JPH08288089A - 点灯スイッチ装置 - Google Patents

点灯スイッチ装置

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Publication number
JPH08288089A
JPH08288089A JP8424695A JP8424695A JPH08288089A JP H08288089 A JPH08288089 A JP H08288089A JP 8424695 A JP8424695 A JP 8424695A JP 8424695 A JP8424695 A JP 8424695A JP H08288089 A JPH08288089 A JP H08288089A
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JP
Japan
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circuit
current
resistance
lighting
switch device
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Withdrawn
Application number
JP8424695A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Mukai
達哉 向井
Yoshihisa Ishigami
義久 石神
Katsunori Kitagawa
勝則 北川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】周囲の明るさに応じて照明ランプの点灯状態を
制御して、眩しさや、暗さを感じさせることがない点灯
スイッチ装置を提供するにある。 【構成】トランジスタQ5 は電源供給からベース電流が
徐々に増加してその通電電流量を徐々に増加させる。明
るさ感知部3のホトトランジスタPTがオフ時にはこの
通電電流量の増加に応じてコンデンサC2 への充電電流
も増加するため、トリガ素子TDのブレークオーバ電圧
にコンデンサC2 の電圧が達するまでの時間が早くな
る。そのためトライアックTRの導通位相も徐々に早く
なって照明ランプLAのランプ電流もそれに応じて増加
し、照明ランプLAの照度は電源供給時から所定レベル
まで徐々に増加することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作スイッチ回路と併
用して照明ランプの点灯/消灯制御に用いる点灯スイッ
チ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、廊下や、寝室、或いはトイレ等の
照明ランプは壁スイッチの操作により点灯させるのが通
常である。この場合周囲の明るさには無関係に照明ラン
プを全点灯させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、周囲の照明
を消した暗い状態の夜間において、トイレへ行く場合等
に、照明ランプを点けると、周りが暗いため急に明るく
なって眩しさを感じてしまうという問題があった。この
対策としては調光装置を用いて予め照度を設定しておく
方法も考えられるが、例えば周囲が明るい状態におい
て、寝室に入る場合、トイレに入る場合にそこの照明が
調光されていると、逆に暗く感じてしまうという問題が
あった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
で、請求項1の発明の目的とするところは周囲の明るさ
に応じて照明ランプの点灯状態を制御して、眩しさや、
暗さを感じさせることがない点灯スイッチ装置を提供す
るにある。請求項2の発明の目的とするところは、請求
項1の発明の目的に加えて、スイッチ操作から照明ラン
プの点灯開始までの間の遅れを感じさせることがない点
灯スイッチ装置を提供するにある。
【0005】請求項3の発明の目的とするところは、請
求項2の発明の目的に加えて、動作開始後に、点灯した
