JPH08294070A - 仮想環境表示装置 - Google Patents

仮想環境表示装置

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JPH08294070A
JPH08294070A JP7120503A JP12050395A JPH08294070A JP H08294070 A JPH08294070 A JP H08294070A JP 7120503 A JP7120503 A JP 7120503A JP 12050395 A JP12050395 A JP 12050395A JP H08294070 A JPH08294070 A JP H08294070A
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JP
Japan
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display device
head
virtual environment
visual display
line
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JP7120503A
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Ken Hirokawa
謙 廣川
Aogu Takeda
仰 竹田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】拘束感を受けず、頭の動きや視線の動きで仮想
世界を見渡すことができる頭部装着式視覚表示装置を提
供する。 【構成】制御用コンピュータ2には頭部装着式視覚表示
装置4内のジャイロセンサおよび視線計からの信号が入
力され、VR画像信号生成用コンピュータ1に任意のソ
フトウエア・パッケージから立体画像の信号を生成させ
る。立体画像を生成するための視線の方向は頭部装着式
視覚表示装置4内のジャイロセンサからの姿勢を示す情
報および頭部装着式視覚表示装置4内の視線計の視線方
向を示す情報により決められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は頭部装着式視覚表示装置
を用いた仮想環境表示装置に係わり、特に、視線計を用
いることにより、仮想環境画像の視線方向を変化させ、
あるいは、眼球の動きを検出して視野角を検出したり、
手を用いることなく機器を操作することを可能とする仮
想環境表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】頭部装着式視覚表示装置に3次元映像を
表示して仮想環境を与えるシュミレーションシステムと
していわゆるバーチャルリアリティの手法が開発されて
いる。例えば、車や航空機の操縦の訓練用のシステムで
は、体験者のハンドル等の操作により仮想環境を変化さ
せるものが公知である。
【0003】バーチャルリアリティにおいて、3次元映
像は頭部装着式視覚表示装置に写し出される。頭部装着
式視覚表示装置はHMDと称されているが、その基本構
造の例を図8に示す。図に示すボディには両眼と対応す
る位置に凸レンズが配置される。左右の凸レンズの後方
に夫々左眼用および右眼用の液晶パネル(LCD)が配
置され、その後方にカバーが取付けられる。このような
HMDを頭部に装着し両眼に左右の視差のあるLCDの
像が拡大して見える。左右の視差があるため立体像を見
ることができる。
【0004】LCDの像はコンピュータグラフイックに
より作られる。すなわち、ワールド座標上に設定した背
景物体を右眼および左眼の視点から任意の視線方向で見
た右眼用および左眼用の画像が算出されて、夫々左眼用
および右眼用のLCDに写し出される。このように、仮
想環境の画像を作るためには視線方向を決める必要があ
る。従来、頭の動きに応じて仮想世界が見渡せるよう
に、HMDを外部からリンクにより吊り下げ、リンクに
回動角を検出するポテンショメータ等のセンサを取付け
センサの信号により視線方向を決めていた。
【0005】このように、リンクによりHMDを支持す
ると、頭を動かすときに違和感が付きまとう。この違和
感をなくすために、磁気誘導を利用した非接触空間位置
センサとしてポヒマスセンサ(Polhemus sensor)がある
が非常に高価である。
