JPH08285857A - 化学分析システム - Google Patents

化学分析システム

Info

Publication number
JPH08285857A
JPH08285857A JP8807895A JP8807895A JPH08285857A JP H08285857 A JPH08285857 A JP H08285857A JP 8807895 A JP8807895 A JP 8807895A JP 8807895 A JP8807895 A JP 8807895A JP H08285857 A JPH08285857 A JP H08285857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
chemical analysis
arm
sample
analysis system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8807895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3519163B2 (ja
Inventor
Hiroo Shinohara
弘生 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8807895A priority Critical patent/JP3519163B2/ja
Publication of JPH08285857A publication Critical patent/JPH08285857A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3519163B2 publication Critical patent/JP3519163B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】形状が異なる容器に起因した不都合、例えばプ
ローブを試料中に不必要に浸す事態を殆ど解消できる形
状取得手段に着目し、その形状取得手段を取り入れた構
成を簡素に構築できる化学分析システムを比較的安価に
提供する。 【構成】化学分析システムCSは化学分析装置1及び搬
送装置2を備える。化学分析装置1は試料分注用のプロ
ーブ5を有するサンプリング系1aを要部に備える。搬
送装置2は試料保持部12を要部に備え、試料保持部1
2に容器S…Sを保持可能なアーム23、23と、サン
プリング位置Psに搬送されてきた容器Sを保持するよ
うにアーム23、23を駆動させるアーム駆動手段(駆
動源21を要部とする)と、このアーム駆動手段による
アーム23、23の容器保持に関する時間データを計測
する時間計測手段(時間計測部25を要部とする)と、
この時間計測手段が計測した時間データから容器S…S
の少なくとも直径を含む形状データを取得する形状取得
手段(CPU20を要部とする)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、化学分析装置及び搬
送システムを備えた化学分析システムに係り、とくに搬
送されてきた容器の保持とその容器の形状データの取得
とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、試料搬送装置(以下、「搬送シス
テム」と呼ぶ)により搬送されてきた採血管等の容器か
ら試料をサンプリング(試料吸引から試料分注まで)す
る化学分析装置においては、サンプリング位置に搬送さ
れた容器からサンプリング・プローブ(「サンプリング
・ノズル」、以下、単に「プローブ」と呼ぶ)で正確に
サンプリングすることが測定精度上、必要とされ、特に
試料の位置決めが重要とされている。
【0003】例えば、プローブによる試料吸引時にサン
プリング位置にある容器が外乱等によりその位置から動
いてしまうと、試料は正確にサンプリングされない。そ
こで、このような問題を解決するための手段として、搬
送システムのサンプリング位置に試料保持機構を配置し
たものが知られている。この試料保持機構は、容器をサ
ンプリング位置で位置決めしたままで保持する試料保持
機構、例えば、はさみ状のチャッキングと呼ばれるもの
で容器を挟み込んで保持するチャッキング機構から成
り、これにより、試料の位置決め精度が向上するといっ
た利点がある。
【0004】ところで一方、容器に関しては、病院検査
室の運用目的等により形状が異なる種々のものが使用さ
れており、例えば病院等によっては1種類の容器だけが
使用されたり、或いは複数種類の容器が混在して使用さ
れることがある。
【0005】そこで、このように形状が異なる容器が1
つの搬送システム内にセットされると、せっかく上述の
試料保持機構により容器が正確に位置決めされても、例
えば容器の径(直径)の違いに起因してプローブの先端
部を容器内の試料中に不必要に浸す事態が生じることが
あった。従って、正確に位置決めしても、プローブ表面
が汚染され、プローブから容器に洗浄水が過剰に持ち込
