JPH08288260A - ヘリコン波プラズマ・アッシング方法 - Google Patents

ヘリコン波プラズマ・アッシング方法

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JPH08288260A
JPH08288260A JP7092836A JP9283695A JPH08288260A JP H08288260 A JPH08288260 A JP H08288260A JP 7092836 A JP7092836 A JP 7092836A JP 9283695 A JP9283695 A JP 9283695A JP H08288260 A JPH08288260 A JP H08288260A
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plasma
helicon wave
ashing
wave plasma
chamber
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JP7092836A
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Shingo Kadomura
新吾 門村
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イオン注入後に表面硬化層が形成されたレジ
スト・マスクを、ポンピング残渣を発生させず、かつダ
メージを抑えながらアッシングする。 【構成】 m=0モード・プラズマ励起用のシングルル
ープ・アンテナ6、m=1モード・プラズマ励起用のハ
ーフターン・アンテナ7、矢印B方向に昇降可能なウェ
ハ・ステージ9、および磁界制御用のスイッチ82を備
えたヘリコン波プラズマCVD装置を用いる。まず、ウ
ェハ・ステージ9を上昇させてウェハWをヘリコン波プ
ラズマPH に近づけ、高密度のイオンを利用して速やか
に表面硬化層を分解する。次に、ウェハ・ステージ9を
下降させ、スイッチ82をOFFとし、さらにハーフタ
ーン・アンテナ7への電力供給を遮断し、天板2の近傍
で励起された誘導結合プラズマPI から拡散するラジカ
ルを利用して残る未変質層を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造等の
微細加工分野に適用されるヘリコン波プラズマ・アッシ
ング方法に関し、特に高ドース量イオン注入やハロゲン
系ガスを用いたドライエッチングのマスクとして用いら
れた有機膜パターン(レジスト・マスク)を残渣を発生
させることなく速やかに、しかも低ダメージでアッシン
グ可能な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造分野においては、ドラ
イエッチングやイオン注入のマスクとして有機高分子材
料からなるレジスト・マスクが広く用いられている。所
定のプロセスが終了した後に不要となったレジスト・マ
スクの除去は、初期の頃には発煙硝酸や硫酸−過酸化水
素水混合溶液等を用いたウェット・エッチングにより行
われていたが、近年ではドライアッシングが主流となっ
ている。このドライアッシングは、O2 プラズマ・アッ
シングとO3 アッシングとに大別される。
【0003】前者のO2 プラズマ・アッシングは、O2
プラズマ中で発生するO* ,Ox +等の化学種を利用して
有機高分子材料を燃焼除去する方法である。装置として
は、プラズマ発生領域とウェハが設置される反応領域と
を分け、プラズマ中の中性粒子を排気流に乗せてウェハ
側へ降下させることによりプラズマ照射ダメージを低減
させる、ダウンフロー型の装置が広く用いられている。
【0004】一方、後者のO3 アッシングは、おおよそ
200℃以上の加熱下でO3 から分解生成するO2 と酸
素原子を利用して純粋な化学反応により有機高分子材料
を燃焼除去する方法である。プラズマを用いないため荷
電粒子の影響が無く、本質的に低ダメージ化が可能な方
法であり、通常はアッシング速度を高めるための添加ガ
ス、あるいはO3 の分解を促進してプロセスを低温化す
るためのUV照射が併用されている。
【0005】ところで上記アッシングは、通常のドライ
エッチングに利用されたレジスト・マスクについては比
較的容易に進行するが、高ドース量のイオン注入に利用
されたレジスト・マスクの場合には、事情が異なる。す
なわち、MOSトランジスタのソース/ドレイン領域の
形成(ドース量1014〜1015cm-2程度)、バイポー
ラ・トランジスタのエミッタ領域の形成(ドース量10
16cm-2程度)等に利用された後のレジスト・マスクの
除去は一般に困難となる。これは、レジスト・マスクの
表層部に表面硬化層が形成されるためである。この問題
について、図10ないし図12を参照しながら説明す
る。
【0006】図10は、基板51上にレジスト・マスク
54が形成された状態を示している。このレジスト・マ
スク54の表層部には表面硬化層53が形成されている