【0006】また、従来、眼球に赤外線光束を照射して
その反射光の位置を検出することにより視線の方向を測
定する視線計が実用化されていた。このような視線計は
テレビカメラと併用して、種々の場面での視線の動きを
調べるために用いられていたが、仮想環境を与える頭部
装着式視覚表示装置に取付けられたものはなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、その目的はバーチャルリアリ
ティにおける頭の姿勢情報を得るためのセンサとして、
拘束感を与えることがなく、しかも、安価な手段を提供
することである。
【0008】本発明の他の目的は、頭部装着式視覚表示
装置に視線計を取付け、バーチャルリアリティの画面に
応じる視線の動きを検出することにより、視野角の測定
や眼球の動きの訓練を行うことができる仮想環境表示装
置を提供することである。
【0009】本発明のさらに他の目的は、頭部装着式視
覚表示装置に視線計を取付け、バーチャルリアリティの
画面と視線の動きを利用して機器の操作を可能とする仮
想環境表示装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の仮想環境表示装
置は、仮想環境を与える頭部装着式視覚表示装置と、画
像信号を生成して前記頭部装着式視覚表示装置に出力す
る画像信号生成装置とを備えた仮想環境表示装置におい
て、前記頭部装着式視覚表示装置に視線計を取付け前記
視線計からの視線方向を示す信号に応じて仮想環境画像
の視線方向を変化させ、画像信号が生成されるように構
成したことを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の仮想環境表示装置は、仮
想環境を与える頭部装着式視覚表示装置と、画像信号を
生成して前記頭部装着式視覚表示装置に出力する画像信
号生成装置とを備えた仮想環境表示装置において、前記
頭部装着式視覚表示装置にジャイロセンサと視線計を取
付け前記ジャイロセンサの姿勢を示す信号と前記視線計
からの視線方向を示す信号に応じて仮想環境画像の視線
方向を変化させ、画像信号が生成されるように構成した
ものである。
【0012】さらに、本発明の仮想環境表示装置は、仮
想環境を与える頭部装着式視覚表示装置と、画像信号を
生成して前記頭部装着式視覚表示装置に出力する画像信
号生成装置とを備えた仮想環境表示装置において、前記
頭部装着式視覚表示装置に視線計を取付け頭部装着式視
覚表示装置に表示される画像に反応する視線の動きを検
出することにより視野角を検出可能としたものである。
【0013】さらに、本発明の仮想環境表示装置は、仮
想環境を与える頭部装着式視覚表示装置と、画像信号を
生成して前記頭部装着式視覚表示装置に出力する画像信
号生成装置とを備えた仮想環境表示装置において、前記
頭部装着式視覚表示装置に視線計を取付け頭部装着式視
覚表示装置に表示されるメニューの特定項目または画像
中の特定物を注視することにより、機器の操作が行われ
るように構成したものである。
【0014】
【作用】視線計は目の近傍に配置され、眼球に向けて赤
外線を照射する赤外線照射部と眼球から反射された赤外
線を受光する赤外線受光部を備えている。赤外線受光部
で赤外線を受光する位置の情報から視線の方向が検出さ
れる。
【0015】ジャイロセンサのコマは高速で回転し、互
いに垂直な軸の回りに傾きうる金属環の内側に支えられ
ているので、本体が傾いてもコマの姿勢は不変である。
従って、コマと本体との相対的な傾きから、固定座標に
対する本体の3軸回りの回動角が検出される。
【0016】本発明の視線計からの視線方向を示す信号
に応じて仮想環境画像の視線方向を変化させる仮想環境
表示装置によると、例えば、仮想環境画像の右方向を見
るとワールド座標上に設定した背景物体を右方向を見た
画像が表示され、頭を動かさなくても仮想世界を広く見
ることができる。
【0017】また、本発明の頭部装着式視覚表示装置に
ジャイロセンサと視線計を取付けジャイロセンサの姿勢
を示す信号と前記視線計からの視線方向を示す信号に応
じて仮想環境画像の視線方向を変化させる仮想環境表示
装置によると、頭を動かすことにより仮想世界を見渡す
ことができるが、さらに、眼の動きにより頭の動きを越
えて視界を広げることができる。
【0018】さらに、本発明の頭部装着式視覚表示装置
に視線計を取付けた仮想環境表示装置では仮想環境画像