まれてしまい、全体のサンプリング精度も低下するとい
った不都合が生じていた。
【0006】そこで、このような不都合を解決する手段
として、容器形状を予め取得するための光学的な手段、
例えばCCD等の二次元センサ等から得られる画像情報
や光信号を利用する手段などが考えられている。このよ
うに容器形状を取得することは、特にプローブによる吸
引量が試料に対するオーダーから予め計算されている場
合には、その吸引量と容器形状とからプローブ下降量を
算出できるので、上述の形状が異なる容器に関する不都
合を殆ど回避でき、全体のサンプリング精度を高める等
の効果があると考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た光学的な手段による技術において、上述の想至される
効果を発揮させるためには、センサだけでなく比較的に
高価なレンズ、ミラー等の光学系を新たに配置する必要
があるため、部品点数が増加し、配置スペースが拡大
し、これにより、化学分析装置又は搬送システムの構成
が複雑で且つ比較的に高価なものとなってしてしまう。
しかも、光学系の調整等も煩雑となって、必ずしも使い
勝手が良くない。
【0008】本発明は、上述した従来技術の問題点を考
慮に入れてなされたもので、形状が異なる容器に起因し
た不都合、例えばプローブを試料中に不必要に浸す事態
を殆ど解消できる形状取得手段に着目し、その形状取得
手段を取り入れた構成を簡素に構築できる化学分析シス
テムを比較的安価に提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明に係る化学分析システムは、試
料分注用のプローブを有し且つこのプローブを駆動させ
て所定のサンプリング位置にある容器から測定対象の試
料を化学分析用の反応管内にサンプリングする化学分析
装置と、上記容器を上記サンプリング位置まで搬送させ
る搬送システムとを備えている。この構成において、上
記搬送システムは、上記サンプリング位置に移動可能に
配置され且つ上記容器を保持可能なアームと、当該サン
プリング位置に搬送されてきた上記容器を保持するよう
に当該アームを駆動させるアーム駆動手段と、このアー
ム駆動手段による上記アームの容器保持に関する時間デ
ータを計測する時間計測手段と、この時間計測手段が計
測した上記時間データから当該容器の少なくとも直径を
含む形状データを取得する形状取得手段とを備えてい
る。
【0010】また請求項2記載の発明では、前記形状取
得手段が取得した形状データを前記化学分析装置に出力
する出力手段を前記搬送システムが更に備えている。
【0011】また請求項3記載の発明では、前記出力手
段により出力された形状データに基づいて上記プローブ
における容器内の下降量を算出する手段を前記化学分析
装置が更に備えている。
【0012】また請求項4記載の発明では、前記出力手
段により出力された形状データが予め登録された試料に
関するデータ以外のものであったときに外部にアラーム
を出力する手段を前記化学分析装置が更に備えている。
【0013】また請求項5記載の発明では、前記アーム
駆動手段は前記アーム駆動用の駆動源を備え、この駆動
源は、前記アームが連結されるピストンを有するシリン
ダと、このシリンダ内の上記ピストンで仕切られる2つ
の室の夫々に流路を介して接続される電磁弁と、上記2
つの室の内のいずれか一方に空気圧を加え且つそのいず
れか他方から空気圧を開放させるように電磁弁を制御す
る手段とを有している。
【0014】また請求項6記載の発明では、前記時間計
測手段は、前記空気圧を測定する圧力センサと、この圧
力センサにより測定される空気圧から前記アームの駆動
状態をモニタリングする手段とを備えている。
【0015】
【作用】本発明に係る化学分析システムにあっては、ア
ーム駆動手段によりサンプリング位置に搬送されてきた
容器を保持するようにアームが駆動され、時間計測手段
によりアームの容器保持に関する時間データが計測さ
れ、形状取得手段により時間データから容器の少なくと
も直径を含む形状データが取得される。
【0016】例えば、取得された形状データに基づいて
プローブにおける容器内の下降量が算出される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3に基づ
き説明する。
【0018】図1に示す自動化学分析装置(本発明の化
学分析装置を成す)1及び搬送装置(本発明の搬送シス
テムを成す)2を備えた化学分析システムCSにあって
は、搬送装置2が複数の容器S…Sをサンプリング位置
まで搬送し、自動化学分析装置1がサンプリング位置に
ある容器Sから測定対象の試料をサンプリング(吸引、
分注)するようになっている。
【0019】自動化学分析装置1は、試料分注などに関
するサンプリング系1a、試薬分注などに関する試薬系
(図示しない)、試料及び試薬を反応管R…R内で反応
させて試料の濃度検知を行う反応系1b等を備えてい
る。
【0020】サンプリング系1aは、試料サンプリング
に関する一連の動作を制御するサンプリング制御部3
と、この制御部3からの指令を受けて作動するサンプリ
