JPH08291014A - 抑草材、抑草材の製造方法及びそれを用いた抑草方法 - Google Patents
抑草材、抑草材の製造方法及びそれを用いた抑草方法Info
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- JPH08291014A JPH08291014A JP12085995A JP12085995A JPH08291014A JP H08291014 A JPH08291014 A JP H08291014A JP 12085995 A JP12085995 A JP 12085995A JP 12085995 A JP12085995 A JP 12085995A JP H08291014 A JPH08291014 A JP H08291014A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 有用な用途がなく廃棄されている浄水処理ケ
ーキを原料とし、優れた抑草効果を有する抑草材、それ
を製造する方法、及びこの抑草材と不織布シート等を併
用し、抑草効果を高めた、上記抑草材を用いた抑草方法
を提供する。 【構成】 浄水処理ケーキに少量のコーヒー粕を加えて
双腕型ニーダーによって混練し、二軸式押出造粒機を用
いて平均粒径約3.5mmの粒子に造粒し、整粒して篩
にかけ、微粒分を除き、その後、バンド乾燥機中で乾燥
し、含水率約8重量%の抑草材を製造した。次いで、コ
ンテナー中に充填された畑の土壌の上に牧草の種子を播
種し、この上に不織布シートを敷き、更にその上に上記
の抑草材を厚さ約3cmに敷きつめ、発芽の状況を調査
したところ、例えばオーチャードグラスでは、抑草材を
使用しなかった場合に出芽植物体重は80.5gであっ
たのに対し、抑草材と不織布シートを併用した場合は実
質的に0gであった。
ーキを原料とし、優れた抑草効果を有する抑草材、それ
を製造する方法、及びこの抑草材と不織布シート等を併
用し、抑草効果を高めた、上記抑草材を用いた抑草方法
を提供する。 【構成】 浄水処理ケーキに少量のコーヒー粕を加えて
双腕型ニーダーによって混練し、二軸式押出造粒機を用
いて平均粒径約3.5mmの粒子に造粒し、整粒して篩
にかけ、微粒分を除き、その後、バンド乾燥機中で乾燥
し、含水率約8重量%の抑草材を製造した。次いで、コ
ンテナー中に充填された畑の土壌の上に牧草の種子を播
種し、この上に不織布シートを敷き、更にその上に上記
の抑草材を厚さ約3cmに敷きつめ、発芽の状況を調査
したところ、例えばオーチャードグラスでは、抑草材を
使用しなかった場合に出芽植物体重は80.5gであっ
たのに対し、抑草材と不織布シートを併用した場合は実
質的に0gであった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来、有用な用途もな
く埋め立て地等に廃棄されていた浄水処理ケーキを利用
した抑草材及びそれを製造する方法に関する。また、本
発明は、この抑草材を、不織布シート等の透水性シート
と組み合わせて併用することにより、効果的に抑草する
方法に関する。
く埋め立て地等に廃棄されていた浄水処理ケーキを利用
した抑草材及びそれを製造する方法に関する。また、本
発明は、この抑草材を、不織布シート等の透水性シート
と組み合わせて併用することにより、効果的に抑草する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、道路の中央分離帯及び歩道等
の植え込み、又は公園、学校、役所等の公共施設などの
緑地等、農耕地ではないところの雑草除去は、人手によ
る除草、刈り取り機による除草等の物理的な方法、或い
は選択的又は非選択的な除草剤を用いた化学的な方法に
よって実施されている。そして、一旦除草した後はいか
なる処理も加えず、雑草の発生や生長を放置し、十分に
生長した頃に再度上記の除草作業を繰り返して実施して
いる。
の植え込み、又は公園、学校、役所等の公共施設などの
緑地等、農耕地ではないところの雑草除去は、人手によ
る除草、刈り取り機による除草等の物理的な方法、或い
は選択的又は非選択的な除草剤を用いた化学的な方法に
よって実施されている。そして、一旦除草した後はいか
なる処理も加えず、雑草の発生や生長を放置し、十分に
生長した頃に再度上記の除草作業を繰り返して実施して
いる。
【0003】しかし、上記の人手による作業或いは刈り
取り機による作業、いずれも多人数による長時間の作業
となり、除草剤の散布も、広大な農耕地等とは違って、
小型の機器を使用しての人手を頼りとした作業となる場
合が多い。また、道路周辺での作業では、車線を規制す
る必要もあり、交通渋滞を引き起こすこともあるし、作
業する人が交通事故に巻き込まれる恐れもある。更に、
農耕地等では一般にワラやポリエチレンフィルム等のマ
ルチ材を用いた抑草処理が行われているが、上記のよう
な農耕地でないところでは、美観の問題或いは場所が狭
い等の理由で、上記のマルチ材を用いた抑草処理は一般
に行われていない。
取り機による作業、いずれも多人数による長時間の作業
となり、除草剤の散布も、広大な農耕地等とは違って、
小型の機器を使用しての人手を頼りとした作業となる場
合が多い。また、道路周辺での作業では、車線を規制す
る必要もあり、交通渋滞を引き起こすこともあるし、作
業する人が交通事故に巻き込まれる恐れもある。更に、
農耕地等では一般にワラやポリエチレンフィルム等のマ
ルチ材を用いた抑草処理が行われているが、上記のよう
な農耕地でないところでは、美観の問題或いは場所が狭
い等の理由で、上記のマルチ材を用いた抑草処理は一般
に行われていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するものであり、ワラやポリエチレンフィルムから
