JPH08289965A - 遊技店における売上利益還元方法、及びその装置 - Google Patents

遊技店における売上利益還元方法、及びその装置

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JPH08289965A
JPH08289965A JP9714795A JP9714795A JPH08289965A JP H08289965 A JPH08289965 A JP H08289965A JP 9714795 A JP9714795 A JP 9714795A JP 9714795 A JP9714795 A JP 9714795A JP H08289965 A JPH08289965 A JP H08289965A
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JP
Japan
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player
prize
balls
gaming machine
game
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JP9714795A
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English (en)
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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
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Ace Denken KK
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Ace Denken KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特定入賞口へ入賞し易く、しかも遊技店側と遊
技者側との利益配分のバランスをうまくとることがで
き、遊技者に十分な満足を与えると共に、安定かつ健全
な経営状態を維持できるようにした売上利益還元方法と
その装置を提供すること。 【構成】遊技機10の特定入賞口13は、盤面11上の
所定箇所に設けられたメイン入賞口14と、その左右近
傍にそれぞれ設けられたサブ入賞口15,15とから成
る。また、遊技者が指定する金額に応じて払い戻された
パチンコ球の数を貸出個数とし、遊技者がパチンコ機2
0から遊技により獲得したパチンコ球の数を景品個数と
し、前記貸出個数に対する景品個数の割合を割数として
設定し、割数調整手段により前記割数を任意に調整する
ことで、各パチンコ機20の稼動により得られた売上実
績から所定割合の利益分を差し引いた残りを遊技者に還
元する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機を備えた遊技店
における営業上の利益配分に関する方法とその装置に関
するものであり、各遊技機の稼動により得られた売上実
績から所定割合の利益分を差し引いた残りを遊技者に還
元するという売上利益還元方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のパチンコホールに代表される遊技
店では、いわゆる第1種遊技機(フィーバー機)が、そ
の可変表示手段としての液晶ディスプレイに表示される
絵柄の視覚的面白さから脚光を浴びている。かかる第1
種遊技機は、遊技盤面にある特定入賞口への球の入賞に
基づき、遊技者に所定数の球を払い戻すと共に、特別価
値を発生させ得る液晶ディスプレイにおける絵柄合せ遊
技が開始されるパチンコ機である。
【0003】液晶ディスプレイは、遊技盤面の略中央部
に目立つように配されている。また、特定入賞口は通
常、球1個がやっと入り得る大きさのものであり、容易
には入賞しないように設定されている。また、特定入賞
口の周辺に、これと同等の入賞口が設けられている場合
もあるが、特定入賞口からは比較的離れており、特定入
賞口への入賞を逸した球を受け入れる確立は非常に低か
った。ところが遊技者は、専ら特定入賞口へ球を入れる
ことに苦労しつつも夢中となるのが普通であった。
【0004】また、遊技店においては、遊技機の稼動に
より得られた売上から諸経費や税金等を差し引いた利益
を上げるために様々な工夫がなされているが、要は如何
に多数の遊技者を店に引き付けられるかの問題に帰結す
る。遊技者を店に引き付ける方法としては、主に遊技者
の射幸心をより十分に煽れるような新規遊技機の導入等
がある。
【0005】ところで、各種パチンコ機等の遊技機に関
しては、遊技業界の健全化の見地より、風俗営業法の規
則等に基づく様々な規制が定められており、かかる規制
に鑑みて、例えば射幸性の高すぎるような遊技機に対し
ては、販売中止や、使用禁止等のいわゆる自主規制も随
時行なわれていた。最近では、連続的に大当りを発生さ
せるいわゆる「連チャン機」が自主規制の対象となった
等の例がある。
【0006】また、新機導入の他に、営業上の利益を上
げる方法としては遊技機における割数設定がある。ここ
で割数とはパチンコ機では、景品球数÷貸戻球数×10
0で計算されるものであり、遊技者に球を貸し出す際の
単価を1個4円で計算するとすれば、遊技者からの店に
対する交換単価が例えば1個2.5円の場合、諸経費を
考慮しない単純計算で4÷2.5=1.6のため割数が
16割で±ゼロ収支の基準となる。このような計算基準
に基づき、例えば遊技盤面上の釘を遊技者にとって厳し
く、すなわち入賞しにくいように調整する等して、より
収益率の高い割数を設定することもできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来のパチンコ機では、特定入賞口が小さく非
常に入賞しにくく、また、特定入賞口の周囲にある同等
の入賞口にも入賞しにくいから、専ら特定入賞口への入
賞を狙って遊技を行なう遊技者の興趣を損なうおそれが
あり、また、見た目にも面白い絵柄合せ遊技が滅多に実
行されないのでは、遊技者を視覚的に一層発奮させるこ
とも困難であるという問題点があった。
【0008】その一方で、特定入賞口へ入賞し易くする
と、頻繁に絵柄合せ遊技が実行されることになり、絶え
ずいわゆるフィーバー状態となり、遊技客は特定入賞口
へ球を入れるための労力が軽減され、液晶ディスプレイ
に表示される絵柄合せの内容を十分に楽しめるが、遊技
店としては営業上の利益を上げるべく、適当な割数調整
が求められることになる。
【0009】また、前述したような新規遊技機の導入に
よる利益増大方法では、折角新たに導入を検討した遊技
機が遊技業界の健全化という名目の下、すぐさま規制対
象となる虞れも十分にあり、新装開店の計画が無駄にな
ったり、そもそもコストアップの要因となるという問題
点があった。
【0010】更に、遊技機における割数設定により営業
上の利益を上げようとして、割数を店側に有利に設定す
ると一時的に利益が上がっても、その分、損をした遊技
者の客足が遠のいてしまい結局、店側の損失を導いた
り、逆に遊技者を店に引き付けるべく、割数を客側に有
利に設定しすぎると赤字を招いたりする等、という問題
点があった。
【0011】すなわち、従来、遊技店側と遊技者側との
利益配分のバランスをうまくとり、結果として店側の利
益増大を招くような基準となる明確なシステムは存在せ
ず、遊技業界内においては、安定かつ健全な経営状態を
維持できるような従来にない斬新なシステムの出現が切
望されていた。
【0012】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、遊技機の特定入賞口
へ入賞し易くすることにより、ゲーム性を高めて遊技者
の期待感や射幸心を十分に満たすことができ、また、遊
技機の稼動により得られた売上実績から所定割合の利益
分を差し引いた残りを遊技者に還元することにより、遊
技店側と遊技者側との利益配分のバランスをうまくとる
ことができ、遊技者に十分な満足を与えると共に、安定
かつ健全な経営状態を維持できるようにした売上利益還
元方法とその装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項に存す
る。
【0014】[1] 盤面(11)上の可変表示手段
(20)により絵柄合せ遊技が行なわれ、その表示結果
が所定条件を満たすと特別価値が発生する遊技機(1
0)を備えた遊技店において、前記遊技機(10)の稼
動により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元方法であっ
て、前記遊技機(10)は、盤面(11)上に設けられ
たメイン入賞口(14)とその左右近傍に設けられメイ
ン入賞口(14)への入賞を逸した球を受け入れる一対
のサブ入賞口(15,15)とから成り、入賞毎に前記
絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口(13)と、該特
定入賞口(13)への入賞に基づき遊技者に所定数の球
を払い戻す計数手段(30)とを具備して成り、遊技者
が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出個数と
し、遊技者が前記遊技機(10)から遊技により獲得し
た球数を景品個数とし、前記貸出個数に対する景品個数
の割合を割数として設定し、前記遊技機(10)の特定
入賞口(13)への入賞に基づき計数手段(30)から
払い戻される球数を増減させ、前記割数を任意に調整す
ることで、遊技機(10)の稼動により得られた売上実
績から所定割合の利益分を差し引いた残りを遊技者に還
元することを特徴とする売上利益還元方法。
【0015】[2] 盤面(11)上の可変表示手段
(20)により絵柄合せ遊技が行なわれ、その表示結果
が所定条件を満たすと特別価値が発生する遊技機(1
0)を備えた遊技店において、前記遊技機(10)の稼
動により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元方法であっ
て、前記遊技機(10)は、盤面(11)上に設けられ
たメイン入賞口(14)とその左右近傍に設けられメイ
ン入賞口(14)への入賞を逸した球を受け入れる一対
のサブ入賞口(15,15)とから成り、入賞毎に前記
絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口(13)と、該特
定入賞口(13)への入賞に基づき遊技者に所定数の球
を払い戻す計数手段(30)とを具備して成り、遊技者
が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出個数と
し、遊技者が前記遊技機(10)から遊技により獲得し
た球数を景品個数とし、前記貸出個数に対する景品個数
の割合を割数として設定し、前記遊技機(10)の特定
入賞口(13)への入賞に基づき計数手段(30)から
払い戻される球数を増減させ、前記割数を任意に調整す
ることで、単位期間毎に当該期間内の売上実績から所定
割合の利益分を差し引いた残りを、遊技者に還元するこ
とを特徴とする売上利益還元方法。
【0016】[3] 盤面(11)上の可変表示手段
(20)により絵柄合せ遊技が行なわれ、その表示結果
が所定条件を満たすと特別価値が発生する遊技機(1
0)を備えた遊技店において、前記遊技機(10)の稼
動により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元方法であっ
て、前記遊技機(10)は、盤面(11)上に設けられ
たメイン入賞口(14)とその左右近傍に設けられメイ
ン入賞口(14)への入賞を逸した球を受け入れる一対
のサブ入賞口(15,15)とから成り、入賞毎に前記
絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口(13)と、該特
定入賞口(13)への入賞に基づき遊技者に所定数の球
を払い戻す計数手段(30)とを具備して成り、遊技者
が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出個数と
し、遊技者が前記遊技機(10)から遊技により獲得し
た球数を景品個数とし、前記貸出個数に対する景品個数
の割合を割数として設定し、前記遊技機(10)の特定
入賞口(13)への入賞に基づき計数手段(30)から
払い戻される球数を増減させ、前記割数を任意に調整す
ることで、一の単位期間内の売上実績から所定割合の利
益分を差し引いた残りを、次に続く単位期間内に遊技者
に還元することを特徴とする売上利益還元方法。
【0017】[4] 盤面(11)上の可変表示手段
(20)により絵柄合せ遊技が行なわれ、その表示結果
が所定条件を満たすと特別価値が発生する遊技機(1
0)を備えた遊技店において、前記遊技機(10)の稼
動により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元方法であっ
て、前記遊技機(10)は、盤面(11)上に設けられ
たメイン入賞口(14)とその左右近傍に設けられメイ
ン入賞口(14)への入賞を逸した球を受け入れる一対
のサブ入賞口(15,15)とから成り、入賞毎に前記
絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口(13)と、該特
定入賞口(13)への入賞に基づき遊技者に所定数の球
を払い戻す計数手段(30)とを具備して成り、遊技者
が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出個数と
し、遊技者が前記遊技機(10)から遊技により獲得し
た球数を景品個数とし、前記貸出個数に対する景品個数
の割合を割数として設定し、予め複数の単位期間にわた
る売上実績の各単位期間毎の平均値をとり、前記遊技機
(10)の特定入賞口(13)への入賞に基づき計数手
段(30)から払い戻される球数を増減させ、前記割数
