JPH08286098A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH08286098A
JPH08286098A JP7092540A JP9254095A JPH08286098A JP H08286098 A JPH08286098 A JP H08286098A JP 7092540 A JP7092540 A JP 7092540A JP 9254095 A JP9254095 A JP 9254095A JP H08286098 A JPH08286098 A JP H08286098A
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JP7092540A
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Hiroyuki Shimizu
裕之 清水
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子式像倍率拡大動作を行った場合の拡大さ
れた画像においても拡大位置入力装置の拡大位置情報及
び制御位置入力装置の位置情報に追従して、撮影者が狙
っている被写体に対して最適な露出制御やフォーカス制
御が行える撮像装置を提供する。 【構成】 デジタル画像処理による電子式像倍率拡大手
段と、撮影者が画面における拡大位置を設定する拡大位
置入力装置と、露出やフォーカスなどの撮影動作を補う
ための機能を制御する位置を設定する制御位置入力装置
と、該拡大位置入力装置及び制御位置入力装置の位置情
報を表示する表示回路と、位置情報に応じて、露出やフ
ォーカスなどの撮影動作を補うための機能を追従動作さ
せるための制御エリア設定手段とを備えた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像の拡大処理機能を
備えた撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラ等の映像機器の進歩
は目覚ましく、特にデジタル信号処理を用いた多機能化
が図られている。
【0003】例えば従来は光学ズームのようにズームレ
ンズによつて光学的に被写体像をズームアツプしなけれ
ばならなかつたものを、デジタル信号処理を用いて電子
的に画像拡大処理を行うような、所謂電子ズーム機能
や、撮像素子から得られた画像の一部を2倍、3倍に拡
大するクローズアツプ機能などの電子式像倍率拡大手段
が提案されている。
【0004】また撮影者が拡大したい位置を入力する拡
大位置入力装置を備え、撮影者の拡大したい位置を中心
に電子式像倍率拡大を行う装置も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような拡大位置入力装置で入力された位置を中心に電子
ズーム機能やクローズアツプ機能などの電子式像倍率拡
大手段を行った場合、拡大処理の対象となる映像信号の
中心とAE(露出制御),AF(焦点検出)等の制御エ
リアの中心がすれてしまうため、実際にフアインダに表
示されている被写体像に対して最適なAE,AFの制御
を行うことができず、また拡大エリア以外の被写体の影
響で不要な制御を行ったりしてしまうことがある。
【0006】そこで本発明における課題は、電子式像倍
率拡大動作を行った場合の拡大された画像においても拡
大位置入力装置の位置情報及び拡大率に応じて、撮影者
が狙っている被写体に対して最適な露出制御やフオーカ
ス制御が行えることが可能な撮像装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上述の課題を
解決するために、本願の請求項1に記載の発明によれ
ば、電子的に像倍率を拡大する電子式像倍率拡大手段
と、該電子式像倍率拡大手段により拡大する画面内の位
置を指定する拡大位置入力手段と、画面内の所定の制御
範囲内における画像情報にしたがつて撮影状態を調節す
るための調節手段と、前記画面内における前記制御範囲
の設定位置を指定する制御位置入力手段と、該制御位置
入力手段により入力された位置に応じて前記制御範囲を
設定する制御エリア設定手段と、前記電子式像倍率拡大
手段による電子的像倍率拡大動作時は、前記拡大位置入
力手段によつて入指定された位置情報に追尾して前記制
御範囲を移動させる制御手段とを備えた構成とする。
【0008】また本願の請求項2に記載の発明によれ
