JPH08294217A - メッセンジャーラックケーブル - Google Patents
メッセンジャーラックケーブルInfo
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- JPH08294217A JPH08294217A JP7096744A JP9674495A JPH08294217A JP H08294217 A JPH08294217 A JP H08294217A JP 7096744 A JP7096744 A JP 7096744A JP 9674495 A JP9674495 A JP 9674495A JP H08294217 A JPH08294217 A JP H08294217A
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- JP
- Japan
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- messenger
- holder
- cable
- wedge
- side member
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- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 メッセンジャーに各種用途のケーブルを簡単
にかつ短時間で固定し得、かつメッセンジャーに対する
ケーブルの撤去・交換を簡単に行えるようにしたメッセ
ンジャーラックケーブルを提供する。 【構成】 荷を吊り上げるためのメッセンジャー1にこ
れに沿わせてケーブル2を配線すべく、ケーブル2を把
持するくさび(テーパースリーブ6)と、メッセンジャ
ー1にその長手方向に間隔を隔てて配設され上記くさび
をくさび嵌合させてケーブル2をメッセンジャー1に配
線するホルダ3とを備えたものである。
にかつ短時間で固定し得、かつメッセンジャーに対する
ケーブルの撤去・交換を簡単に行えるようにしたメッセ
ンジャーラックケーブルを提供する。 【構成】 荷を吊り上げるためのメッセンジャー1にこ
れに沿わせてケーブル2を配線すべく、ケーブル2を把
持するくさび(テーパースリーブ6)と、メッセンジャ
ー1にその長手方向に間隔を隔てて配設され上記くさび
をくさび嵌合させてケーブル2をメッセンジャー1に配
線するホルダ3とを備えたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メッセンジャーに各種
用途のケーブルをクランプして配線するようにしたメッ
センジャーラックケーブルに関するものである。
用途のケーブルをクランプして配線するようにしたメッ
センジャーラックケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高層大形ビルディングやマンショ
ン等の建築構造物にあっては、映像用・放送用等の各種
通信機器、電話機、火災報知器など、様々な機器が設置
されている。これに伴い、建築構造物の垂直シャフト内
には、各階、各エリアに散在している電話機、通信機
器、報知器などに対する幹線ケーブルとして、各種用途
のケーブルが多条布設されている。
ン等の建築構造物にあっては、映像用・放送用等の各種
通信機器、電話機、火災報知器など、様々な機器が設置
されている。これに伴い、建築構造物の垂直シャフト内
には、各階、各エリアに散在している電話機、通信機
器、報知器などに対する幹線ケーブルとして、各種用途
のケーブルが多条布設されている。
【0003】従来、建築構造物の垂直シャフト内に各種
用途のケーブルを布設する場合、アルミニウムあるいは
スチールからなる梯子状の金物 (ケーブルラック) を定
尺品とつなぎ合わせて予めシャフト内に垂直に布設固定
しておき、必要なケーブルを1本ずつ吊り上げてこのケ
ーブルラックにバインド線等により0.5m程度の間隔
で固定して布設していた。ところが、このようなケーブ
ル布設作業では、ケーブルの固定は全て現地にて行われ
るため、現地におけるケーブル固定作業に多大な時間が
必要となっていた。
用途のケーブルを布設する場合、アルミニウムあるいは
スチールからなる梯子状の金物 (ケーブルラック) を定
尺品とつなぎ合わせて予めシャフト内に垂直に布設固定
しておき、必要なケーブルを1本ずつ吊り上げてこのケ
ーブルラックにバインド線等により0.5m程度の間隔
