JPH08290594A - 熱転写型印刷装置 - Google Patents

熱転写型印刷装置

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Publication number
JPH08290594A
JPH08290594A JP9906595A JP9906595A JPH08290594A JP H08290594 A JPH08290594 A JP H08290594A JP 9906595 A JP9906595 A JP 9906595A JP 9906595 A JP9906595 A JP 9906595A JP H08290594 A JPH08290594 A JP H08290594A
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JP
Japan
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size
recording paper
laser light
rotary drum
recording
Prior art date
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Pending
Application number
JP9906595A
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English (en)
Inventor
Toru Naganuma
徹 長沼
Toru Nanbara
透 南原
Takashi Aihara
隆 相原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回転ドラムに巻き付けられてインクシートが重
ねられる記録紙に、インクシートの染料をレーザ光によ
り熱転写させることにより、情報信号に応じた画像を、
記録紙のサイズに応じて変えられる適切な解像度をもっ
て印刷する。 【構成】記録ヘッド部15からのレーザ光の、回転ドラ
ム10に巻き付けられた記録紙に重ねられたインクシー
トISへの入射位置を、記録紙の回転ドラム10の回転
に伴う移動の方向に実質的に直交する方向に移動させる
レーザ光入射位置制御部14,16,17と、回転ドラ
ム10内に配されて、回転ドラム10に巻き付けられた
記録紙のサイズを検出する紙サイズ検出部と、紙サイズ
検出部から得られる検出出力に応じてドラム駆動部1
1,12及びレーザ光入射位置制御部14,16,17
を制御し、記録紙に対する印刷についての解像度を記録
紙のサイズに応じて変化させる制御ユニットとを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ドラムに巻き付け
られるとともにインクシートが重ねられる記録紙に対し
て、情報信号に応じて変化するものとしてレーザ光発生
部から発せられるレーザ光をインクシートに入射させ、
そのレーザ光に応じてインクシートにおける染料が記録
紙に転写されるようになすことにより、情報信号に基づ
く印刷を行う熱転写型印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ素子等のレーザ光源から発
せられるレーザ光を利用して、情報信号があらわす情報
を記録紙に印刷する印刷装置として、熱転写型のものが
知られている。この熱転写型印刷装置にあっては、記録
紙が回転ドラムに巻き付けられるとともにインクシート
が重ねられる状態とされて配され、そのインクシート
に、レーザ光発生部から発せられて情報信号に応じた変
化を伴うものとされたレーザ光が、集束レンズを含んだ
光学系を通じて入射せしめられる。それによりレーザ光
が光熱変換されて生じる熱によって、インクシートにお
けるレーザ光が入射した位置の染料が溶解もしくは昇華
せしめられて記録紙に転写され、記録紙にレーザ光の変
化をもたらした情報信号に基づく印刷が行われる。
【0003】斯かる熱転写型印刷装置おいては、例え
ば、図6に示される如く、回転ドラム1に対向配置さ
れ、回転ドラム1の中心軸線に沿って伸びる送り螺子部
材3に、記録ヘッド部4が移動可能に配される。そし
て、記録ヘッド部4には、メモリ部から読み出された情
報信号に応じた強度変化を伴うレーザ光を発するレーザ
光発生部5と、回転ドラム1に近接した位置をとる集束
レンズ6と、その集束レンズ6とレーザ光発生部5との
間の位置をとるコリメータレンズ7とが収容される。
【0004】回転ドラム1には、記録紙RPが巻き付け
られ、さらに、インクシートISが、回転ドラム1に巻
き付けられた記録紙RP上に重ねられる。回転ドラム1
には、それに巻き付けられた記録紙RPによって覆われ
る多数の小径透孔が設けられるとともに、図示が省略さ
れたエア吸引用ポンプに連結されて、エア吸引通路の機
能を果たす回転軸1Aが設けられている。記録紙RP
は、インクシートISを伴った回転ドラム1に対する巻
付き状態が、エア吸引用ポンプの作動により得られる吸
引作用によって維持されるものとされ、また、回転ドラ
ム1が回転する際には、回転ドラム1の回転に伴って記
録紙RPが移動せしめられる。そして、記録紙RPは、
図示が省略された送り手段によって、回転状態にある回
転ドラム1から、矢印Zにより示される、回転ドラム1
の回転方向に沿う方向に送り出される。
【0005】そして、回転ドラム1が回転状態におかれ
るとともに、記録ヘッド部4が送り螺子部材3に沿って
往復移動する可動状態におかれるもとで、レーザ光発生
部5からのレーザ光が、コリメータレンズ7及び集束レ
ンズ6を通じて、回転ドラム1に巻き付けられた記録紙
RP上に重ねられたインクシートISに入射せしめられ
る。その際、記録ヘッド部4が、送り螺子部材3に沿っ
て、例えば、回転ドラム1の一端部側から他端部側へと
間歇移動し、回転ドラム1の他端部に到達すると急速に
回転ドラム1の一端部に戻り、その後再び、回転ドラム
1の一端部側から他端部側へと間歇移動するという動作
を繰り返し、その間、回転ドラム1が継続的に回転せし
められることにより、記録ヘッド部4からインクシート
ISに入射するレーザ光が、インクシートISを、それ
が重ねられた記録紙RPにおける有効記録領域の全体に
亙るように走査する。
【0006】この時、記録ヘッド部4からインクシート
ISに入射するレーザ光による、記録紙RPにおける有
効記録領域に対しての、回転ドラム1の回転に伴う記録
紙RPの移動に起因する走査が、主走査とされ、また、
記録ヘッド部4からインクシートISに入射するレーザ
光による、記録紙RPにおける有効記録領域に対して
の、記録ヘッド部4の送り螺子部材3に沿っての間歇移
動に起因する走査が、副走査とされる。主走査は、送り
螺子部材3に沿って間歇移動する記録ヘッド部4が停止
状態にある期間に行われ、記録ヘッド部4が移動してい
る期間には行われない。それにより、記録紙RPにおけ
る有効記録領域に対しては、主走査による直線状の走査
軌跡が、副走査方向に並行配置されていくことになる。
【0007】回転ドラム1に夫々巻き付けられた記録紙
RP及びその記録紙RP上に重ねられたインクシートI
Sは、例えば、図7に示される如くのものとされる。図
7に示される例にあっては、記録紙RPは、その一方の
面が、有効記録領域が設定される記録面とされている。
また、インクシートISは、透明なベースフィルムTB
の一方の面に、赤外線吸収染料及び昇華性染料から成る
染料層DLが被着されて形成されている。そして、実際
に印刷が行われる際には、記録紙RPにおける記録面に
インクシートISにおける染料層DLが密着する状態と
される。
【0008】このような記録紙RPが回転ドラム1に巻
き付けられるとともに、その記録紙RP上にインクシー
トISが重ねられる熱転写型印刷装置においては、記録
紙RPにおける記録面にインクシートISにおける染料
層DLが密着する状態とされるもとで、メモリ部から読
み出された情報信号に応じた強度変化を伴うレーザ光
が、レーザ光発生部5からコリメータレンズ7及び集束
レンズ6を通じて、インクシートISに入射せしめられ
ると、そのレーザ光がインクシートISにおけるベース
フィルムTBを透過して染料層DLに達する。染料層D
Lにおいては、赤外線吸収染料がレーザ光を吸収してレ
ーザ光の光熱変換を生じさせ、その光熱変換により発生
する熱によって昇華性染料が昇華せしめられる。そし
て、昇華した昇華性染料が、記録紙RPの記録面に設定
された有効記録領域に転写され、それにより、記録紙R
Pに対する印刷が行われる。
【0009】このとき、染料層DLにおけるレーザ光の
光熱変換により生じる熱の量、及び、その熱によって昇
華せしめられる昇華性染料の量は、情報信号に対応する
レーザ光の強度に応じたものとされ、従って、印刷がな
された記録紙RPの有効記録領域には、転写された昇華
性染料による濃淡が情報信号に応じて現れることにな
る。
【0010】即ち、記録紙RPの記録面における有効記
録領域の、インクシートISにおけるレーザ光の入射位
置に対応する位置において、情報信号に応じた濃淡をあ
らわす昇華性染料の転写が生じるのである。そして、記
録ヘッド部4からインクシートISに入射するレーザ光
が、主走査及び副走査を行って、記録紙RPの有効記録
領域を全域に亙って走査することにより、記録紙RPの
有効記録領域に、メモリ部から読み出された情報信号が
あらわす情報が、複数のドットにより形成される画像と
して印刷されることになる。このようにして記録紙RP
