JPH08300838A - 熱転写型印刷装置 - Google Patents

熱転写型印刷装置

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Publication number
JPH08300838A
JPH08300838A JP11037995A JP11037995A JPH08300838A JP H08300838 A JPH08300838 A JP H08300838A JP 11037995 A JP11037995 A JP 11037995A JP 11037995 A JP11037995 A JP 11037995A JP H08300838 A JPH08300838 A JP H08300838A
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JP
Japan
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rotary drum
recording paper
laser light
size
drum
Prior art date
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Pending
Application number
JP11037995A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Nanbara
透 南原
Toru Naganuma
徹 長沼
Takashi Aihara
隆 相原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回転ドラムに巻き付けられた記録紙上のインク
シートに、レーザ光を記録ヘッド部を通じて入射させ
て、記録紙上に情報を印刷するにあたり、回転ドラム及
び記録ヘッド部についての駆動系における動作異常を確
実に検出する。 【構成】インクシートISが重なる記録紙が巻き付けら
れた回転ドラム10を回転させるモータ12に付随して
配され、回転ドラム10の回転状態を検出するロータリ
エンコーダ13と、レーザ光発生部21から発せられた
レーザ光を回転ドラム10上の記録紙に重ねられたイン
クシートISに入射させる記録ヘッド部15を移動させ
るリニアモータ機構に付随して配され、記録ヘッド部1
5の移動状態を検出する磁気スケール16及び磁気スケ
ールヘッド部18と、ロータリエンコーダ13からの回
転検出出力信号、及び、磁気スケールヘッド部18から
の移動検出出力信号に基づいて異常動作を判別する制御
ユニット50とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ドラムに巻き付け
られるとともにインクシートが重ねられる記録紙に対し
て、情報信号に応じて変化するものとしてレーザ光発生
部から発せられるレーザ光をインクシートに入射させ、
そのレーザ光に応じてインクシートにおける染料が記録
紙に転写されるようになすことにより、情報信号に基づ
く印刷を行う熱転写型印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ素子等のレーザ光源から発
せられるレーザ光を利用して、情報信号があらわす情報
を記録紙に印刷する印刷装置として、熱転写型のものが
知られている。この熱転写型印刷装置にあっては、記録
紙が回転ドラムに巻き付けられるとともにインクシート
が重ねられる状態とされて配され、そのインクシート
に、レーザ光発生部から発せられて情報信号に応じた変
化を伴うものとされたレーザ光が、集束レンズを含んだ
光学系を通じて入射せしめられる。それによりレーザ光
が光熱変換されて生じる熱によって、インクシートにお
けるレーザ光が入射した位置の染料が溶解もしくは昇華
せしめられて記録紙に転写され、記録紙にレーザ光の変
化をもたらした情報信号に基づく印刷が行われる。
【0003】斯かる熱転写型印刷装置おいては、例え
ば、図6に示される如く、回転ドラム1に対向配置さ
れ、回転ドラム1の中心軸線に沿って伸びる送り螺子部
材3に、記録ヘッド部4が移動可能に配される。そし
て、記録ヘッド部4には、メモリ部から読み出された情
報信号に応じた強度変化を伴うレーザ光を発するレーザ
光発生部5と、回転ドラム1に近接した位置をとる集束
レンズ6と、その集束レンズ6とレーザ光発生部5との
間の位置をとるコリメータレンズ7とが収容される。
【0004】回転ドラム1には、記録紙RPが巻き付け
られ、さらに、インクシートISが、回転ドラム1に巻
き付けられた記録紙RP上に重ねられる。回転ドラム1
には、それに巻き付けられた記録紙RPによって覆われ
る多数の小径透孔が設けられるとともに、図示が省略さ
れたエア吸引用ポンプに連結されて、エア吸引通路の機
能を果たす回転軸1Aが設けられている。記録紙RP
は、インクシートISを伴った回転ドラム1に対する巻
付き状態が、エア吸引用ポンプの作動により得られる吸
引作用によって維持されるものとされ、また、回転ドラ
ム1が回転する際には、回転ドラム1の回転に伴って記
録紙RPが移動せしめられる。そして、記録紙RPは、
図示が省略された送り手段によって、回転状態にある回
転ドラム1から、矢印Zにより示される、回転ドラム1
の回転方向に沿う方向に送り出される。
【0005】そして、回転ドラム1が回転状態におかれ
るとともに、記録ヘッド部4が送り螺子部材3に沿って
往復移動する可動状態におかれるもとで、レーザ光発生
部5からのレーザ光が、コリメータレンズ7及び集束レ
ンズ6を通じて、回転ドラム1に巻き付けられた記録紙
RP上に重ねられたインクシートISに入射せしめられ
る。その際、記録ヘッド部4が、送り螺子部材3に沿っ
て、例えば、回転ドラム1の一端部側から他端部側へと
間歇移動し、回転ドラム1の他端部に到達すると急速に
回転ドラム1の一端部に戻り、その後再び、回転ドラム
1の一端部側から他端部側へと間歇移動するという動作
を繰り返し、その間、回転ドラム1が継続的に回転せし
められることにより、記録ヘッド部4からインクシート
ISに入射するレーザ光が、インクシートISを、それ
が重ねられた記録紙RPにおける有効記録領域の全体に
亙るように走査する。
【0006】この時、記録ヘッド部4からインクシート
ISに入射するレーザ光による、記録紙RPにおける有
効記録領域に対しての、回転ドラム1の回転に伴う記録
紙RPの移動に起因する走査が、主走査とされ、また、
記録ヘッド部4からインクシートISに入射するレーザ
光による、記録紙RPにおける有効記録領域に対して
の、記録ヘッド部4の送り螺子部材3に沿っての間歇移
動に起因する走査が、副走査とされる。主走査は、送り
螺子部材3に沿って間歇移動する記録ヘッド部4が停止
状態にある期間に行われ、記録ヘッド部4が移動してい
る期間には行われない。それにより、記録紙RPにおけ
る有効記録領域に対しては、主走査による直線状の走査
軌跡が、副走査方向に並行配置されていくことになる。
【0007】回転ドラム1に夫々巻き付けられた記録紙
RP及びその記録紙RP上に重ねられたインクシートI
Sは、例えば、図7に示される如くのものとされる。図
7に示される例にあっては、記録紙RPは、その一方の
面が、有効記録領域が設定される記録面とされている。
また、インクシートISは、透明なベースフィルムTB
の一方の面に、赤外線吸収染料及び昇華性染料から成る
染料層DLが被着されて形成されている。そして、実際
に印刷が行われる際には、記録紙RPにおける記録面に
インクシートISにおける染料層DLが密着する状態と
される。
【0008】このような記録紙RPが回転ドラム1に巻
き付けられるとともに、その記録紙RP上にインクシー
トISが重ねられる熱転写型印刷装置においては、記録
紙RPにおける記録面にインクシートISにおける染料
層DLが密着する状態とされるもとで、メモリ部から読
み出された情報信号に応じた強度変化を伴うレーザ光
が、レーザ光発生部5からコリメータレンズ7及び集束
レンズ6を通じて、インクシートISに入射せしめられ
ると、そのレーザ光がインクシートISにおけるベース
フィルムTBを透過して染料層DLに達する。染料層D
Lにおいては、赤外線吸収染料がレーザ光を吸収してレ
ーザ光の光熱変換を生じさせ、その光熱変換により発生
する熱によって昇華性染料が昇華せしめられる。そし
て、昇華した昇華性染料が、記録紙RPの記録面に設定
された有効記録領域に転写され、それにより、記録紙R
Pに対する印刷が行われる。
【0009】このとき、染料層DLにおけるレーザ光の
光熱変換により生じる熱の量、及び、その熱によって昇
華せしめられる昇華性染料の量は、情報信号に対応する
レーザ光の強度に応じたものとされ、従って、印刷がな
された記録紙RPの有効記録領域には、転写された昇華
性染料による濃淡が情報信号に応じて現れることにな
る。
【0010】即ち、記録紙RPの記録面における有効記
録領域の、インクシートISにおけるレーザ光の入射位
置に対応する位置において、情報信号に応じた濃淡をあ
らわす昇華性染料の転写が生じるのである。そして、記
録ヘッド部4からインクシートISに入射するレーザ光
が、主走査及び副走査を行って、記録紙RPの有効記録
領域を全域に亙って走査することにより、記録紙RPの
有効記録領域に、メモリ部から読み出された情報信号が
あらわす情報が、複数のドットにより形成される画像と
して印刷されることになる。このようにして記録紙RP
の有効記録領域に印刷される画像は、良好な階調再現性
を有したものとされる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの、回転ド
ラムに巻き付けられるとともにインクシートが重ねられ
る記録紙に対して、情報信号に応じて変化するものとさ
れたレーザ光を記録ヘッド部を通じてインクシートに入
射させ、そのレーザ光に応じてインクシートにおける染
料が記録紙に転写されるようになすことにより、情報信
号に基づく印刷を行う熱転写型印刷装置にあっては、回
転ドラムを記録紙を伴う状態のもとに回転させるドラム
駆動部、及び、レーザ光のインクシートに対する入射位
置を、回転ドラムに巻き付けられた記録紙の回転ドラム
の回転に伴う移動の方向に実質的に直交する方向に移動
させるべく記録ヘッド部を移動させるレーザ光入射位置
制御部を含む駆動系が備えられる。
【0012】そして、ドラム駆動部は、回転ドラムを所
定の回転速度をもって回転するものとなす制御動作を行
うものとされ、また、レーザ光入射位置制御部は、レー
ザ光のインクシートに対する入射位置を所定の移動ピッ
チをもって間歇移動するものとなす制御動作を行うもの
とされる。例えば、回転ドラムに比較的小なる幅寸法及
び長さ寸法を有した小サイズ記録紙が縦使いとされる向
きをもって巻き付けられる状態と、比較的大なる幅寸法
及び長さ寸法を有した大サイズ記録紙が横使いとされる
向きをもって巻き付けられる状態とが、選択的にとられ
る使用態様がとられる際には、各記録紙上にそのサイズ
に適合した解像度をもって画像が印刷されるようにすべ
く、ドラム駆動部が、回転ドラムに小サイズ記録紙が巻
き付けられたもとでは、回転ドラムを小サイズ記録紙に
応じた回転速度をもって回転させるべく駆動し、また、
回転ドラムに大サイズ記録紙が巻き付けられたもとで
は、回転ドラムを、小サイズ記録紙に応じた回転速度と
は異なる、大サイズ記録紙に応じた回転速度をもって回
転させるべく駆動する制御動作を行うとともに、レーザ
光入射位置制御部が、回転ドラムに小サイズ記録紙が巻
き付けられたもとでは、レーザ光のインクシートに対す
る入射位置を小サイズ記録紙に応じた移動ピッチをもっ
て間歇移動させるべく駆動し、また、回転ドラムに大サ
イズ記録紙が巻き付けられたもとでは、回転ドラムを、
小サイズ記録紙に応じた移動ピッチとは異なる、大サイ