で固定して布設していた。ところが、このようなケーブ
ル布設作業では、ケーブルの固定は全て現地にて行われ
るため、現地におけるケーブル固定作業に多大な時間が
必要となっていた。
【0004】また、長尺のネットフェンスに予めケーブ
ルを小ピッチで固定しておき、このネットを垂直シャフ
ト内に吊り上げて一括布設することも行われているが、
ネットの強度に限界があり、弱電ケーブル等の比較的軽
いケーブルしか一括布設できなかった。また、この場合
には、布設後はネットとケーブルとを一括して各階ごと
に固定装置を施して固定しなければならず、非常に煩雑
な作業となっていた。そこで、上述のごとき欠点を解消
するために、1本のメッセンジャーに各種用途のケーブ
ルを固定して、垂直シャフト内に一括して吊り上げるよ
うにしたメッセンジャーラックケーブルが提案されてい
る。
ルを小ピッチで固定しておき、このネットを垂直シャフ
ト内に吊り上げて一括布設することも行われているが、
ネットの強度に限界があり、弱電ケーブル等の比較的軽
いケーブルしか一括布設できなかった。また、この場合
には、布設後はネットとケーブルとを一括して各階ごと
に固定装置を施して固定しなければならず、非常に煩雑
な作業となっていた。そこで、上述のごとき欠点を解消
するために、1本のメッセンジャーに各種用途のケーブ
ルを固定して、垂直シャフト内に一括して吊り上げるよ
うにしたメッセンジャーラックケーブルが提案されてい
る。
【0005】図11は、従来のメッセンジャーラックケ
ーブルの一例を示す図である。このメッセンジャーラッ
クケーブル40は、メッセンジャー1を中心として両側
に各種用途のケーブル2を並列配設し、これらケーブル
2をメッセンジャー1に金具本体41に取り付くサドル
42をねじ固定してなり、メッセンジャー1の上端を吊
り上げてメッセンジャー1を垂直シャフトに一点吊りす
ることにより各種用途のケーブルを一括布設するもので
ある。
ーブルの一例を示す図である。このメッセンジャーラッ
クケーブル40は、メッセンジャー1を中心として両側
に各種用途のケーブル2を並列配設し、これらケーブル
2をメッセンジャー1に金具本体41に取り付くサドル
42をねじ固定してなり、メッセンジャー1の上端を吊
り上げてメッセンジャー1を垂直シャフトに一点吊りす
ることにより各種用途のケーブルを一括布設するもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
メッセンジャーラックケーブルでは、メッセンジャーに
ケーブルを固定する手段として、上述の金具や、モール
ドが考えられているだけである。この点、ケーブルの固
定にサドルを用いるという方式は、ケーブルの固定やそ
の固定位置を調節する際に、ネジ止め作業が必要で、ケ
ーブルのクランプ作業に多くの時間を要するという問題
があった。また、モールドによる方式は、ケーブルの取
り替えやクランプ間の余長の調節も不可能なため分岐作
業の自由度がかなり低いという問題もある。
メッセンジャーラックケーブルでは、メッセンジャーに
ケーブルを固定する手段として、上述の金具や、モール
ドが考えられているだけである。この点、ケーブルの固
定にサドルを用いるという方式は、ケーブルの固定やそ
の固定位置を調節する際に、ネジ止め作業が必要で、ケ
ーブルのクランプ作業に多くの時間を要するという問題
があった。また、モールドによる方式は、ケーブルの取
り替えやクランプ間の余長の調節も不可能なため分岐作
業の自由度がかなり低いという問題もある。
【0007】本発明の目的は、メッセンジャーに簡単に
ケーブルを取り付けることができかつメッセンジャーか
らケーブルを簡単に取り外すことができるようにしたメ
ッセンジャーラックケーブルを提供することにある。
ケーブルを取り付けることができかつメッセンジャーか
らケーブルを簡単に取り外すことができるようにしたメ
ッセンジャーラックケーブルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、荷を吊り上げ
るためのメッセンジャーにこれに沿わせてケーブルを配
線すべく、ケーブルを把持するくさびと、メッセンジャ
ーにその長手方向に間隔を隔てて配設され上記くさびを
くさび嵌合させてケーブルをメッセンジャーに配線する
ホルダとを備えたものである。
るためのメッセンジャーにこれに沿わせてケーブルを配
線すべく、ケーブルを把持するくさびと、メッセンジャ