照明ランプの光や、或いは明るさ感知部の受光面の遮蔽
等の影響を受けず、最初の照明ランプの点灯制御動作を
継続することができる点灯スイッチ装置を提供するにあ
る。請求項4の発明の目的とするところは、請求項1〜
3の発明の目的に加えて、一般の配線器具と同様にスイ
ッチボックス等に取り付けることができる点灯スイッチ
装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、交流電源に操作スイッチ回路を
介して照明ランプを接続して構成される点灯回路に直列
挿入される双方向の位相制御素子と、位相制御素子の両
端電圧から電源を得る電源回路部とを備えるとともに、
電源回路部からの電源供給により夫々動作して外来光が
所定照度以上あればオンする明るさ感知手段と、該明る
さ感知手段がオン時に位相制御素子を略全導通させて照
明ランプを略全点灯し、明るさ感知手段がオフ時には位
相制御素子の導通角を略零から徐々に所定の導通角まで
上昇させて照明ランプの照度を制御する位相制御手段と
を備えたものである。
【0007】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、位相制御素子をオンさせる位相を制御するコンデ
ンサと抵抗要素とのCR時定数回路を位相制御手段に設
け、抵抗要素としては、複数の抵抗を直列接続した抵抗
回路と、制御電流の大きさに応じて通過電流量を制御す
る電流増幅手段との並列回路を用い、抵抗回路の一部の
抵抗に並列に接続され、明るさ感知手段のオン出力に応
じてオンするスイッチング手段と、電源供給開始から電
流増幅手段に与える制御電流を所定レベルになるまで徐
々に増加させる制御電流供給手段とを備え、明るさ感知
手段のオン時にスイッチング手段で短絡される抵抗を除
いた他の抵抗により略全導通となる位相で位相制御素子
をオンさせるCR時定数の抵抗要素を構成するものであ
る。
【0008】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、スイッチング手段として自己保持機能を持たせた
スイッチ回路を用い、電源供給開始時の明るさ感知手段
の動作状態に応じて動作したスイッチング手段の動作を
電源供給が停止されるまで保持するものである。請求項
4の発明では、請求項1〜3の発明において、スイッチ
ボックス取付け用の取付枠に着脱自在に取付可能なよう
に本体に取付枠への係止手段を備えるとともに、本体の
寸法を取付枠に対応する寸法モジュールに設定したもの
である。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、周囲が暗い状態で照
明ランプを点灯させてもその照度を徐々に上昇させるた
め、眩しさを感じさせることがなく、また周囲が明るい
状態では照明ランプを全点灯させるため、逆に暗さを感
じさせない。請求項2の発明によれば、明るさ感知手段
のオフ時において電流増幅手段が通電を開始するまでの
間並列に接続した抵抗回路によりCR時定数回路を構成
するコンデンサに電流を流すことができるため、操作ス
イッチ回路のオン時から殆ど遅れることなく照明ランプ
の点灯動作を開始することができ、スイッチ操作から点
灯開始までの遅れを感じさせることはない。
【0010】請求項3の発明によれば、動作開始後、照
明ランプの点灯による照度変化や、或いは明るさ感知手
段の受光面の遮蔽があっても、これらの影響を受けるこ
となく、最初の照明ランプの点灯制御動作を継続するこ
とができる。請求項4の発明によれば、スイッチボック
ス等に通常の配線器具と同様に取り付けることができ、
先行配線や、操作スイッチ回路を構成するスイッチ器具
と併設することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例の全体の具体回路図を示
しており、外部の商用交流電源ACと、トイレ、寝室、
廊下等に設けられる白熱ランプのような照明ランプLA
との直列回路に壁スイッチ等より構成される三路スイッ
チ構成の操作スイッチ回路Sを介して接続される接続端
子I1 ,I2 間にサージアブソーバZ1 と、コンデンサ