の有効記録領域に印刷される画像は、良好な階調再現性
を有したものとされる。
【0011】上述の如くにして、回転ドラム1に巻き付
けられた記録紙RPの有効記録領域に印刷される、情報
信号に応じた複数のドットにより形成される画像は、そ
の解像度が、記録紙PRの有効記録領域に形成されるド
ットの密度と各ドットのサイズとによって変化するもの
とされる。記録紙RPの有効記録領域に形成されるドッ
トの密度は、インクシートISに入射するレーザ光に、
インクシートISが重ねられた記録紙RPの有効記録領
域に対する主走査を行わせるべく記録紙を移動させる回
転ドラム1の回転速度、及び、インクシートISに入射
するレーザ光に、インクシートISが重ねられた記録紙
RPの有効記録領域に対する副走査を行わせるべく間歇
移動する記録ヘッド部4の移動ピッチによって決定され
る。また、記録紙RPの有効記録領域に形成される各ド
ットのサイズは、記録ヘッド部4における集束レンズ6
の特性によって決定される。
【0012】従って、記録紙RPが巻き付けられる回転
ドラム1、及び、レーザ光発生部5からのレーザ光をイ
ンクシートISに入射させる集束レンズ6を収容した記
録ヘッド部4を備えた、図6に示される熱転写型印刷装
置にあっては、回転ドラム1に巻き付けられた記録紙の
サイズに応じて、予め、回転ドラム1の回転速度及び記
録ヘッド部4の移動ピッチを設定するとともに、記録ヘ
ッド部4における集束レンズ6の特性を選定することに
より、回転ドラム1に巻き付けられた記録紙RPに対し
て、良好な階調再現性及び解像度を有した画像を印刷す
ることが可能とされる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの熱転写型
印刷装置にあっては、異なるサイズを有した複数種の記
録紙、例えば、比較的小なる幅寸法及び長さ寸法を有し
た小サイズ記録紙、及び、小サイズ記録紙の長さ寸法に
相当する幅寸法と比較的大なる長さ寸法とを有した大サ
イズ記録紙が用意され、小サイズ記録紙が縦使いとされ
る向きをもって回転ドラムに巻き付けられる状態と大サ
イズ記録紙が横使いとされる向きをもって回転ドラムに
巻き付けられる状態とが、選択的にとられる使用態様が
考えられる。そして、斯かる場合には、回転ドラムに小
サイズ記録紙が巻き付けられるとき、及び、回転ドラム
に大サイズ記録紙が巻き付けられるとき、のいずれにお
いても、メモリ部から読み出された情報信号があらわす
情報に応じた画像が、小サイズ記録紙もしくは大サイズ
記録紙に、良好な解像度と適正な上下左右方向とをもっ
て印刷されることが要求される。
【0014】それゆえ、回転ドラムに小サイズ記録紙及
び大サイズ記録紙の両者が選択的に巻き付けられる熱転
写型印刷装置にあっては、回転ドラムに巻き付けられた
小サイズ記録紙もしくは大サイズ記録紙に良好な解像度
をもった画像が印刷されるようにすべく、レーザ光発生
部からのレーザ光をインクシートに入射させる集束レン
ズとして、インクシート上にレーザ光による比較的小な
るビームスポットが形成されるようになす小サイズ用集
束レンズと、インクシート上にレーザ光による比較的大
なるビームスポットが形成されるようになす大サイズ用
集束レンズとが備えられ、また、レーザ光発生部に供給
される情報信号のメモリ部からの読出しが、回転ドラム
に巻き付けられる記録紙が縦使いとされるときと横使い
とされるときとで異なる態様をもって行われるようにさ
れる。
【0015】さらに、斯かる熱転写型印刷装置において
は、記録ヘッド部に収容されたレーザ光発生部と回転ド
ラムとの間に小サイズ用集束レンズ及び大サイズ用集束
レンズを選択的に位置させるためのレンズ選択操作と、
回転ドラムの回転速度を変化させるための回転速度変更
操作と、記録ヘッド部の移動ピッチを変化させるための
移動ピッチ変更操作と、メモリ部における情報信号の読
み出し態様を変化させるための情報読出態様変更操作と
が行われる操作部が付設される。
【0016】そして、回転ドラムに巻き付けられた小サ
イズ記録紙もしくは大サイズ記録紙に、メモリ部から読
み出された情報信号があらわす情報に応じた画像が、良
好な解像度と適正な上下左右方向とをもって印刷される
ようにすべく、回転ドラムに巻き付けられた記録紙のサ
イズが認識されたもとで、操作部に対し、認識された記
録紙のサイズに応じたレンズ選択操作,回転速度変更操
作,移動ピッチ変更操作,情報読出態様変更操作等が手
動により行われる。
【0017】しかしながら、このような操作部に対する
レンズ選択操作,回転速度変更操作,移動ピッチ変更操
作,情報読出態様変更操作等が手動により行われること
により、回転ドラムに巻き付けられた小サイズ記録紙も
しくは大サイズ記録紙に、良好な解像度と適正な上下左
右の向きを有した画像が印刷される状態とされる熱転写
型印刷装置にあっては、操作部に対する手動操作が比較
的煩雑なものとされ、それゆえ、操作者に煩わしさを感
じさせることになってしまう不都合が生じ、さらには、
操作部に対する誤操作が生じて、回転ドラムに巻き付け
られた記録紙に印刷される、メモリ部から読み出された
情報信号があらわす情報に対応する画像が、良好な解像
度と適正な上下左右の向き有するものとされなくなって
しまう虞もある。
【0018】斯かる点に鑑み、本発明は、記録紙が回転
ドラムに巻き付けられるとともにその記録紙上にインク
シートが重ねられる状態をもって配され、そのインクシ
ートにメモリ部から読み出された情報信号に応じた変化
を伴うレーザ光が入射せしめられることにより、レーザ
光が光熱変換されて生じる熱によってインクシートにお
ける染料が記録紙に転写され、情報信号があらわす情報
に応じた画像が記録紙に印刷されるようになされるにあ
たり、異なるサイズを有した複数種の記録紙の夫々が選
択的に回転ドラムに巻き付けられる場合において、回転
ドラムに巻き付けられた記録紙のサイズがいずれのもの
であっても、煩雑な手動操作を要することなく、また、
手動操作部等に対する誤操作をまねくことなく、情報信
号があらわす情報に応じた画像を、記録紙にそのサイズ
に適した解像度、さらには、上下左右方向をもって印刷
することができる熱転写型印刷装置を提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る熱転写型印刷装置は、インクシートが
重ねられる記録紙の巻付けがなされる回転ドラムと、回
転ドラムを記録紙を伴う状態で回転させるドラム駆動部
と、情報信号が格納されるメモリ部と、メモリ部から情
報信号を読み出す情報信号読出部と、メモリ部から読み
出された情報信号に応じて変化するレーザ光を発するレ
ーザ光発生部と、レーザ光発生部から発せられたレーザ
光を回転ドラムに巻き付けられた記録紙に重ねられたイ
ンクシートに入射させ、レーザ光に応じてインクシート
における染料が記録紙に転写されてその記録紙に対する
印刷が行われる状態とする光学手段と、レーザ光発生部
から発せられたレーザ光のインクシートに対する入射位
置を、回転ドラムに巻き付けられた記録紙の回転ドラム
の回転に伴う移動の方向に実質的に直交する方向に移動
させるレーザ光入射位置制御部とに加えて、さらに、回
転ドラム内に配されて、回転ドラムに巻き付けられた記
録紙のサイズを検出する紙サイズ検出部、及び、紙サイ
ズ検出部から得られる検出出力信号に応じてドラム駆動
部及びレーザ光入射位置制御部を制御し、記録紙に対す
る印刷についての解像度を、回転ドラムに巻き付けられ
た記録紙のサイズに応じて変化させる動作制御手段を備
えて構成される。
【0020】本発明に係る熱転写型印刷装置の例にあっ
ては、動作制御手段が、紙サイズ検出部から得られる検
出出力信号に応じて、ドラム駆動部に、回転ドラムに巻
き付けられた記録紙のサイズに対応する回転速度をもっ
て回転ドラムを駆動する状態をとらせるとともに、レー
ザ光入射位置制御部に、回転ドラムに巻き付けられた記
録紙のサイズに対応する移動ピッチをもって、レーザ光
発生部から発せられたレーザ光のインクシートに対する
入射位置を移動させる状態をとらせる。
【0021】また、本発明に係る熱転写型印刷装置の例
にあっては、光学手段が、レーザ光発生部から発せられ
たレーザ光をインクシートに異なる集束状態をもって入
射させるべく選択使用される複数のレンズ系を有し、動
作制御手段が、紙サイズ検出部から得られる検出出力信
号に応じて、光学手段における複数のレンズ系のうちの
回転ドラムに巻き付けられた記録紙のサイズに対応する
ものを、レーザ光をインクシートに集束入射させるべく
使用されるものとして選択する。
【0022】さらに、本発明に係る熱転写型印刷装置の
例にあっては、動作制御手段が、紙サイズ検出部から得
られる検出出力信号に応じて、情報信号読出部に、メモ
リ部からの情報信号の読出態様を回転ドラムに巻き付け
られた記録紙のサイズに応じて異ならせる動作を行わせ
る。
【0023】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係る熱転写型
印刷装置においては、メモリ部から読み出された情報信
号に応じた変化を伴うものとしてレーザ光発生部から発
せられるレーザ光が、回転ドラムに巻き付けられた記録
紙に重ねられたインクシートに入射せしめられて、記録
紙に対する印刷が行われるにあたり、回転ドラム内に配
された紙サイズ検出部により、回転ドラムに巻き付けら
れた記録紙のサイズが検出される。そして、紙サイズ検
出部から、検出された記録紙のサイズをあらわす検出出
力信号が得られ、その検出出力信号が動作制御手段に供
給される。