なるマルチ材と同様にして土壌表面に敷設することによ
り、土壌表面からの雑草の発生、生長を防止するととも
に、空中を飛来した雑草種子からの定着雑草個体数を抑
えることによって抑草するための抑草材及びそれを製造
する方法を提供することを目的とする。また、上記抑草
材を、特に不織布シート等の透水性シートと組み合わ
せ、併用することで、より優れた抑草効果が得られる抑
草方法を提供することを目的とする。
解決するものであり、ワラやポリエチレンフィルムから
なるマルチ材と同様にして土壌表面に敷設することによ
り、土壌表面からの雑草の発生、生長を防止するととも
に、空中を飛来した雑草種子からの定着雑草個体数を抑
えることによって抑草するための抑草材及びそれを製造
する方法を提供することを目的とする。また、上記抑草
材を、特に不織布シート等の透水性シートと組み合わ
せ、併用することで、より優れた抑草効果が得られる抑
草方法を提供することを目的とする。
【0005】更に、本発明の抑草材及び本発明の方法に
より製造される抑草材には、薬注処理を施された浄水処
理ケーキを原料として使用するなどして、酸性雨等の酸
性降下物質を吸着除去する機能を付加することもでき、
このような抑草材を使用すれば、周辺の大気或いは土壌
を浄化することもできる。
より製造される抑草材には、薬注処理を施された浄水処
理ケーキを原料として使用するなどして、酸性雨等の酸
性降下物質を吸着除去する機能を付加することもでき、
このような抑草材を使用すれば、周辺の大気或いは土壌
を浄化することもできる。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明の抑草材は、浄
水処理ケーキからなり、平均粒径が1〜10mm、含水
率が20重量%以下であることを特徴とする。また、第
2発明の抑草材は、上記浄水処理ケーキは、該浄水処理
ケーキ100重量部に対して、0.1〜10重量部のア
レロパシー物質含有材を含むものであることを特徴と
し、第3発明の抑草材は、上記アレロパシー物質含有材
は、コーヒー粕であることを特徴とする。更に、第4発
明の抑草材は、上記浄水処理ケーキは、該浄水処理ケー
キ100重量部に対して、10〜50重量部の石灰を含
むものであることを特徴とする。
水処理ケーキからなり、平均粒径が1〜10mm、含水
率が20重量%以下であることを特徴とする。また、第
2発明の抑草材は、上記浄水処理ケーキは、該浄水処理
ケーキ100重量部に対して、0.1〜10重量部のア
レロパシー物質含有材を含むものであることを特徴と
し、第3発明の抑草材は、上記アレロパシー物質含有材
は、コーヒー粕であることを特徴とする。更に、第4発
明の抑草材は、上記浄水処理ケーキは、該浄水処理ケー
キ100重量部に対して、10〜50重量部の石灰を含
むものであることを特徴とする。
【0007】上記「浄水処理ケーキ」は、各地の浄水場
において、通常の方法によって水処理をした場合に、汚
濁物質等として浄水から分離されるものであり、本発明
では、その組成成分等にかかわりなく、いずれの浄水場
において排出されたものでも使用することができる。
において、通常の方法によって水処理をした場合に、汚
濁物質等として浄水から分離されるものであり、本発明
では、その組成成分等にかかわりなく、いずれの浄水場
において排出されたものでも使用することができる。
【0008】本発明において原料として使用する浄水処
理ケーキは、上記の浄水場から排出されたケーキに何ら
処理、加工を加えていないものを意味しており、通常、
この浄水処理ケーキの含水率は40〜70重量%、特に
50〜65重量%の範囲である。この含水率が、例えば
乾燥するなどして30重量%未満となったケーキでは、
可塑性に乏しく、造粒が困難となり、また、雨水がしみ
込んだりして含水率が70重量%を越えたケーキの場合
も、混練、造粒が難しくなり、たとえ造粒できても加
熱、乾燥に高温、長時間を要する。
理ケーキは、上記の浄水場から排出されたケーキに何ら
処理、加工を加えていないものを意味しており、通常、
この浄水処理ケーキの含水率は40〜70重量%、特に
50〜65重量%の範囲である。この含水率が、例えば
乾燥するなどして30重量%未満となったケーキでは、
可塑性に乏しく、造粒が困難となり、また、雨水がしみ
込んだりして含水率が70重量%を越えたケーキの場合
も、混練、造粒が難しくなり、たとえ造粒できても加
熱、乾燥に高温、長時間を要する。
【0009】また、上記「平均粒径」が1mm未満で
は、軽量であるため、自重により土壌表面を押圧し、雑
草の発生、生長を抑制する効果が小さく、更に風によっ
て吹き飛ばされたり、雨によって流失したりすることも
ある。平均粒径が10mmを越えると、粒子間の空間が
大きくなり、同様に雑草の発生、生長を抑制する効果が
低下する。この平均粒径は特に2〜6mm程度が好まし
く、この範囲であれば、風雨の影響も小さく、抑草効果
も十分である。尚、本発明の抑草材は、通常、断面が方
形又は円形等であって、長さがその断面寸法と略同じ或
いはそれほど違わない形状をしており、上記平均粒径
は、この断面の最長寸法の平均値である。
は、軽量であるため、自重により土壌表面を押圧し、雑
草の発生、生長を抑制する効果が小さく、更に風によっ
て吹き飛ばされたり、雨によって流失したりすることも
ある。平均粒径が10mmを越えると、粒子間の空間が
大きくなり、同様に雑草の発生、生長を抑制する効果が
低下する。この平均粒径は特に2〜6mm程度が好まし
く、この範囲であれば、風雨の影響も小さく、抑草効果
も十分である。尚、本発明の抑草材は、通常、断面が方
形又は円形等であって、長さがその断面寸法と略同じ或
いはそれほど違わない形状をしており、上記平均粒径
