JPH08290260A - 金属溶湯の給送方法及び装置 - Google Patents

金属溶湯の給送方法及び装置

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JPH08290260A
JPH08290260A JP9563195A JP9563195A JPH08290260A JP H08290260 A JPH08290260 A JP H08290260A JP 9563195 A JP9563195 A JP 9563195A JP 9563195 A JP9563195 A JP 9563195A JP H08290260 A JPH08290260 A JP H08290260A
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JP
Japan
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molten metal
hot water
pipe
tank
water supply
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JP9563195A
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English (en)
Inventor
Kaoru Unno
薫 海野
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Ariake Ceramic Constructions Co Ltd
Original Assignee
Ariake Ceramic Constructions Co Ltd
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は気体の給排のみにより溶湯を自動
給送することを目的としたものである。 【構成】 金属溶湯を加圧気体により移送する方法にお
いて、溶湯タンクの上方から加圧気体を給送し、溶湯タ
ンクの下方の送湯パイプにより所定位置に溶湯を流送
し、前記溶湯タンク内の圧力バランスにより送湯パイプ
の基部付近の吸湯パイプから溶湯タンク内へ溶湯を自動
吸入することを特徴とした金属溶湯の給送方法。金属炉
に溶湯タンクを設置し、該溶湯タンクの上部は密閉して
加圧気体の給排パイプを連結すると共に、前記溶湯タン
クの下部に送湯パイプの基部を連結し、該送湯パイプの
基部に、吸湯パイプを送湯方向に開口して連結し、前記
吸湯パイプの他端は炉底に開口させたことを特徴とする
金属溶湯の給送装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、気体の給排のみによ
り溶湯を自動給送することを目的とした金属溶湯の給送
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来気体の給排により液体を移送する流
体ポンプは幾多の構造が知られている。
【0003】またベンチュリー管を利用したジェットポ
ンプも知られていた。
【0004】
【発明により解決すべき課題】前記従来の流体ポンプの
多くは、吸入と、排出に別パイプを使用して、夫々に給
排バルブを設置しており、タンク内へ減圧吸入した流体
を、加圧気体を供給して排出する方式を採用している。
従って溶湯については通常のバルブが使用できないの
で、溶湯をバルブ代りに使用する為のU字管などを必須
要件としていた。また前記給排においては、その性質上
一定量宛の間欠流送となり、連続流送はできない問題点
があった。
【0005】尤も水のような並通液体では、ジェットポ
ンプによって連続流送できるけれども、溶湯については
その性質上ジェットポンプを使用することができない問
題点があった。
【0006】
【課題を解決する為の手段】然るにこの発明は、金属溶
湯を加圧気体により移送する際に、送湯パイプの基部に
吸湯パイプを連結し、送湯の流速発生により、吸湯パイ
プ側の圧力を軽減して逆流を防止し、前記従来の問題点
を解決したのである。
【0007】即ち方法の発明は金属溶湯を加圧気体によ
り移送する方法において、溶湯タンクの上方から加圧気
体を給送し、溶湯タンクの下方の送湯パイプにより所定
位置に溶湯を流送し、前記溶湯タンク内の圧力バランス
により送湯パイプの基部付近の吸湯パイプから溶湯タン
ク内へ溶湯を自動吸入することを特徴とした金属溶湯の
給送方法であり、送湯パイプと吸湯パイプの接合部の溶
湯の流速を、送湯パイプの他部の流速より速くなるよう
にすることを特徴としたものである。
【0008】また装置の発明は金属炉に溶湯タンクを設
置し、該溶湯タンクの上部は密閉して加圧気体の給排パ
イプを連結すると共に、前記溶湯タンクの下部に送湯パ
イプの基部を連結し、該送湯パイプの基部に、吸湯パイ