が、その内側は未変質層52である。かかるレジスト材
料の硬化は、イオン衝撃に伴う発熱によっても進行する
が、その他の要因としてたとえばニュークリア・インス
ツルメンツ・アンド・メソッズ(Nuclear Instruments
and Methods), B39,p.809-812 (1989)には、ドーパ
ントによる架橋のメカニズムが指摘されている。すなわ
ち、一例としてノボラック樹脂をベース樹脂とするフォ
トレジスト材料層にドーパントとしてリン(P)が注入
された場合、ドース量1014〜1015cm-2付近を境と
して該フォトレジスト材料層の表層部に化学構造変化が
生ずる。具体的には、主鎖中のメチレン基がリン原子に
置換され、さらにこのリン原子が他の主鎖のフェノール
環に結合するという機構で架橋が進行する。ヒ素(A
s)やホウ素(B)が不純物としてイオン注入された場
合もほぼ同様の機構により架橋が進行する。
【0007】この表面硬化層53は、酸素ラジカルやO
3 とレジスト材料との反応を妨げ、特に上述のような低
ダメージ化を図ったアッシング方法では極めて除去困難
である。しかし、図11に示されるように加熱に伴って
生じたクラックからO* が侵入し未変質層52の分解反
応が進行して水分が発生したり、あるいは未変質層52
に含まれる残留溶媒が気化して揮発成分55が発生する
と、その膨張によりレジスト・マスク54の内圧が高ま
り、ついには図12に示されるようにある所で突然破裂
する。この現象はポンピングと呼ばれており、またこの
破裂により飛散した表面硬化層の断片はポンピング残渣
53rと呼ばれる。ポンピング残渣53rは半導体製造
プロセスで発生する残渣としてはサイズが大きく、ウェ
ハ上に残存すると半導体装置の歩留まりを著しく低下さ
せる原因となるため、徹底した除去が必要である。
【0008】上述の問題に対する解決策として、ジャパ
ニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス
(Japanese Journal of Applied Physics)第28巻1
0号(1989年)p.2130-2136 には、表面硬化層のうちド
ーパントの投影飛程よりもやや深い位置までをH2 プラ
ズマを用いたRIE(反応性イオン・エッチング)で除
去し、残りの表面硬化層を通常のダウンフロー・アッシ
ングで除去するという2段階プロセスが提案されてい
る。この方法によれば、H2 プラズマ中の活性種が表面
硬化層の化学結合を切断し、H原子がドーパントと結合
して揮発性の水素化物を生成するために、パーティクル
や残渣を生ずることなく表面硬化層を除去することがで
きる。プロセス全体を通してH2 プラズマRIEを行わ
ずに途中でダウンフロー・アッシングに切り替えるの
は、レジスト材料層中に含有されるNaや重金属等によ
る汚染を回避するためである。
【0009】上述の方法はポンピング残渣の発生を未然
に防ぐものであるが、発生してしまったポンピング残渣
を除去する方法も考えられている。たとえば、C26
等のフルオロカーボン化合物をO2 に添加してプラズマ
処理を行うと、C26 から解離生成するF* によりド
ーパント酸化物を分解し、これをフッ化物の形で除去す
ることができる。
【0010】ところで、レジスト剥離性の劣化は実はイ
オン注入後のレジスト・マスクに限られる問題ではな
く、ドライエッチング後のレジスト・マスクについても
生ずる。ドライエッチングの場合は表面硬化層こそ形成
されないものの、レジスト・マスクの表面にエッチング
反応生成物が堆積し、これがエッチングの速やかな進行
を妨げる。
【0011】特に、塩素系ガスを用いてAl系配線膜を
ドライエッチングした場合には、レジスト・マスクの内
部にも残留塩素が大量に取り込まれるため、該レジスト
・マスクの除去が不十分であると、アフターコロージョ
ンが発生する原因となる。塩素は蒸気圧の低いAlOx
Cly の形でレジスト・マスク中に残留すると考えられ
ている。
【0012】この問題を解決する方法として、1991
年第4回マイクロプロセス・カンファレンス抄録集(Di
gest of Papers 1991, 4th Microprocess Conference)
には、O2 に2−プロパノール(イソプロパノール)を
添加したアッシング・ガスを用いてダウンフロー・アッ
シングを行う方法が報告されている。2−プロパノール
は、AlOx Cly をより蒸気圧の高いAl(i-OC3
7)3とHClに分解する働きを有する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のレジス
ト・マスクのアッシング方法にも課題はある。まず、ポ
ンピング残渣を防止するために表面硬化層を2段階プロ
セスで除去する方法では、少なくともRIE装置とアッ
シング装置が個別に必要となるか、あるいはRIE用チ
ャンバとアッシング・チャンバを接続したマルチチャン
バ型の装置が必要となる。しかし、このような装置の大
型化や複雑化は、コストの増大を招く。また、H2 プラ
ズマRIEの所要時間が長いので、スループット低下の