【0024】紙サイズ検出部からの検出出力信号が供給
される動作制御手段は、ドラム駆動部及びレーザ光入射
位置制御部を紙サイズ検出部からの検出出力信号に応じ
て制御し、それにより、光学手段によってレーザ光発生
部から発せられたレーザ光が回転ドラムに巻き付けられ
た記録紙に重ねられたインクシートに入射せしめられ、
レーザ光に応じてインクシートにおける染料が記録紙に
転写されることにより行われる記録紙に対する印刷につ
いての解像度を、回転ドラムに巻き付けられた記録紙の
サイズに応じて変化させる。
【0025】その際、動作制御手段によるドラム駆動部
及びレーザ光入射位置制御部に対しての紙サイズ検出部
からの検出出力信号に応じた制御は、例えば、ドラム駆
動部を、回転ドラムに巻き付けられた記録紙のサイズに
対応する回転速度をもって回転ドラムを駆動する状態と
なすとともに、レーザ光入射位置制御部を、回転ドラム
に巻き付けられた記録紙のサイズに対応する移動ピッチ
をもって、レーザ光発生部から発せられたレーザ光のイ
ンクシートに対する入射位置を移動させる状態となすも
のとして行われる。
【0026】その結果、異なるサイズを有した複数種の
記録紙の夫々が選択的に回転ドラムに巻き付けられる場
合において、回転ドラムに巻き付けられた記録紙のサイ
ズがいずれのものであっても、煩雑な手動操作が要され
ることなく、また、手動操作部等に対する誤操作がまね
かれることなく、情報信号があらわす情報に応じた画像
が、記録紙にそのサイズに適した解像度をもって印刷さ
れる。
【0027】また、動作制御手段は、光学手段が、レー
ザ光発生部から発せられたレーザ光をインクシートに異
なる集束状態をもって入射させるべく選択使用される複
数のレンズ系を有したものとされるもとで、紙サイズ検
出部から得られる検出出力信号に応じて、光学手段にお
ける複数のレンズ系のうちの回転ドラムに巻き付けられ
た記録紙のサイズに対応するものを、レーザ光をインク
シートに集束入射させるべく使用されるものとして選択
する動作も行う。
【0028】さらに、動作制御手段は、紙サイズ検出部
から得られる検出出力信号に応じて、情報信号読出部
に、メモリ部からの情報信号の読出態様を回転ドラムに
巻き付けられた記録紙のサイズに応じて異ならせる動作
を行わせるものとされる。
【0029】それにより、回転ドラムに巻き付けられた
記録紙のサイズの如何によらず、煩雑な手動操作が要さ
れることがなく、また、手動操作部等に対する誤操作が
まねかれることがないもとで、メモリ部から読み出され
た情報信号があらわす情報に応じた画像が、記録紙にそ
のサイズに適した解像度と適正な上下左右方向をもって
印刷されることになる。
【0030】
【実施例】図2は、本発明に係る熱転写型印刷装置の一
例における可動機構部の構成を示す。この図2に示され
る可動機構部を備えた例は、図7に示される如くのイン
クシートを用いて、例えば、35mmフィルムに記録され
た自然画を、幅寸法及び長さ寸法が比較的小とされたL
プリントサイズの記録紙、及び、長さ寸法がLプリント
サイズの記録紙の幅寸法の略2倍に相当するとともに、
幅寸法がLプリントサイズの記録紙の長さ寸法に相当す
るキャビネサイズの記録紙のいずれかに印刷して再現す
るものとされる。
【0031】図2において、回転ドラム10には、モー
タ11により回転駆動される減速ギア12が取り付けら
れた回転軸10Aが設けられており、モータ11及び減
速ギア12は、回転ドラム10を回転させるドラム駆動
部を構成している。回転ドラム10に設けられた回転軸
10Aは、図示が省略されたエア吸引用ポンプに連結さ
れていて、エア吸引用ポンプが作動状態におかれるとき
には、エア吸引通路の機能を果たすものとされている。
【0032】回転ドラム10には、比較的小なるサイズ
とされるLプリントサイズの記録紙、もしくは、Lプリ
ントサイズより大なるサイズとされるキャビネサイズの
記録紙が巻き付けられ、さらにそのLプリントサイズの
記録紙もしくはキャビネサイズの記録紙に、それより大
なるサイズを有したインクシートが重ねられる。図2に
示される状態にあっては、回転ドラム10にキャビネサ
イズの記録紙30Bが巻き付けられ、その上にキャビネ
サイズより大なるサイズを有したインクシートISが重
ねられている。インクシートISは、図7に示される如
くのものとされる。
【0033】回転ドラム10の近傍には、回転ドラム1
0の中心軸線に沿って伸びる送り螺子部材14が配され
ており、送り螺子部材14には、記録ヘッド部15が移
動可能に取り付けられている。記録ヘッド部15は、送
り螺子部材14が、それに取り付けられた減速ギア16
を通じて伝達されるステッピングモータ17による回転
駆動力によって回転せしめられることにより、送り螺子
部材14に沿って移動せしめられる。記録ヘッド部15
の送り螺子部材14に沿う移動は、回転ドラム10の一
端部側から他端部側へと所定の移動ピッチをもって間歇
移動し、回転ドラム10の他端部側に到達すると急速に
回転ドラム10の一端部側に戻り、その後再び、回転ド
ラム10の一端部側から他端部側へと所定の移動ピッチ
をもって間歇移動するという動作を繰り返すようにして
行われる。
【0034】そして、記録ヘッド部15は、光ファイバ
ーケーブル18を介して、固定ブロック19に連結され
ている。固定ブロック19内には、半導体レーザ素子を
内蔵したレーザ光発生部20と、レーザ光発生部20か
ら発射されたレーザ光を光ファイバーケーブル18に導
く集束レンズ21とが収容されている。
【0035】記録ヘッド部15には、光ファイバーケー
ブル18を通じて伝送されるレーザ光発生部20からの
レーザ光が入射せしめられるコリメータレンズ23が収
容されるとともに、レンズスライダ25とアクチュエー
タ26とが取り付けられている。レンズスライダ25
は、図3に示される如く、送り螺子部材14に沿う方向
に配列配置された第1及び第2の集束レンズ28S及び
28Bを支持しており、アクチュエータ26により駆動
されて送り螺子部材14に沿う方向に往復移動できるよ
うにされている。第1の集束レンズ28S及び第2の集
束レンズ28Bは、レーザ光に対する集束特性を互いに
異にするものとされている。
【0036】そして、アクチュエータ26により駆動さ
れるレンズスライダ25は、図3において一点鎖線によ
り示される如くに、第1の集束レンズ28Sを記録ヘッ
ド部15内に位置させるとともに、第2の集束レンズ2
8Bを記録ヘッド部15の外部に位置させる状態と、図
3において実線により示される如くに、第2の集束レン
ズ28Bを記録ヘッド部15内に位置させるとともに、
第1の集束レンズ28Sを記録ヘッド部15の外部に位
置させる状態とを、選択的にとる。
【0037】レンズスライダ25の移動により、第1の
集束レンズ28Sもしくは第2の集束レンズ28Bが記
録ヘッド部15内に位置せしめられるとき、第1の集束
レンズ28Sもしくは第2の集束レンズ28Bは、回転
ドラム10とコリメータレンズ23との間に配される。
そして、回転ドラム10とコリメータレンズ23との間
に配された第1の集束レンズ28Sもしくは第2の集束
レンズ28Bは、固定ブロック19内に配されたレーザ
光発生部20から発し、集束レンズ21により光ファイ
バーケーブル18に導かれ、さらに、光ファイバーケー
ブル18を通じて記録ヘッド部15内に導かれて、記録
ヘッド部15内においてコリメータレンズ23を通じた
レーザ光を、回転ドラム10に巻き付けられたキャビネ
サイズの記録紙30B(もしくは、Lプリントサイズの
記録紙)に重ねられたインクシートISに集束入射させ
る。
【0038】このようなもとで、固定ブロック19内に
配された集束レンズ21,光ファイバーケーブル18,
記録ヘッド部15内に配されたコリメータレンズ23、
及び、レンズスライダ25により支持された第1の集束
レンズ28S及び第2の集束レンズ28Bは、固定ブロ
ック19に収容されたレーザ光発生部20から発せられ
たレーザ光を、回転ドラム10に巻き付けられたキャビ
ネサイズの記録紙30B(もしくは、Lプリントサイズ
の記録紙)に重ねられたインクシートISに入射させ、
そのレーザ光に応じてインクシートISにおける染料が
キャビネサイズの記録紙30B(もしくは、Lプリント
サイズの記録紙)に転写されて、そのキャビネサイズの
記録紙30B(もしくは、Lプリントサイズの記録紙)
に対する印刷が行われる状態とする光学手段を形成して
いるのである。
【0039】また、第1の集束レンズ28S及び第2の
集束レンズ28Bは、レーザ光発生部20から発せられ
たレーザ光をインクシートISに異なる集束状態をもっ
て入射させるべく選択使用される2個のレンズ系を形成
している。第1の集束レンズ28Sは、その焦点位置
に、コリメータレンズ23を通じたレーザ光発生部20
からのレーザ光による、例えば、直径約20μmのビー
ムスポットを形成するものとされ、また、第2の集束レ
ンズ28Bは、その焦点位置に、集束レンズ23を通じ
たレーザ光発生部20からのレーザ光による、例えば、
直径約30μmのビームスポットを形成するものとされ
る。従って、レーザ光が第1の集束レンズ28Sを通じ
てインクシートISに集束入射せしめられるときには、
レーザ光が第2の集束レンズ28Bを通じてインクシー
トISに集束入射せしめられるときに比して、レーザ光
によってインクシートIS上に形成されるビームスポッ
トが小とされることになる。
【0040】さらに、レンズスライダ25及びアクチュ
エータ26は、回転ドラム10と記録ヘッド部15内に
配されたコリメータレンズ23との間に、第1の集束レ