ば、請求項1の発明において、前記制御手段を、前記電
子式像倍率拡大手段による電子的像倍率拡大動作時は、
前記拡大位置入力手段によつて入指定された位置情報に
追尾して前記制御範囲を移動させるとともに、電子的像
倍率拡大動作後は、前記移動後の位置を初期位置として
前記制御位置入力手段による前記制御範囲の設定位置の
変更を可能とするように構成した。
【0009】また本願の請求項3に記載の発明によれ
ば、請求項1の発明において、前記調節手段は、露出制
御手段、焦点制御手段の少なくとも1つからなる構成と
した。
【0010】また本願の請求項4に記載の発明によれ
ば、請求項1の発明において、さらにモニタ手段と、前
記拡大位置入力手段によつて指定された拡大予定範囲を
前記モニタ手段に表示する拡大位置表示手段を備えた構
成とする。
【0011】また本願の請求項5に記載の発明によれ
ば、請求項1の発明において、前記拡大位置入力手段
は、画像を表示するモニタ手段と、前記モニタ手段の画
面内における撮影者の注視点位置を検出する注視点位置
検出手段とを備えた構成とする。
【0012】また本願の請求項6に記載の発明によれ
ば、請求項1の発明において、前記制御位置入力手段
は、画像を表示するモニタ手段と、前記モニタ手段の画
面内における撮影者の注視点位置を検出する注視点位置
検出手段とを備えた構成とする。
【0013】また本願の請求項7に記載の発明によれ
ば、請求項5または6において、前記注視点検出手段か
らの位置情報を前記モニタ手段に表示する表示手段を備
え、前記像倍率拡大手段による拡大動作実行後も表示す
るように構成する。
【0014】
【作用】本願の請求項1に記載の発明によれば、拡大位
置入力手段によつて指定した位置を中心に、電子式像倍
率拡大手段によつて電子的像倍率拡大動作を行った際、
前記制御位置入力手段によつて指定された位置にかかわ
らず、前記制御範囲の設定位置が前記拡大位置入力手段
によつて指定された位置情報に追尾して移動され、拡大
処理後の画像に適した位置に自動的に設定される。
【0015】本願の請求項2に記載の発明によれば、拡
大位置入力手段によつて指定した位置を中心に、電子式
像倍率拡大手段によつて電子的像倍率拡大動作を行った
際、前記制御位置入力手段によつて指定された位置にか
かわらず、前記制御範囲の設定位置が前記拡大位置入力
手段によつて指定された位置情報に追尾して移動され、
拡大処理後の画像に適した位置に自動的に設定され、こ
の位置を初期位置として前記制御位置入力手段による前
記制御範囲の設定位置の変更が可能となる。
【0016】また本願の請求項3に記載の発明によれ
ば、拡大位置入力手段によつて指定した位置を中心に、
電子式像倍率拡大手段によつて電子的像倍率拡大動作を
行った際、前記制御位置入力手段によつて指定された位
置にかかわらず、前記AE制御エリアあるいはAF制御
エリアの設定位置が拡大処理後の画像に適した位置に自
動的に設定され、この位置を初期位置として前記制御位
置入力手段による前記制御範囲の設定位置の変更が可能
となる。
【0017】また本願の請求項4に記載の発明によれ
ば、拡大位置入力手段によつて指定された拡大予定範囲
がモニタ手段に予め表示され、拡大予定範囲を拡大処理
前に認識可能となる。
【0018】また本願の請求項5,6に記載の発明によ
れば、前記モニタ手段の画面を見ながら、その任意の位
置を注視することによつて拡大位置、AE,AF制御エ
リアの設定及び変更を行うことが可能となる。
【0019】また本願の請求項7に記載の発明によれ
ば、拡大処理の前後において、画面内における注視点位
置情報をモニタ手段に表示可能となる。
【0020】
【実施例】以下本発明における撮像装置を各図を参照し
ながら、その実施例について詳述する。
【0021】(第1の実施例)図1は本発明における撮
像装置の第1の実施例を説明するためのブロツク図であ
る。同図において、1は被写体を撮影するための撮影レ
ンズ、2は撮影レンズ1を介して入射した光を光電変換
するCCD等の撮像素子、3は撮像素子からの信号をサ
ンプリングするとともにゲインコントロールするCDS
・AGC回路、4はゲインコントロールされた撮像信号
をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器
(以下A/D変換器と称す)、5はA/D変換器4より
出力されたデジタル撮像信号に対して所定の信号処理を
行つて規格化された映像信号を生成するカメラ信号処理
