JPH0829211A - スプレイガン異常検出装置およびスプレイガン異常検出方法 - Google Patents

スプレイガン異常検出装置およびスプレイガン異常検出方法

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JPH0829211A
JPH0829211A JP6158981A JP15898194A JPH0829211A JP H0829211 A JPH0829211 A JP H0829211A JP 6158981 A JP6158981 A JP 6158981A JP 15898194 A JP15898194 A JP 15898194A JP H0829211 A JPH0829211 A JP H0829211A
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JP
Japan
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spray gun
sound
spray
sound pattern
injection
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Application number
JP6158981A
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English (en)
Inventor
Masami Sato
正巳 佐藤
Tomoyasu Yamazaki
知康 山崎
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B15/00Details of spraying plant or spraying apparatus not otherwise provided for; Accessories
    • B05B15/50Arrangements for cleaning; Arrangements for preventing deposits, drying-out or blockage; Arrangements for detecting improper discharge caused by the presence of foreign matter

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  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプレイガン詰まり時による塗装異常を正確
に検出すると共に、スプレイガン詰まりのパターンを判
定する。 【構成】 本装置は、塗装作業時のスプレイガン39の
噴射音を周波数分析し噴射パターンを生成する。この噴
射パターンは、記憶部33に記憶されているスプレイガ
ンの詰まり状態時の噴射パターンと演算処理部35で比
較されることによってスプレイガン39の詰まり状態な
どが判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体などの被塗装物に
塗装するスプレイガンの異常をスプレイガンの噴射音か
ら検出するスプレイガン異常検出装置およびスプレイガ
ン異常検出方法に係り、特にスプレイガンの詰まり状態
を周波数分析した噴射音パターンと比較することによっ
てスプレイガンの異常状態を容易に検出できるスプレイ
ガン異常検出装置およびスプレイガン異常検出方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などの車体の塗装は、塗装
能率が良く仕上がり肌も良いなどの理由から図6のよう
な主に、塗料を吹き付ける際の圧縮空気の空気量を調整
する空気キャップセット1と、塗料の調整をする塗料ノ
ズル3と、スプレイガンの吹き付ける噴霧のパターンを
決定するためのパターン調整弁セット5と、スプレイガ
ンからの塗料の量を決定するためのニードル弁セット7
と、スプレイガンから吹き付ける空気の量を調整するた
めの空気弁9と、塗料をスプレイガンに取り入れるため
の塗料ニップル11と、空気をスプレイガンに取り入れ
るための空気ニップル12などから構成されるスプレイ
ガンによりエアースプレイ塗装されていた。そして、こ