ンズ28S及び第2の集束レンズ28Bの夫々を選択的
に配置するレンズ選択手段を形成している。
【0041】第1の集束レンズ28Sもしくは第2の集
束レンズ28Bを通じてインクシートISに入射せしめ
られるレーザ光のインクシートISにおける入射位置
は、回転ドラム10の回転に伴うキャビネサイズの記録
紙30B(もしくは、Lプリントサイズの記録紙)及び
インクシートISの移動により変化せしめられるととも
に、記録ヘッド部15の送り螺子部材14に沿う間歇移
動によって変化せしめられる。そして、送り螺子部材1
4,減速ギア16及びステッピングモータ17は、レー
ザ光発生部20から発せられたレーザ光のインクシート
ISに対する入射位置を、回転ドラム10に巻き付けら
れたキャビネサイズの記録紙30B(もしくは、Lプリ
ントサイズの記録紙)の回転ドラム10の回転に伴う移
動の方向に実質的に直交する方向に移動させるレーザ光
入射位置制御部を形成している。
【0042】回転ドラム10は、そのドラム面部が、展
開された状態が図4に示される如くになるものとされて
いる。そして、回転ドラム10には、図4において実線
及び一点鎖線により示される如くにして、Lプリントサ
イズの記録紙30S、もしくは、キャビネサイズの記録
紙30Bが巻き付けられる。即ち、Lプリントサイズの
記録紙30Sは、その記録面ではない面を回転ドラム1
0に密着させて、回転ドラム10における、図4におい
て左側領域及び右側領域とされる二つの領域のうちの左
側領域に、縦使いとされる状態で巻き付けられ、また、
キャビネサイズの記録紙30Bは、その記録面ではない
面を回転ドラム10に密着させて、回転ドラム10にお
ける、図4において左側領域及び右側領域とされる二つ
の領域の両方に、横使いとされる状態で巻き付けられ
る。
【0043】回転ドラム10の内部には、光センサ31
及び32が取り付けられている。光センサ31は、回転
ドラム10における、図4において左側領域とされる領
域に対応する部分に配され、また、光センサ32は、回
転ドラム10における、図4において右側領域とされる
領域に対応する部分に配されている。
【0044】これらの光センサ31及び32は、回転ド
ラム10に上述の如くにしてLプリントサイズの記録紙
30Sもしくはキャビネサイズの記録紙30Bが巻き付
けられるもとで、回転ドラム10に巻き付けられたもの
がLプリントサイズの記録紙30Sかキャビネサイズの
記録紙30Bかを判別する。そのため、光センサ31
は、発光部と受光部とを有していて、検出出力信号S1
を発生するものとされ、また、光センサ32は、発光部
と受光部とを有していて、検出出力信号S2を発生する
ものとされている。
【0045】斯かる光センサ31及び32の夫々は、そ
の全体が回転ドラム10に巻き付けられたLプリントサ
イズの記録紙30Sもしくはキャビネサイズの記録紙3
0Bにより覆われるとき、発光部からの光がLプリント
サイズの記録紙30Sもしくはキャビネサイズの記録紙
30Bにより反射されて受光部に導かれ、それにより、
高レベルの検出出力信号S1もしくはS2が得られ、ま
た、その全体がLプリントサイズの記録紙30Sもしく
はキャビネサイズの記録紙30Bにより覆われないと
き、発光部からの光が受光部に導かれず、それにより、
低レベルの検出出力信号S1もしくはS2が得られる。
【0046】そして、回転ドラム10にLプリントサイ
ズの記録紙30Sが巻き付けられたときには、光センサ
31から高レベルの検出出力信号S1が得られるととも
に、光センサ32から低レベルの検出出力信号S2が得
られ、また、回転ドラム10にキャビネサイズの記録紙
30Bが巻き付けられたときには、光センサ31及び3
2の両者から高レベルの検出出力信号S1及びS2が夫
々得られ、さらに、回転ドラム10に、Lプリントサイ
ズの記録紙30S及びキャビネサイズの記録紙30Bの
いずれも巻き付けられていないときには、光センサ31
及び32の両者から低レベルの検出出力信号S1及びS
2が夫々得られる。これら光センサ31及び32は、回
転ドラム10内に配されて、回転ドラム10に巻き付け
られた記録紙のサイズを検出する紙サイズ検出部を形成
しているのである。
【0047】回転ドラム10における、図4において左
側領域及び右側領域とされる二つの領域及びそれらの周
囲の領域には、多数の小径透孔33が設けられている。
そして、例えば、図2に示される如く、回転ドラム10
にキャビネサイズの記録紙30Bが巻き付けられ、その
上にキャビネサイズより大なるサイズを有したインクシ
ートISが、その染料層をキャビネサイズの記録紙30
Bにおける記録面に密着させる状態をもって重ねられる
もとでは、キャビネサイズの記録紙30Bが、回転ドラ
ム10における、図4において左側領域及び右側領域と
される二つの領域に設けられた多数の小径透孔33を覆
い、また、インクシートISが、回転ドラム10におけ
る、図4において左側領域及び右側領域とされる二つの
領域の周囲の領域に設けられた多数の小径透孔33を覆
う状態におかれる。
【0048】回転ドラム10に設けられた複数の小径透
孔33を覆うキャビネサイズの記録紙30B及びインク
シートISは、回転ドラム10に設けられた回転軸10
Aが連結されたエア吸引用ポンプの作動により得られ
る、複数の小径透孔33を通じた吸引作用によって、回
転ドラム10に対する巻付き状態が維持され、回転ドラ
ム10が回転する際には、回転ドラム10の回転に伴っ
て移動せしめられる。そして、回転ドラム10に巻き付
けられたキャビネサイズの記録紙30B及びインクシー
トISが、回転ドラム10から離隔せしめられるときに
は、図示が省略された送り手段によって、回転状態にあ
る回転ドラム10から、図2において一点鎖線により示
される如く、矢印Zにより示される、回転ドラム10の
回転方向に沿う方向に送り出される。
【0049】同様に、回転ドラム10にLプリントサイ
ズの記録紙30Sが巻き付けられ、その上にLプリント
サイズより大なるサイズを有したインクシートISが、
その染料層をLプリントサイズの記録紙30Sにおける
記録面に密着させる状態をもって重ねられるもとでは、
Lプリントサイズの記録紙30Sが、回転ドラム10に
おける、図4において左側領域とされる領域に設けられ
た多数の小径透孔33を覆い、また、インクシートIS
が、回転ドラム10における、図4において左側領域と
される領域の周囲の領域に設けられた多数の小径透孔3
3を覆う状態におかれる。
【0050】回転ドラム10に設けられた複数の小径透
孔33を覆うLプリントサイズの記録紙30S及びイン
クシートISは、回転ドラム10に設けられた回転軸1
0Aが連結されたエア吸引用ポンプの作動により得られ
る、複数の小径透孔33を通じた吸引作用によって、回
転ドラム10に対する巻付き状態が維持され、回転ドラ
ム10が回転する際には、回転ドラム10の回転に伴っ
て移動せしめられる。そして、回転ドラム10に巻き付
けられたLプリントサイズの記録紙30S及びインクシ
ートISが、回転ドラム10から離隔せしめられるとき
には、回転状態にある回転ドラム10から、図2におい
て矢印Zにより示される、回転ドラム10の回転方向に
沿う方向に送り出される。
【0051】図1は、上述の如くの可動機構部を備えた
本発明に係る熱転写型印刷装置の一例における制御系の
構成を示す。この制御系には、図2に示される可動機構
部の構成要素が多々含まれている。
【0052】図1に示される制御系にあっては、光セン
サ31から送出される検出出力信号S1及び光センサ3
2から送出される検出出力信号S2が、制御ユニット5
0に供給される。制御ユニット50は、回転ドラム10
を回転させるモータ11,送り螺子部材14を回転させ
て記録ヘッド部15を移動させるステッピングモータ1
7,レンズスライダ25を駆動するアクチュエータ2
6、及び、メモリ制御部41に対する制御を行う。な
お、回転ドラム10に設けられた回動軸10Aが連結さ
れるエア吸引用のポンプは、制御ユニット50とは別
の、図示が省略された制御部により動作制御される。
【0053】メモリ制御部41は、フレームメモリ部4
0の書込み動作及び読出し動作を制御し、フレームメモ
リ部40には、信号入力端子42からの、35mmフィル
ムに記録された自然画をあらわす映像信号SVが、情報
信号として供給される。そして、フレームメモリ部40
においては、信号入力端子42を通じた映像信号SVに
ついての、メモリ制御部41からフレームメモリ部40
に供給される書込制御信号CWに従った書込み、及び、
メモリ制御部41からフレームメモリ部40に供給され
る読出制御信号CRに従った読出しが行われる。
【0054】斯かるもとで、回転ドラム10にLプリン
トサイズの記録紙30Sが縦使いとされる状態で巻き付
けられ、その上にインクシートISが重ねられた状態と
されて、Lプリントサイズの記録紙30Sに対する印刷
が行われる際には、光センサ31から送出される検出出
力信号S1が、高レベルをとるものとされて制御ユニッ
ト50に供給されるとともに、光センサ32から送出さ
れる検出出力信号S2が、低レベルをとるものとされて
制御ユニット50に供給される。高レベルをとる検出出
力信号S1と低レベルをとる検出出力信号S2とが供給
された制御ユニット50は、先ず、原点復帰制御信号C
PS及びCQSを夫々モータ11及びステッピングモー
タ17に供給する。
【0055】原点復帰制御信号CPSが供給されたモー
タ11は、回転ドラム10にLプリントサイズ用の基準
回転位置をとらせるべく、減速ギア12及び回転ドラム
