JPH0828567A - 目潰し含油軸受 - Google Patents

目潰し含油軸受

Info

Publication number
JPH0828567A
JPH0828567A JP18411694A JP18411694A JPH0828567A JP H0828567 A JPH0828567 A JP H0828567A JP 18411694 A JP18411694 A JP 18411694A JP 18411694 A JP18411694 A JP 18411694A JP H0828567 A JPH0828567 A JP H0828567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
bearing
inner member
impregnated bearing
sliding surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18411694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3461386B2 (ja
Inventor
Takeshi Tanaka
猛 田中
Tomoyuki Kikuta
知之 菊田
Daisuke Oba
大祐 大場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP18411694A priority Critical patent/JP3461386B2/ja
Publication of JPH0828567A publication Critical patent/JPH0828567A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3461386B2 publication Critical patent/JP3461386B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/06Sliding surface mainly made of metal
    • F16C33/10Construction relative to lubrication
    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
    • F16C33/103Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant retained in or near the bearing
    • F16C33/104Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant retained in or near the bearing in a porous body, e.g. oil impregnated sintered sleeve

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、含油軸受の耐圧を高くでき
て含油軸受の使用範囲を拡大することができ、現状使用
されているボールベアリングの対応用途にも代替使用可
能な目潰し含油軸受を提供する。 【構成】 目潰し含油軸受10は、軸受孔13が形成さ
れており、多孔質状の焼結合金により形成された内側部
材11と、この内側部材11の外周に形成された溶製材
からなる外側部材12の二重構造をしている。そして内
側部材11を含油軸受全体の径方向肉厚の約半分以下に
すると共に前記軸受孔13の内周面の空孔を内側部材1
1の圧粉成形時に潰して摺動面15を形成し、この潰し
た摺動面15の外周側に油溜り部14を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は含油軸受に係り、特に摩
擦特性に優れ高荷重を受けることのできる含油軸受に関
する。
【0002】
【従来の技術】焼結含油軸受は、潤滑油を含浸させて使
用されるもので、無給油で長時間使用できることから、
各種機器の回転軸の軸受として広く用いられている。こ
の種の焼結含油軸受は、多孔質状の焼結金属からなる軸
受本体に形成された軸受孔に、回転軸を挿通し、回転軸
の回転に伴うポンプ作用によって軸受本体の多数の細か
い含油孔(即ち空孔)から吸出された潤滑油と、摩擦熱
にもとづく膨張のために滲み出た潤滑油とが、軸受孔の