回路、6はカメラ信号処理回路5より出力されたデジタ
ル映像信号をアナログ信号に変換してビデオ出力端子よ
り出力するデジタル−アナログ変換器(以下D/A変換
器)である。
【0022】7はカメラ信号処理回路5に接続され、入
力された映像信号を電子的に拡大処理して出力する本発
明における電子式像倍率拡大手段としての拡大処理回
路、8は撮影者が拡大処理の動作開始を指示するために
拡大命令を発生させる拡大実行スイツチ、9は撮影者が
画面内において拡大したい位置を指定する本発明の拡大
位置入力手段としての拡大位置入力装置、10は後述す
る制御エリア設定手段29によつて設定されるAE,A
F制御エリアの位置を任意に可変する指示を発生させる
本発明の制御位置入力手段としての制御位置入力装置で
ある。
【0023】11は前記拡大位置入力装置9から入力さ
れた拡大予定位置を表示するために、その位置情報をD
/A変換器6の出力に混合する本発明における拡大位置
表示手段としての拡大位置表示回路、12は前記D/A
変換器6から出力される映像信号及び前記拡大位置表示
回路11からの拡大予定位置表示信号を撮影者がモニタ
するための本発明におけるモニタ手段としての電子ビユ
ーフアインダ(以下EVFと称す)である。
【0024】13は、システム全体を統括して制御する
とともに、拡大実行スイツチ8、拡大位置入力装置9及
び制御位置入力装置10の出力にしたがつて拡大処理、
拡大処理位置の設定、AE,AF制御エリアの設定の制
御を行うとともに、拡大予定位置表示情報を初めとする
各種制御及びステータス情報を拡大位置表示回路11へ
と供給して、EVF画面に表示するシステム制御用のマ
イクロコンピユータであり、本発明における制御手段を
構成する。
【0025】14はCDS,AGC回路3からの出力に
対して露出制御(以下AEと称す)のために積分等の所
定の処理を行う本発明における調節手段としてのAE用
信号処理回路、15はAE用信号処理回路14からの情
報に応じて映像信号レベルが一定となるように後述の絞
りを制御してAE制御を行うAE制御回路、16はIG
メータ等のアクチユエータを駆動する絞り駆動回路、1
7はIGメータ17a等の駆動機構によつて入射光量を
制御する絞り機構である。
【0026】また18は焦点検出(以下AFと称す)の
ためにCDS・AGC回路より出力された撮像信号に所
定の処理をする本発明における調節手段としてのAF用
信号処理回路で、バンドパスフイルタ等によつて映像信
号中の焦点状態に応じて変化する高周波成分を検出す
る。
【0027】19は前記AF用信号処理回路18からの
焦点状態を表す焦点情報に応じて撮影レンズ駆動用モー
タ(AFモータ)の駆動方向及び速度を演算するAF制
御回路、20はAF制御回路19の出力に応じて撮影レ
ンズ1を駆動するレンズ駆動回路、21はAFモータで
あり、撮影レンズ1内の焦点調節用のレンズ駆動素子を
駆動する。
【0028】22はマイコン13からの制御情報に基づ
いて、画面内の任意の領域に本発明の制御範囲に相当す
るAE及びAFの制御エリア(測光領域、焦点検出領
域)を設定する本発明における制御範囲設定手段に相当
する制御エリア設定回路であり、それぞれAE用信号処
理回路14、AF用信号処理回路18にそれぞれAE及
びAF制御エリアを設定するものであり、具体的には、
ゲート回路を内蔵し、画面内におけるAE及びAF制御
エリアとして設定した範囲内に映像信号のみを通過さ
せ、それぞれ露出制御、焦点検出に用いるようにしたも
のである。
【0029】また制御エリア設定回路22は、制御位置
入力装置10の操作に基づき、マイコン13からの制御
情報により、AE,AF制御エリアの位置を任意に可変
することができる。
【0030】次に拡大位置入力装置9によつて入力され
た画面内における拡大位置を中心に電子ズーム等を行う
場合について説明する。
【0031】拡大位置入力装置9で得られた拡大位置情
報はマイコン13に送られる。また電子ズーム動作を行
うために拡大実行キー8が押されると、そのキーが押さ
れたことがマイコン13に送られる。
【0032】マイコン13ではこれらの情報により画面
内における電子ズームの中心位置と拡大率を判断し、拡
大処理を行う拡大処理回路7に情報が送られ、拡大処理
回路7により電子ズーム動作が行われる。
【0033】ここで電子ズーム動作について説明する。
カメラ信号処理回路5内には、A/D変換器4にてデジ
タル信号に変換された映像信号を格納するメモリが設け