ズ記録紙に応じた移動ピッチをもって間歇移動させるべ
く駆動する制御動作を行う。
【0013】このようなドラム駆動部及びレーザ光入射
位置制御部は、上述の如くの制御動作を行うものである
が故に、その動作に異常をきたす事態を回避しきれない
ものとされる。そして、ドラム駆動部あるいはレーザ光
入射位置制御部の動作に異常が発生したときには、それ
にもかかわらず、回転ドラムに巻き付けられた記録紙に
対する印刷が行われる状態がとられると、回転ドラム上
の記録紙に重ねられたインクシートに記録ヘッド部を通
じて入射するレーザ光のインクシートに対する走査が適
正に行われなくなって、インクシート及び記録紙が、レ
ーザ光により部分的に過度に熱せられてしまう事態がま
ねかれる虞がある。さらに、ドラム駆動部あるいはレー
ザ光入射位置制御部が、その動作に異常をきたしたもと
で作動せしめられると、それら事態が異常発熱状態にお
かれることにもなってしまう。
【0014】斯かる点に鑑み、本発明は、記録紙が回転
ドラムに巻き付けられるとともにその記録紙上にインク
シートが重ねられる状態をもって配され、そのインクシ
ートに情報信号に応じた変化を伴うレーザ光が記録ヘッ
ド部を通じて入射せしめられることにより、レーザ光が
光熱変換されて生じる熱によってインクシートにおける
染料が記録紙に転写され、情報信号があらわす情報に応
じた画像が記録紙に印刷されるようになされるにあた
り、回転ドラムを記録紙を伴う状態のもとに回転させる
ドラム駆動部、及び、レーザ光のインクシートに対する
入射位置を記録紙の回転ドラムの回転に伴う移動の方向
に実質的に直交する方向に移動させるべく、記録ヘッド
部を移動させるレーザ光入射位置制御部を含む駆動系の
動作に生じた異常が確実に検出され、さらには、検出さ
れた異常に対する適切な処置がとられることになる熱転
写型印刷装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る熱転写型印刷装置の第1の態様は、イ
ンクシートが重ねられる記録紙の巻付けがなされる回転
ドラムと、回転ドラムを記録紙を伴う状態で回転させる
ドラム駆動部と、情報信号に応じて変化するレーザ光を
発するレーザ光発生部と、レーザ光発生部から発せられ
たレーザ光を回転ドラムに巻き付けられた記録紙に重ね
られたインクシートに入射させ、そのレーザ光に応じて
インクシートにおける染料が記録紙に転写されてその記
録紙に対する印刷が行われる状態とする光学手段と、レ
ーザ光発生部から発せられたレーザ光のインクシートに
対する入射位置を、回転ドラムに巻き付けられた記録紙
の回転ドラムの回転に伴う移動の方向に実質的に直交す
る方向に移動させるべく、光学手段を移動させるレーザ
光入射位置制御部とに加えて、さらに、回転ドラムの回
転状態を検出する回転状態検出手段と、光学手段の移動
状態を検出する移動状態検出手段と、回転状態検出手段
及び移動状態検出手段の夫々から得られる検出出力に基
づいて異常動作を判別する異常判別制御手段とを備えて
構成される。
【0016】また、本発明に係る熱転写型印刷装置の第
2の態様は、インクシートが重ねられる記録紙の巻付け
がなされる回転ドラムと、回転ドラムを記録紙を伴う状
態で回転させるドラム駆動部と、情報信号に応じて変化
するレーザ光を発するレーザ光発生部と、レーザ光発生
部から発せられたレーザ光を回転ドラムに巻き付けられ
た記録紙に重ねられたインクシートに入射させ、そのレ
ーザ光に応じてインクシートにおける染料が記録紙に転
写されてその記録紙に対する印刷が行われる状態とする
光学手段と、レーザ光発生部から発せられたレーザ光の
インクシートに対する入射位置を、回転ドラムに巻き付
けられた記録紙の回転ドラムの回転に伴う移動の方向に
実質的に直交する方向に移動させるべく、光学手段を移
動させるレーザ光入射位置制御部とに加えて、さらに、
回転ドラム内に配されて、その回転ドラムに巻き付けら
れた記録紙のサイズを検出する紙サイズ検出部と、回転
ドラムの回転状態を検出する回転状態検出手段と、光学
手段の移動状態を検出する移動状態検出手段と、紙サイ
ズ検出部から得られる検出出力に応じてドラム駆動部及
びレーザ光入射位置制御部を制御し、記録紙に対する印
刷についての解像度を、回転ドラムに巻き付けられた記
録紙のサイズに応じて変化させる動作制御手段と、回転
状態検出手段及び移動状態検出手段の夫々から得られる
検出出力に基づいて異常動作を判別する異常判別制御手
段とを備えて構成される。
【0017】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係る熱転写型
印刷装置の第1の態様にあっては、ドラム駆動部により
記録紙を伴って回転せしめられる回転ドラムの回転状態
が、回転状態検出手段によって検出され、回転状態検出
手段から、検出された回転ドラムの回転状態をあらわす
検出出力が得られるとともに、レーザ光入射位置制御部
によりレーザ光のインクシートに対する入射位置の変位
を伴って移動せしめられる光学手段の移動状態が、移動
状態検出手段によって検出され、移動状態検出手段か
ら、検出された光学手段の移動状態をあらわす検出出力
が得られる。回転状態検出手段は、例えば、ドラム駆動
部により駆動されるロータリエンコーダにより形成さ
れ、また、移動状態検出手段は、例えば、レーザ光入射
位置制御部により駆動されるリニアスケール読取部によ
り形成される。
【0018】そして、これらの回転状態検出手段からの
検出出力及び移動状態検出手段からの検出出力に基づい
て、異常判別制御手段による異常動作の判別が行われ
る。このようにして、異常判別制御手段による異常動作
の判別が行われることにより、回転ドラムを回転させる
ドラム駆動部及び光学手段を移動させるレーザ光入射位
置制御部を含む駆動系の動作に生じた異常が、確実に検
出されることになる。
【0019】また、本発明に係る熱転写型印刷装置の第
2の態様にあっては、動作制御手段が、紙サイズ検出部
から得られる検出出力に応じて、例えば、ドラム駆動部
に、回転ドラムに巻き付けられた記録紙のサイズに対応
する回転速度をもって回転ドラムを駆動する状態をとら
せるとともに、レーザ光入射位置制御部に、回転ドラム
に巻き付けられた記録紙のサイズに対応する移動ピッチ
をもってレーザ光のインクシートに対する入射位置を移
動させるべく、光学手段を移動させる状態をとらせ、そ
れにより、回転ドラムに巻き付けられた記録紙に対する
印刷についての解像度をそのサイズに応じたものとな
す。その結果、異なるサイズを有した複数種の記録紙の
夫々が選択的に回転ドラムに巻き付けられる場合におい
て、回転ドラムに巻き付けられた記録紙のサイズがいず
れのものであっても、情報信号に応じた画像が、記録紙
上にそのサイズに適合した解像度をもって印刷される。
【0020】斯かるもとにおいて、ドラム駆動部により
記録紙を伴って回転せしめられる回転ドラムの回転状態
が、回転状態検出手段によって検出され、回転状態検出
手段から、検出された回転ドラムの回転状態をあらわす
検出出力が得られるとともに、レーザ光入射位置制御部
によりレーザ光のインクシートに対する入射位置の変位
を伴って移動せしめられる光学手段の移動状態が、移動
状態検出手段によって検出され、移動状態検出手段か
ら、検出された光学手段の移動状態をあらわす検出出力
が得られる。回転状態検出手段は、例えば、ドラム駆動
部により駆動されるロータリエンコーダにより形成さ
れ、また、移動状態検出手段は、例えば、レーザ光入射
位置制御部により駆動されるリニアスケール読取部によ
り形成される。そして、これらの回転状態検出手段から
の検出出力及び移動状態検出手段からの検出出力に基づ
いて、異常判別制御手段による異常動作の判別が行わ
れ、それにより、回転ドラムを回転させるドラム駆動部
及び光学手段を移動させるレーザ光入射位置制御部を含
む駆動系の動作に生じた異常が、確実に検出されること
になる。
【0021】このような本発明に係る熱転写型印刷装置
の第2の態様にあっては、動作制御手段及び異常判別制
御手段は、実際には、例えば、マイクロコンピュータが
用いられて成る一つの制御ユニットとして構成される。
【0022】さらに、上述の本発明に係る熱転写型印刷
装置の第1の態様及び第2の態様のいずれにおいても、
その一例にあっては、異常判別制御手段が異常動作を判
別したとき、即ち、回転ドラムを回転させるドラム駆動
部及び光学手段を移動させるレーザ光入射位置制御部を
含む駆動系の動作に生じた異常が確実されたときには、
異常判別制御手段により、ドラム駆動部,レーザ光発生
部及びレーザ光入射位置制御部が非作動状態をとるもの
とされ、検出された異常に対する適切な処置がとられる
ことになる。
【0023】
【実施例】図2は、本発明に係る熱転写型印刷装置の一
例における可動機構部の構成を示す。この図2に示され
る可動機構部を備えた例は、前述の本発明に係る熱転写
型印刷装置の第1の態様及び第2の態様の両者を包含し
ており、具体的には、例えば、図7に示される如くのイ
ンクシートを用いて、35mmフィルムに記録された自然
画を、幅寸法及び長さ寸法が比較的小とされたLプリン
トサイズの記録紙、及び、長さ寸法がLプリントサイズ
の記録紙の幅寸法の略2倍に相当するとともに、幅寸法
がLプリントサイズの記録紙の長さ寸法に相当するキャ
ビネサイズの記録紙のいずれかに印刷して再現するもの
とされる。
【0024】図2において、回転ドラム10は、モータ
ユニット11に連結された回転軸10Aが備えられてい
る。モータユニット11には、回転ドラム10をその回
転軸10Aを回転駆動することにより回転させるモータ
12と、回転ドラム10の回転軸10Aに取り付けられ
たロータリエンコーダ13とが内蔵されている。モータ
12は、回転ドラム10を回転させるドラム駆動部を形
成しており、また、ロータリエンコーダ13は、モータ
12によって回転ドラム10と共に駆動されて、回転ド
ラム10の回転数に応じた回転検出出力信号を発生し、
回転ドラム10の回転状態を検出する回転状態検出手段
を形成している。
【0025】回転ドラム10に設けられた回転軸10A
は、図示が省略されたエア吸引用ポンプに連結されてい
て、エア吸引用ポンプが作動状態におかれるときには、
エア吸引通路の機能を果たすものとされている。
【0026】回転ドラム10には、比較的小なるサイズ
とされるLプリントサイズの記録紙、もしくは、Lプリ
ントサイズより大なるサイズとされるキャビネサイズの
記録紙が巻き付けられ、さらにそのLプリントサイズの
記録紙もしくはキャビネサイズの記録紙に、それより大
なるサイズを有したインクシートが重ねられる。図2に
示される状態にあっては、回転ドラム10にキャビネサ
イズの記録紙30Bが巻き付けられ、その上にキャビネ
サイズより大なるサイズを有したインクシートISが重
ねられている。インクシートISは、図7に示される如
くのものとされる。
【0027】回転ドラム10の近傍には、回転ドラム1
0の中心軸線に沿って伸びるリニアスライダ14が配さ
れており、リニアスライダ14には、記録ヘッド部15
が移動可能に取り付けられるとともに、リニアスケール
を形成する磁気スケール16が固着されている。記録ヘ
ッド部15には、その下方部分に、リニアスライダ14
に係合するリニアモータ駆動部17が内蔵されており、
さらに、磁気スケール16に対接する磁気スケール読取
部である磁気スケールヘッド部18が内蔵されている。
【0028】リニアモータ駆動部17は、リニアスライ
ダ14とでリニアモータ機構を構成しており、それに供
給される駆動信号に応じて、リニアスライダ14に沿っ
て間歇移動(ステップ移動)し、それにより、記録ヘッ
ド部15の全体をリニアスライダ14に沿って移動させ
る。斯かるリニアスライダ14とリニアモータ駆動部1
7とにより構成されるリニアモータ機構によってもたら
される、記録ヘッド部15のリニアスライダ14に沿う
移動は、回転ドラム10の一端部側から他端部側へと所