は、この断面の最長寸法の平均値である。
【0010】更に、上記「含水率」が30重量%を越え
る場合は、抑草材がある程度の保水性を有することとな
り、雑草への水分の供給がなされるため抑草効果が小さ
くなる。この含水率は、特に20重量%以下であれば、
抑草材の撥水性が高まり、雑草への水分の供給が絶たれ
るため抑草効果が向上する。尚、乾燥後の粒子の含水率
の下限は特に問題ではなく、実質的に絶乾状態にまで乾
燥しても、抑草性能或いは粒子の取り扱い等に何ら問題
を生ずることはない。
る場合は、抑草材がある程度の保水性を有することとな
り、雑草への水分の供給がなされるため抑草効果が小さ
くなる。この含水率は、特に20重量%以下であれば、
抑草材の撥水性が高まり、雑草への水分の供給が絶たれ
るため抑草効果が向上する。尚、乾燥後の粒子の含水率
の下限は特に問題ではなく、実質的に絶乾状態にまで乾
燥しても、抑草性能或いは粒子の取り扱い等に何ら問題
を生ずることはない。
【0011】上記の含水率は、平板状に押し広げた50
gの抑草材に、上方3cmの距離から出力185ワット
の遠赤外線ランプ3個の放射光を10〜15分間照射し
た時の、照射前後の重量減を水分量として、下記の式に
より算出する。 含水率(重量%)=〔(照射前の試片の重量−照射後の
試片の重量)/照射前の試片の重量〕×100
gの抑草材に、上方3cmの距離から出力185ワット
の遠赤外線ランプ3個の放射光を10〜15分間照射し
た時の、照射前後の重量減を水分量として、下記の式に
より算出する。 含水率(重量%)=〔(照射前の試片の重量−照射後の
試片の重量)/照射前の試片の重量〕×100
【0012】上記「アレロパシー物質含有材」として
は、本発明では、特に植物系粉粒廃棄物が好適であり、
第3発明の「コーヒー粕」の他、醤油粕、モリシマアカ
シア葉粉末等が挙げられる。これらのアレロパシー物質
含有材の配合量が0.1重量部未満では、添加したこと
による抑草効果の向上がみられず、10重量部を越えて
配合しても、それ以上顕著な効果はない。尚、醤油粕は
植物への栄養補給の作用もあるため、使用方法によって
は配合することによって抑草効果が低下することもある
ため留意する必要がある。その点、コーヒー粕は使用方
法にかかわらず抑草効果の大きな向上がみられ、より好
ましい。
は、本発明では、特に植物系粉粒廃棄物が好適であり、
第3発明の「コーヒー粕」の他、醤油粕、モリシマアカ
シア葉粉末等が挙げられる。これらのアレロパシー物質
含有材の配合量が0.1重量部未満では、添加したこと
による抑草効果の向上がみられず、10重量部を越えて
配合しても、それ以上顕著な効果はない。尚、醤油粕は
植物への栄養補給の作用もあるため、使用方法によって
は配合することによって抑草効果が低下することもある
ため留意する必要がある。その点、コーヒー粕は使用方
法にかかわらず抑草効果の大きな向上がみられ、より好
ましい。
【0013】また、上記「石灰」は、水酸化カルシウ
ム、酸化カルシウム及び炭酸カルシウムであり、この石
灰の含有量が10重量部未満では、湿性酸性降下物を吸
着、中和する効果が十分ではなく、また、浄水の処理に
より得られるケーキ中に50重量部を越える石灰が含有
されることはほとんどない。尚、この石灰は薬注処理が
施された浄水処理ケーキを使用すれば、通常、特に追加
配合する必要はない。しかし、薬注処理を施されたケー
キを使用した場合でも、得られた抑草材中の石灰の量が
不足である場合、或いは特に大気汚染の激しい場所で抑
草材を使用する場合には、抑草材製造時に適量の石灰を
配合して、上記範囲の含有量とすればよい。
ム、酸化カルシウム及び炭酸カルシウムであり、この石
灰の含有量が10重量部未満では、湿性酸性降下物を吸
着、中和する効果が十分ではなく、また、浄水の処理に
より得られるケーキ中に50重量部を越える石灰が含有
されることはほとんどない。尚、この石灰は薬注処理が
施された浄水処理ケーキを使用すれば、通常、特に追加
配合する必要はない。しかし、薬注処理を施されたケー
キを使用した場合でも、得られた抑草材中の石灰の量が
不足である場合、或いは特に大気汚染の激しい場所で抑
草材を使用する場合には、抑草材製造時に適量の石灰を
配合して、上記範囲の含有量とすればよい。
【0014】本発明の抑草材は、歩道、路側帯或いは中
央分離帯等、及び公園、学校等除草を要する箇所の地表
面に直接敷きつめるという、極めて簡易な方法によって
使用することができる。敷きつめる際の所要厚さは雑草
の種類にもよるが、例えば非イネ科の雑草であれば2c
mで相当な抑草効果が得られる。この敷きつめる厚さを
2.5cm、特に3cmとすれば、種々の雑草の平均値
としてみた場合、雑草の出芽本数は、抑草材を使用しな
い場合の1/3〜1/4程度に減少する。
央分離帯等、及び公園、学校等除草を要する箇所の地表
面に直接敷きつめるという、極めて簡易な方法によって
使用することができる。敷きつめる際の所要厚さは雑草
の種類にもよるが、例えば非イネ科の雑草であれば2c
mで相当な抑草効果が得られる。この敷きつめる厚さを
2.5cm、特に3cmとすれば、種々の雑草の平均値
としてみた場合、雑草の出芽本数は、抑草材を使用しな
い場合の1/3〜1/4程度に減少する。
【0015】次に、本発明の抑草材の製造方法について
説明する。第5発明の抑草材の製造方法は、浄水処理ケ
ーキを混練し、造粒して、平均粒径1〜10mmの粒子
とし、その後、該粒子を加熱し、乾燥して、含水率を3
0重量%以下とすることを特徴とする。また、第7発明
の抑草材の製造方法は、石灰分の含量が10重量%以下
の浄水処理ケーキ100重量部に対して、石灰10〜4
0重量部を配合した混合物を混練し、造粒して、平均粒
径1〜10mmの粒子とし、その後、該粒子を加熱し、