ーにその長手方向に間隔を隔てて配設され上記くさびを
くさび嵌合させてケーブルをメッセンジャーに配線する
ホルダとを備えたものである。
【0009】
【作用】上記構成により、ホルダにくさびをくさび嵌合
させれば、ケーブルをメッセンジャーに沿わせて配線で
き、くさびを緩めればケーブルの撤去、交換、ホルダ間
のケーブルの余長を調節することができる。
させれば、ケーブルをメッセンジャーに沿わせて配線で
き、くさびを緩めればケーブルの撤去、交換、ホルダ間
のケーブルの余長を調節することができる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の好適実施例を添付図面に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0011】図1において1は、各種のケーブル2を吊
り上げ、かつそのケーブル2を吊り下げておくためのメ
ッセンジャーであり、3は、メッセンジャー1にケーブ
ル2を吊り下げておくためのホルダである。このホルダ
3は、図2にも示したように、メッセンジャー1をその
前後(又は左右)から挟み込むための金属製の2枚の板
4,4に、その互いの挟持面を上下方向に沿わせてそれ
ぞれ反対方向に外向きに窪ませることにより、メッセン
ジャー1を環状に包囲するためのメッセンジャー通し孔
5と、ケーブル2を通しかつそのケーブル2の外周面に
装着されたくさびたるテーパースリーブ6をテーパ嵌合
させてケーブル2をテーパースリーブ6により把持する
テーパー孔7とを設けたものである。このうち、図1に
示したメッセンジャー通し孔5を構成する凹部5a,5
bの幅は、メッセンジャー1の外径(公称外径)よりも
適宜狭く、深さは、メッセンジャー1の外径dよりも適
宜浅くなっており、したがって、メッセンジャー通し孔
5の左右に、それぞれボルトの通し孔8を設けてこれに
通したボルト9にナット(図示せず)を螺合させて板
4,4同士を締め付ければ、メッセンジャー通し孔5を
構成する前後の凹部5a,5bによって、メッセンジャ
ー1が強固に挟みこまれ、このために、板4,4は、メ
ッセンジャー1と一体化しその一部となる。なお、これ
ら凹部5a,5bでメッセンジャー1を挟み込むという
場合は、凹部5a,5bの長手方向と直角に交わる断面
をVないしU字形として、外径dのある程度違うメッセ
ンジャー1を把持し得るようにすることももちろん可能
である。
り上げ、かつそのケーブル2を吊り下げておくためのメ
ッセンジャーであり、3は、メッセンジャー1にケーブ
ル2を吊り下げておくためのホルダである。このホルダ
3は、図2にも示したように、メッセンジャー1をその
前後(又は左右)から挟み込むための金属製の2枚の板
4,4に、その互いの挟持面を上下方向に沿わせてそれ
ぞれ反対方向に外向きに窪ませることにより、メッセン
ジャー1を環状に包囲するためのメッセンジャー通し孔
5と、ケーブル2を通しかつそのケーブル2の外周面に
装着されたくさびたるテーパースリーブ6をテーパ嵌合
させてケーブル2をテーパースリーブ6により把持する
テーパー孔7とを設けたものである。このうち、図1に
示したメッセンジャー通し孔5を構成する凹部5a,5
bの幅は、メッセンジャー1の外径(公称外径)よりも
適宜狭く、深さは、メッセンジャー1の外径dよりも適
宜浅くなっており、したがって、メッセンジャー通し孔
5の左右に、それぞれボルトの通し孔8を設けてこれに
通したボルト9にナット(図示せず)を螺合させて板
4,4同士を締め付ければ、メッセンジャー通し孔5を
構成する前後の凹部5a,5bによって、メッセンジャ
ー1が強固に挟みこまれ、このために、板4,4は、メ
ッセンジャー1と一体化しその一部となる。なお、これ
ら凹部5a,5bでメッセンジャー1を挟み込むという
場合は、凹部5a,5bの長手方向と直角に交わる断面
をVないしU字形として、外径dのある程度違うメッセ
ンジャー1を把持し得るようにすることももちろん可能
である。
【0012】板4,4の凹部7a,7bは、各々テーパ
ースリーブ6の斜面の傾きと合うテーパに形成され、板
4,4の上端において広さ深さが最大で板4,4の下端
において最小となるように形成され、これら凹部7a,
7bを板4,4の挟持方向に向き合わせ重ね合わせたと
きに、ケーブル2を通しかつテーパースリーブ6をくさ
び的に嵌合させるテーパー孔7を形成する。
ースリーブ6の斜面の傾きと合うテーパに形成され、板