定の移動ピッチをもって間歇移動し、回転ドラム10の
他端部側に到達すると急速に回転ドラム10の一端部側
に戻り、その後再び、回転ドラム10の一端部側から他
端部側へと所定の移動ピッチをもって間歇移動するとい
う動作を繰り返すようにして行われる。
【0029】磁気スケールヘッド部18は、記録ヘッド
部15のリニアスライダ14に沿う移動に伴って、磁気
スケール16に沿って移動せしめられ、記録ヘッド部1
5が停止するとき、磁気スケール16に記録された“磁
気目盛り”を読み取って、記録ヘッド部15のリニアス
ライダ14上の位置、従って、回転ドラム10に対する
回転ドラム10の中心軸線に沿う方向の位置に対応する
検出出力信号を発生する。従って、磁気スケール16及
び磁気スケールヘッド部18は、記録ヘッド部15に関
する位置検出手段の役割を果たしている。
【0030】記録ヘッド部15は、光ファイバーケーブ
ル19を介して、固定ブロック20に連結されている。
固定ブロック20内には、半導体レーザ素子を内蔵した
レーザ光発生部21と、レーザ光発生部21から発射さ
れたレーザ光を光ファイバーケーブル19に導く集束レ
ンズ22とが収容されている。
【0031】記録ヘッド部15には、それに内蔵された
リニアモータ駆動部17及び磁気スケールヘッド部18
の上方となる位置に、光ファイバーケーブル19を通じ
て伝送されるレーザ光発生部21からのレーザ光が入射
せしめられるコリメータレンズ23が収容されるととも
に、レンズスライダ25とアクチュエータ26とが取り
付けられている。レンズスライダ25は、図3に示され
る如く、リニアスライダ14に沿う方向に配列配置され
た第1及び第2の集束レンズ28S及び28Bを支持し
ており、アクチュエータ26により駆動されてリニアス
ライダ14に沿う方向に往復移動できるようにされてい
る。第1の集束レンズ28S及び第2の集束レンズ28
Bは、レーザ光に対する集束特性を互いに異にするもの
とされている。
【0032】そして、アクチュエータ26により駆動さ
れるレンズスライダ25は、図3において一点鎖線によ
り示される如くに、第1の集束レンズ28Sを記録ヘッ
ド部15内に位置させるとともに、第2の集束レンズ2
8Bを記録ヘッド部15の外部に位置させる状態と、図
3において実線により示される如くに、第2の集束レン
ズ28Bを記録ヘッド部15内に位置させるとともに、
第1の集束レンズ28Sを記録ヘッド部15の外部に位
置させる状態とを、選択的にとる。
【0033】レンズスライダ25の移動により、第1の
集束レンズ28Sもしくは第2の集束レンズ28Bが記
録ヘッド部15内に位置せしめられるとき、第1の集束
レンズ28Sもしくは第2の集束レンズ28Bは、回転
ドラム10とコリメータレンズ23との間に配される。
そして、回転ドラム10とコリメータレンズ23との間
に配された第1の集束レンズ28Sもしくは第2の集束
レンズ28Bは、固定ブロック20内に配されたレーザ
光発生部21から発し、集束レンズ22により光ファイ
バーケーブル19に導かれ、さらに、光ファイバーケー
ブル19を通じて記録ヘッド部15内に導かれて、記録
ヘッド部15内においてコリメータレンズ23を通じた
レーザ光を、回転ドラム10に巻き付けられたキャビネ
サイズの記録紙30B(もしくは、Lプリントサイズの
記録紙)に重ねられたインクシートISに集束入射させ
る。
【0034】このようなもとで、固定ブロック20内に
配された集束レンズ22,光ファイバーケーブル19,
記録ヘッド部15内に配されたコリメータレンズ23、
及び、レンズスライダ25により支持された第1の集束
レンズ28S及び第2の集束レンズ28Bは、固定ブロ
ック20に収容されたレーザ光発生部21から発せられ
たレーザ光を、回転ドラム10に巻き付けられたキャビ
ネサイズの記録紙30B(もしくは、Lプリントサイズ
の記録紙)に重ねられたインクシートISに入射させ、
そのレーザ光に応じてインクシートISにおける染料が
キャビネサイズの記録紙30B(もしくは、Lプリント
サイズの記録紙)に転写されて、そのキャビネサイズの
記録紙30B(もしくは、Lプリントサイズの記録紙)
に対する印刷が行われる状態とする光学手段を形成して
いるのである。
【0035】また、第1の集束レンズ28S及び第2の
集束レンズ28Bは、レーザ光発生部21から発せられ
たレーザ光をインクシートISに異なる集束状態をもっ
て入射させるべく選択使用される2個のレンズ系を形成
している。第1の集束レンズ28Sは、その焦点位置
に、コリメータレンズ23を通じたレーザ光発生部21
からのレーザ光による、例えば、直径約20μmのビー
ムスポットを形成するものとされ、また、第2の集束レ
ンズ28Bは、その焦点位置に、集束レンズ23を通じ
たレーザ光発生部21からのレーザ光による、例えば、
直径約30μmのビームスポットを形成するものとされ
る。従って、レーザ光が第1の集束レンズ28Sを通じ
てインクシートISに集束入射せしめられるときには、
レーザ光が第2の集束レンズ28Bを通じてインクシー
トISに集束入射せしめられるときに比して、レーザ光
によってインクシートIS上に形成されるビームスポッ
トが小とされることになる。
【0036】さらに、レンズスライダ25及びアクチュ
エータ26は、回転ドラム10と記録ヘッド部15内に
配されたコリメータレンズ23との間に、第1の集束レ
ンズ28S及び第2の集束レンズ28Bの夫々を選択的
に配置するレンズ選択手段を形成している。
【0037】第1の集束レンズ28Sもしくは第2の集
束レンズ28Bを通じてインクシートISに入射せしめ
られるレーザ光のインクシートISにおける入射位置
は、回転ドラム10の回転に伴うキャビネサイズの記録
紙30B(もしくは、Lプリントサイズの記録紙)及び
インクシートISの移動により変化せしめられるととも
に、記録ヘッド部15のリニアスライダ14に沿う間歇
移動によって変化せしめられる。そして、記録ヘッド部
15にリニアスライダ14に沿う間歇移動を生じさせる
リニアスライダ14とリニアモータ駆動部17とにより
構成されるリニアモータ機構は、レーザ光発生部21か
ら発せられたレーザ光のインクシートISに対する入射
位置を、回転ドラム10に巻き付けられたキャビネサイ
ズの記録紙30B(もしくは、Lプリントサイズの記録
紙)の回転ドラム10の回転に伴う移動の方向に実質的
に直交する方向に移動させるべく、記録ヘッド部15内
に配されたコリメータレンズ23、及び、レンズスライ
ダ25により支持された第1の集束レンズ28S及び第
2の集束レンズ28Bを含んで形成される光学手段を移
動させる、レーザ光入射位置制御部を形成している。
【0038】そして、リニアスライダ14とリニアモー
タ駆動部17とにより構成されるリニアモータ機構によ
りレーザ光発生部21から発せられたレーザ光のインク
シートISに対する入射位置が移動せしめられるとき、
記録ヘッド部15に関する位置検出手段を形成する磁気
スケール16及び磁気スケールヘッド部18によって、
記録ヘッド部15の回転ドラム10に対する回転ドラム
10の中心軸線に沿う方向の移動が検出され、磁気スケ
ールヘッド部18から、検出された記録ヘッド部15の
移動に対応する移動検出出力信号が得られる。従って、
磁気スケールヘッド部18は、記録ヘッド部15内に配
された光学手段の移動状態を検出する移動状態検出手段
を形成していることになる。
【0039】回転ドラム10は、そのドラム面部が、展
開された状態が図4に示される如くになるものとされて
いる。そして、回転ドラム10には、図4において実線
及び一点鎖線により示される如くにして、Lプリントサ
イズの記録紙30S、もしくは、キャビネサイズの記録
紙30Bが巻き付けられる。即ち、Lプリントサイズの
記録紙30Sは、その記録面ではない面を回転ドラム1
0に密着させて、回転ドラム10における、図4におい
て左側領域及び右側領域とされる二つの領域のうちの左
側領域に、縦使いとされる状態で巻き付けられ、また、
キャビネサイズの記録紙30Bは、その記録面ではない
面を回転ドラム10に密着させて、回転ドラム10にお
ける、図4において左側領域及び右側領域とされる二つ
の領域の両方に、横使いとされる状態で巻き付けられ
る。
【0040】回転ドラム10の内部には、光センサ31
及び32が取り付けられている。光センサ31は、回転
ドラム10における、図4において左側領域とされる領
域に対応する部分に配され、また、光センサ32は、回
転ドラム10における、図4において右側領域とされる
領域に対応する部分に配されている。
【0041】これらの光センサ31及び32は、回転ド
ラム10に上述の如くにしてLプリントサイズの記録紙
30Sもしくはキャビネサイズの記録紙30Bが巻き付
けられるもとで、回転ドラム10に巻き付けられたもの
がLプリントサイズの記録紙30Sかキャビネサイズの
記録紙30Bかを判別する。そのため、光センサ31
は、発光部と受光部とを有していて、検出出力信号S1
を発生するものとされ、また、光センサ32は、発光部
と受光部とを有していて、検出出力信号S2を発生する
ものとされている。
【0042】斯かる光センサ31及び32の夫々は、そ
の全体が回転ドラム10に巻き付けられたLプリントサ
イズの記録紙30Sもしくはキャビネサイズの記録紙3
0Bにより覆われるとき、発光部からの光がLプリント
サイズの記録紙30Sもしくはキャビネサイズの記録紙
30Bにより反射されて受光部に導かれ、それにより、
高レベルの検出出力信号S1もしくはS2が得られ、ま
た、その全体がLプリントサイズの記録紙30Sもしく
はキャビネサイズの記録紙30Bにより覆われないと
き、発光部からの光が受光部に導かれず、それにより、
低レベルの検出出力信号S1もしくはS2が得られる。
【0043】そして、回転ドラム10にLプリントサイ
ズの記録紙30Sが巻き付けられたときには、光センサ
31から高レベルの検出出力信号S1が得られるととも
に、光センサ32から低レベルの検出出力信号S2が得
られ、また、回転ドラム10にキャビネサイズの記録紙
30Bが巻き付けられたときには、光センサ31及び3
2の両者から高レベルの検出出力信号S1及びS2が夫
々得られ、さらに、回転ドラム10に、Lプリントサイ
ズの記録紙30S及びキャビネサイズの記録紙30Bの
いずれも巻き付けられていないときには、光センサ31
及び32の両者から低レベルの検出出力信号S1及びS
2が夫々得られる。これら光センサ31及び32は、回
転ドラム10内に配されて、回転ドラム10に巻き付け
られた記録紙のサイズを検出する紙サイズ検出部を形成
しているのである。
【0044】回転ドラム10における、図4において左
側領域及び右側領域とされる二つの領域及びそれらの周
囲の領域には、多数の小径透孔33が設けられている。
そして、例えば、図2に示される如く、回転ドラム10
にキャビネサイズの記録紙30Bが巻き付けられ、その
上にキャビネサイズより大なるサイズを有したインクシ
ートISが、その染料層をキャビネサイズの記録紙30
Bにおける記録面に密着させる状態をもって重ねられる
もとでは、キャビネサイズの記録紙30Bが、回転ドラ
ム10における、図4において左側領域及び右側領域と
される二つの領域に設けられた多数の小径透孔33を覆
い、また、インクシートISが、回転ドラム10におけ
る、図4において左側領域及び右側領域とされる二つの
領域の周囲の領域に設けられた多数の小径透孔33を覆
う状態におかれる。
【0045】回転ドラム10に設けられた複数の小径透
孔33を覆うキャビネサイズの記録紙30B及びインク
シートISは、回転ドラム10に設けられた回転軸10
Aが連結されたエア吸引用ポンプの作動により得られ
る、複数の小径透孔33を通じた吸引作用によって、回
転ドラム10に対する巻付き状態が維持され、回転ドラ
ム10が回転する際には、回転ドラム10の回転に伴っ
て移動せしめられる。そして、回転ドラム10に巻き付