10を回転させる。そして、回転ドラム10がLプリン
トサイズ用の基準回転位置をとる状態となった後、モー
タ11の作動が停止せしめられて、減速ギア12及び回
転ドラム10の回転が止められる。また、原点復帰制御
信号CQSが供給されたステッピングモータ17は、記
録ヘッド部15にLプリントサイズ用の基準位置をとら
せるべく、減速ギア16及び送り螺子部材14を回転駆
動する。記録ヘッド部15についてのLプリントサイズ
用の基準位置は、送り螺子部材14における回転ドラム
10の一端部側の位置に設定される。そして、記録ヘッ
ド部15がLプリントサイズ用の基準位置をとる状態と
なった後、ステッピングモータ17の作動が停止せしめ
られて、減速ギア16及び送り螺子部材14の回転が止
められる。
【0056】続いて、制御ユニット50は、書込指令信
号CWCとLプリントサイズ用読出指令信号CRSと
を、メモリ制御部41に供給する。メモリ制御部41に
おいては、書込指令信号CWCに応じた書込制御信号C
WとLプリントサイズ用読出指令信号CRSに応じた読
出制御信号CRとが形成されて、それらがフレームメモ
リ部40に供給される。それにより、そのとき信号入力
端子42からフレームメモリ部40に供給される映像信
号SVの1フレーム期間分が、書込制御信号CWに従っ
てフレームメモリ部40に書き込まれる。また、それと
ともに、フレームメモリ部40に書き込まれた1フレー
ム期間分の映像信号SVが、Lプリントサイズ用読出指
令信号CRSに応じた読出制御信号CRに従って、縦使
いとされるLプリントサイズ用の記録紙30Sに対応す
べく、Lプリントサイズ用として予め設定された読出態
様をもって読み出され、Lプリントサイズ用の1フレー
ム期間分の映像信号SVSが形成される。
【0057】フレームメモリ部40から得られるLプリ
ントサイズ用の1フレーム期間分の映像信号SVSは、
レーザ制御信号形成部43に供給される。そして、レー
ザ制御信号形成部43において、映像信号SVSに対応
するレーザ制御信号SLLが形成され、それがレーザ制
御信号形成部43から固定ブロック19に収容されたレ
ーザ光発生部20に供給される。それにより、レーザ光
発生部20におけるレーザ光発生動作がレーザ制御信号
SLLにより制御され、レーザ光発生部20から、レー
ザ制御信号SLLに応じた強度変化、従って、Lプリン
トサイズ用の1フレーム期間分の映像信号SVSを形成
するものとしてフレームメモリ部40から読み出され
た、1フレーム期間分の映像信号SVに応じた強度変化
を伴うレーザ光が発せられる。
【0058】また、このとき、制御ユニット50は、高
レベルをとる検出出力信号S1と低レベルをとる検出出
力信号S2とに応じて、Lプリントサイズ用のモータ回
転制御信号CDSをモータ11に、Lプリントサイズ用
の低レベルをとるものとされたアクチュエータ制御信号
CLをアクチュエータ26に、Lプリントサイズ用のス
テッピングモータ回転制御信号CHSをステッピングモ
ータ17に、夫々供給する。
【0059】アクチュエータ26は、低レベルをとるも
のとされたアクチュエータ制御信号CLに応じてレンズ
スライダ25を駆動し、レンズスライダ25に、第1の
集束レンズ28Sを回転ドラム10と記録ヘッド部15
内に配されたコリメータレンズ23との間に位置させる
状態をとらせる。また、モータ11は、Lプリントサイ
ズ用のモータ回転制御信号CDSに応じて、減速ギア1
2及び回転ドラム10を予め設定されたLプリントサイ
ズ用回転速度をもって回転させるべく作動する。さら
に、ステッピングモータ17は、Lプリントサイズ用の
ステッピングモータ回転制御信号CHSに応じて、記録
ヘッド部15が、回転ドラム10の一端部側に設定され
たLプリントサイズ用の基準位置から回転ドラム10の
他端部側へと、Lプリントサイズに対応する範囲におい
て、予め設定されたLプリントサイズ用移動ピッチをも
って間歇移動し、Lプリントサイズに対応する範囲の端
部に達したときには急速にLプリントサイズ用の基準位
置に戻り、その後再び、Lプリントサイズ用の基準位置
から回転ドラム10の他端部側へと、Lプリントサイズ
に対応する範囲において、予め設定されたLプリントサ
イズ用移動ピッチをもって間歇移動するものとなるよう
に、減速ギア16及び送り螺子部材14を回転駆動すべ
く作動する。
【0060】それにより、斯かるもとでは、Lプリント
サイズ用の1フレーム期間分の映像信号SVSを形成す
るものとしてフレームメモリ部40から読み出された、
1フレーム期間分の映像信号SVに応じた強度変化を伴
うものとしてレーザ光発生部20から発せられたレーザ
光が、固定ブロック19内に配された集束レンズ21に
より光ファイバーケーブル18に導かれ、さらに、光フ
ァイバーケーブル18を通じて記録ヘッド部15内に導
かれて、記録ヘッド部15内においてコリメータレンズ
23を通じた後、第1の集束レンズ28Sによって、回
転ドラム10に巻き付けられたLプリントサイズの記録
紙30Sに重ねられたインクシートISに集束入射せし
められる。このとき、レーザ光によってインクシートI
S上に形成されるビームスポットは、例えば、直径約2
0μmの比較的小なるものとされる。
【0061】そして、記録ヘッド部15が、送り螺子部
材14に沿って、Lプリントサイズ用の基準位置から回
転ドラム10の他端部側へと、Lプリントサイズに対応
する範囲において、予め設定されたLプリントサイズ用
移動ピッチをもって間歇移動し、Lプリントサイズに対
応する範囲の端部に達したときには急速にLプリントサ
イズ用の基準位置に戻り、その後再び、Lプリントサイ
ズ用の基準位置から回転ドラム10の他端部側へと、L
プリントサイズに対応する範囲において、予め設定され
たLプリントサイズ用移動ピッチをもって間歇移動する
という動作を繰り返し、その間、回転ドラム10が予め
設定されたLプリントサイズ用回転速度をもって継続的
に回転することにより、第1の集束レンズ28Sによっ
て回転ドラム10に巻き付けられたLプリントサイズの
記録紙30Sに重ねられたインクシートISに集束入射
せしめられるレーザ光が、インクシートISを、それが
重ねられたLプリントサイズの記録紙30Sにおける有
効記録領域の全体に亙るように走査する。
【0062】このとき、記録ヘッド部15からインクシ
ートISに入射するレーザ光による、Lプリントサイズ
の記録紙30Sにおける有効記録領域に対しての、回転
ドラム10の回転に伴うLプリントサイズの記録紙30
Sの移動に起因する走査が、主走査とされ、また、記録
ヘッド部15からインクシートISに入射するレーザ光
による、Lプリントサイズの記録紙30Sにおける有効
記録領域に対しての、記録ヘッド部15の送り螺子部材
14に沿っての間歇移動に起因する走査が、副走査とさ
れる。主走査は、送り螺子部材14に沿って間歇移動す
る記録ヘッド部15が停止状態にある期間に行われ、記
録ヘッド部15が移動している期間には行われない。そ
れにより、Lプリントサイズの記録紙30Sにおける有
効記録領域に対しては、主走査による直線状の走査軌跡
が、副走査方向に並行配置されていくことになる。
【0063】記録ヘッド部15からインクシートISに
入射するレーザ光によるLプリントサイズの記録紙30
Sにおける有効記録領域に対する主走査が、Lプリント
サイズの記録紙30Sにおける有効記録領域の全体に亙
ったときには、制御ユニット50は、Lプリントサイズ
用のモータ回転制御信号CDSのモータ11への供給、
及び、Lプリントサイズ用のステッピングモータ回転制
御信号CHSのステッピングモータ17への供給を停止
して、モータ11及びステッピングモータ17に非動作
状態をとらせ、印刷動作を終了させる。
【0064】このようにして、第1の集束レンズ28S
によって、回転ドラム10に巻き付けられたLプリント
サイズの記録紙30Sに重ねられたインクシートISに
集束入射せしめられるレーザ光によって、Lプリントサ
イズの記録紙30Sにおける有効記録領域が全体的に走
査されることにより、Lプリントサイズの記録紙30S
における有効記録領域の全体に亙って、インクシートI
Sにおける昇華性染料が、レーザ光の光熱変換により生
じる熱によって昇華せしめられて、Lプリントサイズの
記録紙30Sの有効記録領域に転写され、その転写され
る昇華性染料の量が、レーザ光に強度変化をもたらした
映像信号SVに応じたものとされることになる印刷が行
われる。それにより、Lプリントサイズの記録紙30S
の有効記録領域に、映像信号SVがあらわす自然画が、
画像として印刷されて再現される。
【0065】このとき、予め設定される回転ドラム10
のLプリントサイズ用回転速度、及び、予め設定される
記録ヘッド部15についてのLプリントサイズ用移動ピ
ッチは、Lプリントサイズの記録紙30Sの有効記録領
域に印刷される画像が、例えば、縦方向(主走査方向)
において6144ドットとされ、横方向(副走査方向)
において4096ドットとされるドット密度を有するも
のとなるように選定される。それにより、第1の集束レ
ンズ28Sが用いられて、レーザ光によってインクシー
トIS上に形成されるビームスポットが直径約20μm
とされるもとにあって、Lプリントサイズの記録紙30
Sの有効記録領域に印刷される画像が、略1200DP
Iとされる解像度を有するものとされる。
【0066】これに対して、回転ドラム10にキャビネ
サイズの記録紙30Bが横使いとされる状態で巻き付け
られ、その上にインクシートISが重ねられた状態とさ
れて、キャビネサイズの記録紙30Bに対する印刷が行