原因ともなる。
【0014】一方、フルオロカーボン化合物の添加によ
りポンピング残渣を除去する方法では、プラズマ中のF
* 生成量の制御が必ずしも容易ではなく、F* が過剰と
なれば下地材料層が侵食される虞れがある。また、フル
オロカーボン化合物の放電解離により炭素系ポリマーが
形成される虞れも大きく、有機材料層を除去するための
プロセスにおいて再び有機材料による汚染が発生する矛
盾が生ずることにもなりかねない。
【0015】さらに、2−プロパノールを添加する方法
では、この添加によりアッシング・ガスに占めるO2
割合が低下し、アッシング速度の低下が避けられない。
【0016】そこで本発明は、イオン注入後あるいはド
ライエッチング後のレジスト・マスクの剥離性の向上と
低ダメージ化とを両立させることが可能なアッシング方
法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のヘリコン波プラ
ズマ・アッシング方法は、上述の目的を達成するために
提案されるものであり、単一のプラズマ生成チャンバ内
にm=0モードのヘリコン波プラズマとm=1モードの
ヘリコン波プラズマとをそれぞれ励起可能な2系統の高
周波アンテナと、磁界生成手段と、該プラズマ生成チャ
ンバに同心的に接続される拡散チャンバと、該拡散チャ
ンバ内で基板をその軸方向に沿って昇降させる基板ステ
ージとを備えたヘリコン波プラズマ装置を用い、前記基
板上の有機膜パターンのアッシングを行うものである。
【0018】ヘリコン波プラズマは、円筒状のチャンバ
に磁場を印加し、さらにこのチャンバに巻回されるルー
プ・アンテナに高周波を印加して該チャンバ内にヘリコ
ン波を生成させ、このヘリコン波からランダウ減衰の過
程を通じて電子へエネルギーを輸送することにより該電
子を加速し、この電子をガス分子に衝突させて高いイオ
ン化率を達成するプラズマである。ヘリコン波プラズマ
装置では、10-4Pa台の低圧下でおおよそ1011〜1
13/cm3 のイオン密度(イオン電流密度では16〜
20mA/cm2)を達成することができる。
【0019】しかもヘリコン波には、イオン・サイクロ
トロン周波数ωciと電子サイクロトロン周波数ωceの間
の比較的広いRF周波数領域で伝搬できるという特性が
あり、この点で共鳴条件が満足される限られた領域内で
しか電子加熱が行われないECR(電子サイクロトロン
共鳴)放電に比べて有利である。また、プラズマ生成に
強磁場を必要としないため、基板近傍の磁界も弱く、基
板周辺部におけるイオンの斜め入射の問題も起こらな
い。
【0020】m=0モードおよびm=1モードのヘリコ
ン波プラズマを励起させるためのアンテナとしては、従
来より幾つかのタイプが提案されている。たとえば、m
=0モードのヘリコン波プラズマは、最も単純なシング
ルループ・アンテナの他、伝搬するヘリコン波の波長の
約半分に等しい距離だけ離間され互いに逆方向の電流が
流れる2個のループでプラズマ生成チャンバを周回させ
たダブルループ・アンテナを用いて励起することができ
る。また、m=1モードのヘリコン波プラズマは、プラ
ズマ生成チャンバを部分的に周回するハーフターン・ア
ンテナを用いて励起することができる。ただし、本発明
では単一のプラズマ生成チャンバの近傍に2系統のアン
テナを設置する都合上、互いに空間的に障害とならない
ことが必要である。したがってたとえば、m=0モード
のヘリコン波プラズマを励起させるための第1のアンテ
ナとして、シングルループ・アンテナをプラズマ生成チ
ャンバの天板部分に設置し、m=1モードのヘリコン波
プラズマを励起させるための第2のアンテナとして、ハ
ーフターン・アンテナをプラズマ生成チャンバの側壁部
に設置すると良い。
【0021】本発明において、前記アッシングは、前記
有機膜パターンの表層部にイオン照射に起因して形成さ
れた表面硬化層を除去する第1段階と、該表面硬化層の
下の未変質層を除去する第2段階とに分けて行い、前記
第1段階では前記基板ステージを前記プラズマ生成チャ
ンバに近接させ、前記第2段階では該基板ステージを該
プラズマ生成チャンバから離間させるようにしても良
い。
【0022】ここで、前記第2段階では、前記磁界生成
手段による磁界生成を停止させても良い。本発明で用い
られるヘリコン波プラズマ・アッシング装置の磁界生成
手段としては、ソレノイド・コイル、および該ソレノイ
ド・コイルに対する電流の供給/遮断を制御するスイッ
チング手段を含むものを用いることができる。
【0023】ここで、上記ソレノイド・コイルがヘリコ
ン波の伝搬に直接関与している場合には、上記のような
スイッチングを行うことにより、1台のプラズマ装置が
ヘリコン波プラズマ装置としてもICP装置としても利
用可能となる。ヘリコン波は磁力線に沿ってプラズマ中
を伝搬する電磁波の一種であるから、磁界が存在しない
時には発生せず、したがってヘリコン波プラズマも発生
しない。しかし、ヘリコン波プラズマ装置は、構成上は
ICP装置に磁界生成手段を加えたものと見なせるた