摺動面に油膜を形成し、この油膜により回転軸を回転自
在に支持するようになっている。
【0003】通常、含油軸受は、軸を支持する摺動面の
含油軸受側に空孔があり、この空孔から油圧が洩れるた
め、その構造上、軸と軸受の接触している摺動面側にお
いては、潤滑油の油圧を高く保つことができない。一般
に油膜の存在が可能な状況判断としては、摺動速度(m
/分)と、荷重を接触面積で除算した荷重圧力(kg/
cm2)と、を積算した、所謂PV値を判断の要素に使
用している。このPV値が、通常の含油軸受では、材料
でも多少の増減はあるが、凡そ2,000を目安に使用
限界が決められている。従って2,000以上の使用の
用途には、高価になるがボールベアリングが採用されて
いる。
【0004】このような不都合を解消するために、各種
の焼結含油軸受が提案されている(例えば、特開平6−
129431号公報,特開平6−123312号公報,
特開平6−123313号公報,特開平6−12331
4号公報,特開平3−209019号公報)。これらの
提案技術は、回転軸が摺動する内周面のうち、所定角度
幅で、空孔を目潰し、摺動面を形成したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記提案技術では、P
V値が凡そ5,000〜6,000までは使用可能とな
るが、例えばスタータのような高荷重を受ける軸受とし
ては、PV値が約7,000〜8,000程度必要であ
り、前記提案技術では不十分であり、到底使用すること
ができない。
【0006】本発明者は、一般に軸受が荷重により永久
歪みを発生する際に、軸受の肉厚と変形量との関係に一
定の関係があることに着目した。即ち軸受は肉厚によっ
てその変形の影響を受ける。換言すれば肉厚が大きい軸
受は、軸径の拡大が大きくなり、軸とのクリアランスが
拡大してしまうということである。
【0007】本発明の目的は、含油軸受の耐圧を高くで
きて含油軸受の使用範囲を拡大することができ、現状使
用されているボールベアリングの対応用途にも代替使用
可能な目潰し含油軸受を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る目潰
し含油軸受は、回転軸が挿通される軸受孔が形成された
含油軸受において、該含油軸受は多孔質状の焼結金属に
より形成された内側部材と、該内側部材の外周に形成さ
れた溶製材からなる外側部材と、からなる二重構造とし
たものであって、内側部材を含油軸受全体の径方向肉厚
の約半分以下にすると共に前記軸受孔内周面の空孔を内
側部材の圧粉成形時に潰して摺動面を形成し、この潰し
た摺動面の外周側に油の保持部を形成してなることを特
徴とする。
【0009】このとき、請求項2で記載のように、内側
部材と外側部材との肉厚を形成する外周のうち、少なく
とも一方の部材側が、前記軸受孔の中心から偏心して、
前記摺動面における内側部材の肉厚を薄く形成すること
もできる。
【0010】本願請求項3に係る目潰し含油軸受は、回
転軸が挿通される軸受孔が形成された含油軸受におい
て、該含油軸受は多孔質状の焼結金属により形成された
内側部材と、該内側部材の外周に形成された溶製材から
なる外側部材と、からなる二重構造としたものであっ
て、内側部材を含油軸受全体の径方向肉厚の約半分以下
にすると共に前記内側部材の摺動面位置を切欠して切欠
部とし、該切欠部に前記溶製材からなる外側部材を配置
して軸受孔の摺動面を形成し、該摺動面の外周側に油の
保持部を形成してなることを特徴とする。
【0011】
【作用】本願請求項1に係る目潰し含油軸受は、含油軸
受は多孔質状の焼結金属により形成された内側部材と、
該内側部材の外周に形成された溶製材からなる外側部材
とからなる二重構造としたものであって、内側部材を含
油軸受全体の径方向肉厚の約半分以下にすると共に軸受
孔内周面の空孔を内側部材の圧粉成形時に潰して摺動面
を形成し、この潰した摺動面の外周側に油の保持部を形
成してなるので、荷重による永久歪みによって軸径の拡
大が大きくなり、軸とのクリアランスが拡大してしまう
といった変形の影響を、内側部材の肉厚を小さくするこ
とで受けにくくし、内側部材の肉厚が薄くなることによ
って生じる機械的強度の低下を、溶製材からなる外側部
材を配設することによって補強し、また目潰しによって
摺動面が潰されているので、大きな荷重に対しても、潤
滑油が、空孔に逃げる事がないので、油膜は常に確保さ
れ、油膜上で潤滑摺動が可能である。
【0012】この結果、含油軸受でありながら、摩擦係