1 及びインダクタL1 から構成されるローパスフィル
タ回路と、双方向性のトライアックTRとを並列に接続
している。またトライアックTRはT1端子にダイオー
ドブリッジDBの一方の入力端子を、T2 端子にダイオ
ードブリッジDBの他方の入力端子をコンデンサC2
介して接続し、ゲート端子とダイオードブリッジDBの
他方の入力端子との間にトリガ素子TDを接続してあ
る。
【0012】ダイオードブリッジDBの両出力端子間に
は抵抗R12とトランジスタQ5 と可変抵抗器VR2 との
直列回路及び抵抗R2 と可変抵抗器VR4 と抵抗R3
の直列回路を夫々接続し、これら直列回路の並列回路は
ダイオードブリッジDBを介してコンデンサC2 に直列
に接続し、該コンデンサC2 とでトリガ素子TDの導通
位相を決定するCR時定数回路を構成し、トリガ素子T
DとともにトライアックTRの位相制御手段を構成す
る。
【0013】一方コンデンサC2 とインダクタL1 との
接続点には電源回路部1を接続している。この電源回路
部1は、ダイオードD1 により商用交流電源ACを半波
整流した後、ツェナーダイオードZD1 、抵抗R1 、ト
ランジスタQ1 からなる直列制御型の定電圧回路で定電
圧化し、商用交流電源AC、ダイオードD1 、トランジ
スタQ1 、トランジスタQ2 のエミッタ・コレクタ、抵
抗R21、コンデンサC 5 、ダイオードブリッジDBのマ
イナス側出力端子、ダイオードブリッジDBの入力端
子、商用交流電源ACの回路及び商用交流電源AC、ダ
イオードD1 、トランジスタQ1 、トランジスタQ2
エミッタ・ベース、コンデンサC3 、ダイオードブリッ
ジDBのマイナス側出力端子、ダイオードブリッジDB
の入力端子、商用交流電源ACの回路に電流が流れ、電
源回路部1の出力は夫々コンデンサC5 、C3 により平
滑される。
【0014】コンデンサC3 には抵抗R5 、サイリスタ
SCR3 、抵抗R11の直列回路と、抵抗R4 、サイリス
タSCR2 、抵抗R10の直列回路と、カレントミラー回
路2、ダイオードD4 、コンデンサC4 及び抵抗R16
並列回路の直列回路と、抵抗R17、R18の直列回路とを
夫々並列に接続している。上記コンデンサC5 には抵抗
20、R19の直列回路を接続し、抵抗R19の両端には上
記抵抗R18に並列に接続しているトランジスタQ8 のベ
ース・エミッタ間を接続している。
【0015】また上記コンデンサC4 にはトランジスタ
7 を並列に接続し、このトランジスタQ7 のベースを
抵抗R17、R18の接続点に接続している。一方カレント
ミラー回路2の出力端にはトランジスタQ5 に対してダ
ーリント接続しているトランジスタQ6 のベースを接続
している。サイリスタSCR2 と抵抗R10との直列回路
には抵抗R24、ダイオードD3 、サイリスタSCR1
直列回路と、抵抗R8 、明るさ感知部3を構成するホト
トランジスタPT、抵抗R23、可変抵抗器VR1 の直列
回路とを夫々並列に接続している。
【0016】サイリスタSCR1 はアノードをダイオー
ドD2 を介して抵抗R2 と可変抵抗器VR4 との接続点
に、またゲートを抵抗R9 を介してサイリスタSCR2
のカソードに接続している。またホトトランジスタPT
のエミッタはサイリスタSCR2 のゲートに接続してい
る。
【0017】抵抗R10には、ベースをサイリスタSCR
3 のカソードに接続してあるトランジスタQ9 を並列に
接続している。サイリスタSCR3 はゲートを抵抗R7
を介してサイリスタSCR2 のアノードに接続してい
る。明るさ感知部3はホトトランジスタPTにより室内
の明るさを感知し所定以上の明るさがある場合にホトト
ランジスタPTがオンするようになっている。
【0018】次に本実施例の回路の動作を説明する。今
操作スイッチ回路Sの何れかのスイッチが図示状態から
反転されると、三路スイッチを構成する操作スイッチ回
路Sと照明ランプLAを通じて商用交流電源ACの電圧
が本実施例の点灯スイッチ装置の接続端子I1 ,I2
に印加されることになる。従って電源回路部1からの電
源供給によりトランジスタQ2 にベース電流が流れてト