を任意に調整することで、単位期間毎に前記平均値から
所定割合の利益分を差し引いた残りを、遊技者に還元す
ることを特徴とする売上利益還元方法。
【0018】[5] 盤面(11)上の可変表示手段
(20)により絵柄合せ遊技が行なわれ、その表示結果
が所定条件を満たすと特別価値が発生する遊技機(1
0)を備えた遊技店において、前記遊技機(10)の稼
動により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装置であっ
て、前記遊技機(10)は、盤面(11)上に設けられ
たメイン入賞口(14)とその左右近傍に設けられメイ
ン入賞口(14)への入賞を逸した球を受け入れる一対
のサブ入賞口(15,15)とから成り、入賞毎に前記
絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口(13)と、該特
定入賞口(13)への入賞に基づき遊技者に所定数の球
を払い戻す計数手段(30)と、該計数手段により払い
戻される球数を調整できる戻球制御手段(40)とを具
備して成り、遊技者が指定する金額に応じて払い戻され
た球数を貸出個数として計数する貸出個数計数手段
(2)と、遊技者が前記遊技機(10)から遊技により
獲得した球数を景品個数として計数する景品個数計数手
段(30,36/60)と、前記売上実績から所定割合
の利益分を差し引いた残りを遊技者に還元するために設
定した割数の目標値を記憶し、前記貸出個数計数手段
(2)及び景品個数計数手段(30,36/60)から
の信号に基づき実際上の割数の現状値を計算し、該現状
値を前記目標値に近似させるべく前記遊技機(10)の
戻球制御手段(40)に信号を出力する制御手段(5
0)と、を有することを特徴とする売上利益還元装置。
【0019】[6] 盤面(11)上の可変表示手段
(20)により絵柄合せ遊技が行なわれ、その表示結果
が所定条件を満たすと特別価値が発生する遊技機(1
0)を備えた遊技店において、前記遊技機(10)の稼
動により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装置であっ
て、前記遊技機(10)は、盤面(11)上に設けられ
たメイン入賞口(14)とその左右近傍に設けられメイ
ン入賞口(14)への入賞を逸した球を受け入れる一対
のサブ入賞口(15,15)とから成り、入賞毎に前記
絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口(13)と、該特
定入賞口(13)への入賞に基づき遊技者に所定数の球
を払い戻す計数手段(30)と、該計数手段により払い
戻される球数を調整できる戻球制御手段(40)とを具
備して成り、遊技者が指定する金額に応じて払い戻され
た球数を貸出個数として計数する貸出個数計数手段
(2)と、遊技者が前記遊技機(10)から遊技により
獲得した球数を景品個数として計数する景品個数計数手
段(30,36/60)と、単位期間毎に売上実績から
所定割合の利益分を差し引いた残りを遊技者に還元する
ために設定した割数の目標値を記憶し、各単位期間内に
て前記貸出個数計数手段(2)及び景品個数計数手段
(30,36/60)からの信号に基づき実際上の割数
の現状値を計算し、前記現状値を目標値に近似させるべ
く前記遊技機(10)の戻球制御手段(40)に信号を
出力する制御手段(50)と、を有することを特徴とす
る売上利益還元装置。
【0020】[7] 盤面(11)上の可変表示手段
(20)により絵柄合せ遊技が行なわれ、その表示結果
が所定条件を満たすと特別価値が発生する遊技機(1
0)を備えた遊技店において、前記遊技機(10)の稼
動により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装置であっ
て、前記遊技機(10)は、盤面(11)上に設けられ
たメイン入賞口(14)とその左右近傍に設けられメイ
ン入賞口(14)への入賞を逸した球を受け入れる一対
のサブ入賞口(15,15)とから成り、入賞毎に前記
絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口(13)と、該特
定入賞口(13)への入賞に基づき遊技者に所定数の球
を払い戻す計数手段(30)と、該計数手段により払い
戻される球数を調整できる戻球制御手段(40)とを具
備して成り、遊技者が指定する金額に応じて払い戻され
た球数を貸出個数として計数する貸出個数計数手段
(2)と、遊技者が前記遊技機(10)から遊技により
獲得した球数を景品個数として計数する景品個数計数手
段(30,36/60)と、一の単位期間内における売
上実績と遊技者への還元割合とに基づき設定した割数の
目標値を記憶し、次に続く単位期間にて前記貸出個数計
数手段(2)及び景品個数計数手段(30,36/6
0)からの信号に基づき実際上の割数の現状値を計算
し、前記現状値を目標値に近似させるべく前記遊技機
(10)の戻球制御手段(40)に信号を出力する制御
する制御手段(50)と、を有することを特徴とする売
上利益還元装置。
【0021】[8] 盤面(11)上の可変表示手段
(20)により絵柄合せ遊技が行なわれ、その表示結果
が所定条件を満たすと特別価値が発生する遊技機(1
0)を備えた遊技店において、前記遊技機(10)の稼
動により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装置であっ
て、前記遊技機(10)は、盤面(11)上に設けられ
たメイン入賞口(14)とその左右近傍に設けられメイ
ン入賞口(14)への入賞を逸した球を受け入れる一対
のサブ入賞口(15,15)とから成り、入賞毎に前記
絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口(13)と、該特
定入賞口(13)への入賞に基づき遊技者に所定数の球
を払い戻す計数手段(30)と、該計数手段により払い
戻される球数を調整できる戻球制御手段(40)とを具
備して成り、遊技者が指定する金額に応じて払い戻され
た球数を貸出個数として計数する貸出個数計数手段
(2)と、遊技者が前記遊技機(10)から遊技により
獲得した球数を景品個数として計数する景品個数計数手
段(30,36/60)と、予め複数の単位期間にわた
る売上実績の各単位期間毎の平均値をとり、該平均値と
遊技者への還元割合とに基づき設定した割数の目標値を
記憶し、単位期間毎に前記貸出個数計数手段(2)及び
景品個数計数手段(30,36/60)からの信号に基
づき実際上の割数の現状値を計算し、前記現状値を目標
値に近似させるべく前記遊技機(10)の戻球制御手段
(40)に信号を出力する制御手段(50)と、を有す
ることを特徴とする売上利益還元装置。
【0022】[9] 盤面(11)上の可変表示手段
(20)により絵柄合せ遊技が行なわれ、その表示結果
が所定条件を満たすと特別価値が発生する遊技機(1
0)を備えた遊技店において、前記遊技機(10)の稼
動により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装置であっ
て、前記遊技機(10)は、盤面(11)上に設けられ
たメイン入賞口(14)とその左右近傍に設けられメイ
ン入賞口(14)への入賞を逸した球を受け入れる一対
のサブ入賞口(15,15)とから成り、入賞毎に前記
絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口(13)と、該特
定入賞口(13)への入賞に基づき遊技者に所定数の球
を払い戻す計数手段(30)と、該計数手段により払い
戻される球数を調整できる戻球制御手段(40)とを具
備して成り、遊技者が指定する金額に応じて払い戻され
た球数を貸出個数として計数する貸出個数計数手段
(2)と、遊技者が前記遊技機(10)から遊技により
獲得した球数を景品個数として計数する景品個数計数手
段(30,36/60)と、一営業時間内にて、該時間
内における売上実績と遊技者への還元割合とに応じて設
定した目標還元分を記憶し、前記貸出個数計数手段
(2)と景品個数計数手段(30,36/60)とから
の信号に基づき、前記遊技機(10)の戻球制御手段
(40)に信号を出力して前記目標還元分を遊技者に還
元し、かつ前記一営業時間が終了した時点で前記目標還
元分を未だ還元してない場合、該未還元分を次の営業時
間内における目標還元分に加算して遊技者に還元する制
御手段(50)と、を具備して成ることを特徴とする売
上利益還元装置。
【0023】[10] 盤面(11)上の可変表示手段
(20)により絵柄合せ遊技が行なわれ、その表示結果
が所定条件を満たすと特別価値が発生する遊技機(1
0)を備えた遊技店において、前記遊技機(10)の稼
動により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装置であっ
て、前記遊技機(10)は、盤面(11)上に設けられ
たメイン入賞口(14)とその左右近傍に設けられメイ
ン入賞口(14)への入賞を逸した球を受け入れる一対
のサブ入賞口(15,15)とから成り、入賞毎に前記
絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口(13)と、該特
定入賞口(13)への入賞に基づき遊技者に所定数の球
を払い戻す計数手段(30)と、該計数手段により払い
戻される球数を調整できる戻球制御手段(40)とを具
備して成り、遊技者が指定する金額に応じて払い戻され
た球数を貸出個数として計数する貸出個数計数手段
(2)と、遊技者が前記遊技機(10)から遊技により
獲得した球数を景品個数として計数する景品個数計数手
段(30,36/60)と、前の営業時間内における売
上実績と遊技者への還元割合とに応じて設定した目標還
元分を記憶し、後の営業時間にて、前記貸出個数計数手
段(2)及び景品個数計数手段(30,36/60)か
らの信号に基づき、前記遊技機(10)の戻球制御手段
(40)に信号を出力して前記目標還元分を遊技者に還
元し、かつ前記後の営業時間が終了した時点で前記目標
還元分を未だ還元してない場合、該未還元分を次の営業
時間内における目標還元分に加算して遊技者に還元する
制御手段(50)と、を具備して成ることを特徴とする
売上利益還元装置。
【0024】[11] 盤面(11)上の可変表示手段
(20)により絵柄合せ遊技が行なわれ、その表示結果
が所定条件を満たすと特別価値が発生する遊技機(1
0)を備えた遊技店において、前記遊技機(10)の稼
動により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装置であっ
て、前記遊技機(10)は、盤面(11)上に設けられ
たメイン入賞口(14)とその左右近傍に設けられメイ
ン入賞口(14)への入賞を逸した球を受け入れる一対
のサブ入賞口(15,15)とから成り、入賞毎に前記
絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口(13)と、該特
定入賞口(13)への入賞に基づき遊技者に所定数の球
を払い戻す計数手段(30)と、該計数手段により払い
戻される球数を調整できる戻球制御手段(40)とを具
備して成り、遊技者が指定する金額に応じて払い戻され
た球数を貸出個数として計数する貸出個数計数手段
(2)と、遊技者が前記遊技機(10)から遊技により
獲得した球数を景品個数として計数する景品個数計数手
段(30,36/60)と、複数の営業時間にわたる売
上実績の各営業時間毎の平均値をとり、該平均値と遊技
者への還元割合とに応じて設定した目標還元分を記憶
し、各営業時間内にて、前記貸出個数計数手段(2)及
び景品個数計数手段(30,36/60)からの信号に
基づき、前記遊技機(10)の戻球制御手段(40)に
信号を出力して前記目標還元分を遊技者へ還元し、かつ
各営業時間が終了した時点で前記目標還元分を未だ還元
してない場合、該未還元分を次の営業時間内における目
標還元分に加算して遊技者に還元する制御手段(50)
と、を具備して成ることを特徴とする売上利益還元装
置。
【0025】[12] 前記制御手段(50)からの信
号に基づき、前記未還元分を確認可能に表示する表示手
段(70)を有することを特徴とする請求項9,10又
は11記載の売上利益還元装置。
【0026】[13] 前記表示手段(70)は、各遊
技機(10)のうちの未還元遊技機(10)毎における
未還元分の割合を目視可能に表示する表示画面から成る
ことを特徴とする請求項12記載の売上利益還元装置。
【0027】[14] 盤面(11)上の可変表示手段
(20)により絵柄合せ遊技が行なわれ、その表示結果
が所定条件を満たすと特別価値が発生する遊技機(1
0)を備えた遊技店において、前記遊技機(10)の稼
動により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装置であっ
て、前記遊技機(10)は、盤面(11)上に設けられ
たメイン入賞口(14)とその左右近傍に設けられメイ
ン入賞口(14)への入賞を逸した球を受け入れる一対
のサブ入賞口(15,15)とから成り、入賞毎に前記
絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口(13)と、該特
定入賞口(13)への入賞に基づき遊技者に所定数の球
を払い戻す計数手段(30)と、該計数手段により払い
戻される球数を調整できる戻球制御手段(40)とを具
備して成り、遊技者が指定する金額に応じて払い戻され
た球数を貸出個数として計数する貸出個数計数手段
(2)と、遊技者が前記遊技機(10)から遊技により
獲得した球数を景品個数として計数する景品個数計数手
段(30,36/60)と、一営業時間内にて、前記貸
出個数計数手段(2)と景品個数計数手段(30,36
/60)とからの信号に基づき、前記遊技機(10)の
戻球制御手段(40)に信号を出力して売上実績から所
定割合の利益分を差し引いた残りを遊技者に還元する制
御手段(50)と、前記営業時間の終了前のある時点に
おいて、前記売上実績から所定割合の利益分を差し引い