4,4の上端において広さ深さが最大で板4,4の下端
において最小となるように形成され、これら凹部7a,
7bを板4,4の挟持方向に向き合わせ重ね合わせたと
きに、ケーブル2を通しかつテーパースリーブ6をくさ
び的に嵌合させるテーパー孔7を形成する。
【0013】テーパースリーブ6は、PVCの如く弾性
が高く、摩擦係数が大きくかつ耐候性のあるゴム材料か
らなり、ケーブル2への装着と、テーパー孔7とのくさ
び嵌合のために、図3に示したように、軸芯部にケーブ
ル2を通る筒孔10を有し、側部にテーパースリーブ6
の一端から他端まで延びたスリット(切り込み)11を
有している。スリット11と筒孔10とは、互いに連通
しており、このためテーパースリーブ6は、そのスリッ
ト11の反対側部分を中心として左右に弾性的に開閉す
ることが可能となる。したがって、図1に示すように、
ケーブル2をテーパー孔7にその下端より挿通した後、
テーパースリーブ6をスリット11を中心にして両手で
広げテーパースリーブ6の筒孔10を広げてテーパース
リーブ6をケーブル2の外周面に装着し、その後、打ち
込みないし押し込みにより、テーパー孔7にテーパース
リーブ6をテーパー嵌合させれば、ケーブル2は、テー
パースリーブ6の筒孔10の内面によって付勢される力
を受けてすべりなく把持され、ホルダ3に一体化され
る。
が高く、摩擦係数が大きくかつ耐候性のあるゴム材料か
らなり、ケーブル2への装着と、テーパー孔7とのくさ
び嵌合のために、図3に示したように、軸芯部にケーブ
ル2を通る筒孔10を有し、側部にテーパースリーブ6
の一端から他端まで延びたスリット(切り込み)11を
有している。スリット11と筒孔10とは、互いに連通
しており、このためテーパースリーブ6は、そのスリッ
ト11の反対側部分を中心として左右に弾性的に開閉す
ることが可能となる。したがって、図1に示すように、
ケーブル2をテーパー孔7にその下端より挿通した後、
テーパースリーブ6をスリット11を中心にして両手で
広げテーパースリーブ6の筒孔10を広げてテーパース
リーブ6をケーブル2の外周面に装着し、その後、打ち
込みないし押し込みにより、テーパー孔7にテーパース
リーブ6をテーパー嵌合させれば、ケーブル2は、テー
パースリーブ6の筒孔10の内面によって付勢される力
を受けてすべりなく把持され、ホルダ3に一体化され
る。
【0014】なお、テーパースリーブ6および凹部7
a,7bのテーパの傾きならびにテーパースリーブ6の
スリット11の幅は、ある程度外径の違うケーブル2の
把持を可能にするように設定されるものである。またテ
ーパースリーブ6のゴム硬度も、テーパースリーブ6の
打ち込み、ケーブル装着のための弾性及びケーブルの把
持を考慮して、ショア硬度約50°〜65°の硬さに調
整されるものであるが、図3に示したように、テーパー
スリーブ6を内層6aと外層6bとに分け、内層のみの
硬度を硬くして、テーパースリーブ6の取り扱い性を向
上させ、テーパースリーブ6の筒孔10内面全体がケー
ブル外周面に均等に接するようにしてもかまわない。
a,7bのテーパの傾きならびにテーパースリーブ6の
スリット11の幅は、ある程度外径の違うケーブル2の
把持を可能にするように設定されるものである。またテ
ーパースリーブ6のゴム硬度も、テーパースリーブ6の
打ち込み、ケーブル装着のための弾性及びケーブルの把
持を考慮して、ショア硬度約50°〜65°の硬さに調
整されるものであるが、図3に示したように、テーパー
スリーブ6を内層6aと外層6bとに分け、内層のみの
硬度を硬くして、テーパースリーブ6の取り扱い性を向
上させ、テーパースリーブ6の筒孔10内面全体がケー
ブル外周面に均等に接するようにしてもかまわない。
【0015】図4は、上述のメッセンジャー1、ホルダ
3、テーパースリーブ6、ボルト9およびナット(図示
せず)を用いて製作した1本のメッセンジャーラックケ
ーブル12を示している。
3、テーパースリーブ6、ボルト9およびナット(図示
せず)を用いて製作した1本のメッセンジャーラックケ
ーブル12を示している。
【0016】このメッセンジャーラックケーブル12
は、予めメッセンジャー1にその長手方向に所定間隔
(2m以上6m以下)を隔ててホルダ3を取り付けてお
き、これらホルダ3のテーパー孔7にケーブル2を通
し、ケーブル2にそのホルダ3の上方側の位置にテーパ
ースリーブ6を装着して、これらテーパースリーブ6
を、それぞれ下側のホルダ3のテーパー孔7に打ち込む