われる際には、光センサ31及び32から夫々送出され
る検出出力信号S1及びS2が、共に高レベルをとるも
のとされて制御ユニット50に供給される。各々が高レ
ベルをとるものとされた検出出力信号S1及びS2が供
給された制御ユニット50は、先ず、原点復帰制御信号
CPB及びCQBを夫々モータ11及びステッピングモ
ータ17に供給する。
【0067】原点復帰制御信号CPBが供給されたモー
タ11は、回転ドラム10にキャビネサイズ用の基準回
転位置をとらせるべく、減速ギア12及び回転ドラム1
0を回転させる。そして、回転ドラム10がキャビネサ
イズ用の基準回転位置をとる状態となった後、モータ1
1の作動が停止せしめられて、減速ギア12及び回転ド
ラム10の回転が止められる。また、原点復帰制御信号
CQBが供給されたステッピングモータ17は、記録ヘ
ッド部15にキャビネサイズ用の基準位置をとらせるべ
く、減速ギア16及び送り螺子部材14を回転駆動す
る。記録ヘッド部15についてのキャビネサイズ用の基
準位置も、送り螺子部材14における回転ドラム10の
一端部側の位置に設定される。そして、記録ヘッド部1
5がキャビネサイズ用の基準位置をとる状態となった
後、ステッピングモータ17の作動が停止せしめられ
て、減速ギア16及び送り螺子部材14の回転が止めら
れる。
【0068】続いて、制御ユニット50は、書込指令信
号CWCとキャビネサイズ用読出指令信号CRBとを、
メモリ制御部41に供給する。メモリ制御部41におい
ては、書込指令信号CWCに応じた書込制御信号CWと
キャビネサイズ用読出指令信号CRBに応じた読出制御
信号CRとが形成されて、それらがフレームメモリ部4
0に供給される。それにより、そのとき信号入力端子4
2からフレームメモリ部40に供給される映像信号SV
の1フレーム期間分が、書込制御信号CWに従ってフレ
ームメモリ部40に書き込まれる。また、それととも
に、フレームメモリ部40に書き込まれた1フレーム期
間分の映像信号SVが、キャビネサイズ用読出指令信号
CRBに応じた読出制御信号CRに従って、横使いとさ
れるキャビネサイズ用の記録紙30Bに対応すべく、キ
ャビネサイズ用として予め設定された読出態様をもって
読み出され、キャビネサイズ用の1フレーム期間分の映
像信号SVBが形成される。即ち、メモリ制御部41
は、制御ユニット50からLプリントサイズ用読出指令
信号CRS、及び、キャビネサイズ用読出指令信号CR
Bのうちのいずれが供給されるかに応じて、フレームメ
モリ部40における映像信号SVの読出態様を異ならせ
る情報信号読出部を形成しているのである。
【0069】フレームメモリ部40から得られるキャビ
ネサイズ用の1フレーム期間分の映像信号SVBは、レ
ーザ制御信号形成部43に供給される。そして、レーザ
制御信号形成部43において、映像信号SVBに対応す
るレーザ制御信号SLLが形成され、それがレーザ制御
信号形成部43から固定ブロック19に収容されたレー
ザ光発生部20に供給される。それにより、レーザ光発
生部20におけるレーザ光発生動作がレーザ制御信号S
LLにより制御され、レーザ光発生部20から、レーザ
制御信号SLLに応じた強度変化、従って、キャビネサ
イズ用の1フレーム期間分の映像信号SVBを形成する
ものとしてフレームメモリ部40から読み出された、1
フレーム期間分の映像信号SVに応じた強度変化を伴う
レーザ光が発せられる。
【0070】また、このとき、制御ユニット50は、各
々が高レベルをとるものとされた検出出力信号S1及び
S2に応じて、キャビネサイズ用のモータ回転制御信号
CDBをモータ11に、キャビネサイズ用の高レベルを
とるものとされたアクチュエータ制御信号CLをアクチ
ュエータ26に、キャビネサイズ用のステッピングモー
タ回転制御信号CHBをステッピングモータ17に、夫
々供給する。
【0071】アクチュエータ26は、高レベルをとるも
のとされたアクチュエータ制御信号CLに応じてレンズ
スライダ25を駆動し、レンズスライダ25に、第2の
集束レンズ28Bを回転ドラム10と記録ヘッド部15
内に配されたコリメータレンズ23との間に位置させる
状態をとらせる。また、モータ11は、キャビネサイズ
用のモータ回転制御信号CDBに応じて、減速ギア12
及び回転ドラム10を、Lプリントサイズ用回転速度よ
り大なるものとして予め設定されたキャビネサイズ用回
転速度をもって回転させるべく作動する。さらに、ステ
ッピングモータ17は、キャビネサイズ用のステッピン
グモータ回転制御信号CHBに応じて、記録ヘッド部1
5が、回転ドラム10の一端部側に設定されたキャビネ
サイズ用の基準位置から回転ドラム10の他端部側へ
と、キャビネサイズに対応する範囲において、Lプリン
トサイズ用移動ピッチより大なるものとして予め設定さ
れたキャビネサイズ用移動ピッチをもって間歇移動し、
キャビネサイズに対応する範囲の端部に達したときには
急速にキャビネサイズ用の基準位置に戻り、その後再
び、キャビネサイズ用の基準位置から回転ドラム10の
他端部側へと、キャビネサイズに対応する範囲におい
て、予め設定されたキャビネサイズ用移動ピッチをもっ
て間歇移動するものとなるように、減速ギア16及び送
り螺子部材14を回転駆動すべく作動する。
【0072】それにより、斯かるもとでは、キャビネサ
イズ用の1フレーム期間分の映像信号SVBを形成する
ものとしてフレームメモリ部40から読み出された、1
フレーム期間分の映像信号SVに応じた強度変化を伴う
ものとしてレーザ光発生部20から発せられたレーザ光
が、固定ブロック19内に配された集束レンズ21によ
り光ファイバーケーブル18に導かれ、さらに、光ファ
イバーケーブル18を通じて記録ヘッド部15内に導か
れて、記録ヘッド部15内においてコリメータレンズ2
3を通じた後、第2の集束レンズ28Bによって、回転
ドラム10に巻き付けられたキャビネサイズの記録紙3
0Bに重ねられたインクシートISに集束入射せしめら
れる。このとき、レーザ光によってインクシートIS上
に形成されるビームスポットは、例えば、直径約30μ
mとされる。
【0073】そして、記録ヘッド部15が、送り螺子部
材14に沿って、キャビネサイズ用の基準位置から回転
ドラム10の他端部側へと、キャビネサイズに対応する
範囲において、Lプリントサイズ用移動ピッチより大な
るものとして予め設定されたキャビネサイズ用移動ピッ
チをもって間歇移動し、キャビネサイズに対応する範囲
の端部に達したときには急速にキャビネサイズ用の基準
位置に戻り、その後再び、キャビネサイズ用の基準位置
から回転ドラム10の他端部側へと、キャビネサイズに
対応する範囲において、予め設定されたキャビネサイズ
用移動ピッチをもって間歇移動するという動作を繰り返
し、その間、回転ドラム10が、Lプリントサイズ用回
転速度より大なるものとして予め設定されたキャビネサ
イズ用回転速度をもって継続的に回転することにより、
第2の集束レンズ28Bによって回転ドラム10に巻き
付けられたキャビネサイズの記録紙30Bに重ねられた
インクシートISに集束入射せしめられるレーザ光が、
インクシートISを、それが重ねられたキャビネサイズ
の記録紙30Bにおける有効記録領域の全体に亙るよう
に走査する。
【0074】このとき、記録ヘッド部15からインクシ
ートISに入射するレーザ光による、キャビネサイズの
記録紙30Bにおける有効記録領域に対しての、回転ド
ラム10の回転に伴うキャビネサイズの記録紙30Bの
移動に起因する走査が、主走査とされ、また、記録ヘッ
ド部15からインクシートISに入射するレーザ光によ
る、キャビネサイズの記録紙30Bにおける有効記録領
域に対しての、記録ヘッド部15の送り螺子部材14に
沿っての間歇移動に起因する走査が、副走査とされる。
主走査は、送り螺子部材14に沿って間歇移動する記録
ヘッド部15が停止状態にある期間に行われ、記録ヘッ
ド部15が移動している期間には行われない。それによ
り、キャビネサイズの記録紙30Bにおける有効記録領
域に対しては、主走査による直線状の走査軌跡が、副走
査方向に並行配置されていくことになる。
【0075】記録ヘッド部15からインクシートISに
入射するレーザ光によるキャビネサイズの記録紙30B
における有効記録領域に対する主走査が、キャビネサイ
ズの記録紙30Bにおける有効記録領域の全体に亙った
ときには、制御ユニット50は、キャビネサイズ用のモ
ータ回転制御信号CDBのモータ11への供給、及び、
キャビネサイズ用のステッピングモータ回転制御信号C
HBのステッピングモータ17への供給を停止して、モ
ータ11及びステッピングモータ17に非動作状態をと
らせ、印刷動作を終了させる。
【0076】このようにして、第2の集束レンズ28B
によって、回転ドラム10に巻き付けられたキャビネサ
イズの記録紙30Bに重ねられたインクシートISに集
束入射せしめられるレーザ光によって、キャビネサイズ
の記録紙30Bにおける有効記録領域が全体的に走査さ
れることにより、キャビネサイズの記録紙30Bにおけ
る有効記録領域の全体に亙って、インクシートISにお
ける昇華性染料が、レーザ光の光熱変換により生じる熱
によって昇華せしめられて、キャビネサイズの記録紙3
0Bの有効記録領域に転写され、その転写される昇華性
染料の量が、レーザ光に強度変化をもたらした映像信号
SVに応じたものとされることになる印刷が行われる。
それにより、キャビネサイズの記録紙30Bの有効記録
領域に、映像信号SVがあらわす自然画が、画像として
印刷されて再現される。
【0077】このとき、予め設定される回転ドラム10