た残りを未だ遊技者に還元してない遊技機(10)があ
る場合、前記制御手段(50)からの信号に基づき、該
未還元遊技機(10)を遊技者に知らしめる案内手段
(80)と、を具備して成ることを特徴とする売上利益
還元装置。
【0028】[15] 前記案内手段(80)は、各遊
技機(10)毎に設けられた表示ランプから成ることを
特徴とする請求項14記載の売上利益還元装置。
【0029】[16] 前記案内手段(80)は、各遊
技機(10)のうちの未還元遊技機(10)を特定可能
に表示する表示画面から成ることを特徴とする請求項1
4記載の売上利益還元装置。
【0030】[17] 前記遊技機(10)は、その可
変表示手段(20)による絵柄合せ遊技の実行中または
特別価値の発生中に、新たに球が前記特定入賞口(1
3)へ入賞した場合、その入賞数分の絵柄合せ遊技の実
行を所定回数を限度として一時保留し、保留された遊技
の未実行回数を外部に表示する遊技保留手段(22,4
0)を有し、前記戻球制御手段(40)は、前記遊技保
留手段(22,40)により外部に表示された未実行回
数に応じて、前記計数手段(30)から払い戻される球
数を調整できるように構成されたことを特徴とする請求
項5,6,7,8,9,10,11,12,13,1
4,15または16記載の売上利益還元装置。
【0031】[18] 前記遊技機(10)は、その可
変表示手段(20)における絵柄合せ遊技の1回当りの
実行時間を調整できる表示制御手段(40)を有するこ
とを特徴とする請求項5,6,7,8,9,10,1
1,12,13,14,15,16または17記載の売
上利益還元装置。
【0032】[19] 前記一対のサブ入賞口(15,
15)の上方に障害釘(16)を配し、該障害釘(1
6)を調整することで、一対のサブ入賞口(15,1
5)に対する球の入賞条件を変更するよう構成したこと
を特徴とする5,6,7,8,9,10,11,12,
13,14,15,16,17または18記載の売上利
益還元装置。
【0033】
【作用】本発明に係る遊技店における売上利益還元方法
によれば、遊技機(10)を備えた遊技店において、遊
技機(10)の稼動により得られた売上実績から所定割
合の利益分を差し引いた残りを遊技者に還元する。ここ
で売上実績とは、ある一定期間において遊技者が遊技店
に支払った実際上の金額であり、例えば、球貸し機に投
入された金額の総計として算出される。
【0034】前記売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に還元するとは、具体的には例え
ば、単純に売上実績のうちの75%を遊技者に還元する
ということである。かかる還元割合の設定上、諸経費や
税金等の費用は考慮しないものとする。遊技店が売上実
績のうちの25%を確保できれば、通常そこから諸経費
や税金等を差し引いても十分な利得を得ることができ
る。
【0035】そして、前記売上実績の一部を遊技者に還
元するには、割数を任意に調整することで実行する。割
数の調整の前提として、先ず最初に遊技者が指定する金
額に応じて払い戻された球数を貸出個数とし、遊技者が
遊技機(10)から遊技により獲得した球数を景品個数
とし、前記貸出個数に対する景品個数の割合を割数とし
て設定する。
【0036】このように設定された割数を適宜調整する
ことで、遊技店側で最終的に獲得する利益や、かかる利
益分を前記売上実績から差し引いて遊技者に還元すべき
額を任意に調整することが可能である。割数の調整は、
遊技機(10)の特定入賞口(13)への入賞に基づき
計数手段(30)から払い戻される球数を増減させるこ
とにより容易に行なうことができる。
【0037】前記遊技機(10)の特定入賞口(13)
は、メイン入賞口(14)とその左右近傍に設けられメ
イン入賞口(14)への入賞を逸した球を受け入れる一
対のサブ入賞口(15,15)とから成るため、従来一
般の特定入賞口に比べて格段に入賞し易い。従って、特
定入賞口(13)に入賞させること自体に遊技者はさほ
ど労力を要さず、頻繁に前記計数手段(30)からは球
が払い戻され、また可変表示手段(20)による絵柄合
せ遊技が実行される。このような度重なる特定入賞口
(13)への入賞により、遊技者の期待感も高まる。
【0038】前述した売上利益還元方法を実施する前記
[5]項の装置によれば、貸出個数計数手段(2)によ
って、遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数
が貸出個数として計数される。また、景品個数計数手段
(30,36/60)によって、遊技者が遊技機(1
0)から遊技により獲得した球数が景品個数として計数
される。各個数に関する信号は制御手段(50)に出力
される。また、制御手段(50)により前記売上実績か
ら所定割合の利益分を差し引いた残りを遊技者に還元す
るために設定された割数の目標値が記憶される。
【0039】前記制御手段(50)により、貸出個数計
数手段(2)及び景品個数計数手段(30,36/6
0)からの信号に基づき実際上の割数の現状値が計算さ
れ、更に現状値を目標値に近似させるべく前記遊技機
(10)の戻球制御手段(40)に信号が出力される。
戻球制御手段(40)が制御手段(50)からの信号を
入力すると、前記特定入賞口(13)への入賞に基づき
計数手段(30)から払い戻される球数が適宜増減さ
れ、それにより現状値が容易に調整される。なお、計数
手段(30)により払い戻される球数は、メイン入賞口
(14)またはサブ入賞口(15,15)への入賞に応
じて別々に調整できるようにすればよい。
【0040】前記[6]項の装置の制御手段(50)に
よれば、単位期間内にて前記貸出個数計数手段(2)及
び前記景品個数計数手段(30,36/60)からの信
号に基づき実際上の割数の現状値が計算され、更に現状
値を目標値に近似させるべく前述したと同様に計数手段
(30)から払い戻される球数が制御される。遊技者へ
の利益の還元は、前記単位期間内であれば所定パターン
に従って規則的に、或は変則的に還元してもよい。例え
ば、前記単位期間が1日(正確には1日内の営業時間
内)である場合、午前、午後、夜間というように分けた
りして、時間によって割数が大きくなったり、逆に小さ
くなったりして、単位期間終了の間際になって、最終的
には平均して所定の目標値となるように制御してもよ
い。
【0041】それにより、遊技者はある時には遊技にお
いて大勝したり、逆に大敗するような場合もあり、一種
のギャンブル性としての興趣を高めることが可能とな
り、遊技者の欲求を十分に満たすことができる。しか
も、遊技店側としては新規遊技機(10)の導入等に頼
ることなく、より多数の遊技者を店に引き付けることが
できる。
【0042】また、前記[7]項の装置の制御手段(5
0)によれば、一の単位期間内における売上実績と遊技
者への還元割合とに基づく割数の目標値が記憶され、次
に続く単位期間にて、前記貸出個数計数手段(2)及び
景品個数計数手段(30,36/60)からの信号に基
づき実際上の割数の現状値が計算され、現状値を目標値
に近似させるべく前記割数調整手段の動作が制御され
る。
【0043】また、前記[8]項の装置の制御手段(5
0)によれば、予め複数の単位期間にわたる売上実績の
各単位期間毎の平均値がとられ、該平均値と遊技者への
還元割合とに基づく割数の目標値が記憶され、単位期間
毎に、前記貸出個数計数手段(2)及び景品個数計数手
段(30,36/60)からの信号に基づき実際上の割
数の現状値が計算され、現状値を目標値に近似させるべ
く前述したと同様に計数手段(30)から払い戻される
球数が制御される。
【0044】また、前記[9]項の装置によれば、その
制御手段(50)により、一営業時間内における売上実
績と遊技者への還元割合(例えば75%)とに応じて目
標還元分が設定され記憶される。そして制御手段(5
0)は、前記一営業時間内にて前記貸出個数計数手段
(2)及び景品個数計数手段(30,36/60)から
の信号や前記目標還元分の各データを基に、前記計数手
段(30)から払い戻される球数を制御する。
【0045】それにより、一営業時間内にて前記目標還
元分が遊技者に還元されるように調整されるが 一営業
時間が終了した時点で前記目標還元分が未だ還元されて
ない場合には、更に前記制御手段(50)によって、一
営業時間内の未還元分が次の営業時間内における目標還
元分に加算して遊技者に還元されるように制御される。
【0046】また、前記[10]項の装置によれば、そ
の制御手段(50)により、前の営業時間内における売
上実績と遊技者への還元割合(例えば75%)とに応じ
て目標還元分が設定され記憶される。そして制御手段
(50)は、後の営業時間内にて前記貸出個数計数手段
(2)及び景品個数計数手段(30,36/60)から
の信号や前記目標還元分の各データを基に、前記計数手
段(30)から払い戻される球数を制御する。
【0047】それにより、前の営業時間(例えば前日)
の目標還元分が、その後の営業時間(例えば本日)内に
て遊技者に還元されるように調整されるが、後の営業時
間が終了した時点で前記目標還元分が未だ還元されてな
い場合には、更に前記制御手段(50)によって、未還
元分が次の営業時間内における目標還元分に加算して遊
技者に還元されるように制御される。
【0048】更に、前記[11]項の装置によれば、そ
の制御手段(50)により、複数の営業時間にわたる売
上実績の各営業時間毎の平均値がとられ、該平均値と遊
技者への還元割合(例えば75%)とに応じて目標還元
分が設定され記憶される。そして制御手段(50)は、
各営業時間内にて前記貸出個数計数手段(2)及び景品
個数計数手段(30,36/60)からの信号や前記目
標還元分の各データを基に、前記計数手段(30)から
払い戻される球数を制御する。
【0049】それにより、例えば数日間の営業時間毎の
売上実績の平均値等に基づき設定された目標還元分が、
各営業時間(例えば本日)内にて遊技者に還元されるよ
うに調整されるが、後の営業時間が終了した時点で前記
目標還元分が未だ還元されてない場合には、更に前記制
御手段(50)によって、未還元分が次の営業時間内に
おける目標還元分に加算して遊技者に還元されるように
制御される。
【0050】前述した前記[9]〜[11]項の装置が
その制御手段(50)からの信号に基づき、営業時間が
終了した時点での未還元分を確認可能に表示する表示手
段(70)を有する場合には、前記未還元を営業上のデ
ータとして有効に活用することができる。かかる表示手
段(70)を、遊技機(10)のうちの未還元遊技機
(10)毎における未還元分の割合を目視可能に表示す
る表示画面から構成すれば、遊技機(10)毎における
還元割合等の特性を容易かつ迅速に知ることができ、例
えば遊技店における営業方針を定める際の指針等として
十分に役立てることも可能である。
【0051】また、前記[14]項の装置によれば、一
営業時間の終了前のある時点(例えば、終了1時間前
等)において、前記売上実績から所定割合の利益分を差
し引いた残りを未だ遊技者に還元してない遊技機(1
0)がある場合、制御手段(50)からの信号に基づき
案内手段(80)によって、未還元遊技機(10)が遊
技者に知らされる。従って遊技者は、遊技における入賞
確立が高い未還元遊技機(10)を容易に特定すること
ができる。
【0052】案内手段(80)が遊技機(10)毎に設
けられた表示ランプから成る場合、遊技者は何ら操作を
することなく、ただ店内を歩くだけで容易に前記表示ラ
ンプの点灯を見て未還元遊技機(10)を特定すること
ができる。また、前記案内手段(80)が、遊技機(1
0)のうちの未還元遊技機(10)を特定可能に表示す
る表示画面から成る場合、遊技者は表示画面を見たその
場ですぐに、どれが未還元遊技機(10)であるかを特
定することができる。
【0053】なお、前記割数調整に際しては、遊技機
(10)が所定条件下にて絵柄合せ遊技の実行を所定回
数を限度として一時保留し、その未実行回数を表示する
遊技保留手段(22,40)を有する場合、前記戻球制
御手段(40)が未実行回数に応じて前記計数手段(3
0)から払い戻される球数を調整できるように設定する
と、入賞状態に応じたより適切な割数調整が可能とな
る。
【0054】また、前記可変表示手段(20)における
絵柄合せ遊技の1回当りの実行時間を調整できる表示制
御手段(40)を有する場合、かかる時間調整により特
別価値の発生頻度をある程度制御することができ、これ
によっても割数を調整することができる。更に、前記一
対のサブ入賞口(15,15)の上方に障害釘(16)
を配し、該障害釘(16)を調整することで、一対のサ
ブ入賞口(15,15)に対する球の入賞条件、例えば
入賞確率の他、メイン入賞口(14)に弾かれた球がサ
ブ入賞口(15)に入るまでの時間等を変更することに
よっても、適切な割数調整が可能となる。
【0055】以上のような各種の売上利益還元方法や、
その装置によれば、遊技店側にとっては、売上実績から
所定割合の利益分を確保することにより、確実に一定の
利益を得ることができ、一方遊技者側にとっても、店側
の売上実績から前記利益分を差し引いた残りが還元され
るから、例えば遊技により十分な遊技媒体を獲得できる
機会がある程度保証される等により、十分な満足感を得
ることができる。しかも店側としては、遊技者の欲求を
満たすことにより、新規遊技機の導入等に頼ることな
く、より多数の遊技者を店に引き付けることが可能であ
る。
【0056】
【実施例】以下、図面に基づき本発明である売上利益還
元装置の各種実施例を説明する。図1〜図6は本発明の
第1実施例、第2実施例、及び第3実施例を共通して示
している。第1〜3実施例に係る装置は、何れも遊技機
としてのパチンコ機10を複数備えた遊技店において、
各パチンコ機10の稼動により得られた売上実績から所
定割合の利益分を差し引いた残りを遊技者に還元するも
のである。各装置は、遊技者に対する利益の還元を割数
調整により実行する点で共通するが、かかる割数調整を
行なう制御手段50(のプログラム)が互いに異なって
いる。以下、順に説明する。
【0057】第1実施例に係る売上利益還元装置は、予