ング駆動部4と、試料分注用のプローブ5を先端に有し
且つサンプリング駆動部4からの動力を受けて所定の円
弧軌道内で回転及び上下動するサンプリング・アーム6
とを備える。
【0021】この内、サンプリング制御部3は、例えば
CPUを要部とするマイクロコンピュータから成り、搬
送装置2からサンプリング許可信号S20を受けたとき
に、サンプリング駆動部4にサンプリング開始用の制御
信号S1を与える。
【0022】また、サンプリング制御部3は、搬送装置
2からバーコードで指示された試料(検体)のID情報
を受け取ると、そのID情報から予め設定されたその試
料に必要な測定オーダ(測定項目等)を判別し、その判
別した測定オーダから試料のサンプリング量を計算す
る。
【0023】さらに、サンプリング制御部3は、搬送装
置2から容器Sの形状データD1を受け取って、その形
状データと上述で計算されたサンプリング量とから容器
S内へのプローブ4の下降量を算出し、その下降量に基
づいてプローブ上下動用の制御信号S3をサンプリング
駆動部4に与える。また、搬送装置2からの形状データ
D1が予め登録された試料に関するデータ以外のもので
あったときに、外部にアラームを出力させる処理を実行
するようになっている。
【0024】サンプリング駆動部4は、通常の装置に搭
載される駆動源及び吸引ポンプ(シリンダ、ピストン等
から成る)等を含むもので、サンプリング制御部3から
制御信号S1を受けたときにサンプリング・アーム6を
搬送装置2のサンプリング位置に搬送されてきた容器S
に向けて回転させると共に、制御信号S2に基づいてプ
ローブ5を容器S内の予め指示された下降量分、下降さ
せて試料吸引させる。この試料吸引が終わると、サンプ
リング・アーム6を反応系1bの所定の反応管Rに向け
て回転させて、プローブ5を反応管S内に下降させて試
料分注させるようになっている。
【0025】反応系1bは、複数の反応管R…Rを円状
に並べた状態で回転可能に保持する円状の反応ディスク
7を要部に備えた構成で、反応管R…R内に分注された
試料の濃度を光学的に検知するようになっている。
【0026】搬送装置2は、自動化学分析装置1の外部
に取り付けられる通常の検体移送装置を適用したもの
で、所定のベルト・コンベア的動作を実行することによ
り試料分注用の複数の容器S…Sを自動化学分析装置1
のサンプリング位置Psに自動的に移送させるようにな
っている。
【0027】搬送装置2には、搬送用駆動源10と、こ
の搬送用駆動源10からの動力をベルト機構(図示しな
い)を介して受け取ることにより、複数の容器S…Sを
長手方向(以下、「レーン」と呼ぶ)に沿って一定間隔
毎に並べて保持した状態で移動するベルト状の搬送体1
1と、この搬送体11を挟んでアーム4と略対向する位
置に配設される試料保持部12とを備える。
【0028】また、この搬送装置2には、搬送体11に
沿う位置で試料保持部12よりも搬送手前側にバーコー
ド・リーダ13が配設されている。このバーコード・リ
ーダ13は、サンプリング・アーム6によるサンプリン
グ動作に先だって、読取位置に搬送されてきた容器Sに
貼付されたラベルから試料のID情報に関するバーコー
ドを読み取り、その読取情報を自動化学分析装置1に供
給する。
【0029】試料保持部12は、図2に示すように、容
器Sの形状取得に至る一連の動作及び処理を制御する演
算処理装置としてのCPU(本発明の形状取得手段の要
部を成す)20と、このCPU20からの所定の指令を
受けて作動する、アーム開閉用の駆動源21(本発明の
アーム駆動手段の要部を成す)及びアーム前後動用の前
後駆動源22と、その駆動源21及び前後駆動源22か
らの動力を受けてサンプリング位置にある容器Sに向け
て前後動及び開閉する2つのアーム(例えば、チャッキ
ング機構から成る)23、23とを備える。
【0030】また、この試料保持部12は、サンプリン
グ位置Psにある容器に関する容器情報を検知する試料
センサ24と、CPU20が与えるリセット指令S10
からストップ指令S11までに要した動作経過時間(時
間データ)Tを計測する、例えばカウンタ等のデジタル
回路から成る時間計測部(本発明の時間計測手段の要部
を成す)25を備える。
【0031】この内、CPU20は、サンプリング位置
Psにある容器Sに関する容器情報を試料センサ24か
ら入力したときに前後駆動源22にアーム前進動作用の
指令S12を与える。また、容器保持開始時に駆動源2
1にアーム閉動作用の指令S13を与えると共に、時間
計測部25にリセット指令S10を与える。さらに、容
器保持完了時に時間計測部25にストップ指令S11を
与え、かつ、自動化学分析装置1にサンプリング許可信
号S20を出力する。また、サンプリング終了時に駆動
源21にアーム開動作用の指令S14を与え、容器開放
時に前後駆動源22にアーム後進動作用の指令S15を
与えるようになっている。
【0032】また、CPU20は、アーム23、23の
容器保持に関する時間データTを時間計測部25から入
力すると、予め保持している時間データTと容器Sの径