のキャビネサイズ用回転速度、及び、予め設定される記
録ヘッド部15についてのキャビネサイズ用移動ピッチ
は、キャビネサイズの記録紙30Bの有効記録領域に印
刷される画像が、例えば、縦方向(主走査方向)におい
て4096ドットとされ、横方向(副走査方向)におい
て6144ドットとされるドット密度を有するものとな
るように選定される。それにより、第2の集束レンズ2
8Bが用いられて、レーザ光によってインクシートIS
上に形成されるビームスポットが直径約30μmとされ
るもとにあって、キャビネサイズの記録紙30Bの有効
記録領域に印刷される画像が、略800DPIとされる
解像度を有するものとされる。
【0078】このように、制御ユニット50は、回転ド
ラム10にLプリントサイズの記録紙30Sが巻き付け
られ、その上にインクシートISが重ねられた状態とさ
れて、Lプリントサイズの記録紙30Sに対する印刷が
行われる場合と、回転ドラム10にキャビネサイズの記
録紙30Bが巻き付けられ、その上にインクシートIS
が重ねられた状態とされて、キャビネサイズの記録紙3
0Bに対する印刷が行われる場合とで、回転ドラム10
を回転させるモータ11,送り螺子部材14を回転させ
て記録ヘッド部15を移動させるステッピングモータ1
7,レンズスライダ25を駆動するアクチュエータ2
6、及び、メモリ制御部41に対する制御態様を変化さ
せ、それにより、Lプリントサイズの記録紙30Sの有
効記録領域に印刷される画像と、キャビネサイズの記録
紙30Bの有効記録領域に印刷される画像とで、解像度
が自動的に変化せしめられるようにしているのである。
【0079】また、回転ドラム10にLプリントサイズ
の記録紙30Sもキャビネサイズの記録紙30Bも巻き
付けられていないときには、光センサ31及び32から
夫々送出される検出出力信号S1及びS2が、共に低レ
ベルをとるものとされて制御ユニット50に供給され
る。各々が低レベルをとるものとされた検出出力信号S
1及びS2が供給された制御ユニット50は、メモリ制
御部41,モータ11,アクチュエータ26,ステッピ
ングモータ17等に対する各種の指令信号あるいは制御
信号の送出を行わず、メモリ制御部41,モータ11,
アクチュエータ26,ステッピングモータ17等に、さ
らには、固定ブロック19に収容されたレーザ光発生部
20に非作動状態をとらせる。
【0080】それにより、例えば、回転ドラム10にL
プリントサイズの記録紙30Sもキャビネサイズの記録
紙30Bも巻き付けられていない状態にあるとき、レー
ザ光発生部20から発せられたレーザ光が、記録ヘッド
部15から回転ドラム10に向けて照射されてしまう事
態等をまねく誤動作が確実に防止されることになる。
【0081】上述の如くの動作制御を行う制御ユニット
50は、例えば、マイクロコンピュータによって構成さ
れ、斯かるマイクロコンピュータが実行する制御プログ
ラムの一例は、図5に示されるフローチャートによりあ
らわされる。
【0082】図5に示されるフローチャートによってあ
らわれれる制御プログラムにあっては、スタート後、ス
テップ61において、検出出力信号S1及びS2を取り
込み、続くステップ62において、ステップ61で取り
込まれた検出出力信号S1が高レベルであるか否かを判
断し、検出出力信号S1が低レベルであると判断された
場合には、この制御プログラムを終了し、また、検出出
力信号S1が高レベルであると判断された場合には、ス
テップ63において、ステップ61で取り込まれた検出
出力信号S2が高レベルであるか否かを判断する。ステ
ップ63において、検出出力信号S2が低レベルである
と判断された場合には、ステップ64において、原点復
帰制御信号CPS及びCQSを夫々モータ11及びステ
ッピングモータ17に送出し、回転ドラム10にLプリ
ントサイズ用の基準回転位置をとらせるとともに、記録
ヘッド部15にLプリントサイズ用の基準位置をとら
せ、ステップ65に進む。
【0083】ステップ65においては、メモリ制御部4
1に書込指令信号CWC及びLプリントサイズ用読出指
令信号CRSを送出する。そして、ステップ66におい
て、アクチュエータ26に低レベルのアクチュエータ制
御信号CLを送出して、レンズスライダ25に、回転ド
ラム10と記録ヘッド部15内に配されたコリメータレ
ンズ23との間に第1の集束レンズ28Sを位置させる
状態となし、ステップ67において、モータ11に対す
るLプリントサイズ用のモータ回転制御信号CDSの送
出を開始するとともに、ステッピングモータ17に対す
るLプリントサイズ用のステッピングモータ回転制御信
号CHSの送出を開始する。続くステップ68において
は、記録ヘッド部15からインクシートISに入射する
レーザ光によるLプリントサイズの記録紙30Sにおけ
る有効記録領域に対する主走査が、Lプリントサイズの
記録紙30Sにおける有効記録領域の全体に亙ったか否
かを判断し、レーザ光による主走査がLプリントサイズ
の記録紙30Sにおける有効記録領域の全体に亙ってい
ないと判断された場合には、ステップ68の判断を、レ
ーザ光による主走査がLプリントサイズの記録紙30S
における有効記録領域の全体に亙るまで繰り返し行い、
レーザ光による主走査がLプリントサイズの記録紙30
Sにおける有効記録領域の全体に亙ったと判断された場
合には、ステップ69において、モータ11に対するL
プリントサイズ用のモータ回転制御信号CDSの送出を
停止するとともに、ステッピングモータ17に対するL
プリントサイズ用のステッピングモータ回転制御信号C
HSの送出を停止し、この制御プログラムを終了する。
【0084】一方、ステップ63において、検出出力信
号S2が高レベルであると判断された場合には、ステッ
プ70において、原点復帰制御信号CPB及びCQBを
夫々モータ11及びステッピングモータ17に送出し、
回転ドラム10にキャビネサイズ用の基準回転位置をと
らせるとともに、記録ヘッド部15にキャビネサイズ用
の基準位置をとらせ、ステップ71に進む。
【0085】ステップ71においては、メモリ制御部4
1に書込指令信号CWC及びキャビネサイズ用読出指令
信号CRBを送出する。そして、ステップ72におい
て、アクチュエータ26に高レベルのアクチュエータ制
御信号CLを送出して、レンズスライダ25に、回転ド
ラム10と記録ヘッド部15内に配されたコリメータレ
ンズ23との間に第2の集束レンズ28Bを位置させる
状態となし、ステップ73において、モータ11に対す
るキャビネサイズ用のモータ回転制御信号CDBの送出
を開始するとともに、ステッピングモータ17に対する
キャビネサイズ用のステッピングモータ回転制御信号C
HBの送出を開始する。続くステップ74においては、
記録ヘッド部15からインクシートISに入射するレー
ザ光によるキャビネサイズの記録紙30Bにおける有効
記録領域に対する主走査が、キャビネサイズの記録紙3
0Bにおける有効記録領域の全体に亙ったか否かを判断
し、レーザ光による主走査がキャビネサイズの記録紙3
0Bにおける有効記録領域の全体に亙っていないと判断
された場合には、ステップ74の判断を、レーザ光によ
る主走査がキャビネサイズの記録紙30Bにおける有効
記録領域の全体に亙るまで繰り返し行い、レーザ光によ
る主走査がキャビネサイズの記録紙30Bにおける有効
記録領域の全体に亙ったと判断された場合には、ステッ
プ75において、モータ11に対するキャビネサイズ用
のモータ回転制御信号CDBの送出を停止するととも
に、ステッピングモータ17に対するキャビネサイズ用
のステッピングモータ回転制御信号CHBの送出を停止
し、この制御プログラムを終了する。
【0086】上述の例においては、回転ドラム10にL
プリントサイズの記録紙30Sとキャビネサイズの記録
紙30Bとが選択的に巻き付けられるようにされている
が、本発明に係る熱転写型印刷装置は、回転ドラムに、
Lプリントサイズの記録紙及びキャビネサイズの記録紙
に限られることなく、異なるサイズを有する複数の記録
紙が選択的に巻き付けられるものとすることができる。
その際には、上述の例におけるレンズスライダ25に相
当する可動部材が、レーザ光に対する集束特性を異にす
る複数の集束レンズを支持するものとされ、それらの複
数の集束レンズのうちの回転ドラムに巻き付けられた記
録紙のサイズに対応するものが、レーザ光をインクシー
トに集束入射させるべく使用されるものとして選択され
る。
【0087】
【発明の効果】上述の説明から明らかな如く、本発明に
係る熱転写型印刷装置によれば、メモリ部から読み出さ
れた情報信号に応じた変化を伴うものとしてレーザ光発
生部から発せられるレーザ光が、回転ドラムに巻き付け
られた記録紙に重ねられたインクシートに入射せしめら
れて、記録紙に対する印刷が行われるにあたり、回転ド
ラム内に配された紙サイズ検出部により、回転ドラムに
巻き付けられた記録紙のサイズが検出され、紙サイズ検
出部からの検出出力信号に応じて、動作制御手段による
ドラム駆動部及びレーザ光入射位置制御部に対する制御
が行われ、それにより、インクシートに入射するレーザ
光に応じてインクシートにおける染料が記録紙に転写さ
れることにより行われる記録紙に対する印刷についての
解像度が、回転ドラムに巻き付けられた記録紙のサイズ
に応じて自動的に変化せしめられるので、異なるサイズ
を有した複数種の記録紙の夫々が選択的に回転ドラムに
巻き付けられる場合において、回転ドラムに巻き付けら
れた記録紙のサイズがいずれのものであっても、煩雑な
手動操作が要されることなく、また、手動操作部等に対
する誤操作がまねかれることなく、情報信号があらわす