め設定された単位期間内にて、各パチンコ機10の稼動
により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し引
いた残りを遊技者に還元するものである。すなわち、単
位期間として定めた1日、数日、または1カ月単位で、
その単位期間内の売上実績を集計すると共に、その単位
期間内にて遊技者に売上実績の一部を還元するように構
成されている。
【0058】図1に示すように本装置は、複数のパチン
コ機10を列設して成るパチンコ島(図示せず)におい
て、各パチンコ機10に隣接した球貸し機1に内蔵され
た貸出個数計数手段としての貸出球計数機2と、景品個
数計数手段としての各球計数機30,36(or60)
と、各パチンコ機10毎に設けられた遊技管理コンピュ
ータ40、それに各パチンコ機10等を集中管理する制
御手段50を具備して成る。
【0059】球貸し機1、パチンコ機10、及び各球計
数機30,36,60は、それぞれ信号線を介して制御
手段50としての管理用コンピュータ50aに接続され
ている。なお、図1中では、球貸し機1やパチンコ機1
0は1台ずつしか示してないが、実際は多数の球貸し機
1やパチンコ機10がそれぞれ信号線を介して管理用コ
ンピュータ50aに接続されている。
【0060】図2に示すように、パチンコ機10は、遊
技者がハンドル12を回転操作することにより盤面11
上に球を打ち出し、打球の入賞を競うものである。かか
るパチンコ機10は、球が特定入賞口13へ入賞する
と、遊技者に所定数の球を払い戻すと共に、可変表示手
段としての液晶ディスプレイ20の表示内容が変化し、
その変化後の表示結果が所定条件を満たすと、価値発生
手段としての可変入賞口21により特別価値(一般に大
当りと称する。)が発生する機種である。
【0061】盤面11の略中央部には、前記液晶ディス
プレイ20が配設されており、その下方には特定入賞口
13が配設されている。また、特定入賞口13の下方に
は前記可変入賞口21が配置され、その他、盤面11の
適所には、球を弾く数多の釘、各種役物、それに各種入
賞口やアウト口等が配置されている。一方、盤面11の
裏側には、特定入賞口13への入賞に基づき遊技者に所
定数の球を払い戻す計数手段としての戻球計数機30
や、遊技全般を制御するための遊技管理コンピュータ4
0が内設されている。なお、盤面11の下側には、遊技
に供する球を入れる前皿18や、前皿18から溢れる球
を貯留する下皿19が設けられている。
【0062】図2に示すように、特定入賞口13は、液
晶ディスプレイ20の真下中央に設けられたメイン入賞
口14と、その左右近傍にそれぞれ設けられた一対のサ
ブ入賞口15,15とを具備して成る。特定入賞口13
を成す各入賞口14,15,15は、それぞれ球1個分
を受け入れ得る程度の大きさに開口しているが、メイン
入賞口14への入賞を逸した球は、一対のサブ入賞口1
5,15に丁度受け入れられて入賞するように配されて
いる。すなわち、特定入賞口13は、メイン入賞口14
とサブ入賞口15,15との組み合わせにより、盤面1
1略中央付近のより広いエリアを通過する球を受け入れ
るよう設定されている。
【0063】また、一対のサブ入賞口15,15の上方
には比較的密に障害釘16,16…が配されており、こ
れらの障害釘16を調整することで、一対のサブ入賞口
15,15に対する球の入賞条件を変更できるようにな
っている。ここで入賞条件とは、一対のサブ入賞口1
5,15に対する入賞確率や、メイン入賞口14に弾か
れた球が障害釘16に弾かれつつサブ入賞口15に入る
までの時間の長短等である。
【0064】メイン入賞口14やサブ入賞口15の内側
には、それぞれ球の入賞を検知する入賞検知スイッチ1
4a,15a(図3参照)が設けられている。かかる入
賞検知スイッチ14a,15aは入賞球を検知してON
になると、それぞれ入賞信号を遊技管理コンピュータ4
0に出力するように接続されている。入賞検知スイッチ
14a,15aは、具体的には例えば光センサ、近接セ
ンサ、或は磁気センサ等の各種センサにより構成すれば
よい。
【0065】図4に示すように、計数手段としての戻球
計数機30は、特定入賞口13等に球が入賞すると、後
述する遊技管理コンピュータ40からの指令に基づき所
定数の球を払い戻するように信号線を介して接続されて
いる。更に詳しく言えば、図3に示すように戻球計数機
30は、外周にパチンコ球が1個づつ嵌入する凹部33
が形成されたスプロケット32を、球ガイド34内に望
ませて回転自在に配設し、球ガイド34内に上部から供
給されて自重で落下しようとする球がスプロケット32
の凹部33に係合してスプロケット32の回転を伴って
落下するよう構成されている。
【0066】かかる戻球計数機30は、パチンコ球の払
出個数が指令値に近付くまでは、パチンコ球を連続的に
排出すべくスプロケット32をパチンコ球の重量に任せ
て連続的に回転させ、払出個数が指令値に近付くと、ス
プロケット32の回転を、スプロケット32の凹部33
の一つ分に相当する微少角回転と停止とが交互に繰返さ
れる間欠回転に切換え、払出個数が指令値に達したとき
に、このスプロケット32の間欠回転を停止して、指令
値どおりの数のパチンコ球を払い戻すものである。
【0067】可変表示手段としての液晶ディスプレイ2
0は、特定入賞口13、すなわちメイン入賞口14また
は一対のサブ入賞口15,15の何れかに球が入賞する
と、後述する遊技管理コンピュータ40からの信号に基
づき、遊技者に有利な特別価値を発生させ得る「絵柄合
せ遊技」を行なうものである。ここで絵柄合せ遊技と
は、液晶ディスプレイ20の画面上に数字、記号等の絵
柄が例えば3列にスクロール表示され、乱数抽選による
スクロール停止後に選択された数字等の絵柄が、所定の
条件として例えば「7,7,7」のぞろ目等、予め定め
た当り態様となった際、価値発生手段としての可変入賞
口21による特別価値が発生するまでの一連の遊技過程
である。
【0068】可変入賞口21は、前記液晶ディスプレイ
20の表示結果が所定条件を満たした場合、遊技管理コ
ンピュータ40からの信号に基づき所定時間内に一定回
数だけ開閉を繰り返すように設定されている。この可変
入賞口21の開閉により、遊技者は短時間に多量のパチ
ンコ球を獲得することができる。更に詳しく言えば可変
入賞口21は、後述する遊技管理コンピュータ40から
の価値発生信号に基づき、所定時間(例えば29秒)に
亘って開いた後、短時間(例えば2〜3秒)だけ閉じる
ような特別価値の発生動作を所定ラウンド回数(例えば
16回)まで続けるように設定されている。これが特別
価値となる。
【0069】図2に示すように遊技管理コンピュータ4
0は、戻球計数機30により払い戻される球数をメイン
入賞口14またはサブ入賞口15への入賞に応じて別々
に調整できる戻球制御手段と、絵柄合せ遊技の実行中ま
たは特別価値の発生中に、新たに球が前記特定入賞口1
3へ入賞した場合、その入賞数分の絵柄合せ遊技の実行
を所定回数を限度として一時保留する遊技保留手段、そ
れに絵柄合せ遊技の1回当りの実行時間を調整できる表
示制御手段を実現するものである。
【0070】更に具体的に言えば、図4に示すように、
遊技管理コンピュータ40は、主として戻球計数機30
や各種役物等の動作を制御し、前記戻球制御手段及び遊
技保留手段としての機能を含む遊技制御部40aと、主
として前記液晶ディスプレイ20の表示内容や表示時間
等を制御し、前記表示制御手段としての機能を含む表示
制御部40bとから成る。遊技制御部40aは、CPU
41,ROM42,RAM43を少なくとも含み、同様
に遊技制御部40bも、CPU44,ROM45,RA
M46を少なくとも含むように構成されている。なお、
遊技制御部40aと表示制御部40bとはデータ・バス
等を介して互いに連結されている。
【0071】遊技制御部40aのCPU41には、前述
した入賞検知スイッチ14a,15a、可変入賞口2
1、戻球計数機30、それに後述する保留表示ランプ2
2等が接続されている。ROM42には、可変入賞口2
1等を制御する遊技制御プログラムデータや、各種役物
への入賞を演出する装飾ランプの点灯パターン、スピー
カーからの音声の発生パターン等の固定データが記憶さ
れている。
【0072】また、RAM43には、前記入賞検知スイ
ッチ14a,15aからの信号に基づき戻球計数機30
より払い戻される球数データ等が一時的に記憶されるよ
うになっている。かかる球数データは適宜書き換え可能
であり、また保留表示ランプ22に表示された未実行回
数に応じて、点灯ランプ数(未実行回数)が多いときは
払い戻される戻球数が少なくなり(1個あるいはゼロ
等)、逆に点灯ランプ数が少ないときは戻球数(通常は
最高6個等)が多くなるように調整されるべくプログラ
ムしてもよいものである。
【0073】一方、表示制御部40bのCPU44は、
ROM45に格納された表示制御プログラムデータに従
って、前記液晶ディスプレイ20おける表示内容の制御
を行なうものである。かかるCPU44には前記液晶デ
ィスプレイ20が接続されている。ROM45は、液晶
ディスプレイ20の表示内容を制御する表示制御プログ
ラムデータ等の固定データを格納するものである。
【0074】RAM46は、前記CPU44で生成され
る各種絵柄や、それら表示時間、すなわち絵柄合せ遊技
の1回当りの実行時間等に関する各種のデータを一時的
に記憶するものであり、適宜書き換え調整することも可
能である。なお、RAM46の各種絵柄データは、前記
CPU41やCPU44からの指令に基づき読み出さ
れ、液晶ディスプレイ20に所定時間出力されるように
設定されている。
【0075】また、盤面11上には、前記遊技制御部4
0aと共に遊技保留手段を構成する保留表示ランプ22
が設けられている。ここで遊技保留手段とは、前記液晶
ディスプレイ20による絵柄合せ遊技の実行中または特
別価値の発生中に、新たに球が特定入賞口13へ入賞し
た場合、その入賞数分の絵柄合せ遊技の実行を所定回数
を限度として一時保留し、保留された遊技の未実行回数
を外部に表示するものである。
【0076】保留表示ランプ22は、遊技制御部40a
からの指令に基づき、該遊技制御部40aのRAM43
に記憶された未実行回数を点灯表示するよう設定されて
いる。図1に示すように、保留表示ランプ22は具体的
には4個の表示ランプを有し、未実行の絵柄合せ遊技の
権利は4つまで保留可能となっている。すなわち、未実
行回数に相当する数の表示ランプが点灯すべく制御され
るものである。
【0077】保留されていた絵柄合せ遊技が実行された
場合、その実行回数が前記未実行回数から減算されて遊
技制御部40aに更新記憶され、その回数が保留表示ラ
ンプ22に新たに表示されるようになっている。また、
権利が最高値の4つまで保留されている状態では、再
度、特定入賞口13に球が入っても、この入賞により発
生すべき権利は破棄されるように設定されている。
【0078】パチンコ機10には、前記戻球計数機30
の他に入球を計数するための入球計数機36も設けられ
ている。入球計数機36の具体的構成は、図3に示した
戻球計数機30と同等のものである。ここで入球とは、
遊技に供すべくパチンコ機10内に導入されたパチンコ
球であり、戻球とは、前記特定入賞口13を含む各種入
賞口への入賞に基づき遊技者へ賞出されたパチンコ球で
ある。
【0079】従って、戻球数から入球数を引いた球数
が、遊技者が遊技により獲得した景品個数となる。入球
計数機36や戻球計数機30は、その計数結果を遊技デ
ータとして管理用コンピュータ50aに出力すべく接続
されている。各パチンコ機10毎に個別に景品球数を算
出処理する場合には、前記入球計数機36及び戻球計数
機30、正確には更に戻球数から入球数を引いて各パチ
ンコ機10毎の景品個数を計算する管理用コンピュータ
50aをも含めたものが景品個数計数手段となる。
【0080】また、数台のパチンコ機10,10…をま
とめた例えば遊技機島毎に、かかる島単位で一括して割
数の調整を行なうような場合には、島の適所に配設され
た景品球計数機60により実際に計数処理された球の個
数を景品個数と想定し、割数を計算するように設定して
もよい。この場合は景品球計数機60が景品個数計数手
段となる。
【0081】図1に示すように、球貸し機1は、遊技者
が指定する金額に応じて、内蔵された貸出球計数機2に
より金額相当の遊技媒体であるパチンコ球を払い戻すも
のである。球貸し機1により払い戻される球の数は、貸
出球計数機2によって貸出個数として計数され、その信
号が管理用コンピュータ50aに出力されるよう設定さ
れている。なお、貸出球計数機2の具体的構成は、前述
した戻球計数機30(図3参照)と同等のものである 景品球計数機60は、遊技者により導入された多量のパ
チンコ球を、図示省略した内部の光センサ、近接センサ
等により迅速に計数するものである。この景品球計数機
60も、その計数結果を景品個数データとして出力すべ
く管理用コンピュータ50aに接続されている。なお、
景品球計数機60は、景品個数が記されたレシートやカ
ード等の記録媒体を遊技者へ発行するように構成されて
いる。
【0082】図1に示すように管理用コンピュータ50
aは、遊技店におけるパチンコ島等を集中的に管理制御
するものである。前述した球貸し機1、パチンコ機1
0、及び景品球計数機60等は、それぞれ信号線を介し
て管理用コンピュータ50aに接続されている。この管
理用コンピュータ50aは、予め設定された単位期間
(例えば1日,数日,1か月等)内にて、さらに細かい
所定のチェック時間(例えば30分等)毎に割数を算出
するためのCPU51と、割数の計算式等が記憶された
ROM52と、設定スイッチ55により設定された目標
値が書き込まれたRAM53とを有している。
【0083】更に詳しく言えば、RAM53は、単位期
間内の売上実績から所定割合の利益分を差し引いた残り
を遊技者に還元すべく適宜設定された割数を目標値とし
て記憶するものである。設定スイッチ55は、前記目標
値を遊技店側が任意に変更設定するためのスイッチであ
り、例えば、単位期間毎に売上実績のうちの75%を遊
技者に還元するような場合、かかる還元割合に対応する