けられたキャビネサイズの記録紙30B及びインクシー
トISが、回転ドラム10から離隔せしめられるときに
は、図示が省略された送り手段によって、回転状態にあ
る回転ドラム10から、図2において一点鎖線により示
される如く、矢印Zにより示される、回転ドラム10の
回転方向に沿う方向に送り出される。
【0046】同様に、回転ドラム10にLプリントサイ
ズの記録紙30Sが巻き付けられ、その上にLプリント
サイズより大なるサイズを有したインクシートISが、
その染料層をLプリントサイズの記録紙30Sにおける
記録面に密着させる状態をもって重ねられるもとでは、
Lプリントサイズの記録紙30Sが、回転ドラム10に
おける、図4において左側領域とされる領域に設けられ
た多数の小径透孔33を覆い、また、インクシートIS
が、回転ドラム10における、図4において左側領域と
される領域の周囲の領域に設けられた多数の小径透孔3
3を覆う状態におかれる。
【0047】回転ドラム10に設けられた複数の小径透
孔33を覆うLプリントサイズの記録紙30S及びイン
クシートISは、回転ドラム10に設けられた回転軸1
0Aが連結されたエア吸引用ポンプの作動により得られ
る、複数の小径透孔33を通じた吸引作用によって、回
転ドラム10に対する巻付き状態が維持され、回転ドラ
ム10が回転する際には、回転ドラム10の回転に伴っ
て移動せしめられる。そして、回転ドラム10に巻き付
けられたLプリントサイズの記録紙30S及びインクシ
ートISが、回転ドラム10から離隔せしめられるとき
には、回転状態にある回転ドラム10から、図2におい
て矢印Zにより示される、回転ドラム10の回転方向に
沿う方向に送り出される。
【0048】図1は、上述の如くの可動機構部を備えた
本発明に係る熱転写型印刷装置の一例における制御系の
構成を示す。この制御系には、図2に示される可動機構
部の構成要素が多々含まれている。
【0049】図1に示される制御系にあっては、光セン
サ31から送出される検出出力信号S1及び光センサ3
2から送出される検出出力信号S2が、制御ユニット5
0に供給される。また、制御ユニット50には、回転ド
ラム10の回転状態を検出する回転状態検出手段を形成
しているロータリエンコーダ13からの回転検出出力信
号SR、及び、記録ヘッド部15内に配された光学手段
の移動状態を検出する移動状態検出手段を形成している
磁気スケールヘッド部18からの移動検出出力信号SP
も供給される。
【0050】制御ユニット50は、回転ドラム10を回
転させるモータ12,リニアスライダ14及びリニアモ
ータ駆動部17により構成されるリニアモータ機構3
5,レンズスライダ25を駆動するアクチュエータ2
6,メモリ制御部41、及び、電源電圧供給制御部44
に対する制御を行う。なお、回転ドラム10に設けられ
た回転軸10Aが連結されるエア吸引用のポンプは、制
御ユニット50とは別の、図示が省略された制御部によ
り動作制御される。
【0051】メモリ制御部41は、フレームメモリ部4
0の書込み動作及び読出し動作を制御し、フレームメモ
リ部40には、信号入力端子42からの、35mmフィル
ムに記録された自然画をあらわす映像信号SVが、情報
信号として供給される。そして、フレームメモリ部40
においては、信号入力端子42を通じた映像信号SVに
ついての、メモリ制御部41からフレームメモリ部40
に供給される書込制御信号CWに従った書込み、及び、
メモリ制御部41からフレームメモリ部40に供給され
る読出制御信号CRに従った読出しが行われる。
【0052】フレームメモリ部40から読み出される映
像信号SVSもしくはSVBは、レーザ制御信号形成部
43に供給される。そして、レーザ制御信号形成部43
において、映像信号SVSもしくはSVBに対応するレ
ーザ制御信号SLLが形成され、それがレーザ制御信号
形成部43から固定ブロック20に収容されたレーザ光
発生部21に供給される。
【0053】また、電源電圧供給制御部44は、電源用
電圧発生部45からの電圧VBに基づいて、電源電圧V
BA,VBB及びVBCを形成し、電源電圧VBAのモ
ータ12,リニアモータ機構35及びアクチュエータ2
6の夫々に対する供給制御,電源電圧VBBの固定ブロ
ック20に収容されたレーザ光発生部21に対する供給
制御、及び、電源電圧VBCのモータ12,リニアモー
タ機構35,アクチュエータ26及びレーザ光発生部2
1以外の各部に対する供給制御を行う。
【0054】このようなもとで、回転ドラム10にLプ
リントサイズの記録紙30Sが縦使いとされる状態で巻
き付けられ、その上にインクシートISが重ねられた状
態とされて、Lプリントサイズの記録紙30Sに対する
印刷が行われるときには、先ず、制御ユニット50か
ら、例えば、高レベルをとるものとされた電源制御信号
CXが、電源電圧供給制御部44に供給される。高レベ
ルをとるものとされた電源制御信号CXが供給された電
源電圧供給制御部44は、電源電圧VBAをモータ1
2,リニアモータ機構35及びアクチュエータ26に,
電源電圧VBBをレーザ光発生部21に、及び、電源電
圧VBCをモータ12,リニアモータ機構35,アクチ
ュエータ26及びレーザ光発生部21以外の各部に、夫
々、供給する動作状態をとる。それにより、モータ1
2,リニアモータ機構35,アクチュエータ26,レー
ザ光発生部21及びその他の各部が作動状態におかれ
る。
【0055】そして、斯かる際には、光センサ31から
送出される検出出力信号S1が、高レベルをとるものと
されて制御ユニット50に供給されるとともに、光セン
サ32から送出される検出出力信号S2が、低レベルを
とるものとされて制御ユニット50に供給される。高レ
ベルをとる検出出力信号S1と低レベルをとる検出出力
信号S2とが供給された制御ユニット50は、先ず、原
点復帰制御信号CPS及びCQSを、夫々、モータ12
及びリニアモータ機構35に供給する。
【0056】原点復帰制御信号CPSが供給されたモー
タ12は、回転ドラム10にLプリントサイズ用の基準
回転位置をとらせるべく、回転ドラム10を回転させ
る。そして、回転ドラム10がLプリントサイズ用の基
準回転位置をとる状態となった後、モータ12の作動が
停止せしめられて、回転ドラム10の回転が止められ
る。また、原点復帰制御信号CQSが供給されたリニア
モータ機構35は、記録ヘッド部15にLプリントサイ
ズ用の基準位置をとらせるべく、記録ヘッド部15を駆
動する。記録ヘッド部15についてのLプリントサイズ
用の基準位置は、リニアスライダ14における回転ドラ
ム10の一端部側の位置に設定される。そして、記録ヘ
ッド部15がLプリントサイズ用の基準位置をとる状態
となった後、リニアモータ機構35の作動が停止せしめ
られて、記録ヘッド部15の移動が止められる。
【0057】続いて、制御ユニット50は、書込指令信
号CWCとLプリントサイズ用読出指令信号CRSと
を、メモリ制御部41に供給する。メモリ制御部41に
おいては、書込指令信号CWCに応じた書込制御信号C
WとLプリントサイズ用読出指令信号CRSに応じた読
出制御信号CRとが形成されて、それらがフレームメモ
リ部40に供給される。それにより、そのとき信号入力
端子42からフレームメモリ部40に供給される映像信
号SVの1フレーム期間分が、書込制御信号CWに従っ
てフレームメモリ部40に書き込まれる。また、それと
ともに、フレームメモリ部40に書き込まれた1フレー
ム期間分の映像信号SVが、Lプリントサイズ用読出指
令信号CRSに応じた読出制御信号CRに従って、縦使
いとされるLプリントサイズ用の記録紙30Sに対応す
べく、Lプリントサイズ用として予め設定された読出態
様をもって読み出され、Lプリントサイズ用の1フレー
ム期間分の映像信号SVSが形成される。
【0058】フレームメモリ部40から得られるLプリ
ントサイズ用の1フレーム期間分の映像信号SVSは、
レーザ制御信号形成部43に供給される。そして、レー
ザ制御信号形成部43において、映像信号SVSに対応
するレーザ制御信号SLLが形成され、それがレーザ制
御信号形成部43から固定ブロック20に収容されたレ
ーザ光発生部21に供給される。それにより、レーザ光
発生部21におけるレーザ光発生動作がレーザ制御信号
SLLにより制御され、レーザ光発生部21から、レー
ザ制御信号SLLに応じた強度変化、従って、Lプリン
トサイズ用の1フレーム期間分の映像信号SVSを形成
するものとしてフレームメモリ部40から読み出され
た、1フレーム期間分の映像信号SVに応じた強度変化
を伴うレーザ光が発せられる。
【0059】また、このとき、制御ユニット50は、高
レベルをとる検出出力信号S1と低レベルをとる検出出
力信号S2とに応じて、Lプリントサイズ用のモータ回
転制御信号CDSをモータ12に、Lプリントサイズ用
の低レベルをとるものとされたアクチュエータ制御信号
CLをアクチュエータ26に、Lプリントサイズ用のリ
ニアモータ駆動制御信号CHSをリニアモータ機構35
に、夫々供給する。
【0060】アクチュエータ26は、低レベルをとるも
のとされたアクチュエータ制御信号CLに応じてレンズ
スライダ25を駆動し、レンズスライダ25に、第1の
集束レンズ28Sを回転ドラム10と記録ヘッド部15
内に配されたコリメータレンズ23との間に位置させる
状態をとらせる。また、モータ12は、Lプリントサイ
ズ用のモータ回転制御信号CDSに応じて、回転ドラム
10を予め設定されたLプリントサイズ用回転速度をも
って回転させるべく作動する。さらに、リニアモータ機
構35は、Lプリントサイズ用のリニアモータ駆動制御
信号CHSに応じて、記録ヘッド部15が、回転ドラム
10の一端部側に設定されたLプリントサイズ用の基準
位置から回転ドラム10の他端部側へと、Lプリントサ
イズに対応する範囲において、予め設定されたLプリン
トサイズ用移動ピッチをもって間歇移動し、Lプリント
サイズに対応する範囲の端部に達したときには急速にL
プリントサイズ用の基準位置に戻り、その後再び、Lプ
リントサイズ用の基準位置から回転ドラム10の他端部
側へと、Lプリントサイズに対応する範囲において、予
め設定されたLプリントサイズ用移動ピッチをもって間
歇移動するものとなるように、記録ヘッド部15を駆動
すべく作動する。
【0061】それにより、斯かるもとでは、Lプリント
サイズ用の1フレーム期間分の映像信号SVSを形成す
るものとしてフレームメモリ部40から読み出された、
1フレーム期間分の映像信号SVに応じた強度変化を伴
うものとしてレーザ光発生部21から発せられたレーザ
光が、固定ブロック20内に配された集束レンズ22に
より光ファイバーケーブル19に導かれ、さらに、光フ
ァイバーケーブル19を通じて記録ヘッド部15内に導
かれて、記録ヘッド部15内においてコリメータレンズ
23を通じた後、第1の集束レンズ28Sによって、回
転ドラム10に巻き付けられたLプリントサイズの記録
紙30Sに重ねられたインクシートISに集束入射せし
められる。このとき、レーザ光によってインクシートI
S上に形成されるビームスポットは、例えば、直径約2
0μmの比較的小なるものとされる。
【0062】そして、記録ヘッド部15が、リニアスラ
イダ14に沿って、Lプリントサイズ用の基準位置から
回転ドラム10の他端部側へと、Lプリントサイズに対
応する範囲において、予め設定されたLプリントサイズ
用移動ピッチをもって間歇移動し、Lプリントサイズに
対応する範囲の端部に達したときには急速にLプリント
サイズ用の基準位置に戻り、その後再び、Lプリントサ
イズ用の基準位置から回転ドラム10の他端部側へと、
Lプリントサイズに対応する範囲において、予め設定さ
れたLプリントサイズ用移動ピッチをもって間歇移動す
るという動作を繰り返し、その間、回転ドラム10が予
め設定されたLプリントサイズ用回転速度をもって継続
的に回転することにより、第1の集束レンズ28Sによ