られており、そのメモリより読み出す画像の範囲をマイ
コン13の指示に従い、拡大処理回路7にて設定し、そ
の読み出しレートを変更することにより、1画面中の任
意の範囲の画像を読み出して1画面分の大きさに拡大し
て表示させることができる。
【0034】この際、画素間、走査線間の情報の欠落部
分が、隣接する画素及び走査線に基づく平均演算等によ
る補間処理によつて補われ、これによつて電子的に画像
を拡大処理することができる。
【0035】また撮影動作を補うための機能であるA
E,AF等の動作は例えばAEの場合CDS・AGC回
路3からの信号をAE用信号処理回路14にて重み付
け、積分等の処理をした後、AE制御回路15に送ら
れ、AE制御回路15により絞り駆動回路16を動作さ
せ、IGメータ17aすなわち絞り機構17を駆動する
ことにより露出制御が行われる。
【0036】AFの場合も同様の信号をAF用信号処理
回路25にて制御エリア設定手段22によつて設定され
たフオーカシングのためのAF制御エリア内に相当する
被写体の高周波成分信号の時系列変化を検出しその信号
振幅が最大になるようにAF制御回路19によりレンズ
駆動回路20を動作させて駆動モータ21を駆動し、焦
点を最適に制御する。
【0037】図2は、本発明における撮像装置の動作を
説明するためのもので、EVF12の画面において観測
される映像とAE,AF等の各制御エリアの様子を示し
た図である。
【0038】まず2aのような画面を撮影中は、例えば
AEが中央部を重点的に測光する中央重点測光の場合、
AE制御エリアすなわち測光の重点枠Aは画面の中央に
ある。
【0039】ここで撮影者がXで示す位置を中心に電子
式像倍率拡大動作を行う場合には、拡大位置入力装置9
によりEVF画面を見ながらXの位置を入力する。
【0040】次に拡大実行キー8により拡大率を設定し
て拡大動作をスタートさせることにより、マイコン13
により拡大位置と拡大率に基づいて拡大範囲が演算さ
れ、拡大処理回路7へと画面内における拡大範囲の情報
が送られ、拡大動作が実行される。
【0041】一方、マイコン13により制御エリア設定
手段22にも情報が送られ、AE制御エリア(ここでは
測光の重点枠A)もXの位置が中心になるように移動
し、像倍率拡大動作中のEVF上では2bのようにな
る。同様にAFの測距枠も移動する。
【0042】すなわち制御位置入力装置10によるA
E,AF制御エリアの設定位置がX位置でなくても、拡
大処理を行うことによりその拡大画像の中心位置へと強
制的に移動され、その位置が拡大後の初期位置となり、
以後制御位置入力装置10によつて拡大後の画面におい
て、AE,AF制御エリアの設定が可能となる。
【0043】このように像倍率拡大動作中もAE,AF
の制御エリアが拡大画面の中心位置にあり、実際に撮影
している被写体に対して最適制御となる。
【0044】さらに制御エリアは移動可能で、たとえば
被写体が移動して2cのXの位置に移動させたいときは
制御位置入力によりXの位置を設定すると制御エリアX
が中心となるように移動する。
【0045】また前記拡大位置入力装置9及び制御位置
入力装置10は、撮影者が2次元の位置を指定できるも
のであれば、どのようなものであつても適用可能であ
り、所謂トラツクボール、ジヨイステイツク、タツチパ
ネル、キーボード等のものが適用可能である。
【0046】(第2の実施例)次に本発明における第2
の実施例について説明する。
【0047】本発明の第2の実施例は、前記第1の実施
例における拡大位置入力装置10として、撮影者がEV
F12を観察する時の注視点を検出して拡大位置入力と
して利用しようとしたものである。
【0048】本実施例では、光源からの平行光速を観測
者の眼球の前眼部へ投射し、角膜からの反射光による角
膜反射像と瞳孔の結像位置を利用して視軸を求めてい
る。以下図3、図4を用いて注視点検出の一方法を説明
する。
【0049】図3は視線検出光学系の概念図であり、3
2はハーフミラー、33は投光レンズ、34は受光レン
ズ、35は前記33投光レンズの焦点面に配置されてい
る観察者に対して不感の赤外光を放射する発光ダイオー
ドなどの光源、36は光電素子列、39は注視点位置処
理回路、40は眼球、41は角膜、42は虹彩である。
【0050】図4は光電素子列36からの出力信号の強
度図である。
【0051】図3において、前記35光源より発光した
赤外光は、前記33投光レンズにより平行光となり前記