乾燥して、含水率を30重量%以下とすることを特徴と
する。
説明する。第5発明の抑草材の製造方法は、浄水処理ケ
ーキを混練し、造粒して、平均粒径1〜10mmの粒子
とし、その後、該粒子を加熱し、乾燥して、含水率を3
0重量%以下とすることを特徴とする。また、第7発明
の抑草材の製造方法は、石灰分の含量が10重量%以下
の浄水処理ケーキ100重量部に対して、石灰10〜4
0重量部を配合した混合物を混練し、造粒して、平均粒
径1〜10mmの粒子とし、その後、該粒子を加熱し、
乾燥して、含水率を30重量%以下とすることを特徴と
する。
【0016】上記「混練」及び「造粒」は、通常の方法
で実施することができ、例えば双腕型ニーダー、二軸式
押出造粒機等の装置によって、大きな塊状物である浄水
処理ケーキを粒子状とすることができる。また、上記
「加熱」、「乾燥」の手段及び条件も特に限定されず、
熱風循環式の恒温槽を使用してもよいし、単に熱風を吹
き付けるだけでもよいし、遠赤外線等の熱線を照射する
方法等であってもよい。更に、温度、時間も特に限定は
されず、作業効率等を考慮して適宜設定すればよい。
尚、減圧乾燥の手段を用いることもでき、これによって
短時間で十分に乾燥させることもできる。
で実施することができ、例えば双腕型ニーダー、二軸式
押出造粒機等の装置によって、大きな塊状物である浄水
処理ケーキを粒子状とすることができる。また、上記
「加熱」、「乾燥」の手段及び条件も特に限定されず、
熱風循環式の恒温槽を使用してもよいし、単に熱風を吹
き付けるだけでもよいし、遠赤外線等の熱線を照射する
方法等であってもよい。更に、温度、時間も特に限定は
されず、作業効率等を考慮して適宜設定すればよい。
尚、減圧乾燥の手段を用いることもでき、これによって
短時間で十分に乾燥させることもできる。
【0017】本発明の抑草材は、第10及び第11発明
の抑草方法のように、抑草すべき面に不織布シート、紙
製シート、寒冷紗及び遮根シート等の透水性シートを敷
設し、この透水性シートの上に抑草材を所定厚さに敷き
詰めるようにすれば、極めて大きな抑草効果が得られ
る。この場合、抑草材の厚さは、透水性シートを使用し
ない場合に比べて薄くすることができ、第12発明のよ
うに、2cm以上の厚さとすれば、雑草の出芽は完全に
防止できる。尚、透水性シート使用の有無にかかわら
ず、抑草材の厚さの上限は特にないが、例えば5cmを
越えて厚くしても、それ以上の抑草効果は期待できず無
駄である。特に透水性シートを使用する場合は、第12
発明のように4cmまでで十分である。
の抑草方法のように、抑草すべき面に不織布シート、紙
製シート、寒冷紗及び遮根シート等の透水性シートを敷
設し、この透水性シートの上に抑草材を所定厚さに敷き
詰めるようにすれば、極めて大きな抑草効果が得られ
る。この場合、抑草材の厚さは、透水性シートを使用し
ない場合に比べて薄くすることができ、第12発明のよ
うに、2cm以上の厚さとすれば、雑草の出芽は完全に
防止できる。尚、透水性シート使用の有無にかかわら
ず、抑草材の厚さの上限は特にないが、例えば5cmを
越えて厚くしても、それ以上の抑草効果は期待できず無
駄である。特に透水性シートを使用する場合は、第12
発明のように4cmまでで十分である。
【0018】
【作用】本発明の抑草材は、浄水処理ケーキを所要径の
粒子状とし、それを加熱、乾燥したものであるが、強い
撥水性を有する。そのため、これを土壌表面等に所定厚
さに敷きつめた場合、その抑草材層はほとんど保水性を
有さない。この強い撥水性により、外部より抑草材層表
面に飛来定着した雑草種子は、その発芽自体が抑制さ
れ、また発芽したとしてもその発芽種子に対する水分供
給が不足するため、その後の生長が抑えられる。更に、
土壌表面等に加わる、通常の土壌を敷きつめた場合と同
程度の押圧力によっても、土壌表面等からの雑草の発生
が防止され、これらの作用によって優れた抑草効果が発
揮される。
粒子状とし、それを加熱、乾燥したものであるが、強い
撥水性を有する。そのため、これを土壌表面等に所定厚
さに敷きつめた場合、その抑草材層はほとんど保水性を
有さない。この強い撥水性により、外部より抑草材層表
面に飛来定着した雑草種子は、その発芽自体が抑制さ
れ、また発芽したとしてもその発芽種子に対する水分供
給が不足するため、その後の生長が抑えられる。更に、
土壌表面等に加わる、通常の土壌を敷きつめた場合と同
程度の押圧力によっても、土壌表面等からの雑草の発生
が防止され、これらの作用によって優れた抑草効果が発
揮される。
【0019】また、本発明では、抑草材に植物の発芽や
生長を抑制するアレロパシー物質を含有する材料を配合
することもできる。このアレロパシー物質は雨水等に溶
解し、抑草材中から徐々に放出され、雑草の発芽、生長
を抑える働きをするものであり、コーヒー粕のようなア
レロパシー物質含有材を適量配合することにより、抑草
効果は大きく向上する。
生長を抑制するアレロパシー物質を含有する材料を配合
することもできる。このアレロパシー物質は雨水等に溶
解し、抑草材中から徐々に放出され、雑草の発芽、生長
を抑える働きをするものであり、コーヒー粕のようなア
レロパシー物質含有材を適量配合することにより、抑草
効果は大きく向上する。
【0020】更に、本発明では、抑草材の製造原料とし
て薬注処理された浄水処理ケーキを使用する等の方法に
より、抑草材に適度なアルカリ性をもたせることもでき
る。これによって製造される抑草材は、抑草効果ととも
に、NOx (ノックス)、SOx (ソックス)他の大気
汚染を引き起こす酸性ガス、酸性雨及び酸性霧等の湿性
酸性降下物を効果的に吸収、中和する作用を併せ有する
ものとなる。また、抑草材だけでは抑草が困難な宿根性
雑草等に対しては、不織布シート等の透水性シートと抑