って回転ドラム10に巻き付けられたLプリントサイズ
の記録紙30Sに重ねられたインクシートISに集束入
射せしめられるレーザ光が、インクシートISを、それ
が重ねられたLプリントサイズの記録紙30Sにおける
有効記録領域の全体に亙るように走査する。
【0063】このとき、記録ヘッド部15からインクシ
ートISに入射するレーザ光による、Lプリントサイズ
の記録紙30Sにおける有効記録領域に対しての、回転
ドラム10の回転に伴うLプリントサイズの記録紙30
Sの移動に起因する走査が、主走査とされ、また、記録
ヘッド部15からインクシートISに入射するレーザ光
による、Lプリントサイズの記録紙30Sにおける有効
記録領域に対しての、記録ヘッド部15のリニアスライ
ダ14に沿っての間歇移動に起因する走査が、副走査と
される。主走査は、リニアスライダ14に沿って間歇移
動する記録ヘッド部15が停止状態にある期間に行わ
れ、記録ヘッド部15が移動している期間には行われな
い。それにより、Lプリントサイズの記録紙30Sにお
ける有効記録領域に対しては、主走査による直線状の走
査軌跡が、副走査方向に並行配置されていくことにな
る。
【0064】記録ヘッド部15からインクシートISに
入射するレーザ光によるLプリントサイズの記録紙30
Sにおける有効記録領域に対する主走査が、Lプリント
サイズの記録紙30Sにおける有効記録領域の全体に亙
ったときには、制御ユニット50は、Lプリントサイズ
用のモータ回転制御信号CDSのモータ12への供給、
及び、Lプリントサイズ用のリニアモータ駆動制御信号
CHSのリニアモータ機構35への供給を停止して、モ
ータ12及びリニアモータ機構35の動作を停止させ、
印刷動作を終了させる。
【0065】このようにして、第1の集束レンズ28S
によって、回転ドラム10に巻き付けられたLプリント
サイズの記録紙30Sに重ねられたインクシートISに
集束入射せしめられるレーザ光によって、Lプリントサ
イズの記録紙30Sにおける有効記録領域が全体的に走
査されることにより、Lプリントサイズの記録紙30S
における有効記録領域の全体に亙って、インクシートI
Sにおける昇華性染料が、レーザ光の光熱変換により生
じる熱によって昇華せしめられて、Lプリントサイズの
記録紙30Sの有効記録領域に転写され、その転写され
る昇華性染料の量が、レーザ光に強度変化をもたらした
映像信号SVに応じたものとされることになる印刷が行
われる。それにより、Lプリントサイズの記録紙30S
の有効記録領域に、映像信号SVがあらわす自然画が、
画像として印刷されて再現されることになる。
【0066】このとき、予め設定される回転ドラム10
のLプリントサイズ用回転速度、及び、予め設定される
記録ヘッド部15についてのLプリントサイズ用移動ピ
ッチは、Lプリントサイズの記録紙30Sの有効記録領
域に印刷される画像が、例えば、縦方向(主走査方向)
において6144ドットとされ、横方向(副走査方向)
において4096ドットとされるドット密度を有するも
のとなるように選定される。それにより、第1の集束レ
ンズ28Sが用いられて、レーザ光によってインクシー
トIS上に形成されるビームスポットが直径約20μm
とされるもとにあって、Lプリントサイズの記録紙30
Sの有効記録領域に印刷される画像が、略1200DP
Iとされる解像度を有するものとされる。
【0067】これに対して、回転ドラム10にキャビネ
サイズの記録紙30Bが横使いとされる状態で巻き付け
られ、その上にインクシートISが重ねられた状態とさ
れて、キャビネサイズの記録紙30Bに対する印刷が行
われるときには、先ず、制御ユニット50から、例え
ば、高レベルをとるものとされた電源制御信号CXが、
電源電圧供給制御部44に供給される。高レベルをとる
ものとされた電源制御信号CXが供給された電源電圧供
給制御部44は、電源電圧VBAをモータ12,リニア
モータ機構35及びアクチュエータ26に,電源電圧V
BBをレーザ光発生部21に、及び、電源電圧VBCを
モータ12,リニアモータ機構35,アクチュエータ2
6及びレーザ光発生部21以外の各部に、夫々、供給す
る動作状態をとる。それにより、モータ12,リニアモ
ータ機構35,アクチュエータ26,レーザ光発生部2
1及びその他の各部が作動状態におかれる。
【0068】そして、斯かる際には、光センサ31及び
32から夫々送出される検出出力信号S1及びS2が、
共に高レベルをとるものとされて制御ユニット50に供
給される。各々が高レベルをとるものとされた検出出力
信号S1及びS2が供給された制御ユニット50は、先
ず、原点復帰制御信号CPB及びCQBを、夫々、モー
タ12及びリニアモータ機構35に供給する。
【0069】原点復帰制御信号CPBが供給されたモー
タ12は、回転ドラム10にキャビネサイズ用の基準回
転位置をとらせるべく、回転ドラム10を回転させる。
そして、回転ドラム10がキャビネサイズ用の基準回転
位置をとる状態となった後、モータ12の作動が停止せ
しめられて、回転ドラム10の回転が止められる。ま
た、原点復帰制御信号CQBが供給されたリニアモータ
機構35は、記録ヘッド部15にキャビネサイズ用の基
準位置をとらせるべく、記録ヘッド部15を駆動する。
記録ヘッド部15についてのキャビネサイズ用の基準位
置も、リニアスライダ14における回転ドラム10の一
端部側の位置に設定される。そして、記録ヘッド部15
がキャビネサイズ用の基準位置をとる状態となった後、
リニアモータ機構35の作動が停止せしめられて、記録
ヘッド部15の駆動が止められる。
【0070】続いて、制御ユニット50は、書込指令信
号CWCとキャビネサイズ用読出指令信号CRBとを、
メモリ制御部41に供給する。メモリ制御部41におい
ては、書込指令信号CWCに応じた書込制御信号CWと
キャビネサイズ用読出指令信号CRBに応じた読出制御
信号CRとが形成されて、それらがフレームメモリ部4
0に供給される。それにより、そのとき信号入力端子4
2からフレームメモリ部40に供給される映像信号SV
の1フレーム期間分が、書込制御信号CWに従ってフレ
ームメモリ部40に書き込まれる。また、それととも
に、フレームメモリ部40に書き込まれた1フレーム期
間分の映像信号SVが、キャビネサイズ用読出指令信号
CRBに応じた読出制御信号CRに従って、横使いとさ
れるキャビネサイズ用の記録紙30Bに対応すべく、キ
ャビネサイズ用として予め設定された読出態様をもって
読み出され、キャビネサイズ用の1フレーム期間分の映
像信号SVBが形成される。即ち、メモリ制御部41
は、制御ユニット50からLプリントサイズ用読出指令
信号CRS、及び、キャビネサイズ用読出指令信号CR
Bのうちのいずれが供給されるかに応じて、フレームメ
モリ部40における映像信号SVの読出態様を異ならせ
る情報信号読出部を形成しているのである。
【0071】フレームメモリ部40から得られるキャビ
ネサイズ用の1フレーム期間分の映像信号SVBは、レ
ーザ制御信号形成部43に供給される。そして、レーザ
制御信号形成部43において、映像信号SVBに対応す
るレーザ制御信号SLLが形成され、それがレーザ制御
信号形成部43から固定ブロック20に収容されたレー
ザ光発生部21に供給される。それにより、レーザ光発
生部21におけるレーザ光発生動作がレーザ制御信号S
LLにより制御され、レーザ光発生部20から、レーザ
制御信号SLLに応じた強度変化、従って、キャビネサ
イズ用の1フレーム期間分の映像信号SVBを形成する
ものとしてフレームメモリ部40から読み出された、1
フレーム期間分の映像信号SVに応じた強度変化を伴う
レーザ光が発せられる。
【0072】また、このとき、制御ユニット50は、各
々が高レベルをとるものとされた検出出力信号S1及び
S2に応じて、キャビネサイズ用のモータ回転制御信号
CDBをモータ12に、キャビネサイズ用の高レベルを
とるものとされたアクチュエータ制御信号CLをアクチ
ュエータ26に、キャビネサイズ用のリニアモータ駆動
制御信号CHBをリニアモータ機構35に、夫々供給す
る。
【0073】アクチュエータ26は、高レベルをとるも
のとされたアクチュエータ制御信号CLに応じてレンズ
スライダ25を駆動し、レンズスライダ25に、第2の
集束レンズ28Bを回転ドラム10と記録ヘッド部15
内に配されたコリメータレンズ23との間に位置させる
状態をとらせる。また、モータ12は、キャビネサイズ
用のモータ回転制御信号CDBに応じて、回転ドラム1
0を、Lプリントサイズ用回転速度より大なるものとし
て予め設定されたキャビネサイズ用回転速度をもって回
転させるべく作動する。さらに、リニアモータ機構35
は、キャビネサイズ用のリニアモータ駆動制御信号CH
Bに応じて、記録ヘッド部15が、回転ドラム10の一
端部側に設定されたキャビネサイズ用の基準位置から回
転ドラム10の他端部側へと、キャビネサイズに対応す
る範囲において、Lプリントサイズ用移動ピッチより大
なるものとして予め設定されたキャビネサイズ用移動ピ
ッチをもって間歇移動し、キャビネサイズに対応する範
囲の端部に達したときには急速にキャビネサイズ用の基
準位置に戻り、その後再び、キャビネサイズ用の基準位
置から回転ドラム10の他端部側へと、キャビネサイズ
に対応する範囲において、予め設定されたキャビネサイ
ズ用移動ピッチをもって間歇移動するものとなるよう
に、記録ヘッド部15を駆動すべく作動する。
【0074】それにより、斯かるもとでは、キャビネサ
イズ用の1フレーム期間分の映像信号SVBを形成する
ものとしてフレームメモリ部40から読み出された、1
フレーム期間分の映像信号SVに応じた強度変化を伴う
ものとしてレーザ光発生部21から発せられたレーザ光
が、固定ブロック20内に配された集束レンズ22によ
り光ファイバーケーブル19に導かれ、さらに、光ファ
イバーケーブル19を通じて記録ヘッド部15内に導か
れて、記録ヘッド部15内においてコリメータレンズ2
3を通じた後、第2の集束レンズ28Bによって、回転
ドラム10に巻き付けられたキャビネサイズの記録紙3
0Bに重ねられたインクシートISに集束入射せしめら
れる。このとき、レーザ光によってインクシートIS上
に形成されるビームスポットは、例えば、直径約30μ
mとされる。
【0075】そして、記録ヘッド部15が、リニアスラ
イダ14に沿って、キャビネサイズ用の基準位置から回
転ドラム10の他端部側へと、キャビネサイズに対応す
る範囲において、Lプリントサイズ用移動ピッチより大
なるものとして予め設定されたキャビネサイズ用移動ピ
ッチをもって間歇移動し、キャビネサイズに対応する範
囲の端部に達したときには急速にキャビネサイズ用の基
準位置に戻り、その後再び、キャビネサイズ用の基準位
置から回転ドラム10の他端部側へと、キャビネサイズ
に対応する範囲において、予め設定されたキャビネサイ
ズ用移動ピッチをもって間歇移動するという動作を繰り
返し、その間、回転ドラム10が、Lプリントサイズ用
回転速度より大なるものとして予め設定されたキャビネ
サイズ用回転速度をもって継続的に回転することによ
り、第2の集束レンズ28Bによって回転ドラム10に
巻き付けられたキャビネサイズの記録紙30Bに重ねら
れたインクシートISに集束入射せしめられるレーザ光
が、インクシートISを、それが重ねられたキャビネサ
イズの記録紙30Bにおける有効記録領域の全体に亙る
ように走査する。
【0076】このとき、記録ヘッド部15からインクシ
ートISに入射するレーザ光による、キャビネサイズの
記録紙30Bにおける有効記録領域に対しての、回転ド
ラム10の回転に伴うキャビネサイズの記録紙30Bの
移動に起因する走査が、主走査とされ、また、記録ヘッ
ド部15からインクシートISに入射するレーザ光によ
る、キャビネサイズの記録紙30Bにおける有効記録領
域に対しての、記録ヘッド部15のリニアスライダ14
に沿っての間歇移動に起因する走査が、副走査とされ
