JPH0828935A - 加湿装置 - Google Patents

加湿装置

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JPH0828935A
JPH0828935A JP6164983A JP16498394A JPH0828935A JP H0828935 A JPH0828935 A JP H0828935A JP 6164983 A JP6164983 A JP 6164983A JP 16498394 A JP16498394 A JP 16498394A JP H0828935 A JPH0828935 A JP H0828935A
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air
humidity
absolute humidity
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humidification
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JP6164983A
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Takao Yamada
隆生 山田
Kenji Nishihara
健司 西原
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調対象域の湿度調整において、その空調対
象域でのオーバーシュート的な湿度過剰を防止する。 【構成】 空調対象域Zへ送る空気SAを加湿する加湿
手段Hと、湿度検出手段Shの検出情報に基づき加湿手
段Hを制御して空調対象域Zの湿度状態を調整する湿度
制御手段Chとを設ける加湿装置において、湿度検出手
段Shは、加湿手段Hに供給する加湿対象空気AAの絶
対湿度xa、又は、加湿手段Hから空調対象域Zへ送る
加湿後空気SAの絶対湿度xsを検出する構成とし、湿
度制御手段Chは、湿度検出手段Shの検出絶対湿度に
基づき加湿手段Hを制御して、その加湿手段Hから空調
対象域Zへ送る加湿後空気SAの絶対湿度xsを所定の
目標絶対湿度xsmに調整する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調対象域へ送る空気
を加湿する加湿手段と、湿度検出手段の検出情報に基づ
き前記加湿手段を制御して前記空調対象域の湿度状態を
調整する湿度制御手段とを設けた加湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の如き加湿装置としては、従来、図
8及び図9に示すように、空調対象域Zの域内相対湿度
rz(または、それと同等のものとして、温調手段T及
び加湿手段Hを備える空調機Pに対し空調対象域Zから
戻す還気RAの相対湿度)を湿度検出手段Shにより検
出し、そして、湿度制御手段Chの制御動作として、検
出域内相対湿度rzが空調対象域Zにおける目標域内相
対湿度rzmの上限許容値rzm+eに上昇するまでは
加湿手段Hを最大加湿量Wmaxで運転して、検出域内
相対湿度rzがその上限許容値rzm+eに至ると加湿
手段Hを停止し、また、検出域内相対湿度rzが目標域
内相対湿度rzmの下限許容値rzm−e以下に低下す
ると、再び加湿手段Hを最大加湿量Wmaxで運転する
といった形式(すなわち、域内相対湿度rzに基づくO
N/OFF制御形式)が知られている。……(従来例)
【0003】なお、上記の図9及び後述の図10,図1
2,図13において、xz及びxzmは、所定域内温度
tzmのもとでの域内相対湿度rz及び目標域内相対湿
度rzmに対応する絶対湿度を示す。
【0004】一方、域内湿度状態の調整精度を高める観
点から、改良形式として、図11及び図12に示すよう
に、湿度検出手段Shにより検出する域内相対湿度rz
(または還気RAの相対湿度)と目標域内相対湿度rz
mとの偏差Δrz(=rzm−rz)に応じ、あるい
は、湿度検出手段Shにより検出する域内絶対湿度xz
(または還気RAの絶対湿度)と目標域内絶対湿度xz
mとの偏差Δxz(=xzm−xz)に応じ、加湿手段
Hの加湿量WをいわゆるPID制御により調整する形式
(すなわち、域内相対湿度rzや域内絶対湿度xzに基
づく比例制御形式)も考えられる。……(比較例1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如きON/OFF制御形式(従来例)では、図9に示す
如く、検出域内相対湿度rzが目標域内相対湿度rzm
の上限許容値rzm+eにまで上昇したとき、加湿手段
Hを運転停止したとしても、既に最大加湿量Wmaxで
加湿された高水分量の送給過程空気SA(すなわち、高