32ハーフミラーで反射し、前記40眼球の前記41角
膜を照明する。このとき前記41角膜の表面で反射した
赤外光の一部による角膜反射像dは、前記32ハーフミ
ラー、前記34受光レンズを介して前記36光電素子列
上の位置Za’、Zb’に該端部a,bの像を結像す
る。前記34受光レンズの光軸(光軸ア)に対する眼球
の光軸イの回転角θが小さい場合、前記42虹彩の端分
a,bのZ座標をZa,Zbとすると、前記42虹彩の
中心位置cの座標Zcは Zc=(Za+Zb)/2 ・・・(1) と表される。
【0052】また、角膜反射像の発生位置DのZ座標を
Zd、前記41角膜の曲率中心Oから前記42虹彩の中
心Cまでの距離をOCとすると眼球光軸イの回転角θ
は、 OC×sinθ=Zc−Zd ・・・(2) の関係式を略満足する。
【0053】ここで、角膜反射像の位置dのZ座標Zd
と前記41角膜の曲率中心OのZ座標Zとは一致してい
る。このため注視点位置処理回路において、図4のごと
く前記36光電素子列面上に投影された各特異点(角膜
反射像d及び虹彩の端部a,b)の位置を検出すること
により、眼球光軸イの回転角θを求めることができる。
【0054】このとき(1)は、 β×OC×sinθ=(Za’−Zb’)/2−Zd’・・・(3) と書き換えられる。ただし、βは角膜反射像の発生位置
dと前記34受光レンズとの距離L1と前記34受光レ
ンズと前記36光電素子列との距離L0で決まる倍率
で、通常ほぼ一定の値となっている。
【0055】次に、注視点算出フローについて説明す
る。図5は本方法における注視点検出のフローチャー
ト、図6は光電素子列面上の眼球反射像である。図6に
おいて、Za’,Zb’,Zd’は前述した通りであ
り、C’は瞳孔中心位置、Yb’,Ya’は瞳孔円上の
上下端座標、Yd’は角膜反射像のY座標である。
【0056】図5を順を追って説明する。S1では図4
における角膜反射像座標Zd’を検出する。次に、S2
では次に虹彩と瞳孔との境界点座標Zb’、Za’、Y
b’、Ya’を検出する。次に、S3ではS2のデータ
にもとづき瞳孔中心C’を算出する。次にS4では以上
のデータをもとに、眼球の回転角を算出する。ここでZ
−X平面内(水平方向)とX−Y平面内(垂直方向)の
2種類を算出する。次にS5ではS4で求めた回転角よ
り注視点を算出する。
【0057】以上の説明した注視点検出方法を、前記拡
大位置入力装置9に応用した構成を図7に示す。
【0058】図中本発明における注視点位置検出手段と
しての注視点検出回路系50の構成は31は接眼レン
ズ、37は赤外光投光用ハーフミラー、38はファイン
ダー画面、39は注視点位置処理回路であり、その他は
図3の注視点検出光学系に準ずる。
【0059】図7において光源35から投光された赤外
光は、投光レンズ33を通りハーフミラー37、ハーフ
ミラー32によって反射され、眼球40に到達する。そ
して眼球40の反射光は、ハーフミラー32にて反射さ
れ、受光レンズ34を介して光電素子列36に到達す
る。
【0060】一方、ファインダー画面38に映された撮
影画面はハーフミラー32、眼球レンズ31を介して眼
球40に到達するこれによって、撮影者が電子ビューフ
ァインダー12の画像を確認しているとき、一方では注
視点位置の検出が行なわれる。
【0061】注視点位置処理回路39は光電素子列36
からの出力信号を上述した注視点検出方法を用い演算し
て、撮影者の所望する拡大位置入力信号としてマイクロ
コンピュータ9に送られる。本発明の注視点位置検出手
段は以上のように構成されている。
【0062】次に本発明の特徴である電子式像倍率拡大
手段を動作させた場合に撮影動作を補うための機能例え
ばAE,AFが連動して注視点位置に追尾して制御を行
う様子について説明する。
【0063】まず、不図示のスイッチにより注視点追尾
モードに入ると注視点検出回路39により、EVF画面
内において撮影者の見ている点、注視点が検出され目の
動きに従って注視点が移動し、この注視点位置情報は随
時マイコン13に送られる。
【0064】この時AE,AFの制御エリアを設定する
ための制御エリア設定回路22ではマイコン13からの
注視点位置情報に基づき制御エリアを移動させる。
【0065】例えばAEが図2aのように中央重点測光
の場合は、中央充填枠Aが撮影者の目の動きに応じて画
面内を自由に移動し、注視点位置重点測光となる。
【0066】ここで、注視点がある位置になった時、例
えば図2aのXの位置で電子ズーム(テレコン)スイッ
チとしての拡大実行スイッチ8を押すとこの位置を中心
に映像信号が拡大され、電子ビューファインダー38上
では図2bのような画像が観測できる。一方、拡大実行
スイッチ8が押されるとマイコン13より電子ズームの
拡大位置、拡大率に応じて最適な制御エリア情報が制御
エリア設定手段22に送られ、電子ズーム(てれこん)
動作直後は、例えば図2bのA′のような測光枠とな
る。その後さらに注視点を移動すると注視点にともなっ
て制御エリアが移動し常に注視点を中心とした制御エリ
アとなる。電子ズーム時、注視点位置検出手段22での
位置情報はマイコン13に入力され、拡大位置と拡大率
を考慮した実際の拡大された画面上の座標になるように
座標変換手段としての座標変換回路43により座標変換
され、制御エリア設定手段22に送られる。従って、電
子ズーム時でも注視点位置情報に追尾して撮影者が実際
に見たい被写体を中心に制御エリアが移動し、見たい被
写体が最適になるようにAE,AF等が制御される。
【0067】また上記注視点位置処理回路39で得られ
マイクロコンピューター13に送られた注視点位置情報
は、拡大位置表示回路11に送られ注視点位置信号とし
てEVF38に送られ映像信号と共に表示される。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように、本願の請求項1に記
載の発明によれば、拡大位置入力手段によつて指定した
位置を中心に、電子式像倍率拡大手段によつて電子的像
倍率拡大動作を行った際、前記制御位置入力手段によつ
て指定された位置にかかわらず、前記制御範囲の設定位
置が前記拡大位置入力手段によつて指定された位置情報
に追尾して移動され、拡大処理後の画像に適した位置に
自動的に設定されるようにしたので、電子ズーム機能や
クローズアツプ機能のような電子式像倍率拡大手段を動
作させた画像に対しても、拡大位置入力装置による拡大
位置情報及び制御位置入力装置による位置情報に追従し
た露出制御や焦点制御等を行うことが可能となる。
【0069】これによつて撮影者が狙った被写体に対し
て最適な露出制御、焦点制御を行うことができ、撮影者
の意図通りの映像を提供できる効果を有する。
【0070】また本願の請求項2,3に記載の発明によ
れば、電子的像倍率拡大動作時は、拡大位置入力手段に
よつて指定された位置情報に追尾して制御範囲を移動さ
せるとともに、電子的像倍率拡大動作後は、前記移動後
の位置を初期位置として前記制御位置入力手段による前
記制御範囲の設定位置の変更を可能とするように構成し
たので、拡大処理の前後で常に撮影しようとしている被
写体に対して最適な露出制御、焦点制御を行うことが可
能となる。
【0071】また本願の請求項4に記載の発明によれ
ば、前記拡大位置入力手段によつて指定された拡大予定
範囲を前記モニタ手段に表示する拡大位置表示手段を備
えたので、拡大処理を行う範囲を撮影者に正確に認識さ
せることができ、誤動作なく常に正確な拡大処理動作を
行うことができる。
【0072】また本願の請求項5に記載の発明によれ
ば、モニタ手段の画面内における撮影者の注視点位置を
中心に拡大処理を行うようにしたので、撮影者が視線に
よつて拡大位置を指定することができ、操作性が向上す
るとともに、撮影者の意志通りの拡大画像処理を迅速に
得ることができる効果を有する。
【0073】また本願の請求項6に記載の発明によれ
ば、制御位置入力手段としても、注視点位置検出手段を
用いるようにしたので、制御エリアの設定も視線によつ
て行うことができ、操作性が格段に向上する。
【0074】また本願の請求項7に記載の発明によれ
ば、注視点検出手段からの位置情報を拡大処理の前後に
おいて、モニタ手段に表示するようにしたので、画像の
拡大位置を予め確認することができるとともに、拡大後
の画像に対しても、注視点による制御が可能となり、操
作性が向上し、撮影者の意志通りの制御エリアの設定動
作が可能となる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における撮像装置の第1の実施例を示す
ブロツク図である。
【図2】本発明のおける第1の実施例の画面のようすを
説明するための図である。
【図3】注視点検出の光学系の該略図である。
【図4】光電素子列の出力信号の強度図である。
【図5】注視点算出のフローチヤートである。
【図6】光電素子列面上の眼球反射像を示す図である。
【図7】本発明における撮像装置の第2の実施例を示す