る。主走査は、リニアスライダ14に沿って間歇移動す
る記録ヘッド部15が停止状態にある期間に行われ、記
録ヘッド部15が移動している期間には行われない。そ
れにより、キャビネサイズの記録紙30Bにおける有効
記録領域に対しては、主走査による直線状の走査軌跡
が、副走査方向に並行配置されていくことになる。
【0077】記録ヘッド部15からインクシートISに
入射するレーザ光によるキャビネサイズの記録紙30B
における有効記録領域に対する主走査が、キャビネサイ
ズの記録紙30Bにおける有効記録領域の全体に亙った
ときには、制御ユニット50は、キャビネサイズ用のモ
ータ回転制御信号CDBのモータ12への供給、及び、
キャビネサイズ用のリニアモータ駆動制御信号CHBの
リニアモータ機構35への供給を停止して、モータ12
及びリニアモータ機構35の動作を停止させ、印刷動作
を終了させる。
【0078】このようにして、第2の集束レンズ28B
によって、回転ドラム10に巻き付けられたキャビネサ
イズの記録紙30Bに重ねられたインクシートISに集
束入射せしめられるレーザ光によって、キャビネサイズ
の記録紙30Bにおける有効記録領域が全体的に走査さ
れることにより、キャビネサイズの記録紙30Bにおけ
る有効記録領域の全体に亙って、インクシートISにお
ける昇華性染料が、レーザ光の光熱変換により生じる熱
によって昇華せしめられて、キャビネサイズの記録紙3
0Bの有効記録領域に転写され、その転写される昇華性
染料の量が、レーザ光に強度変化をもたらした映像信号
SVに応じたものとされることになる印刷が行われる。
それにより、キャビネサイズの記録紙30Bの有効記録
領域に、映像信号SVがあらわす自然画が、画像として
印刷されて再現される。
【0079】このとき、予め設定される回転ドラム10
のキャビネサイズ用回転速度、及び、予め設定される記
録ヘッド部15についてのキャビネサイズ用移動ピッチ
は、キャビネサイズの記録紙30Bの有効記録領域に印
刷される画像が、例えば、縦方向(主走査方向)におい
て4096ドットとされ、横方向(副走査方向)におい
て6144ドットとされるドット密度を有するものとな
るように選定される。それにより、第2の集束レンズ2
8Bが用いられて、レーザ光によってインクシートIS
上に形成されるビームスポットが直径約30μmとされ
るもとにあって、キャビネサイズの記録紙30Bの有効
記録領域に印刷される画像が、略800DPIとされる
解像度を有するものとされる。
【0080】このように、制御ユニット50は、回転ド
ラム10にLプリントサイズの記録紙30Sが巻き付け
られ、その上にインクシートISが重ねられた状態とさ
れて、Lプリントサイズの記録紙30Sに対する印刷が
行われる場合と、回転ドラム10にキャビネサイズの記
録紙30Bが巻き付けられ、その上にインクシートIS
が重ねられた状態とされて、キャビネサイズの記録紙3
0Bに対する印刷が行われる場合とで、回転ドラム10
を回転させるモータ12,記録ヘッド部15を移動させ
るリニアモータ機構35,レンズスライダ25を駆動す
るアクチュエータ26、及び、メモリ制御部41に対す
る制御態様を変化させ、それにより、Lプリントサイズ
の記録紙30Sの有効記録領域に印刷される画像と、キ
ャビネサイズの記録紙30Bの有効記録領域に印刷され
る画像とで、解像度が自動的に変化せしめられるように
しているのである。従って、制御ユニット50は、光セ
ンサ31及び32から夫々送出される検出出力信号S1
及びS2に応じて、回転ドラム10を回転させるモータ
12,記録ヘッド部15を移動させるリニアモータ機構
35,レンズスライダ25を駆動するアクチュエータ2
6、及び、メモリ制御部41を制御し、それにより、回
転ドラム10に巻き付けられた記録紙(Lプリントサイ
ズの記録紙30Sもしくはキャビネサイズの記録紙30
B)に対する印刷についての解像度を、その記録紙のサ
イズに応じて変化させる動作制御手段を形成しているこ
とになる。
【0081】上述の如くにして、回転ドラム10に巻き
付けられたLプリントサイズの記録紙30Sに対する印
刷、及び、回転ドラム10に巻き付けられたキャビネサ
イズの記録紙30Bに対する印刷が選択的に行われるも
とで、回転ドラム10の回転状態を検出する回転状態検
出手段を形成しているロータリエンコーダ13は、回転
検出出力信号SRを制御ユニット50に継続的に供給
し、また、記録ヘッド部15内に配された光学手段の移
動状態を検出する移動状態検出手段を形成している磁気
スケールヘッド部18も、移動検出出力信号SPを制御
ユニット50に継続的に供給する。制御ユニット50
は、所定のタイミングをもって、ロータリエンコーダ1
3からの回転検出出力信号SR、及び、磁気スケールヘ
ッド部18からの移動検出出力信号SPを取り込んで点
検し、回転ドラム10を回転させるモータ12の動作及
び記録ヘッド部15を移動させるリニアモータ機構35
の動作における異常を判別する。
【0082】その際、制御ユニット50は、先ず、原点
復帰制御信号CPS及びCQS、もしくは、CPB及び
CQBを、夫々、モータ12及びリニアモータ機構35
に供給した後において、ロータリエンコーダ13からの
回転検出出力信号SR、及び、磁気スケールヘッド部1
8からの移動検出出力信号SPを取り込んで点検し、回
転ドラム10を回転させるモータ12が、正常に動作し
て、回転ドラム10にLプリントサイズ用もしくはキャ
ビネサイズ用の基準回転位置をとらせる状態にあり、ま
た、記録ヘッド部15を移動させるリニアモータ機構3
5が、正常に動作して、記録ヘッド部15にLプリント
サイズ用もしくはキャビネサイズ用の基準位置をとらせ
る状態にあるか否かを判断し、モータ12の動作及びリ
ニアモータ機構35の動作における異常の判別を行う。
【0083】その結果、モータ12及びリニアモータ機
構35のいずれもが正常に動作し、、回転ドラム10が
Lプリントサイズ用もしくはキャビネサイズ用の基準回
転位置をとるものとされるとともに、記録ヘッド部15
がLプリントサイズ用もしくはキャビネサイズ用の基準
位置をとるものとされるときには、制御ユニット50
は、Lプリントサイズ用のモータ回転制御信号CDSを
モータ12に、Lプリントサイズ用の低レベルをとるも
のとされたアクチュエータ制御信号CLをアクチュエー
タ26に、Lプリントサイズ用のリニアモータ駆動制御
信号CHSをリニアモータ機構35に夫々供給する状
態、もしくは、キャビネサイズ用のモータ回転制御信号
CDBをモータ12に、キャビネサイズ用の高レベルを
とるものとされたアクチュエータ制御信号CLをアクチ
ュエータ26に、キャビネサイズ用のリニアモータ駆動
制御信号CHBをリニアモータ機構35に夫々供給する
状態に移行する。
【0084】それに対して、モータ12及びリニアモー
タ機構35のうちの少なくとも一方の動作に異常が生じ
ており、回転ドラム10及び記録ヘッド部15のうちの
少なくとも一方が、Lプリントサイズ用もしくはキャビ
ネサイズ用の基準回転位置に適正におかれない状態にあ
ることが検知された場合には、制御ユニット50は、電
源電圧供給制御部44に供給されている電源制御信号C
Xを、高レベルをとるものから低レベルをとるものに変
化させる。それにより、低レベルをとるものとされた電
源制御信号CXが供給されることになる電源電圧供給制
御部44は、少なくとも、電源電圧VBAのモータ1
2,リニアモータ機構35及びアクチュエータ26の夫
々への供給、及び、電源電圧VBBのレーザ光発生部2
1への供給を停止する。その結果、モータ12,リニア
モータ機構35,アクチュエータ26及びレーザ光発生
部21の各々が、非動作状態におかれ、レーザ光発生部
21から発せられたレーザ光が、回転ドラム10に巻き
付けられたLプリントサイズの記録紙30Sもしくはキ
ャビネサイズの記録紙30Bに重ねられたインクシート
ISに集束入射せしめられる状態がとられなくなる。
【0085】また、制御ユニット50は、Lプリントサ
イズ用のモータ回転制御信号CDSをモータ12に、L
プリントサイズ用の低レベルをとるものとされたアクチ
ュエータ制御信号CLをアクチュエータ26に、Lプリ
ントサイズ用のリニアモータ駆動制御信号CHSをリニ
アモータ機構35に夫々供給する状態、もしくは、キャ
ビネサイズ用のモータ回転制御信号CDBをモータ12
に、キャビネサイズ用の高レベルをとるものとされたア
クチュエータ制御信号CLをアクチュエータ26に、キ
ャビネサイズ用のリニアモータ駆動制御信号CHBをリ
ニアモータ機構35に夫々供給する状態に移行した後に
おいて、所定の間隔をおいて、ロータリエンコーダ13
からの回転検出出力信号SR、及び、磁気スケールヘッ
ド部18からの移動検出出力信号SPを取り込んで点検
し、回転ドラム10を回転させるモータ12が、正常に
動作して、回転ドラム10をLプリントサイズ用もしく
はキャビネサイズ用回転速度をもって回転させている状
態にあり、また、記録ヘッド部15を移動させるリニア
モータ機構35が、正常に動作して、記録ヘッド部15
をLプリントサイズ用もしくはキャビネサイズ用移動ピ
ッチをもって間歇移動させている状態あるか否かを判断
し、モータ12の動作及びリニアモータ機構35の動作
における異常の判別を行う。
【0086】その結果、モータ12及びリニアモータ機
構35のうちの少なくとも一方の動作に異常が生じてお
り、回転ドラム10がLプリントサイズ用もしくはキャ
ビネサイズ用回転速度をもって適正に回転せしめられて
いない状態にあり、あるいは、記録ヘッド部15がLプ
リントサイズ用もしくはキャビネサイズ用移動ピッチを
もって適正に間歇移動せしめられていない状態にあるこ
とが検知された場合には、制御ユニット50は、電源電
圧供給制御部44に供給されている電源制御信号CX
を、高レベルをとるものから低レベルをとるものに変化
させる。それにより、低レベルをとるものとされた電源
制御信号CXが供給されることになる電源電圧供給制御
部44は、少なくとも、電源電圧VBAのモータ12,
リニアモータ機構35及びアクチュエータ26の夫々へ
の供給、及び、電源電圧VBBのレーザ光発生部21へ
の供給を停止する。その結果、モータ12,リニアモー
タ機構35,アクチュエータ26及びレーザ光発生部2
1の各々が、非動作状態におかれ、レーザ光発生部21
から発せられたレーザ光が、回転ドラム10に巻き付け
られたLプリントサイズの記録紙30Sもしくはキャビ
ネサイズの記録紙30Bに重ねられたインクシートIS
に集束入射せしめられる状態がとられなくなる。
【0087】このようにして、回転ドラム10を回転さ
せるモータ12及び記録ヘッド部15を移動させるリニ
アモータ機構35のうちの少なくとも一方の動作に異常
が生じたとき、その異常が制御ユニット50によって確
実に判別されて検出される。従って、制御ユニット50
は、回転ドラム10に対する回転状態検出手段を形成す
るロータリエンコーダ13からの回転検出出力信号S
R、及び、記録ヘッド部15に内蔵された光学系に対す
る移動状態検出手段を形成する磁気スケールヘッド部1
8からの移動検出出力信号SPに基づいて、回転ドラム
10を回転させるモータ12及び記録ヘッド部15を移
動させるリニアモータ機構35のうちの少なくとも一方
の異常動作を判別する異常判別制御手段をも形成してい
ることになる。
【0088】そして、モータ12及びリニアモータ機構
35のうちの少なくとも一方の動作の異常が検出される
と、少なくとも電源電圧VBAのモータ12,リニアモ
ータ機構35及びアクチュエータ26の夫々への供給、
及び、電源電圧VBBのレーザ光発生部21への供給が
停止されて、モータ12,リニアモータ機構35,アク
チュエータ26及びレーザ光発生部21の各々が、非動
作状態におかれることにより、回転ドラム10上のLプ
リントサイズの記録紙30Sもしくはキャビネサイズの
記録紙30Bに重ねられたインクシートISに記録ヘッ
ド部15を通じて入射するレーザ光のインクシートIS