(直径)Fとの対応関係に関する情報に基づいて、測定
対象の直径Fを演算し、これを含む形状データD1を自
動化学分析装置1に出力する。
【0033】ここで、アーム23、23の容器保持に関
する時間データTを考えると、この時間データTの時間
は容器Sの直径Fの大きさに概ね比例して減少するた
め、直径Fが大きくなる程、短く、逆に直径Fが小さい
程、長くなる。そこで、CPU20は、容器Sの直径F
と時間データTとの間の対応データを予めメモリ内に保
持しておくことにより、測定対象の時間データTから直
径Fを計測するようになっている。例えば、直径Fが異
なる容器S毎に予め時間データTを計測しておき、その
両者間の対応関係に関する情報をメモリ内に表化して保
持してもよい。いずれにしても、アーム23、23の容
器保持に関する時間データTを計測することにより、測
定対象の直径F、即ち形状データD1を求めることがで
きる。
【0034】駆動源21は、例えば図3に示すように、
空気圧を駆動力として利用するアクチュエータから形成
されるもので、弁を動作させてシリンダ内に空気圧を加
えたり、逃したりしてピストン移動による駆動力を得る
構成となっている。
【0035】図3に示す駆動源21は、2つのアーム2
3、23が連結されるピストン30を有するシリンダ3
1と、このシリンダ31内のピストン30で仕切られる
2つの部屋(室)SP1及びSP2の流入口O1及びO
2がチューブC1及びC2を介して連絡される電磁弁部
32とを備えている。電磁弁部32は、CPU20に電
気的に接続されている。
【0036】また、駆動源21には、チューブC1及び
C2の流路内に電磁弁部32の空気圧状態を検知する圧
力センサ33、33が設けられている。この圧力センサ
33、33で検知された空気圧は、プリアンプ、A/D
変換器等から成るデータ変換器34、34を介してCP
U20にリアルタイムに供給される。
【0037】電磁弁部22は、チューブC1及びC2の
夫々が連絡される通路22a及び22bと、CPU20
からの指令S10及びS11を受けて通路22a及び2
2bの内のいずれか一方と外部の図示しない空気圧発生
源(コンプレッサ等)とを切換可能に連絡する電磁弁2
2cとを備える。
【0038】ここで、電磁弁22cが一方の通路22b
に連絡されたとき(図3中の矢印c参照)を考えると、
外部からの空気圧が電磁弁22cから通路22bを通っ
てチューブC2及び流入口O2を介してシリンダ30に
供給され、一方の部屋SP2を加圧する(図中の矢印d
参照)。これにより、ピストン30が同図で示す上側に
移動し(図中の上方向参照)、他方の部屋SP1の空気
圧が流入口O1からチューブC2を介して他方の通路2
2aへ開放される。
【0039】また、電磁弁22cが他方の通路22aに
連絡されたときは、空気圧は上述と反対の経路を通り、
ピストン30が同図で示す下側に移動する。従って、電
磁弁22cの連絡位置を切り換えることにより、2つの
部屋SP1及びSP2の夫々の空気圧が変化してピスト
ン30が上下動し、そのピストン動作が駆動力となって
アーム23、23に伝達されるようになっている。ま
た、2つの部屋SP1及びSP2の空気圧の変化状態
は、圧力センサ33、33からCPU20に逐次、供給
される。
【0040】ここで、本実施例の全体の動作を図1〜図
3に基づいて説明する まず、化学分析システムCSが起動し、搬送体11に載
せられた測定対象の容器Sがバーコード・リーダ13の
読取位置まで搬送されてきたとする。この移動に際し、
容器SのID情報がバーコード・リーダ13に読み取ら
れ、自動化学分析装置1により測定対象の測定項目が判
別され、これのサンプリング量が計算される。
【0041】次いで、搬送体11に載せられた容器Sが
バーコード・リーダ13の読取位置から試料保持部12
のサンプリング位置Ps(図2参照)まで搬送されてく
ると、試料センサ24にて検知された容器情報がCPU
20に供給され、そのCPU20から前後駆動源22に
指令S12が与えられ、2つのアーム23、23が互い
に開状態のままでレーン外の初期位置P1、P1からレ
ーン内の挟み込み開始位置P2、P2に移動する(図2
中の矢印a参照)。
【0042】次いで、このようにアーム23、23が挟
み込み開始位置P2、P2に達すると、CPU20から
駆動源21に指令S13が与えられ、時間計測部25に
リセット指令S10が与えられる。これにより、時間計
測部25にて容器保持に関する時間データTの計測が開
始されると共に、電磁弁部32が作動してシリンダ31
内のピストン30の位置が移動し、このピストン作動に
伴う動力を受けてアーム23、23が互いに開状態から
閉状態に移行し、挟み込み開始位置P2、P2から測定
対象の保持位置P3、P3に移動する(図2中の矢印b
参照)。
【0043】このようにアーム23、23が保持位置P
3、P3に達すると、CPU20から時間計測部25に
ストップ指令S11が与えられ、時間計測部25による
時間データTの計測が終了し、これがCPU20に出力
される。そこで、時間データTから測定対象の直径Fが
演算され、これを含む形状データD1が自動化学分析装
