11・リバース・プライマー(λgt11 re
verse primer)(いずれも宝酒造株式会社製)があり、
タックポリメラーゼとしては、例えば、アンプリタック
・DNA・ポリメラーゼ(AmpliTaq DNA Polymerase)
がある。このDNA増幅方法の一般的手法はPCR法と
して知られており、詳細は「サムブロック他編集、モレ
キュラー・クローニング 第2版(コールド・スプリン
グ・ハーバー・ラボラトリー)(1989年)」(J.Samblook
et al., Molecular Cloning 2nd ed., Cold Spring Ha
rbor Laboratory Press (1989)、以下、本文献を文
献″モレキュラー・クローニング″という)に記載され
ている。
定・解析する。DNAの取得には市販のキットを使用す
ることができ、例えばウイザード・PCR・プレップキ
ット(Wizard PCR Prep kit)(プロメガ(Promega)社製品)
を使用することができる。また、塩基配列を決定はタッ
クポリメラーゼを用いた蛍光標識ターミネータサイクル
シークエンス法で行うことができ、この方法を用いるに
は、パーキン・エルマー・ジャパン社から販売されてい
るキットを使用することができる。また、分析にあたっ
ては市販の機械、例えば373A型DNAシークエンサ
(アプライドバイオシステムズ社)を利用することがで
きる。
列を遺伝子配列分析ソフトで解析し、編集、連結、アミ
ノ酸翻訳領域の推定を行なう。遺伝子配列分析ソフトと
しては、「DNASIS」(日立ソフトウェアエンジニ
アリング社)を用いることができる。解析の結果、完全
長の遺伝子が取得できていない場合は、既に取得されて
いるDNAの前後のDNAをゲノムウォーキングによっ
て取得する。ゲノムウォーキングを行うには、宝酒造
(株)から販売されているキットを使用することができ
る。
出・測定用プローブ及びプライマー クラミジア・ニューモニエの73KDa抗原ポリペプチ
ドをコードするDNAは配列番号1の塩基配列を有す
る。本発明のプローブ及びプライマーは、(a)配列番
号1のDNAの中の連続した少なくとも10塩基の塩基
配列を有するDNA、(b)上記(a)のDNAに相補
的なDNA、又は(c)上記(a)若しくは(b)のD
NAと90%以上の相同性を有するDNA、のいずれか
を含有するDNAからなる。塩基配列の長さとしては、
10〜50塩基が好ましく、より好ましくは15〜20
塩基である。本発明のプローブ及びプライマーの具体例
としては、例えば、配列番号2の塩基配列からなるDN
Aや配列番号3の塩基配列からなるDNAがある。
DNA合成装置を使用して容易に合成することができ
る。DNA合成装置はアプライドバイオシステムズ(Ap
pliedBiosystems)社等で販売されている。また、予め
短いDNA断片を化学合成し、これをプライマーとして
後述のPCR法を行って長いDNA断片を作製すること
もできる。
記DNAを標識物で標識されたものも含まれる。標識物
としては、例えば、ビオチン(Biotin)、アビジン(Av
idin)、ストレプトアビジン(Streptoavidin)、ディ
ゴキシゲニン(Digoxigenin)等の化学物質、アルカリ
フォスファターゼ(Alkaline phosphatase)、ルシフェ
ラーゼ(Luciferase)、ペルオキシダーゼ(Peroxidas
e)、β−ガラクトシダーゼ(β-galactosidase)等の
酵素、フルオレセイン(Fluorescine)等の蛍光物質が
ある。プローブにビオチンを付加させるには、例えば、
ターミナルトランスフェラーゼ(Terminal transferas
e)存在下で、プローブにビオチン化されたデオキシウ
リジン−5′−三リン酸(deoxyuridine 5′-triphosph
ate)を添加する。ターミナルトランスフェラーゼやビ
オチン化されたデオキシウリジン−5′−三リン酸はキ
ットとしてベーリンガーマンハイム(Boehringer Mannhe
im)社から購入できる。ビオチン以外の標識物を付加す
る場合も市販のキットを使用することができ、このよう
なキットは宝酒造(株)や東洋紡(株)から購入できる。ま
た、文献″モレキュラー・クローニング″に記載されて
いる方法に従って標識物を付加させてもよい。
