JPH08291499A - 糸貼壁紙 - Google Patents

糸貼壁紙

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JPH08291499A
JPH08291499A JP11393695A JP11393695A JPH08291499A JP H08291499 A JPH08291499 A JP H08291499A JP 11393695 A JP11393695 A JP 11393695A JP 11393695 A JP11393695 A JP 11393695A JP H08291499 A JPH08291499 A JP H08291499A
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JP
Japan
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backing paper
horizontal stripes
warp
thread
color
Prior art date
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Pending
Application number
JP11393695A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Hayase
重喜 早瀬
Mitsuhisa Yoshitome
美津久 吉留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawashima Textile Manufacturers Ltd
Original Assignee
Kawashima Textile Manufacturers Ltd
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Publication date
Application filed by Kawashima Textile Manufacturers Ltd filed Critical Kawashima Textile Manufacturers Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外観のみならず触感・風合においても織物壁
紙に酷似した機能性に富む糸貼壁紙をえる。 【構成】 裏打紙11の長さ方向に平行に揃えて同一色
の多数の経糸12を裏打紙11の表面に貼り合わせて成
る糸貼壁紙13において、裏打紙11の幅方向に平行な
濃淡異なる2種の横縞15・16が交互する縞模様を裏
打紙11の表面に印刷しておくものとし、貼り合わせる
経糸12を撚目14を有する撚糸とし、濃色横縞16の
色彩を経糸12よりも濃くし、淡色横縞15と経糸12
とは同系色にし、濃色横縞16と淡色横縞15との境界
線17を裏打紙11の幅方向に続く波形曲線とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、裏打紙の長さ方向に平
行に揃えて多数の経糸を裏打紙の表面に貼り合わせて構
成される糸貼壁紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】糸貼壁紙は、裏打紙の表面に織物を貼り
合わせた織物壁紙に酷似した壁紙を、織物を用いず安価
に得るために開発されたものであり、特開平3−408
99(特開平4−57800)には、外観を織物壁紙に
一層近づけるために糸貼壁紙に布目模様をエンボスする
方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし布目模様をエン
ボスするには格別な装置を要し、又、レーヨンや綿繊維
のように非熱可塑性繊維を糸貼壁紙にエンボスを施すこ
とは困難であり、仮にエンボスすることが出来たとして
も、レーヨンや綿繊維のように親水性で吸湿性に富む繊
維では使用中に吸湿・膨潤してエンボスした凹凸が消失
し易いので実用し難い。勿論、裏打紙に積層した発泡塩
化ビニル樹脂組成物の発泡層に布目模様をエンボスする
方法もあるが、塩化ビニル樹脂は吸湿性を有しないので
手触りが悪く、而も、有害な可塑剤を必要とするので生
活環境汚染の問題が生じる。
【0004】
【発明の目的】そこで本発明は、外観のみならず触感・
風合においても織物壁紙に酷似した壁紙を格別な装置を
要せず簡便に得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、裏打紙11の
長さ方向に平行に揃えて同一色の多数の経糸12を裏打
紙11の表面に貼り合わせて成る糸貼壁紙13におい
て、裏打紙11の幅方向に平行な濃淡異なる2種の横縞
15・16が交互する縞模様を裏打紙11の表面に印刷
しておくものとし、貼り合わせる経糸12を撚目14を
有する撚糸とし、濃色横縞16と淡色横縞15との境界
線17を裏打紙11の幅方向に真っ直ぐに連続した波形
曲線としたことを特徴とするものである。
【0006】境界線17は撚目14と繊維毛羽で描かれ
る経糸12の左右両側縁の輪郭線と同程度の細かく揺ら
いだものとし、その波形曲線の振幅の程度は淡色横縞1
5の幅Cの2分の1以下になるようにすればよい。縞模
様の淡色横縞15には、その長さ方向を斜めに横切る撚
目地模様18を印刷しておくとよい。濃色横縞16の幅
(A)は淡色横縞16の幅(C)の2倍以下にし、又、
経糸間12・12の間隔(B)も経糸12の幅(D)の
2倍以下にするとよい。
【0007】縞模様15・16の印刷は、経糸12と同
系色の裏打紙11に、淡色横縞15となる部分を残して
濃色インキにより濃色横縞16だけを印刷した所謂一色
刷にするとよく、その縞模様のインクには発泡剤、紫外
線吸収剤、保水調湿剤、帯電防止剤、難燃剤、芳香剤、
消臭剤等の機能性薬剤を配合しておくとよい。濃色横縞
16の幅(A)および経糸間12・12の間隔(B)
は、淡色横縞16の幅(C)および経糸12の幅(D)
よりも狭くし、濃色横縞16の色彩を経糸12よりも濃
くし、淡色横縞15と経糸12とは同系色にするとよ
い。
【0008】経糸12に使用する繊維の種類は限定され
ないが、レーヨンや綿繊維のような非熱可塑性繊維やガ
ラス繊維のように、エンボスによっては凹凸を付け難い
繊維を使用するときは、本発明の効用が遺憾なく発揮さ
れる。
【0009】経糸12を貼り合わせるために裏打紙11
の表面に塗布する接着剤には、その塗膜の艶消しのため
に酸化チタンやシリカ等の充填剤を配合しておくとよい