ランジスタQ2 がオンし、コンデンサC3 及びコンデン
サC5が充電されることになる。
【0019】ここで外来光の照度が所定レベル以上にあ
って明るさ感知部3のホトトランジスタPTがオンする
と、コンデンサC3 を電源として抵抗R4 、抵抗R8
ホトランジスタPT、抵抗R22、可変抵抗器VR1 の回
路に電流が流れ、抵抗R22、可変抵抗器VR1 の直列回
路に発生する電圧によりサイスリタSCR2 にゲート電
流が流れてターンオンし、このオンによりコンデンサC
3 を電源として抵抗R 4 、サイリスタSCR2 、抵抗R
10の回路に電流が流れ、抵抗R10の電圧によりサイリス
タSCR1 にゲート電流が流れてターンオンする。
【0020】このサイリスタSCR1 のオンにより、可
変抵抗器VR4 と抵抗R3 との直列回路がダイオードD
2 を介してサイリスタSCR1 により短絡されることに
なる。つまりダイオードブリッジDBの両出力端子間に
接続している抵抗要素の抵抗値が小さくなって、コンデ
ンサC2 とで構成するCR時定数が小さくなる。従って
ダイオードブリッジDBと抵抗要素とを通じてコンデン
サC2 を充電する電流量が増大してトリガ素子TDのブ
レークオーバ電圧に達する時間が極めて早くなり、商用
周波の各半サイクルの早い位相でトリガ素子TDが導通
することになる。従ってトライアックTRの導通は略全
導通となり、照明ランプLAは図2の(a)のように略
全点灯する。
【0021】ところでコンデンサC5 の電圧によりベー
ス電流が供給されるトランジスタQ 8 がオンすると、ト
ランジスタQ7 はベース・エミッタ間が短絡されてオフ
状態となり、コンデンサC4 はカレントミラー回路2か
らコンデンサC4 を通じて充電電流が供給される。一方
カレントミラー回路2からトランジスタQ6 のベースに
流れるベース電流はコンデンサC4 の充電電流の変化に
応じて変化するため充電開始時には小さく、充電が進む
につれて増加することになる。従ってコレクタ・エミッ
タ間に流れる電流も徐々に増加することになる。つまり
トランジスタQ 6 とダーリント接続されている電流増幅
手段たるトランジスタQ5 の制御電流、つまりベース電
流が徐々に増加し、トランジスタQ5 のコレクタ・エミ
ッタに流れる電流が徐々に増加することになる。ここで
コレクタ・エミッタ回路を抵抗要素と見なすとその抵抗
値が徐々に減少することになり、コンデンサC4 とCR
時定数回路を構成する抵抗要素の全体の抵抗値が減少し
て時定数が徐々に小さくなる分けであるが、上記のよう
に既にサイリスタSCR1 のオンにより抵抗要素の抵抗
値が最小に設定されているため、トライアックTRの導
通角には影響を与えることはない。
【0022】さて次に操作スイッチ回路Sがオフされる
と、トライアックTRには電流が流れなくなり、照明ラ
ンプLAは直ちに消灯することになる。一方コンデンサ
3 、C5 と、抵抗R17乃至R20の定数を適宜設定し
て、コンデンサC5 の残留電荷でトランジスタQ8 がオ
ンしている期間よりもコンデンサC3 の残留電荷でトラ
ンジスタQ7 がオンしている期間が長くなるようにして
おくことにより、操作スイッチ回路Sがオフされて、電
源供給が無くなると、トランジスタQ2 がオフし、次に
トランジスタQ8 がオフする。このときトランジスタQ
7 はコンデンサC3 の電荷の放電によりベース電流が流
れてオンし、このオンによりコンデンサC4 の電荷を急
速に速やかに放電し、次の操作スイッチ回路Sのオン操
作に対してコンデンサC4 を待機させることになる。
【0023】さて明るさ感知部3のホトトランジスタP
Tが感知する照度が所定レベル以下であるときに、操作
スイッチ回路Sがオンされると、ホトトランジスタPT
がオフのためサイリスタSCR2 にはゲート電流が流れ
ずターンオンしない。つまりサイリスタSCR2 はオフ
状態で、そのためサイリスタSCR1 にもゲート電流が
流れずサイリスタSCR1 もオフ状態となる。サイリス
タSCR1 がオフであると、可変抵抗器VR4 、抵抗R
3 の直列回路はサイリスタSCR1 により短絡されない