用することもでき、その場合は例えば、T4ポリヌクレ
オチドキナーゼ(T4 polynucleotide kinase)存在下、
これに(γ−32P)dATPを添加する。放射性同位元
素で標識する一般的手法は文献″モレキュラー・クロー
ニング″に記載されている。T4ポリヌクレオチドキナ
ーゼは東洋紡(株)から、(γ−32P)dATPは(株)ア
マシャムから購入できる。
ローブやプライマーの代わりに、本発明のプローブやプ
ライマーの塩基配列に対応するRNA、即ち、塩基とし
てチミンがウラシルに置換され、糖としてデオキシリボ
ースがリボースに置換された核酸、も本発明のプローブ
やプライマーとして使用でき、これらの構成成分がRN
Aであるプローブやプライマーも本発明の検出・測定方
法や検出・測定用試薬に使用することがてきる。
出・測定方法 本発明のプローブを用いてクラミジア・ニューモニエ遺
伝子を検出・測定するには、例えば、検体中のDNAを
電気泳動して分子量で分離し、そのDNAをニトロセル
ロースフィルターやナイロンメンブレン等に移して固定
し、標識化された本発明のプローブを添加し、標識を検
出・測定する。この方法はサザンブロット法と呼ばれて
おり、その一般的手法は文献”モレキュラー・クローニ
ング”に記載されている。
ニューモニエ遺伝子を検出・測定するには、例えばPC
R法を行う。PCR法については既に述べているが、本
発明のプライマーを用いてPCR法を行うクラミジア・
ニューモニエ遺伝子の検出・測定方法の具体的な工程
は、下記の通りである。 (ア)DNAを含む検体に、本発明のプライマー、DN
Aポリメラーゼ、dATP、dCTP、dGTP及びd
TTPを含む緩衝液を添加し、加熱する。 (イ)冷却し、保温し、加熱する。 (ウ)(イ)の操作を繰返す。 (エ)反応液に含まれるDNAを検出・測定する。
例えば、患者の咽頭部綿棒擦過材料等から核酸を抽出し
たものがある。工程(ア)のDNAポリメラーゼとして
は例えばタック(Taq)ポリメラーゼを使用すること
ができる。タックポリメラーゼは東洋紡(株)から購入で
きる。工程(ア)の加熱は例えば90℃〜100℃で1
〜10分間静置する。工程(イ)の冷却は例えば45℃
〜65℃で1〜5分間静置し、保温は例えば70℃〜8
0℃で3〜10分間静置し、加熱は例えば90℃〜10
0℃で1〜5分間静置する。工程(ア)の加熱操作や工
程(イ)の冷却、保温及び加熱の操作は、DNAサーマ
ルサイクラー(DNA thermal cycler)(登録商標)(パー
キン−エルマー シータス(Perkin-elmer Cetus)製)
を使用して行うことができる。工程(ウ)の繰返し回数
は特に限定されないが、30回程度繰り返す。工程
(エ)の反応液に含まれるDNAを検出・測定するに
は、例えば、反応液を臭化エチジウム含有アガロースゲ
ルを用いて電気泳動して反応液に含まれているDNAを
分子量で分離し、紫外線を照射する。使用した本発明の
プライマーが標識物で標識されている場合はその標識を
利用してDNAを検出・測定する。なお、一度工程
(ア)〜工程(ウ)を行った後、添加する本発明のプラ
イマーを別の塩基配列のものにし、再度工程(ア)〜工
程(ウ)を行ってから工程(エ)に入ってもよい。
出・測定用試薬 本発明のクラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定
用試薬としては、例えば、本発明のプローブ又はプライ
マーを含む水溶液が凍結された状態でプラスチック製の
容器に納められているものがある。
が、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。
K抗原ポリペプチドをコードするDNAの作製 (A)宿主細胞(HL細胞)の培養 予め、プラスチック製培養フラスコ(75cm2)の底面
いっぱいに増殖させたHL細胞をリン酸緩衝化生理食塩
液(以下、PBSという)マグネシウム不含(−)液5
mlで洗浄し、0.1%(w/v)トリプシンを含むPB
Sを5ml加えて細胞表面全体に行き渡らせ、その液を捨
てた後、37℃で10分間保温し、10%(v/v)牛
胎児血清を含むダルベッコMEM培地5mlを加え、ピペ
ッテイングによりHL細胞を剥離して、細胞浮遊液を調
製した。
培養するときは、培養フラスコに上記細胞浮遊液1ml及
び10%(v/v)牛胎児血清含有ダルベッコMEM培