絶対湿度xsの空気SA)が給気風路中に残存して、こ
の高絶対湿度xsの加湿後空気SAが引き続き空調対象
域Zに供給されるために、また加えて、加湿手段Hの形
式として、給水により湿潤状態とした通気性材に空気を
通過させる気化式や、貯留水加熱により発生させた水蒸
気を通過空気中へ自然放散させる加熱式等では、給水や
加熱を停止しても、その後、通過空気に対する加湿量W
が最大加湿量Wmaxからほぼ0に低下するまでに図中
の部分に示す如く相当の時間を要するといった加湿手
段Hそのものの応答性上の問題があるために、空調対象
域Zが目標域内相対湿度rzmに立ち上がった後、その
空調対象域Zの域内湿度状態が図中の部分に示す如
く、目標域内相対湿度rzmからみても、また、それに
対応する域内絶対湿度xzmからみても、オーバーシュ
ート的に大きく湿度過剰となり、これにより、空調対象
域Zにおける快適性が低下したり、空調対象域Zにおけ
る収納物品や設置機器に悪影響を与える等の問題があっ
た。
【0006】また、前述の比例制御形式(比較例1)に
しても、域内相対湿度rzないし域内絶対湿度xzが目
標値rzm,xzmに至って空調対象域Zが目標の域内
湿度状態に立ち上がった後、いずれ平衡状態に至れば、
加湿手段Hを介し空調対象域Zに送る空気SAの絶対湿
度xsは、前述の湿度偏差Δrz,Δxzに基づくPI
D制御により空調対象域Zにおける定常加湿負荷に応じ
た一定値(理論上、空調対象域Zにおいて隙間風侵入等
の定常加湿負荷がない場合では、目標域内湿度状態にあ
る空調対象域Zの絶対湿度に等しい値)に収束し安定す
るが、空調対象域Zが目標の域内湿度状態に至るまでの
立ち上げ過程では、図12に示すように、PID制御に
おける積分動作により加湿手段Hの加湿量Wが大きい値
Wmax’に調整・維持されて、空調対象域Zが目標の
域内湿度状態に至った時点でも、依然として大きな加湿
量Wmax’で加湿された高絶対湿度xsの加湿後空気
SAが加湿手段Hから空調対象域Zへ送られるため、や
はり上記のON/OFF制御形式と同様、図中の部分
に示す如く、送給過程にある高絶対湿度xsの空気SA
や、加湿手段Hそのものの応答性上の問題によるオーバ
ーシュート的湿度過剰を空調対象域Zおいて生じる。
【0007】そして、このようなオーバーシュート的湿
度過剰を抑止するため、上記のON/OFF制御形式に
おいて、図10に示すように、加湿手段Hの運転加湿量
Wを小さい値に制限したり、また、上記の比例制御形式
において、図13に示すように、湿度偏差Δrzないし
Δxzに対する加湿量Wの調整幅を制限したりする等の
ことも考えられるが、やはり上記の如きオーバーシュー
ト的湿度過剰は回避しきれず、また、それのみならず、
加湿量Wを一様に小さく制限するため、空調対象域Zの
域内湿度状態が目標状態よりも未だかなり低い立ち上げ
過程前半において、空調対象域Zからの還気RAを加湿
手段Hにより加湿した加湿後空気SAの絶対湿度xs
が、目標域内湿度状態での空調対象域Zの絶対湿度に満
たないといった非能率的な運転状況(図10や図13に
おいてで示す部分)を多く招くことともなり、これに
より、空調対象域Zを目標の域内湿度状態に立ち上げる
に要する時間が大巾に長時間化する。
【0008】ちなみに、別形式として、図14に示すよ
うに、加湿手段Hから空調対象域Zへ送る加湿後空気S
Aの相対湿度rsを湿度検出手段Shにより検出し、こ
の検出情報に基づき湿度制御手段Chにより加湿手段H
を制御することで、空調対象域Zに送る加湿後空気SA
そのものを所定の目標相対湿度rsmに調整するといっ
た形式(比較例2)も考えられ、この形式によれば、相
対湿度一定の加湿後空気SAを空調対象域Zに供給する
ことから、加湿手段Hを介し空調対象域Zへ送る空気S
Aの温度tsが一定であれば、その送給空気温度tsと
空調対象域Zの域内温度tzとに差があったとしても、
空調対象域Zにおける域内絶対湿度xzや一定域内温度
tzmのもとでの域内相対湿度rzを、前述の如きオー
バーシュート的な湿度過剰を抑止した状態で、上記加湿
後空気SAの目標相対湿度rsmと平衡関係となる一定
の絶対湿度xzm’及び一定の相対湿度rzm’に的確
に調整することができる。
【0009】しかし、同図14にも示すように、加湿手
段Hを介し空調対象域Zに送る空気SAは、加湿手段H
による加湿に先立ち温調手段Tにより温度tsが種々に
変更調整されて空調対象域Zの温度調整に用いられるこ
とが多く、このように、加湿手段Hを介し空調対象域Z
に送る空気SAに温度変化がある場合では、上記の形式
(比較例2)にしても、目標相対湿度rsmに調整した
加湿後空気SAの絶対湿度xsが、その送給空気SAの
温度tsによって相違することとなるため、空調対象域
Zにおける上記の平衡絶対湿度xzm’や平衡相対湿度
rzm’も送給空気SAの温度tsによって異なるもの