のエアースプレイ塗装は、スプレイガンを産業用ロボッ
トのアームなどに取り付けることにより自動化されてい
る。また、前述のスプレイガンは、塗料ニップル12か
ら吸い込み塗料ノズル3を通過した塗料を空気ニップル
11から吸い込んだ圧縮空気により空気キャップ1の先
端のノズルから吹き出すことになる。
【0003】しかしながら、このようなスプレイガンに
よりエアースプレイ塗装することは、塗装する際の周囲
の温度またはスプレイガンに供給される塗料の流量もし
くはスプレイガンに供給される塗料の噴射圧の変化によ
り塗料の粘度が変化したりまたは塗料が空気キャップ1
の空気穴に固着することなどによって塗装不良が生じる
場合があった。このスプレイガン詰まりによる塗装不良
は、図7のような塗料通路に空気が混入したり塗料ノズ
ル3および塗料自体に空気が混入したことから生じる息
切れと、空気キャップ1の側面にある2つの空気穴に塗
料などが詰まり2つの空気穴から出る空気圧が異なる場
合に生じる三日月と、塗料ノズル3の外周および空気キ
ャップ1に塗料などが詰まったり塗料ノズルの取り付け
が悪い場合に生じるかたよりと、吹き付け空気圧が高す
ぎるか塗料の粘度が低すぎる場合に生じる中くびれの4
つのスプレイガンの詰まり状態がある。そして、このよ
うな塗装不良は、事前に検知することが難しく、産業ロ
ボットを利用した自動生産ラインで発生すると、自動生
産ラインの不良率も増加し、生産性を低下させることに
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、係る問題点であるスプレイガンの異常を正確に検出
すると共に、スプレイガンの異常状態がどの異常状態に
より生じているかを容易に判定することができるスプレ
イガン異常検出装置およびスプレイガン異常検出方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めの本発明は、スプレイガンから噴射される塗料の噴射
音を検出する噴射音検出手段と、前記噴射音検出手段に
よって一定時間検出された噴射音を周波数分析して噴射
音パターンを生成する周波数分析手段と、前記スプレイ
ガンの正常時および前記スプレイガン詰まり時における
噴射音パターンが記憶された噴射音パターン記憶手段
と、前記周波数分析手段により生成された噴射音パター
ンを前記噴射音パターン記憶手段に記憶されている噴射
音パターンと比較し前記スプレイガンの異常状態を判定
する演算処理手段とを有することを特徴とする。
【0006】スプレイガンから噴射される塗料の噴射音
を検出する噴射音検出手段と、当該噴射音検出手段によ
って一定時間検出された噴射音を周波数分析して噴射音
パターンを生成する周波数分析手段と、前記スプレイガ
ンから噴射される塗料に付与されている環境を検出する
環境検出手段と、前記スプレイガンの正常時および前記
スプレイガン詰まり時における噴射音パターンを前記環
境検出手段により検出した環境によって補正した噴射パ
ターンを記憶する噴射音パターン記憶手段と、前記環境
検出手段により検出する環境にしたがって、該当する噴
射音パターンを噴射音パターン記憶手段から選択し、当
該選択された噴射パターンを前記周波数分析手段により
分析される噴射音パターンと比較し前記スプレイガンの
異常状態を判定する演算処理手段とを有することを特徴
とする。
【0007】前記環境検出手段は、前記スプレイガンの
周囲の雰囲気温度を検出する温度検出手段、前記スプレ
イガンから噴射される塗料の流量を検出する流量検出手
段、前記スプレイガンから噴射される塗料の噴射圧を検
出する噴射圧検出手段のいずれかの手段または、これら
の任意の手段の組み合わせによって構成され、前記演算
処理手段には、当該温度検出手段、当該流量検出手段、
当該噴射圧検出手段のいずれかの検出値をディジタル値
に変換するデータ変換手段を含むことを特徴とする。
【0008】スプレイガンから噴射される塗料の噴射音
を検出し、当該検出した噴射音を周波数分析して噴射音
パターンを生成し、当該生成した噴射音パターンをあら
かじめ記憶している前記スプレイガンの正常時および前
記スプレイガン詰まり時における噴射音パターンと比較
することによって前記スプレイガンの正常もしくは異常
状態を判定することを特徴とする。
【0009】スプレイガンから噴射される塗料の噴射音
を検出し、当該検出した噴射音を周波数分析して噴射音