数が極めて低い軸受で、且つ荷重の大きい条件下でも、
使用が可能となる。さらに、内側部材の潰した摺動面の
外周側に油の保持部を形成しているので、潤滑油の供給
に関して、十分な補給をすることができ、長時間の使用
が可能となる。
【0013】このとき、請求項2のように、内側部材と
外側部材との肉厚を形成する外周のうち、少なくとも一
方の部材側が、前記軸受孔の中心から偏心して、摺動面
における内側部材の肉厚を薄く形成して、荷重による変
形の影響をすくなくすると共に、強度を確保することが
できる。
【0014】また本願請求項3に係る目潰し含油軸受
は、多孔質状の焼結金属により形成された内側部材と、
この内側部材の外周に形成された溶製材からなる外側部
材と、からなる二重構造としたものであって、内側部材
を含油軸受全体の径方向肉厚の約半分以下にすると共に
前記内側部材の摺動面位置を切欠して切欠部とし、この
切欠部に前記溶製材からなる外側部材を配置して軸受孔
の摺動面を形成し、この摺動面の外周側に油の保持部を
形成している。このように摺動面が溶製材からなる外側
部材であるため、焼結金属に比して変形に強く、より含
油軸受の耐圧を高くできて含油軸受の使用範囲を拡大す
ることができ、現状使用されているボールベアリングの
対応用途にも代替使用可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0016】図1乃至図3は本発明の一実施例を示すも
のであり、図1は含油軸受を原動機のスタータに活用し
た例を示す要部説明断面図、図2は図3のA−A断面
図、図3は図2のB−B矢視図である。なお図4は荷重
と永久歪み量との関係を示すグラフ図である。
【0017】本例のスタータSは、アーマチャ軸Jに連
動してピニオンギアGが回転する構成であり、この構成
は既に周知となっているので、詳細は省略する。このア
ーマチャ軸Jの一端は後述する本発明に係る含油軸受1
0により保持され、エンジン装着時のエンジン側ギアに
対向する位置に、後述する目潰し位置がくるように構成
されている。
【0018】本例の含油軸受10は、図2及び図3で示
すように、内側部材11と外側部材12とから構成され
た二重構造をした中空円筒状をしており、アーマチャ軸
(回転軸)Jが挿通される軸受孔13が形成されてい
る。本例の内側部材11は、多孔質状の焼結金属から形
成され、油の保持部である油溜り部14を備えている。
本例の内側部材11の肉厚は油溜り部14の肉厚よりも
薄い構成としており、含油軸受10全体の径方向肉厚の
約半分以下で形成されている。
【0019】また軸受孔13内周面の空孔は、内側部材
11の圧粉成形時に潰して摺動面15を形成し、この潰
した摺動面15の外周側に前記した油溜り部14が形成
され、この油溜り部14は、含油軸受10の側面にU字
型の溝から形成されている。
【0020】本例の外側部材12は金属の溶製材から形
成されている。金属の溶製材としては、銅、鉄、その他
の各種の材料を用いることができる。本例の外側部材1
2は円筒状の金属パイプを所定長さで切断して形成して
いる。
【0021】本例の含油軸受10の製法について説明す
ると、まず内側部材11を成形する。即ち、粉末成形の
際に使用するダイ内の所定位置に円筒状の下部パンチを
位置させ、円柱状のコアロッドをダイの上面と一致さ
せ、上部パンチをダイの上方に配置させておく。そして
ダイ内に粉末を充填した後、上部パンチをダイ内に加工
させることにより粉末を円筒状に圧縮成形する。
【0022】このとき含油軸受10つまり内側部材11
の摺動面15は、通常の粉末の圧粉成形の際に使用する
コアロッドの表面の所定位置に、表面粗度の大きな荒ら
し部を形成しておき、圧粉成形後において圧粉成形体を
離型する際に、上記コアロッドによって軸受の所定位置
を塑性変形させて、その内面に摺動面15が形成され
る。
【0023】このように、圧粉成形時において摺動面1
5を形成するのは、圧粉成形時に潰しを行うと、摺動面
15の塑性変形が円滑に行われて、その空孔の潰しが確
実に行われるだけでなく、摺動面15の空孔を潰す工程
を新たに設ける必要がなく、従来と全く同様の工程で含
油軸受を製造することができるからである。
【0024】そして、コアロッドの各荒し部の周方向の
幅および間隔は、製造されるべき含油軸受10の軸受孔
13の摺動面15の所定範囲内の幅に対応する大きさに
設定される。具体的には成形されるべき圧粉体(内側部
材11となる)の焼結による収縮を見込んだ幅に設定さ
れている。
【0025】このようにして成形された圧粉体をダイか
