JPH08289596A - 発熱体の通電装置 - Google Patents

発熱体の通電装置

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Publication number
JPH08289596A
JPH08289596A JP7084323A JP8432395A JPH08289596A JP H08289596 A JPH08289596 A JP H08289596A JP 7084323 A JP7084323 A JP 7084323A JP 8432395 A JP8432395 A JP 8432395A JP H08289596 A JPH08289596 A JP H08289596A
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JP
Japan
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alternator
voltage
battery
switching
heating element
Prior art date
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Pending
Application number
JP7084323A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takagi
宏 高木
Yoshiyuki Shinya
義之 進矢
Kunihiko Matsumura
邦彦 松村
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッテリ電圧より高い電圧で作動される発熱
体を備え、発熱体の作動開始時に、切替手段によりオル
タネータの発電出力の供給をバッテリ側から上記発熱体
側へ切替えるようにしたものにおいて、通電回路を複雑
にすることなく、切替接点の信頼性を確保することがで
きるようにする。 【構成】 自励式オルタネータ1と、バッテリ電圧より
高い電圧で作動されるEHC5と、EHC5の作動開始
時に上記オルタネータ1に対する接続をバッテリ3側か
らEHC5側に切替えるリレー13とを備えるととも
に、EHC5の作動開始時における上記リレー13の切
替動作期間に、オルタネータ1の出力電圧をバッテリ電
圧よりも低くてオルタネータの自己発電可能な最低電圧
よりも高い値に保つようにオルタネータ1を制御するコ
ントローラ15を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バッテリ電圧よりも高
い電圧で作動する発熱体に対する通電装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭64−60234号
公報に示されるように、オルタネータと、バッテリと、
バッテリ電圧で作動される各種電気負荷とを備えるほか
に、バッテリ電圧よりも高い電圧で作動する発熱体(こ
の公報に示される例では熱線デフォッガ)を備え、か
つ、オルタネータの発電出力の供給をバッテリ側と上記
発熱体側とに切替える切替手段としてのリレーを設けた
ものが知られている。この通電装置においては、上記発
電体の作動開始時に上記リレーによりオルタネータの発
電出力の供給が上記バッテリ側から上記発熱体側へ切替
えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような通電装置に
おいては、リレーが発熱体側をオルタネータに接続する
状態になったときにもオルタネータが発電を行って発熱
体に電力を供給することができるようにする必要があ
る。この発熱体への電力供給を比較的簡単な回路構成で
達成するためには、オルタネータを、バッテリ側との接
続が遮断されたときにも自らの発電出力によって励磁す
るような自励式オルタネータとすることが好ましい。
【0004】ところで、上記通電装置において発熱体を
作動させるときに、オルタネータの出力電圧がバッテリ
電圧に相当する電圧となっている状態から、リレーを発
熱体側に切替えるとともにオルタネータの出力電圧を上
昇させるようにするだけでは、リレーの切替動作にある
程度の時間を要し、その切替動作期間中に高い電圧がリ