が、それには難燃剤を兼ねた水酸化アルミニウムや酸化
ジルコニア等を混用するとよく、又、印刷インクと同様
に芳香剤や消臭剤等を配合することも出来る。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る糸貼壁紙13では、経糸1
2と経糸12に挟まれた隙間に濃色横縞16が点状に現
われ、それが経糸毎12に区切られた点線となって糸貼
壁紙13の幅方向に連続するので、その経糸間12・1
2に点状に現れる濃色横縞16は恰も織物の経糸と緯糸
に囲まれた布目の如き観を呈する一方、経糸12が撚目
14に区切られて長さ方向に連続するので、糸貼壁紙1
3は全体として緯糸が表面に殆ど現れない朱子織物の観
を呈することになる。
【0011】かかる糸貼壁紙13の外観上の効果は、エ
ンボスによってではなく、裏打紙11に印刷した縞模様
15・16によって生じるので、経糸12にはエンボス
し得ないガラス繊維を使用することも出来、それによっ
て織物調の難燃性糸貼壁紙13が得られる。
【0012】その縞模様15・16を形成する印刷イン
キは、経糸12と経糸12の間に挟まれた凹部19の底
に介在するので、糸貼壁紙13の表面を擦っても凹部1
9の底に介在する印刷インキ(15・16)に触れるこ
とはなく、又、濃色緯縞16は濃色であるが故に経時変
色しても殊更目立つこともないので、その濃色横縞16
の印刷インクには、カーボンブラックの他にインクの接
着性や発色性、耐変退色性等を損なうような難燃剤、芳
香剤、消臭剤等の機能性薬剤を配合しても不都合は生ぜ
ず、従って、その濃色横縞16を構成する印刷インクに
種々の機能性薬剤を配合して機能性に優れた糸貼壁紙1
3を得ることが出来るようになる。
【0013】濃色横縞16の幅(A)および経糸間12
・12の間隔(B)をそれぞれ淡色横縞16の幅(C)
および経糸12の幅(D)の2倍以下にすると、糸貼壁
紙13は恰も緻密な織物を貼り合わせたかの如く高級感
が生じるが、ただそのような外観上の美的効果だけでは
なく、上記の通り難燃剤、芳香剤、消臭剤等の機能性薬
剤を濃色横縞16の印刷インクに配合した場合に通常生
じる不都合もなくなる訳であり、その意味では特に経糸
間12・12の間隔(B)を経糸12の幅(D)の2倍
以下にすることが望まれる。
【0014】その場合、濃色横縞16が経糸12に覆わ
れるとしても、その一部は経糸間12・12の凹部19
の底に露出しており、又、その被覆する経糸12も通気
性に富む繊維集合体なので、経糸12によって濃色横縞
16に含まれる機能性薬剤の機能は損なわれることはな
く、却って、芳香剤や害虫忌避剤等のように揮発性の機
能性薬剤を含むものでは、その徐放効果も生じて持続性
に富む機能性に優れた糸貼壁紙13が得られることにな
る。
【0015】そして、淡色横縞15にその長さ方向を斜
めに横切る撚目地模様18を印刷したものでは、経糸間
12・12に現われる淡色横縞15が変化し経糸12と
馴染んだものとなり、又、裏打紙11の表面に塗布した
充填剤を含有する接着剤の塗膜を介して経糸12を貼り
合わせたものでは、経糸間12・12に接着剤の塗膜の
キラツキが現われず、縞模様(15・16)が経糸12
に調和して糸貼壁紙全体13が落ちついた印象を与える
ものとなる。
【0016】かくして本発明によると、外観のみならず
感触・風合いにおいても織物壁紙に酷似し、而も、機能
性に優れた糸貼壁紙13が経済的に得られる。
【0017】尚、この明細書の特許請求の範囲の欄の記
載事項には、図面に表示した番号に対応する番号を付記
しているが、その付記した番号は、この明細書の内容を
理解し易くするためのものであり、その付記した番号に
よって、その付記された特許請求の範囲の欄の記載事項
が、図面の記載事項に限定されることを意味するもので
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る糸貼壁紙の一部切截拡大斜視図で
ある。
【符号の説明】
11 裏打紙 12 経糸 13 糸貼壁紙 14 撚目 15 淡色横縞 16 濃色横縞 17 境界線 18 撚目地模様 19 凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏打紙(11)の長さ方向に平行に揃え
    て同一色の多数の経糸(12)を裏打紙(11)の表面
    に貼り合わせて成る糸貼壁紙(13)において、経糸
    (12)が撚目(14)を有する撚糸であり、裏打紙
    (11)の幅方向に平行な濃淡異なる2種の横縞(15
    ・16)が交互する縞模様が裏打紙(11)の表面に印
    刷されており、濃色横縞(16)の色彩は経糸(12)
    よりも濃く、淡色横縞(15)と経糸(12)とは同系
    色になっており、濃色横縞(16)と淡色横縞(15)
    との境界線(17)は振幅が淡色横縞(15)の幅Cの
    2分の1以下の波形曲線を描いて裏打紙(11)の幅方
    向に続いていることを特徴とする糸貼壁紙。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の経糸(12)が、
    裏打紙(11)の表面に塗布した充填剤を含有する接着
    剤の塗膜を介して貼り合わされていることを特徴とする
    前掲請求項1に記載の糸貼壁紙。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の淡色横縞(15)
    の長さ方向を斜めに横切る撚目地模様(18)が淡色横
    縞(15)に印刷されていることを特徴とする前掲請求
    項1に記載の糸貼壁紙。
  4. 【請求項4】 前掲請求項1に記載の濃色横縞(16)
    が紫外線吸収剤、保水調湿剤、帯電防止剤、難燃剤、芳
    香剤、消臭剤の中の何れか少なくとも一種の機能性薬剤
    を含んでいることを特徴とする前掲請求項1に記載の糸
    貼壁紙。
JP11393695A 1995-04-15 1995-04-15 糸貼壁紙 Pending JPH08291499A (ja)

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Cited By (2)

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CN104480796A (zh) * 2014-11-28 2015-04-01 周卫荣 一种防水抗菌降噪防腐植绒墙纸
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