となり、これにより、やはり空調対象域Zの湿度調整が
全体として極めて不正確・不安定になる。
【0010】以上の実情に対し、本発明の目的は次の通
りである。
【0011】本発明の第1の目的は、空調対象域におけ
るオーバーシュート的な湿度過剰を防止する点にある。
【0012】本発明の第2の目的は、空調対象域を目標
の域内湿度状態に立ち上げるに要する時間の長時間化を
極力抑止しながら、空調対象域におけるオーバーシュー
ト的な湿度過剰を防止する点にある。
【0013】本発明の第3の目的は、加湿して空調対象
域に送る空気の温度変化によらず空調対象域を目標の域
内湿度状態に的確かつ安定的に調整できるようにしなが
ら、空調対象域におけるオーバーシュート的な湿度過剰
を防止する点にある。
【0014】本発明の第4の目的は、空調対象域におけ
るオーバーシュート的な湿度過剰を防止するにあたり、
制御遅れを抑止した状態で、空調対象域に送る空気を目
標の絶対湿度に精度良く調整する点にある。
【0015】本発明の第5の目的は、空調対象域におけ
るオーバーシュート的な湿度過剰を防止するにあたり、
空調対象域に送る空気が制御上で一時的ないし過渡的に
でも目標絶対湿度を超過することを防止しながら、その
送給空気を目標の絶対湿度に調整する点にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
〔第1特徴構成〕本発明の第1特徴構成は、空調対象域
へ送る空気を加湿する加湿手段と、湿度検出手段の検出
情報に基づき前記加湿手段を制御して前記空調対象域の
湿度状態を調整する湿度制御手段とを設ける加湿装置に
おいて、前記湿度検出手段は、前記加湿手段に供給する
加湿対象空気の絶対湿度、又は、前記加湿手段から前記
空調対象域へ送る加湿後空気の絶対湿度を検出する構成
とし、前記湿度制御手段は、前記湿度検出手段の検出絶
対湿度に基づき前記加湿手段を制御して、その加湿手段
から前記空調対象域へ送る加湿後空気の絶対湿度を所定
の目標絶対湿度に調整する構成としてあることにある。
【0017】〔第2特徴構成〕本発明の第2特徴構成
は、上記第1特徴構成の実施において好適な構成を特定
するものであり、前記加湿手段における空気流量を検出
する風量検出手段を設け、前記湿度制御手段は、前記の
目標絶対湿度から前記加湿対象空気の検出絶対湿度を減
じた差値に対し前記風量検出手段による検出空気流量を
乗じた値に基づき必要加湿量を決定して、前記加湿手段
の加湿量をその決定値に調整する構成としてあることに
ある。
【0018】〔第3特徴構成〕本発明の第3特徴構成
は、上記第1特徴構成の実施において好適な構成を特定
するものであり、前記湿度制御手段は、前記加湿後空気
についての検出絶対湿度の変化傾向に基づき前記加湿手
段の加湿量を調整して、前記加湿後空気の絶対湿度を前
記の目標絶対湿度へ漸次的に上昇させる構成としてある
ことにある。
【0019】
【作用】
〔第1特徴構成の作用〕第1特徴構成では、給排気量が
バランスする一般の空調対象域Zに対し、所定の目標絶
対湿度xsmに調整した加湿後空気SAを供給すること
により、その目標絶対湿度xsmの加湿後空気供給に対
し空調対象域Zを平衡状態に至らせて、空調対象域Zに
おける域内絶対湿度xzや所定域内温度tzmのもとで
の域内相対湿度rzを、上記加湿後空気SAの目標絶対
湿度xsmと平衡関係となる一定の絶対湿度xzm及び
一定の相対湿度rzmに調整する(なお、空調対象域Z
において上記加湿後空気SA以外の空気供給や隙間風侵
入等による定常加湿負荷がない場合では、理論上、上記
の一定絶対湿度xzm=加湿後空気SAの目標絶対湿度
xsmになる)。
【0020】換言すれば、上記の一定絶対湿度xzmを
空調対象域Zにおける目標域内絶対湿度とすることに対
し、あるいは、上記の一定相対湿度rzmを空調対象域
Zにおける所定域内温度tzmのもとでの目標域内相対
湿度とすることに対し、加湿後空気SAの絶対湿度xs
を前記の目標絶対湿度xsmに調整することにより、空
調対象域Zにおける域内絶対湿度xzや所定域内温度t
zmのもとでの域内相対湿度rzを、それらの各目標値
xzm,rzmに調整する。
【0021】〔第2特徴構成の作用〕加湿後空気SAの
目標絶対湿度xsmから加湿対象空気AAの検出絶対湿
度xaを減じた差値Δxa(=xsm−xa)に対し加
湿手段Hにおける空気流量G(単位時間当たりの重量流
量)を乗じた値(Δxa・G)は、その流量Gの加湿対
象空気AAを目標絶対湿度xsmに調整するのに必要な
理論上の加湿量に相当する。
【0022】したがって、第2特徴構成においては、加
湿手段Hにおける加湿効率等の種々の諸元値や補正値を
加味した状態で、上記の差値Δxaと風量検出手段Sg
による検出空気流量Gとの乗算値Δxa・Gに基づき、