草材を併用することもできる。これにより、地上部刈り
取り後の宿根性雑草等の出芽を比較的長期間抑え、出芽
に必要な根、地下茎、切り株中のエネルギー物質の消耗
を起こさせ、植物個体を枯死させることができる。
て薬注処理された浄水処理ケーキを使用する等の方法に
より、抑草材に適度なアルカリ性をもたせることもでき
る。これによって製造される抑草材は、抑草効果ととも
に、NOx (ノックス)、SOx (ソックス)他の大気
汚染を引き起こす酸性ガス、酸性雨及び酸性霧等の湿性
酸性降下物を効果的に吸収、中和する作用を併せ有する
ものとなる。また、抑草材だけでは抑草が困難な宿根性
雑草等に対しては、不織布シート等の透水性シートと抑
草材を併用することもできる。これにより、地上部刈り
取り後の宿根性雑草等の出芽を比較的長期間抑え、出芽
に必要な根、地下茎、切り株中のエネルギー物質の消耗
を起こさせ、植物個体を枯死させることができる。
【0021】
【実施例】次に、本発明を実施例及び試験例により詳し
く説明する。 実施例1 名古屋市水道局春日井浄水場より排出された薬注処理ケ
ーキ30kgを、双腕型ニーダーに投入し、更にコーヒ
ー粕600gを同ニーダーに投入して、3分間混練し、
ケーキにコーヒー粕を配合した。その後、得られた混練
物を、目の開きが3.5mmのステンレス製の網を押出
口に取り付けた二軸式押出造粒機に投入して造粒した。
得られた粒子は断面が略3.5mmの方形であって、長
さも略3.5mmのものが主体であり、これに微粒が混
在するものであった。次いで、このものを整粒機にかけ
て粒径を揃え、整粒機から取り出したものを更に3mm
目の篩にかけて微粒分を除き、その後、150℃の熱風
が内部を流れるバンド乾燥機に送り込んで乾燥し、含水
率8重量%程度の抑草材を得た。
く説明する。 実施例1 名古屋市水道局春日井浄水場より排出された薬注処理ケ
ーキ30kgを、双腕型ニーダーに投入し、更にコーヒ
ー粕600gを同ニーダーに投入して、3分間混練し、
ケーキにコーヒー粕を配合した。その後、得られた混練
物を、目の開きが3.5mmのステンレス製の網を押出
口に取り付けた二軸式押出造粒機に投入して造粒した。
得られた粒子は断面が略3.5mmの方形であって、長
さも略3.5mmのものが主体であり、これに微粒が混
在するものであった。次いで、このものを整粒機にかけ
て粒径を揃え、整粒機から取り出したものを更に3mm
目の篩にかけて微粒分を除き、その後、150℃の熱風
が内部を流れるバンド乾燥機に送り込んで乾燥し、含水
率8重量%程度の抑草材を得た。
【0022】試験例1 50×50cm、深さ4cmのコドラードを畑地に置
き、イネ科雑草及び広葉雑草の種子を播種した。その
後、コドラード中に上記実施例1によって製造した抑草
材を、厚さ0、1、2、3、4cmに敷きつめ、その後
の雑草の出芽状況を調査した。その結果を表1に示す。
また、同様の試験を上記畑の土壌を充填した30×25
cm、深さ15cm(土壌深さ12cm)のコンテナー
を用いて行った。この試験では、抑草材の厚さは3cm
とし、イネ科雑草等の種子に代えて牧草種子(オーチャ
ードグラスの種子3g及び白クローバの種子0.5g/
コンテナー)を播種した。結果を表2に示す。
き、イネ科雑草及び広葉雑草の種子を播種した。その
後、コドラード中に上記実施例1によって製造した抑草
材を、厚さ0、1、2、3、4cmに敷きつめ、その後
の雑草の出芽状況を調査した。その結果を表1に示す。
また、同様の試験を上記畑の土壌を充填した30×25
cm、深さ15cm(土壌深さ12cm)のコンテナー
を用いて行った。この試験では、抑草材の厚さは3cm
とし、イネ科雑草等の種子に代えて牧草種子(オーチャ
ードグラスの種子3g及び白クローバの種子0.5g/
コンテナー)を播種した。結果を表2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】表1の結果によれば、単子葉雑草では抑草
材の厚さ1cm、双子葉雑草では抑草材の厚さ2cmま
では、通常の栽培において、播種後、その上に適量の土
を撒いた場合と同様の効果によって発芽が促進される
が、抑草材の厚さがより厚くなるに従って、その抑草効
果が急激に高まっているのが分かる。特に単子葉雑草の
場合は、抑草材の厚さ3cm以上では、発芽はほぼ完全
に抑えられる。また、表2の結果によれば、いずれの雑
草の場合も抑草材の十分な効果がみられ、特にシロクロ
ーバーではその効果が著しいことが分かる。更に、この
結果では、種子を抑草材上に播種した場合に、より大き
な効果が得られており、自然界において空中を飛来する
雑草種子に対してより効果があることが示唆されてい
る。
材の厚さ1cm、双子葉雑草では抑草材の厚さ2cmま
では、通常の栽培において、播種後、その上に適量の土
を撒いた場合と同様の効果によって発芽が促進される
が、抑草材の厚さがより厚くなるに従って、その抑草効
果が急激に高まっているのが分かる。特に単子葉雑草の
場合は、抑草材の厚さ3cm以上では、発芽はほぼ完全
に抑えられる。また、表2の結果によれば、いずれの雑
草の場合も抑草材の十分な効果がみられ、特にシロクロ
ーバーではその効果が著しいことが分かる。更に、この
結果では、種子を抑草材上に播種した場合に、より大き
な効果が得られており、自然界において空中を飛来する
雑草種子に対してより効果があることが示唆されてい
る。
【0026】試験例2 上記と同様に畑の土壌を充填したコンテナーを使用し、
播種せずに、それぞれ抑草材を用いない区域、アレ
ロパシー物質含有材を含まない抑草材を敷きつめた区
域、及び表3に示す3種類のアレロパシー物質含有材
を1重量部含む抑草材を敷きつめた区域を設けて試験を
した。また、抑草材上に牧草種子を播種して上記と同様