割数の目標値を適宜設定できるものである。
【0084】また、ROM52に記憶された割数の計算
式は、本実施例では(景品個数)÷(貸出個数)×10
0と定義されている。なお、景品個数は、前記景品球計
数機60からのデータ信号としてCPU51に入力され
る。或はCPU51にて入球計数機36や戻球計数機3
0からの各信号に基づき計算するようにしてもよい。ま
た、貸出個数は、貸出球計数機2からのデータ信号とし
てCPU51に入力されるようになっている。
【0085】CPU51は、単位期間内にてチェック時
間毎に貸出球計数機2及び景品球計数機60等からの各
信号に基づき実際上の割数を現状値として計算し、該現
状値をRAM53に記憶された目標値に近似させるべ
く、前記遊技管理コンピュータ40に信号を出力し、特
定入賞口13への入賞に基づき戻球計数機30から払い
戻される球数を適宜増減制御するようにプログラムされ
ている。
【0086】次に第1実施例に係る売上利益還元装置の
作用を説明する。本実施例に係る売上利益還元装置によ
れば、遊技店において予め設定された単位期間(以下、
1日として説明する。)内に、各パチンコ機10の稼動
により得られた売上実績から所定割合の利益分を差し引
いた残りを遊技者に還元することができる。ここで売上
実績とは、1日内において遊技者が遊技店に支払った実
際上の金額であり、球貸し機1に投入された金額の総計
として算出される。
【0087】売上実績から所定割合の利益分を差し引い
た残りを遊技者に還元するとは、本実施例では、所定割
合の利益分を売上実績の25%と定め、従って単純に売
上実績のうちの75%を遊技者に還元するという考えを
とる。かかる還元割合の設定上、諸経費や税金等の費用
は考慮しないものとする。すなわち、遊技店が売上実績
のうちの25%を確保できれば、通常そこから諸経費や
税金等を差し引いても、十分な利得を得ることができる
と仮定する。
【0088】売上実績の75%の遊技者への還元は、割
数を任意に調整することで実行する。以下、これについ
て図6のフローチャートに従い説明する。先ず最初に、
売上実績のうちの75%を遊技者に還元すると決めた場
合、かかる還元割合に対応する割数を目標値として、予
め設定スイッチ55により設定する(図6ステップ
1)。このとき、図7に示すように目標値は、1日内に
おける売上実績や前記還元割合等の各種データに基づい
て決められたパターン波形(図7中のL1,L2)に沿
って、経時的に変動するようにしてもよい。
【0089】すなわち、遊技者への利益の還元は、1日
内であれば一定パターン(図7中でL0)に従って還元
してもよく、或は変則的に還元してもよい。或は、1日
内おいて午前、午後、夜間というように分けたり、昼間
と夜とに分けたりして、かかる細分化された時間によっ
ては、割数が大きくなったり、逆に小さくなったりし
て、1日の営業終了間際になって最終的には平均して所
定の目標値(図7中のA値)となるように制御してもよ
い。
【0090】前記単位期間としての1日内にて、パチン
コ機10が稼動する(図6のステップ2)に際しては、
遊技者は予め球貸し機1により投入金額分に相当する球
を得る。このとき、球貸し機1からは投入金額の信号が
出力され、貸出球計数機2からは貸出個数に関する信号
が管理用コンピュータ50aに出力される。次にパチン
コ機10の稼動について説明する。
【0091】本パチンコ機10では、絵柄合せ遊技の表
示結果が所定条件を満たすと特別価値が発生するため、
遊技者は特定入賞口13へ入賞させることに夢中となる
が、前記特定入賞口13によれば、そのメイン入賞口1
4に球が入らなくても入賞を逸した球がサブ入賞口1
5,15に入るため、さほど苦労することなく入賞が可
能となり、頻繁に絵柄合せ遊技が実行される。
【0092】それにより、遊技者には液晶ディスプレイ
20に表示される絵柄合せの内容を視覚的にも十分に楽
しめるゆとりが生じ、また、度重なる入賞によって遊技
者の期待感も高まり、より一層と遊技者を引付けること
ができる。前記特定入賞口13へ球が入賞すると、遊技
者に所定数の球が払い戻される。すなわち、入賞すると
各入賞検知スイッチ14a,15aはONとなり、別々
に入賞信号を遊技管理コンピュータ40の遊技制御部4
0aに出力する。続いて遊技制御部40aは、各入賞検
知スイッチ14a,15aに対応した払出信号を戻球計
数機30へ出力し、戻球計数機30から所定数の球が前
皿18に戻し球として払い戻される。
【0093】特定入賞口13への1回の入賞に基づき戻
球計数機30から実際に払い戻される戻球の数は、例え
ば、メイン入賞口14に入賞した場合は6個で、サブ入
賞口15に入賞した場合は1個等という具合に、各入賞
口14,15に応じて別々に調整することができる。ま
た、入賞し易い分、最初から少なめ(従来の6個に対し
て0〜4個等)に設定するなど、RAM43に記憶され
た球数データを適宜書き換えることで、任意に調整する
ことができる。
【0094】或は保留表示ランプ22に表示された未実
行回数に応じて、点灯ランプ数(未実行回数)が4つの
とき戻球数はメイン入賞口14で1個、サブ入賞口15
でゼロ、点灯ランプ数が3つのとき戻球数はメイン入賞
口14で2個、サブ入賞口15で1個、点灯ランプ数が
2つのとき戻球数はメイン入賞口14で3〜4個、サブ
入賞口15で1個、点灯ランプ数が1またはゼロのとき
戻球数はメイン入賞口14で5〜6個、サブ入賞口15
で1個等と、遊技管理コンピュータ40の戻球制御手段
により自由に適宜調整することができる。
【0095】このように戻球数を適宜調整することによ
り、後述する割数を自由に調整することができる。その
前に絵柄合せ遊技についても図5に基づき簡単に説明す
る。遊技の進行中に球が特定入賞口13に入賞すると
(ステップ1でY)、入賞検知スイッチ15は入賞信号
を遊技管理コンピュータ40に出力する。このときに、
液晶ディスプレイ20による絵柄合せ遊技の進行中等で
ない場合には(ステップ2でY)、遊技管理コンピュー
タ40からの指令に基づき液晶ディスプレイ20による
絵柄合せ遊技が実行される(ステップ3)。
【0096】未実行の絵柄合せ遊技の権利が保留されて
いる場合(ステップ6でY)にも、遊技管理コンピュー
タ40からの指令に基づき液晶ディスプレイ20による
絵柄合せ遊技が実行される(ステップ3)。このとき実
行された未実行回数は、図2に示す保留表示ランプ22
の一部消灯により減算表示される。絵柄合せ遊技の進行
中に、球が特定入賞口13に入賞した場合には(ステッ
プ2でN)、最高4回まで絵柄合せ遊技が保留される
(ステップ7)。このときの未実行回数は、保留表示ラ
ンプ22の一部表示ランプの点灯により加算表示され
る。なお、権利が最高値の4つまで保留されている状態
で特定入賞口13に球が入っても、この入賞により発生
すべき権利は自動的に破棄される。
【0097】液晶ディスプレイ20による絵柄合せ遊技
の実行(ステップ3)は、遊技管理コンピュータ40の
表示制御部40bにより制御される。先ず液晶ディスプ
レイ20の画面上に3つの数字や記号等の絵柄が上下方
向に連続的に流れる如くスクロール表示される。そし
て、所定時間スクロール表示された後、表示結果たる絵
柄群(例えば「7,7,7」等)が確定される。スクロ
ール停止による表示結果の確定は、一般には遊技管理コ
ンピュータ40により抽出された乱数等に基づいて無作
為に選択される。
【0098】表示結果が予め表示制御部40bのROM
45に記憶されている特定の組み合わせになった場合
に、いわゆる大当りとなって遊技管理コンピュータ40
から可変入賞口21へ価値発生信号が出力される。可変
入賞口21に、遊技管理コンピュータ40からの価値発
生信号が入力すると特別価値が発生する(ステップ
5)。すなわち、可変入賞口21は所定時間(例えば2
9秒)に亘って開いた後、短時間(例えば2〜3秒)だ
け閉じる。このような特別価値の発生動作が所定ラウン
ド回数(例えば16回)まで続けられる。
【0099】次に、パチンコ機10の稼動中における割
数調整(図6でステップ3)について説明する。かかる
割数は、単位期間としての1日内にてチェック時間t毎
に管理用コンピュータ50aからの指令に基づき調整さ
れる。すなわち、管理用コンピュータ50aのCPU5
1は、各計数機2,30,36等から出力される各デー
タ信号に基づき、チェック時間t毎に、逐次実際上の割
数の現状値を計算する。計算はROM52に記憶された
計算式に基づき実行される。
【0100】続いてCPU51は、現状値とRAM53
に記載された目標値との偏差を算出し、かかる偏差に基
づきパチンコ機10内の遊技管理コンピュータ40に調
整信号を出力する。調整信号を入力した遊技管理コンピ
ュータ40では、その遊技制御部40aの戻球制御手段
により、特定入賞口13への入賞に基づき戻球計数機3
0から払い戻される球数が自動的に増減調整される。
【0101】例えば、特定入賞口13のメイン入賞口1
4への入賞により払い戻される球数が当初3個だった場
合に、現状値が目標値を越えると、現状値を抑えるべく
戻し球数はより少ない1個に自動的に調整される。逆に
現状値が目標値より低ければ、現状値を高めるべく戻し
球数はより多い6個に自動的に調整される。このような
戻し球数の増減によって、遊技者が遊技により獲得でき
る景品個数を多くしたり、或は少なくしたりする等の操
作が可能であり、結果として割数を適宜調整することが
できる。
【0102】また、前記戻し球数を増減させることな
く、例えば、遊技管理コンピュータ40の表示制御手段
により、前述した液晶ディスプレイ20における絵柄合
せ遊技の1回当りの実行時間を調整すれば、特別価値の
発生頻度をある程度制御することができ、これによって
も割数を調整することができる。また、一対のサブ入賞
口15,15の上方に配した障害釘16,16…を調整
することで、一対のサブ入賞口15,15に対する球の
入賞条件、例えば入賞確率の他、メイン入賞口14に弾
かれた球が障害釘16に弾かれつつサブ入賞口15に入
るまでの時間等を変更することによっても、適切な割数
調整が可能となる。
【0103】以上のようなパチンコ機10の割数の調整
によって(図6中のステップ3)、単位期間内にて最終
的には遊技者に遊技店の売上実績のうちの75%が還元
される(図6中のステップ4)。このように本実施例に
係る売上利益還元装置の実施による売上利益還元方法に
より、遊技店側にとっては、売上実績から所定割合の利
益分を確保することにより、確実に一定の利益を得るこ
とができる。
【0104】一方、遊技者側にとっても、店側の売上実
績から前記利益分を差し引いた残りが確実に還元され、
しかも還元が変則的に行なわれれば、遊技者はある時に
は遊技において大勝したり、逆に大敗するような場合も
あり、一種のギャンブル性としての興趣を高めることが
可能となり、遊技者の欲求を十分に満たすことができ
る。しかも、遊技店側としては新規遊技機の導入等に頼
ることなく、より多数の遊技者を店に引き付けることが
できる。なお、前述した単位期間は1日に限定されるも
のではなく、2〜3日等の数日としたり、或は1カ月と
様々に設定することができる。
【0105】次に、第2実施例に係る売上利益還元装置
を説明する。本実施例に係る装置は、前日(一の単位期
間)に各パチンコ機10の稼動により得られた売上実績
から所定割合の利益分を差し引いた残りを、本日(次に
続く単位期間)に各パチンコ機10毎に遊技者に還元す
るものである。
【0106】図1に示すように売上利益還元装置は、前
記第1実施例と同様に、貸出個数計数手段としての貸出
球計数機2と、景品個数計数手段としての球計数機3
0,36(or60)と、各パチンコ機10毎に設けら
れた遊技管理コンピュータ40、それに各パチンコ機1
0等を集中管理する制御手段50を具備して成る。球貸
し機1、パチンコ機10、及び各計数機30,36,6
0は、それぞれ信号線を介して制御手段50としての管
理用コンピュータ50bに接続されている。なお、前記
第1実施例と同一の部位については重複した説明を省略
する。
【0107】管理用コンピュータ50bは、前記管理用
コンピュータ50aと同様に、遊技店におけるパチンコ
島等を集中的に管理制御するものであるが、そのRAM
53には、前日の売上実績から所定割合の利益分を差し
引いた残りを遊技者に本日還元するために予め定めた割
数が目標値として記憶されるように設定されている。目
標値は、前日の売上と遊技者に対する還元割合(75
%)とに基づき設定すればよい。設定スイッチ55は、
前記目標値を遊技店側が任意に変更設定するためのスイ
ッチであり、例えば、売上実績のうちの還元割合を75
%から80%に変更するようなときに、かかる還元割合
に対応する割数を適宜設定できるものである。
【0108】次に第2実施例に係る売上利益還元装置の
作用を説明する。本実施例に係る売上利益還元装置の使
用によれば、前日に各パチンコ機10の稼動により得ら
れた売上実績から25%の利益分を差し引いた残り75
%を、本日中に各パチンコ機10毎に遊技者に還元する
ことができる。
【0109】すなわち、先ず最初に売上実績のうちの7
5%を遊技者に還元すると決めた場合、かかる還元割合
に対応する割数を目標値として設定し(図6中のステッ
プ1)、管理用コンピュータ50bのRAM53に記憶
させる。目標値は、管理用コンピュータ50bによって
前日の売上実績と前記還元割合(75%)とに基づき設
定すればよい。設定スイッチ55によれば、売上実績の
うちの還元割合を75%から80%に変更して遊技者に
還元するようなとき、かかる還元割合に対応する割数を
再度設定し直すことが容易にできる。
【0110】遊技者が着いてパチンコ機10が稼動する
と(図6中のステップ2)、本日の営業時間内にて管理
用コンピュータ50bからの指令に基づき、各パチンコ
機10毎に割数が調整される(図6中の ステップ
3)。次に、パチンコ機10による割数の調整について
説明する。本日の営業時間内おいて、管理用コンピュー
タ50bのCPU51は、貸出球計数機2や景品球計数
機60等から出力される各データ信号に基づき、前記営
業時間内おける細かなチェック時間毎に、逐次実際上の
割数を現状値として計算する。