実際上の必要加湿量Waを湿度制御手段Chに決定さ
せ、そして、加湿手段Hの加湿量Wをその決定値Waに
調整させることで、加湿後空気SAの絶対湿度xsを上
記の目標絶対湿度xsmに調整する。
【0023】〔第3特徴構成の作用〕ある加湿量調整に
対して加湿後空気SAの絶対湿度xsがどのように変化
するかをみれば、次のどのような加湿量調整に対して加
湿後空気SAの絶対湿度xsがさらにどのように変化す
るかを定量的に把握することができる。
【0024】すなわち、第3特徴構成においては、加湿
後空気SAを目標絶対湿度xsmに調整するにあたり、
上記の把握手法を用いた形態で、加湿後空気SAについ
ての検出絶対湿度xsの変化傾向に基づき、その加湿後
空気SAの絶対湿度xsを目標絶対湿度xsmへ漸次的
に上昇させるように、加湿手段Hの加湿量Wを湿度制御
手段Chに調整させる。
【0025】
【発明の効果】
〔第1特徴構成の効果〕第1特徴構成によれば、次の
(A)〜(D)の効果を奏する。 (A)空調対象域Zを目標の域内絶対湿度xzmに調整
する、あるいは、空調対象域Zを所定域内温度tzmの
もとで目標の域内相対湿度rzmに調整するにあたり、
空調対象域Zの域内湿度状態を平衡上、それら目標の湿
度状態xzm,rzmにまで上昇させることが限度の絶
対湿度xsmに調整した加湿後空気SAを空調対象域Z
に供給して、空調対象域Zを目標の域内湿度状態に調整
するといった調整形態を採るから、換言すれば、先述の
(従来例)や(比較例1)の如く、空調対象域Zが目標
の域内湿度状態に至った時点で加湿量Wを急激に大きく
低下させて加湿後空気SAの湿度を低下させるといった
形態を採らないから、先述の(従来例)や(比較例1)
の形式で生じる風路内高湿残留空気による空調対象域Z
でのオーバーシュート的湿度過剰を防止できる。
【0026】(B)上記の如く、空調対象域Zが目標の
域内湿度状態に至った時点で加湿量Wを大きく低下させ
るといったことがないから、加湿停止の応答性が低い加
湿手段Hを用いる場合については、その低応答性によっ
て生じる空調対象域Zでのオーバーシュート的湿度過剰
をも合わせ防止できる。
【0027】(C)空調対象域Zに送る加湿後空気SA
を、空調対象域Zの湿度状態が平衡上、目標の域内湿度
状態にまで上昇する絶対湿度xsmに調整するものであ
るから、先述の(従来例)や(比較例1)において加湿
量Wを一様に小さく制限した場合において生じる非能率
的な運転状況、すなわち、立ち上げ過程前半において空
調対象域Zからの還気RAを加湿手段Hにより加湿した
加湿後空気SAの絶対湿度xsが、目標域内湿度状態で
の空調対象域Zの絶対湿度xzmに満たないといった運
転状況の発生を抑止でき、これにより、目標域内湿度状
態への立ち上げに要する時間の長時間化を抑制できる。
【0028】(D)加湿手段Hから空調対象域Zに送る
加湿後空気SAの絶対湿度xsを所定の目標絶対湿度x
smに調整するものであるから、その加湿手段Hを介し
空調対象域Zに送る空気SAに温度変化がある場合につ
いても、先述の(比較例2)の如く、その送給空気SA
の温度tsによって、空調対象域Zにおける平衡絶対湿
度xzmや所定域内温度tzmのもとでの平衡相対湿度
rzmが変化するといったことがなく、送給空気SAの
温度tsにかかわらず空調対象域Zを目標の域内湿度状
態に的確かつ安定的に調整できる。
【0029】〔第2特徴構成の効果〕第2特徴構成によ
れば、加湿後空気SAを目標絶対湿度xsmに調整する
につき、加湿前の加湿対象空気AAの検出絶対湿度xa
と、その流量Gとに基づいて必要加湿量Waを決定する
という、フィードフォワード的な調整形態を採ることか
ら、加湿後空気SAを目標絶対湿度xsmに調整するこ
とにつき、ひいては、空調対象域Zを目標の域内湿度状
態に調整することにつき、制御遅れを抑止した状態で高
い調整精度を確保できる。
【0030】また、上記流量Gとして風量検出手段Sg
による検出流量Gを用いて必要加湿量Waを決定するか
ら、加湿手段Hを介し空調対象域Zに送る空気SAに流
量変化が有る場合についても、制御遅れを抑止した高い
調整精度で加湿後空気SAを目標の絶対湿度xsmに的
確に調整できる。
【0031】〔第3特徴構成の効果〕第3特徴構成によ
れば、加湿後空気SAについての検出絶対湿度xsの変
化傾向をみながら加湿後空気SAの絶対湿度xsを目標
の絶対湿度xsmへ漸次的に上昇させるから、空調対象
域Zを目標の域内湿度状態へ立ち上げるのに要する時間
が多少長時間化する傾向もあるが、加湿後空気SAを目
標絶対湿度xsmに調整する制御上、一時的ないし過渡
的にでも加湿後空気SAの絶対湿度xsが目標絶対湿度
xsを超過することを効果的に防止でき、これにより、
このような加湿後空気SAの一時的ないし過渡的な絶対
湿度超過により生じる空調対象域Zでの極僅かな湿度過