地15〜20mlを加え、また、6ウェルプラスチック製
培養容器で培養するときは、上記細胞浮遊液8mlと10
%牛胎児血清含有ダルベッコMEM培地292mlとの混
合液4mlずつを各ウェルに加え、5%(v/v)炭酸ガ
ス雰囲気下で培養した。
1の培養 6ウェルプラスチック製培養容器(底面上)に増殖した
HL細胞の培養上清をピペットで取り除き、これに前述
のクラミジア・ニューモニエYK41株の浮遊液〔クラ
ミジア・ニューモニエYK41保存液を、1リットルあ
たり庶糖75g、リン酸一カリウム0.52g、リン酸
二カリウム1.22g及びグルタミン酸0.72gを含
む水溶液(以下、SPGという)で12ないし24倍に
希釈し、超音波で1分間処理し、2,000rpmで3分
間遠心分離した上清〕を1ウェルあたり2ml加えて、
2,000rpmで1時間遠心吸着を行った。遠心吸着
後、クラミジア・ニューモニエ浮遊液を除き、1μg/ml
シクロヘキシミド及び10%(v/v)牛胎児血清を含
むダルベッコMEM培地をウェルあたり4ml加え、5%
(v/v)炭酸ガス雰囲気下、36℃で3日間培養し
た。培養後、滅菌したシリコン片で細胞を剥離し、細胞
を回収した。これを8,000rpmで30分間遠心分離
して、沈殿をSPGに再懸濁し、−70℃で保存した
(以下、これをクラミジア・ニューモニエYK41保存
液という)。
の基本小体の精製 −70℃に保存しておいたクラミジア・ニューモニエY
K41感染凍結HL細胞浮遊液を融解し、テフロンホモ
ジナイザーでホモジナイズした。2,500rpmで10
分間遠心分離し、上清を回収した。沈殿は再びSPGに
懸濁し、同様の操作を行い、上清を回収した。同様の操
作を更に2回行い、得られた上清は集めて合わせた。
む0.03Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)、次い
で、ウログラフィン76%(シェーリング社製)3容量
と0.03Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)7容量と
の混合液を重層し、この上に先に回収した上清を注意深
く重層し、8,000rpmで1時間遠心分離した。50
%(w/v)庶糖を含む0.03Mトリス−塩酸緩衝液
(pH7.4)層及び沈殿を回収し、この回収液に同容量
のSPGを加え、10,000rpmで30分間遠心分離
した。上清を捨て、沈殿をSPGに懸濁した。遠心分離
管に、ウログラフィン76%(シェーリング社製)と
0.03Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)の35%か
ら50%(総量に対する前者の容量比)までの連続密度
勾配液を作製し、この上に懸濁液を重層し、8000rp
mで1時間遠心分離した。クラミジア・ニューモニエ Y
K41の基本小体に相当するバンドを回収し、これをS
PGで2倍に希釈し、10000rpmで30分間遠心分
離した。得られた沈殿をSPGに懸濁し、タンパク質濃
度を測定(バイオラッド社のタンパク測定キットを用
い、牛血清アルブミンを標準とした)後、−70℃で保
存した。
1株のゲノムDNAの調製 上記精製クラミジア・ニューモニエYK−41株の基本
小体の懸濁液300μl(タンパク質濃度:1.37mg
/ml)を4℃、12,000rpmで5分間遠心分離した。
沈殿に1mM EDTAを含む10mMトリス−塩酸緩
衝液pH8.0(以下、TE緩衝液という)500μlを
加えて懸濁した。同様の遠心分離を再度行い、沈殿を3
00μlのTE緩衝液に懸濁した。1%SDS水溶液3
0μl及び1mg/mlプロテイナーゼK水溶液30μlを
加え、56℃で30分間インキュベートし、基本小体を
溶解させた。0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)
飽和フェノール350μlを加え、ボルテックスミキサ
ーでよく混合後、4℃、12,000rpmで5分間遠心
分離し、水層を回収した(DNAの抽出)。この抽出操
作はもう一度繰り返した。10mg/mlのRNase溶液
を2μl加え、37℃で2時間インキュベートし、RN
Aを分解した。0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH8.