に対する走査が適正に行われなくなって、インクシート
IS及びLプリントサイズの記録紙30Sもしくはキャ
ビネサイズの記録紙30Bが、レーザ光により部分的に
過度に熱せられてしまう事態、さらには、モータ12,
リニアモータ機構35,アクチュエータ26等が、その
動作に異常をきたしたもとで作動せしめられて異常発熱
状態におかれる事態が、確実に回避される。
【0089】さらに、回転ドラム10にLプリントサイ
ズの記録紙30Sもキャビネサイズの記録紙30Bも巻
き付けられていないときには、光センサ31及び32か
ら夫々送出される検出出力信号S1及びS2が、共に低
レベルをとるものとされて制御ユニット50に供給され
るが、制御ユニット50は、各々が低レベルをとるもの
とされた検出出力信号S1及びS2が供給される場合に
は、低レベルをとる電源制御信号CXを電源電圧供給制
御部44に供給する。そして、低レベルをとる電源制御
信号CXが供給される電源電圧供給制御部44は、少な
くとも、電源電圧VBAのモータ12,リニアモータ機
構35及びアクチュエータ26の夫々への供給、及び、
電源電圧VBBのレーザ光発生部21への供給を行わな
い状態をとる。その結果、モータ12,リニアモータ機
構35,アクチュエータ26及びレーザ光発生部21の
各々が、非動作状態におかれ、レーザ光発生部21から
発せられたレーザ光が、Lプリントサイズの記録紙30
Sもキャビネサイズの記録紙30Bも巻き付けられてい
ない回転ドラム10に集束入射せしめられる状態はとら
れない。
【0090】それにより、例えば、回転ドラム10にL
プリントサイズの記録紙30Sもキャビネサイズの記録
紙30Bも巻き付けられていない状態にあるとき、レー
ザ光発生部21から発せられたレーザ光が、記録ヘッド
部15から回転ドラム10に向けて照射されてしまう事
態等をまねく誤動作が確実に防止されることになる。
【0091】上述の如くの異常判別制御手段を形成する
制御ユニット50は、例えば、マイクロコンピュータに
よって構成され、斯かるマイクロコンピュータが実行す
る制御プログラムの一例は、図5に示されるフローチャ
ートによりあらわされる。
【0092】図5に示されるフローチャートによってあ
らわされる制御プログラムにあっては、スタート後、ス
テップ61において、状態フラッグFLを“0”に設定
する初期設定を行い、続くステップ62において、高レ
ベルをとる電源制御信号CXを、電源電圧供給制御部4
4に送出する。
【0093】次に、ステップ63において、検出出力信
号S1及びS2を取り込み、続くステップ64におい
て、ステップ61で取り込まれた検出出力信号S1が高
レベルであるか否かを判断する。その結果、検出出力信
号S1が低レベルである場合には、ステップ71に進
み、ステップ71において、電源制御信号CXを低レベ
ルをとるものに変更して、制御プログラムを終了する。
【0094】ステップ64での判断の結果、、検出出力
信号S1が高レベルである場合には、ステップ65にお
いて、ステップ61で取り込まれた検出出力信号S2が
高レベルであるか否かを判断する。その結果、検出出力
信号S2が低レベルである場合には、ステップ66にお
いて、状態フラッグFLが“1”であるか否かを判断す
る。
【0095】ステップ66での判断の結果、状態フラッ
グFLが“0”である場合には、ステップ67におい
て、原点復帰制御信号CPS及びCQSを夫々モータ1
2及びリニアモータ機構35に送出し、回転ドラム10
及び記録ヘッド部15の夫々にLプリントサイズ用の基
準回転位置及びLプリントサイズ用の基準位置をとらせ
る状態となす。そして、ステップ68において、ステッ
プ67での原点復帰制御信号CPS及びCQSの送出
後、所定の時間が経過したか否かを判断し、所定の時間
が経過していないときには、ステップ68での判断を繰
り返し、所定の時間が経過したとき、ステップ69に進
む。
【0096】ステップ69においては、ロータリエンコ
ーダ13からの回転検出出力信号SR及び磁気スケール
ヘッド部18からの移動検出出力信号SPを取り込み、
続くステップ70において、ステップ69で取り込まれ
た回転検出出力信号SR及び移動検出出力信号SPに基
づき、回転ドラム10を回転させるモータ12及び記録
ヘッド部15を移動させるリニアモータ機構35のうち
の少なくとも一方の動作に異常が生じているか否かを判
断する。その結果、モータ12及びリニアモータ機構3
5のうちの少なくとも一方の動作に異常が生じている場
合には、ステップ71において、電源制御信号CXを低
レベルをとるものに変更して、制御プログラムを終了す
る。
【0097】また、ステップ70での判断の結果、モー
タ12及びリニアモータ機構35のいずれの動作にも異
常が生じていない場合には、ステップ72において、状
態フラッグFLを“1”に設定した後、ステップ66に
戻ってステップ66以降の各ステップを実行する。
【0098】ステップ66での判断の結果、状態フラッ
グFLが“1”である場合には、ステップ73におい
て、書込指令信号CWC及びLプリントサイズ用読出指
令信号CRSをメモリ制御部41へと送出する。続い
て、ステップ74において、低レベルをとるアクチュエ
ータ制御信号CLをアクチュエータ26に送出し、さら
に、ステップ75において、Lプリントサイズ用のモー
タ回転制御信号CDSのモータ12に対する送出を開始
するとともに、Lプリントサイズ用のリニアモータ駆動
制御信号CHSのリニアモータ機構35に対する送出を
開始する。
【0099】その後、ステップ76において、ステップ
75でのモータ回転制御信号CDS及びリニアモータ駆
動制御信号CHSの送出が開始された後、所定の時間が
経過したか否かを判断し、所定の時間が経過していない
ときには、ステップ76での判断を繰り返し、所定の時
間が経過したとき、ステップ77に進む。
【0100】ステップ77においては、ロータリエンコ
ーダ13からの回転検出出力信号SR及び磁気スケール
ヘッド部18からの移動検出出力信号SPを取り込み、
続くステップ78において、ステップ77で取り込まれ
た回転検出出力信号SR及び移動検出出力信号SPに基
づき、回転ドラム10を回転させるモータ12及び記録
ヘッド部15を移動させるリニアモータ機構35のうち
の少なくとも一方の動作に異常が生じているか否かを判
断する。その結果、モータ12及びリニアモータ機構3
5のうちの少なくとも一方の動作に異常が生じている場
合には、ステップ71において、電源制御信号CXを低
レベルをとるものに変更して、制御プログラムを終了す
る。
【0101】また、ステップ78での判断の結果、モー
タ12及びリニアモータ機構35のいずれの動作にも異
常が生じていない場合には、ステップ79において、記
録ヘッド部15からインクシートISに入射するレーザ
光によるLプリントサイズの記録紙30Sにおける有効
記録領域に対する主走査が、その有効記録領域の全体に
亙ったか否かを判断する。その判断の結果、レーザ光に
よる主走査がLプリントサイズの記録紙30Sにおける
有効記録領域の全体に亙っていない場合には、ステップ
76に戻り、ステップ76において、ステップ77で回
転検出出力信号SR及び移動検出出力信号SPが取り込
まれた後、所定の時間が経過したか否かを判断し、その
後、ステップ77以降の各ステップを繰り返す。また、
ステップ79での判断の結果、レーザ光による主走査が
Lプリントサイズの記録紙30Sにおける有効記録領域
の全体に亙ったときには、ステップ80において、Lプ
リントサイズ用のモータ回転制御信号CDSのモータ1
2への送出を停止するとともに、Lプリントサイズ用の
リニアモータ駆動制御信号CHSのリニアモータ機構3
5に対する送出を停止して、制御プログラムを終了す
る。
【0102】一方、ステップ65での判断の結果、検出
出力信号S2が高レベルである場合には、ステップ81
に進む。ステップ81においては、状態フラッグFLが
“1”であるか否かを判断し、その結果、状態フラッグ
FLが“0”である場合には、ステップ82において、
原点復帰制御信号CPB及びCQBを夫々モータ12及
びリニアモータ機構35に送出し、回転ドラム10及び
記録ヘッド部15の夫々にキャビネサイズ用の基準回転
位置及びキャビネサイズ用の基準位置をとらせる状態と
なす。そして、ステップ83において、ステップ82で
の原点復帰制御信号CPB及びCQBの送出後、所定の
時間が経過したか否かを判断し、所定の時間が経過して
いないときには、ステップ83での判断を繰り返し、所
定の時間が経過したとき、ステップ84に進む。
【0103】ステップ84においては、ロータリエンコ
ーダ13からの回転検出出力信号SR及び磁気スケール
ヘッド部18からの移動検出出力信号SPを取り込み、
続くステップ85において、ステップ84で取り込まれ
た回転検出出力信号SR及び移動検出出力信号SPに基
づき、回転ドラム10を回転させるモータ12及び記録
ヘッド部15を移動させるリニアモータ機構35のうち
の少なくとも一方の動作に異常が生じているか否かを判
断する。その結果、モータ12及びリニアモータ機構3
5のうちの少なくとも一方の動作に異常が生じている場
合には、ステップ86において、電源制御信号CXを低
レベルをとるものに変更して、制御プログラムを終了す
る。
【0104】また、ステップ85での判断の結果、モー
タ12及びリニアモータ機構35のいずれの動作にも異
常が生じていない場合には、ステップ87において、状
態フラッグFLを“1”に設定した後、ステップ81に
戻ってステップ81以降の各ステップを実行する。
【0105】ステップ81での判断の結果、状態フラッ
グFLが“1”である場合には、ステップ88におい
て、書込指令信号CWC及びキャビネサイズ用読出指令
信号CRBをメモリ制御部41へと送出する。続いて、
ステップ89において、高レベルをとるアクチュエータ
制御信号CLをアクチュエータ26に送出し、さらに、
ステップ90において、キャビネサイズ用のモータ回転
制御信号CDBのモータ12に対する送出を開始すると
ともに、キャビネサイズ用のリニアモータ駆動制御信号
CHBのリニアモータ機構35に対する送出を開始す
る。
【0106】その後、ステップ91において、ステップ
90でのモータ回転制御信号CDB及びリニアモータ駆
動制御信号CHBの送出が開始された後、所定の時間が
経過したか否かを判断し、所定の時間が経過していない
ときには、ステップ91での判断を繰り返し、所定の時
間が経過したとき、ステップ92に進む。
【0107】ステップ92においては、ロータリエンコ
ーダ13からの回転検出出力信号SR及び磁気スケール
ヘッド部18からの移動検出出力信号SPを取り込み、
続くステップ93において、ステップ92で取り込まれ
た回転検出出力信号SR及び移動検出出力信号SPに基
づき、回転ドラム10を回転させるモータ12及び記録
ヘッド部15を移動させるリニアモータ機構35のうち
の少なくとも一方の動作に異常が生じているか否かを判
断する。その結果、モータ12及びリニアモータ機構3
5のうちの少なくとも一方の動作に異常が生じている場
合には、ステップ86において、電源制御信号CXを低
レベルをとるものに変更して、制御プログラムを終了す
る。
【0108】また、ステップ93の判断の結果、モータ
12及びリニアモータ機構35のいずれの動作にも異常
が生じていない場合には、ステップ94において、記録
ヘッド部15からインクシートISに入射するレーザ光
によるキャビネサイズの記録紙30Bにおける有効記録
領域に対する主走査が、その有効記録領域の全体に亙っ
たか否かを判断する。その判断の結果、レーザ光による
主走査がキャビネサイズの記録紙30Bにおける有効記
録領域の全体に亙っていない場合には、ステップ91に
戻り、ステップ91において、ステップ92で回転検出
出力信号SR及び移動検出出力信号SPが取り込まれた
後、所定の時間が経過したか否かを判断し、その後、ス