剰傾向をも抑止できる。
【0032】また、この第3特徴構成によれば、加湿手
段Hを介し空調対象域Zに送る空気SAに流量変化が有
る場合についても、その流量を検出するための手段を必
要とせずに、加湿後空気SAを目標絶対湿度xsmに調
整できる。
【0033】
【実施例】
〔第1実施例〕図1は第1実施例を示し、Zは空調対象
域としての室内空間、Pは空調機、1は空調機Pにより
温湿度調整した空気SAをファン2により室内空間Zに
送給する給気風路、3は室内空間Zからの還気RAを空
調機Pに戻す還気風路であり、室内空間Zと空調機Pと
の間での空気循環により、室内空間Zにおける給排気量
のバランスを保ちながら室内空間Zを温湿度調整する構
成としてある。
【0034】空調機Pには、還気風路3から戻る還気R
Aを温度調整する温調手段T、及び、その温調手段Tに
より温度調整した空気AAを加湿する加湿手段Hを内装
してあり、加湿手段Hとしては、給水路4からの給水に
より湿潤状態とした通気性材5に対し空気通過させるこ
とで、その通過空気AAを加湿する気化式を用い、給水
調整弁6による単位時間当たり給水量Wの調整により加
湿量の調整を行う。
【0035】Stは、室内空間Zの室温tzに相当する
ものとして、還気風路3から空調機Pに戻る還気RAの
温度を検出する温度検出手段、7は室内空間Zの目標室
温tzmを設定する温度設定器であり、Ctは、温度検
出手段Stの検出温度tzと目標室温tzmとの偏差Δ
tz(=tzm−tz)に応じ温調手段Tの温調出力を
調整して、室内空間Zを目標室温tzmに調整する温度
制御手段である。
【0036】Shは、温調手段Tから加湿手段Hへ送る
加湿対象空気AAの絶対湿度xaとして、還気風路3か
ら空調機Pに戻る還気RAの絶対湿度を検出する湿度検
出手段、8は室内空間Zにおける目標室内相対湿度rz
mを設定する湿度設定器であり、Chは、湿度検出手段
Shの検出絶対湿度xa、目標室内相対湿度rzm、及
び、目標室温tzmに基づき給水調整弁6を調整するこ
とにより、目標室温tzmのもとで室内相対湿度rzが
目標室内相対湿度rzmとなるように室内空間Zの湿度
状態を調整する湿度制御手段である。
【0037】そして、この湿度制御手段Chは具体的に
は次の(イ)〜(ハ)の制御を行う構成としてある。
【0038】(イ)予め与えられている湿り空気デー
タ、ないし、湿り空気についての状態値換算式により、
目標室温tzmで目標室内相対湿度rzmとなる空気状
態の絶対湿度xsm(換言すれば、室内空間Zの目標室
内絶対湿度xzm)を求め、この絶対湿度xsmを、空
調機Pから室内空間Zへ送る加湿後空気SAの目標絶対
湿度とする。
【0039】(ロ)加湿後空気SAの目標絶対湿度xs
mから湿度検出手段Shの検出絶対湿度xaを減じた差
値Δxa(=xsm−xa)と、空調機Pから室内空間
Zへ送る空気SAについての単位時間当たりの重量流量
G(すなわち、加湿手段Hの空気流量)と、加湿効率等
が考慮された係数値Kとの三者を乗算して、その積を加
湿手段Hの必要給水量Wa(すなわち必要加湿量)に決
定(Wa←K・G・Δxa)する。
【0040】(ハ)給水調整弁6を調整して、加湿手段
Hの給水量W(すなわち加湿量)を上記(ロ)で決定し
た必要給水量Waに調整し、そして、所定のサイクル時
間ごとに、これら必要給水量Waの決定と給水量Wの調
整を繰り返す。
【0041】つまり、湿度制御手段Chは上記(イ)〜
(ハ)の制御により、空調機Pから室内空間Zに送る加
湿後空気SAの絶対湿度xsを前記の目標絶対湿度xs
mに調整し、これにより、図2に示すように、その目標
絶対湿度xsmの加湿後空気供給に対し室内空間Zを平
衡状態に至らせて、室内空間Zの湿度状態を目標室温t
zmのもとで室内相対湿度rzが目標室内相対湿度rz
mとなるように(換言すれば、室内絶対湿度xzが前記
の目標室内絶対湿度xzmになるように)調整する。
【0042】なお、前記(ロ)での必要給水量Waの算
出に用いる空気流量Gは、湿度制御手段Chに対し予め
初期設定的に与えておく形態を採用してもよく、また、
ファン2の送風量調整や風路1,3でのダンパ調整等に
より上記の空気流量Gを可変にする場合や、何らか要因
による空気流量Gの変動が考えられる場合等には、その
空気流量Gを検出する風量検出手段Sgを装備して、そ
の検出流量Gを前記(ロ)での必要給水量Waの算出に
用いる形態を採用してよい。
【0043】また、温度検出手段Stは、室内空間Zに
おいて室温tzを直接に検出する構成としてもよく、一
方、湿度検出手段Shについても、本第1実施例では空
調機Pに対し室内空間Zからの還気RAのみを供給する
装置構成であることから、加湿手段Hへ送る加湿対象空
気AAの絶対湿度xaとして室内空間Zの絶対湿度を検
出する構成としてもよい。