0)飽和フェノール、クロロホルム及びイソアミルアル
コールの25:24:1(容量比)の混合液(以下、P
CIという)300μlを加え、ボルテックスミキサー
でよく混合し、4℃、12,000rpmで5分間遠心分
離し、水層を回収した。この操作を合計5回繰り返し
た。
アンモニウム水溶液及び2容のエタノールを加え、5分
間放置し、DNAを析出させたのち、4℃、12,00
0rpmで5分間遠心分離した。沈殿は70%エタノール
水溶液600μlを加え、混合し、4℃、12,000
rpmで5分間遠心分離する洗浄を2回繰り返した。遠沈
管のふたを開けたまま15分間放置して沈殿を乾燥さ
せ、これにTE200μlを加えて溶かし、−20℃に
保存した。
製 ゲノムDNA溶液100μlに、制限酵素用M-buffer1
0μl、制限酵素混合液(AccI、HaeIII及び1
/50希釈のAluI各0.4μlとTE20μlを混
合)10μlを加え、37℃で20分間反応させた。な
お、上記20分の反応時間は、DNAが1kbp〜7k
bpの大きさの部分消化DNAに分解される時間で、予
め少量のゲノムDNAを用いて試験した。上記反応液に
PCIを100μl加え、ボルテックスミキサーでよく
混ぜ、4℃、12,000rpmで5分間遠心分離し、水
層を回収した。これに3M酢酸ナトリウム水溶液10μ
l及びエタノール220μlを加え、−80℃に15分
間静置し、部分消化DNAを析出させた。4℃、12,
000rpmで5分間遠心分離し、上清液を捨てたのち、
沈殿に70%エタノール水溶液500μlを加えて混
ぜ、再び、12,000rpmで5分間遠心分離した。上
清液を捨て、沈殿を減圧下に乾燥した。
に溶かし、その19μlをとり、これに下記化1で示す
リンカー(20pmole/μl)14μl、10mM AT
P4.5μl、50mM MgCl2、50mMジチオ
スレイトール及び500μg/ml牛血清アルブミン含有
0.2Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.6、以下、10倍
濃度ライゲーション用緩衝液という)4.5μl、精製
水2μl及びT4リガーゼ1μlを加え、16℃で4時
間反応させ、リンカーを付加させた。
0.1M NaCl及び1mM EDTA含有10mMト
リス−塩酸緩衝液を移動相とするChroma spin 6000カラ
ムにかけた。溶出液2滴ずつを分取し、各分画の一部を
0.8%アガロースゲル電気泳動で分析して、1kbp
から7kbpのDNA断片を含む分画を回収した。得ら
れた分画144μlに、精製水13μl、10mM A
TP 20μl、0.1M MgCl2、50mMジチオ
スレイトール、1mMスペルミジン塩酸塩及び1mM
EDTA含有0.5Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.6、
以下、10倍濃度リン酸化反応用緩衝液という。)20
μl、及びT4ポリヌクレオチドキナーゼ3μlを加
え、37℃で30分間反応させ、DNA断片の5′端を
リン酸化した。PCI 200μlを加えてよく振り混
ぜた後、4℃、12,000rpmで5分間遠心分離し、
水層を回収した。20mg/mlグリコーゲン水溶液1μ
l、3M酢酸ナトリウム水溶液20μl及びエタノール
400μlを加えてヌクレオチドを析出させた。4℃、
12,000rpmで10分間遠心分離し、上清を捨て、
沈殿に70%エタノール200μlを加え混ぜ、再び遠
心分離し、上清を捨て、沈殿を風乾し、精製水1μlを
加え溶かした。
RIで切断したλgt11 DNA(1μg/μl、ストラタ
ジーン(Stratagene)社)1μl、10倍濃度ライゲー
ション用緩衝液0.5μl、10mM ATP0.5μ
l、T4リガーゼ0.4μl及び精製水2μlを加え、
4℃で一晩反応させた。次いで、ギガパック(Gigapac
k)II Goldパッケージングキット(ストラタジーン社)
を用い、得られた組換えλgt11DNAをパッケージング
した。
Aのクローニング 大腸菌Y1090r−株の一白金耳を10mM MgS
O43ml、0.2%マルトース及び50μg/mlアンピシ
リン含有のLB(水1L中にNaCl 5g、ポリペプ
トン10g及び酵母エキス5gを含む)培地に接種し、
37℃で一晩振とう培養したのち、これを2,000rp
mで10分間遠心分離した。沈殿(大腸菌)に10mM
MgSO4水溶液9mlを加えて混ぜ、この大腸菌懸濁液
の0.35mlを採り、これにλgt11(DNAライブラ
リー)懸濁液を0.1〜10μl加え、37℃で20分
間インキューベートし、大腸菌にλgt11を感染させ
た。予め47℃に保温した液状LB寒天培地2.5ml
に、上記λgt11感染大腸菌を加え、これを直ちにLB
寒天培地上に撒いた。上層寒天培地が固化した後、42
℃で3〜4時間培養し、プラークが観察された時点で1
0mM IPTG水溶液に浸漬したニトロセルロースフ
ィルター(φ82mm)を上層寒天培地に乗せ、37℃で
12時間培養した。黒インクをつけた注射針で非対称に
3ヵ所突き刺してフィルターに目印をつけた後、フィル
ターを寒天培地からとり出し、150mMNaCl及び
