JPH08288282A - 半導体装置用絶縁膜の製造方法 - Google Patents

半導体装置用絶縁膜の製造方法

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JPH08288282A
JPH08288282A JP9239295A JP9239295A JPH08288282A JP H08288282 A JPH08288282 A JP H08288282A JP 9239295 A JP9239295 A JP 9239295A JP 9239295 A JP9239295 A JP 9239295A JP H08288282 A JPH08288282 A JP H08288282A
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JP
Japan
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gas
insulating film
film
semiconductor device
aqueous solution
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Withdrawn
Application number
JP9239295A
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English (en)
Inventor
Masahiko Hirai
匡彦 平井
Yasutoshi Masugi
泰俊 真杉
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より室温に近い低温下で反応させても耐圧性
に優れた絶縁特性を有するLSI用絶縁膜を製造する方
法を提供する。 【構成】 シリコン層表面にO2 またはO3 等の酸化ガ
スとCF4 等のフッ化炭素ガスとの混合ガスをプラズマ
化してシリコン層と反応させて被膜を形成し、次いで過
酸化水素、硫酸、塩酸もしくは硝酸の水溶液、またはこ
れらのうち2種以上を混合させた水溶液等の酸化剤にさ
らすことによって、300℃以下の低温で耐圧の高いシ
リコン酸化物の絶縁膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置用絶縁膜の製
造方法に関し、特にMOS構造、キャパシタ構造に用い
られる絶縁膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来用いられているMOS(Metal
−0xide−Semiconductor)LSI用
の絶縁膜は、トランジスタのゲート絶縁膜やキャパシタ
絶縁膜に用いられているが、これらは酸素雰囲気中で熱
酸化されるか、またはシラン等と酸素を材料としたCV
D(Chemical Vapor Depositi
on)法により形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
は、低温で反応させて膜を形成すると良質の酸化膜が得
られず、耐圧性に優れた良質の酸化膜を作成するために
は、500℃以上の高い反応温度にする必要があるた
め、超微細加工または金属配線後の絶縁膜形成が困難で
あった。
【0004】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題を解決するべく行われたものであり、より
室温に近い低温下で反応させても耐圧性に優れた絶縁特
性を有するLSI用絶縁膜を製造する方法を提供するこ
とを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1は、シリコン層表面に酸化ガスとフ
ッ化炭素ガスとの混合ガスを前記シリコン層と反応させ
て被膜を形成し、次いで前記形成された被膜を酸化剤に
さらすことによって、シリコン酸化物の絶縁膜を形成す
ることを特徴とする。
【0006】また、請求項2は、酸化ガスがO2 または
3 であり、フッ化炭素ガスがCF 4 であることを特徴
とする。さらに、請求項3は、混合ガスのプラズマによ
り発生した活性種を用い、被膜形成温度が300℃以下
であることを特徴とする。さらに、請求項4は、酸化剤
が過酸化水素、硫酸、塩酸もしくは硝酸の水溶液、また
はこれらのうち2種以上を混合させた水溶液を用いるこ
とを特徴とする。
【0007】本発明において、シリコン層は例えばSi
単結晶基板、多結晶Si、アモルファスSi等およびこ
れらに不純物をドープしたものが挙げられる。また、酸
化ガスとしては、酸素、オゾン、酸化窒素などの酸化性
を有するガスを用いることができるが、特にO2 または
3 が好ましく、フッ化炭素ガスとしては、四フッ化メ
タン、三フッ化メタン、二フッ化メタン等のフッ素と炭
素の結合を含む化合物ガスを用いることができるが特に
CF4 が好ましい。。
【0008】酸化ガスとフッ化炭素ガスとの混合ガスを
シリコン層と反応させて被膜を形成する際の基板温度は
300℃が好ましく、さらに10℃〜100の範囲が好
ましい。また、反応圧力は5〜400Paが好ましい。
さらに、酸化ガスとフッ化炭素ガスとの混合ガスとの混
合比率は1:10から1:1の範囲が好ましい。
【0009】混合ガスはマイクロ波や高周波などの電磁
波、光等により励起することができる。さらに、形成さ
れた被膜を酸化剤にさらす方法としては液体の酸化剤に
浸漬させたり、気体を噴霧させたりすることができる。
酸化剤としては過酸化水素、硫酸、塩酸もしくは硝酸の
水溶液、またはこれらのうち2種以上を混合させた水溶
液を用いることができるが、特に過酸化水素水と硫酸を
混合させたものがより好ましい。
【0010】
【作用】本発明によるLSI用絶縁膜の製造方法は、シ
リコン層表面に酸化ガスとフッ化炭素ガスとの混合ガス
をシリコン層と反応させて被膜を形成し、次いで酸化剤
にさらすことによって、低温における絶縁膜形成を可能
にし、かつ酸化膜の耐圧を高めることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明のLSI用絶縁膜の製造方法を実現するため
の反応装置であって、酸化ガスとフッ化炭素ガスの混合
ガスがプラズマ発生用の石英チューブ3、チューブ4を
通して反応チャンバ2に導入される。
【0012】石英チューブ3ではマイクロ波導波管5か
ら例えば2.45GHzのマイクロ波が照射され、プラ
ズマが形成される。プラズマ形成後のガスは四フッ化エ
チレン樹脂製のチューブ4を通して、反応チャンバ内の
上方から吹き出される。このとき、プラズマはほぼ消失
し、非イオン性の活性種のみとなる。反応チャンバ2内
