JPH08287745A - 超電導電力ケーブル - Google Patents
超電導電力ケーブルInfo
- Publication number
- JPH08287745A JPH08287745A JP7092903A JP9290395A JPH08287745A JP H08287745 A JPH08287745 A JP H08287745A JP 7092903 A JP7092903 A JP 7092903A JP 9290395 A JP9290395 A JP 9290395A JP H08287745 A JPH08287745 A JP H08287745A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- superconducting
- core
- superconducting conductor
- power cable
- conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 超電導導体がコアに形成された溝の底部から
隆起することを防止できると共に、超電導導体の電気的
特性が低下することを防止できる超電導電力ケーブルを
提供する。 【構成】 外周面に複数個の溝5がその軸方向に形成さ
れたコア1と、各溝5内に蛇行して配設された超電導導
体2と、この超電導導体2を点在的な位置で前記軸方向
へ移動を制限する制限手段、即ちストッパー3a及び3
bと支持板4からなる制御手段とを有する。
隆起することを防止できると共に、超電導導体の電気的
特性が低下することを防止できる超電導電力ケーブルを
提供する。 【構成】 外周面に複数個の溝5がその軸方向に形成さ
れたコア1と、各溝5内に蛇行して配設された超電導導
体2と、この超電導導体2を点在的な位置で前記軸方向
へ移動を制限する制限手段、即ちストッパー3a及び3
bと支持板4からなる制御手段とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超電導電力ケーブルに関
して、特に熱収縮が大きい電力ケーブルに好適の超電導
電力ケーブルに関する。
して、特に熱収縮が大きい電力ケーブルに好適の超電導
電力ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の超電導電力ケーブルを示す
断面図であり、図5は前記超電導電力ケーブルの1部を
示す拡大図である。この図4に示すように、超電導ケー
ブルの中心部にCu等からなる円筒状のコア31が設け
られ、この内側が冷媒の流路(往路)37となる。ま
た、コア31の外周面には、図5に示すように、ケーブ
ルの軸方向に複数個の溝45が螺旋状又は直線状に形成
され、各溝内に超電導導体テープ44が積層された超電
導導体32が配設される。
断面図であり、図5は前記超電導電力ケーブルの1部を
示す拡大図である。この図4に示すように、超電導ケー
ブルの中心部にCu等からなる円筒状のコア31が設け
られ、この内側が冷媒の流路(往路)37となる。ま
た、コア31の外周面には、図5に示すように、ケーブ
ルの軸方向に複数個の溝45が螺旋状又は直線状に形成
され、各溝内に超電導導体テープ44が積層された超電
導導体32が配設される。
【0003】この場合コアの溝内において、超電導導体
は次のように配設される。図7(a)はコアの外周面に
おいて、直線状の溝内に配設された超電導導体を示す斜
視図であり、図7(b)はその上面図である。この図7
に示すように、コア61の外周面に形成された直線状の
溝65内には超電導導体62が溝65に沿って直線状に
配設される。そして、図5に示すように、超電導導体3
2が配設されたコア31の外周面上に絶縁層33が積層
される。
は次のように配設される。図7(a)はコアの外周面に
おいて、直線状の溝内に配設された超電導導体を示す斜
視図であり、図7(b)はその上面図である。この図7
に示すように、コア61の外周面に形成された直線状の
溝65内には超電導導体62が溝65に沿って直線状に
配設される。そして、図5に示すように、超電導導体3
2が配設されたコア31の外周面上に絶縁層33が積層
される。
【0004】また、図4に示すように、絶縁層33の外
周面に複数本のスペーサ34がケーブル軸方向に螺旋状
又は直線状に設けられ、これらのスペーサを覆うように
内側金属(アルミニウム、SUS等)被層39が形成さ
れる。なお、このように絶縁層33と内側金属(アルミ
ニウム、SUS等)被層39との間に複数本のスペーサ
34を配置することにより、一定の間隙が形成され、こ
の間隙が冷媒の流路(復路)38となる。更に、内側金
属(アルミニウム、SUS等)被層の外周面上に熱絶縁
層35、外側金属(アルミニウム、SUS等)被層36
及び防食層40が順に積層される。