レーの接点に作用するため、アーク放電によりリレーの
切替接点が劣化する等の懸念がある。
【0005】そこで、リレーの信頼性確保のため、リレ
ーの切替動作期間中にはオルタネータの発電を停止させ
てその出力電圧を低下させることが考えられる。しか
し、上記自励式オルタネータを用いる場合、上記切替動
作期間中にオルタネータの出力電圧が自己発電可能な最
低電圧よりも低下してしまうと、発電が不能となり、発
熱体への電力供給を行うことができない。
【0006】また、上記自励式オルタネータを用いる代
りに、オルタネータに対して発熱体側が接続されている
ときにバッテリからオルタネータに励磁電流を供給する
ことができるような補助回路を設けることにより、リレ
ーの切替動作期間中にオルタネータの出力電圧が0V程
度にまで低下してもその後の発熱体への通電時に発電を
可能にすることが考えられる。しかし、このようにする
と通電回路の構成が複雑になり、コストアップを招く。
【0007】本発明はこれらの事情に鑑み、通電回路を
複雑にすることなく、切替接点の信頼性を確保すること
ができる発熱体の通電装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
オルタネータと、車載バッテリのバッテリ電圧よりも高
い電圧で作動する発熱体と、オルタネータの発電出力の
供給をバッテリ側と上記発熱体側とに切替える切替手段
とを備え、上記発電体の作動開始時に上記切替手段によ
りオルタネータの発電出力の供給を上記バッテリ側から
上記発熱体側へ切替えるようにした発熱体の通電装置に
おいて、上記オルタネータを発電出力によって励磁する
自励式オルタネータで構成するとともに、発電体作動開
始時における上記切替手段の切替動作期間に、オルタネ
ータの出力電圧をバッテリ電圧よりも低くてオルタネー
タの自己発電可能な最低電圧よりも高い値に保つように
オルタネータを制御する制御手段を備えたものである。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
装置において、上記切替動作期間における制御として、
オルタネータの出力電圧を測定し、この出力電圧がオル
タネータの自己発電可能な最低電圧付近の所定電圧に降
下するまでフィールドコイルへの通電を遮断し、上記出
力電圧が上記所定電圧に降下してからフィールドコイル
への通電を行うように制御手段を構成したものである。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載の装置において、オルタネータの出力電圧をオル
タネータの自己発電可能な最低電圧付近の所定電圧に降
下させてから上記切替手段の切替動作が完了するまでの
所定期間、フィードバック制御によって上記出力電圧を
上記所定電圧に保つように制御手段を構成したものであ
る。
【0011】
【作用】上記請求項1の装置によると、発電体作動開始
時における上記切替手段の切替動作期間に、オルタネー
タの出力電圧がバッテリ電圧よりも低く保たれることに
より、上記切替手段の劣化が抑制され、しかも、この切
替期間中のオルタネータの出力電圧が自己発電可能な最
低電圧よりは高く保たれることにより、自励式オルタネ
ータが上記切替期間中に発電不能の状態に至ることがな
く、切替後にオルタネータから発電体へ電力を供給する
機能が確保される。
【0012】とくに上記請求項2のように制御手段を構
成すると、上記切替手段の切替動作が行われるときにオ
ルタネータの出力電圧が自己発電可能な最低電圧付近ま
で速やかに低下することにより、上記切替手段の劣化を
抑制する作用が高められる。
【0013】さらに、上記請求項3のように制御手段を
構成すると、上記切替手段の切替動作が完了するまで、
オルタネータの出力電圧が自己発電可能な最低電圧付近
に保たれることにより、発電可能な状態が維持されつ
つ、切替動作期間中のオルタネータの出力電圧が極力低
くされて、上記切替手段の劣化を抑制する作用が高めら
れる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の通電装置の一実施例を示し、図2はこの
通電装置の適用例として排気系に発熱体としてのヒータ
ー一体型触媒(以下、EHCと呼ぶ)を備えたエンジン
を示している。これらの図において1はオルタネータ、
3はバッテリである。上記オルタネータ1は、ロータに