ことによって製作されたものである。従来のように、ケ
ーブル2ごとにサドル42でねじ止めするもの(図11
参照)と比べ、簡単にかつ短時間で製作することがで
き、かつ全体の吊り上げ重量も軽くすることができる。
またメッセンジャーラックケーブル12の製作中または
シャフト(垂直シャフト)の布設後に、テーパースリー
ブ6を適宜緩めるだけで、後分岐のためにホルダ3とそ
の隣のホルダ3との間の余長を修正することができるよ
うになり、ケーブル2の後分岐作業を簡単に行うことが
できる。また、ケーブル2の撤去が必要なときやケーブ
ル2の交換が必要なときにも、短い時間でその撤去や交
換を行うことができる。
は、予めメッセンジャー1にその長手方向に所定間隔
(2m以上6m以下)を隔ててホルダ3を取り付けてお
き、これらホルダ3のテーパー孔7にケーブル2を通
し、ケーブル2にそのホルダ3の上方側の位置にテーパ
ースリーブ6を装着して、これらテーパースリーブ6
を、それぞれ下側のホルダ3のテーパー孔7に打ち込む
ことによって製作されたものである。従来のように、ケ
ーブル2ごとにサドル42でねじ止めするもの(図11
参照)と比べ、簡単にかつ短時間で製作することがで
き、かつ全体の吊り上げ重量も軽くすることができる。
またメッセンジャーラックケーブル12の製作中または
シャフト(垂直シャフト)の布設後に、テーパースリー
ブ6を適宜緩めるだけで、後分岐のためにホルダ3とそ
の隣のホルダ3との間の余長を修正することができるよ
うになり、ケーブル2の後分岐作業を簡単に行うことが
できる。また、ケーブル2の撤去が必要なときやケーブ
ル2の交換が必要なときにも、短い時間でその撤去や交
換を行うことができる。
【0017】これらの作業時間をさらに短縮するために
は、図1、図2に示したように、一方の板4,4の中央
部と他方の板4の両端部にそれぞれ円形のカール部1
3,14を形成し、これらカール部13,14のカール
により内部に形成された円形の孔15に、ヒンジとなる
1本のピン16を通して、ホルダ3の端部に蝶番部17
に構成すればよい。このようにすれば板4,4の紛失と
いった問題も起こらない。また、メッセンジャーラック
ケーブル12の製作を簡単にするためには、図5に示す
ように構成しても構わない。すなわち、メッセンジャー
通し孔5の孔径を、メッセンジャー1が遊嵌し得る寸法
とし、カール部13,14と反対側の端部に前後の板
4,4同士を閉じるためのクリップ18を取り付け、メ
ッセンジャー1の長手方向に所定間隔(2m以上6m以
下)を隔てて、ホルダ3を載置するためのすべり止めた
るバンド金具19を、ボルト20・ナット(図示せず)
によって一体に取り付けて、バンド金具19に、ホルダ
3を介してケーブル2の荷を預けるように構成する。こ
こでクリップ18は、板4,4同士の開きを規制するた
めのものであり、図6に示したコ字形のクリップ18で
あっても、また図7に示すように、一方の板4の上・下
端部にそれぞれ形成した耳部20の孔21にピン22又
はボルトを落しこむようにして全体としてクリップ18
を構成するようにしても構わない。したがってこれらの
クリップ18により、上記ボルト9の廃止も可能とな
る。
は、図1、図2に示したように、一方の板4,4の中央
部と他方の板4の両端部にそれぞれ円形のカール部1
3,14を形成し、これらカール部13,14のカール
により内部に形成された円形の孔15に、ヒンジとなる
1本のピン16を通して、ホルダ3の端部に蝶番部17
に構成すればよい。このようにすれば板4,4の紛失と
いった問題も起こらない。また、メッセンジャーラック
ケーブル12の製作を簡単にするためには、図5に示す
ように構成しても構わない。すなわち、メッセンジャー
通し孔5の孔径を、メッセンジャー1が遊嵌し得る寸法
とし、カール部13,14と反対側の端部に前後の板
4,4同士を閉じるためのクリップ18を取り付け、メ
ッセンジャー1の長手方向に所定間隔(2m以上6m以
下)を隔てて、ホルダ3を載置するためのすべり止めた
るバンド金具19を、ボルト20・ナット(図示せず)
によって一体に取り付けて、バンド金具19に、ホルダ
3を介してケーブル2の荷を預けるように構成する。こ
こでクリップ18は、板4,4同士の開きを規制するた
めのものであり、図6に示したコ字形のクリップ18で
あっても、また図7に示すように、一方の板4の上・下
端部にそれぞれ形成した耳部20の孔21にピン22又
はボルトを落しこむようにして全体としてクリップ18
を構成するようにしても構わない。したがってこれらの
クリップ18により、上記ボルト9の廃止も可能とな
る。
【0018】図8、図9、図10は、ホルダの他の実施
例を説明するための図である。
例を説明するための図である。
【0019】図8に示すように、このホルダ3aは、ホ
ルダ側部材3bと、メッセンジャー側部材3cとからな
る。
ルダ側部材3bと、メッセンジャー側部材3cとからな
る。
【0020】ホルダ側部材3bは、図9に示すように、
メッセンジャー1を前後(又は左右)から挟み込むため
の金属製の2枚の板4a,4aに、そのテーパー孔7を
構成する凹部5a,5bの外側に、筒状孔(係止部)2
3を構成し得るように凹部24a,24bをそれぞれ設
け、さらにその筒状孔23の外側に上記カール部13,
14とピン16からなる蝶番部17を設け、筒状孔23
の反対側に、下向きに延びた脚(係合部)25を一体に
設けて構成され、メッセンジャー側部材3cは、図10
に示すように、メッセンジャー1を挟み込むための前後
2枚の板26,26間に、メッセンジャー1を挟み込む
ための凹部27,27をそれぞれ設け、凹部27,27
の左右に、これら板26,26を連結するためのボルト
28の通し孔29を設け、そして板26,26の一端部
に、上記ホルダ3と一体の脚25,25を上方から差し
込んで挿入させるための筒状孔(係合部)30を設けて
構成されている。
メッセンジャー1を前後(又は左右)から挟み込むため
の金属製の2枚の板4a,4aに、そのテーパー孔7を
構成する凹部5a,5bの外側に、筒状孔(係止部)2
3を構成し得るように凹部24a,24bをそれぞれ設
け、さらにその筒状孔23の外側に上記カール部13,
14とピン16からなる蝶番部17を設け、筒状孔23
の反対側に、下向きに延びた脚(係合部)25を一体に
設けて構成され、メッセンジャー側部材3cは、図10
に示すように、メッセンジャー1を挟み込むための前後
2枚の板26,26間に、メッセンジャー1を挟み込む
ための凹部27,27をそれぞれ設け、凹部27,27
の左右に、これら板26,26を連結するためのボルト
28の通し孔29を設け、そして板26,26の一端部
に、上記ホルダ3と一体の脚25,25を上方から差し
込んで挿入させるための筒状孔(係合部)30を設けて
構成されている。
【0021】つまり、図9に示すように、メッセンジャ
ー側部材3cの筒状孔30に、ホルダ側部材3bの2本
の脚25,25を挿入してこれにホルダ側部材3bを吊
り下げることにより、板4a,4aの外側への開きをな
くし、メッセンジャー側部材3cにケーブル2を吊り下
げることができるようにしたものである。
ー側部材3cの筒状孔30に、ホルダ側部材3bの2本
の脚25,25を挿入してこれにホルダ側部材3bを吊
り下げることにより、板4a,4aの外側への開きをな
くし、メッセンジャー側部材3cにケーブル2を吊り下
げることができるようにしたものである。
【0022】そして、ホルダ側部材3bのテーパー孔7
に上記テーパースリーブ6を介してケーブル2を取り付
けた後、そのホルダ側部材3bの筒状孔23に別のホル
ダ側部材3bの脚25,25を上方から挿入してメッセ
ンジャー側部材3cにホルダ側部材3bを継ぎ足し、そ
の後、その継ぎ足したホルダ側部材3bのテーパー孔7
に、テーパースリーブ6を介して別のケーブル2を取り
付けるという工程を繰り返し行うことにより、1本のメ
ーセンジャー1にケーブル2を1本だけでなく、複数吊
り下げることができるようにしたものである。従って、
ケーブル2の配設後にさらに新たにケーブル2を追加し
て吊り下げることも自在とある。なお、この場合に、メ
ッセンジャー側部材3cに形成する筒状孔30は、片側
一方のみではなく、メッセンジャー1周りに多数形成す
ることも可能である。また、上記したこれらの実施例に
あって上記すべり止めをバンド金具19として説明した
が、これらメッセンジャー側部材3cを樹脂のモールド
でメッセンジャー1に一体に成形しておくことも可能で
ある。また、上述の構成によりホルダ3を現場でメッセ
ンジャー1に取りつけることを簡単に行えるようになっ
たが、これを予め工場でメッセンジャー1に取り付けて
おき、現場ではケーブル2のみを取り付けるようにして
作業時間を短くし工期を短縮することも可能である。
に上記テーパースリーブ6を介してケーブル2を取り付
けた後、そのホルダ側部材3bの筒状孔23に別のホル