に〜の区域を設け、更に、土壌表面に播種して上記
と同様に〜の区域を設け試験をした。これら合計1
5種類の区域における出芽植物体重を調査した。その結
果を表3に示す。
播種せずに、それぞれ抑草材を用いない区域、アレ
ロパシー物質含有材を含まない抑草材を敷きつめた区
域、及び表3に示す3種類のアレロパシー物質含有材
を1重量部含む抑草材を敷きつめた区域を設けて試験を
した。また、抑草材上に牧草種子を播種して上記と同様
に〜の区域を設け、更に、土壌表面に播種して上記
と同様に〜の区域を設け試験をした。これら合計1
5種類の区域における出芽植物体重を調査した。その結
果を表3に示す。
【0027】
【表3】
【0028】表3の結果によれば、播種しない場合及び
抑草材上に播種した場合は、アレロパシー物質含有材を
含まない抑草材及びアレロパシー物質含有材を含む抑草
材、いずれも大きな抑草効果を有することが分かる。ま
た、土壌面上に播種した場合は、全般に効果が低下する
が、それでも相当の抑草効果が得られている。尚、醤油
粕を配合した場合は、このものからの養分補給によって
出芽がやや促進されており、この点は抑草材の使用に当
たって留意する必要がある。
抑草材上に播種した場合は、アレロパシー物質含有材を
含まない抑草材及びアレロパシー物質含有材を含む抑草
材、いずれも大きな抑草効果を有することが分かる。ま
た、土壌面上に播種した場合は、全般に効果が低下する
が、それでも相当の抑草効果が得られている。尚、醤油
粕を配合した場合は、このものからの養分補給によって
出芽がやや促進されており、この点は抑草材の使用に当
たって留意する必要がある。
【0029】試験例3 A浄水場の無薬注ケーキ及びB、C浄水場の薬注ケーキ
を使用して実施例1と同様にして製造した抑草材各10
0gを、容量10リットルのデシケーターに封入し、そ
の後、一定量の二酸化窒素ガス及び二酸化イオウガスを
注入した。内部の攪拌を継続し、5分間経過後、二酸化
窒素ガス、二酸化イオウガスの濃度を測定した。結果を
表4に示す。また、B浄水場の薬注ケーキを原料として
製造した抑草材を、大容量のアクリル製密閉容器(縦
1.5×横0.5×高さ0.5m)内に置かれた網目プ
ラスチック容器中に配置し、その後、二酸化窒素ガスを
注入し、その濃度の経時変化を調査した。使用した装置
の概略を図1に示す。また、ガス濃度の測定結果を図2
に示す。
を使用して実施例1と同様にして製造した抑草材各10
0gを、容量10リットルのデシケーターに封入し、そ
の後、一定量の二酸化窒素ガス及び二酸化イオウガスを
注入した。内部の攪拌を継続し、5分間経過後、二酸化
窒素ガス、二酸化イオウガスの濃度を測定した。結果を
表4に示す。また、B浄水場の薬注ケーキを原料として
製造した抑草材を、大容量のアクリル製密閉容器(縦
1.5×横0.5×高さ0.5m)内に置かれた網目プ
ラスチック容器中に配置し、その後、二酸化窒素ガスを
注入し、その濃度の経時変化を調査した。使用した装置
の概略を図1に示す。また、ガス濃度の測定結果を図2
に示す。
【0030】
【表4】
【0031】表4の結果によれば、無薬注ケーキを原料
とした抑草材であっても、抑草材を使用しない場合に比
べればガス濃度は大きく低下していることが分かる。薬
注ケーキを原料とする場合は、この効果は更に著しく、
二酸化窒素ガスでは、抑草材を使用しない場合の1/1
0程度、二酸化イオウガスでは1/40程度に激減して
おり、抑草材が、これら有害ガスの吸着除去に優れた効
果を有することが確認された。また、図2によれば、当
初濃度17ppmの二酸化窒素ガスは、7時間で1pp
m以下に急減し、24時間後にはほぼ0ppmになって
おり、これによっても本発明の抑草材の極めて優れた有
害ガス除去性能が確認できた。
とした抑草材であっても、抑草材を使用しない場合に比
べればガス濃度は大きく低下していることが分かる。薬
注ケーキを原料とする場合は、この効果は更に著しく、
二酸化窒素ガスでは、抑草材を使用しない場合の1/1
0程度、二酸化イオウガスでは1/40程度に激減して
おり、抑草材が、これら有害ガスの吸着除去に優れた効
果を有することが確認された。また、図2によれば、当
初濃度17ppmの二酸化窒素ガスは、7時間で1pp
m以下に急減し、24時間後にはほぼ0ppmになって
おり、これによっても本発明の抑草材の極めて優れた有
害ガス除去性能が確認できた。
【0032】実施例2 実施例1と同様にして製造し、アレロパシー物質含有材
を含まない抑草材、又はコーヒー粕を2重量部配合した
抑草材を使用し、畑の土壌を充填した試験例2と同様の
コンテナーを使用して、抑草材上又は土壌面上に牧草種
子を播種した場合、及び土壌と抑草材との間に不織布シ
ートを敷いた場合と、不織布シートを用いない場合につ
いて、牧草の出芽状況を調査した。結果を表5に示す。
また、畑土壌の代わりに、セイタカアワダチソウ等の宿
根性雑草の根茎を含む土壌ブロックを用いて同様に調査
した。結果を表6に示す。
を含まない抑草材、又はコーヒー粕を2重量部配合した
抑草材を使用し、畑の土壌を充填した試験例2と同様の
コンテナーを使用して、抑草材上又は土壌面上に牧草種
子を播種した場合、及び土壌と抑草材との間に不織布シ
ートを敷いた場合と、不織布シートを用いない場合につ
いて、牧草の出芽状況を調査した。結果を表5に示す。
また、畑土壌の代わりに、セイタカアワダチソウ等の宿
根性雑草の根茎を含む土壌ブロックを用いて同様に調査
した。結果を表6に示す。
【0033】
【表5】
【0034】
【表6】
【0035】表5の結果によれば、オーチャードグラス
とシロクローバーとで結果に大きな差があり、シロクロ
ーバーではコーヒー粕使用の有無及び不織布シート使用
の有無にかかわらず、非常に大きな抑草効果が得られて
