JP3330180B2 - 塗料定量供給システムの診断装置 - Google Patents
塗料定量供給システムの診断装置Info
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- JP3330180B2 JP3330180B2 JP05507193A JP5507193A JP3330180B2 JP 3330180 B2 JP3330180 B2 JP 3330180B2 JP 05507193 A JP05507193 A JP 05507193A JP 5507193 A JP5507193 A JP 5507193A JP 3330180 B2 JP3330180 B2 JP 3330180B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料を定量制御して供
給するシステムにおいて、その制御し得る流量の限界を
自己診断する装置に関する。
給するシステムにおいて、その制御し得る流量の限界を
自己診断する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、塗料を定量制御して供給するシス
テムとしては、本発明の一実施例である図１の一部に示
すように、塗料ポンプ１からスプレイガン２に塗料を供
給する供給路３に流量センサ４を介設して実際に供給さ
れる塗料の流量を検出し、制御器５によりその検出値と
目標値可変入力器６から入力された流量の目標値とを比
較して、その差に対応した制御信号を供給路３に介設し
たレギユレータ７のパイロツト圧制御用の電空比例弁８
に入力し、そのパイロツト圧の制御に伴つてレギユレー
タ７の設定二次圧を変化させることにより、塗料を目標
値に合つた流量に制御して供給するようにしたものが知
られている。
テムとしては、本発明の一実施例である図１の一部に示
すように、塗料ポンプ１からスプレイガン２に塗料を供
給する供給路３に流量センサ４を介設して実際に供給さ
れる塗料の流量を検出し、制御器５によりその検出値と
目標値可変入力器６から入力された流量の目標値とを比
較して、その差に対応した制御信号を供給路３に介設し
たレギユレータ７のパイロツト圧制御用の電空比例弁８
に入力し、そのパイロツト圧の制御に伴つてレギユレー
タ７の設定二次圧を変化させることにより、塗料を目標
値に合つた流量に制御して供給するようにしたものが知
られている。
【０００３】そして、目標とする流量自体を変えるの
は、目標値可変入力器６により目標値の入力値を変える
ことによつて行われ、その目標値の変化に対応してレギ
ユレータ７の設定二次圧も制御される。
は、目標値可変入力器６により目標値の入力値を変える
ことによつて行われ、その目標値の変化に対応してレギ
ユレータ７の設定二次圧も制御される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レギユレー
タ７においては、図２のグラフに示すように、その設定
二次圧に対する流量変化は直線で近似できるが、設定二
次圧が一定まで上がると流量が変化しなくなり、一定よ
り下がると流量が０になる。このように、流量制御には
限界があり、それはレギユレータ７やシステム全体の性
能、さらには塗料の物性等に関連していて、限界値を事
前に把握するのは困難であつた。
タ７においては、図２のグラフに示すように、その設定
二次圧に対する流量変化は直線で近似できるが、設定二
次圧が一定まで上がると流量が変化しなくなり、一定よ
り下がると流量が０になる。このように、流量制御には
限界があり、それはレギユレータ７やシステム全体の性
能、さらには塗料の物性等に関連していて、限界値を事
前に把握するのは困難であつた。
【０００５】例えば、塗装に際しては、実際の塗りの状
態を見て吐出量を調整する、すなわち、流量の目標値を
調整するのであるが、上記したように限界値が解らない
ために限界値を超えて調整している場合がある。そうす
ると、いくら調整しても所望の吐出量が得られず、気付
くのが遅れるとノズルの交換等の別の対応を行うまでに
大幅に時間をロスする欠点があつた。また、所望の吐出
量を得ているものと早合点して不良品を大量に作り出す
おそれもあつた。
態を見て吐出量を調整する、すなわち、流量の目標値を
調整するのであるが、上記したように限界値が解らない
ために限界値を超えて調整している場合がある。そうす