ダ側部材3bの脚25,25を上方から挿入してメッセ
ンジャー側部材3cにホルダ側部材3bを継ぎ足し、そ
の後、その継ぎ足したホルダ側部材3bのテーパー孔7
に、テーパースリーブ6を介して別のケーブル2を取り
付けるという工程を繰り返し行うことにより、1本のメ
ーセンジャー1にケーブル2を1本だけでなく、複数吊
り下げることができるようにしたものである。従って、
ケーブル2の配設後にさらに新たにケーブル2を追加し
て吊り下げることも自在とある。なお、この場合に、メ
ッセンジャー側部材3cに形成する筒状孔30は、片側
一方のみではなく、メッセンジャー1周りに多数形成す
ることも可能である。また、上記したこれらの実施例に
あって上記すべり止めをバンド金具19として説明した
が、これらメッセンジャー側部材3cを樹脂のモールド
でメッセンジャー1に一体に成形しておくことも可能で
ある。また、上述の構成によりホルダ3を現場でメッセ
ンジャー1に取りつけることを簡単に行えるようになっ
たが、これを予め工場でメッセンジャー1に取り付けて
おき、現場ではケーブル2のみを取り付けるようにして
作業時間を短くし工期を短縮することも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次の如く
優れた効果を発揮する。
優れた効果を発揮する。
【0024】(1) ケーブルをメッセンジャーに沿わせて
簡単に配線でき、またケーブルの撤去、交換、ホルダ間
のケーブルの余長の調節を簡単に行うことができる。
簡単に配線でき、またケーブルの撤去、交換、ホルダ間
のケーブルの余長の調節を簡単に行うことができる。
【0025】(2) 工事に合わせてメッセンジャーに必要
な数のケーブルを配線することができ、また、メッセン
ジャーに必要に応じてケーブルを追加することができ
る。
な数のケーブルを配線することができ、また、メッセン
ジャーに必要に応じてケーブルを追加することができ
る。
【図1】本発明のメッセンジャーラックケーブルの一実
施例を示す要部構成図である。
施例を示す要部構成図である。
【図2】本発明のメッセンジャーラックケーブルに適用
されるホルダの一例を示す斜視図である。
されるホルダの一例を示す斜視図である。
【図3】本発明のメッセンジャーラックケーブルに適用
されるテーパスリーブの一例を示す斜視図である。
されるテーパスリーブの一例を示す斜視図である。
【図4】本発明のメッセンジャーラックケーブルの一実
施例を示す概略図である。
施例を示す概略図である。
【図5】クランプ、すべり止め、ホルダとの関係を説明
するための図である。
するための図である。
【図6】クリップの一例を示す図である。
【図7】クリップの別の例を示す図である。
【図8】ホルダの他の実施例を示す要部構成図である。
【図9】ホルダを構成するホルダ側部材の一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図10】ホルダを構成するメッセンジャー側部材の一
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図10】従来のメッセンジャーラックケーブルを説明
するための構成図である。
するための構成図である。
1 メッセンジャー 2 ケーブル 3 ホルダ 3b ホルダ側部材 3c メッセンジャー側部材 5a,5b 凹部(くさび面) 6 テーパースリーブ(くさび) 7 テーパー孔 10 筒孔 11 スリット 17 蝶番部 19 すべり止め(金具) 23 筒状孔(係止部) 25 脚(係合部) 30 筒状孔(係止部)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメッセンジャーラックケーブルの一実
施例を示す要部構成図である。
施例を示す要部構成図である。
【図2】本発明のメッセンジャーラックケーブルに適用
されるホルダの一例を示す斜視図である。
されるホルダの一例を示す斜視図である。
【図3】本発明のメッセンジャーラックケーブルに適用
されるテーパスリーブの一例を示す斜視図である。
されるテーパスリーブの一例を示す斜視図である。
【図4】本発明のメッセンジャーラックケーブルの一実
施例を示す概略図である。
施例を示す概略図である。
【図5】クランプ、すべり止め、ホルダとの関係を説明
するための図である。
するための図である。
【図6】クリップの一例を示す図である。
【図7】クリップの別の例を示す図である。
【図8】ホルダの他の実施例を示す要部構成図である。
【図9】ホルダを構成するホルダ側部材の一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図10】ホルダを構成するメッセンジャー側部材の一
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図11】従来のメッセンジャーラックケーブルを説明
するための構成図である。
するための構成図である。
【符号の説明】 1 メッセンジャー 2 ケーブル 3 ホルダ 3b ホルダ側部材 3c メッセンジャー側部材 5a,5b 凹部(くさび面) 6 テーパースリーブ(くさび) 7 テーパー孔 10 筒孔 11 スリット 17 蝶番部 19 すべり止め(金具) 23 筒状孔(係止部) 25 脚(係合部) 30 筒状孔(係止部)
Claims (5)
- 【請求項1】 荷を吊り上げるためのメッセンジャーに
これに沿わせてケーブルを配線すべく、ケーブルを把持
するくさびと、メッセンジャーにその長手方向に間隔を
隔てて配設され上記くさびをくさび嵌合させてケーブル
をメッセンジャーに配線するホルダとを備えたことを特
徴とするメッセンジャーラックケーブル。 - 【請求項2】 上記メッセンジャーが、これに配設され
たホルダの直ぐ下にホルダのすべり落ちを規制するため
に金具又はモールドのすべり止めを一体的に有している
請求項1記載のメッセンジャーラックケーブル。 - 【請求項3】 上記ホルダが、上記メッセンジャーを挟
み込むべくその端部に蝶番部を有して折り畳み自在に形
成され、上記くさびをくさび嵌合させるためのくさび面
がその互いの折り畳み面を外側に窪ませて形成されてい
る請求項1記載のメッセンジャーラックケーブル。 - 【請求項4】 上記ホルダが、上記メッセンジャーを挟
み込むべくその端部に蝶番部を有して折り畳み自在に形
成され、上記くさびが、軸芯部にケーブル包囲して把持
するための筒孔を有し側部にその筒孔の拡縮のためのス
リットを有するゴム製のテーパースリーブからなり、上
記ホルダがそのテーパースリーブをくさび嵌合させるた
めのテーパー孔を有していることを特徴とする請求項1
記載のメッセンジャーラックケーブル。 - 【請求項5】 上記ホルダが上記くさびをくさび嵌合さ
せるホルダ側部材と、該ホルダ側部材をメッセンジャー
に吊り下げるメッセンジャー側部材とに分割して形成さ
れ、該メッセンジャー側部材がその上方からホルダ側部
材の係合部を係合させる係止部を有し、ホルダ側部材が
その上方からそのホルダ側部材とは別のホルダ側部材の
係合部を係合させる係止部を有している請求項1記載の
メッセンジャーラックケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7096744A JPH08294217A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | メッセンジャーラックケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7096744A JPH08294217A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | メッセンジャーラックケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08294217A true JPH08294217A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14173204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7096744A Pending JPH08294217A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | メッセンジャーラックケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08294217A (ja) |
-
1995
- 1995-04-21 JP JP7096744A patent/JPH08294217A/ja active Pending
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