置1に供給され、その形状データD1と予め保持してい
るサンプリング量とからプローブ5の下降量が算出され
る。
【0044】次いで、CPU20から自動化学分析装置
1にサンプリング許可信号S20が与えれ、サンプリン
グ・アーム6によるサンプリングが開始する。ここで、
上述で算出されたプローブ5の下降量に基づいて試料吸
引が実行される。
【0045】次いで、サンプリングが終了すると、CP
U20から駆動源21に指令S14が与えられ、2つの
アーム23、23が互いに閉状態から開状態に移行し、
保持位置P3、P3から挟み込み開始位置P2、P2ま
で戻る(図2中の矢印b参照)。このようにアーム2
3、23が挟み込み開始位置P2、P2に戻ると、CP
U20から前後駆動源22に指令S15が与えられ、ア
ーム23、23が開状態のまま挟み込み開始位置P2、
P2から初期位置P1、P1まで戻る。そこで、次の測
定対象がサンプリング位置Psに搬送されてくるのを待
ってから、上記と同じ動作が繰り返し実行される。
【0046】従って、本実施例に係る化学分析システム
にあっては、搬送装置内の既存の保持機構の動作から容
器形状を認識させる構成としたため、容器形状を容易に
知ることができると共に、別の形状認識機構(例えば、
従来のように比較的に高価な光学系)を新たに設ける必
要がない分、部品点数の増加や配置スペースの拡大を極
力抑制でき、これにより、装置構成を簡素に構築でき
る。また、容器形状に基づいて容器内のプローブの下降
量がサンプリング前に取得できるので、容器内にプロー
ブを無益に浸す事態が殆ど回避されるようになり、プロ
ーブが汚染される事態も大幅に減少し、プローブ回りの
試料付着も減って、サンプリング精度が大幅に向上する
ようになる。
【0047】なお、本実施例では、試料保持部のアーム
を2本で形成したが、本発明は必ずしもこれに限定され
るものではない。要するに、容器を正確に保持するアー
ムであれば特に本数に限定されず、例えば3本以上であ
ってもよい。
【0048】また、本実施例では、試料保持部に前後駆
動源を設けた構成としてあるが、本発明は必ずしもこれ
に限定されるものではなく、例えば2本のアームが挟み
込み開始位置を保った状態で上下させる駆動源を用いて
もよい。
【0049】さらに、本実施例では、アームの挟み込み
開始位置から保持位置までに要した動作経過時間を計測
する構成としたが、本発明は必ずしもこれに限定される
ものではなく、予め容器形状と対応づけられて設定され
た所定の位置、例えば初期位置から保持位置までの動作
経過時間を計測する構成であってもよい。要するにアー
ムの容器保持に関する時間データを計測する構成であれ
ばよい。
【0050】またなお、本実施例では時間計測部を個別
に設けたが、本発明は必ずしもこれに限定されず、例え
ば時間計測部をCPUに一体に搭載してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る化学
分析システムによれば、サンプリング位置に搬送されて
きた容器を保持するようにアームを駆動し、そのアーム
の容器保持に関する時間データを計測し、その計測した
時間データから容器の少なくとも直径を含む形状データ
を取得する構成としたため、簡素な構成で形状データを
取得でき、これにより、形状が異なる容器に起因した不
都合、例えばプローブを試料中に不必要に浸してしまう
事態を殆ど解消できる。また、従来のように比較的に高
価な光学系等を新たに設ける必要がない分、化学分析シ
ステムを比較的安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る化学分析システムの全体構成を示
す要部概要図。
【図2】搬送システム内の試料保持部の要部構成を示す
概要図。
【図3】試料保持部の駆動源の要部構成を示す概要図。
【符号の説明】
CS 化学分析システム 1 自動化学分析装置 1a サンプリング系 1b 反応系 2 搬送装置 3 サンプリング制御部 4 サンプリング駆動部 5 サンプリング・プローブ 6 サンプリング・アーム 7 反応ディスク 10 搬送用駆動源 11 搬送体 12 試料保持部 13 バーコード・リーダ 20 CPU 21 駆動源 22 前後駆動源 23、23 アーム 24 試料センサ 25 時間計測部 30 ピストン 31 シリンダ 32 電磁弁部 33、33 圧力センサ 34、34 データ変換器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料分注用のプローブを有し且つこのプ
    ローブを駆動させて所定のサンプリング位置にある容器
    から測定対象の試料を化学分析用の反応管内にサンプリ
    ングする化学分析装置と、上記容器を上記サンプリング
    位置まで搬送させる搬送システムとを備えた化学分析シ
    ステムにおいて、上記搬送システムは、上記サンプリン
    グ位置に移動可能に配置され且つ上記容器を保持可能な
    アームと、当該サンプリング位置に搬送されてきた上記
    容器を保持するように当該アームを駆動させるアーム駆