【0044】〔第2実施例〕図3は第2実施例を示し、
上述の第1実施例との相違点として、室内空間Zから還
気風路3を介し空調機Pに戻す還気RAの一部を排気E
Aとして屋外に排出するとともに、その排気EAに等し
い量の外気OAを導入して、その外気OAを排気分流後
の還気RAに対し合流させる構成とし、これにより、室
内空間Zを温湿度調整に並行して換気するようにしてあ
る。
【0045】そして、この構成に対し、前述の湿度検出
手段Shは、加湿手段Hへ送る加湿対象空気AAの絶対
湿度xaとして、排気分流後の還気空気RAと導入外気
OAとの合流空気の絶対湿度を温調手段Tの上流側ない
し下流側で検出するようにしてある。
【0046】その他については、前述の第1実施例と同
様であるが、本第2実施例の場合、室内空間Zを目標室
内湿度状態に立ち上げる過程、及び、その目標室内湿度
状態を維持する過程の両方において、導入外気OAを加
湿後空気SAの目標絶対湿度xsmに調整するに要する
分だけ前述の第1実施例に比べ給水量W(加湿量)は大
きいものとなる。
【0047】〔第3実施例〕図4は第3実施例を示し、
前述の第1実施例との相違点として、空調機Pから室内
空間Zに送る調整空気SAとは別に、一定流量gの外気
OAを所定温度tomに調整して室内空間Zに供給する
換気用の外気調整機9を設けるとともに、この外気導入
量gに等しい量の排気EAを、空調機Pへの還気RAと
は別に室内空間Zから直接に屋外へ(あるいは、還気R
Aからの分流として屋外へ)排出する構成としてある。
【0048】そして、この構成に対し、前述の湿度制御
手段Chは、空調機Pから室内空間Zへ送る加湿後空気
SAの目標絶対湿度を次の(イ’)の如く決定する構成
としてある。
【0049】(イ’)予め与えられている湿り空気デー
タ、ないし、湿り空気についての状態値換算式により、
目標室温tzmで目標室内相対湿度rzmとなる空気状
態の絶対湿度xzm(すなわち、室内空間Zの目標室内
絶対湿度)を求め、そして、次の(X)式を満足する値
xsmを、空調機Pから室内空間Zへ送る加湿後空気S
Aの目標絶対湿度とする。
【0050】 xsm={xzm・(G+g)−xo・g}/G …………(X) 但し、xoは外気湿度検出手段Sh’により検出される
導入外気OAの絶対湿度。
【0051】つまり、湿度制御手段Chは、空調機Pか
ら室内空間Zに送る加湿後空気SAの絶対湿度xsを上
記(イ’)で決定した目標絶対湿度xsmに調整するこ
とにより、図5に示すように、その目標絶対湿度xsm
の加湿後空気供給に対し、室内空間Zを外気調整機9か
らの外気導入状況のもとで平衡状態に至らせて、室内空
間Zの湿度状態を目標室温tzmのもとで室内相対湿度
rzが目標室内相対湿度rzmとなるように(換言すれ
ば、室内絶対湿度xzが前記の目標室内絶対湿度xzm
になるように)調整する。
【0052】その他については、前述の第1実施例と同
様である。
【0053】〔第4実施例〕図6は第4実施例を示し、
前述の第1実施例との相違点として、湿度検出手段Sh
は、空調機Pから室内空間Zへ送る加湿後空気SAの絶
対湿度xsを検出する構成とし、これに対し、湿度制御
手段Chは次の(a),(b)の制御、あるいは、
(a),(b’)の制御を行う構成としてある。
【0054】(a)予め与えられている湿り空気デー
タ、ないし、湿り空気についての状態値換算式により、
目標室温tzmで目標室内相対湿度rzmとなる空気状
態の絶対湿度xsm(室内空間Zの目標室内絶対湿度x
zmに相当)を求め、この絶対湿度xsmを、空調機P
から室内空間Zへ送る加湿後空気SAの目標絶対湿度と
する。
【0055】(b)上記(a)で決定した目標絶対湿度
xsmと湿度検出手段Shにより検出される加湿後空気
SAの絶対湿度xsとの偏差Δxs(=xsm−xs)
に応じ、PID制御により給水調整弁6を調整して加湿
手段Hの給水量W(すなわち加湿量)を調整し、これに
より、室内空間Zへ送る加湿後空気SAの絶対湿度xs
を上記の目標絶対湿度xsmに調整する。
【0056】(b’)上記(a)で決定した目標絶対湿
度xsmに対し所定の許容誤差+e,−eを与えた上限
許容値xsm+e、及び、下限許容値xsm−eを制御
指標として、湿度検出手段Shにより検出される加湿後
空気SAの絶対湿度xsが上限許容値xsm+e以上に
上昇すると給水調整弁6を閉弁し、かつ、その検出絶対
湿度xsが下限許容値xsm−e以下に低下すると給水
調整弁6を開弁し、これにより、室内空間Zへ送る加湿
後空気SAの絶対湿度xsを上記目標絶対湿度xsmの
許容誤差範囲内(xsm−e<xs<xsm+e)に調
整する。
【0057】その他については、前述の第1実施例と同
様である。
【0058】なお、本第4実施例において、前述の第2
実施例に示した如き換気構成、すなわち、還気RAの一
部を排気EAとして屋外に排出するとともに、その排気
EAに等しい量の外気OAを排気分流後の還気RAに合
流させる構成を採用してもよい。
【0059】また、本第4実施例において、前述の第3
実施例に示した外気調整機9を装備し、そして、この外
気調整機9の装備に対し第3実施例と同様に、前述の
(X)式を満足する値xsmを、上記(a)及び(b)
の制御、ないし、(a)及び(b’)の制御における加
湿後空気SAの目標絶対湿度とする構成を採用してもよ
い。
【0060】〔第5実施例〕図6は同じく第5実施例を
示し、上述の第4実施例との相違点として、湿度制御手
段Chは、湿度検出手段Shにより検出される加湿後空
気SAについての絶対湿度xsの変化傾向に基づき、加
湿後空気SAの絶対湿度xsを前記の目標絶対湿度xs
mへ漸次的に上昇させる構成とする。
【0061】すなわち、具体例としては、次の(あ)〜
(え)の制御を湿度制御手段Chに実行させる(図7参
照)。
【0062】(あ)加湿運転の開始から一回目の監視時
間L(設定値)が経過するまでは、給水調整弁6により
調整する加湿手段Hの単位時間当たり給水量W(すなわ
ち単位時間当たり加湿量)を設定初期給水量W1に保
つ。
【0063】(い)一回目の監視時間Lが経過した時点
n1において、「その後も設定初期給水量W1を維持し
た場合に、二回目の監視時間Lが経過するまでに加湿後
空気SAの絶対湿度xsが目標絶対湿度xsmに至るか
否か」を、一回目の監視時間Lが経過した時点n1の検
出絶対湿度xs1、及び、一回目の監視時間L中におけ
る検出絶対湿度xsの変化勾配θ1に基づき判定し、
「至る」と判定される場合には、次々回の三回目の監視
時間Lの経過時点n3で加湿後空気SAの絶対湿度xs
が目標絶対湿度xsmに至る給水量を、一回目の監視時
間Lが経過した時点n1の検出絶対湿度xs1、一回目
の監視時間L中における検出絶対湿度xsの変化勾配θ
1、並びに、設定初期給水量W1に基づき算出し、二回
目の監視時間Lにおける給水量W2をその算出値に調整
する。
【0064】また、「至らない」と判定される場合に
は、二回目の監視時間Lにおける給水量W2を引き続き
設定初期給水量W1に維持する。
【0065】(う)二回目の監視時間Lが経過した時点
n2において、「その後も二回目の監視時間Lにおける
給水量W2を維持した場合に、三回目の監視時間Lが経
過するまでに加湿後空気SAの絶対湿度xsが目標絶対
湿度xsmに至るか否か」を、二回目の監視時間Lが経
過した時点n2の検出絶対湿度xs2、及び、二回目の
監視時間L中における検出絶対湿度xsの変化勾配θ2
に基づき判定し、「至る」と判定される場合には、次々
回の四回目の監視時間Lの経過時点n4で加湿後空気S
Aの絶対湿度xsが目標絶対湿度xsmに至る給水量
を、二回目の監視時間Lが経過した時点n2の検出絶対
湿度xs2、二回目の監視時間L中における検出絶対湿
度xsの変化勾配θ2、並びに、二回目の監視時間Lに
おける給水量W2に基づき算出し、三回目の監視時間L
における給水量W3をその算出値に調整する。
【0066】また、「至らない」と判定される場合に
は、三回目の監視時間Lにおける給水量W3を引き続き
二回目の監視時間Lにおける給水量W2に維持する。
【0067】(え)以降、上記(う)と同様のことを監
視時間Lの経過時点ごとに繰り返し、そして、何回目か
の監視時間Lの経過時点nNにおいて、そのときの給水
量WNから次回用の算出給水量への給水量減少幅ΔW
が、給水調整弁6による給水量調整で可能な最小調整幅
ΔWminよりも小さくなると、そのときの給水量WN
から最小調整幅ΔWminだけ給水量Wを減少させて、
また、その最小調整幅ΔWminの給水量減少操作が給
水停止に相当する場合には給水調整弁6を全閉にして、
以降は、その状態を維持する。
【0068】つまり、湿度制御手段Chは上記(あ)〜
(え)の制御により、加湿後空気SAの絶対湿度xsが
一時的ないし過渡的にでも目標絶対湿度xsmを超過す
ることを防止した状態で、加湿後空気SAの絶対湿度x
sを制御上可能な限り目標絶対湿度xsmに近い値に調
整する。
【0069】なお、本第5実施例においても、還気RA
の一部を排気EAとして屋外に排出するとともに、その
排気EAに等しい量の外気OAを排気分流後の還気RA
に合流させる前述の換気構成を採用することは可能であ
り、また、第3実施例に示した外気調整機9を装備し
て、前述の(X)式を満足する値xsmを上記(あ)〜
(え)の制御における加湿後空気SAの目標絶対湿度と
する構成も採用が可能である。
【0070】また、本第5実施例においては、外気導入
換気を行う場合における加湿運転途中での外気OAの絶
対湿度変化や外気OAの導入量変化により、あるいは、
その他の何らかの外乱要因により、加湿後空気Sの絶対