ため、ダイオードブリッジDBの両出力端子間には、抵
抗R2 、可変抵抗器VR4 、抵抗R3 の直列回路と、抵
抗R13、トランジスタQ5 、可変抵抗器VR2 の直列回
路とが夫々接続され、これら直列回路の並列回路からな
る抵抗要素とコンデンサC2 とでCR時定数回路を構成
し、抵抗要素を通じてコンデンサC2 に充電電流が流れ
ることになる。
【0024】ここでトランジスタQ5 のコレクタ・エミ
ッタ回路を通じて電流が流れ始めるのは電源供給開始か
らトランジスタQ2 がオンしてQ7 がオフする迄に要す
る時間だけ遅れるため、この期間は抵抗R2 、可変抵抗
器VR4 、抵抗R3 の直列回路とコンデンサC2 とでC
R時定数回路が構成され、該直列回路を通じてコンデン
サC2 は充電される。
【0025】この直列回路により構成される抵抗要素と
コンデンサC2 とで構成される時定数は可変抵抗器VR
4 で調整でき、時定数を大きくしておくことにより、ト
リガ素子TDがブレークオーバしてトライアックTRを
トリガする位相を遅くすることができる。従ってトライ
アックTRの導通角を小さくして、照明ランプLAに流
れるランプ電流を抑え、電源投入時の照度を極めて低い
状態に設定できる。
【0026】ところで抵抗R2 、可変抵抗器VR4 、抵
抗R3 の直列回路が無い場合にはトランジスタQ5 の通
電開始の遅れがあるため、操作スイッチ回路Sのオン操
作から照明ランプLAの点灯が開始されるまでの遅れを
操作者に感じさせることになる。しかし本実施例では抵
抗R2 、可変抵抗器VR4 、抵抗R3 の直列回路がある
ため、電源投入からコンデンサC2 の充電開始が開始さ
れるため、操作スイッチ回路Sのオン操作から照明ラン
プLAの点灯が開始されるまでの遅れを商用周波の半サ
イクル内に収めることができ、使用者に遅れを感じさせ
ることはない。
【0027】尚可変抵抗器VR4 を調整することにより
トライアックTRが電源投入から最初にトリガされるま
での時間を調整することができる。この調整は点灯開始
時の照明ランプLAの照度をも設定することになる。さ
てトランジスタQ2 がオンし、トランジスタQ7 がオフ
してコンデンサC4に充電電流がカレントミラー回路2
より流れ始めると、カレントミラー回路2の出力電流か
ら充電電流を差し引いた電流がトランジスタQ6 のベー
スにベース電流として流れることになる。従ってトラン
ジスタQ6 とダーリント接続されているトランジスタQ
5 にもベース電流が流れ始め、そのベース電流の大きさ
に応じた大きさの電流がコレクタ・エミッタ回路に流れ
ることになる。
【0028】つまり、コンデンサC2 には抵抗R2 、可
変抵抗器VR4 、抵抗R3 の直列回路と抵抗R13、トラ
ンジスタQ5 、可変抵抗器VR2 の直列回路との並列回
路から電流が流れることになり、実質的にCR時定数が
小さくなる。従ってトリガ素子TDのブレークオーバに
よってトライアックTRがトリガされる位相が早くなっ
て、その導通角が大きくなる。そしてトランジスタQ6
のベース電流はコンデンサC4 の充電が進んでその充電
電流が減少するにつれた増加するため、トランジスタQ
5 のコレクタ・エミッタ回路を通じて流れる電流も徐々
に増加することになり、その結果コンデンサC2 の充電
電圧がトリガ素子TDのブレークオーバ電圧に達するま
での時間が段々と短くなって、トライアックTRの導通
角が徐徐に大きくなる。そのため照明ランプLAのラン
プ電流も徐々に上昇し、その照度は図2(c)に示すよ
うに変化することになる。尚抵抗R2 、可変抵抗器VR
4 、抵抗R3 の直列回路が無い場合には、照明ランプL
Aの照度の変化は図2(b)に示すようになり、操作ス
イッチ回路Sをオンさせてから照明開始までに遅れが存
在する。
【0029】さて最終的にはコンデンサC4 に充電電流
が流れ無くなり、トランジスタQ6のベースにカレント
ミラー回路2の出力電流の略全てが流れるようになる
と、トランジスタQ5 のコレクタ・エミッタ回路に流れ
る電流も略一定となる。つまり抵抗R13、トランジスタ
5 、可変抵抗器VR2 の直列回路の抵抗値が実質的に
固定されることになり、コンデンサC2 の電圧がトリガ