0.1%ツィーン20含有20mMトリス−塩酸緩衝液
(pH7.5)(以下、TTBS緩衝液という)で3回洗
浄した。寒天培地は冷蔵庫中に保存した。
0mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)(以下、TBS
緩衝液という)の0.1%牛血清アルブミン含有液に浸
し、37℃で1時間振とうし、ブロッキング反応を行っ
た。次いで、フィルターをTTBS緩衝液で2回洗浄し
たのち、5〜10μg/mlの抗クラミジア・ニューモニエ
モノクローナル抗体(70又はAY6E2E8)のTT
BS溶液に浸し、37℃、1時間振とうした。フィルタ
ーをTTBS緩衝液で3回洗浄した後、パーオキシダー
ゼ標識の(50ng/ml)抗マウスIgG抗体溶液(TT
BS緩衝液)中、37℃で1時間振とうした。フィルタ
ーをTTBS緩衝液で3回、及びTBS緩衝液で3回洗
浄した後、発色基質液(TBS緩衝液100mlに30%
過酸化水素水溶液60μlと0.3% 4−クロロ−1
−ナフトールのメタノール溶液20mlを加えて調製)に
浸漬し、室温で約30分間放置した。十分発色した時点
でフィルターをとり出し、精製水で洗浄し、風乾した。
培地上のプラークを捜して同定し、この部分の寒天をパ
スツールピペットでつき刺し、プラークを回収した。回
収したプラークはクロロホルム1滴を加えた0.1M
NaCl、8mM硫酸マグネシウム及び0.01%ゼラ
チン含有50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)(以
下、SM緩衝液という)中に採り、4℃で一晩放置しプ
ラーク中のλファージを抽出した。プラークが全て上記
モノクローナル抗体と反応するようになるまで、前記操
作を繰り返し、抗原ポリペプチドをコードするDNAを
クローン化した。このようにして、抗クラミジア・ニュ
ーモニエモノクローナル抗体反応性のクラミジア・ニュ
ーモニエ抗原ポリペプチドを発現するλファージが得ら
れ、これを70−2Sλファージと命名した。
A精製 前記(F)で述べた方法と同様にしてプラークを形成さ
せ、一つのプラークを回収し、100μlのSM緩衝液
に入れ、4℃で一晩放置しλファージを抽出した。LB
培養液で一晩培養した大腸菌Y1090r−株250μ
lに、λファージ液5〜10μlを加え、37℃で20
分間放置し、大腸菌にλファージを感染させた。予め3
7℃に温めておいた10mM硫酸マグネシウムを含むL
B培地50mlに接種し、λファージによる大腸菌の溶
菌が起こるまで37℃で5〜7時間振とう培養した。2
50μlのクロロホルムを加え、3,000rpmで10
分間遠心分離し大腸菌細胞残渣を除き、λファージ懸濁
液を得た。λファージDNAは、Wizard λ preps キッ
ト(プロメガ社)を用いて精製した。
ペプチドをコードするDNAの増幅 600μl用のマイクロチューブに、精製水61.5μ
l、10倍濃度 反応用緩衝液(500mM KCl、
15mM MgCl2、0.01%ゼラチンを含むトリ
ス−塩酸緩衝液pH8.3)10μl、20mM dN
TP 1μl、70−2SλファージDNA溶液0.1
μl、20nM λgt11 forward primer(宝酒造株
式会社)1μl、20nM λgt11 reverse primer
(宝酒造株式会社)1μl、AmpliTaq DNA Polymerase
0.5μlを入れ、ミネラルオイルを2〜3滴重層し
た。94℃ 30秒、55℃ 30秒、73℃ 2分の
サイクルのインキュベーションを30回繰返し、DNA
を増幅した。反応後、1.2%低温融解アガロースゲル
電気泳動を行い、増幅されたDNAを切り出して Wizar
d PCR Prep キット(プロメガ社)で精製した。
として、Taq DNA ポリメラーゼを用いた蛍光標識ターミ
ネータサイクルシークエンス法でシークエンス反応を行
い、373A型DNAシークエンサ(アプライドバイオ
システムズ社)で分析を行った。得られたDNA塩基配
列を遺伝子配列分析ソフト「DNASIS」(日立ソフ
トウェアエンジニアリング社)を用いて、編集、連結、
アミノ酸翻訳領域の推定を行ない、配列番号4の配列を
得た。配列番号4の配列の解析結果から、73KDa抗
原ポリペプチドについて、そのN末端からC末端に向け
て約90%のアミノ酸配列が解明されたことが分かっ
た。
ューモニエ遺伝子の検出 配列番号2の塩基配列からなるDNAと配列番号3の塩
基配列からなるDNAをアプライドバイオシステムズ社
製のDNA合成機で化学合成し、それぞれプライマー7
02F2、プライマー702R2と名付けた。クラミジ
ア・ニューモニエYK41株、またはクラミジア・トラ
コマチスL2株、又はクラミジア・シッタシBugd.
17−SL株を感染させた細胞を遠心分離で回収し、K
Cl 50mM、MgCl2 2.5mM、ゼラチン
0.1mg/ml、ノニデットP40(Nonidet P40) 0.4
5%トゥイーン20(Tween 20)0.45%、プロテイネ
ースK 0.1mg/mlを含む50mMトリス−塩酸緩衝
液(pH8.3)0.1mlを加え、56℃で1時間保温し