ると、いくら調整しても所望の吐出量が得られず、気付
くのが遅れるとノズルの交換等の別の対応を行うまでに
大幅に時間をロスする欠点があつた。また、所望の吐出
量を得ているものと早合点して不良品を大量に作り出す
おそれもあつた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の塗料定量供給シ
ステムの診断装置は、叙上の点に鑑み完成されたもので
あつて、システムの稼働の初めの一定時間に、制御器か
ら制御信号をその制御値を大小変化させつつ電空比例弁
に出力させる診断起動手段と、その診断起動手段ととも
に作動し、流量センサから得られる流量の検出値から制
御流量の最大と最小の限界値を測定する限界測定手段
と、その限界測定手段で得られた限界値を記憶する記憶
手段と、システムの通常の稼働時において、目標値可変
入力器により入力された目標値と記憶手段に記憶された
限界値とを比較し、目標値が限界値を超えたときに限界
信号を出す比較手段と、その限界信号を受けて一定の表
示を出す表示手段と、を具備した構成とした。
ステムの診断装置は、叙上の点に鑑み完成されたもので
あつて、システムの稼働の初めの一定時間に、制御器か
ら制御信号をその制御値を大小変化させつつ電空比例弁
に出力させる診断起動手段と、その診断起動手段ととも
に作動し、流量センサから得られる流量の検出値から制
御流量の最大と最小の限界値を測定する限界測定手段
と、その限界測定手段で得られた限界値を記憶する記憶
手段と、システムの通常の稼働時において、目標値可変
入力器により入力された目標値と記憶手段に記憶された
限界値とを比較し、目標値が限界値を超えたときに限界
信号を出す比較手段と、その限界信号を受けて一定の表
示を出す表示手段と、を具備した構成とした。
【０００７】
【作用】システムの稼働の初めに、まず診断起動手段を
作動させると、一定時間制御器から制御信号がその制御
値を大小変化させつつ電空比例弁に出力され、それに伴
つてパイロツト圧が逐次制御されてレギユレータの設定
二次圧が変化する。それに伴つて供給される塗料の流量
が変化し、その流量は逐次に流量センサで検出されて限
界測定手段に入力される。
作動させると、一定時間制御器から制御信号がその制御
値を大小変化させつつ電空比例弁に出力され、それに伴
つてパイロツト圧が逐次制御されてレギユレータの設定
二次圧が変化する。それに伴つて供給される塗料の流量
が変化し、その流量は逐次に流量センサで検出されて限
界測定手段に入力される。
【０００８】限界測定手段は入力された流量の検出値を
解析して、制御流量の最大と最小の限界値を測定する。
測定された限界値は記憶手段に記憶される。
解析して、制御流量の最大と最小の限界値を測定する。
測定された限界値は記憶手段に記憶される。
【０００９】そして、システムの通常の稼働時には、目
標値可変入力器で入力された目標値が比較手段に呼び出
されて、上記の記憶手段から呼び出された限界値と比較
され、入力された目標値が限界値を超えると限界信号が
表示手段に出力される。
標値可変入力器で入力された目標値が比較手段に呼び出
されて、上記の記憶手段から呼び出された限界値と比較
され、入力された目標値が限界値を超えると限界信号が
表示手段に出力される。
【００１０】表示手段が限界信号を受けると、流量の目
標値がシステムの制御流量の限界を超えていることを表
示して作業者に知らせる。
標値がシステムの制御流量の限界を超えていることを表
示して作業者に知らせる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図１において、既述した塗料定量供給シス
テムの制御器５には診断起動手段１０が接続され、この
診断起動手段１０を作動させると、一定時間の間、制御
器５に対して制御信号をその制御値を大小逐次に変化さ
せつつ電空比例弁８に出力させるように機能する。
て説明する。図１において、既述した塗料定量供給シス
テムの制御器５には診断起動手段１０が接続され、この
診断起動手段１０を作動させると、一定時間の間、制御
器５に対して制御信号をその制御値を大小逐次に変化さ
せつつ電空比例弁８に出力させるように機能する。
【００１２】診断起動手段１０には限界測定手段１１が
接続され、この限界測定手段１１は、診断起動手段１０
が作動している間に限つて作動し、流量センサ４から得