パターンを生成し、前記スプレイガンから噴射される塗
料に付与されている環境を検出し、当該検出する環境に
よりあらかじめ記憶されている環境に対応する前記スプ
レイガンの正常時および異常時における噴射音パターン
を選択し、前記生成した噴射音パターンを前記選択した
噴射音パターンと比較することによって前記スプレイガ
ンの正常もしくは異常状態を判定することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本装置は、噴射音検出手段によりスプレイガン
が塗料を噴射する音を検出し、この音を周波数分析手段
により周波数分析し周波数成分における噴射音パターン
を生成する。この生成した噴射音パターンは、噴射音パ
ターン記憶手段に記憶されているスプレイガンの詰まり
状態を幾つかの代表的な区分に分け、この代表的なスプ
レイガンの詰まり状態の噴射音を一定時間、周波数分析
し生成した噴射音パターンおよび正常時の噴射音パター
ンと演算処理手段によって比較され、スプレイガンの詰
まり状態またはスプレイガンの詰まり以外に異常がある
ことを判定される。
【0011】本装置は、噴射音検出手段によりスプレイ
ガンが塗料を噴射する音を検出し、この音を周波数分析
手段により周波数分析し周波数成分における噴射音パタ
ーンを生成する。一方、噴射音パターン記憶手段には、
環境検出手段で検出される環境によって補正されたスプ
レイガンの詰まり状態を幾つかの代表的な区分に分け、
この代表的なスプレイガンの詰まり状態の噴射音を一定
時間、周波数分析し生成した噴射音パターンおよび正常
時の噴射音パターンがあらかじめ記憶されている。そし
て、前述の生成した噴射音パターンは、塗料の噴射が行
われた環境に対応する噴射音パターン記憶手段に記憶さ
れている噴射音パターンと演算処理手段によって比較さ
れ、スプレイガンの詰まり状態またはスプレイガンの詰
まり以外に異常があることを判定される。
【0012】本装置は、噴射音検出手段によりスプレイ
ガンが塗料を噴射する音を検出し、この音を周波数分析
手段により周波数分析し周波数成分における噴射音パタ
ーンを生成すると共に、データ変換手段により温度検出
手段、流量検出手段、噴射圧検出手段によってそれぞれ
検出する環境のパラメータである雰囲気温度、塗料の流
量および塗料の噴射圧をディジタル値に変換する。この
パラメータをディジタル値に変換することは、外部から
のノイズに対して耐ノイズ性などを向上させることがで
きる。一方、噴射音パターン記憶手段には、温度検出手
段、流量検出手段、噴射圧検出手段によって検出される
パラメータによって補正されたスプレイガンの詰まり状
態を幾つかの代表的な区分に分け、この代表的なスプレ
イガンの詰まり状態の噴射音を一定時間、周波数分析し
生成した噴射音パターンおよび正常時の噴射音パターン
があらかじめ記憶されている。したがって、前述の生成
した噴射音パターンは、塗料の噴射が行われた時のパラ
メータに対応する噴射音パターン記憶手段に記憶されて
いる噴射音パターンと比較され、スプレイガンの詰まり
状態またはスプレイガンの詰まり以外に異常があること
を判定される。
【0013】本方法は、スプレイガンが塗料を噴射する
音を検出し、この音を周波数分析し周波数成分における
噴射音パターンを生成する。この生成した噴射音パター
ンは、あらかじめ記憶されているスプレイガンの詰まり
状態を幾つかの代表的な区分に分け、この代表的なスプ
レイガンの詰まり状態の噴射音を一定時間、周波数分析
し生成した噴射音パターンおよび正常時の噴射音パター
ンと比較され、スプレイガンの詰まり状態またはスプレ
イガンの詰まり以外に異常があると判定される。したが
って、本方法は、スプレイガンの詰まり状態および正常
時の噴射音パターンをあらかじめ記憶しているので塗装
作業時などの噴射音パターンと比較することにより容易
にスプレイガンの詰まりまたはスプレイガンの詰まり以
外に異常があることを検出することができ、さらにスプ
レイガン詰まりの場合には、どのようなスプレイガンの
詰まり状態であるかを速やかに判定することができる。
【0014】本方法は、スプレイガンが塗料を噴射する
音を検出し、この音を周波数分析し周波数成分における
噴射音パターンを生成すると共に、塗装作業時の環境を
検出する。この生成した噴射音パターンは、検出された
環境に対応するあらかじめ記憶されているスプレイガン
の詰まり状態を幾つかの代表的な区分に分け、この代表
的なスプレイガンの詰まり状態の噴射音を一定時間、周
波数分析し生成した噴射音パターンおよび正常時の噴射
音パターンと比較され、スプレイガンの詰まり状態また
はスプレイガンの詰まり以外に異常があると判定され
る。したがって、本方法は、塗装作業時の環境に対応し
たスプレイガンの詰まり状態および正常時の噴射音パタ
ーンをあらかじめ記憶しているので環境に影響されずに
スプレイガンの詰まりまたはスプレイガンの詰まり以外
に異常があることを検出することができ、さらにスプレ
イガン詰まりの場合には、どのようなスプレイガンの詰
まり状態であるかを速やかに判定することができる。
【0015】
【実施例】以下、添付した図面を使用して本発明のスプ
レイガン異常検出装置およびスプレイガン異常検出方法
を説明する。
【0016】本装置には、図1のようにスプレイガン3
9から噴射される塗料の噴射音を検出する噴射音検出手
段である噴射音検出部21と、スプレイガン39の周囲
の雰囲気温度を検出する温度検出手段である温度検出部
23と、スプレイガン39から噴射される塗料の流量を
検出する流量検出手段である塗料流量検出部25からな
りスプレイガン39から噴射される塗料に付与されてい
る環境を検出する環境検出手段と、スプレイガン39か
ら噴射される塗料の噴射圧を検出する噴射圧検出手段で
ある噴射圧検出部27と、温度検出部23,塗料流量検
出部25および噴射圧検出部27からのそれぞれの検出
値をディジタル値に変換するためのデータ変換手段であ
るA/D変換部29と、噴射音検出部21によって一定
時間検出された噴射音を周波数分析して周波数成分にお
ける噴射音パターンを生成する周波数分析手段である周
波数分析部31と、スプレイガン39の正常時およびス
プレイガン39の詰まり異常時における噴射音パターン
を環境のパラメータである雰囲気温度,塗料の流量およ
び塗料の噴射圧により補正し記憶された噴射音パターン
記憶手段である記憶部33と、A/D変換部29からの
パラメータである雰囲気温度,塗料の流量および塗料の
噴射圧のディジタル値にしたがって、記憶部33に記憶
されている噴射音パターンから適合した噴射音パターン
を選択し、この選択された噴射音パターンと周波数分析
部31により生成された噴射音パターンを比較してスプ
レイガン39の詰まり状態を判定する演算処理手段であ
る演算処理部35と、この演算処理部35で判定したス
プレイガン39の詰まりによる異常状態またはスプレイ
ガン39の詰まり以外の異常を表示するための表示部3
6と、演算処理部35と接続され演算処理部35からの
故障信号に応じて図示しない塗装装置などの生産設備を
制御するための設備制御装置37と、この設備制御装置
37で処理される故障信号により外部に警報を行うため
の設備表示装置38がある。
【0017】なお、周波数分析部21は、例えばスプレ
イガン39からの噴射音を周波数成分分析するためにフ
ーリエ級数展開を行う演算素子もしくは演算装置などで
ある。
【0018】以上のような装置は、次のように動作す
る。
【0019】スプレイガン39により塗装作業などのた
めに被塗装物に噴射される塗料の噴射音は、噴射音検出
部21により検出され、周波数分析部31により周波数
分析され図2のような横軸に周波数、縦軸に各周波数に
おけるゲインとする噴射音パターンに生成される。一
方、記憶部33には、代表的なスプレイガン39の詰ま
り状態および正常時の噴射音パターンを環境のパラメー
タである雰囲気温度,塗料の流量および塗料の噴射圧に
より補正した場合の一定時間、周波数分析し生成した噴
射音パターンが記憶されている。そして、温度検出部2
3,塗料流量検出部25および噴射圧検出部27により
検出されるパラメータである雰囲気温度,塗料の流量お
よび塗料の噴射圧は、A/D変換部29によりディジタ
ル値に変換される。記憶部33に記憶されたスプレイガ
ン39の詰まり時の噴射音パターンおよびスプレイガン
39の正常時の噴射音パターンは、パラメータのディジ
タル値にしたがって演算処理部35によって選択され
る。この選択された噴射音パターンと前述の塗装作業時
の周波数分析した噴射音パターンは、演算処理部35に
より比較される。該当する噴射音パターンが記憶部33
に記憶されている場合には、演算処理部35によりスプ