    動手段と、このアーム駆動手段による上記アームの容器
    保持に関する時間データを計測する時間計測手段と、こ
    の時間計測手段が計測した上記時間データから当該容器
    の少なくとも直径を含む形状データを取得する形状取得
    手段とを備えたことを特徴とする化学分析システム。
  2. 【請求項2】 前記形状取得手段が取得した形状データ
    を前記化学分析装置に出力する出力手段を前記搬送シス
    テムが更に備えた請求項1記載の化学分析システム。
  3. 【請求項3】 前記出力手段により出力された形状デー
    タに基づいて上記プローブにおける容器内の下降量を算
    出する手段を前記化学分析装置が更に備えた請求項2記
    載の化学分析システム。
  4. 【請求項4】 前記出力手段により出力された形状デー
    タが予め登録された試料に関するデータ以外のものであ
    ったときに外部にアラームを出力する手段を前記化学分
    析装置が更に備えた請求項2記載の化学分析システム。
  5. 【請求項5】 前記アーム駆動手段は前記アーム駆動用
    の駆動源を備え、この駆動源は、前記アームが連結され
    るピストンを有するシリンダと、このシリンダ内の上記
    ピストンで仕切られる2つの室の夫々に流路を介して接
    続される電磁弁と、上記2つの室の内のいずれか一方に
    空気圧を加え且つそのいずれか他方から空気圧を開放さ
    せるように上記電磁弁を制御する手段とを有した請求項
    1記載の化学分析システム。
  6. 【請求項6】 前記時間計測手段は、前記空気圧を測定
    する圧力センサと、この圧力センサにより測定される空
    気圧から前記アームの駆動状態をモニタリングする手段
    とを備えた請求項5記載の化学分析システム。
JP8807895A 1995-04-13 1995-04-13 化学分析システム Expired - Fee Related JP3519163B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8807895A JP3519163B2 (ja) 1995-04-13 1995-04-13 化学分析システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8807895A JP3519163B2 (ja) 1995-04-13 1995-04-13 化学分析システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08285857A true JPH08285857A (ja) 1996-11-01
JP3519163B2 JP3519163B2 (ja) 2004-04-12

Family

ID=13932837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8807895A Expired - Fee Related JP3519163B2 (ja) 1995-04-13 1995-04-13 化学分析システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3519163B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8840848B2 (en) 2010-07-23 2014-09-23 Beckman Coulter, Inc. System and method including analytical units
US8973736B2 (en) 2011-11-07 2015-03-10 Beckman Coulter, Inc. Magnetic damping for specimen transport system
US9046506B2 (en) 2011-11-07 2015-06-02 Beckman Coulter, Inc. Specimen container detection
US9248982B2 (en) 2011-05-13 2016-02-02 Beckman Coulter, Inc. System and method including laboratory product transport element
US9446418B2 (en) 2011-11-07 2016-09-20 Beckman Coulter, Inc. Robotic arm
US9459273B2 (en) 2011-05-13 2016-10-04 Beckman Coulter, Inc. Laboratory product transport element and path arrangement
US9482684B2 (en) 2011-11-07 2016-11-01 Beckman Coulter, Inc. Centrifuge system and workflow