周面に複数本のスペーサ34がケーブル軸方向に螺旋状
又は直線状に設けられ、これらのスペーサを覆うように
内側金属(アルミニウム、SUS等)被層39が形成さ
れる。なお、このように絶縁層33と内側金属(アルミ
ニウム、SUS等)被層39との間に複数本のスペーサ
34を配置することにより、一定の間隙が形成され、こ
の間隙が冷媒の流路(復路)38となる。更に、内側金
属(アルミニウム、SUS等)被層の外周面上に熱絶縁
層35、外側金属(アルミニウム、SUS等)被層36
及び防食層40が順に積層される。
【0005】このように構成された超電導電力ケーブル
において、次のように冷媒を通流させる。先ず、ケーブ
ルの往路37における流入口に、一定の圧力を印加した
冷媒を流入し、往路37内を通流させる。そして、往路
37の流出口に到達した冷媒を、その流出口の外周部に
位置する復路38の流入口から再度ケーブル内に流入
し、往路37と逆方向に復路38内を通流させる。その
後、復路38の流出口に到達した冷媒を再度印加して、
往路37内を通流させる。
において、次のように冷媒を通流させる。先ず、ケーブ
ルの往路37における流入口に、一定の圧力を印加した
冷媒を流入し、往路37内を通流させる。そして、往路
37の流出口に到達した冷媒を、その流出口の外周部に
位置する復路38の流入口から再度ケーブル内に流入
し、往路37と逆方向に復路38内を通流させる。その
後、復路38の流出口に到達した冷媒を再度印加して、
往路37内を通流させる。
【0006】このように電力ケーブル内に冷媒を通流さ
せて、超電導状態を出現させることにより、上述の電力
ケーブルは超電導電力ケーブルとして機能する。
せて、超電導状態を出現させることにより、上述の電力
ケーブルは超電導電力ケーブルとして機能する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す冷媒の流路37及び38に冷媒を通流させると、次
のような問題が生じる。図6は従来の超電導電力ケーブ
ルにおける長手方向の切断面の一部を示す断面図であ
り、(a)は冷媒通流前の断面図であり、(b)は冷媒
通流後の断面図である。この図6(a)に示す冷媒の流
路57及び絶縁層53の外周部において冷媒を通流させ
ることにより、コア51、超電導導体52及び絶縁層5
3等はいずれも収縮するが、コア51と超電導導体52
との熱収縮率が異なるため、超電導導体52はコア51
に追従して収縮することができず、コア51の溝内に直
線状に配設された超電導導体52には座屈が生じてしま
う。
示す冷媒の流路37及び38に冷媒を通流させると、次
のような問題が生じる。図6は従来の超電導電力ケーブ
ルにおける長手方向の切断面の一部を示す断面図であ
り、(a)は冷媒通流前の断面図であり、(b)は冷媒
通流後の断面図である。この図6(a)に示す冷媒の流
路57及び絶縁層53の外周部において冷媒を通流させ
ることにより、コア51、超電導導体52及び絶縁層5
3等はいずれも収縮するが、コア51と超電導導体52
との熱収縮率が異なるため、超電導導体52はコア51
に追従して収縮することができず、コア51の溝内に直
線状に配設された超電導導体52には座屈が生じてしま
う。
【0008】通常、超電導電力ケーブル同士を接続する
場合には、夫々のケーブル端部の超電導導体を接続させ
るため、ケーブルの端部における超電導導体は絶縁層5
3に被覆されていない。このため、図6(b)に示すよ
うに、絶縁層53に被覆されていないケーブル端部の超
電導導体52の一部は、コアの溝底部から隆起した状態
となり、超電導導体52の電気的特性、特に臨界電流値
が低下してしまう。
場合には、夫々のケーブル端部の超電導導体を接続させ
るため、ケーブルの端部における超電導導体は絶縁層5
3に被覆されていない。このため、図6(b)に示すよ
うに、絶縁層53に被覆されていないケーブル端部の超
電導導体52の一部は、コアの溝底部から隆起した状態
となり、超電導導体52の電気的特性、特に臨界電流値
が低下してしまう。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、超電導導体がコアに形成された溝の底部か
ら隆起することを防止できると共に、超電導導体の電気
的特性が低下することを防止できる超電導電力ケーブル
を提供することを目的とする。
のであって、超電導導体がコアに形成された溝の底部か
ら隆起することを防止できると共に、超電導導体の電気
的特性が低下することを防止できる超電導電力ケーブル
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る超電導電力
ケーブルは、外周面に軸方向に延びる複数個の溝が形成
されたコアと、前記溝内に夫々蛇行して配設された超電
導導体と、前記超電導導体を点在的な位置で前記軸方向
への移動を制限する制限手段とを有することを特徴とす