レイガン39が正常であるかまたはスプレイガン39の
詰まりによる異常状態を容易に判定することができる。
また、前述の塗装作業時の噴射音パターンが記憶部33
に記憶された噴射音パターンに該当しない場合には、表
示部36によりスプレイガン39の詰まり以外の異常を
表示し、演算処理部35によって図示しない塗装装置な
どの生産設備を制御するための設備制御装置37にスプ
レイガン39の詰まり以外の故障信号を送信し、設備制
御装置37が保守のために他の設備を停止したり設備表
示装置38により外部に警報を行う。
【0020】なお、検出条件である雰囲気温度および塗
料の流量,塗料の噴射圧は、A/D変換部29によりデ
ィジタル値に変換し処理することにより外部などからの
ノイズに対してノイズ耐量を高くすることができる。
【0021】図3は、本発明のスプレイガン異常検出装
置の制御およびスプレイガン異常検出方法を説明するた
めのフローチャートである。
【0022】噴射音検出部21によりスプレイガン39
の塗装作業時などの噴射音を検出することにより周波数
分析し噴射音パターンを生成し(S1)、温度検出部2
3および塗料流量検出部25,塗料噴射圧検出部27に
より環境のパラメータであるそれぞれ雰囲気温度および
塗料の流量,塗料の噴射圧を検出し(S2,S3,S
4)、このときのパラメータに該当する記憶部33に記
憶されているスプレイガン39の詰まり状態時の噴射音
パターンおよび正常時の噴射音パターンを選択し(S
5)、前述の塗装作業時の噴射音パターンと選択された
スプレイガン39の詰まり状態時の噴射音パターンおよ
び正常時の噴射音パターンを比較し(S6)、選択され
たスプレイガン39の詰まり状態時の噴射音パターンお
よび正常時の噴射音パターンに該当するときは(S
7)、スプレイガン39の詰まりによる異常状態に応じ
た故障信号を表示部36に出力し(S8)、該当しない
ときには(S7)、スプレイガン39以外の設備などの
異常であると予測しスプレイガン39以外の設備の異常
である信号を設備制御装置に出力し設備表示装置38に
て表示を行う(S9)。
【0023】また、図4は記憶部33に記憶するスプレ
イガン39の詰まり状態の噴射音パターンを生成する方
法についてのフローチャートである。
【0024】まず、雰囲気温度,塗料の流量および塗料
の噴射圧などのパラメータを設定し(S11)、噴射音
検出部21によりスプレイガン39の詰まりによる異常
時および正常時の噴射音を検出し周波数分析し噴射音パ
ターンを生成し(S12)、その時のパラメータおよび
噴射音パターンを一時的に記憶し(S13)、同一のパ
ラメータで100回程度繰り返し(S14)、前述の図
2の斜線部のようにスプレイガン39の噴射音の周波数
分析データをパターンとして処理することができるの
で、この噴射音パターンおよびその時のパラメータを記
憶部33に記憶する(S15)。ここで例えば、パラメ
ータの内、雰囲気温度を可変すると図5(a) の矢印のよ
うに噴射音パターンは、ほぼ平行移動したパターンとし
て得ることができるので、直線近似などにより他のパラ
メータの場合の噴射音パターンを推定するか、スプレイ
ガン39の使用条件においてパラメータを可変して本処
理を最初から繰り返すことによりスプレイガン39の詰
まりによる異常時および正常時の全てのパラメータにお
ける噴射音パターンを図5(b) のように得ることができ
る(S16)。したがって、図5(c) の太線のように塗
装作業中のスプレイガン39の噴射音パターンは、記憶
部33に記憶されているスプレイガン39の詰まり時お
よび正常時の噴射音パターンを比較することによりスプ
レイガン39の詰まりによる異常を検出することができ
ると共に、スプレイガン39の詰まり状態を容易に判定
することができる。
【0025】なお、実施例中では、同一条件で100回
程度繰り返すとしたが、検出装置などのばらつきなどの
外乱を考慮したものであり、外乱の影響がなくなる回数
に設定することが望ましい。また、新たなスプレイガン
39の詰まり状態を登録する場合には、本フローチャー
トの処理を繰り返すだけで容易に登録することができ
る。
【0026】以上のように構成し、動作させることで本
発明のスプレイガン異常検出装置およびスプレイガン異
常検出方法は、検出した雰囲気温度,塗料の流量および
塗料の噴射圧などのパラメータにしたがって、あらかじ
め記憶したスプレイガンの詰まりによる異常時および正
常時の噴射音パターンを選択し、この選択した噴射パタ
ーンと、塗装作業時などのスプレイガンの噴射音を周波
数分析し生成した噴射音パターンを比較するので温度変
化により左右されずにスプレイガンの異常を正確に検出
でき、スプレイガンの異常がどの詰まりによる異常状態
により生じているかを判定することができる。
【0027】
【発明の効果】以上、述べたように本発明の装置によれ
ば、記憶部に記憶されているスプレイガンの詰まり時お
よび正常時の噴射音パターンと塗装作業時などのスプレ
イガンの噴射音を周波数分析部で生成した噴射音パター
ンを演算処理部で比較するのでスプレイガンの詰まりに
よる異常を正確に検出することができ、さらにスプレイ
ガンの詰まりによる異常状態に応じた噴射音パターンを
記憶部で記憶しているのでスプレイガン異常が、どの詰
まり状態により生じているかを容易に判定することがで
きる。
【0028】本発明の装置によれば、スプレイガンの詰
まりによる異常時および正常時の噴射音パターンを環境
に対応して補正し記憶部にあらかじめ記憶しておくこと
により、塗装作業時などのスプレイガンの噴射音を周波
数分析部で生成した噴射音パターンを塗装作業時の環境
に対応する記憶部に記憶された噴射音パターンと比較す
るので環境に左右されずにスプレイガンの異常を正確に
検出することができ、さらにスプレイガンの詰まりによ
る異常状態に応じた噴射音パターンを記憶部で記憶して
いるのでスプレイガン詰まりが、どの詰まり状態により
生じているかを容易に判定することができる。
【0029】本発明の装置によれば、スプレイガンの詰
まりによる異常時および正常時の噴射音パターンを雰囲
気温度,流量および噴射圧などの環境のパラメータに対
応して補正し記憶部にあらかじめ記憶しておくことによ
り、塗装作業時などのスプレイガンの噴射音を周波数分
析部で生成した噴射音パターンを塗装作業時のパラメー
タに対応する記憶部に記憶された噴射音パターンと比較
するので環境に左右されずにスプレイガンの異常を正確
に検出することができ、さらにスプレイガンの詰まりに
よる異常状態に応じた噴射音パターンを記憶部で記憶し
ているのでスプレイガン異常が、どの詰まり状態により
生じているかを容易に判定することができる。また、本
発明の装置は、パラメータをディジタル変換部によりデ
ィジタル変換するので外部などからのノイズに対して耐
ノイズ性を向上させることができる。
【0030】本発明の方法によれば、記憶されているス
プレイガンの詰まり時および正常時の噴射音パターンと
塗装作業時などのスプレイガンの噴射音を周波数分析し
て生成した噴射音パターンを比較するのでスプレイガン
の詰まりを正確に検出することができ、さらにスプレイ
ガンの詰まり状態に応じた噴射音パターンを記憶してい
るのでスプレイガン詰まりが、どの詰まり状態により生
じているかを容易に判定することができる。
【0031】本発明の方法によれば、スプレイガンの詰
まり時および正常時の噴射音パターンを環境に対応して
補正しあらかじめ記憶しておくことにより、塗装作業時
などのスプレイガンの噴射音を周波数分析して生成した
噴射音パターンを塗装作業時の環境に対応する記憶され
た噴射音パターンと比較するので環境に左右されずにス
プレイガンの詰まりを正確に検出することができ、さら
にスプレイガンの詰まり状態に応じた噴射音パターンを
記憶しているのでスプレイガン詰まりが、どの詰まり状
態により生じているかを容易に判定することができる。
【0032】ることによってスプレイガン詰まりがどの
塗装不良パターンにより生じているかを容易に判定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスプレイガン詰まり検出装置の構成
を説明するための図面である。
【図2】 本発明のスプレイガンの噴射音を周波数分析
した噴射音パターンを説明するための図面である。
【図3】 本発明のスプレイガン詰まり検出方法の制御
を説明するためのフローチャートである。
【図4】 本発明のスプレイガン詰まり検出装置の記憶
部に記憶する噴射データを生成する方法を説明するため
のフローチャートである。
【図5】 本発明のスプレイガンの噴射音の噴射パター
ンを説明するための図面である。
【図6】 従来のスプレイガンの構成を説明するための
図面である。
【図7】 従来のスプレイガンの詰まり状態を説明する
ための図面である。
【符号の説明】
21…音検出部、23…温度検出部、25…塗料流量検
出部、27…噴射圧検出部、29…A/D変換部、31
…周波数分析部、33…記憶部、35…演算処理部、3
6…表示部、37…設備制御装置、38…設備表示装
置、39…スプレイガン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプレイガンから噴射される塗料の噴射
    音を検出する噴射音検出手段と、 前記噴射音検出手段によって一定時間検出された噴射音
    を周波数分析して噴射音パターンを生成する周波数分析
    手段と、 前記スプレイガンの正常時および前記スプレイガン詰ま
    り時における噴射音パターンが記憶された噴射音パター
    ン記憶手段と、 前記周波数分析手段により生成された噴射音パターンを
    前記噴射音パターン記憶手段に記憶されている噴射音パ
    ターンと比較し前記スプレイガンの異常状態を判定する
    演算処理手段とを有することを特徴とするスプレイガン
    異常検出装置。
  2. 【請求項2】 スプレイガンから噴射される塗料の噴射
    音を検出する噴射音検出手段と、 当該噴射音検出手段によって一定時間検出された噴射音
    を周波数分析して噴射音パターンを生成する周波数分析
    手段と、 前記スプレイガンから噴射される塗料に付与されている
    環境を検出する環境検出手段と、 前記スプレイガンの正常時および前記スプレイガン詰ま
    り時における噴射音パターンを前記環境検出手段により
    検出した環境によって補正した噴射パターンを記憶する
    噴射音パターン記憶手段と、 前記環境検出手段により検出する環境にしたがって、該
    当する噴射音パターンを噴射音パターン記憶手段から選
    択し、当該選択された噴射パターンを前記周波数分析手
    段により分析される噴射音パターンと比較し前記スプレ
    イガンの異常状態を判定する演算処理手段とを有するこ
    とを特徴とするスプレイガン異常検出装置。
  3. 【請求項3】 前記環境検出手段は、前記スプレイガン
    の周囲の雰囲気温度を検出する温度検出手段、前記スプ
    レイガンから噴射される塗料の流量を検出する流量検出
    手段、前記スプレイガンから噴射される塗料の噴射圧を
    検出する噴射圧検出手段のいずれかの手段または、これ
    らの任意の手段の組み合わせによって構成され、前記演
    算処理手段には、当該温度検出手段、当該流量検出手
    段、当該噴射圧検出手段のいずれかの検出値をディジタ
    ル値に変換するデータ変換手段を含むことを特徴とする
    請求項2記載のスプレイガン異常検出装置。
  4. 【請求項4】 スプレイガンから噴射される塗料の噴射
    音を検出し、 当該検出した噴射音を周波数分析して噴射音パターンを
    生成し、 当該生成した噴射音パターンをあらかじめ記憶している
    前記スプレイガンの正常時および前記スプレイガン詰ま
    り時における噴射音パターンと比較することによって前
    記スプレイガンの正常もしくは異常状態を判定すること
    を特徴とするスプレイガン異常検出方法。
  5. 【請求項5】 スプレイガンから噴射される塗料の噴射
    音を検出し、 当該検出した噴射音を周波数分析して噴射音パターンを
    生成し、 前記スプレイガンから噴射される塗料に付与されている
    環境を検出し、 当該検出する環境によりあらかじめ記憶されている環境
    に対応する前記スプレイガンの正常時および異常時にお
    ける噴射音パターンを選択し、 前記生成した噴射音パターンを前記選択した噴射音パタ
    ーンと比較することによって前記スプレイガンの正常も
    しくは異常状態を判定することを特徴とするスプレイガ
    ン異常検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR20190141060A (ko) * 2018-06-13 2019-12-23 인천대학교 산학협력단 할로겐 히터를 이용한 3차원 그래핀 구조체 형성장치

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