設けられたフィールドコイル2と、図外のステータコイ
ルおよびダイオード等を備え、エンジン出力軸により一
定増速比でロータが回転駆動されるとともに、フィール
ドコイル2に電流が流されて励磁されることにより、発
電が行われるようになっている。このようなオルタネー
タ1の基本構成は一般に知られているため、詳細の図示
は省略する。また、本発明の通電装置におけるオルタネ
ータ1は、その発電出力からフィールド電流が取り出さ
れて励磁される自己励磁型オルタネータとなっている。
【0015】上記バッテリ3は、上記オルタネータ1に
後記リレーを介して接続されており、このバッテリ3側
の回路にはバッテリ電圧(14V程度)で作動される各
種電気負荷4が接続されている。
【0016】また、バッテリ電圧より高い電圧で作動さ
れる発熱体として、当実施例では、EHC5がエンジン
の排気系に設けられている。すなわち、図2に示すよう
に、エンジン本体8に接続された排気通路9には、EH
C5と触媒6aとを組み付けてなるEHC付触媒装置6
が設けられ、さらにその下流に主触媒装置7が設けられ
ている。上記EHC5は、30〜40V程度の電圧が印
加されて2〜3kWの電力が与えられることで1000
°C程度に加熱される。そして、エンジン始動直後にお
ける冷間時に、上記EHC5に通電されて触媒が加熱さ
れることによりその活性化が早められ、これによりエン
ジン始動直後の排気浄化性能が高められるようになって
いる。
【0017】上記オルタネータ1とバッテリ2側の回路
およびEHC5側の回路との間には、切替手段としての
リレー11が組み込まれている。このリレー11は、通
常時にはバッテリ3側の回路をオルタネータ1に接続
し、リレーコイル12に通電されたときはEHC5をオ
ルタネータ1に接続する状態にリレー接点13が切替わ
るようになっている。
【0018】上記オルタネータ1のフィールドコイル2
にはコントローラ(ECU)15が接続され、オルタネ
ータ1の出力側からコントローラ15を介してフィール
ドコイル2にフィールド電流が供給されるとともに、コ
ントローラ15においてオルタネータレギュレータ16
のトランジスタ17がデューティ制御されることによ
り、フィールド電流が制御されるようになっている。
【0019】また、上記リレーコイル12もコントロー
ラ15に接続され、コントローラ15においてリレー駆
動用トランジスタ18がオンされたとき、リレーコイル
12に通電されるようになっている。なお、上記コント
ローラ15には、オルタネータ1の出力側からオルタネ
ータ電圧(オルタネータの出力電圧)Valt が入力され
るとともに、バッテリ3側の回路からバッテリ電圧が入
力され、さらに、上記EHC6の触媒温度の過度上昇を
調べるためにこの触媒温度が所定値以上になったとき作
動する温度スイッチ19からの信号が入力されている。
【0020】上記コントローラ15は、エンジン始動直
後に、上記リレーコイル12へ通電することにより、オ
ルタネータ1に対してバッテリ3側の回路が接続されて
いた状態からEHC5が接続される状態へリレー11を
切替えるとともに、切替動作期間に、オルタネータ電圧
Valt をバッテリ電圧よりも低くてオルタネータ1の自
己発電可能な最低電圧よりも高い値に保つようにオルタ
ネータ1を制御する。
【0021】図3は、上記コントローラ15によるエン
ジン始動直後のオルタネータ電圧等の制御の一例をタイ
ムチャートで示しており、また図4は、上記制御をフロ
ーチャートで示している。これらの図に示す例では、オ
ルタネータ電圧Valt を測定し、この電圧Valt がオル
タネータ1の自己発電可能な最低電圧付近の所定電圧V
reg に降下するまでフィールドコイル2への通電を遮断
し、上記所定電圧Vreg に降下してから上記リレー11
の切替動作が完了するまでの所定期間、オルタネータ電
圧Valt を上記所定電圧Vreg に保つようにフィードバ
ック制御するようになっている。この制御を、図3のタ
イムチャートを参照しつつ、図4のフローチャートに従
って説明する。
【0022】先ず、イグニッションON(ステップS
1)とした後、リレー切替前の初期段階制御として、上
記フィールドコイル2に対する制御デューティDuを、
図3中に示す一定の放電時間許容電圧発生デューティD
u1とする(ステップS2)。次に、オルタネータ電圧V
alt が所定基準電圧Va(例えば12V)以上か否かを
判定し(ステップS3)、その判定がNOであればリター
ンする。
【0023】上記ステップS2,S3の処理は、EHC
作動開始時の後記ステップS4,S5の処理(制御デュ
ーティDuを0とするとともにリレーを切替作動する制
御)に移行したときにオルタネータ電圧が急激に低下し
過ぎて制御が困難になるという事態を防止するためであ
る。つまり、仮に上記初期段階で上記制御デューティD
uを0にすると、リレー11の切替作動によってオルタ
ネータ1とバッテリ3との接続が遮断されたときにオル
タネータ電圧Valt が瞬間的に0にまで低下してしまっ
て自己発電可能な最低電圧より高く保つことが困難にな
るので、図3中にも示すように、オルタネータ1とバッ
テリ3との接続が遮断されてからある程度の放電時間が
得られるようにするための必要最小限の発電状態とすべ
く、上記初期段階の制御デューティDu1を設定する。ま
た、オルタネータ電圧Valt が所定基準電圧より低い場
合も後記ステップS4,S5の処理に移行するとオルタ
ネータ電圧が急激に低下し過ぎるため、オルタネータ電
圧Valt が所定基準電圧Va以上になるまでは上記制御
デューティによる発電状態を維持する。
【0024】ステップS3の判定においてオルタネータ
電圧Valt が所定基準電圧Va以上になったとき(図3
のt1時点)、上記制御デューティを0%にし(ステッ
プS4)、次いで、オルタネータ1に対してバッテリ3
側の回路が接続されていた状態からEHC5が接続され
る状態へリレー11を切替作動する制御を行う(ステッ
プS5)。
【0025】続いて、オルタネータ1の自己発電可能な
最低電圧Voにオルタネータ制御のばらつき分に相当す
る所定値αを加えた値をリレー切替期間中のレギュレー
ト電圧Vreg とし(ステップS6)、実際のオルタネー
タ電圧Valt がレギュレート電圧以下となったか否かを
判定し(ステップS7)、その判定がNOである間は、
ステップS4〜S7の処理を繰り返す。つまり、オルタ
ネータ電圧がレギュレート電圧に低下する時点t2まで
の、図3中のt1〜t2の期間は、制御デューティを0
%に保つ。
【0026】ステップS7においてオルタネータ電圧V
alt がレギュレート電圧Vreg 以下となったときは、オ
ルタネータ電圧Valt とレギュレート電圧Vreg との偏
差に応じてフィールド電流の制御デューティDuを演算
することにより、オルタネータ電圧Valt がレギュレー
ト電圧Vreg になるようにフィードバック制御する(ス
テップS8)。
【0027】そして、リレー切替時点からの経過時間T
rがリレー切替に要する時間に相当する設定時間To以
内か否かを調べ(ステップS9)、設定時間To以内で
あれば上記ステップS8のフィードバック制御を持続す
る。つまり、図3中のt2〜t3(t3は設定時間経過
時点)の期間はフィードバック制御によってオルタネー
タ電圧Valt をレギュレート電圧Vreg に維持する。
【0028】上記設定時間Toの経過後(ステップS9
の判定がNO)は、リレー切替時の制御を終了して、E
HCの制御に移行する。なお、図4では、設定時間の経
過後のEHCの制御の詳細については省略しているが、
例えば図3のタイムチャートに示すように、設定時間T
oが経過した時点t3からデューティを100%とする
ことによりオルタネータ電圧Valt をEHC作動用目標
電圧VEHC まで速やかに上昇させ、さらに、EHC作動
用目標電圧VEHC に達した時点t4からはオルタネータ
電圧Valt をこのEHC作動用目標電圧VEHC に保つよ
うにフィードバック制御を行う。
【0029】また、図5はEHCの制御が終了してリレ
ー11がEHC5側からバッテリ3側に切替られるとき
の制御をフローチャートで示している。この制御として
は、ステップS11でEHC制御終了を判定したとき、
つまり、EHC5に所定時間通電されて触媒が活性化温
度にまで加熱されるに至ったときに、フィールド電流の
制御デューティを0%とする(ステップS12)。そし
て、オルタネータ電圧を電気負荷の許容電圧Vb(例え
ば13V程度もしくはそれより小さい値に設定)と比較
して許容電圧Vb以下となったか否かを判定し(ステッ
プS13)、許容電圧V1以下になるまでは制御デュー
ティを0%に保ち、許容電圧V1以下となった後に、バ
ッテリ3側へのリレー11の切替を行う(ステップS1
4)。
【0030】なお、この場合、リレー11がバッテリ3
側に切替わればオルタネータ出力側にバッテリ電圧が作
用することでオルタネータの励磁が可能となるため、E
HC5側へのリレー切替時の場合(図3,図4)のよう
に切替期間中にオルタネータ電圧を自己発電可能な最低
電圧より高く保つような制御は要しない。
【0031】以上のような当実施例の通電装置による
と、エンジン始動直後にオルタネータ1に対する接続を
バッテリ3側からEHC5側へ切替えるようにリレー1
1が作動される場合に、その切替期間中はオルタネータ
電圧がバッテリ電圧よりも低くされるため、リレー切替
時にアーク放電によってリレー11の接点13が溶損す
るといった事態が確実に防止され、リレー11の信頼性
が高められる。
【0032】しかも、上記切替期間中のオルタネータ電
圧を自励式のオルタネータ1の自己発電可能な最低電圧
Voよりは高く保つように制御されているため、バッテ
リ3側からEHC5側へ切替わったときの電力供給に支
障をきたすことがない。つまり、自励式のオルタネータ
1に用いたものにおいては、上記切替期間中にオルタネ
ータ電圧が自己発電可能な最低電圧より低下してしまえ
ばその後はバッテリ3側と再び接続されない限り発電不
能となるためにEHC5へ電力供給を行うことができな
くなるが、上記のような切替期間中のオルタネータ電圧
の制御によりこのような事態が防止され、リレー切替後
も発電状態が維持される。
【0033】また、このように自励式のオルタネータ1
を用いるとともに切替期間中のオルタネータ電圧の制限
を自己発電可能な範囲で行うようにしているため、EH
C作動時のオルタネータ励磁のための電流をバッテリか
ら得るような補助回路等を設ける必要がなく、通電回路
の回路構成が簡単になる。
【0034】とくに当実施例では、図3に示すように、
上記EHC5側へのリレー切替期間中の制御として、先
ずフィールド電流の制御デューティDuを0%とするこ
とにより、オルタネータ電圧Valt を、自己発電可能な
最低電圧Voより若干高い電圧であるレギュレート電圧
まで速やかに低下させ、次いでリレー切替期間が経過す
るまでこのレギュレート電圧Vreg に保つように制御し
ているため、自己発電可能な状態が確保されつつ、リレ
ー切替期間中のオルタネータ電圧Valt が極力低くさ
れ、リレーの信頼性が充分に高められることとなる。
【0035】そして、リレー切替期間経過後は、上記制
御デューティDuが増加されることでオルタネータ電圧
がEHC作動用目標電圧VEHC まで速やかに高められ
る。従って、EHC5により触媒が加熱されて活性化す
るまでの時間が充分に短くなり、エンジン始動直後の排
気浄化作用が向上される。
【0036】なお、EHC作動開始時における制御は上
記図3および図4に示す実施例に限定されず、種々変更
可能である。
【0037】例えば、上記実施例では、リレー切替期間
中の制御として、先ず制御デューティDuを0%にする
ことでオルタネータ電圧Valt をレギュレート電圧Vre
g まで低下させてからこのレギュレート電圧Vreg を保
つようにフィードバック制御を行っているが、上記電圧
Vreg に低下させてからオルタネータ電圧を徐々に上昇
させるように制御デューティを変化させてもよく、この
ようにする場合でも、リレー切替期間中はオルタネータ
電圧Valt がバッテリ電圧以下となるように電圧上昇度
合等を制御すればよい。また、図3に示す例では、リレ
ー切替期間の経過後に、電圧上昇を速めるために制御デ
ューティDuを100%まで一気に増加させているが、
EHC5の信頼性を考慮してリレー切替期間の経過後に
制御デューティDuを所定の変化率で増加させるように
してもよい。
【0038】また、本発明の通電装置は、上記実施例に
示すEHCのほかに、熱線デフォッガ等にも適用するこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、バッテリ電圧より高い電圧で
作動される発熱体の作動開始時に、切替手段によりオル
タネータの発電出力の供給をバッテリ側から上記発熱体
側へ切替えるようにしたものにおいて、自励式オルタネ
ータを用いるとともに、発電体作動開始時における上記
切替手段の切替動作期間に、オルタネータの出力電圧を