る。
ケーブルは、外周面に軸方向に延びる複数個の溝が形成
されたコアと、前記溝内に夫々蛇行して配設された超電
導導体と、前記超電導導体を点在的な位置で前記軸方向
への移動を制限する制限手段とを有することを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本発明においては、コアの外周面にその軸方向
に形成された複数個の溝内において、超電導導体を夫々
蛇行させて配設するので、ケーブル内に冷媒を通流させ
る場合であっても、前記超電導導体はより一層大きく蛇
行、即ち前記超電導導体における曲がり部の曲率半径が
より一層小さくなるように蛇行してコアの収縮に追従す
ることができる。
に形成された複数個の溝内において、超電導導体を夫々
蛇行させて配設するので、ケーブル内に冷媒を通流させ
る場合であっても、前記超電導導体はより一層大きく蛇
行、即ち前記超電導導体における曲がり部の曲率半径が
より一層小さくなるように蛇行してコアの収縮に追従す
ることができる。
【0012】また、前記溝及び前記超電導導体に導体移
動の制限手段を点在的に設けて、前記手段を有する前記
超電導導体における各部位がコアの軸方向へ移動するこ
とを制限するので、冷媒を通流して超電導電力ケーブル
を冷却する場合であっても、超電導導体の曲がり部にお
ける応力集中を防止することができる。一方、冷媒の通
流後において、超電導電力ケーブルの温度が上昇する場
合であっても、前記超電導導体は全体に亘って均等にコ
アの膨張に対して追従することができる。
動の制限手段を点在的に設けて、前記手段を有する前記
超電導導体における各部位がコアの軸方向へ移動するこ
とを制限するので、冷媒を通流して超電導電力ケーブル
を冷却する場合であっても、超電導導体の曲がり部にお
ける応力集中を防止することができる。一方、冷媒の通
流後において、超電導電力ケーブルの温度が上昇する場
合であっても、前記超電導導体は全体に亘って均等にコ
アの膨張に対して追従することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実
施例として、コアの溝及び超電導導体に導体移動の制限
手段を点在的に設けた超電導電力ケーブルについて説明
する。図1は、本発明の実施例に係る超電導電力ケーブ
ルにおいて、コアの溝内に配設された超電導導体の1部
を示す上面図である。この図1に示すように、コア1の
外周面において、その軸方向に形成された直線状の溝5
内には一定の距離はなれたストッパー3a及び3bを溝
5の長手方向に点在させて複数組形成する。これら各組
毎のストッパー3aとストッパー3bとはいずれも板状
で同一形状のものであり、溝5の長手方向と直角に形成
される。
を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実
施例として、コアの溝及び超電導導体に導体移動の制限
手段を点在的に設けた超電導電力ケーブルについて説明
する。図1は、本発明の実施例に係る超電導電力ケーブ
ルにおいて、コアの溝内に配設された超電導導体の1部
を示す上面図である。この図1に示すように、コア1の
外周面において、その軸方向に形成された直線状の溝5
内には一定の距離はなれたストッパー3a及び3bを溝
5の長手方向に点在させて複数組形成する。これら各組
毎のストッパー3aとストッパー3bとはいずれも板状
で同一形状のものであり、溝5の長手方向と直角に形成
される。
【0014】また、全てのストッパーは2つの部分から
構成されており、図1に示すように、超電導導体2の曲
がり部に形成されるストッパーでは長板部及び短板部の
2部から構成される。一方、超電導導体の曲がり部以外
の部分、例えば超電導導体が溝の中心部をとおる部分、
に形成されるストッパーは、同一形状である2つの板部
から構成される。これらのストッパーは、長板部及び短
板部の間と、同一形状の2つの板部の間はいずれも超電
導導体2の幅と同程度の距離はなれて、溝内に形成され
る。
構成されており、図1に示すように、超電導導体2の曲
がり部に形成されるストッパーでは長板部及び短板部の
2部から構成される。一方、超電導導体の曲がり部以外
の部分、例えば超電導導体が溝の中心部をとおる部分、
に形成されるストッパーは、同一形状である2つの板部
から構成される。これらのストッパーは、長板部及び短
板部の間と、同一形状の2つの板部の間はいずれも超電
導導体2の幅と同程度の距離はなれて、溝内に形成され
る。
【0015】また、超電導導体2は、溝5内においてそ
の軸方向と垂直方向に蛇行して配設されており、またス
トッパー3aとストッパー3bとに挟まれた超電導導体
2の各部位には、超電導導体2の長手方向と直角方向に
超電導導体2を貫通させて支持板4を取り付ける。
の軸方向と垂直方向に蛇行して配設されており、またス
トッパー3aとストッパー3bとに挟まれた超電導導体
2の各部位には、超電導導体2の長手方向と直角方向に
超電導導体2を貫通させて支持板4を取り付ける。
【0016】このように溝内にストッパーが形成され、
支持板が取り付けられた超電導導体を有する超電導電力
ケーブルに冷媒を通流させると、コア1が収縮すると共
に、超電導導体2はこれに追従して大きく蛇行、即ち超
電導導体2の曲がり部の曲率半径が小さくなるように蛇
行する。この場合、支持板4が取り付けられた超電導導
体2の各部位がストッパー3a及び3bの間を超えて移
動することを防止できるため、曲がり部における局部的
な応力集中を防止することができる。一方、冷媒の通流
後に超電導電力ケーブルの温度が上昇する場合におい
て、超電導導体2は全体に亘って均等にコア1の膨張に
対して追従することができる。
支持板が取り付けられた超電導導体を有する超電導電力
ケーブルに冷媒を通流させると、コア1が収縮すると共
に、超電導導体2はこれに追従して大きく蛇行、即ち超
電導導体2の曲がり部の曲率半径が小さくなるように蛇
行する。この場合、支持板4が取り付けられた超電導導
体2の各部位がストッパー3a及び3bの間を超えて移
動することを防止できるため、曲がり部における局部的
な応力集中を防止することができる。一方、冷媒の通流
後に超電導電力ケーブルの温度が上昇する場合におい
て、超電導導体2は全体に亘って均等にコア1の膨張に
対して追従することができる。
【0017】次に、本発明の第2の実施例として、超電
導導体の外周部において点在的に形状記憶合金を取り付
けた場合について説明する。図2は、本発明の実施例に
係る超電導電力ケーブルにおいて、コアの溝内に配設さ
れた超電導導体の1部を示す模式的上面図である。この
図2に示すように、コア11の外周面に形成された溝1
5内に蛇行して配設された超電導導体12の曲がり部、
即ち山部及び谷部において、一定の曲率を有するように
形状記憶合金16を取り付ける。
導導体の外周部において点在的に形状記憶合金を取り付
けた場合について説明する。図2は、本発明の実施例に
係る超電導電力ケーブルにおいて、コアの溝内に配設さ
れた超電導導体の1部を示す模式的上面図である。この
図2に示すように、コア11の外周面に形成された溝1
5内に蛇行して配設された超電導導体12の曲がり部、
即ち山部及び谷部において、一定の曲率を有するように
形状記憶合金16を取り付ける。
【0018】このように形状記憶合金が取り付けられた
超電導導体を有する超電導電力ケーブルに冷媒を通流さ
せて超電導電力ケーブルを冷却すると、コア11が収縮
すると共に超電導導体12はこれに追従して大きく蛇行
する。そして、冷媒の通流後に形状記憶合金の変態温度
範囲にまで超電導電力ケーブルの温度が上昇すると、コ
ア11が膨張すると共に形状記憶合金16は冷却前の元
の曲率を有する形状に戻るため、超電導導体12は冷却
前と同様の曲率半径を有する蛇行した状態となる。この
ため、冷媒の通流後にコア11が膨張する場合におい
て、超電導導体12の曲がりの部の位置が不均一となる
こと防止することができる。
超電導導体を有する超電導電力ケーブルに冷媒を通流さ
せて超電導電力ケーブルを冷却すると、コア11が収縮
すると共に超電導導体12はこれに追従して大きく蛇行
する。そして、冷媒の通流後に形状記憶合金の変態温度
範囲にまで超電導電力ケーブルの温度が上昇すると、コ
ア11が膨張すると共に形状記憶合金16は冷却前の元
の曲率を有する形状に戻るため、超電導導体12は冷却
前と同様の曲率半径を有する蛇行した状態となる。この
ため、冷媒の通流後にコア11が膨張する場合におい
て、超電導導体12の曲がりの部の位置が不均一となる
こと防止することができる。
【0019】次に、本発明の第3の実施例として、上述
の第1及び第2の実施例を組み合わせた場合、即ちコア
の溝内にストッパーが形成され、超電導導体の曲がり部
に、支持板及び形状記憶合金が取り付けられた場合につ
いて説明する。図3は、本発明の実施例に係る超電導電
力ケーブルにおいて、コアの溝内に配設された超電導導
体の1部を示す模式的上面図である。
の第1及び第2の実施例を組み合わせた場合、即ちコア
の溝内にストッパーが形成され、超電導導体の曲がり部
に、支持板及び形状記憶合金が取り付けられた場合につ
いて説明する。図3は、本発明の実施例に係る超電導電
力ケーブルにおいて、コアの溝内に配設された超電導導
体の1部を示す模式的上面図である。
【0020】この図3に示すように、コア21の外周面
において、その軸方向に形成された直線状の溝25内に
は上述した第1の実施例と同様にストッパー23a及び
23bを形成し、また超電導導体22には支持板24を
取り付ける。更に、上述した第2の実施例と同様に超電
導導体22の曲がり部において、一定の曲率を有するよ
うに形状記憶合金26を取り付ける。
において、その軸方向に形成された直線状の溝25内に
は上述した第1の実施例と同様にストッパー23a及び
23bを形成し、また超電導導体22には支持板24を
取り付ける。更に、上述した第2の実施例と同様に超電
導導体22の曲がり部において、一定の曲率を有するよ
うに形状記憶合金26を取り付ける。
【0021】このように構成された超電導導体を有する
超電導電力ケーブルに冷媒を通流させると、支持板24
が取り付けられた超電導導体22の各部位がストッパー
23a及び23bの間を超えて移動することを防止でき
るため、曲がり部における局部的な応力集中を防止する
ことができる。また、冷媒の通流前後において、超電導
導体22は全体に亘って均等に曲げ及び延びが繰り返さ
れ、局部的に曲率が大きくなることがないため、局部的
な応力集中を防止することができる。
超電導電力ケーブルに冷媒を通流させると、支持板24
が取り付けられた超電導導体22の各部位がストッパー
23a及び23bの間を超えて移動することを防止でき
るため、曲がり部における局部的な応力集中を防止する
ことができる。また、冷媒の通流前後において、超電導
導体22は全体に亘って均等に曲げ及び延びが繰り返さ
れ、局部的に曲率が大きくなることがないため、局部的
な応力集中を防止することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コアの各溝内において超電導導体を蛇行して配設するこ
とにより、超電導導体はコアの収縮及び膨張に追従でき
るため、前記導体の電気的特性、特に臨界電流値の低下
を防止することができる。また、コアと超電導導体とを
一体のものとして取り扱うことができるため、接続部に
おいて収縮及び膨張を吸収する特別の機構を有する装置
を使用しなくても、超電導電力ケーブル同士を容易に接
続することができる。
コアの各溝内において超電導導体を蛇行して配設するこ
とにより、超電導導体はコアの収縮及び膨張に追従でき
るため、前記導体の電気的特性、特に臨界電流値の低下
を防止することができる。また、コアと超電導導体とを
一体のものとして取り扱うことができるため、接続部に
おいて収縮及び膨張を吸収する特別の機構を有する装置
を使用しなくても、超電導電力ケーブル同士を容易に接
続することができる。
【0023】更に、超電導電力ケーブルの曲げ又は引張
等の機械的特性も向上させることができる。更にまた、
前記溝及び超電導導体に導体移動の制限手段を点在的に
設けることにより、超電導導体の曲がり部における応力
集中を防止することができる。
等の機械的特性も向上させることができる。更にまた、
前記溝及び超電導導体に導体移動の制限手段を点在的に
設けることにより、超電導導体の曲がり部における応力
集中を防止することができる。
【図1】本発明の実施例に係る超電導電力ケーブルにお
いて、コアの溝内に配設された超電導導体の1部を示す
上面図である。
いて、コアの溝内に配設された超電導導体の1部を示す
上面図である。
【図2】本発明の実施例に係る超電導電力ケーブルにお
いて、コアの溝内に配設された超電導導体の1部を示す
模式的上面図である。
いて、コアの溝内に配設された超電導導体の1部を示す
模式的上面図である。
【図3】本発明の実施例に係る超電導電力ケーブルにお
いて、コアの溝内に配設された超電導導体の1部を示す
模式的上面図である。
いて、コアの溝内に配設された超電導導体の1部を示す
模式的上面図である。
【図4】従来の超電導電力ケーブルを示す断面図であ
る。
る。
【図5】前記電力ケーブルの1部を示す拡大図である。
【図6】従来の超電導電力ケーブルにおいて、冷媒通流
の前後における長手方向の切断面の1部を示す断面図で
ある。
の前後における長手方向の切断面の1部を示す断面図で
ある。
【図7】従来の超電導電力ケーブルにおいて、コアの溝
内に配設した超電導導体を示す斜視図及び上面図であ
る。
内に配設した超電導導体を示す斜視図及び上面図であ
る。
1,11,21,31,61;コア 2,32,52,62;超電導導体 3a,3b,23a,23b;ストッパー 4,24;支持板 5,15,25,45,65;溝 16,26;形状記憶合金 33,53;絶縁体層 34;スペーサ 35;熱絶縁層 36;外側金属(アルミニウム、SUS等)被層 37,38,57;冷媒流路 39;内側金属(アルミニウム、SUS等)被層 40;防食層 44;超電導導体テープ
Claims (1)
- 【請求項1】 外周面に軸方向に延びる複数個の溝が形
成されたコアと、前記溝内に夫々蛇行して配設された超
電導導体と、前記超電導導体を点在的な位置で前記軸方
向への移動を制限する制限手段とを有することを特徴と
する超電導電力ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7092903A JPH08287745A (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 超電導電力ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7092903A JPH08287745A (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 超電導電力ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08287745A true JPH08287745A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=14067445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7092903A Pending JPH08287745A (ja) | 1995-04-18 | 1995-04-18 | 超電導電力ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08287745A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007032391A1 (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-22 | Autonetworks Technologies, Ltd. | 車両用導電体 |
-
1995
- 1995-04-18 JP JP7092903A patent/JPH08287745A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007032391A1 (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-22 | Autonetworks Technologies, Ltd. | 車両用導電体 |
JPWO2007032391A1 (ja) * | 2005-09-13 | 2009-03-19 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 車両用導電体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
GB2342986A (en) | Direct-cooled magnet coil | |
KR20120099673A (ko) | 유도성 컴포넌트를 위한 권선 어레인지먼트 | |
US20070262662A1 (en) | Cooled conductor coil for an electric machine and method | |
JP2753735B2 (ja) | 発電機の回転子巻線用スロット内の軸方向通風チャンネル | |
US20050079980A1 (en) | Superconducting cable | |
EP3608929B1 (en) | A directly coolable multifilament conductor means | |
JPH08287745A (ja) | 超電導電力ケーブル | |
JP3678465B2 (ja) | 超電導電力ケーブル | |
JPH08287744A (ja) | 超電導電力ケーブル | |
EP2693449B1 (en) | Electric conductor element | |
JP2024505057A (ja) | 非流体冷却式の電気自動車用急速充電ケーブル | |
US5034716A (en) | Radial cooled autotransformer assembly | |
JPH11102781A (ja) | 高周波用強制冷却複合導体及び電磁誘導加熱コイル | |
JP3566835B2 (ja) | 超電導ケーブル | |
JP2784160B2 (ja) | 超電導電力ケーブル | |
JPH0432108A (ja) | 超電導ケーブル | |
JPH08306244A (ja) | 超電導電力ケーブル | |
JPS6342402B2 (ja) | ||
JPH0864041A (ja) | 超電導ケーブル | |
JPH1093277A (ja) | 冷却体 | |
JPS6023757Y2 (ja) | ト−ラス形核融合装置のトロイダル磁場コイル | |
JP2002110434A (ja) | 転位導体および誘導電器巻線 | |
JPH1064734A (ja) | 変圧器 | |
JP2003077737A (ja) | 電気機器の巻線 | |
JPH11332150A (ja) | 回転電機の電機子コイル |