た後、95℃で10分間加熱してプロテイネースKを失
活させ、各クラミジアの遺伝子を含む試料とした。
2.5mM dNTP水溶液8μl、500mM KC
l及び15mM MgCl2を含む100mMトリス−
塩酸緩衝液(pH8.3)10μl、30μMの上記プラ
イマー702F2及びプライマー702R2の水溶液各
1μl、並びに5U/μl タックポリメラーゼ 0.
5μlを添加し、ミネラルオイル50μlを重層した
後、94℃30秒、60℃30秒、72℃60秒の加
熱、冷却、保温のサイクルを30回繰り返した。反応終
了後、反応液2μlを取得し、アガロースゲル電気泳動
を行い、ゲルを0.5μ/mlの臭化エチジウムに浸し、
紫外線照射下でDNAのバンドを観察した。その結果、
クラミジア・ニューモニエYK41株から得た試料につ
いて、配列番号1の塩基配列のうち、プライマー702
F2の塩基配列とプライマー702R2の塩基配列に相
補的な塩基配列で挾まれた領域に相当する約1.6kb
pの大きさのDNAのバンドが観察された。しかし、他
の株から得た試料についてはバンドが観察されなかっ
た。
・ニューモニエ遺伝子の検出・測定やクラミジア・ニュ
ーモニエ感染の診断に好適である。請求項2記載のプロ
ーブは、請求項1記載のプローブの効果を奏し、さら
に、クラミジア・ニューモニエに特異的な塩基配列を有
するので、クラミジア・ニューモニエ感染の正確な診断
に好適である。請求項3記載のプローブは、請求項1記
載のプローブの効果を奏し、さらに、クラミジア・ニュ
ーモニエに特異的な塩基配列を有するので、クラミジア
・ニューモニエ感染の正確な診断に好適である。請求項
4記載の検出・測定方法は、クラミジア・ニューモニエ
感染の診断に好適である。請求項5記載の検出・測定用
試薬は、クラミジア・ニューモニエ感染の診断に好適で
あり、またその診断薬の製造に利用できる。請求項6記
載のプライマーは、クラミジア・ニューモニエ遺伝子の
検出・測定やクラミジア・ニューモニエ感染の診断に好
適である。請求項7記載のプライマーは、請求項6記載
のプライマーの効果を奏し、さらに、クラミジア・ニュ
ーモニエに特異的な塩基配列を有するので、クラミジア
・ニューモニエ感染の正確な診断に好適である。請求項
8記載のプライマーは、請求項7記載のプライマーの効
果を奏し、さらに、クラミジア・ニューモニエに特異的
な塩基配列を有するので、クラミジア・ニューモニエ感
染の正確な診断に好適である。請求項9記載の検出・測
定方法は、クラミジア・ニューモニエ感染の診断に好適
である。請求項10記載の検出・測定用試薬は、クラミ
ジア・ニューモニエ感染の診断に好適であり、またその
診断薬の製造に利用できる。
究所
究所
Claims (10)
- 【請求項1】 (a)配列番号1のDNAの中の連続し
た少なくとも10塩基の塩基配列を有するDNA、
(b)上記(a)のDNAに相補的なDNA、又は
(c)上記(a)若しくは(b)のDNAと90%以上
の相同性を有するDNA、のいずれかを含有するDNA
からなる、クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測
定用プローブ。 - 【請求項2】 塩基配列が配列番号2の塩基配列であ
る、請求項1記載のプローブ。 - 【請求項3】 塩基配列が配列番号3の塩基配列であ
る、請求項1記載のプローブ。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のプロー
ブを用いる、クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・
測定方法。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載のプロー
ブを含有してなるクラミジア・ニューモニエ遺伝子の検
出・測定用試薬。 - 【請求項6】 (a)配列番号1のDNAの中の連続し
た少なくとも10塩基の塩基配列を有するDNA、
(b)上記(a)のDNAに相補的なDNA、又は
(c)上記(a)若しくは(b)のDNAと90%以上
の相同性を有するDNA、のいずれかを含有するDNA
からなる、クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測
定用プライマー。 - 【請求項7】 塩基配列が配列番号2の塩基配列であ
る、請求項6記載のプライマー。 - 【請求項8】 塩基配列が配列番号3の塩基配列であ
る、請求項6記載のプライマー。 - 【請求項9】 請求項6〜8のいずれかに記載のプライ
マーを用いる、クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出
・測定方法。 - 【請求項10】 請求項6〜8のいずれかに記載のプラ
イマーを含有してなるクラミジア・ニューモニエ遺伝子