ブロツク図である。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 撮像素子 5 カメラ信号処理回路 7 拡大処理回路(電子式像倍率拡大手段) 8 拡大実行スイツチ 9 拡大位置入力装置(拡大位置入力手段) 10 制御位置入力装置(制御位置入力手段) 11 拡大位置表示回路(拡大位置表示手段) 12 電子ビユーフアインダ(モニタ手段) 13 マイコン(制御手段) 14 AE用信号処理回路(調節手段) 15 AE制御回路 18 AF用信号処理回路(調節手段) 19 AF制御回路 22 制御エリア設定回路(制御範囲設定手段) 39 注視点位置処理回路 43 座標変換回路(座標変換手段) 50 注視点位置検出系(注視点位置検出手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子的に像倍率を拡大する電子式像倍率
    拡大手段と、 該電子式像倍率拡大手段により拡大する画面内の位置を
    指定する拡大位置入力手段と、 画面内の所定の制御範囲内における画像情報にしたがつ
    て撮影状態を調節するための調節手段と、 前記画面内における前記制御範囲の設定位置を指定する
    制御位置入力手段と、 該制御位置入力手段により入力された位置に応じて前記
    制御範囲を設定する制御エリア設定手段と、 前記電子式像倍率拡大手段による電子的像倍率拡大動作
    時は、前記拡大位置入力手段によつて入指定された位置
    情報に追尾して前記制御範囲を移動させる制御手段とを
    備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記制御手段が、前記電子式像倍率拡大手段による電子
    的像倍率拡大動作時は、前記拡大位置入力手段によつて
    入指定された位置情報に追尾して前記制御範囲を移動さ
    せるとともに、電子的像倍率拡大動作後は、前記移動後
    の位置を初期位置として前記制御位置入力手段による前
    記制御範囲の設定位置の変更を可能とするように構成さ
    れていることを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記調節手段が、露出制御手段、焦点制御手段の少なく
    とも1つからなることを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 さらにモニタ手段と、前記拡大位置入力手段によつて指
    定された拡大予定範囲を前記モニタ手段に表示する拡大
    位置表示手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記拡大位置入力手段は、画像を表示するモニタ手段
    と、前記モニタ手段の画面内における撮影者の注視点位
    置を検出する注視点位置検出手段とを備えていることを
    特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記制御位置入力手段は、画像を表示するモニタ手段
    と、前記モニタ手段の画面内における撮影者の注視点位
    置を検出する注視点位置検出手段とを備えていることを
    特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において、 前記注視点検出手段からの位置情報を前記モニタ手段に
    表示する表示手段を備え、前記像倍率拡大手段による拡
    大動作実行後も表示するように構成されていることを特
    徴とする撮像装置。
JP7092540A 1995-04-18 1995-04-18 撮像装置 Withdrawn JPH08286098A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015180091A (ja) * 2015-05-08 2015-10-08 ルネサスエレクトロニクス株式会社 デジタルカメラ

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JP2015180091A (ja) * 2015-05-08 2015-10-08 ルネサスエレクトロニクス株式会社 デジタルカメラ

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