いるのに対し、オーチャードグラスの場合は、コーヒー
粕の配合により抑草効果は飛躍的に向上していることが
分かる。また、いずれの例においても不織布シートを使
用した場合は、出芽植物体重及び出芽植物体数ともに実
質的に0となっており、不織布シート併用の抑草効果が
非常に大きいことが分かる。
とシロクローバーとで結果に大きな差があり、シロクロ
ーバーではコーヒー粕使用の有無及び不織布シート使用
の有無にかかわらず、非常に大きな抑草効果が得られて
いるのに対し、オーチャードグラスの場合は、コーヒー
粕の配合により抑草効果は飛躍的に向上していることが
分かる。また、いずれの例においても不織布シートを使
用した場合は、出芽植物体重及び出芽植物体数ともに実
質的に0となっており、不織布シート併用の抑草効果が
非常に大きいことが分かる。
【0036】また、表6の結果によれば、セイタカアワ
ダチソウのような宿根性雑草に対しては抑草効果が表れ
ていないが、その他の宿根性雑草でないものに対しては
大きな抑草効果が発揮されるため、全体としては、相当
の抑草効果が得られる。そして、このような宿根性雑草
の場合でも、不織布シートの効果は非常に大きく、表6
の場合も、抑草材に不織布シートを併用することによ
り、すべての結果が0となっており、不織布シート併用
の大きな効果が裏付けられている。
ダチソウのような宿根性雑草に対しては抑草効果が表れ
ていないが、その他の宿根性雑草でないものに対しては
大きな抑草効果が発揮されるため、全体としては、相当
の抑草効果が得られる。そして、このような宿根性雑草
の場合でも、不織布シートの効果は非常に大きく、表6
の場合も、抑草材に不織布シートを併用することによ
り、すべての結果が0となっており、不織布シート併用
の大きな効果が裏付けられている。
【0037】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。例えば
前記各実施例及び試験例では、抑草材に特に着色などは
していないが、顔料等の色素材を適量配合することによ
り所望の色の抑草材とすることができる。色素材として
はマラカイトグリーン(緑色)、ベンガラ(レンガ色)
などを適宜選んで使用すればよい。このように着色する
ことにより、抑草効果に加えて景観、美観上の効果もあ
り、また、例えば緑色などでは目の疲労が抑えられると
いう効果も併せて得られる。
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。例えば
前記各実施例及び試験例では、抑草材に特に着色などは
していないが、顔料等の色素材を適量配合することによ
り所望の色の抑草材とすることができる。色素材として
はマラカイトグリーン(緑色)、ベンガラ(レンガ色)
などを適宜選んで使用すればよい。このように着色する
ことにより、抑草効果に加えて景観、美観上の効果もあ
り、また、例えば緑色などでは目の疲労が抑えられると
いう効果も併せて得られる。
【0038】
【発明の効果】第1発明では、従来、特に有用な用途が
なく、廃棄されていた浄水処理ケーキを、特定の粒径及
び含水率とすることにより、優れた抑草効果を有する抑
草材が得られる。特に第2発明のように、第3発明のコ
ーヒー粕のようなアレロパシー物質含有材を特定量配合
することによって、より優れた性能の抑草材とすること
ができる。また、第4発明のように、特定量の石灰分を
含む抑草材とすることにより、ノックス、ソックス等の
有害ガスを吸着除去する性能に優れた抑草材とすること
もできる。
なく、廃棄されていた浄水処理ケーキを、特定の粒径及
び含水率とすることにより、優れた抑草効果を有する抑
草材が得られる。特に第2発明のように、第3発明のコ
ーヒー粕のようなアレロパシー物質含有材を特定量配合
することによって、より優れた性能の抑草材とすること
ができる。また、第4発明のように、特定量の石灰分を
含む抑草材とすることにより、ノックス、ソックス等の
有害ガスを吸着除去する性能に優れた抑草材とすること
もできる。
【0039】更に、第5発明では、造粒、乾燥という極
めて簡易な方法によって、浄水処理ケーキからなる優れ
た抑草効果を有する抑草材を製造することができる。ま
た、、第6及び第7発明のように、薬注処理をした浄水
処理ケーキを原料とし、又は抑草材製造工程において、
石灰を適量配合することにより、有害ガスの吸着除去性
能に優れた抑草材を容易に得ることができる。更に、第
9発明のコーヒー粕のようなアレロパシー物質含有材
を、第8発明のように少量配合することにより、より抑
草効果に優れた抑草材を製造することもできる。
めて簡易な方法によって、浄水処理ケーキからなる優れ
た抑草効果を有する抑草材を製造することができる。ま
た、、第6及び第7発明のように、薬注処理をした浄水
処理ケーキを原料とし、又は抑草材製造工程において、
石灰を適量配合することにより、有害ガスの吸着除去性
能に優れた抑草材を容易に得ることができる。更に、第
9発明のコーヒー粕のようなアレロパシー物質含有材
を、第8発明のように少量配合することにより、より抑
草効果に優れた抑草材を製造することもできる。
【0040】また、第10発明及び第11発明では、第
1〜4発明の抑草材又は第5〜9発明の方法により製造
される抑草材に、不織布シート等の透水性シートを併用
することにより、第12発明のように抑草材層が比較的
薄い場合であっても、特に宿根性雑草のような抑草材だ
けでは効果が表れない雑草に対しても優れた抑草効果を
得ることができる。
1〜4発明の抑草材又は第5〜9発明の方法により製造
される抑草材に、不織布シート等の透水性シートを併用
することにより、第12発明のように抑草材層が比較的
薄い場合であっても、特に宿根性雑草のような抑草材だ
けでは効果が表れない雑草に対しても優れた抑草効果を