られる流量の検出値を解析して制御流量の最大と最小の
限界値を測定する。記憶手段１２は、上記の限界値を記
憶するためのものである。
接続され、この限界測定手段１１は、診断起動手段１０
が作動している間に限つて作動し、流量センサ４から得
られる流量の検出値を解析して制御流量の最大と最小の
限界値を測定する。記憶手段１２は、上記の限界値を記
憶するためのものである。
【００１３】比較手段１３は、目標値可変入力器６によ
り目標値が入力されさらにそれが変更されるつどその目
標値を目標値可変入力器６から呼び出して、記憶手段１
２に記憶された限界値と比較し、目標値が上下の限界値
を超えたときに限界信号を出力するようになつている。
り目標値が入力されさらにそれが変更されるつどその目
標値を目標値可変入力器６から呼び出して、記憶手段１
２に記憶された限界値と比較し、目標値が上下の限界値
を超えたときに限界信号を出力するようになつている。
【００１４】比較手段１３には、その限界信号を受ける
とランプやブザー等で警告を発する表示手段１４が接続
されている。
とランプやブザー等で警告を発する表示手段１４が接続
されている。
【００１５】次に、本実施例の作動を説明する。システ
ムの稼働の初めに、まず診断起動手段１０を作動させる
と、一定時間制御器５から制御信号がその制御値を大小
変化させつつ電空比例弁８に出力され、それに伴つてパ
イロツト圧が逐次制御されて、図２のグラフの矢線に示
すようにレギユレータ７の設定二次圧が高低変化する。
ムの稼働の初めに、まず診断起動手段１０を作動させる
と、一定時間制御器５から制御信号がその制御値を大小
変化させつつ電空比例弁８に出力され、それに伴つてパ
イロツト圧が逐次制御されて、図２のグラフの矢線に示
すようにレギユレータ７の設定二次圧が高低変化する。
【００１６】それに伴つて供給路３を流れる塗料の流量
が変化し、その流量は逐次に流量センサ４で検出されて
限界測定手段１１に入力される。
が変化し、その流量は逐次に流量センサ４で検出されて
限界測定手段１１に入力される。
【００１７】限界測定手段１１は入力された流量の検出
値から、図２のグラフのように流量の推移を解析し、略
一定の勾配で変化する流量の範囲、すなわち制御流量の
最大と最小の限界値ＲmaxとＲminとを測定する。測定さ
れた限界値は記憶手段１２に記憶される。
値から、図２のグラフのように流量の推移を解析し、略
一定の勾配で変化する流量の範囲、すなわち制御流量の
最大と最小の限界値ＲmaxとＲminとを測定する。測定さ
れた限界値は記憶手段１２に記憶される。
【００１８】そして、システムの通常の稼働時には、目
標値可変入力器６で入力されあるいは変更された目標値
が比較手段１３に呼び出されて、上記の記憶手段１２か
ら呼び出された限界値と比較され、目標値が上下の限界
値を超えると限界信号が表示手段１４に出力され、表示
手段１４でランプやブザーにより警告される。
標値可変入力器６で入力されあるいは変更された目標値
が比較手段１３に呼び出されて、上記の記憶手段１２か
ら呼び出された限界値と比較され、目標値が上下の限界
値を超えると限界信号が表示手段１４に出力され、表示
手段１４でランプやブザーにより警告される。
【００１９】これにより、作業者は設定した目標値がシ
ステムの制御流量の限界を超えていることを知ることが
でき、それ以上の目標値の調整を止め、より大きな吐出
量を得ようとする場合はスプレイガン２のノズルをオリ
フイス径の大きいものと交換し、逆に吐出量をさらに下
げたい場合はオリフイス径の小さいノズルと交換する等
の対応を行えば良い。
ステムの制御流量の限界を超えていることを知ることが
でき、それ以上の目標値の調整を止め、より大きな吐出
量を得ようとする場合はスプレイガン２のノズルをオリ
フイス径の大きいものと交換し、逆に吐出量をさらに下
げたい場合はオリフイス径の小さいノズルと交換する等
の対応を行えば良い。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
塗料流量の目標値を入力した場合に、それがシステムの
制御流量の限界を超えていると直ちにそれを知ることが
でき、調整不適切によつて塗装不良ができるのを防止で
き、また、所望の吐出量を得るためにオリフイス径の異
なるノズルと交換する等の対応が即座に行えて、作業能
率の大幅な向上を図ることができる効果がある。