素子TDのブレークオーバ電圧に達するまでの時間が一
定になる。これによりトライアックTRの導通角が一定
になって照明ランプLAに流れるランプ電流が一定にな
り、その照度が所定照度で保たれる。ここで可変抵抗器
VR2 の抵抗値を予め調整しておくことにより、最終的
に到達するトライアックTRの導通角を設定することが
でき、例えば本実施例では照明ランプLAの照度が全点
灯時の略50%となるように設定してある。また電源投
入から照度が一定に保持されるまでの時間を略3秒程度
となるようにコンデンサC4 、抵抗R16の定数を調整す
るとともに、カレントミラー回路2の出力電流を可変抵
抗器VR3 により調整してある。
【0030】このように本実施例では明るさ感知部3の
ホトトランジスタPTがオフしている場合には、操作ス
イッチ回路Sがオンされてから照明ランプLAの照度を
全点灯時よりも低い所定照度ま徐々に上昇させる制御、
つまりソフトスタートを行うことにより、例えば就寝
後、トイレに行くため起きたときに、周囲が暗い状態で
照明を点けたとしても眩しく感じさせることはない。
【0031】ところで上記のように明るさ感知部3のホ
トトランジスタPTがオンで、照明ランプLAを略全点
灯している時に、ホトトランジスPTの受光が遮蔽され
ホトトランジスPTがオフしても、既にオンしているサ
イリスタSCR2 及びSCR 1 には保持電流以上の電流
が流れているためターンオフせず、可変抵抗器VR4
抵抗R3 との直列回路をサイリスタSCR1 で短絡して
いる状態が維持され、そのためコンデンサC2 とCR時
定数回路を構成する抵抗要素の値は変わらず、照明ラン
プLAの略全点灯状態は変化しない。
【0032】また明るさ感知部3のホトトランジスタP
Tがオフで、ソフトスタートによる制御を行っていると
きに、ホトトランジスPTが照明ランプLAの光を受光
してオンし、サイリスタSCR2 がオンした場合にも、
既にオンしているサイリスタSCR3 には保持電流以上
の電流が流れているためターンオフせず、従ってトラン
ジスタQ9 のオン状態が維持され、サイリスタSCR1
のゲート電流をバイパスするため、サイリスタSCR1
はターンオンしない。従って、照明ランプLAの光によ
っても、ソフトスタートの制御状態は維持されることに
なる。
【0033】つまり上記サイリスタSCR1 …により構
成されるスイッチ回路には上記のような自己保持機能が
備わっている。図3は本実施例の分解斜視図を示してお
り、本実施例は3個の配線器具を取りつけることができ
るスイッチボックス用取付枠10に対して2個の配線器
具の取付けスペースを占有する大きさの寸法モジュール
に形成された合成樹脂成形品からなるボディ1に図1に
示す回路の電子部品を実装したプリント基板12及び1
3を納装して固定ビス14、15によりボディ16に固
定している。ボディ16の片隅には接続端子I1 ,I2
を構成する速結端子を収納する端子収納部19を設けて
ある。各接続端子I1 ,I2 を構成する速結端子はプリ
ント基板12に接続される端子板17と鎖錠ばね18と
で構成され、両接続端子I1 ,I2 で共用する解除釦2
8を付設してある。プリント基板12、13は互いにケ
ーブル(図示せず)により電気的に接続される。
【0034】ボディ16は上面開口部に合成樹脂成形品
からなるカバー20を被せ、カバー20の両側に垂下さ
せた垂下片21に設けてある係止孔22に両側面に設け
ている突起23を係止することによりカバー20を固定
している。これらカバー20とボディ16により装置の
本体が構成される。カバー20は上面部に設けた受光窓
24にプリント基板12に実装している明るさ感知部3
のホトトランジスタPTの受光面を臨ませている。
【0035】またカバー20の両端面、つまり取付枠1
0の長手方向の枠片に対応する面の一端部には取付枠1
0の両側枠片に設けた取付け用の対の係止孔25に着脱
自在に係止させる対の係止突起26を設けている。この
係止突起26を設けている部位の両側には切込み27を
設けて、係止孔25との係止のための弾性を得ている。
図4(a)は本実施例のカバー20を外した状態の上
面図、また図4(b)はカバー20を被着した状態の上
面図、第4図(c)はカバー20の断面図を示す。
【0036】図5(a)〜(c)は取付枠10に本実施
例の点灯スイッチ装置29と、1個モジュール寸法でピ
アノ操作ハンドル33を装着した操作スイッチ器具30
とを取り付け状態の正面図、側面図、下面図を示し、本
実施例のカバー20の表面には受光窓24に対応する光
透過部34を設けた化粧カバー31を被着し、取付枠1
0には化粧プレート32を取付けている。操作スイッチ
器具30は本実施例の操作スイッチ回路Sとして用いら
れるものでも、また別の負荷の操作スイッチとして用い
られるものであっても良い。
【0037】更に点灯スイッチ装置29の本体の寸法モ
ジュールは上記実施例では2個のモジュール寸法に対応
させているが、3個のモジュール寸法でも1個のモジュ
ール寸法であっても良い。更に位相制御手段としてマイ
クロコンピュータ等を用いても構成しても良い。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は、交流電源に操作スイ
ッチ回路を介して照明ランプを接続して構成される点灯
回路に直列挿入される双方向の位相制御素子と、位相制
御素子の両端電圧から電源を得る電源回路部とを備える
とともに、電源回路部からの電源供給により夫々動作し
て外来光が所定照度以上あればオンする明るさ感知手段
と、該明るさ感知手段がオン時に位相制御素子を略全導
通させて照明ランプを略全点灯し、明るさ感知手段がオ
フ時には位相制御素子の導通角を略零から徐々に所定の
導通角まで上昇させて照明ランプの照度を制御する位相
制御手段とを備えたので、周囲が暗い状態で照明ランプ
を点灯させてもその照度を徐々に上昇させるため、眩し
さを感じさせることがなく、また周囲が明るい状態では
照明ランプを全点灯させるため、逆に暗い感じを与えな
いという効果がある。
【0039】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、位相制御素子をオンさせる位相を制御するコンデン
サと抵抗要素とのCR時定数回路を位相制御手段に設
け、抵抗要素としては、複数の抵抗を直列接続した抵抗
回路と、制御電流の大きさに応じて通過電流量を制御す
る電流増幅手段との並列回路を用い、抵抗回路の一部の
抵抗に並列に接続され、明るさ感知手段のオン出力に応
じてオンするスイッチング手段と、電源供給開始から電
流増幅手段に与える制御電流を所定レベルになるまで徐
々に増加させる制御電流供給手段とを備え、明るさ感知
手段のオン時にスイッチング手段で短絡される抵抗を除
いた他の抵抗により略全導通となる位相で位相制御素子
をオンさせるCR時定数の抵抗要素を構成するので、明
るさ感知手段のオフ時において電流増幅手段が通電を開
始するまでの間並列に接続した抵抗回路によりCR時定
数回路を構成するコンデンサに電流を流すことができる
ため、操作スイッチ回路のオン時から殆ど遅れることな
く照明ランプの点灯動作を開始することができ、スイッ
チ操作から点灯開始までの遅れを感じさせることはない
という効果がある。
【0040】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、スイッチング手段として自己保持機能を持たせたス
イッチ回路を用い、電源供給開始時の明るさ感知手段の
動作状態に応じて動作したスイッチング手段の動作を電
源供給が停止されるまで保持するので、動作開始後、照
明ランプの点灯による照度変化や、或いは明るさ感知手
段の受光面の遮蔽があっても、これらの影響を受けるこ
となく、最初の照明ランプの点灯制御動作を継続するこ
とができるという効果がある。
【0041】請求項4の発明は、請求項1〜3の発明に
おいて、スイッチボックス取付け用の取付枠に着脱自在
に取付可能なように本体に取付枠への係止手段を備える
とともに、本体の寸法を取付枠に対応する寸法モジュー
ルに設定したので、スイッチボックス等に通常の配線器
具と同様に取り付けることができ、先行配線や、操作ス
イッチ回路を構成するスイッチ器具と併設することが可