め、プラズマ生成チャンバの周囲に巻回されている高周
波アンテナに高周波が供給されている限りは、ICPが
励起されることになる。
【0024】ヘリコン波プラズマ装置の中には、プラズ
マ生成チャンバを周回するソレノイド・コイルとして内
周側と外周側の2系統を有し、たとえば内周側のソレノ
イド・コイルがヘリコン波の伝搬、外周側のソレノイド
・コイルがヘリコン波プラズマの輸送に用いられるとい
ったように、各コイルの役割が異なっているものもあ
る。このような装置を用いる場合には、ヘリコン波の伝
搬に関与する方のソレノイド・コイル(上述の例では内
周側)について電流の供給/遮断を行うことにより、ヘ
リコン波プラズマとICPとを切り替えることが可能で
ある。
【0025】なお、たとえば上述の装置例において内周
側ソレノイド・コイルに常時電流を印加しておき、外周
側ソレノイド・コイルへの電流の供給/遮断を制御すれ
ば、プラズマ生成チャンバから拡散チャンバへのヘリコ
ン波プラズマの輸送を制御することができる。これによ
り、基板近傍で利用できるプラズマの密度を自在に変更
することも可能となる。
【0026】ところで、本発明でアッシングされる有機
膜パターンは、イオン注入用マスク、あるいはドライエ
ッチング用マスク等、いかなる用途で用いられたもので
あっても良い。特に、この有機膜パターンがハロゲン系
ガスを用いた配線膜のドライエッチング用マスクとして
用いられた場合には、パターン内に大量のハロゲンが吸
蔵されている可能性が高いので、酸素とアルコール系化
合物との混合ガスを用いてアッシングを行うことが有効
である。上記アルコール系化合物の種類は、配線膜を構
成する金属元素のアルコキシドが脱離に必要な蒸気圧を
持ち得るように選択しなければならないが、一般的には
メタノール,エタノール,プロパノール、プロパノー
ル,ブタノール等の低級アルコールで十分である。典型
的な例として、上記配線膜がAl系配線膜、上記ハロゲ
ン系ガスが塩素系ガスである場合には、前述のように有
機膜パターン内にAlOx Cly が含まれる。そこで、
2−プロパノールを添加したO2 ガスを用いて有機膜パ
ターンをアッシングすると、AlOx Cly が蒸気圧の
高いAl(i-OC37)3とHClに速やかに分解され、
これにより有機膜パターンも残渣を生ずることなく除去
される。
【0027】
【作用】ヘリコン波は、自由空間内では右手方向に円偏
波する純粋に電磁的な波であるが、プラズマ生成チャン
バのような限定空間内では特定のモードのみが励起さ
れ、静電性も備えた波となる。場の方程式の線形化から
演繹すると、最初の2モードとして図1に示されるよう
な電界パターンが存在する。ここで、(a)の図はm=
0モード、(b)の図はm=1モードを表し、mの値は
電界増幅の表現中に登場するベッセル関数に対応する。
一連のパターン中、中央に表示されているパターンが位
相角φ=0、上端が位相角φ=π/2、下端が位相角φ
=−π/2にそれぞれ対応している。m=0モードで
は、波は位相角=0における完全に電磁的な状態から位
相角=π/2における完全に静電的な状態に空間的に移行
する。両方の状態間では電界はらせん状であり、波は電
磁的および静電的の両方の性質を持つ。
【0028】一方、m=1モードは常に電磁成分と静電
成分の混合であり、電場パターンは波の伝搬と共に単純
に時計方向に回転する。
【0029】上述のヘリコン波プラズマの伝搬モード
は、プラズマ生成チャンバの外側におけるアンテナの巻
回様式で変化することが知られており、このモードによ
りプラズマ生成チャンバ内における飽和イオン電流密度
分布も変化する。この変化の様子を図2に示す。図中、
横軸はプラズマ生成チャンバの直径方向の位置(mm)
を表し、縦軸は飽和イオン電流密度(mA/cm2) を
表す。この図からわかるように、m=0モードでは、飽
和イオン電流密度はチャンバ中央近傍で落ち込みその周
辺で高くなるような分布を示す。一方、m=1モード
は、チャンバ中央の比較的狭い範囲でピークを持つパタ
ーンを示す。
【0030】通常のヘリコン波プラズマ装置は、m=
0,m=1のいずれか一方のモードのヘリコン波プラズ
マを励起するように設計されているので、いずれのモー
ドを励起した場合にもチャンバの直径方向全体にわたっ
て均一なイオン電流密度を達成することは困難である。
また、飽和イオン電流密度をアッシングの途中で変更す
ることも不可能である。しかし、本発明のヘリコン波プ
ラズマ・アッシング方法で用いるヘリコン波プラズマ装
置は、2系統の高周波アンテナを備えることによりこれ
ら両方のモードのヘリコン波プラズマを単一プラズマ生
成チャンバ内に励起することが可能とされているため、
チャンバ内のイオン電流密度分布は両方のモードの性格
を兼ね備えたものとなる。すなわち、m=0モードにお
けるチャンバ中央近傍のイオン電流密度の落ち込みを、
m=1モードにおけるピークで補うことが可能となり、
結果としてチャンバ直径方向の広い範囲にわたってイオ
ン電流密度を均一化することができる。
【0031】しかも、本発明で用いられるヘリコン波プ