情報に応じた画像が、記録紙にそのサイズに適した解像
度をもって印刷される。
【0088】また、動作制御手段は、レーザ光発生部か
ら発せられたレーザ光をインクシートに異なる集束状態
をもって入射させるべく選択使用される複数のレンズ系
が備えられたもとで、紙サイズ検出部から得られる検出
出力信号に応じて、複数のレンズ系のうちの回転ドラム
に巻き付けられた記録紙のサイズに対応するものを、レ
ーザ光をインクシートに集束入射させるべく使用される
ものとして選択する動作、さらには、紙サイズ検出部か
ら得られる検出出力信号に応じて、メモリ部からの情報
信号の読出態様を回転ドラムに巻き付けられた記録紙の
サイズに応じて異ならせる動作をも行うものとされ、斯
かる場合には、回転ドラムに巻き付けられた記録紙のサ
イズの如何によらず、メモリ部から読み出された情報信
号があらわす情報に応じた画像が、記録紙にそのサイズ
に適した解像度と適正な上下左右方向をもって印刷され
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写型印刷装置の一例における
制御系の構成を示すブロック接続図である。
【図2】本発明に係る熱転写型印刷装置の一例における
可動機構部の構成を示す斜視図である。
【図3】図2に示される可動機構部に用いられるレンズ
スライダ及びアクチュエータの説明に供される構成図で
ある。
【図4】図2に示される可動機構部に用いられる回転ド
ラムの説明に供される展開図である。
【図5】図1に示される制御系に用いられる制御ユニッ
トがマイクロコンピュータにより構成されたもとで、斯
かるマイクロコンピュータが実行する動作プログラムの
一例を示すフローチャートである。
【図6】従来の熱転写型印刷装置の要部を示す斜視図で
ある。
【図7】熱転写型印刷装置における記録紙とインクシー
トとの関係の説明に供される概念図である。
【符号の説明】
10 回転ドラム 11 モータ 14 送り螺子部材 15 記録ヘッド部 17 ステッピングモータ 18 光ファイバーケーブル 19 固定ブロック 20 レーザ光発生部 21 集束レンズ 23 コリメータレンズ 25 レンズスライダ 26 アクチュエータ 28S 第1の集束レンズ 28B 第2の集束レンズ 30S Lプリントサイズの記録紙 30B キャビネサイズの記録紙 31,32 光センサ 40 フレームメモリ部 41 メモリ制御部 43 レーザ制御信号形成部 50 制御ユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクシートが重ねられる記録紙の巻付け
    がなされる回転ドラムと、 該回転ドラムを上記記録紙を伴う状態で回転させるドラ
    ム駆動部と、 情報信号が格納されるメモリ部と、 該メモリ部から情報信号を読み出す情報信号読出部と、 上記メモリ部から読み出された情報信号に応じて変化す
    るレーザ光を発するレーザ光発生部と、 該レーザ光発生部から発せられたレーザ光を上記回転ド
    ラムに巻き付けられた記録紙に重ねられたインクシート
    に入射させ、該レーザ光に応じて上記インクシートにお
    ける染料が上記記録紙に転写されて該記録紙に対する印
    刷が行われる状態とする光学手段と、 上記レーザ光発生部から発せられたレーザ光の上記イン
    クシートに対する入射位置を、上記回転ドラムに巻き付
    けられた記録紙の上記回転ドラムの回転に伴う移動の方
    向に実質的に直交する方向に移動させるレーザ光入射位
    置制御部と、 上記回転ドラム内に配されて、上記回転ドラムに巻き付
    けられた記録紙のサイズを検出する紙サイズ検出部と、 該紙サイズ検出部から得られる検出出力信号に応じて上
    記ドラム駆動部及びレーザ光入射位置制御部を制御し、
    上記記録紙に対する印刷についての解像度を、上記回転
    ドラムに巻き付けられた記録紙のサイズに応じて変化さ
    せる動作制御手段と、を備えて構成される熱転写型印刷
    装置。
  2. 【請求項2】動作制御手段が、紙サイズ検出部から得ら
    れる検出出力信号に応じて、ドラム駆動部に、回転ドラ
    ムに巻き付けられた記録紙のサイズに対応する回転速度
    をもって上記回転ドラムを駆動する状態をとらせるとと
    もに、レーザ光入射位置制御部に、上記回転ドラムに巻
    き付けられた記録紙のサイズに対応する移動ピッチをも
    って、レーザ光発生部から発せられたレーザ光のインク
    シートに対する入射位置を移動させる状態をとらせるこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱転写型印刷装置。
  3. 【請求項3】光学手段が、レーザ光発生部から発せられ
    たレーザ光をインクシートに異なる集束状態をもって入
    射させるべく選択使用される複数のレンズ系を有し、動
    作制御手段が、紙サイズ検出部から得られる検出出力信
    号に応じて、上記光学手段における複数のレンズ系のう
    ちの回転ドラムに巻き付けられた記録紙のサイズに対応
    するものを、上記レーザ光を上記インクシートに集束入
    射させるべく使用されるものとして選択することを特徴
    とする請求項2記載の熱転写型印刷装置。
  4. 【請求項4】紙サイズ検出部が、回転ドラムに巻き付け
    られた記録紙のサイズが第1のサイズ及び該第1のサイ
    ズより大なる第2のサイズのいずれであるかを検出し、
    動作制御手段が、上記紙サイズ検出部から得られる検出
    出力信号に応じて、上記記録紙のサイズが第1のサイズ
    であるときには、上記記録紙のサイズが第2のサイズで
    あるときより上記記録紙に対する印刷についての解像度
    が高められることになる制御を行うことを特徴とする請
    求項1記載の熱転写型印刷装置。
  5. 【請求項5】動作制御手段が、紙サイズ検出部から得ら
    れる検出出力信号に応じて、ドラム駆動部に、記録紙の
    サイズが第1のサイズであるときには、記録紙のサイズ
    が第2のサイズであるときより小なる回転速度をもって
    回転ドラムを駆動する状態をとらせるとともに、レーザ
    光入射位置制御部に、記録紙のサイズが上記第1のサイ
    ズであるときには、記録紙のサイズが上記第2のサイズ
    であるときより小なる移動ピッチをもって、レーザ光発
    生部から発せられたレーザ光のインクシートに対する入
    射位置を移動させる状態をとらせることを特徴とする請
    求項4記載の熱転写型印刷装置。
  6. 【請求項6】光学手段が、レーザ光発生部から発せられ
    たレーザ光をインクシートに所定のビームスポットをも
    って入射させる第1のレンズ系と、上記レーザ光発生部
    から発せられたレーザ光をインクシートに上記所定のビ
    ームスポットより大なるビームスポットをもって入射さ
    せる第2のレンズ系とを有し、動作制御手段が、紙サイ
    ズ検出部から得られる検出出力信号に応じて、記録紙の
    サイズが第1のサイズであるときには、上記光学手段に
    おいて上記第1のレンズ系が使用される状態となし、記
    録紙のサイズが第2のサイズであるときには、上記光学
    手段において上記第2のレンズ系が使用される状態とな
    すことを特徴とする請求項5記載の熱転写型印刷装置。
  7. 【請求項7】動作制御手段が、紙サイズ検出部から得ら
    れる検出出力信号に応じて、情報信号読出部に、メモリ
    部からの情報信号の読出態様を回転ドラムに巻き付けら
    れた記録紙のサイズに応じて異ならせる動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項1,2または3記載の熱転写型
    印刷装置。
  8. 【請求項8】動作制御手段が、紙サイズ検出部から得ら
    れる検出出力信号に基づいて、回転ドラムに記録紙が巻
    き付けられていない状態が検知されるとき、ドラム駆動
    部,レーザ光発生部及びレーザ光入射位置制御部を非動
    作状態となす制御を行うことを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかに記載の熱転写型印刷装置。
JP9906595A 1995-04-25 1995-04-25 熱転写型印刷装置 Pending JPH08290594A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0925944A3 (en) * 1997-12-25 2000-03-22 Konica Corporation Thermal transfer image forming method using laser
US7852367B2 (en) 2006-10-23 2010-12-14 Funai Electric Co., Ltd. Sublimatic laser printer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0925944A3 (en) * 1997-12-25 2000-03-22 Konica Corporation Thermal transfer image forming method using laser
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