能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の具体回路図である。
【図2】同上の動作説明用タイミングチャートである。
【図3】同上の分解斜視図である。
【図4】(a)は同上のカバーを外した状態の上面図で
ある。(b)は同上のカバーを被着した状態の上面図で
ある。(c)は同上のカバーの断面図である。
【図5】(a)は同上を取付枠に取り付けた状態の正面
図である。(b)は同上を取付枠に取り付けた状態の正
面図である。(c)は同上を取付枠に取り付けた状態の
下面図である。
【符号の説明】
1 電源回路部 2 明るさ感知部 3 カレントミラー回路 TR トライアック LA 照明ランプ AC 商用交流電源 S 操作スイッチ回路 Q5 トランジスタ C2 コンデンサ TD トリガ素子 PT ホトトランジスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源に操作スイッチ回路を介して照明
    ランプを接続して構成される点灯回路に直列挿入される
    双方向の位相制御素子と、位相制御素子の両端電圧から
    電源を得る電源回路部とを備えるとともに、電源回路部
    からの電源供給により夫々動作して外来光が所定照度以
    上あればオンする明るさ感知手段と、該明るさ感知手段
    がオン時に位相制御素子を略全導通させて照明ランプを
    略全点灯し、明るさ感知手段がオフ時には位相制御素子
    の導通角を略零から徐々に所定の導通角まで上昇させて
    照明ランプの照度を制御する位相制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする点灯スイッチ装置。
  2. 【請求項2】位相制御素子をオンさせる位相を制御する
    コンデンサと抵抗要素とのCR時定数回路を位相制御手
    段に設け、抵抗要素としては、複数の抵抗を直列接続し
    た抵抗回路と、制御電流の大きさに応じて通過電流量を
    制御する電流増幅手段との並列回路を用い、抵抗回路の
    一部の抵抗に並列に接続され、明るさ感知手段のオン出
    力に応じてオンするスイッチング手段と、電源供給開始
    から電流増幅手段に与える制御電流を所定レベルになる
    まで徐々に増加させる制御電流供給手段とを備え、明る
    さ感知手段のオン時にスイッチング手段で短絡される抵
    抗を除いた他の抵抗により略全導通となる位相で位相制
    御素子をオンさせるCR時定数の抵抗要素を構成するこ
    とを特徴とする請求項1記載の点灯スイッチ装置。
  3. 【請求項3】スイッチング手段として自己保持機能を持
    たせたスイッチ回路を用いて、電源供給開始時の明るさ
    感知手段の動作状態に応じて動作したスイッチング手段
    の動作を電源供給が停止されるまで保持することを特徴
    とする請求項2記載の点灯スイッチ装置。
  4. 【請求項4】スイッチボックス取付け用の取付枠に着脱
    自在に取付可能なように本体に取付枠への係止手段を備
    えるとともに、本体の寸法を取付枠に対応する寸法モジ
    ュールに設定したことを特徴とする請求項1〜3記載の
    点灯スイッチ装置。
JP8424695A 1995-04-10 1995-04-10 点灯スイッチ装置 Withdrawn JPH08288089A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009503805A (ja) * 2006-07-13 2009-01-29 ペリカン プロダクツ インコーポレイテッド マルチスイッチ懐中電灯

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009503805A (ja) * 2006-07-13 2009-01-29 ペリカン プロダクツ インコーポレイテッド マルチスイッチ懐中電灯

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