【0111】続いてCPU51は、現状値とRAM53
に記載された目標値との偏差を算出し、かかる偏差に基
づきパチンコ機10内の遊技管理コンピュータ40に調
整信号を出力する。調整信号を入力した遊技管理コンピ
ュータ40では、前記第1実施例と同様に遊技制御部4
0bの戻球制御手段によって、特定入賞口13への入賞
に基づき戻球計数機30から払い戻される球数が自動的
に増減調整される。このようなパチンコ機10の割数調
整によって(図6中のステップ3)、最終的に遊技者に
は前日の売上実績のうちの75%が各パチンコ機10毎
に本日還元される(図6中のステップ4)。
【0112】なお、本実施例における単位期間は1日に
限定されるものではなく、例えば1日の営業時間内にお
ける2時間と設定すれば、いわば2時間おきに売上実績
の一部が遊技者に還元されることになり、短サイクルで
いわゆるダービー状態を演出することができる。この場
合も、割数を予め定められたパタン波形に沿って変動す
るよう設定したりして、2時間が経過する度に結果とし
て割数の平均値を調整できるようにしてもよい。
【0113】次に、第3実施例に係る売上利益還元装置
を説明する。本実施例に係る装置は、各パチンコ機10
毎に数日間(複数の単位期間)にわたる売上実績の各日
毎の平均値をとり、この平均値の75%を、毎日各パチ
ンコ機10毎に遊技者に還元するように構成してもよ
い。
【0114】本実施例では、前記管理用コンピュータ5
0a,50bのプログラムを一部変更した管理用コンピ
ュータ50cにより、各パチンコ機10毎に数日間にわ
たる売上実績の平均値を算出するようにし、該平均値と
遊技者への還元割合とに基づく割数の目標値を記憶させ
る。
【0115】更に詳しく言えば、各パチンコ機10毎の
売上実績は、各パチンコ機10に対応する球貸し機1か
ら出力され、それを例えば過去4,5日分程度記憶させ
た後に1日当りの平均値を算出するようにする。この平
均値と、還元割合として定めた例えば75%とをかけ合
わせたものを割数の目標値とする。
【0116】そして、日々の営業時間内において前記第
1,2実施例と同様に、所定のチェック時間毎に計算さ
れる現状値を前記目標値に近似させるべく、特定入賞口
13への入賞に基づく戻し球数を増減調整するようにす
ればよい。それにより、遊技店は日々安定した利益を確
保でき、一方の遊技者も十分に遊技を楽しむことができ
る。
【0117】図8及び図9は本発明の第4実施例、第5
実施例、及び第6実施例を共通して示している。第4実
施例に係る売上利益還元装置は、複数の遊技機としての
パチンコ機10を備えた遊技店において、一営業時間
(一日の営業開始時から営業終了時まで)内にて、各パ
チンコ機10の稼動により得られた売上実績のうちの目
標還元分を遊技者に還元し、かつ一営業時間が終了した
時点での未還元分があれば次の営業時間内の目標還元分
に加算して還元するものである。
【0118】目標還元分とは、一営業時間内の売上実績
から所定割合の利益分を差し引いた残りであり、具体的
には一営業時間内の売上実績と遊技者への還元割合とに
応じて、例えば前記売上実績の75%等と設定される。
遊技者に対する目標還元分の還元は、前記各種実施例と
同様に割数調整により実行される。なお、制御手段を除
き前記各種実施例と共通する部位については同一符号を
付し、重複した説明は省略する。
【0119】図8に示すように、本実施例における制御
手段としての管理用コンピュータ50dは、一営業時間
内にて所定のチェック時間(例えば30分等)毎の実際
の割数を算出する機能等を備えたCPU51と、割数の
計算式等が記憶されたROM52と、目標還元分や未還
元分等が記憶されるRAM53を有している。詳しく言
えば、CPU51は一営業時間内での所定のチェック時
間毎に、球貸し機1からの信号に基づき売上実績を集計
し、その売上実績と遊技者への還元割合とに応じて目標
還元分を算出し、該目標還元分に基づき割数の目標値を
適宜設定する機能を有する。この目標値はRAM53に
記憶されるようになっている。
【0120】また、CPU51は、一営業時間内にてチ
ェック時間毎に実際上の割数の現状値を計算し、該現状
値を、RAM53に記憶された前記目標値に後述する加
算割数を加えた値に近似させるように、特定入賞口13
への入賞に基づく戻し球の数を増減調整すべくプログラ
ムされている。更にCPU51は、一営業時間が終了し
た時点で前記目標還元分を未だ還元していない場合、そ
の未還元分を次の営業時間内における目標還元分に加算
して遊技者に還元するようにプログラムされている。す
なわち、CPU51は、その日の営業時間が終了した時
点で、一営業時間内に蓄積された各種データに基づき、
その日の各パチンコ機10毎における未還元分の割合を
算出し、該未還元分に応じて翌日の目標値に加算すべき
割数の加算値を適宜設定する機能をも有している。
【0121】図8に示すように、管理用コンピュータ5
0dには、前記未還元分を確認可能に表示する表示手段
としての表示画面70を接続してもよい。表示画面70
は、営業時間の終了後にCPU51からの指令に基づ
き、各パチンコ機10のうちの未還元パチンコ機10毎
における未還元分の割合を目視可能に表示するものであ
る。かかる表示画面70は通常のCRT画面や、液晶画
面から成る。
【0122】表示画面70の具体的な表示内容は、パチ
ンコ機10がm台あるとして(台番号n=1〜m)、例
えば台番号毎に、設定上還元すべき利益に対し実際には
還元しきれなかった利益の割合を、『1…20%,2…
5%,〜,m…10%』等と表示するように設定すれば
よい。なお、表示手段としての表示画面70にキーボー
ド等の操作手段を設けて、かかる操作手段の操作によっ
て前記未還元分の割合等が表示されるように構成しても
よい。
【0123】次に第4実施例に係る売上利益還元装置の
作用を説明する。本装置によれば、本日の営業時間内
に、各パチンコ機10の稼動により得られた売上実績の
うちの目標還元分を遊技者に還元でき、かつ本日の営業
時間が終了した時点で未還元分があれば、翌日の営業時
間内に、該翌日の目標還元分に加算して遊技者に確実に
還元することができる。例えば、その日の売上実績の7
5%を目標還元分とする場合、以下のように割数の調整
によって還元が実行される。以下、主として図9に示す
フローチャートに基づき説明する。
【0124】先ず最初に、売上実績のうちの75%を遊
技者に還元すると決めた場合、かかる還元割合を予め設
定スイッチ55により設定しておく。すると、管理用コ
ンピュータ50dのCPU51により、一営業時間内で
の所定のチェック時間毎に、球貸し機1からの信号に基
づき売上実績がその都度集計され、その売上実績の75
%が目標還元分として算出される。この目標還元分に基
づき割数の目標値が適宜設定されて、RAM53に記憶
される(ステップ1)。なお、RAM53には、前日の
営業時間終了時における未還元分に応じて設定された割
数の加算値も記憶されている。
【0125】本日の営業時間内にて、遊技者が着いてパ
チンコ機10が稼動すると(ステップ2)、チェック時
間毎に管理用コンピュータ50dからの指令に基づき、
各パチンコ機10毎に割数が調整される(ステップ
3)。すなわち、本日の営業時間内においては、管理用
コンピュータ50dのCPU51は、貸出球計数機2や
入球計数機36等から出力される各データ信号に基づ
き、チェック時間毎に、逐次実際上の割数の現状値を計
算する。計算はROM52に記憶された計算式に基づき
実行される。
【0126】続いてCPU51は、前記現状値と、前記
目標値に加算値を加えた合計値との偏差を算出し、かか
る偏差に基づきパチンコ機10内の遊技管理コンピュー
タ40に調整信号を出力する。調整信号を入力した遊技
管理コンピュータ40では、前記各実施例と同様に遊技
制御部40bの戻球制御手段によって、特定入賞口13
への入賞に基づき戻球計数機30から払い戻される球数
が自動的に増減調整される。
【0127】以上のようなパチンコ機10の割数の調整
によって(ステップ3)、一営業時間内にて売上実績の
うちの75%が目標還元分として遊技者に還元されるが
(ステップ4)、実際上は一営業時間が終了した時点で
前記目標還元分が未だ還元されてない場合も有り得る。
かかる場合には、管理用コンピュータ50dからの指令
に基づき、表示画面70に、各パチンコ機10のうちの
未還元パチンコ機10毎における未還元分の割合が、例
えば台番号順に、1…20%,2…5%,〜,m…10
%等と目視可能に表示される(ステップ5)。
【0128】それにより、未還元分を明確に把握するこ
とができ、営業上のデータとして有効に活用することが
できる。すなわち、各パチンコ機10毎における還元割
合等の特性を容易かつ迅速に知ることができ、例えば遊
技店における営業方針を定める際の指針等として十分に
役立てることも可能である。
【0129】更に、前述した本日の営業時間内の未還元
分は、管理用コンピュータ50dにより翌日の営業時間
内における目標還元分に加算して遊技者に還元される
(ステップ6)。すなわち、管理用コンピュータ50d
のCPU51は、本日の営業時間が終了した時点で、蓄
積された各種データに基づき、本日の各パチンコ機10
毎における未還元分の割合を算出し、該未還元分に応じ
て翌日の割数の目標値に加算すべき加算値を適宜設定す
る。そして、翌日の営業時間内においても、前述した如
くCPU51により、現状値と、目標値に加算値を加え
た合計値との偏差が算出され、かかる偏差に基づく割数
調整により未還元分が還元される。
【0130】次に、第5実施例に係る売上利益還元装置
を説明する。本実施例に係る売上利益還元装置は、前日
(前)の営業時間内にて各パチンコ機10の稼動により
得られた売上実績のうち例えば75%を目標還元分とし
て、本日(後)の営業時間内に遊技者に還元し、かつ本
日の営業時間が終了した時点で未還元分があれば、翌日
(次)の営業時間内の目標還元分に加算して還元するも
のである。
【0131】本実施例は、制御手段50である管理用コ
ンピュータ50eのCPU51により、前日の売上実績
と遊技者への還元割合とに応じて目標還元分が算出さ
れ、該目標還元分に基づき割数の目標値を適宜設定され
る点において、前記第4実施例とは異なる。これは、前
記管理用コンピュータのプログラムを一部変更すること
により容易に実現できる。管理用コンピュータ50e以
外の構成は、第4実施例と同様に図8及び図9に示すも
のであり、重複した説明は省略する。また、目標還元分
やこれに加算する未還元分の実際上の還元は、前記第4
実施例とほぼ同様に、割数の調整により実行される。
【0132】このような第5実施例によれば、目標還元
分が前日の売上実績に基づき定められるから、予め目標
還元分に応じた割数の目標値を、例えば所定のパタン波
形に沿って変動するよう設定することが容易であり、遊
技に変化を持たせてある種のギャンブルとしての興趣を
高めることができる。
【0133】次に、第6実施例に係る売上利益還元装置
を説明する。本実施例に係る売上利益還元装置は、数日
間(複数の営業時間)にわたる売上実績の各日毎の平均
値をとり、この平均値の例えば75%を目標還元分とし
て、毎日遊技者に還元し、かつ本日の営業時間が終了し
た時点での未還元分があれば、翌日の営業時間内の目標
還元分に加算して還元するものである。
【0134】本実施例では、制御手段50である管理用
コンピュータ50fにより、各パチンコ機10毎に数日
間(例えば4,5日)にわたる売上実績の平均値を算出
するようにし、該平均値と遊技者への還元割合とに応じ
て目標還元分を設定し、該目標還元分に基づき割数の目
標値を適宜設定するようにすればよい。このような第6
実施例によれば、目標還元分がある程度平均化されるか
ら、遊技店は日々安定した利益を確実に確保できる。
【0135】図10は本発明の第7実施例を示してい
る。本実施例に係る装置は、各パチンコ機10毎に設け
られた案内手段を具備して成る。案内手段は、パチンコ
機10の正面上部に設けられた表示ランプ80である。
かかる表示ランプ80は、管理用コンピュータ50gか
らの信号に基づき、営業時間の終了前のある時点(例え
ば終了1時間前)になると、売上実績から所定割合の利
益分を差し引いた残りを未だ遊技者に還元してないパチ
ンコ機(未還元遊技機)10に設けられたもののみが点
灯し、未還元パチンコ機10であることを遊技者に知ら
しめる目印となるものである。
【0136】管理用コンピュータ50gのCPU51は
前述した各実施例と共通する割数調整の他に、営業時間
の終了前のある時点(例えば終了1時間前)になると、
売上実績から所定割合の利益分を差し引いた残りを未だ
遊技者に還元してないパチンコ機(未還元遊技機)10
をチェックし、該未還元パチンコ機10がある場合にそ
の表示ランプ80に点灯信号を出力するようにもプログ
ラムされている。
【0137】このような第7実施例によれば、一営業時
間の終了前のある時点(例えば、終了1時間前等)にな
ると、管理用コンピュータ50gは、売上実績から所定
割合の利益分を差し引いた残りを未だ遊技者に還元して
ないパチンコ機10をチェックし、かかる未還元パチン
コ機10がある場合その表示ランプ80に点灯信号を出
力する。
【0138】そして、点灯信号を受けた表示ランプ80
は所定の表示態様に点灯する。それにより、遊技者は何
ら操作をすることなく、ただ店内を歩くだけで容易に前
記表示ランプ80の点灯を見て未還元パチンコ機10、
すなわち残りの営業時間内にて入賞し易いパチンコ機1
0を特定でき、満足感のある遊技を楽しむことが可能と
なる。
【0139】前記案内手段は表示ランプ80に限定され
るものではなく、例えば各パチンコ機10のうちの未還
元パチンコ機10を遊技者の操作等に基づいて集中的に
表示する表示画面(図8参照)から構成してもよい。す
なわち、表示画面が管理用コンピュータ50gから信号
を受けると、その画面内にパチンコ機10を特定するた
めの番号と、該番号に対応して未還元パチンコ機10で
ある旨を現す記号(例えば〇印)等を表示するように設
定すればよい。
【0140】このような表示は、遊技者の操作に基づい
て初めて画面上に現れるようにしてもよく、また、未還
