JPH08294066A - ファックス信号受信表示機能付きテレビジョン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】表示する信号がテレビジョン信号かファックス
信号かを検出する表示信号検出部３と、前記表示信号検
出部３の出力により表示部７の表示方式，表示特性を制
御する表示方式制御部４とで構成される。 【効果】受信信号に応じた最適表示を実現する事が出来
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン装置に関
し、ファックス信号を受信表示可能なテレビジョン装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、家庭でファックス信号を受信する
ニーズが高まっており、ペーパーレス化の観点から家庭
で普及しているテレビジョン装置をその表示装置として
使用することが提案されている。

【０００３】この種のテレビジョン装置に関する従来技
術には、特開平５−２６８５３８号公報等がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、受信
信号に応じた最適表示については考慮されていない。

【０００５】すなわち、テレビジョン信号を表示する場
合には低精細だが高輝度で色温度が高いものが望まれる
のに対し、ファックス信号を表示する場合には高精細だ
が、適当な輝度で、色温度が低いものが望まれる。

【０００６】本発明の目的は受信信号に応じた最適表示
を実現するファックス信号受信表示機能付きテレビジョ
ン装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、ファックス信号受信表示機能付きテレビジョン装
置に、表示信号検出手段と前記表示信号検出手段の出力
により表示手段の表示方式，表示特性を制御する表示方
式制御部を設けた。

【０００８】

【作用】表示信号検出手段は、表示する信号がテレビジ
ョン信号かファックス信号かを検出し、表示方式制御部
に出力する。

【０００９】表示方式制御部は、テレビジョン信号もフ
ァックス信号も最適な表示と成る様に表示手段の表示方
式，表示特性を制御する。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。

【００１１】図１は本発明のテレビジョン装置の第一の
実施例を示すブロック図である。図１で、１はテレビジ
ョン信号入力端子、２はファックス信号入力端子、３は
表示信号検出部、４は表示方式制御部、５は画像メモ
リ、６はＤ／Ａ変換回路、７は表示部である。

【００１２】図１において、テレビジョン信号入力端子
１に入力されたテレビジョン信号は直接表示部７に加え
られる。ファックス信号入力端子２に入力されたファッ
クス信号は画像メモリ５に加えられた後、Ｄ／Ａ変換回
路６によりファックス映像信号に変換され表示部７に加
えられる。また、テレビジョン信号とファックス信号は
表示信号検出部３に入力される。表示信号検出部３は表
示信号がテレビジョン信号かファックス信号かを検出
し、表示方式制御部４に出力する。表示方式制御部４
は、テレビジョン信号もファックス信号も最適な表示と
成る様に表示部７の表示方式，表示特性を制御する。

【００１３】図２を用いて表示部７の表示方式の制御を
説明する。

【００１４】（ａ）はテレビジョン信号を表示する場合
の電子ビームの走査方式であり、実線は表示期間、点線
は非表示期間を示している。テレビジョン信号を表示す
る場合には、この様な従来と同様の一方向走査方式で表
示する。（ｂ）はファックス信号を表示する場合の電子
ビームの走査方式であり、実線は表示期間、点線は非表
示期間を示している。ファックス信号を表示する場合に
は、この様な両方向走査方式で表示する事により、テレ
ビジョンと同じ水平偏向周波数でも走査線を２倍にして
高精細化やノンインタレース化を実現して見易くする。

【００１５】図３は、図１の表示部の第１の例を示す回
路図であり、８はファックス映像信号入力端子、９は信
号切り換え回路、１０はビデオ回路、１１は水平偏向回
路、１２は垂直偏向回路、１３は偏向ヨーク、１４はＣ
ＲＴである。

【００１６】テレビジョン信号とファックス映像信号は
信号切り換え回路によりどちらか一方が選択された後、
ビデオ信号，水平同期信号，垂直同期信号に分離されそ
れぞれビデオ回路１０，水平偏向回路１１，垂直偏向回
路１２に入力される。ビデオ回路１０の出力はＣＲＴ１
４のカソードに、水平偏向回路１１，垂直偏向回路１２
の出力は偏向ヨーク１３に加えられる。表示方式制御部
４からビデオ回路１０，水平偏向回路１１，垂直偏向回
路１２を制御するための制御信号が入力される。

【００１７】図４は図３の水平偏向回路１１の第１の例
を示す回路図であり、１５は水平同期信号入力端子、１
６は制御信号入力端子、１７は一方向走査方式水平偏向
回路、１８は両方向走査方式水平偏向回路、１９は切り
替え回路、２０は水平偏向コイルである。一方向走査方
式水平偏向回路１７の出力と両方向走査方式水平偏向回
路１８の出力を、制御信号入力端子１６からの制御信号
により切り替え回路１９において切り替え、テレビジョ
ン信号を表示する場合には一方向走査方式を、ファック
ス信号を表示する場合には両方向走査方式を実現する。

【００１８】図５は図４の両方向走査方式水平偏向回路
１８の第１の例を示す回路図である。図５において、９
０１は水平同期信号入力端子、９０２はスイッチングパ
ルス発生回路、９０３は正電源入力端子、９０４，９０
５，９０６はスイッチング回路、９０７は負電源入力端
子である。

【００１９】図５の動作を図６を用いて説明する。
（ａ）に示す水平同期信号が入力されると、スイッチン
グパルス発生回路９０２が（ｄ）（ｅ）（ｆ）に示すス
イッチングパルスを発生し、それぞれスイッチ回路９０
４，９０５，９０６のオンオフ制御を行う。その結果、
（ｃ）に示す水平偏向電流が水平偏向コイル２０に流れ
て両方向走査が可能になる。

【００２０】図７は図３の垂直偏向回路１２の第１の例
を示す回路図である。

【００２１】図７において、２１は垂直同期信号入力端
子、２２は制御信号入力端子、２３はのこぎり波垂直偏
向回路、２４は階段波垂直偏向回路、２５は切り替え回
路、２６は垂直偏向コイルである。

【００２２】のこぎり波垂直偏向回路２３の出力と階段
波垂直偏向回路２４の出力を、制御信号入力端子２２か
らの制御信号により切り替え回路２５において切り替
え、テレビジョン信号を表示する場合にはのこぎり波垂
直走査方式を、ファックス信号を表示する場合には階段
波垂直方式を実現する。

【００２３】図８は図７の階段波垂直偏向回路２４の第
１の例を示す回路図である。

【００２４】図８において、１１１は水平同期信号入力
端子、１１２は垂直同期信号入力端子、１１３はカウン
タ、１１４はＤ／Ａ変換器、１１５，１１９は抵抗器、
１１６は増幅回路、１１８はコンデンサである。

【００２５】図８の動作を図９を用いて説明する。

【００２６】カウンタ回路１１３により水平同期信号入
力端子１１１に入力された水平同期信号を計数し、図８
（ａ）に示す垂直同期信号で計数値のリセットを行い、
そのデータをＤ／Ａ変換器１１４で変換することにより
階段波を得ることが出来る。この階段波を増幅回路１１
６に入力することにより図９（ｃ）に示す階段波垂直偏
向電流を垂直偏向コイル２６に流す事が出来る。

【００２７】図１０は図３の垂直偏向回路１２の第２の
例を示す回路図であり、２７はのこぎり波・階段波切り
換え垂直偏向回路である。

【００２８】のこぎり波・階段波切り換え垂直偏向回路
２７は、制御信号入力端子２２からの制御信号により従
来ののこぎり波垂直偏向電流と階段波垂直偏向電流を切
り換えて垂直偏向コイル２６に流す事が出来る回路であ
る。

【００２９】図１１は図１０ののこぎり波・階段波切り
換え垂直偏向回路２７の第１の例を示す回路図であり、
１２０はローパスフィルタ、１２１は切り替え回路であ
る。

【００３０】制御信号入力端子２２からの制御信号によ
り、切り替え回路１２１を動作させ、ローパスフィルタ
１２０を通った後の信号と通る前の信号を切り替える。
ローパスフィルタ１２０を通った後の信号は、ローパス
フィルタによりのこぎり波となる。

【００３１】図１２は図３のビデオ回路１０の第１の例
を示す回路図である。

【００３２】図１２において、３０，３１，３２はＲＧ
Ｂビデオ信号の入力端子、３３はコントラスト調整回
路、３４，３５，３６はドライブ調整回路、３７，３
８，３９はビデオ出力回路、４０，４１，４２はＲＧＢ
ビデオ信号の出力端子である。

【００３３】表示方式制御部４からコントラスト調整回
路３３とドライブ調整回路３４，３５，３６へ制御信号
を入力し、次の様な画像調整を行う。

【００３４】ファックス信号表示時は、コントラスト調
整回路３３を制御しＴＶ信号表示時より輝度を低くし、
見易くする。

【００３５】ファックス信号表示時は、ドライブ調整回
路３４，３５，３６を制御しＴＶ信号表示時とは違う色
温度に設定し、見易くする。

【００３６】

【発明の効果】本発明のテレビジョン装置では、受信信
号に応じた最適表示を実現する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による第１の実施例を示すブロック図。

【図２】図１の動作の説明図。

【図３】図１の表示部の第１の例を示す回路図。

【図４】図３の水平偏向回路の第１の例を示す回路図。

【図５】図４の双方向走査水平偏向回路の第１の例を示
す回路図。

【図６】図５の動作の説明図。

【図７】図３の垂直偏向回路の第１の例を示す回路図。

【図８】図７の階段波垂直偏向回路の第１の例を示す回
路図。

【図９】図８の動作の説明図。

【図１０】図３の垂直偏向回路の第２の例を示す回路
図。

【図１１】図１０ののこぎり波階段波切り換え垂直偏向
回路の第１の例を示す回路図。

【図１２】図３のビデオ回路の第１の例を示す回路図。

【符号の説明】

３…表示信号検出部、４…表示方式制御部、５…画像メ
モリ、６…Ｄ／Ａ変換回路、７…表示部、９…信号切り
換え回路、１０…ビデオ回路、１１…水平偏向回路、１
２…垂直偏向回路、１３…偏向ヨーク、１４…ＣＲＴ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野澤 誠 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ファックス信号受信表示機能付きテレビジ
   ョン装置において、受信信号に応じた最適表示を実現す
   るために、表示する信号がテレビジョン信号かファック
   ス信号かを検出する表示信号検出手段と、前記表示信号
   検出手段の出力により表示手段の表示方式，表示特性を
   制御する表示方式制御部を設けたことを特徴とするファ
   ックス信号受信表示機能付きテレビジョン装置。
2. 【請求項２】請求項１において、前記表示手段がファッ
   クス信号表示時は両方向走査を、テレビジョン信号表示
   時は一方向走査を行うファックス信号受信表示機能付き
   テレビジョン装置。
3. 【請求項３】請求項２において、前記表示手段に両方向
   走査と一方向走査を切り替え可能な偏向回路があるファ
   ックス信号受信表示機能付きテレビジョン装置。
4. 【請求項４】請求項１において、前記表示手段にはコン
   トラスト調整部とドライブ調整部があり、前記表示方式
   制御部からの制御信号により前記コントラスト調整部と
   前記ドライブ調整部が制御されるファックス信号受信表
   示機能付きテレビジョン装置。
5. 【請求項５】請求項４において、ファックス信号表示時
   は、前記コントラスト調整部を制御しＴＶ信号表示時よ
   り輝度を低くするファックス信号受信表示機能付きテレ
   ビジョン装置。
6. 【請求項６】請求項４において、ファックス信号表示時
   は、前記ドライブ調整部を制御しＴＶ信号表示時とは違
   う色温度に設定するファックス信号受信表示機能付きテ
   レビジョン装置。