得ることができる。
【図1】抑草材のNO2 ガス吸着及び中和の性能を確認
するための実験装置を示す概略図である。
するための実験装置を示す概略図である。
【図2】抑草材使用の有無によるNO2 ガス量の経時変
化を比較して示すグラフである。
化を比較して示すグラフである。
1;アクリル製容器、11;NO2 ガス注入口、12;
電池、13;攪拌用ファン、14;循環ポンプ、14
1;ガスサンプラー、2;網目プラスチック容器、3;
抑草材。
電池、13;攪拌用ファン、14;循環ポンプ、14
1;ガスサンプラー、2;網目プラスチック容器、3;
抑草材。
Claims (12)
- 【請求項1】 浄水処理ケーキからなり、平均粒径が1
〜10mm、含水率が30重量%以下であることを特徴
とする抑草材。 - 【請求項2】 上記浄水処理ケーキは、該浄水処理ケー
キ100重量部に対して、0.1〜10重量部のアレロ
パシー物質含有材を含むものである請求項1記載の抑草
材。 - 【請求項3】 上記アレロパシー物質含有材は、コーヒ
ー粕である請求項1又は2記載の抑草材。 - 【請求項4】 上記浄水処理ケーキは、該浄水処理ケー
キ100重量部に対して、10〜50重量部の石灰を含
むものである請求項1乃至3のいずれか1項に記載の抑
草材。 - 【請求項5】 浄水処理ケーキを混練し、造粒して、平
均粒径1〜10mmの粒子とし、その後、該粒子を加熱
し、乾燥して、含水率を30重量%以下とすることを特
徴とする抑草材の製造方法。 - 【請求項6】 上記浄水処理ケーキは、石灰により薬注
処理したものである請求項5記載の抑草材の製造方法。 - 【請求項7】 石灰分の含量が10重量%以下の浄水処
理ケーキ100重量部に対して、石灰10〜40重量部
を配合した混合物を混練し、造粒して、平均粒径1〜1
0mmの粒子とし、その後、該粒子を加熱し、乾燥し
て、含水率を30重量%以下とすることを特徴とする抑
草材の製造方法。 - 【請求項8】 上記浄水処理ケーキ100重量部に対し
て、アレロパシー物質含有材0.1〜10重量部が配合
される請求項5乃至7のいずれか1項に記載の抑草材の
製造方法。 - 【請求項9】 上記アレロパシー物質含有材は、コーヒ
ー粕である請求項5乃至8のいずれか1項に記載の抑草
材の製造方法。 - 【請求項10】 抑草すべき面に透水性シートを敷設し、
該透水性シート上に、請求項1乃至4のいずれか1項に
記載の抑草材を所定厚さに敷きつめることを特徴とする
抑草方法。 - 【請求項11】 抑草すべき面に透水性シートを敷設し、
該透水性シート上に、請求項5乃至9のいずれか1項に
記載の方法によって製造された抑草材を所定厚さに敷き
つめることを特徴とする抑草方法。 - 【請求項12】 上記所定厚さは2〜4cmである請求項
10又は11記載の抑草方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12085995A JPH08291014A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 抑草材、抑草材の製造方法及びそれを用いた抑草方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12085995A JPH08291014A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 抑草材、抑草材の製造方法及びそれを用いた抑草方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08291014A true JPH08291014A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14796725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12085995A Pending JPH08291014A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | 抑草材、抑草材の製造方法及びそれを用いた抑草方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08291014A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007143443A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Jobu Sangyo Kk | 植物種子の発芽抑制用粒石材及びその製造方法並びに使用方法 |
JP2007238445A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-20 | Tadayuki Kosuge | 雑草抑制剤とフィルム |
-
1995
- 1995-04-20 JP JP12085995A patent/JPH08291014A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007143443A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Jobu Sangyo Kk | 植物種子の発芽抑制用粒石材及びその製造方法並びに使用方法 |
JP2007238445A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-20 | Tadayuki Kosuge | 雑草抑制剤とフィルム |
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