塗料流量の目標値を入力した場合に、それがシステムの
制御流量の限界を超えていると直ちにそれを知ることが
でき、調整不適切によつて塗装不良ができるのを防止で
き、また、所望の吐出量を得るためにオリフイス径の異
なるノズルと交換する等の対応が即座に行えて、作業能
率の大幅な向上を図ることができる効果がある。
【図１】本発明の一実施例のブロツク構成図である。
【図２】レギユレータの設定二次圧と塗料流量の関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
１：塗料ポンプ ２：スプレイガン ３：供給路 ４：
流量センサ ５：制御器 ６：目標値可変入力器 ７：
レギユレータ ８：電空比例弁 １０：診断起動手段
１１：限界測定手段 １２：記憶手段 １３：比較手段
１４：表示手段
流量センサ ５：制御器 ６：目標値可変入力器 ７：
レギユレータ ８：電空比例弁 １０：診断起動手段
１１：限界測定手段 １２：記憶手段 １３：比較手段
１４：表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B05B 12/00 - 13/06
Claims (1)
- 【請求項１】 塗料ポンプからスプレイガンに塗料を供
給する供給路に流量センサを介設して実際に供給される
塗料の流量を検出し、制御器により該検出値と目標値可
変入力器から入力された流量の目標値とを比較して、そ
の差に対応した制御信号を前記供給路に介設したレギユ
レータのパイロツト圧制御用の電空比例弁に入力し、該
パイロツト圧の制御に伴つて前記レギユレータの設定二
次圧を変化させることにより、塗料を目標値に合つた流
量に制御して供給するようにした塗料定量供給システム
の制御流量の限界を診断する装置であつて、 システムの稼働の初めの一定時間に、前記制御器から制
御信号をその制御値を大小変化させつつ前記電空比例弁
に出力させる診断起動手段と、 該診断起動手段とともに作動し、前記流量センサから得
られる流量の検出値から制御流量の最大と最小の限界値
を測定する限界測定手段と、 該限界測定手段で得られた限界値を記憶する記憶手段
と、 システムの通常の稼働時において、前記目標値可変入力
器により入力された目標値と前記記憶手段に記憶された
限界値とを比較し、目標値が限界値を超えたときに限界
信号を出す比較手段と、 該限界信号を受けて一定の表示を出す表示手段と、を具
備したことを特徴とする塗料定量供給システムの診断装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05507193A JP3330180B2 (ja) | 1993-02-20 | 1993-02-20 | 塗料定量供給システムの診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05507193A JP3330180B2 (ja) | 1993-02-20 | 1993-02-20 | 塗料定量供給システムの診断装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06246199A JPH06246199A (ja) | 1994-09-06 |
| JP3330180B2 true JP3330180B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=12988469
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05507193A Expired - Fee Related JP3330180B2 (ja) | 1993-02-20 | 1993-02-20 | 塗料定量供給システムの診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3330180B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-20 JP JP05507193A patent/JP3330180B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06246199A (ja) | 1994-09-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |