JPH082867Y2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JPH082867Y2
JPH082867Y2 JP1991064081U JP6408191U JPH082867Y2 JP H082867 Y2 JPH082867 Y2 JP H082867Y2 JP 1991064081 U JP1991064081 U JP 1991064081U JP 6408191 U JP6408191 U JP 6408191U JP H082867 Y2 JPH082867 Y2 JP H082867Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
reel
plate portion
cassette
side plate
reel brake
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JP1991064081U
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English (en)
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JPH0490072U (ja
Inventor
浩 目黒
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はテープカセットに係り、
とくにケーシングの内部に設けられているリールブレー
キによって、不使用時におけるリールの回転を防止する
ようにしたテープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】テープカセットは、カセットケーシング
内に一対のリールを配するとともに、これらのリールに
両端が止着された状態において磁気テープを巻装するよ
うにしており、一方のリールからこの磁気テープを繰出
すとともに、他方のリールによって巻取りながら磁気ヘ
ッドと対接させ、これによって所定の記録および/また
は再生を行なうようにしている。
【0003】そしてこのようなテープカセットのリール
が不使用時に不測に回転すると、磁気テープが緩むこと
になり、つぎに使用する際に円滑な動作が期待できなく
なる可能性がある。そこでリールが不測に回転しないよ
うに、ケーシング内には、例えば実開昭60−8057
6号公報等に開示されているように、リールブレーキを
移動可能に設け、不使用時にこのリールブレーキによっ
てリールの制動を行ない、回転を防止するようにしてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このようなリールブレ
ーキの平板部の両側に直角に側板部を形成するようにす
るると、成形歪によってこの側板部が内側へ倒れるよう
に変形するとともに、両側の側板部を連結している平板
部が弓形に変形し易くなる。このために側板部が直角に
なるように矯正しようにしても、反発力が大きくなって
しまう。
【0005】またリールブレーキが移動する際にケーシ
ングの内表面と接触すると、フリクションロスが発生し
てしまい、円滑なリールブレーキの移動動作の妨げにな
る。
【0006】本考案はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、リールブレーキの平板部の両端に直角
に設けられている側板部の反発力を小さくするととも
に、リールブレーキとケーシングとの間でフリクション
ロスが生ずることがないようにしたテープカセットを提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、リールの回転
を規制するロック片を設けた平板部と、該平板部の両側
に形成されるとともに、カセット蓋と係合する係合部を
設けた側板部とから成るリールブレーキをケーシング内
に移動可能に設け、前記カセット蓋の開閉動作に連動し
て前記リールブレーキを移動させて前記リールの回転を
規制するようにしたテープカセットにおいて、前記リー
ルブレーキの平板部の両端であって前記側板部の付根部
分に薄肉部を設けたものである。
【0008】
【作用】カセット蓋を開閉すると、このカセット蓋と係
合する係合部が側板部に設けられているリールブレーキ
が移動し、これによってリールの制動またはその解除が
行なわれるようになる。しかも両側の側板部を連結する
ように設けられているリールブレーキの平板部の両端で
あって側板部の付根部分に設けられている薄肉部によっ
て、側板部が直角になるように矯正するときの反発力を
小さくするとともに、平板部がケーシングと接触してフ
リクションロスが発生するのが防止されるようになり、
リールブレーキが円滑に移動するようになる。
【0009】
【実施例】図4〜図6は、本考案の一実施例に係るPC
Mオーディオ用のテープカセットを示すものであって、
このテープカセットはカセットケーシング10を備えて
いる。カセットケーシング10はアッパシェル11とロ
アシェル12とから構成されており、これらを組合わせ
ることによって偏平な直方体状のカセットケーシング1
0が組立てられることになる。
【0010】ケーシング10内には一対のリール13が
配されるとともに、これらのリール13に磁気テープ1
4の両端が止着された状態で巻装されている。磁気テー
プ14はロアシェル12に形成された一対のテープガイ
ド15に案内され、同じくロアシェル12に形成された
切欠きから成る底部開口16およびこの底部開口16に
よって形成される前面開口を横切るように掛渡されるよ
うになっている。
【0011】上記一対のシェル11、12から成るケー
シング10の前面側にはカセット蓋17が装着されるよ
うになっており、このカセット蓋17によって、上記ケ
ーシングの前面側開口を覆うとともに、一対のテープガ
イド15に案内されて掛渡されている磁気テープ14を
保護するようにしている。
【0012】カセット蓋17はその両端にピン18を備
え、このピン18がロアシェル12の両側に形成された
段部19に受入れられ、これによってケーシング10に
回転可能に支持されるようになっている。
【0013】ケーシング10のアッパシェル11の下側
にはリールブレーキ20が配置されるようになってい
る。このブレーキ20はブレーキばね21によって後方
へ押され、ロック片22がリール13の歯車状係合部3
9と接触して制動を行なうようになっている。そしてリ
ールブレーキ20はその両端に突片23を備えており、
図5に示すようにカセット蓋17が開かれると、この突
片23がカセット蓋17の側板のエッジに押されてリー
ルブレーキ20が前方へ移動し、上記ロック片22がリ
ール13から離れて、制動が解除されるようになってい
る。
【0014】リールブレーキ20の構造についてさらに
詳細に説明すると、図1〜図3に示すように、リールブ
レーキ20はその両側に側板部35を直角に備えてお
り、この側板部35の下端部には前方へ延びるようにア
ーム36が連設されている。そしてアーム36の先端部
であって外側には上記突片23が形成されており、この
突片23がカセット蓋17の側板のエッジと係合するこ
とによって、カセット蓋17の開放に連動してリールブ
レーキ20が前方へ移動し、リールブレーキ20のロッ
ク片22とリール13の歯車状係合部39との係合が解
除されるようになっている。
【0015】さらにこのリールブレーキ20の両側の側
板部35を連結する水平な平板部の両端であって側板部
35のつけ根の部分には、このリールブレーキ20の移
動方向に延びるように薄肉部37が溝状に形成されてい
る。この薄肉部37によって側板部35の変形を矯正す
ることから生ずる反発力を吸収するとともに、リールブ
レーキ20の平板部の反りを少なくし、円滑な動作を可
能にしている。
【0016】上記カセットケーシング10を構成するロ
アシェル12の下側には、スライド板24が摺動可能に
取付けられるようになっており、このスライド板24の
両側に形成されている係合部25がカセットケーシング
10の両側に形成されている係合溝26と係合されてい
る。
【0017】スライド板24は上記ロアシェル12の底
部開口16を閉じるようにばねによって付勢されるよう
になっている。すなわちスライド板24の前端部にはば
ね掛け27が設けられており、このばね掛け27にはば
ね28の先端部が係止されている。
【0018】このようにしてばね28で閉じる方向に付
勢されているスライド板24は、底部開口16を開放し
た状態および閉じた状態においてそれぞれロックされる
ようになっている。すなわち図6に示すように、ロアシ
ェル12の一側にはスリット29が形成されており、こ
のスリット29によってロアシェル12の一部にロック
レバー30が形成されている。このロックレバー30の
先端側下面は突部から成るロック部31に構成されてお
り、このロック部31がスライド板24の係合孔32、
33の内の一方と選択的に係合するようになっている。
【0019】以上のような構成において、このテープカ
セットをテーププレーヤに装着すると、図5に示すよう
に、その前面側のカセット蓋17が開かれることにな
り、これによって前面側開口を横切るように一対のテー
プガイド15間に掛渡されている磁気テープ14が露出
する。同時に上記カセット蓋17の開放によって、リー
ルブレーキ20の突片23が前方へ押され、ロック片2
2がリール13から離間してリールブレーキ20が解除
されることになる。
【0020】さらにこのテープカセットのテーププレー
ヤの装着に伴って、スライド板24がばね28に抗して
後方へ後退し、ロアシェル12に形成されている底部開
口16が開放されることになる。
【0021】従ってこの底部開口16から一対のテープ
ガイド15の間の部分にテープ引出し手段が挿入される
とともに、このテープ引出し手段が前方へ移動すること
によって、テープガイド15間の磁気テープ14を引掛
け、テーププレーヤの回転ヘッドドラムに巻付けること
になる。
【0022】このような状態において、磁気テープ14
が巻付けられた磁気ヘッドが回転するとともに、一方の
リール13から送出されながら他方のリール13によっ
て巻取られるように磁気テープ14が走行し、これによ
って高密度の記録および/または再生が行なわれるよう
になる。
【0023】さらにこのテープカセットにおいては、図
1〜図3に示すようなリールブレーキ20が用いられて
おり、このリールブレーキ20はその平板部に直角に設
けられている側板部35の付根部分であって平板部の両
端に薄肉部37を備えている。
【0024】従って側板部35が図1において鎖線で示
すような変形状態から実線で示すような直角状態に矯正
する力を受けても、側板部35に作用するこの力が平板
部の両側の薄肉部37によって吸収されることになり、
矯正による反発力を小さくすることができる。さらに矯
正力がリールブレーキ20の平板部に適度に伝達され
て、平板部の反りも少なくなる。
【0025】また側板部35の矯正力によって、リール
ブレーキ20の平板部に伝達される力も薄肉部37で吸
収されており、平板部が反対側に反ってリールブレーキ
20の下側に配置されているリール13に巻装されてい
る磁気テープ14等に接触することがなくなる。従って
このリールブレーキ20の平板部が図1において鎖線で
示すように変形することが防止される。
【0026】従ってこのような構成によれば、リールブ
レーキ20の側板部35の矯正に対する反発力を小さく
することができ、さらにリールブレーキ20の平板部の
反りを小さくすることができるために、リールブレーキ
20がカセットケーシング10のとくにアッパシェル1
1の内表面と接触してフリクションロスを発生すること
が防止されるようになる。またフリクションロスが少な
くなることから、リールブレーキ20を制動方向に押す
ブレーキばね21の設計に当って、フリクションロスを
考慮する必要がなくなり、このためにばね21の設計が
容易になるという利点をもたらす。
【0027】
【考案の効果】以上のように本考案は、カセット蓋と係
合する係合部を備えた両側の側板部を連結するように設
けられているリールブレーキの平板部の両端であって側
板部の付根部分に薄肉部を設けるようにしたものであ
る。従って平板部の両端に設けられた薄肉部によって、
側板部の矯正に対する反発力を小さくすることが可能に
なる。また上記側板部の矯正力が平板部の両端の薄肉部
によって吸収されるために、平板部に伝達され難くな
り、これによって平板部の弓形の反りを小さくすること
が可能になる。従ってリールブレーキが移動する際に、
ケーシングとの間でフリクションロスを生ずることがな
く、円滑に作動させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープカセットの内部に設けられているリール
ブレーキの背面図である。
【図2】同リールブレーキの要部拡大斜視図である。
【図3】同要部平面図である。
【図4】テープカセットの外観斜視図である。
【図5】カセット蓋を開いた状態のテープカセットの外
観斜視図である。
【図6】テープカセットの分解斜視図である。
【符号の説明】
10 カセットケーシング 11 アッパシェル 12 ロアシェル 13 リール 14 磁気テープ 15 テープガイド 16 底部開口 17 カセット蓋 18 枢支ピン 19 段部 20 リールブレーキ 21 ブレーキばね 22 ロック片 23 突片 24 スライド板 25 係合部(側板) 26 係合溝 27 ばね掛け 28 ばね 29 スリット 30 ロックレバー 31 ロック部 32、33 係合孔 35 側板部 36 アーム 37 薄肉部 39 歯車状係合部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リールの回転を規制するロック片を設け
    た平板部と、該平板部の両側に形成されるとともに、カ
    セット蓋と係合する係合部を設けた側板部とから成るリ
    ールブレーキをケーシング内に移動可能に設け、 前記カセット蓋の開閉動作に連動して前記リールブレー
    キを移動させて前記リールの回転を規制するようにした
    テープカセットにおいて、 前記リールブレーキの平板部の両端であって前記側板部
    の付根部分に薄肉部を設けたことを特徴とするテープカ
    セット。
JP1991064081U 1991-07-19 1991-07-19 テープカセット Expired - Lifetime JPH082867Y2 (ja)

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JP1991064081U JPH082867Y2 (ja) 1991-07-19 1991-07-19 テープカセット

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JP1991064081U JPH082867Y2 (ja) 1991-07-19 1991-07-19 テープカセット

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Publication Number Publication Date
JPH0490072U JPH0490072U (ja) 1992-08-06
JPH082867Y2 true JPH082867Y2 (ja) 1996-01-29

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ID=31797215

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991064081U Expired - Lifetime JPH082867Y2 (ja) 1991-07-19 1991-07-19 テープカセット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59192994A (ja) * 1983-04-15 1984-11-01 株式会社日立製作所 制御棒駆動機構ハウジングの取替作業用水シ−ル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0490072U (ja) 1992-08-06

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