US9506943B2 (en) 2011-11-07 2016-11-29 Beckman Coulter, Inc. Aliquotter system and workflow
US9588038B2 (en) 2012-09-14 2017-03-07 Beckman Coulter, Inc. Analytical system with capillary transport
CN107470038A (zh) * 2017-09-07 2017-12-15 前海瑞智捷自动化科技(深圳)有限公司 一种血样自动离心处理流水线及方法
US9910054B2 (en) 2011-11-07 2018-03-06 Beckman Coulter, Inc. System and method for processing samples

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9274132B2 (en) 2010-07-23 2016-03-01 Beckman Coulter, Inc. Assay cartridge with reaction well
US8932541B2 (en) 2010-07-23 2015-01-13 Beckman Coulter, Inc. Pipettor including compliant coupling
US8956570B2 (en) 2010-07-23 2015-02-17 Beckman Coulter, Inc. System and method including analytical units
US8962308B2 (en) 2010-07-23 2015-02-24 Beckman Coulter, Inc. System and method including thermal cycler modules
US8840848B2 (en) 2010-07-23 2014-09-23 Beckman Coulter, Inc. System and method including analytical units
US8996320B2 (en) 2010-07-23 2015-03-31 Beckman Coulter, Inc. System and method including analytical units
US9046455B2 (en) 2010-07-23 2015-06-02 Beckman Coulter, Inc. System and method including multiple processing lanes executing processing protocols
US9519000B2 (en) 2010-07-23 2016-12-13 Beckman Coulter, Inc. Reagent cartridge
US9140715B2 (en) 2010-07-23 2015-09-22 Beckman Coulter, Inc. System and method for controlling thermal cycler modules
US9285382B2 (en) 2010-07-23 2016-03-15 Beckman Coulter, Inc. Reaction vessel
US9658239B2 (en) 2011-05-13 2017-05-23 Beckman Coulter, Inc. Laboratory product transport element and path arrangement
US9248982B2 (en) 2011-05-13 2016-02-02 Beckman Coulter, Inc. System and method including laboratory product transport element
US10473676B2 (en) 2011-05-13 2019-11-12 Beckman Coulter, Inc. Laboratory product transport element and path arrangement
US9459273B2 (en) 2011-05-13 2016-10-04 Beckman Coulter, Inc. Laboratory product transport element and path arrangement
US9910054B2 (en) 2011-11-07 2018-03-06 Beckman Coulter, Inc. System and method for processing samples
US9506943B2 (en) 2011-11-07 2016-11-29 Beckman Coulter, Inc. Aliquotter system and workflow
US9046506B2 (en) 2011-11-07 2015-06-02 Beckman Coulter, Inc. Specimen container detection