の中心から所定距離に点滅像等を表示した時の眼の動き
を検出することで視野の広さを測定できる。
【0019】さらに、本発明の頭部装着式視覚表示装置
に視線計を取付けた仮想環境表示装置では、頭部装着式
視覚表示装置に表示されるメニューの特定項目を注視す
ることにより、メニューを選択して手を使うことなく機
器の操作が可能となる。そして、左右の眼が視差のある
立体画像を注視するのでメニューの特定項目等を確実に
選択することができる。また、本発明で使用されるジャ
イロセンサや視線計はリンクで支持する必要がないの
で、頭が拘束された感じを受けない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の実施例である仮想環境表示装置を
用いた脳機能障害者に対するリハビリテーションおよび
診断装置を示すブロック図である。図に示す1はVR画
像信号生成用コンピュータであり、内部のハードディス
クに複数のソフトウエア・パッケージを記憶している。
2はVR画像信号生成用コンピュータ1、光カード記録
再生装置3、スペースジョイスティック5、スペースジ
ョイスティック5内のジャイロセンサおよび訓練機6を
制御する制御用コンピュータである。
【0021】制御用コンピュータ2はRS−232Cケ
ーブル8でVR画像信号生成用コンピュータ1に接続さ
れている。そして、制御用コンピュータ2は頭部装着式
視覚表示装置4内のジャイロセンサおよび視線計、スペ
ースジョイスティック5内のジャイロセンサおよび圧力
検出部、訓練機6内の位置・トルク検出部、光カード記
録再生装置3からの信号および制御用コンピュータ2が
備えた操作部の操作に基づいてVR画像信号生成用コン
ピュータ1に任意のソフトウエア・パッケージから立体
画像の信号を生成させ、また3次元音声信号を生成させ
る。その立体画像が頭部装着式視覚表示装置4のディス
プレイに表示され、また、3次元音声信号でヘッドホン
が駆動される。
【0022】ソフトウエア・パッケージのデータにはワ
ールド座標上に背景物体が設定されており、任意の視点
および視線の方向を与えることにより右眼用および左眼
用の背景画像が算出される。また、背景画像に重畳させ
る仮想の腕等の画像データも有しており、画像データの
像はスペースジョイスティック5内のジャイロセンサの
位置および姿勢を示す信号により背景画像上の任意の位
置に任意の姿勢で写し出される。
【0023】頭部装着式視覚表示装置4は立体画像表示
用ディスプレイ、ヘッドホンおよびジャイロセンサおよ
び視線計を備えている。なお、視線計は右眼および左眼
の近傍に対応する位置に取付けられている。VR画像信
号生成用コンピュータ1から出力される画像のRGB信
号はピンケーブル12によりスキャンコンバータ14に
送られ、スキャンコンバータ14で頭部装着式視覚表示
装置4のディスプレイ用の画像信号(コンポジット信
号)に変換される。その画像信号は接続器13を介して
頭部装着式視覚表示装置4のディスプレイに入力され
る。
【0024】VR画像信号生成用コンピュータ1から出
力される3次元音声信号はピンケーブル11および接続
器13を介して頭部装着式視覚表示装置4のヘッドホン
に入力される。頭部装着式視覚表示装置4内のジャイロ
センサの姿勢を示す信号(3軸回りの回動角を示す信
号)および視線計の視線位置を示す信号はデコーダ15
によりRS−232Cの信号に変換され、RS−232
Cケーブル9を介して制御用コンピュータ2に入力され
る。
【0025】スペースジョイスティック5は圧力検出部
とジャイロセンサを備えており、圧力検出部から出力さ
れる手の握り具合を示す信号およびジャイロセンサから
の位置・姿勢を示す信号(XYZ軸方向の位置および3
軸回りの回動角を示す信号)はデコーダ兼コンバータ1
6によりRS−232Cの信号に変換され、RS−23
2Cケーブル9を介して制御用コンピュータ2に入力さ
れる。
【0026】訓練機6の構造は図2に詳しく示されてい
る。すなわち、ACサーボモータ61は減速機62、駆
動ベルト63,63…、トルクリミッタ70を介して出
力軸64を回転駆動し、または出力軸64により駆動さ
れる。出力軸64にはクランク65およびペダル66が
取付けられている。出力軸の回転角度は回転用ポテンシ
オメータ67により検出され、また、トルクはトルク用
ポテンシオメータ69を有するトルク検出部68で検出
される。また、非常停止ボタン71が訓練機6に設けら
れている。
【0027】図1に示すように、訓練機6はパラレルケ
ーブル17により制御用コンピュータ2と接続されてい
るが、訓練機6と制御用コンピュータ2との間での信号
の入出力関係は図2に詳しく示されている。すなわち、
制御用コンピュータ2内のD/Aコンバータ(D/A)
から出力されるアナログ信号に基づいてモータドライバ
はACサーボモータ61に電流を供給する。トルク検出
部68からの信号はトルク検出変換部でコンピュータの
入力信号に変換され制御用コンピュータ2内のA/Dコ
ンバータ(A/D)に入力される。また、回転用ポテン
シオメータ67からの信号は位置検出変換部でコンピュ
ータの入力信号に変換され制御用コンピュータ2内のA
/Dコンバータ(A/D)に入力される。さらに、非常
停止ボタン71からの信号は制御用コンピュータ2内の
インターフェース(P I/O)に入力される。
【0028】訓練機6は制御用コンピュータ2により制
御されて訓練動作するが、その訓練動作にはパッシブモ
ードとアクティブモードがある。パッシブモードでは設
定した速度で回転運動を行う。また、アクティブモード
では、入力トルクの下限を設定し、設定トルクを入力ト
ルクが越えた場合のみ、そのトルク差で回転を可変させ
ながら回転運動を行う。
【0029】光カード記録再生装置3はSCS1ケーブ
ル7を介して制御用コンピュータ2と接続されており、
各患者が所持する光カードの記録内容を読取り、そのデ
ータを示す信号を制御用コンピュータ2に出力し、ま
た、制御用コンピュータ2から出力されるデータの信号
を光カードに記録する。
【0030】光カードの記録内容には担当医の情報
(処方、訓練スケジュール)、患者自信の情報(氏
名、性別、年齢、病歴、血圧、体重、身長、顔写真
等)、機器設定値情報(訓練のモードやトルク等)、
訓練履歴情報、機器からの情報(患者の動作等の情
報)がある。
【0031】次に、上記リハビリテーションおよび診断
装置の作用を説明する。まず、光カードが光カード記録
再生装置に挿入されると、その記録情報が読取られ、制
御用コンピュータ2へ送られる。制御用コンピュータ2
は送られた情報により、ソフトウエア・パッケージ番号
をVR画像信号生成用コンピュータ1に送信する。する
と、VR画像信号生成用コンピュータ1はソフトウエア
・パッケージを選択して、選択完了信号を制御用コンピ
ュータ2へ送る。
【0032】次に、制御用コンピュータ2はVR画像信
号生成用コンピュータ1へ初期化要求信号を送る。それ
に応答してVR画像信号生成用コンピュータ1が了解信
号を送ると、制御用コンピュータ2は頭部装着式視覚表
示装置4およびスペースジョイスティク5からの位置、
姿勢、視線の方向および握りの強さの情報を得て、その
情報を初期化情報としてVR画像信号生成用コンピュー
タ1へ送る。
【0033】VR画像信号生成用コンピュータ1がその
初期化情報により初期化を終了させると、初期化完了信
号が制御用コンピュータ2へ送られる。そして、制御用
コンピュータ2は訓練スタートボタンが押されるのを待
つ。スタートボタンが押されると、制御用コンピュータ
2は仮想環境の画像信号生成の開始を要求する信号をV
R画像信号生成用コンピュータ1へ送る。そして、VR
画像信号生成用コンピュータ1は仮想環境の画像を頭部
装着式視覚表示装置4に表示させ始める。
【0034】このようにしてリハビリテーションの動作
が開始されるが、リハビリテーションの間において、仮
想環境の画像が表示され、また訓練機6のACサーボモ
ータに制御信号が送られる。そして、訓練機6から回転
角度やトルクの信号が制御用コンピュータ2に送られ
る。さらに、頭部装着式視覚表示装置4から姿勢、視線
の方向を示す情報、また、スペースジョイスティクから
位置および姿勢あるいは握りの強さを示す信号が制御用
コンピュータ2に送られる。
【0035】仮想環境の画像の視点の位置は訓練機の出
力軸の回転に伴って進行する。そして視線の方向は頭部
装着式視覚表示装置4のジャイロセンサの回動角を示す
信号および視線計の視線位置を示す信号に応じて変化す
る。例えば、ジャイロセンサの回動角(ワールド座標の
X軸方向に対する角度)をθJ とし、視線位置の画像中
心に対する垂直軸回りの角度をθS とすると、仮想世界
を見る視線の方向θVはθV =θJ +αθS で決められ
る。但し、αは1より小さい正の定数である。このよう
に、仮想環境を見る視線方向を決められるため、頭を回
すことにより仮想環境を見回すことができる。そして、
眼の動きにより頭の動きを越えて視界を広げることがで
きる。
【0036】また、スペースジョイスティクの動きに応
じて仮想の手の位置や姿勢が変わる。さらに、仮想の手
が仮想環境のドア等に衝突すると、衝突音がヘッドホン
から聞こえる。
【0037】図3はこの装置が患者がベッドに寝た状態
で使用される状況を示す。この場合は訓練機6のペダル
が足で回転される。図4はこの装置が患者が車椅子に座
って使用される状況を示す。この場合は訓練機6のペダ
ルが足で回転される。図5はこの装置が患者が車椅子に
座って使用される状況を示す。この場合は訓練機6のペ
ダルが手で回転される。
【0038】仮想環境が公園である場合に訓練機6を回
すことにより、自分が進んでいる状況が見え、また、そ
の環境を見渡すことができる。訓練機6の回転速度が速
くなると進行速度も速くなる。そして、右側のペダルを
強く踏むと患者は右方向に進む。また、左側のペダルを
強く踏むと患者は左方向に進む。
【0039】仮想環境が室内である場合は患者は室内を
進む。そして、スペースジョイスティック5を動かすこ
とにより、画面内の仮想の手を動かすことができ、画面
上のドアのノブを回すことができる。このような訓練に
おける患者の応答の状況はVR画像信号生成用コンピュ
ータ1に記憶される。
【0040】図6に訓練中の画像の例(左右両眼の像を
1つに示している)を示す。この場合、点滅像が画面の
縁に急に現れる。そのときの視点の動きがあるか否かを
検出して点滅像の位置に対応する視野の広さが測定でき
る。このような視野の広さの測定が可能なことにより、
眼球の動きの適切な訓練計画を立てることができ、ま
た、訓練の成果を知ることができる。
【0041】図7に訓練中の画像の他の例を示す。図7
(a)に示す画像の右下にメニューの表示が現れてい
る。このメニューの表示を所定期間例えば2秒間注視す
ると、画面は図7(b)に示すように変わる。この画面
において、例えば『トルク』の表示を2秒間注視する
と、画面は図7(c)に示すように変わる。この画面に
おいて、例えば『10kg・cm』の表示を2秒間注視
すると訓練機のトルクを10kg・cmに設定すること
ができる。このように、訓練中に手や足を使うことな
く、機器の操作をすることが可能である。
【0042】リハビリテーションの動作が終了すると、
VR画像信号生成用コンピュータ1は終了信号を制御用
コンピュータ2へ送る。すると、制御用コンピュータ2
は患者の動作状態の情報の送信をVR画像信号生成用コ
ンピュータ1に要求する。制御用コンピュータ2がその
情報を受け取ると、光カード記録再生装置3に指令して
その情報を光カードに記録させる。光カード記録再生装
置3は記録終了後、光カードを排出し、次の光カードの
セットを待機する。
【0043】このように光カードに記録された信号を光
カード記録再生装置で読み出すことにより、患者の動作
を知ることができ、診断が容易に行える。次回の訓練の
条件は担当医が光カードの記録を参照して別のコンピュ
ータを使用して設定することができる。
【0044】実施例は以上のように構成されているが、
発明はこれに限られず、例えば、頭部装着式視覚表示装
置に取付けた視線計からの視線方向を示す信号のみによ
り仮想環境画像の視線方向を決めることもできる。この
場合は頭を動かすことなく、視界を広げることができ
る。さらに、本発明の仮想環境表示装置をリハビリテー
ション装置以外の機器に接続して、例えば、電話機等の
機器の操作に利用することも可能である。この場合、手
足の不自由な人が電話機等を操作することが可能とな
る。また、メニューの代りに電話機の像を注視すること
により、電話機の操作画面に切換えることも可能であ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の視線計か
らの視線方向を示す信号に応じて仮想環境画像の視線方
向を変化させる仮想環境表示装置によると、例えば、仮
想環境画像の右方向を見るとワールド座標上に設定した
背景物体を右方向を見た画像が表示され、頭を動かさな
くても仮想世界を広く見ることができる。
【0046】また、本発明の頭部装着式視覚表示装置に
ジャイロセンサと視線計を取付けジャイロセンサの姿勢
を示す信号と前記視線計からの視線方向を示す信号に応
じて仮想環境画像の視線方向を変化させる仮想環境表示