元であるか否かの区別だけでなく、未還元の割合等も数
値データ等として具体的に表示されるように設定しても
よい。遊技者は表示画面を見たその場ですぐに、どれが
未還元パチンコ機10であるかを特定することができ
る。
【0141】なお、各パチンコ機10毎に売上実績を集
計して、この売上実績の一部を各パチンコ機10毎に遊
技者に還元するのではなく、例えば、図11に示す如く
2以上のパチンコ機10を幾つかまとめて、すなわち遊
技機島毎に或は数台ずつのブロックに区切ってグループ
10Gを形成し、各グループ10G内のパチンコ機10
の稼動により得られた売上実績の一部を、各グループ1
0G単位で遊技者に還元するようにしてもよい。
【0142】この場合、割数計算に用いられる貸出個数
は、グループ10Gにおける貸出個数計数手段としての
複数の貸出球計数機2,2…より計数されたパチンコ球
数の総計となる。同様に割数計算に用いられる景品個数
は、各グループ10Gに対応すべく遊技機島の適所に配
設された景品個数計数手段としての景品球計数機60に
より計数されたパチンコ球数の総計となる。
【0143】また、各グループ10G毎の売上実績と遊
技者への還元割合75%とに基づき設定した割数の目標
値が記憶され、チェック時間毎に貸出球計数機2,2…
及び景品球計数機60等からの信号に基づき実際上の割
数の現状値が計算され、各グループ10G毎に前記現状
値を目標値に近似させるべく、特定入賞口13への入賞
に基づく戻し球の数が適宜制御される。このように各グ
ループ10G毎に、その中のパチンコ機10を数台まと
めて制御するようにすれば、例えばグループ10G中に
可動しないパチンコ機10があったとしても他のパチン
コ機10を反応させることにより、グループ10G全体
としての割数を適宜調整することが可能となる。
【0144】なお、前記実施例では、単純に売上実績の
うちの75%を遊技者に還元するという考えをとった
が、例えば、売上実績としての総収益から予め諸経費や
税金等の総費用を差し引いた純利益のうちの何%かを遊
技者に還元するように設定してもよい。また、遊技者に
還元する75%とは単なる一例であり、75%に固定す
る必要はない。また、本発明に係る売上利益還元方法、
及びその装置は図示したものに限定されるわけではな
い。
【0145】
【発明の効果】本発明に係る売上利益還元方法、及びそ
の装置によれば、先ず遊技機の特定入賞口が従来一般の
ものに比べて格段に入賞し易いため、遊技者が苦労する
ことなく頻繁に絵柄合せ遊技が実行されるため、遊技者
には可変表示手段に表示される絵柄合せの内容を視覚的
にも十分に楽しめるゆとりが生じ、また、度重なる入賞
によって遊技者の期待感も高まり、より一層と遊技者の
射幸心を煽って引付けることができる。
【0146】そして、各遊技機の稼動により得られた売
上実績から所定割合の利益分を差し引いた残りを、割数
の調整に基づき遊技者に還元するようにしたから、遊技
店側と遊技者側との利益配分のバランスをうまくとるこ
とができ、遊技者に十分な満足を与えると共に、安定か
つ健全な経営状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜3実施例に係る売上利益還元装
置を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1〜3実施例に係る売上利益還元装
置を構成するパチンコ機を示す正面図である。
【図3】本発明の第1〜3実施例に係る売上利益還元装
置を構成するパチンコ機の戻球計数機を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の第1〜3実施例に係る売上利益還元装
置を構成するパチンコ機の機能ブロック図である。
【図5】本発明の第1〜3実施例に係る売上利益還元装
置を構成するパチンコ機の遊技過程を説明するフローチ
ャートである。
【図6】本発明の第1〜3実施例に係る売上利益還元方
法を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1〜3実施例に係る売上利益還元方
法における割数の目標値を説明するためのグラフであ
る。
【図8】本発明の第4〜6実施例に係る売上利益還元装
置を示すブロック図である。
【図9】本発明の第4〜6実施例に係る売上利益還元方
法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第7実施例に係る売上利益還元装置
を示すブロック図である。
【図11】複数のパチンコ機(遊技機)を幾つかまとめ
たグループ単位で制御する場合を説明するためのブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1…球貸し機 2…貸出球計数機(貸出個数計数手段) 10…パチンコ機(遊技機) 13…特定入賞口 14…メイン入賞口 15…サブ入賞口 30…戻球計数機(景品個数計数手段) 36…入球計数機(景品個数計数手段) 40…遊技管理コンピュータ 50…管理用コンピュータ(制御手段) 55…設定スイッチ 60…景品球計数機(景品個数計数手段)

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】盤面上の可変表示手段により絵柄合せ遊技
    が行なわれ、その表示結果が所定条件を満たすと特別価
    値が発生する遊技機を備えた遊技店において、前記遊技
    機の稼動により得られた売上実績から所定割合の利益分
    を差し引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元方法
    であって、 前記遊技機は、盤面上に設けられたメイン入賞口とその
    左右近傍に設けられメイン入賞口への入賞を逸した球を
    受け入れる一対のサブ入賞口とから成り、入賞毎に前記
    絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口と、該特定入賞口
    への入賞に基づき遊技者に所定数の球を払い戻す計数手
    段とを具備して成り、 遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出
    個数とし、遊技者が前記遊技機から遊技により獲得した
    球数を景品個数とし、前記貸出個数に対する景品個数の
    割合を割数として設定し、 前記遊技機の特定入賞口への入賞に基づき計数手段から
    払い戻される球数を増減させ、前記割数を任意に調整す
    ることで、遊技機の稼動により得られた売上実績から所
    定割合の利益分を差し引いた残りを遊技者に還元するこ
    とを特徴とする売上利益還元方法。
  2. 【請求項2】盤面上の可変表示手段により絵柄合せ遊技
    が行なわれ、その表示結果が所定条件を満たすと特別価
    値が発生する遊技機を備えた遊技店において、前記遊技
    機の稼動により得られた売上実績から所定割合の利益分
    を差し引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元方法
    であって、 前記遊技機は、盤面上に設けられたメイン入賞口とその
    左右近傍に設けられメイン入賞口への入賞を逸した球を
    受け入れる一対のサブ入賞口とから成り、入賞毎に前記
    絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口と、該特定入賞口
    への入賞に基づき遊技者に所定数の球を払い戻す計数手
    段とを具備して成り、 遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出
    個数とし、遊技者が前記遊技機から遊技により獲得した
    球数を景品個数とし、前記貸出個数に対する景品個数の
    割合を割数として設定し、 前記遊技機の特定入賞口への入賞に基づき計数手段から
    払い戻される球数を増減させ、前記割数を任意に調整す
    ることで、単位期間毎に当該期間内の売上実績から所定
    割合の利益分を差し引いた残りを、遊技者に還元するこ
    とを特徴とする売上利益還元方法。
  3. 【請求項3】盤面上の可変表示手段により絵柄合せ遊技
    が行なわれ、その表示結果が所定条件を満たすと特別価
    値が発生する遊技機を備えた遊技店において、前記遊技
    機の稼動により得られた売上実績から所定割合の利益分
    を差し引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元方法
    であって、 前記遊技機は、盤面上に設けられたメイン入賞口とその
    左右近傍に設けられメイン入賞口への入賞を逸した球を
    受け入れる一対のサブ入賞口とから成り、入賞毎に前記
    絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口と、該特定入賞口
    への入賞に基づき遊技者に所定数の球を払い戻す計数手
    段とを具備して成り、 遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出
    個数とし、遊技者が前記遊技機から遊技により獲得した
    球数を景品個数とし、前記貸出個数に対する景品個数の
    割合を割数として設定し、 前記遊技機の特定入賞口への入賞に基づき計数手段から
    払い戻される球数を増減させ、前記割数を任意に調整す
    ることで、一の単位期間内の売上実績から所定割合の利
    益分を差し引いた残りを、次に続く単位期間内に遊技者
    に還元することを特徴とする売上利益還元方法。
  4. 【請求項4】盤面上の可変表示手段により絵柄合せ遊技
    が行なわれ、その表示結果が所定条件を満たすと特別価
    値が発生する遊技機を備えた遊技店において、前記遊技
    機の稼動により得られた売上実績から所定割合の利益分
    を差し引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元方法
    であって、 前記遊技機は、盤面上に設けられたメイン入賞口とその
    左右近傍に設けられメイン入賞口への入賞を逸した球を
    受け入れる一対のサブ入賞口とから成り、入賞毎に前記
    絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口と、該特定入賞口
    への入賞に基づき遊技者に所定数の球を払い戻す計数手
    段とを具備して成り、 遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出
    個数とし、遊技者が前記遊技機から遊技により獲得した
    球数を景品個数とし、前記貸出個数に対する景品個数の
    割合を割数として設定し、 予め複数の単位期間にわたる売上実績の各単位期間毎の
    平均値をとり、前記遊技機の特定入賞口への入賞に基づ
    き計数手段から払い戻される球数を増減させ、前記割数
    を任意に調整することで、単位期間毎に前記平均値から
    所定割合の利益分を差し引いた残りを、遊技者に還元す
    ることを特徴とする売上利益還元方法。
  5. 【請求項5】盤面上の可変表示手段により絵柄合せ遊技
    が行なわれ、その表示結果が所定条件を満たすと特別価
    値が発生する遊技機を備えた遊技店において、前記遊技
    機の稼動により得られた売上実績から所定割合の利益分
    を差し引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装置
    であって、 前記遊技機は、盤面上に設けられたメイン入賞口とその
    左右近傍に設けられメイン入賞口への入賞を逸した球を
    受け入れる一対のサブ入賞口とから成り、入賞毎に前記
    絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口と、該特定入賞口
    への入賞に基づき遊技者に所定数の球を払い戻す計数手
    段と、該計数手段により払い戻される球数を調整できる
    戻球制御手段とを具備して成り、 遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出
    個数として計数する貸出個数計数手段と、 遊技者が前記遊技機から遊技により獲得した球数を景品
    個数として計数する景品個数計数手段と、 前記売上実績から所定割合の利益分を差し引いた残りを
    遊技者に還元するために設定した割数の目標値を記憶
    し、前記貸出個数計数手段及び景品個数計数手段からの
    信号に基づき実際上の割数の現状値を計算し、該現状値
    を前記目標値に近似させるべく前記遊技機の戻球制御手
    段に信号を出力する制御手段と、 を有することを特徴とする売上利益還元装置。
  6. 【請求項6】盤面上の可変表示手段により絵柄合せ遊技
    が行なわれ、その表示結果が所定条件を満たすと特別価
    値が発生する遊技機を備えた遊技店において、前記遊技
    機の稼動により得られた売上実績から所定割合の利益分
    を差し引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装置
    であって、 前記遊技機は、盤面上に設けられたメイン入賞口とその
    左右近傍に設けられメイン入賞口への入賞を逸した球を
    受け入れる一対のサブ入賞口とから成り、入賞毎に前記
    絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口と、該特定入賞口
    への入賞に基づき遊技者に所定数の球を払い戻す計数手
    段と、該計数手段により払い戻される球数を調整できる
    戻球制御手段とを具備して成り、 遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出