バッテリ電圧よりも低くてオルタネータの自己発電可能
な最低電圧よりも高い値に保つように上記オルタネータ
を制御しているため、上記切替動作期間中に上記出力電
圧を低くしてアーク放電を防止し、かつ、自励式オルタ
ネータの発電が可能な状態を維持することができる。従
って、上記自励式オルタネータによる上記発電体への電
力供給に支障をきたさず、かつ、回路構成を簡単にしつ
つ、上記切替手段の切替接点の劣化を防止し、切替手段
の信頼性を高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通電装置の一実施例を示す回路図であ
る。
【図2】本発明の適用の一例としてEHCとこれに対す
る通電装置を備えたエンジンを示す概略図である。
【図3】発熱体作動開始時の制御動作を示すタイムチャ
ートである。
【図4】上記制御動作を示すフローチャートである。
【図5】発熱体作動終了時の制御動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 オルタネータ 2 フィールドコイル 3 バッテリ 5 EHC(発熱体) 11 リレー(切替手段) 13 リレー接点 15 コントローラ(制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルタネータと、車載バッテリのバッテ
    リ電圧よりも高い電圧で作動する発熱体と、オルタネー
    タの発電出力の供給をバッテリ側と上記発熱体側とに切
    替える切替手段とを備え、上記発電体の作動開始時に上
    記切替手段によりオルタネータの発電出力の供給を上記
    バッテリ側から上記発熱体側へ切替えるようにした発熱
    体の通電装置において、上記オルタネータを発電出力に
    よって励磁する自励式オルタネータで構成するととも
    に、発電体作動開始時における上記切替手段の切替動作
    期間に、オルタネータの出力電圧をバッテリ電圧よりも
    低くてオルタネータの自己発電可能な最低電圧よりも高
    い値に保つようにオルタネータを制御する制御手段を備
    えたことを特徴とする発熱体の通電装置。
  2. 【請求項2】 上記切替動作期間における制御として、
    オルタネータの出力電圧を測定し、この出力電圧がオル
    タネータの自己発電可能な最低電圧付近の所定電圧に降
    下するまでフィールドコイルへの通電を遮断し、上記出
    力電圧が上記所定電圧に降下してからフィールドコイル
    への通電を行うように制御手段を構成したことを特徴と
    する請求項1記載の発熱体の通電装置。
  3. 【請求項3】 オルタネータの出力電圧をオルタネータ
    の自己発電可能な最低電圧付近の所定電圧に降下させて
    から上記切替手段の切替動作が完了するまでの所定期
    間、フィードバック制御によって上記出力電圧を上記所
    定電圧に保つように制御手段を構成したことを特徴とす
    る請求項1または2記載の発熱体の通電装置。
JP7084323A 1995-04-10 1995-04-10 発熱体の通電装置 Pending JPH08289596A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6700355B2 (en) 2000-11-10 2004-03-02 Denso Corporation Method for controlling a vehicular generator, an external controller and a vehicular power generation controlling device

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US6700355B2 (en) 2000-11-10 2004-03-02 Denso Corporation Method for controlling a vehicular generator, an external controller and a vehicular power generation controlling device

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