US8973736B2 (en) 2011-11-07 2015-03-10 Beckman Coulter, Inc. Magnetic damping for specimen transport system
US9482684B2 (en) 2011-11-07 2016-11-01 Beckman Coulter, Inc. Centrifuge system and workflow
US10048284B2 (en) 2011-11-07 2018-08-14 Beckman Coulter, Inc. Sample container cap with centrifugation status indicator device
US10274505B2 (en) 2011-11-07 2019-04-30 Beckman Coulter, Inc. Robotic arm
US9446418B2 (en) 2011-11-07 2016-09-20 Beckman Coulter, Inc. Robotic arm
US9588038B2 (en) 2012-09-14 2017-03-07 Beckman Coulter, Inc. Analytical system with capillary transport
CN107470038A (zh) * 2017-09-07 2017-12-15 前海瑞智捷自动化科技(深圳)有限公司 一种血样自动离心处理流水线及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3519163B2 (ja) 2004-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7301642B2 (en) Apparatus and method of assay in utilizing attenuated total reflection
KR100675698B1 (ko) 완전한 샘플 처리 능력을 포함하는 자동화된 진료 검출 시스템
US8088343B2 (en) Automatic analyzer
AU729294B2 (en) Nephelometer & turbidimeter combination
JP3519163B2 (ja) 化学分析システム
US8698644B2 (en) Sample processing apparatus, sample container transporting apparatus, sample processing method and sample container transporting method
EP1760473A1 (en) Fluid dispenser for fluid in assay
US20090155921A1 (en) Method and apparatus for reading test strips
US20060257290A1 (en) Fluid dispenser, fluid dispensing method and assay apparatus for assay in utilizing attenuated total reflection
US8936752B2 (en) Sample analyzer and sample processing apparatus
US9500577B2 (en) Sample analyzer
JPH06109742A (ja) 血液凝固分析装置
EP0474187A2 (en) Particle measuring aparatus
WO2005024435A1 (ja) 血液自動分析装置
JP3933499B2 (ja) 試料分析装置および試料分析システムおよびそれらに使用される容器およびラック。
JP7298026B2 (ja) 自動分析装置および自動分析装置におけるメンテナンス方法
JP2007322394A (ja) 分注装置および自動分析装置
JP2010217047A (ja) 自動分析装置とその検体搬送方法
JPS6385459A (ja) 自動分析装置
JPH0731204B2 (ja) 免疫分析装置および方法
US20200300879A1 (en) Specimen measurement device, specimen measurement method, and nozzle
JP2013076674A (ja) 分注装置および吸引ノズル位置制御方法
JP3983872B2 (ja) 自動分析装置
US20210263060A1 (en) Automatic analyzing apparatus
JPS61262639A (ja) 自動分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040128

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080206

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees