JPH08292268A - ポジトロンエミッションct装置 - Google Patents

ポジトロンエミッションct装置

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JPH08292268A
JPH08292268A JP12048995A JP12048995A JPH08292268A JP H08292268 A JPH08292268 A JP H08292268A JP 12048995 A JP12048995 A JP 12048995A JP 12048995 A JP12048995 A JP 12048995A JP H08292268 A JPH08292268 A JP H08292268A
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JP
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data
detector
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angle
plane
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JP12048995A
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English (en)
Inventor
Seiichi Yamamoto
誠一 山本
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3次元的にデータ収集を行って、スライス面
に対して種々の角度をもつ平面画像をも得るようにする
ことによって、平面画像から立体的なRI分布を知るこ
とができるポジトロンECT装置を提供する。 【構成】 多層検出器3の各層間に配設されたスライス
シールドを用いることなく、視野内の対向する検出器に
同時に入射した消滅γ線を計数し、軸線位置情報と、円
周位置情報と、視野内の消滅ガンマ線の計数データとか
らなるRI分布データを収集するデータ収集部10と、
軸線位置情報に基づいて、対向する検出器のうち鉛直方
向に対して同一角度となる検出器対の視野内の消滅ガン
マ線の計数データを同一角度毎に並べ換えるとともに、
各角度毎の平面画像を生成するデータ処理部20と、生
成された角度毎の平面画像を表示する表示部70とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放射性同位元素RI
(ラジオアイソトープ)を投与された被検体の周りに、
検出器をリング状に配置して、被検体から放出されるポ
ジトロン(陽電子)を検出して被検体の断層像を得るポ
ジトロンエミッションCT装置(以下、ポジトロンEC
T装置と称する)に係り、特に、収集されたRI分布デ
ータから平面画像を生成するポジトロンECT装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ポジトロンECT装置は、生体内で放射
された陽電子(ポジトロン)が生体物質を電離および励
起することによってエネルギーを失い、近傍の電子と結
合する際に陽電子と電子が消滅し、2つの光子が互いに
正反対の方向へ放出される現象を利用したものである。
これらの光子は消滅γ線(消滅放射線とも呼ばれる)と
呼ばれる。
【0003】従来のこの種のポジトロンECT装置とし
て、例えば、図7ないし図9に示すようなものがある。
なお、図7はポジトロンECT装置のガントリを示す斜
視図であり、図8はその正面図であり、図9はガントリ
の縦断面図である。
【0004】図中、符号1はガントリであり、このガン
トリ1内には、リング状の一対のシールド板2が配設さ
れている。この一対のシールド板2内には、その円周方
向に沿って複数個の検出器からなる多層検出器3が配設
されており、ガントリ1の中央部には開口部2aが形成
されている。また、図8に示すように、円周上の1個の
検出器4から対向位置に向かって扇形状の2点鎖線で結
んだ位置に配設された複数個の検出器4、すなわち、視
野L内の複数個の検出器4は、前記1個の検出器4とと
もに図示しない同時計数部に接続されている。
【0005】図9に示すように、多層検出器3は、その
軸線方向に8個の検出器4を積層配列して構成されてお
り、さらに各層間にはスライスシールド5が立設されて
いる。このスライスシールド5は、放射性同位元素RI
(ラジオアイソトープ)を投与された被検体Mからの消
滅γ線うち、鉛直方向に向かって放射されずに角度をも
って放射された消滅γ線を遮断する作用を有するもので
ある。
【0006】このように構成されたポジトロンECT装
置では、次のようにしてRI分布データの2次元的なデ