の検出・測定用試薬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7106015A JPH08294400A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用プローブ及びプライマー、該プローブ又はプライマーを用いるクラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定方法、並びに該プローブ又はプライマーを含有してなるクラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用試薬 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7106015A JPH08294400A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用プローブ及びプライマー、該プローブ又はプライマーを用いるクラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定方法、並びに該プローブ又はプライマーを含有してなるクラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用試薬 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08294400A true JPH08294400A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=14422840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7106015A Pending JPH08294400A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | クラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用プローブ及びプライマー、該プローブ又はプライマーを用いるクラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定方法、並びに該プローブ又はプライマーを含有してなるクラミジア・ニューモニエ遺伝子の検出・測定用試薬 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08294400A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1133572A2 (en) * | 1998-11-12 | 2001-09-19 | The Regents of the University of California | Chlamydia pneumoniae genome sequence |
US6682889B1 (en) | 2000-11-08 | 2004-01-27 | Becton, Dickinson And Company | Amplification and detection of organisms of the Chlamydiaceae family |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP7106015A patent/JPH08294400A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1133572A2 (en) * | 1998-11-12 | 2001-09-19 | The Regents of the University of California | Chlamydia pneumoniae genome sequence |
EP1133572A4 (en) * | 1998-11-12 | 2005-06-15 | Univ California | GENOME SEQUENCE OF CHLAMYDIA PNEUMONIAE |
US6682889B1 (en) | 2000-11-08 | 2004-01-27 | Becton, Dickinson And Company | Amplification and detection of organisms of the Chlamydiaceae family |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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A521 | Written amendment |
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A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A521 | Written amendment |
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|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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