プを送湯方向に開口して連結し、前記吸湯パイプの他端
は炉底に開口させたことを特徴とする金属溶湯の給送装
置であり、溶湯タンクは、金属炉壁内に埋設し、又は溶
湯中へ沈設し、或いは金属炉と独立して設置したもので
ある。
【0009】次に他の発明は送湯パイプと吸湯パイプは
送湯方向に対して鈍角に連結したものであり、送湯パイ
プと吸湯パイプの連結部はベンチュリー効果を奏するよ
うに、送湯パイプの断面積を縮小したものである。
【0010】前記吸湯パイプの内径は、送湯パイプの内
径と同等以下としたものである。
【0011】前記において、送湯パイプの先端側の高さ
が、炉底付近にあるならば、一旦溶湯の送流が開始され
たならば、溶湯タンク内の圧力を大気圧又は炉内気圧と
同等にすることにより、炉内溶湯が吸湯パイプを介して
引続き連続的に送流されることになる。従って溶湯タン
クによる定量間欠送流と、連続送流の何れも可能であ
り、斯る点は従来の溶湯ポンプに期待できない特徴であ
る。
【0012】
【作用】この発明によれば、送湯パイプに吸湯パイプを
連結したので、送湯時には加圧気体の圧力を利用する
が、吸湯時には、溶湯タンク内の圧力を炉内圧力と同等
にするのみで自動吸湯できる。
【0013】また定量送湯も、連続必要量宛の自動送湯
もできる。
【0014】
【実施例1】金属炉1内に溶湯タンク2を設置し、溶湯
タンク2の底部に送湯パイプ3の基端を連結し、送湯パ
イプ3の他端は金属炉1の上部を越えて所定の場所へ導
く。この場合に溶湯の連続送湯を希望する場合には、金
属炉底と送湯パイプ3の先端とをほぼ同等の高さとする
と、金属炉内の溶湯が残っている間は連続送湯が可能で
ある。
【0015】前記送湯パイプ3の基部へ、吸湯パイプ4
の先端を送湯方向に対し、鈍角θ(例えば145度)に
連結する。この角度θについては特別の制約はないけれ
ども少くとも吸湯パイプの開口方向が溶湯の流動方向へ
向いていることが望ましい。前記溶湯タンク2の上部を
密閉し、上壁2aに気体の給排パイプ5を連結し、給排
パイプ5には自動バルブ6が介装してある。前記自動バ
ルブ6は、加圧気体の給送と、その排出用であって、加
圧気体の給送時には送湯し、排出時には溶湯タンク内へ
溶湯を導入する。
【0016】即ち自動バルブ6を開いて加圧気体を外界
に放出し、溶湯タンク2内を大気圧と同等にすれば、溶
湯は、炉内溶湯の圧力により矢示7、8のように吸湯パ
イプ4と、送湯パイプ3を経て溶湯タンク2内へ流入す
る。この流入速度は湯面高さによっても異なるが、通常
送湯速度の1/2位を目途に調整する。
【0017】前記において、吸湯量を正確に知ることは
できないけれども、湯面11の高さの変動が小さけれ
ば、自動バルブ6の開放時間の調節により、溶湯タンク
2内の湯量を調節することができる。尤も給排パイプ5
は湯面から突出しており、その突出部に自動バルブ6が
介装してあるので、給排パイプ5から溶湯が溢出するお
それはなく、かつ流入溶湯は炉内湯面より高くなること
はないので、給排パイプ内で冷却固化するおそれもな
い。
【0018】前記において、溶湯タンク2内へ矢示10
のように加圧気体を給送すると、溶湯は矢示12、1
3、14のように送湯パイプ3内を流動し、所定の場所
に運ばれる。この場合に、吸湯パイプ4の連結部内側に
は、湯面11から、連結部までの高さだけ静圧が掛って
おり、送湯タンク2内には、送湯パイプ3の最高位まで
溶湯を押し上げるだけ加圧しなければならないので、図
1中h1 に相当するヘッド圧だけ大きくしなければなら
ない。一方送湯パイプ3内の溶湯は流動するので、速度
圧に変化するだけ、送湯パイプ3内溶湯の静圧は低下し
ている。従って吸湯パイプ4の連結部内側における溶湯
の圧力バランスがとれることになり、送湯に際し、溶湯
が吸湯パイプ側へ逆流するおそれはない。
【0019】このような圧力バランスをとり易くする為
に、吸湯パイプ4の連結方向を送湯と同一方向に向け
て、鈍角にしたり、図2のように連結部における送湯パ
イプの断面積を他部より小さくして流速を早めるなどを
考慮すれば、逆流を未然に防止することができる。
【0020】また送湯パイプ3の断面積を吸湯パイプ4
の断面積より大きくすることも一方法であるが、吸湯パ
イプ4の断面積を小さくすると、自動吸湯の際に、吸湯
量が少なくなり、溶湯タンクによる間欠送湯間隔が長く
なるので(溶湯タンク内への吸湯速度が遅くなる)、圧
力バランスを保つ限り、両パイプ径には大差をつけない
方が好ましい。
【0021】
【実施例2】図3、4の実施例は、高温溶湯(例えばア
ルミニューム溶湯)用の送湯装置15の例である。即ち
セラミックス製のブロック16内に、溶湯タンク17
と、送湯パイプ18、吸湯パイプ19及び給排パイプ2
0を設けたものである。前記実施例の送湯等は実施例1
と同様に付説明を省畧する。
【0022】
【実施例3】図5の実施例は定量送湯の一例を示すもの
である。
【0023】図4において、セラミックス製のブロック
21の下部へ溶湯タンク22を設け、溶湯タンク22の
下部へ送湯パイプ23の基部を連結し、前記溶湯タンク
22の上方へ定量タンク24を設け、定量タンク24の
中間部へ前記送湯パイプ23の先端を連結すると共に、
送湯パイプ23の中間部には、送湯パイプの先端と基端
との間にU字パイプ25を介装する。前記溶湯タンク2
2と、定量タンク24の上部には気体の給排パイプ2
6、27を連結し、前記送湯パイプ23の基部に吸湯パ
イプ28を斜に連結したもので、図中29は吐出パイプ
である。
【0024】前記実施例において、加圧気体(例えば窒
素ガス)を矢示30のように圧入すると、溶湯タンク2
2内の湯面を矢示31のようにおし下げるので、溶湯は
矢示32、33、34のように送湯パイプ23及びU字
パイプ25を経て定量タンク24に入る。そこで給排パ
イプ27より加圧気体(例えば窒素ガス)を矢示38の
ように圧入すると、定量タンク24内の湯面が35に達
するまでは、送湯パイプ23へ逆流するが、湯面が35
に達した後は、該湯面を矢示36のように下圧するの
で、溶湯は矢示37のように吐出パイプ29を経て所望
の場所に運ばれる。この場合に、定量タンク24内の湯
量は、湯面の高さで一定になっており、定量の溶湯を送
ることができる。
【0025】前記において、U字パイプ25が設けてあ
るので、加圧気体により該U字パイプ25内の湯面を押
し下げるけれども、加圧気体が送湯パイプ23の基部ま
で逆流したり、溶湯中に混入するおそれはない。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、溶湯タンクへ加圧気
体を給送するのみで溶湯を送流し、外界へ取り出すこと
ができると共に、溶湯タンク内の圧力を常圧にすること
により、金属炉内の溶湯を吸湯パイプにより自動吸入し
得る効果がある。
【0027】また送湯パイプの先端を溶湯面より低位に
保てば、サイフォン作用により連続送湯することもでき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の断面図。
【図2】同じく送湯パイプと吸湯パイプの連結部の断面
拡大図。
【図3】同じく他の実施例の断面図。
【図4】同じく一部横断平面図。
【図5】同じく定量タンクを用いた実施例の断面図。
【符号の説明】
1 金属炉 2 溶湯タンク 3 送湯パイプ 4 吸湯パイプ 5 給排パイプ 6 自動バルブ 11 湯面 15 送湯装置 16 ブロック 17、22 溶湯タンク 18、23 送湯パイプ 19、28 吸湯パイプ 20 給排パイプ 21 ブロック 24 定量タンク 25 U字パイプ 26、27 給排パイプ 29 吐出パイプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属溶湯を加圧気体により移送する方法
    において、溶湯タンクの上方から加圧気体を給送し、溶
    湯タンクの下方の送湯パイプにより所定位置に溶湯を流
    送し、前記溶湯タンク内の圧力バランスにより送湯パイ
    プの基部付近の吸湯パイプから溶湯タンク内へ溶湯を自
    動吸入することを特徴とした金属溶湯の給送方法。
  2. 【請求項2】 送湯パイプと吸湯パイプの接合部の溶湯
    の流速を、送湯パイプの他部の流速より速くなるように
    することを特徴とした請求項1記載の金属溶湯の給送方
    法。
  3. 【請求項3】 金属炉に溶湯タンクを設置し、該溶湯タ
    ンクの上部は密閉して加圧気体の給排パイプを連結する
    と共に、前記溶湯タンクの下部に送湯パイプの基部を連
    結し、該送湯パイプの基部に、吸湯パイプを送湯方向に
    開口して連結し、前記吸湯パイプの他端は炉底に開口さ
    せたことを特徴とする金属溶湯の給送装置。
  4. 【請求項4】 溶湯タンクは、金属炉壁内に埋設し、又
    は溶湯中へ沈設し、或いは金属炉と独立して設置したこ
    とを特徴とする請求項3記載の金属溶湯の給送装置。
  5. 【請求項5】 送湯パイプと吸湯パイプは送湯方向に対
    して鈍角に連結したことを特徴とする請求項3記載の金
    属溶湯の給送装置。
  6. 【請求項6】 送湯パイプと吸湯パイプの連結部はベン
    チュリー効果を奏するように、送湯パイプの断面積を縮
    小したことを特徴とする請求項3記載の金属溶湯の給送
    装置。
  7. 【請求項7】 吸湯パイプの内径は、送湯パイプの内径
    と同等以下とした請求項3記載の金属溶湯の給送装置。
JP9563195A 1995-04-20 1995-04-20 金属溶湯の給送方法及び装置 Withdrawn JPH08290260A (ja)

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