ータ収集を行う。まず、被検体Mに放射性同位元素RI
を投与し、ガントリ1の開口部2aに被検体Mを挿入す
る。そして、図9に示すように、胸部Bまたは頭部Hに
集積した放射性同位元素RIからの消滅γ線9Hがその
周囲の多層検出器3に入射して検出され、図示しない同
時計数部によって計数される。このとき実線で示す消滅
γ線は検出されるが、点線で示す消滅γ線はスライスシ
ールド5により遮断されるので検出されることはない。
円周上の各検出機の視野L内の複数個の検出器との同時
計数を行うことで360°にわたって消滅γ線を計数す
る。
【0007】このようにして収集されたRI分布データ
は、図10に示す模式図のようになる。すなわち、視野
l内の〔複数個の〕検出器4に入射した消滅γ線の計数
データが、多層検出器3のスライス方向r(軸線位置情
報r)ごとに、さらに円周方向θ(円周位置情報θ)ご
とに対応して収集されている。なお、軸線位置情報r
は、図9に示すように、多層検出器3の軸線方向に沿う
軸線位置情報r0 〜r7によって示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ポジトロンECT装置
による診断においては、上記のようなRI分布データを
収集して、このRI分布データから断層像を再構成す
る。そして、この断層像を医者が見て診断を行うように
なっている。
【0009】しかしながら、断層像を再構成するために
は、RI分布データを〔X線CT装置などで用いられ
る〕重畳積分法によって処理する必要があるので、断層
像を得るのには時間を要するという問題点がある。そこ
で断層像を再構成する前に、まず、断層像を再構成する
処理時間に比較して数十分の一の処理時間で済む、平面
画像を再構成することが行われる場合がある。この平面
画像は、収集したRI分布データについて、円周位置情
報θごとに、各軸線位置情報r(r1 〜r7 )の計数デ
ータの分布率を求めることに基づき、各円周位置からみ
た投影像を再構成することによって得られる。これによ
り、例えば、円周位置θ=0°では、図11(a)に示
すような平面画像が得られ、円周位置θ=90°では、
図11(b)に示すような平面画像が得られる。すなわ
ち、被検体Mの体軸周りからの投影像を得ることがで
き、医者はこれらを見て大まかな診断を行ったり、再構
成する必要のある断層像を決定したり等の補助的な診断
に用いるようにしている。
【0010】しかしながら、このようにして得られた平
面画像は、スライス面に直交する角度から投影した平面
画像であるので、この平面画像を見て立体的なRI分布
を知ることが困難であるという問題点がある。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、3次元的にデータ収集を行って、ス
ライス面に対して種々の角度をもつ平面画像をも得るよ
うにすることによって、平面画像から立体的なRI分布
を知ることができるポジトロンECT装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明に係るポジトロンエミッションCT装置
は、複数個の検出器からなる多層検出器をリング状に配
設されたガントリを備えるポジトロンエミッションCT
装置において、前記多層検出器の各層間に配設されたス
ライスシールドを用いることなく、視野内の対向する検
出器に同時に入射した消滅γ線を計数し、検出器の軸線
方向の位置情報(軸線位置情報)と、検出器の、ガント
リの円周方向の位置情報(円周位置情報)と、視野内の
消滅ガンマ線の計数データとからなるRI分布データを
収集するデータ収集部と、前記軸線位置情報に基づい
て、対向する検出器のうち鉛直方向に対して同一角度と
なる検出器対の視野内の消滅ガンマ線の計数データを同
一角度毎に並べ換えるとともに、各角度毎の平面画像を
生成するデータ処理部と、前記生成された角度毎の平面
画像を表示する表示部と、を備えたことを特徴とするも
のである。
【0013】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。まず、ス
ライスシールドを用いることなく、視野内の対向する検
出器に同時に入射した消滅γ線を計数する。スライスシ
ールドを用いないでデータ収集を行う、いわゆる3次元
的なデータ収集を行うので、鉛直方向に対して種々の角
度をもって発生し、〔軸線方向からみて互いに〕対向し
ない検出器に向かって放射された消滅γ線も計数される
ことになる。そして、これによりデータ収集部は、検出
器の軸線方向の位置情報(軸線位置情報)と、検出器
の、ガントリの円周方向の位置情報(円周位置情報)
と、視野内の消滅γ線の計数データとからなるRI分布
データを収集する。データ処理部は、多層検出器の各検
出器のスライス方向の位置を示す軸線位置情報に基づい
て、対向する検出器のうち鉛直方向に対して同一角度と
なる検出器対の視野内の消滅γ線の計数データを同一角
度毎に並べ換える。次いで、データ処理部は、並べ換え
た計数データに基づいて各角度毎の平面画像を生成す
る。これらの各平面画像を表示部に表示することによ
り、スライス面に対して種々の角度をもつ平面画像を見
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1は実施例に係るポジトロンECT装置の
概略構成を示すブロック図であり、図2はガントリの概
略構成を示す縦断面図である。
【0015】図中、符号1は消滅γ線を検出する多層検
出器3をリング状に配設されたガントリである。図2に
示すように、ガントリ1は、開口部2aを有する一対の
シールド2の間に、複数個(例えば32個などである
が、この実施例では説明の簡単化のために8個とする)
の検出器4を有する多層検出器3を備えており、多層検
出器3を構成する各層の検出器リングを図の左側から検
出器リング30 〜37 とする。検出器4は、消滅γ線を
可視光に変換するBGO(Bi4 Ge3 12),Na
I,BaF2 等の結晶を収納したシンチレータ4aと、
その光を電子に変換して増幅する光電子増倍管4bとか
ら構成されている。
【0016】ガントリ1の後方(図においては右側)に
は、2次元的なデータ収集を行う際に開口部2a内に配
置されるスライスシールド5が移動されており、この装
置はいわゆる3次元的なデータ収集を行う状態にされて
いる。そして、放射性同位元素RIを投与された被検体
Mは、ガントリ1の開口部2aから挿入されるようにな
っている。
【0017】このポジトロンECT装置の機能は、ガン
トリ1により得られたRI分布データを収集するデータ
収集部10と、収集されたRI分布データに基づき平面
画像を生成するデータ処理部20と、収集されたRI分
布データに基づき断層像を再構成する断層像再構成処理
部30と、装置に指示を行う指示部40と、指示部40
の指示に基づき各部を制御する制御部50と、制御部5
0により被検体Mが載置された〔図示しない〕寝台を進
退させる寝台走査機構60と、平面画像や断層像を表示
するための表示部70とに大別される。
【0018】データ収集部10は、ガントリ1の正面か
らみた視野内(従来例で説明した図9を参照)の検出器
4に同時に入射した消滅γ線を計数する同時計数部10
bと、同時計数部10bからの計数データに関連するR
I分布データを記憶するデータメモリ10cとにより構
成されている。データメモリ10cに記憶されるRI分
布データは、検出器4の軸線方向の位置情報(軸線位置
情報r:r1 〜r7 )と、検出器4の、ガントリ1の円
周方向の位置情報(円周位置情報θ)と、これらに対応
する同時計数部10bからの計数データとからなる。
【0019】データメモリ10cに記憶されたRI分布
データは、データ処理部20または断層像再構成処理部
30に与えられるように構成されている。
【0020】データ処理部20は、RI分布データの計
数データを後述するような方法により並べ換えるデータ
構造再構成処理部20aと、並べ換えられた計数データ
に基づき平面画像を生成するための角度毎の平面画像生
成部20bとから構成されている。
【0021】断層像再構成処理部30は、RI分布デー
タに種々の処理、例えば、計数データに基づきRIの分
布率を求め、消滅γ線の被検体M内における吸収の補正
や、検出器4の感度不均一性の補正などの種々の補正を
施し、〔X線CT装置などで一般的に用いられている〕
重畳積分法により図2に示した検出器4が対向する領域
のスライス像(断層像)と、軸線方向rに隣接する検出
器4の間の領域の断層像を得るための処理を行う機能を
有する。この例では、検出器4が軸線方向rに沿って8
個積層配列されているので、断層像を再構成すると(2
×8個−1=)15枚の断層像を得ることができるよう
になっている。
【0022】指示部40は、撮影者によって種々の指示
を制御部50に対して入力するためのものであり、例え
ばキーボードやスイッチ類によって構成されている。指
示部40により与えられた指示は制御部50に与えら
れ、これを受けて制御部50は、データ収集部10にR
I分布データの収集を開始させたり停止させる。さら
に、制御部50は、データ処理部20及び断層像再構成
処理部30を制御して平面画像を生成させたり断層像を
再構成させ、いずれかの画像をCRTなどの表示部70
に表示させるようになっている。また、制御部50は、
放射性同位元素RIを投与された被検体Mを載置した図
示しない寝台を、ガントリ1に対して進退させる寝台走
査機構60を制御する。
【0023】次に、図3ないし図6を参照して、平面画
像の生成処理について説明する。なお、図3は図2に示
したガントリ1の縦断面図を簡略化して描いた模式図で
あり、図4はRI分布データの計数データを並べ換えた
状態を示す模式図であり、図5は得られる平面画像の投
影方向の説明に供する図であり、図6は得られる平面画
像を示す模式図である。
【0024】まず、被検体Mをガントリ1内にセットす
る。次いで、制御部50は、データ収集部10を介して
被検体Mの頭部Hや胸部Bに集積している放射性同位元
素RIからの消滅γ線を計数することによってRI分布
データを収集する。このデータ収集は、視野l内(図8
参照)の検出器4に同時に入射した消滅γ線を同時計数
部10bが計数し、上述した、図10に示す軸線位置情
報rと円周位置情報θと消滅γ線を計数した計数データ
とを関連付けてデータメモリ10cに格納することによ
って行われる。なお、1つの位置でデータ収集が終わる
と、次の測定位置まで寝台を自動送りして撮像を行う場
合もある。
【0025】この装置は、スライスシールド5がガント
リ1の後方へ退避した3次元データ収集の状態に設定さ
れているので、2次元データ収集では遮断されていた鉛
直方向に対して角度を有する、図中に点線で示した消滅
γ線9Hをも計数される。したがって、鉛直方向に対し
て種々の角度をもって多層検出器3に入射した消滅γ線
がRI分布データに含まれることになる。この鉛直方向
に対する角度φは、図3に示すように、各検出器リング
0 〜37 の検出器4及びそれぞれに対向する各検出器
リング30 〜37 の検出器4の軸線位置情報r:r1
7 から得ることができる。すなわち、図3の検出器リ
ング31 の上部(円周位置情報θ=0°)に位置する検
出器4と、検出器リング30 の下部(円周位置情報θ=
180°)に位置する検出器4に同時に入射した消滅γ
線を検出した場合には、それぞれの軸線位置情報r1
0 に基づき、この計数データは角度φ=a1 を有する
ことになる。また、同様に、検出器リング32 の上部に
位置する検出器4と、検出器リング30 に入射した消滅
γ線を検出した場合には、それぞれの軸線位置情報に基
づき、この計数データは〔図中に点線で示すように〕角
度φ=a2 を有することになる。当然のことながら、こ
のようにして収集されたRI分布データには、対向する
検出器4に同時に入射した計数データ、すなわち鉛直方
向に対する角度φ=0°の計数データも含まれている。
このRI分布データを模式的に示すと、〔従来例で説明
した〕図11と同様の図4(a)で示した〔φ=0°
の〕RI分布データと、図4(b)〜図4(h)に示し
た7種類の角度を有するRI分布データとを重ね合わせ
たようなRI分布データ(図示せず)となる。
【0026】なお、実際のRI分布データには、図4
(b)〜図4(h)に示した角度を有するRI分布デー
タに加えて、角度φ=−a1 ,−a2 ,………,−a7
の7種類の角度を有するRI分布データが重ね合わされ
ている。
【0027】このようにして得られたRI分布データ
は、データメモリ10cに格納されており、このデータ
は制御部50の指示によりデータ処理部20または断層
像再構成処理部30に与えられる。断層像再構成処理部
30により断層像の再構成処理については、従来から行
われているので説明については省略し、ここではデータ
処理部20による平面画像の生成について説明する。
【0028】上述したように収集されたRI分布データ
には、角度φ=0°を含む種々の角度φを有する計数デ
ータが含まれている。データ処理部20のデータ構造再
構成処理部20aは、データメモリ10cに格納されて
いるRI分布データのデータ構造(計数データ)を、軸
線位置情報rに基づいて、鉛直方向に対して同一角度φ
ごとにグループ化、すなわちRI分布データ内の計数デ
ータを、上述した図4(a)〜図4(h)に示すように
RI分布データを並べ換える。このように並び換えられ
た各RI分布データ(図4(a)〜図4(h))は、そ
れぞれ図5に示すように鉛直方向に対して種々の角度φ
をもって検出器4に入射した消滅γ線であるので、角度
毎の平面画像生成部20bにおいて各RI分布データに
基づいて平面画像を生成すると、例えば、円周位置情報
θ=0°の場合には、図5の二点鎖線で示した各ライン
からみた、複数枚の投影像の平面画像を得ることができ
る。
【0029】この各平面画像を表示部70に順次に表示
すると、例えば、図6(a),(b),(c)に示すよ
うに、被検体Mの上方から頭部H側に視点を変えた場合
に得られるような投影像となり、この例では被検体Mの
身体が体軸方向に縮小してゆくように見える。なお、各
RI分布データは、検出器4の円周方向の位置情報であ
る円周位置情報θを含むので、各円周位置情報θにおけ
る平面画像を生成すると、鉛直方向に対して角度φをも
ったまま、被検体Mの体軸周りに視点を回転させた場合
に得られるような平面画像を得ることができる。
【0030】このように3次元的にデータ収集を行っ
て、鉛直方向に対して種々の角度をもつ平面画像をも得
るようにすることによって、スライス面に対して種々の
角度をもつ平面画像を見ることができる。その結果、従
来のスライス面に直交する平面画像だけしか得られない
装置に比べて、種々の視点からRI分布を観察すること
ができるので、立体的なRI分布を知ることができる。
【0031】なお、上記の説明においては、被検体Mを
ガントリ1に挿入してデータ収集を1回だけ行ったが、
1回のデータ収集を終えた後に、図1に示した寝台走査
機構60により被検体Mを所定距離だけ移動させて再度
データ収集を行うようにするのが好ましい。これは図4
に示すように、鉛直方向に対する角度φが大きくなるに
したがって、RI分布データの軸線位置情報r(スライ
ス方向)のデータが少なくなって、平面画像が得られな
い(例えば、図4(h))ことや、関心部位の一部の平
面画像しか得られない(図4(f)や(g))といった
不都合を解消するためである。この場合の被検体Mの移
動距離としては、ガントリ1の視野幅、すなわち、多層
検出器3の軸線方向の距離より少ない範囲に設定するの
が好ましい。さらに好ましくは、多層検出器3の検出器
4の軸線方向の幅だけ被検体Mを移動するようにする。
【0032】なお、得られた種々の角度を有する平面画
像を、順次に角度を変えて表示部70に連続的に表示す
ることにより平面画像を動画のように見ることができて
立体感を得やすい。また、ある円周位置の、スライス面
に直交する平面画像を表示し、次いでその位置における
種々の角度を有する平面画像を表示部70に表示し、こ
れを次の円周位置についても繰り返して表示するように
することにより、立体的なRI分布をさらに容易に得る
ことができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、3次元的にデータ収集を行い、鉛直方向に
対して種々の角度をもつRI分布データごとに並び変え
を行って、各角度ごとの平面画像を得るようにすること
により、スライス面に対して種々の角度をもつ平面画像
を得ることができる。その結果、従来のスライス面に直
交する平面画像だけしか得られない装置に比べて、種々
の視点からRI分布を観察することができるので、立体
的なRI分布を知ることができる。よって、補助的な診
断を効率よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るポジトロンECT装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】ガントリの概略構成を示す縦断面図である。
【図3】ガントリの縦断面図を簡略化して示した模式図
である。
【図4】RI分布データの計数データを並べ変えた状態
を示す模式図である。
【図5】得られる平面画像の投影方向の説明に供する図
である。
【図6】得られる平面画像を示す模式図である。
【図7】従来例に係るポジトロンECT装置のガントリ
を示す斜視図である。
【図8】ガントリの正面図である。
【図9】ガントリの縦断面図である。
【図10】従来例により得られるRI分布データを示す
模式図である。
【図11】従来例により得られる平面画像を示す模式図
である。
【符号の説明】
1 … ガントリ 2 … シールド板 3 … 多層検出器 4 … 検出器 5 … スライスシールド 10 … データ収集部 20 … データ処理部 30 … 断層像再構成処理部 40 … 指示部 50 … 制御部 60 … 寝台走査機構 70 … 表示部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の検出器からなる多層検出器をリ
    ング状に配設されたガントリを備えるポジトロンエミッ
    ションCT装置において、前記多層検出器の各層間に配
    設されたスライスシールドを用いることなく、視野内の
    対向する検出器に同時に入射した消滅γ線を計数し、検
    出器の軸線方向の位置情報(軸線位置情報)と、検出器
    の、ガントリの円周方向の位置情報(円周位置情報)
    と、視野内の消滅ガンマ線の計数データとからなるRI
    分布データを収集するデータ収集部と、前記軸線位置情
    報に基づいて、対向する検出器のうち鉛直方向に対して
    同一角度となる検出器対の視野内の消滅ガンマ線の計数
    データを同一角度毎に並べ換えるとともに、各角度毎の
    平面画像を生成するデータ処理部と、前記生成された角
    度毎の平面画像を表示する表示部と、を備えたことを特
    徴とするポジトロンエミッションCT装置。
JP12048995A 1995-04-20 1995-04-20 ポジトロンエミッションct装置 Pending JPH08292268A (ja)

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