には例えばSi単結晶基板1が円盤状のディスクにセッ
トされ回転されており、上方から吹き出される活性種に
より、皮膜が形成される。
【0013】また、反応チャンバ2内に導入された混合
ガスは反応チャンバ2の下側から排気される。このよう
にして形成された被膜を有する基板を酸化剤にさらすこ
とによって高い耐圧の酸化膜を作成することができる。
【0014】
【実施例1】図1に示す反応装置にホウ素をドープした
Si単結晶基板1をセットし、四フッ化メタンと酸素の
混合ガスをプラズマ発生用の石英チューブ3を通して反
応チャンバ2に運ぶ。石英チューブ外側から、2.45
GHzのマイクロ波を照射し、プラズマを形成して、プ
ラズマ形成後のガスを四フッ化エチレン樹脂製のチュー
ブ4を通して、チャンバ内の基板上方からガスを吹き付
ける。
【0015】このときの基板温度は約30℃、四フッ化
メタンガス、酸素の流量は、それぞれ150、300s
ccmである。また、チャンバ圧力は20Pa、マイク
ロ波パワーは、200Wであった。30分反応させた
後、シリコン単結晶上に約100オングストロームの酸
化膜が形成された。次に、硫酸と過酸化水素水を1:1
に混合した水溶液を50度に加熱したものに1分浸した
後、超純水にて洗浄した。
【0016】これらの膜の表面にアルミニウム電極を真
空蒸着にて形成し、リーク電流特性を測定した。その結
果、図2に示すように、酸に浸したものは約10MV/
cmの耐圧を示しのに対し、酸溶液に浸さないものは約
8.5MV/cmの耐圧しか得られなかった。
【0017】
【実施例2】ホウ素をドープしたSi単結晶基板上にシ
リコン酸化膜を形成し、次いでリンをドープした多結晶
シリコン膜を積層した基板を図1に示す反応装置にセッ
トし、四フッ化メタンと酸素の混合ガスをプラズマ発生
用の石英チューブ3を通して反応チャンバ2に運ぶ。
【0018】石英チューブ外側から、2.45GHzの
マイクロ波を照射し、プラズマを形成して、プラズマ形
成後のガスを四フッ化エチレン樹脂製のチューブ4を通
して、チャンバ内の基板上方からガスを吹き付ける。こ
のときの基板温度は約30℃、四フッ化メタンガス、酸
素の流量は、それぞれ150、300sccmである。
また、チャンバ圧力は20Pa、マイクロ波パワーは、
200Wであった。
【0019】30分反応させた後、多結晶シリコン膜上
に約120オングストロームの酸化膜が形成された。次
に、硫酸と過酸化水素水を1:1に混合した水溶液を5
0度に加熱したものに1分浸した後、超純水にて洗浄し
た。これらの膜の表面にアルミニウム電極を真空蒸着に
て形成し、リーク電流特性を測定した。その結果、酸に
浸したものは約10.3MV/cmの耐圧を示しのに対
し、酸溶液に浸さないものは約8.2MV/cmの耐圧
しか得られなかった。
【0020】
【実施例3】図1に示す反応装置にホウ素をドープした
Si単結晶基板1をセットし、四フッ化メタンと酸素の
混合ガスをプラズマ発生用の石英チューブ3を通して反
応チャンバ2に運ぶ。石英チューブ外側から、2.45
GHzのマイクロ波を照射し、プラズマを形成して、プ
ラズマ形成後のガスを四フッ化エチレン樹脂製のチュー
ブ4を通して、チャンバ内の基板上方からガスを吹き付
ける。
【0021】このときの基板温度は約30℃、四フッ化
メタンガス、酸素の流量は、それぞれ150、300s
ccmである。また、チャンバ圧力は20Pa、マイク
ロ波パワーは、200Wであった。30分反応させた
後、シリコン単結晶上に約100オングストロームの酸
化膜が形成された。次に、硝酸と過酸化水素水を1:2
に混合した水溶液を室温において1分浸した後、超純水
にて洗浄した。
【0022】これらの膜の表面にアルミニウム電極を真
空蒸着にて形成し、リーク電流特性を測定した。その結
果、酸に浸したものは約9.2MV/cmの耐圧を示し
のに対し、酸溶液に浸さないものは約8.6MV/cm
の耐圧しか得られなかった。
【0023】
【発明の効果】従来LSI用絶縁膜の形成法は、CVD
法の場合で約500度以上、熱酸化の場合で900℃以
上の温度が必要であるのに対し、本発明によれば、30
0度以下の低温にて耐圧の高い成膜することが可能であ
り、LSI製造プロセスの低温化に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】絶縁膜製造用反応装置の概略図である。
【図2】作成したサンプルのリーク電流測定結果であ
る。
【符号の説明】
1 Si単結晶基板 2 反応チャンバ 3 石英チューブ 4 チューブ 5 マイクロ波導波管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン層表面に酸化ガスとフッ化炭素
    ガスとの混合ガスを前記シリコン層と反応させて被膜を
    形成し、次いで前記形成された被膜を酸化剤にさらすこ
    とによって、シリコン酸化物の絶縁膜を形成することを
    特徴とする半導体装置用絶縁膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 酸化ガスがO2 またはO3 であり、フッ
    化炭素ガスがCF4 であることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置用絶縁膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 混合ガスのプラズマにより発生した活性
    種を用い、被膜形成温度が300℃以下であることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置用絶縁膜の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 酸化剤が過酸化水素、硫酸、塩酸もしく
    は硝酸の水溶液、またはこれらのうち2種以上を混合さ
    せた水溶液を用いることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体装置用絶縁膜の製造方法。
JP9239295A 1995-04-18 1995-04-18 半導体装置用絶縁膜の製造方法 Withdrawn JPH08288282A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003273083A (ja) * 2002-03-15 2003-09-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマ処理装置
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