テップ92以降の各ステップを繰り返す。また、ステッ
プ94での判断の結果、レーザ光による主走査がキャビ
ネサイズの記録紙30Bにおける有効記録領域の全体に
亙ったときには、ステップ95において、キャビネサイ
ズ用のモータ回転制御信号CDBのモータ12への送出
を停止するとともに、キャビネサイズ用のリニアモータ
駆動制御信号CHBのリニアモータ機構35に対する送
出を停止して、制御プログラムを終了する。
【0109】上述の例においては、回転ドラム10にL
プリントサイズの記録紙30Sとキャビネサイズの記録
紙30Bとが選択的に巻き付けられるようにされている
が、本発明に係る熱転写型印刷装置は、回転ドラムに、
Lプリントサイズの記録紙及びキャビネサイズの記録紙
に限られることなく、異なるサイズを有する複数の記録
紙が選択的に巻き付けられるものとすることができる。
その際には、上述の例におけるレンズスライダ25に相
当する可動部材が、レーザ光に対する集束特性を異にす
る複数の集束レンズを支持するものとされ、それらの複
数の集束レンズのうちの回転ドラムに巻き付けられた記
録紙のサイズに対応するものが、レーザ光をインクシー
トに集束入射させるべく使用されるものとして選択され
る。
【0110】さらに、上述の例においては、第1の集束
レンズ28Sもしくは第2の集束レンズ28Bを備えた
記録ヘッド部15の移動が、リニアスライダ14及びリ
ニアモータ駆動部17により構成されるリニアモータ機
構35によって行われるようにされているが、本発明に
係る熱転写型印刷装置は、リニアスライダ14に代え
て、例えば、回転ドラム10の中心軸線に沿う方向に伸
び、記録ヘッド部15を移動可能に支持するスライダ部
材と、スライダ部材を駆動するステッピングモータとに
よって、記録ヘッド部が移動せしめられるようにされて
もよい。
【0111】
【発明の効果】上述の説明から明らかな如く、本発明に
係る熱転写型印刷装置によれば、ドラム駆動部により記
録紙を伴って回転せしめられる回転ドラムの回転状態
が、例えば、ドラム駆動部により駆動されるロータリエ
ンコーダにより形成される回転状態検出手段によって検
出され、その回転状態検出手段から、検出された回転ド
ラムの回転状態をあらわす検出出力が得られるととも
に、レーザ光入射位置制御部によりレーザ光のインクシ
ートに対する入射位置の変位を伴って移動せしめられる
光学手段の移動状態が、例えば、レーザ光入射位置制御
部により駆動されるリニアスケール読取部により形成さ
れる移動状態検出手段によって検出され、その移動状態
検出手段から、検出された光学手段の移動状態をあらわ
す検出出力が得られる。そして、これらの回転状態検出
手段からの検出出力及び移動状態検出手段からの検出出
力に基づいて、異常判別制御手段による異常動作の判別
が行われ、それにより、回転ドラムを回転させるドラム
駆動部及び光学手段を移動させるレーザ光入射位置制御
部を含む駆動系の動作に生じた異常が、確実に検出され
ることになる。
【0112】さらに、本発明に係る熱転写型印刷装置の
一例にあっては、異常判別制御手段が異常動作を判別し
たとき、即ち、回転ドラムを回転させるドラム駆動部及
び光学手段を移動させるレーザ光入射位置制御部を含む
駆動系の動作に生じた異常が確実とされたときには、異
常判別制御手段により、ドラム駆動部,レーザ光発生部
及びレーザ光入射位置制御部が非作動状態をとるものと
され、検出された異常に対する適切な処置がとられるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写型印刷装置の一例における
制御系の構成を示すブロック接続図である。
【図2】本発明に係る熱転写型印刷装置の一例における
可動機構部の構成を示す斜視図である。
【図3】図2に示される可動機構部に用いられるレンズ
スライダ及びアクチュエータの説明に供される構成図で
ある。
【図4】図2に示される可動機構部に用いられる回転ド
ラムの説明に供される展開図である。
【図5】図1に示される制御系に用いられる制御ユニッ
トがマイクロコンピュータにより構成されたもとで、斯
かるマイクロコンピュータが実行する動作プログラムの
一例を示すフローチャートである。
【図6】従来の熱転写型印刷装置の要部を示す斜視図で
ある。
【図7】熱転写型印刷装置における記録紙とインクシー
トとの関係の説明に供される概念図である。
【符号の説明】
10 回転ドラム 11 モータユニット 12 モータ 13 ロータリエンコーダ 14 リニアスライダ 15 記録ヘッド部 16 磁気スケール 17 リニアモータ駆動部 18 磁気スケールヘッド部 19 光ファイバーケーブル 20 固定ブロック 21 レーザ光発生部 22 集束レンズ 23 コリメータレンズ 25 レンズスライダ 26 アクチュエータ 28S 第1の集束レンズ 28B 第2の集束レンズ 30S Lプリントサイズの記録紙 30B キャビネサイズの記録紙 31,32 光センサ 35 リニアモータ機構 40 フレームメモリ部 41 メモリ制御部 43 レーザ制御信号形成部 44 電源電圧供給制御部 45 電源用電圧発生部 50 制御ユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクシートが重ねられる記録紙の巻付け
    がなされる回転ドラムと、 該回転ドラムを上記記録紙を伴う状態で回転させるドラ
    ム駆動部と、 情報信号に応じて変化するレーザ光を発するレーザ光発
    生部と、 該レーザ光発生部から発せられたレーザ光を上記回転ド
    ラムに巻き付けられた記録紙に重ねられたインクシート
    に入射させ、該レーザ光に応じて上記インクシートにお
    ける染料が上記記録紙に転写されて該記録紙に対する印
    刷が行われる状態とする光学手段と、 上記レーザ光発生部から発せられたレーザ光の上記イン
    クシートに対する入射位置を、上記回転ドラムに巻き付
    けられた記録紙の上記回転ドラムの回転に伴う移動の方
    向に実質的に直交する方向に移動させるべく、上記光学
    手段を移動させるレーザ光入射位置制御部と、 上記回転ドラムの回転状態を検出する回転状態検出手段
    と、 上記光学手段の移動状態を検出する移動状態検出手段
    と、 上記回転状態検出手段及び上記移動状態検出手段の夫々
    から得られる検出出力に基づいて異常動作を判別する異
    常判別制御手段と、を備えて構成される熱転写型印刷装
    置。
  2. 【請求項2】インクシートが重ねられる記録紙の巻付け
    がなされる回転ドラムと、 該回転ドラムを上記記録紙を伴う状態で回転させるドラ
    ム駆動部と、 情報信号に応じて変化するレーザ光を発するレーザ光発
    生部と、 該レーザ光発生部から発せられたレーザ光を上記回転ド
    ラムに巻き付けられた記録紙に重ねられたインクシート
    に入射させ、該レーザ光に応じて上記インクシートにお
    ける染料が上記記録紙に転写されて該記録紙に対する印
    刷が行われる状態とする光学手段と、 上記レーザ光発生部から発せられたレーザ光の上記イン
    クシートに対する入射位置を、上記回転ドラムに巻き付
    けられた記録紙の上記回転ドラムの回転に伴う移動の方
    向に実質的に直交する方向に移動させるべく、上記光学
    手段を移動させるレーザ光入射位置制御部と、 上記回転ドラム内に配されて、上記回転ドラムに巻き付
    けられた記録紙のサイズを検出する紙サイズ検出部と、 上記回転ドラムの回転状態を検出する回転状態検出手段
    と、 上記光学手段の移動状態を検出する移動状態検出手段
    と、 上記紙サイズ検出部から得られる検出出力に応じて上記
    ドラム駆動部及び上記レーザ光入射位置制御部を制御
    し、上記記録紙に対する印刷についての解像度を、上記
    回転ドラムに巻き付けられた記録紙のサイズに応じて変
    化させる動作制御手段と、 上記回転状態検出手段及び上記移動状態検出手段の夫々
    から得られる検出出力に基づいて異常動作を判別する異
    常判別制御手段と、を備えて構成される熱転写型印刷装
    置。
  3. 【請求項3】動作制御手段が、紙サイズ検出部から得ら
    れる検出出力に応じて、ドラム駆動部に、回転ドラムに
    巻き付けられた記録紙のサイズに対応する回転速度をも
    って上記回転ドラムを駆動する状態をとらせるととも
    に、レーザ光入射位置制御部に、上記回転ドラムに巻き
    付けられた記録紙のサイズに対応する移動ピッチをもっ
    て上記レーザ光発生部から発せられたレーザ光のインク
    シートに対する入射位置を移動させる状態をとらせるこ
    とを特徴とする請求項2記載の熱転写型印刷装置。
  4. 【請求項4】動作制御手段が、紙サイズ検出部から得ら
    れる検出出力に基づいて、回転ドラムに記録紙が巻き付
    けられていない状態が検知されるとき、ドラム駆動部,
    レーザ光発生部及びレーザ光入射位置制御部を非作動状
    態となす制御を行うことを特徴とする請求項2または3
    記載の熱転写型印刷装置。
  5. 【請求項5】異常判別制御手段が、異常動作を判別した
    とき、ドラム駆動部,レーザ光発生部及びレーザ光入射
    位置制御部に非作動状態をとらせることを特徴とする請
    求項1,2,3または4記載の熱転写型印刷装置。
  6. 【請求項6】異常判別制御手段が、異常動作を判別した
    とき、ドラム駆動部,レーザ光発生部及びレーザ光入射
    位置制御部の夫々に対する電源電圧の供給を停止させる
    ことを特徴とする請求項5記載の熱転写型印刷装置。
  7. 【請求項7】回転状態検出手段が、ドラム駆動部により
    駆動されるロータリエンコーダにより形成されることを
    特徴とする請求項1または2記載の熱転写型印刷装置。
  8. 【請求項8】移動状態検出手段が、レーザ光入射位置制
    御部により駆動されるリニアスケール読取部により形成
    されることを特徴とする請求項1または2記載の熱転写
    型印刷装置。
JP11037995A 1995-05-09 1995-05-09 熱転写型印刷装置 Pending JPH08300838A (ja)

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JP11037995A JPH08300838A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 熱転写型印刷装置

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JP11037995A JPH08300838A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 熱転写型印刷装置

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JPH08300838A true JPH08300838A (ja) 1996-11-19

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JP (1) JPH08300838A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8141974B2 (en) 2008-01-23 2012-03-27 Seiko Epson Corporation Rotary-member control apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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