    個数として計数する貸出個数計数手段と、 遊技者が前記遊技機から遊技により獲得した球数を景品
    個数として計数する景品個数計数手段と、 単位期間毎に売上実績から所定割合の利益分を差し引い
    た残りを遊技者に還元するために設定した割数の目標値
    を記憶し、各単位期間内にて前記貸出個数計数手段及び
    景品個数計数手段からの信号に基づき実際上の割数の現
    状値を計算し、前記現状値を目標値に近似させるべく前
    記遊技機の戻球制御手段に信号を出力する制御手段と、 を有することを特徴とする売上利益還元装置。
  7. 【請求項7】盤面上の可変表示手段により絵柄合せ遊技
    が行なわれ、その表示結果が所定条件を満たすと特別価
    値が発生する遊技機を備えた遊技店において、前記遊技
    機の稼動により得られた売上実績から所定割合の利益分
    を差し引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装置
    であって、 前記遊技機は、盤面上に設けられたメイン入賞口とその
    左右近傍に設けられメイン入賞口への入賞を逸した球を
    受け入れる一対のサブ入賞口とから成り、入賞毎に前記
    絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口と、該特定入賞口
    への入賞に基づき遊技者に所定数の球を払い戻す計数手
    段と、該計数手段により払い戻される球数を調整できる
    戻球制御手段とを具備して成り、 遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出
    個数として計数する貸出個数計数手段と、 遊技者が前記遊技機から遊技により獲得した球数を景品
    個数として計数する景品個数計数手段と、 一の単位期間内における売上実績と遊技者への還元割合
    とに基づき設定した割数の目標値を記憶し、次に続く単
    位期間にて前記貸出個数計数手段及び景品個数計数手段
    からの信号に基づき実際上の割数の現状値を計算し、前
    記現状値を目標値に近似させるべく前記遊技機の戻球制
    御手段に信号を出力する制御する制御手段と、 を有することを特徴とする売上利益還元装置。
  8. 【請求項8】盤面上の可変表示手段により絵柄合せ遊技
    が行なわれ、その表示結果が所定条件を満たすと特別価
    値が発生する遊技機を備えた遊技店において、前記遊技
    機の稼動により得られた売上実績から所定割合の利益分
    を差し引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装置
    であって、 前記遊技機は、盤面上に設けられたメイン入賞口とその
    左右近傍に設けられメイン入賞口への入賞を逸した球を
    受け入れる一対のサブ入賞口とから成り、入賞毎に前記
    絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口と、該特定入賞口
    への入賞に基づき遊技者に所定数の球を払い戻す計数手
    段と、該計数手段により払い戻される球数を調整できる
    戻球制御手段とを具備して成り、 遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出
    個数として計数する貸出個数計数手段と、 遊技者が前記遊技機から遊技により獲得した球数を景品
    個数として計数する景品個数計数手段と、 予め複数の単位期間にわたる売上実績の各単位期間毎の
    平均値をとり、該平均値と遊技者への還元割合とに基づ
    き設定した割数の目標値を記憶し、単位期間毎に前記貸
    出個数計数手段及び景品個数計数手段からの信号に基づ
    き実際上の割数の現状値を計算し、前記現状値を目標値
    に近似させるべく前記遊技機の戻球制御手段に信号を出
    力する制御手段と、 を有することを特徴とする売上利益還元装置。
  9. 【請求項9】盤面上の可変表示手段により絵柄合せ遊技
    が行なわれ、その表示結果が所定条件を満たすと特別価
    値が発生する遊技機を備えた遊技店において、前記遊技
    機の稼動により得られた売上実績から所定割合の利益分
    を差し引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装置
    であって、 前記遊技機は、盤面上に設けられたメイン入賞口とその
    左右近傍に設けられメイン入賞口への入賞を逸した球を
    受け入れる一対のサブ入賞口とから成り、入賞毎に前記
    絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口と、該特定入賞口
    への入賞に基づき遊技者に所定数の球を払い戻す計数手
    段と、該計数手段により払い戻される球数を調整できる
    戻球制御手段とを具備して成り、 遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出
    個数として計数する貸出個数計数手段と、 遊技者が前記遊技機から遊技により獲得した球数を景品
    個数として計数する景品個数計数手段と、 一営業時間内にて、該時間内における売上実績と遊技者
    への還元割合とに応じて設定した目標還元分を記憶し、
    前記貸出個数計数手段と景品個数計数手段とからの信号
    に基づき、前記遊技機の戻球制御手段に信号を出力して
    前記目標還元分を遊技者に還元し、かつ前記一営業時間
    が終了した時点で前記目標還元分を未だ還元してない場
    合、該未還元分を次の営業時間内における目標還元分に
    加算して遊技者に還元する制御手段と、 を具備して成ることを特徴とする売上利益還元装置。
  10. 【請求項10】盤面上の可変表示手段により絵柄合せ遊
    技が行なわれ、その表示結果が所定条件を満たすと特別
    価値が発生する遊技機を備えた遊技店において、前記遊
    技機の稼動により得られた売上実績から所定割合の利益
    分を差し引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装
    置であって、 前記遊技機は、盤面上に設けられたメイン入賞口とその
    左右近傍に設けられメイン入賞口への入賞を逸した球を
    受け入れる一対のサブ入賞口とから成り、入賞毎に前記
    絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口と、該特定入賞口
    への入賞に基づき遊技者に所定数の球を払い戻す計数手
    段と、該計数手段により払い戻される球数を調整できる
    戻球制御手段とを具備して成り、 遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出
    個数として計数する貸出個数計数手段と、 遊技者が前記遊技機から遊技により獲得した球数を景品
    個数として計数する景品個数計数手段と、 前の営業時間内における売上実績と遊技者への還元割合
    とに応じて設定した目標還元分を記憶し、後の営業時間
    にて、前記貸出個数計数手段及び景品個数計数手段から
    の信号に基づき、前記遊技機の戻球制御手段に信号を出
    力して前記目標還元分を遊技者に還元し、かつ前記後の
    営業時間が終了した時点で前記目標還元分を未だ還元し
    てない場合、該未還元分を次の営業時間内における目標
    還元分に加算して遊技者に還元する制御手段と、 を具備して成ることを特徴とする売上利益還元装置。
  11. 【請求項11】盤面上の可変表示手段により絵柄合せ遊
    技が行なわれ、その表示結果が所定条件を満たすと特別
    価値が発生する遊技機を備えた遊技店において、前記遊
    技機の稼動により得られた売上実績から所定割合の利益
    分を差し引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装
    置であって、 前記遊技機は、盤面上に設けられたメイン入賞口とその
    左右近傍に設けられメイン入賞口への入賞を逸した球を
    受け入れる一対のサブ入賞口とから成り、入賞毎に前記
    絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口と、該特定入賞口
    への入賞に基づき遊技者に所定数の球を払い戻す計数手
    段と、該計数手段により払い戻される球数を調整できる
    戻球制御手段とを具備して成り、 遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出
    個数として計数する貸出個数計数手段と、 遊技者が前記遊技機から遊技により獲得した球数を景品
    個数として計数する景品個数計数手段と、 複数の営業時間にわたる売上実績の各営業時間毎の平均
    値をとり、該平均値と遊技者への還元割合とに応じて設
    定した目標還元分を記憶し、各営業時間内にて、前記貸
    出個数計数手段及び景品個数計数手段からの信号に基づ
    き、前記遊技機の戻球制御手段に信号を出力して前記目
    標還元分を遊技者へ還元し、かつ各営業時間が終了した
    時点で前記目標還元分を未だ還元してない場合、該未還
    元分を次の営業時間内における目標還元分に加算して遊
    技者に還元する制御手段と、 を具備して成ることを特徴とする売上利益還元装置。
  12. 【請求項12】前記制御手段からの信号に基づき、前記
    未還元分を確認可能に表示する表示手段を有することを
    特徴とする請求項9,10又は11記載の売上利益還元
    装置。
  13. 【請求項13】前記表示手段は、各遊技機のうちの未還
    元遊技機毎における未還元分の割合を目視可能に表示す
    る表示画面から成ることを特徴とする請求項12記載の
    売上利益還元装置。
  14. 【請求項14】盤面上の可変表示手段により絵柄合せ遊
    技が行なわれ、その表示結果が所定条件を満たすと特別
    価値が発生する遊技機を備えた遊技店において、前記遊
    技機の稼動により得られた売上実績から所定割合の利益
    分を差し引いた残りを遊技者に還元する売上利益還元装
    置であって、 前記遊技機は、盤面上に設けられたメイン入賞口とその
    左右近傍に設けられメイン入賞口への入賞を逸した球を
    受け入れる一対のサブ入賞口とから成り、入賞毎に前記
    絵柄合せ遊技を開始させる特定入賞口と、該特定入賞口
    への入賞に基づき遊技者に所定数の球を払い戻す計数手
    段と、該計数手段により払い戻される球数を調整できる
    戻球制御手段とを具備して成り、 遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出
    個数として計数する貸出個数計数手段と、 遊技者が前記遊技機から遊技により獲得した球数を景品
    個数として計数する景品個数計数手段と、 一営業時間内にて、前記貸出個数計数手段と景品個数計
    数手段とからの信号に基づき、前記遊技機の戻球制御手
    段に信号を出力して売上実績から所定割合の利益分を差
    し引いた残りを遊技者に還元する制御手段と、 前記営業時間の終了前のある時点において、前記売上実
    績から所定割合の利益分を差し引いた残りを未だ遊技者
    に還元してない遊技機がある場合、前記制御手段からの
    信号に基づき、該未還元遊技機を遊技者に知らしめる案
    内手段と、 を具備して成ることを特徴とする売上利益還元装置。
  15. 【請求項15】前記案内手段は、各遊技機毎に設けられ
    た表示ランプから成ることを特徴とする請求項14記載
    の売上利益還元装置。
  16. 【請求項16】前記案内手段は、各遊技機のうちの未還
    元遊技機を特定可能に表示する表示画面から成ることを
    特徴とする請求項14記載の売上利益還元装置。
  17. 【請求項17】前記遊技機は、その可変表示手段による
    絵柄合せ遊技の実行中または特別価値の発生中に、新た
    に球が前記特定入賞口へ入賞した場合、その入賞数分の
    絵柄合せ遊技の実行を所定回数を限度として一時保留
    し、保留された遊技の未実行回数を外部に表示する遊技
    保留手段を有し、 前記戻球制御手段は、前記遊技保留手段により外部に表
    示された未実行回数に応じて、前記計数手段から払い戻
    される球数を調整できるように構成されたことを特徴と
    する請求項5,6,7,8,9,10,11,12,1
    3,14,15または16記載の売上利益還元装置。
  18. 【請求項18】前記遊技機は、その可変表示手段におけ
    る絵柄合せ遊技の1回当りの実行時間を調整できる表示
    制御手段を有することを特徴とする請求項5,6,7,
    8,9,10,11,12,13,14,15,16ま
    たは17記載の売上利益還元装置。
  19. 【請求項19】前記一対のサブ入賞口の上方に障害釘を
    配し、該障害釘を調整することで、一対のサブ入賞口に
    対する球の入賞条件を変更するよう構成したことを特徴
    とする請求項5,6,7,8,9,10,11,12,
    13,14,15,16,17または18記載の売上利
    益還元装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011083552A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Panasonic Electric Works Co Ltd 身体活動測定装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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