ラズマ装置は、拡散チャンバ内で基板をその軸方向に沿
って昇降させる基板ステージを備えているので、基板ス
テージアを上昇させて基板をプラズマ生成チャンバの近
傍に置いた場合には大量のイオン照射による高速アッシ
ングが可能となり、逆に基板ステージを下降させて基板
をプラズマ生成チャンバから離間させた場合には長寿命
のラジカルによる低ダメージ・アッシングが可能とな
る。したがって、高ドース量イオン注入を経て表面硬化
層が形成された有機膜パターン(レジスト・マスク)で
あっても、まず第1段階で基板を上昇させて表面硬化層
を速やかに除去し、次に第2段階で基板を下降させて内
部の未変質層を除去すれば、ポンピング残渣を発生させ
ることなく、高速でしかも基板に対するダメージの少な
いアッシングを行うことができる。
【0032】また、上記第2段階で磁界生成手段による
磁界生成を停止すると、プラズマ生成チャンバ内に励起
されるプラズマは誘導結合プラズマとなるので、豊富な
ラジカルを利用した一層の低ダメージ化を図ることが可
能となる。
【0033】また、ハロゲン系ガスを用いた配線膜のド
ライエッチングに起因する残留ハロゲンを含む有機膜パ
ターンをアッシングする場合に、酸素にアルコール系化
合物を添加したガスを用いると、有機膜パターン中に吸
蔵される金属の酸化ハロゲン化物が金属アルコキシドに
変化する。このため、有機膜パターンが十分に除去さ
れ、特に配線膜がAl系配線膜である場合にはアフター
コロージョンの極めて有効な防止対策となる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0035】実施例1 本実施例では、m=0モードとm=1モードのヘリコン
波プラズマを励起可能でかつ基板ステージの昇降手段を
備えたヘリコン波プラズマ・アッシング装置を用い、イ
オン注入を経たレジスト・マスクの表面硬化層とその内
部の未変質層とを2段階プロセスにより順次アッシング
した。
【0036】まず、本実施例で使用するヘリコン波プラ
ズマ・アッシング装置の概念的な構成について、図3お
よび図4を参照しながら説明する。この装置のプラズマ
生成部は、内部にヘリコン波プラズマPH を生成させる
ための誘電体材料からなるプラズマ生成チャンバ1、こ
のプラズマ生成チャンバ1の天板2から挿通され矢印C
方向からアッシング・ガスを導入するガス供給管10、
該天板2に対して平行に設けられるm=0モード励起用
のシングルループ・アンテナ6、同じプラズマ生成チャ
ンバ1の側壁面を部分的に周回するm=1モード励起用
のハーフターン・アンテナ7、上記ハーフターン・アン
テナ7のさらに外側においてプラズマ生成チャンバ1を
周回し、その軸方向に沿った磁界を生成させるソレノイ
ド・コイル8を主な構成要素とする。上記プラズマ生成
チャンバ1の構成材料はここでは石英とし、その直径は
一例として35cmとした。
【0037】上述の2系統の高周波アンテナの搭載は、
本装置の最大の特色であるが、これら両アンテナは共通
の高周波電源13に接続されている。この高周波電源1
3とシングルループ・アンテナ6の間には、位相調整手
段としてのリレー回路(R/C)63、出力調整手段と
しての駆動アンプ62およびインピーダンス調整用のマ
ッチング・ネットワーク(M/N)61がこの順に接続
されている。また、上記高周波電源13とハーフターン
・アンテナ7との間には、スイッチ73、駆動アンプ7
2およびマッチング・ネットワーク(M/N)71がこ
の順に接続されている。図3は上記スイッチ73をON
とした状態、図4はOFFとした状態を示している。
【0038】本装置では、このように2つの駆動アンプ
62,72を用いて上記2系統のアンテナに供給する高
周波電力を独立に制御することができる。このことは、
前出の図2の2本の飽和イオン電流密度分布曲線のピー
クの高さを独立に変更することに等しく、所望のプロセ
スの内容に応じて最適なイオン電流密度分布を設定可能
であることを意味している。
【0039】なお、上記リレー回路63は、シングルル
ープ・アンテナ6とハーフターン・アンテナに供給され
る高周波の位相を互いにずらすことを目的としているの
で、図示した例とは逆にハーフターン・アンテナ7側に
接続されていても良い。リレー回路63による位相のず
れは、たとえばπ/2に設定される。
【0040】上記ソレノイド・コイル8は2重構造とさ
れており、主としてヘリコン波の伝搬に寄与する内周側
ソレノイド・コイル8aと、主としてヘリコン波プラズ
マPH の拡散チャンバ3への輸送に寄与する外周側ソレ
ノイド・コイル8bとからなる。これらソレノイド・コ
イル8a,8bはスイッチ82を介して、共通のDC電
源(D/C)81に接続されている。
【0041】この装置では、上記シングルループ・アン
テナ6またはハーフターン・アンテナ7の少なくとも一
方に高周波が供給され続けていれば、スイッチ82のO
N/OFFでプラズマ生成チャンバ1内に生成されるプ
ラズマの種類をヘリコン波プラズマPH か誘導結合プラ
ズマPI のいずれかに切り替えることができる。すなわ
ち、図3に示されるようにスイッチ82をONとすれば
ヘリコン波プラズマPH が生成し、図4に示されるよう
にOFFとすれば、磁界が生成しないので誘導結合プラ
ズマPI が生成する。
【0042】上記プラズマ生成チャンバ1には拡散チャ
ンバ3が同心的に接続され、上記ソレノイド・コイル8
が形成する発散磁界に沿って該拡散チャンバ3の内部へ
ヘリコン波プラズマPH を引き出すようになされてい
る。拡散チャンバ3の側壁面および底面は、ステンレス
鋼等の導電性材料を用いて構成されており、その内部
は、図示されない排気系統により排気孔4を通じて矢印
A方向に高真空排気されている。また、拡散チャンバ3
の側壁面の一部にはゲート・バルブ12が設けられ、こ
こを介して図示されないロード・ロック室等との間で基
板の搬出入を行うようになされている。
【0043】さらに、上記拡散チャンバ3の外部には、
上記ウェハ・ステージ9近傍における発散磁界を収束さ
せ、またチャンバ壁によるプラズマ中の電子や活性種の
消滅を抑制するために、補助磁界生成手段としてマルチ
ポール磁石11が配設されている。このマルチポール磁
石11は、拡散チャンバ3内にマルチカスプ磁場を生成
させてプラズマ閉じ込めを行うものである。なお、この
マルチポール磁石11の配設位置は、図示される例に限
られず、たとえばウェハ・ステージ9の支柱の周囲等の
他の場所であっても良い。さらにあるいは、これをソレ
ノイド・コイルに置き換え、ミラー磁場の形成によって
プラズマ閉じ込めを行うようにしても良い。
【0044】上記拡散チャンバ3の内部には、その壁面
から電気的に絶縁された導電性のウェハ・ステージ9が
収容され、この上に被処理基板としてたとえばウェハW
を保持し、内蔵されるヒータ16により所定温度を維持
しながら所定のプラズマ処理(ここではアッシング)を
行うようになされている。このウェハ・ステージ9は、
昇降装置5に接続されており、プラズマ生成チャンバ1
と拡散チャンバ3の共通の軸方向(図中、矢印Bで示
す。) に昇降可能とされている。図3はウェハ・ステー
ジ9をプラズマ生成チャンバ1の近傍まで上昇させて、
プラズマから大量のイオン入射が期待できる状態を示し
ており、図4は逆に下降させてプラズマから輸送される
比較的長寿命のラジカルの作用を期待できる状態を示し
ている。
【0045】このウェハ・ステージ9にはさらに、プラ
ズマ中から入射するイオンのエネルギーを制御するため
にウェハWに基板バイアスを印加するバイアス印加用高
周波電源15が、第2のマッチング・ネットワーク(M
/N)14を介して接続されている。ここでは、バイア
ス印加用高周波電源15の周波数を13.56MHzと
した。
【0046】次に、上記の装置を用い、実際にレジスト
・マスクの2段階アッシングを行った。本実施例で用い
たサンプル・ウェハを図5に示す。このウェハは、基板
21上にイオン注入用マスクとしてレジスト・マスク2
4が形成されたものである。このレジスト・マスク24
は、たとえばCMOSトランジスタの製造工程におい
て、NMOSトランジスタのソース/ドレイン領域を形
成するためのn型不純物をイオン注入する際に、PMO
Sトランジスタの形成領域全体を被覆するようなもので
ある。このレジスト・マスク24は、表面硬化層23と
その内部の未変質層22から構成されている。
【0047】このウェハを図3に示される状態に設定し
た前述のヘリコン波プラズマ・アッシング装置にセット
し、まず第1段階としてたとえば下記の条件で表面硬化
層23の除去を行った。
【0048】 O2 流量 100 SCCM H2 O流量 30 SCCM ガス圧 2 Pa シングルループ・アンテナ供給電力 2000 W(13.56 MHz) ハーフターン・アンテナ供給電力 2500 W(13.56 MHz) 高周波バイアス電力 100 W(13.56 MHz) ウェハ・ステージ温度 200 ℃ ウェハ・ステージ位置 1 mm なお、上記ウェハ・ステージ位置とは、プラズマ生成チ
ャンバ1の下端からステージ表面までの距離を表してい
る。
【0049】この第1段階では、2系統の高周波アンテ
ナの独立制御を通じて励起された高密度かつ均一性の高
いヘリコン波プラズマの至近距離にウェハWを置くこと
により、大量の酸素イオンや水素イオンを利用して表面
硬化層23を速やかに除去することができた。この結
果、図6に示されるように、基板21上に未変質層22
のみが残存する状態となった。なお、図6には便宜上、
表面硬化層23のみを除去した状態を示したが、この図
は第1段階で未変質層22が全く除去されないことを示
すものではない。
【0050】次に、未変質層22を除去するため、ヘリ
コン波プラズマ・アッシング装置の設定を図4に示され
る状態に変更した。すなわち、昇降装置5を作動させて
ウェハ・ステージ9を下降させ、ハーフターン・アンテ
ナへの高周波印加を遮断するためにスイッチ73をOF
Fとし、さらにソレノイド・コイル8への電流を遮断す
るためにスイッチ82をOFFとした。この状態で、第
2段階としてたとえば下記の条件で未変質層22の除去
を行った。
【0051】 O2 流量 100 SCCM ガス圧 0.13 Pa シングルループ・アンテナ供給電力 2000 W(13.56 MHz) ハーフターン・アンテナ供給電力 0 W(13.56 MHz) 高周波バイアス電力 100 W(13.56 MHz) ウェハ・ステージ温度 200 ℃ ウェハ・ステージ位置 200 mm この第2段階では、ソレノイド・コイル8への供給電流
を遮断しているためにヘリコン波プラズマPH は励起さ
れず、誘導結合プラズマPI が励起される。しかも、ハ
ーフターン・アンテナ7に高周波が印加されていないた
め、誘導結合プラズマPI は天板2の近傍に生成し、ウ
ェハW方向へは寿命の比較的長い酸素ラジカルが拡散す
る。このため、未変質層22のアッシングは極めてダメ
ージの少ない条件下で進行し、最終的には図7に示され
るように、残渣を残すことなくレジスト・マスク24を
除去することができた。
【0052】実施例2 本実施例では、Al系配線膜のドライエッチングを経た
レジスト・マスクを1段階プロセスによりアッシングし
た。このプロセスを、図8および図9を参照しながら説
明する。なお、ヘリコン波プラズマ・アッシング装置の
設定に関しては、スイッチ73,83は共にON、ウェ
ハ・ステージ9は下降させた状態とした。
【0053】ここで使用したサンプル・ウェハは、図8
に示されるように、層間絶縁膜41上でAl系多層膜を
レジスト・マスク46を介してドライエッチングするこ
とにより、Al系配線パターン45を形成したものであ
る。ここで、上記Al系配線パターン45においては、
Ti膜/TiN膜の積層体よりなるTi系バリヤメタル
42,Al−1%Si膜43,TiN反射防止膜44が
この順に積層されている。
【0054】上記レジスト・マスク46は、具体的には
たとえばハーフトーン型位相シフト・マスクと化学増幅
系レジトスト材料を用いたKrFエキシマレーザ・リソ
グラフィを経て形成される。また、上記Al系配線パタ
ーン45は、このレジスト・マスク46を介してたとえ
ばCl2 /BCl3 混合ガスとヘリコン波プラズマ・エ
ッチング装置を用いた異方性エッチングを行うことによ
り形成される。上記Al系配線パターン45および配線
間スペースの最小値は0.25μmである。
【0055】また、配線間スペースの最大アスペト比は
約2である。なお、このエッチングに伴って上記レジス
ト・マスク46内にはAlOx Cly の形で残留塩素が
大量に含まれている。
【0056】ここで、一例として下記の条件でアッシン
グを行った。
【0057】 O2 流量 50 SCCM 2−プロパノール流量 50 SCCM ガス圧 2 Pa シングルループ・アンテナ供給電力 2500 W(13.56 MHz) ハーフターン・アンテナ供給電力 2500 W(13.56 MHz) 高周波バイアス電力 100 W(13.56 MHz) ウェハ・ステージ温度 200 ℃ ウェハ・ステージ位置 200 mm 上記2−プロパノールは、レジスト・マスク46に含ま
れるAlOx Clyを分解してAl系配線パターン45
のアフターコロージョンを防止する目的で添加されてい
るガスであるが、従来はこの添加によりアッシング速度
が大幅に低下する欠点があった。しかし本実施例では、
2系統の高周波アンテナにより均一かつ高密度のプラズ
マが生成できるため、活性種を大量に供給することがで
き、2μm/分のアッシング速度を達成しながら低ダメ
ージかつ完全なレジスト除去を行うことができた。
【0058】なお、アッシング終了後にウェハ・ステー
ジ9を上昇させ(ウェハ・ステージ位置1mm)、この
状態に短時間保つことにより、Al系配線パターン45
のAl露出面に安定なAl23 被膜を形成すると、ア
フターコロージョンの抑制効果が一層向上した。
【0059】以上、本発明を2例の実施例にもとづいて
説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではなく、サンプル・ウェハの構成、ヘリコン波プ
ラズマ・アッシング装置の構成の細部、アッシング条件
は適宜変更、最適化が可能である。
【0060】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明を適用すれば、チャンバ径方向のプラズマ密度分布が
高度に均一で、かつ高密度のヘリコン波プラズマを用い
てアッシングを行うことができるため、イオン注入を経
て表面硬化層が形成されたレジスト・マスクやドライエ
ッチングを経て残留ハロゲンを吸蔵したレジスト・マス
クであっても、残渣を発生させず、実用的なアッシング
速度で、しかも基板にダメージを与えずに除去すること
ができる。したがって本発明は、アッシング技術の改善
を通じて、半導体装置の高集積化,高性能化,高信頼化
に大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】m=0モードとm=1モードのヘリコン波プラ
ズマの電界パターンを示す模式図である。
【図2】m=0モードとm=1モードのヘリコン波プラ
ズマの飽和イオン電流密度分布を示すグラフである。
【図3】本発明で用いられるヘリコン波プラズマ・アッ
シング装置の一使用状態を示す模式的断面図である。
【図4】本発明で用いられるヘリコン波プラズマ・アッ
シング装置の他の使用状態を示す模式的断面図である。
【図5】本発明を適用したイオン注入用レジスト・マス
クのアッシング・プロセスにおいて、基板上に表面硬化
層を持つレジスト・マスクが形成された状態を示す模式
的断面図である。
【図6】図5の表面硬化層を除去し、未変質層が残存し
た状態を示す模式的断面図である。
【図7】図6の未変質層を完全に除去した状態を示す模
式的断面図である。
【図8】本発明を適用したドライエッチング用レジスト
・マスクのアッシング・プロセスにおいて、レジスト・
マスクを介してAl系配線パターンが形成された状態を
示す模式的断面図である。
【図9】図8のレジスト・マスクを完全に除去した状態
を示す模式的断面図である。
【図10】従来のイオン注入用レジスト・マスクのアッ
シング・プロセスにおいて、基板上に表面硬化層を持つ
レジスト・マスクが形成された状態を示す模式的断面図
である。
【図11】図10のレジスト・マスクの内部で揮発成分
が膨張した状態を示す模式的断面図である。
【図12】図11の表面硬化層が破裂して、ポンピング
残渣が発生した状態を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 プラズマ生成チャンバ 3 拡散チャンバ 6 シングルループ・アンテナ 7 ハーフターン・アンテナ 8 ソレノイド・コイル 9 ウェハ・ステージ 10 ガス供給管 13 高周波電源 14,61,71 マッチング・ネットワーク 15 バイアス印加用高周波電源 62,72 駆動アンプ 63 リレー回路 73 (ハーフターン・アンテナへの高周波印加制御
用)スイッチ 81 DC電源 82 (磁界制御用の)スイッチ 21 基板 22 未変質相 23 表面硬化層 24 (イオン注入用)レジスト・マスク 41 層間絶縁膜 45 Al系配線パターン 46 (ドライエッチング用)レジスト・マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3213 9216−2G H05H 1/46 B H05H 1/46 H01L 21/88 D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一のプラズマ生成チャンバ内にm=0
    モードのヘリコン波プラズマとm=1モードのヘリコン
    波プラズマとをそれぞれ励起可能な2系統の高周波アン
    テナと、磁界生成手段と、該プラズマ生成チャンバに同
    心的に接続される拡散チャンバと、該拡散チャンバ内で
    基板をその軸方向に沿って昇降させる基板ステージとを
    備えたヘリコン波プラズマ装置を用い、前記基板上の有
    機膜パターンのアッシングを行うヘリコン波プラズマ・
    アッシング方法。
  2. 【請求項2】 前記アッシングは、前記有機膜パターン
    の表層部にイオン照射に起因して形成された表面硬化層
    を除去する第1段階と、該表面硬化層の下の未変質層を
    除去する第2段階とに分けて行い、 前記第1段階では前記基板ステージを前記プラズマ生成
    チャンバに近接させ、前記第2段階では該基板ステージ
    を該プラズマ生成チャンバから離間させる請求項1記載
    のヘリコン波プラズマ・アッシング方法。
  3. 【請求項3】 前記第2段階では前記磁界生成手段によ
    る磁界生成を停止する請求項2記載のヘリコン波プラズ
    マ・アッシング方法。
  4. 【請求項4】 前記有機膜パターンはハロゲン系ガスを
    用いた配線膜のドライエッチングに起因する残留ハロゲ
    ンを含んでおり、前記アッシングには酸素にアルコール
    系化合物を添加したガスを用いる請求項1記載のヘリコ
    ン波プラズマ・アッシング方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6043004A (en) * 1997-09-19 2000-03-28 Fujitsu Limited Ashing method
US6412498B1 (en) * 2000-03-24 2002-07-02 Advanced Micro Devices, Inc. Low temperature plasma strip process
JP2015037166A (ja) * 2013-08-16 2015-02-23 株式会社アルバック レジスト剥離方法およびレジスト剥離装置
KR20160117213A (ko) * 2015-03-30 2016-10-10 램 리써치 코포레이션 복수의 출력부 rf 매칭 네트워크의 일 출력부에서 rf 전류 극성을 반전시키기 위한 시스템들 및 방법들

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