装置によると、頭を動かすことにより仮想世界を見渡す
ことができるが、さらに、眼の動きにより頭の動きを越
えて視界を広げることができる。
【0047】さらに、本発明の頭部装着式視覚表示装置
に視線計を取付けた仮想環境表示装置では仮想環境画像
の中心から所定距離に点滅像等を表示した時の眼の動き
を検出することで視野の広さを測定できる。
【0048】さらに、本発明の頭部装着式視覚表示装置
に視線計を取付けた仮想環境表示装置では、頭部装着式
視覚表示装置に表示されるメニューの特定項目を注視す
ることにより、メニューを選択して手を使うことなく機
器の操作が可能となる。また、ジャイロセンサや視線計
はリンクで支持する必要がないので、頭や手が拘束され
た感じを受けない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の仮想環境表示装置を使用した脳機能障
害者に対するリハビリテーションおよび診断装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】同装置に用いられる訓練機の構造を示す図であ
る。
【図3】同装置の使用状態を示す斜視図である。
【図4】同装置の使用状態の他の例を示す斜視図であ
る。
【図5】同装置の使用状態のさらに他の例を示す斜視図
である。
【図6】同装置の使用状態での頭部装着式視覚表示装置
の画像の例を示す図である。
【図7】同装置の使用状態での頭部装着式視覚表示装置
の画像の他の例を示す図である。
【図8】頭部装着式視覚表示装置の構造を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
1 VR画像信号生成用コンピュータ 2 制御用コンピュータ 3 光カード記録再生装置 4 頭部装着式視覚表示装置 5 スペースジョイスティック 6 訓練機 7 SCS1ケーブル 8,9,10 RS−232Cケーブル 11,12 ピンケーブル 13 接続器 14 スキャンコンバータ 15 デコーダ 16 デコーダ兼コンバータ 17 パラレルケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想環境を与える頭部装着式視覚表示装
    置と、画像信号を生成して前記頭部装着式視覚表示装置
    に出力する画像信号生成装置とを備えた仮想環境表示装
    置において、前記頭部装着式視覚表示装置に視線計を取
    付け前記視線計からの視線方向を示す信号に応じて仮想
    環境画像の視線方向を変化させ、画像信号が生成される
    ように構成したことを特徴とする仮想環境表示装置。
  2. 【請求項2】 仮想環境を与える頭部装着式視覚表示装
    置と、画像信号を生成して前記頭部装着式視覚表示装置
    に出力する画像信号生成装置とを備えた仮想環境表示装
    置において、前記頭部装着式視覚表示装置にジャイロセ
    ンサと視線計を取付け前記ジャイロセンサの姿勢を示す
    信号と前記視線計からの視線方向を示す信号に応じて仮
    想環境画像の視線方向を変化させ、画像信号が生成され
    るように構成したことを特徴とする仮想環境表示装置。
  3. 【請求項3】 仮想環境を与える頭部装着式視覚表示装
    置と、画像信号を生成して前記頭部装着式視覚表示装置
    に出力する画像信号生成装置とを備えた仮想環境表示装
    置において、前記頭部装着式視覚表示装置に視線計を取
    付け頭部装着式視覚表示装置に表示される画像に反応す
    る視線の動きを検出することにより視野角を検出可能と
    した仮想環境表示装置。
  4. 【請求項4】 仮想環境を与える頭部装着式視覚表示装
    置と、画像信号を生成して前記頭部装着式視覚表示装置
    に出力する画像信号生成装置とを備えた仮想環境表示装
    置において、前記頭部装着式視覚表示装置に視線計を取
    付け頭部装着式視覚表示装置に表示されるメニューの特
    定項目または画像中の特定物を注視することにより、機
    器の操作が行われるように構成した仮想環境表示装置。
JP7120503A 1995-04-21 1995-04-21 仮想環境表示装置 Pending JPH08294070A (ja)

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