湿度xsが不測に目標絶対湿度xsmを超過することに
対し、いったん、給水量減少操作により加湿後空気SA
の絶対湿度xsを目標絶対湿度xsm未満に低下させて
から、再度、上記(あ)〜(え)の制御を実行する、と
いった更新制御を合わせ湿度制御手段Shに実行させる
ようにしてもよい。
【0071】〔その他の実施例〕次に、その他の実施例
を列記する。
【0072】(1)加湿手段Hを介して空調対象域Zに
送る空気SAは、温調手段Tによる温度調整を施さない
空気としてもよい。
【0073】(2)加湿手段Hには、前述の気化式や加
熱式、あるいは、水噴霧式や蒸気噴霧式、超音波振動式
等、種々の加湿方式のものを採用できる。
【0074】(3)絶対湿度xa,xsを検出する湿度
検出手段Shについては、相対湿度と温度の測定値から
絶対湿度を求める方式、あるいは、相対湿度以外の空気
状態値と温度の測定値から絶対湿度を求める方式、ま
た、温度以外の空気状態値と相対湿度の測定値から絶対
湿度を求める方式、さらに、相対湿度や温度以外の空気
状態値の測定値(例えば、比エンタルピや水蒸気分圧)
から絶対湿度を求める方式等、種々の検出形式のものを
採用できる。
【0075】(4)加湿対象空気AAについての検出絶
対湿度xaと乗算して必要加湿量Waの算出に用いる加
湿手段Hの空気流量Gとしては、各空気温度について、
体積重量をその温度での比容積で除した値に相当する正
確な重量流量を用いることが望ましいが、簡略化したも
のとして、体積流量を一定の比容積相当値(設定値)で
除した近似的な重量流量を上記必要加湿量Waの算出に
用いてもよい。
【0076】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の装置構成図
【図2】第1実施例における湿度調整形態を説明するグ
ラフ
【図3】第2実施例の装置構成図
【図4】第3実施例の装置構成図
【図5】第3実施例における湿度調整形態を説明するグ
ラフ
【図6】第4及び第5実施例の装置構成図
【図7】第5実施例における湿度調整形態を示すグラフ
【図8】従来例の装置構成図
【図9】従来例における湿度調整形態を示すグラフ
【図10】従来例における他の湿度調整形態を示すグラ
【図11】比較例1の装置構成図
【図12】比較例1における湿度調整形態を示すグラフ
【図13】比較例1における他の湿度調整形態を示すグ
ラフ
【図14】比較例2の装置構成図
【符号の説明】
Z 空調対象域 Sh 湿度検出手段 H 加湿手段 Ch 湿度制御手段 AA 加湿対象空気 SA 加湿後空気 xa 加湿対象空気の絶対湿度 xs 加湿後空気の絶対湿度 xsm 加湿後空気の目標絶対湿度 Sg 風量検出手段 G 空気流量

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調対象域(Z)へ送る空気(SA)を
    加湿する加湿手段(H)と、 湿度検出手段(Sh)の検出情報に基づき前記加湿手段
    (H)を制御して前記空調対象域(Z)の湿度状態を調
    整する湿度制御手段(Ch)とを設けた加湿装置であっ
    て、 前記湿度検出手段(Sh)は、前記加湿手段(H)に供
    給する加湿対象空気(AA)の絶対湿度(xa)、又
    は、前記加湿手段(H)から前記空調対象域(Z)へ送
    る加湿後空気(SA)の絶対湿度(xs)を検出する構
    成とし、 前記湿度制御手段(Ch)は、前記湿度検出手段(S
    h)の検出絶対湿度に基づき前記加湿手段(H)を制御
    して、その加湿手段(H)から前記空調対象域(Z)へ
    送る加湿後空気(SA)の絶対湿度(xs)を所定の目
    標絶対湿度(xsm)に調整する構成としてある加湿装
    置。
  2. 【請求項2】 前記加湿手段(H)における空気流量
    (G)を検出する風量検出手段(Sg)を設け、 前記湿度制御手段(Ch)は、前記の目標絶対湿度(x
    sm)から前記加湿対象空気(AA)の検出絶対湿度
    (xa)を減じた差値(Δxa)に対し前記風量検出手
    段(Sg)による検出空気流量(G)を乗じた値(G・
    Δxa)に基づき必要加湿量(Wa)を決定して、前記
    加湿手段(H)の加湿量(W)をその決定値(Wa)に
    調整する構成としてある請求項1記載の加湿装置。
  3. 【請求項3】 前記湿度制御手段(Ch)は、前記加湿
    後空気(SA)についての検出絶対湿度(xs)の変化
    傾向に基づき前記加湿手段(H)の加湿量(W)を調整
    して、前記加湿後空気(SA)の絶対湿度(xs)を前
    記の目標絶対湿度(xsm)へ漸次的に上昇させる構成
    としてある請求項1記載の加湿装置。
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