ら取り出して、予め溶製材で形成した外側部材12(本
例では円筒状の金属パイプを所定長で切断したもの)を
別のダイに配置して、さらにこの外側部材12の内側に
上述の圧粉体を配置する。そして内側部材11と外側部
材12を所定温度で加熱して、内側部材11と外側部材
12とを一体に成形する。
【0026】次に内側部材11と外側部材12とが一体
となったものを、圧縮してサイジング加工して、矯正し
て含油軸受10を製造する。このサイジング加工の際
に、摺動面15がダイセットのコアロッドに押圧され
て、軸受孔13の内周面と面一になり、かつ、摺動面1
5が平滑化される。
【0027】なお、上記焼結金属からなる内側部材11
は、圧粉体のときに摺動面15に対応する面の空孔が潰
されているので、焼結金属における摺動面15の空孔は
潰され、摺動面15以外の軸受孔13の空孔は残されて
いる。
【0028】一般に軸受は荷重により永久歪みを発生
し、図4に示すように、軸受を構成する肉厚によって、
その変形量は影響を受ける。即ち肉厚が大きい軸受は、
軸径の拡大が大きくなり、軸とのクリアランスが拡大
し、軸の振れが大きくなる領域が生じる。このためこの
ような軸の振れが大きくなる領域にならない範囲のもの
を使用する必要がある。図4で判明するように、肉厚を
小さくすることで、変形しにくい軸受が構成できるが、
焼結金属の肉厚を薄くすると、機械的強度が下がり、軸
受そのものの強度不足となり、また肉厚が薄いと油の保
持量が少なくなり、長時間の使用に耐えられなくなって
しまう。
【0029】しかしながら前述したように構成された目
潰し含油軸受10によれば、荷重による永久歪みによっ
て軸径の拡大が大きくなり、軸とのクリアランスが拡大
してしまうといった変形の影響を、内側部材の肉厚が全
体の肉厚の半分以下として受けにくくすることができ
る。そして、内側部材11の肉厚が薄くなることによっ
て生じる機械的強度の低下は、外側部材12である溶製
材を配設することによって補強できる。また目潰しによ
って摺動面15が潰されているので、潤滑油が漏れるこ
とがなく、大きな荷重に対しても潤滑油が空孔に逃げる
事がない。
【0030】従って、油膜は常に確保され、油膜上で潤
滑摺動が可能となる。この結果、含油軸受でありなが
ら、摩擦係数が極めて低い軸受とすることができ、且つ
荷重の大きい条件下でも、使用が可能となる。さらに、
内側部材11の潰した摺動面15の外周側に油の保持部
である油溜り部14を形成しているので、潤滑油の供給
に関して、十分な補給をすることができ、長時間の使用
が可能となる。
【0031】図5及び図6は本発明の他の実施例を示す
もので、図5は図6のC−C断面図、図6は図5のD−
D矢視図である。本例において前記実施例と同一部材等
には同一符号を付してその説明を省略する。
【0032】本例では、外側部材12が軸受孔13の中
心から偏心するように形成し、荷重のかかる摺動面側の
肉厚を薄くして形成した例を示すものである。このよう
に、外側部材12の肉厚を厚くし(換言すれば内側部材
11の肉厚が偏心して薄くなり)、前記実施例と同様
に、荷重による変形の影響を、受けにくくなると共に摺
動面15に対向する側が肉厚になり油保持を確保でき
る。
【0033】また溶製材からなる外側部材12が肉厚に
なるために、内側部材11の肉厚が薄くなることによっ
て生じる機械的強度の低下を補強できる。さらに目潰し
によって摺動面15が潰されているので、潤滑油が漏れ
ることがなく、大きな荷重に対しても潤滑油が空孔に逃
げる事がない。従って、油膜は常に確保され、油膜上で
潤滑摺動が可能となる。なお本例でも内側部材11の潰
した摺動面15の外周側に油の保持部である油溜り部1
4を形成しているので、潤滑油の供給に関して、十分な
補給をすることができ、長時間の使用が可能となる。
【0034】図7は本発明の他の実施例を示す平面図で
あり、焼結金属からなる内側部材11の中心O1を、溶
製材からなる外側部材12の中心O2より、距離Xだけ
ずらした構成にして、外側部材12の肉厚は均一とし、
内側部材11の摺動部15の肉厚を薄くし、この摺動面
15に対向する位置の内側部材11の肉厚を大きくした
構成としたものである。本例のように構成することによ
っても、前記実施例と同様に、摺動面15を薄く構成す
ることができる。なお本例では外側部材12が均一の肉
厚であるので、外側部材12の製造が容易であるという
効果がある。
【0035】図8は本願請求項4に係る目潰し含油軸受
の実施例を示す平面図であり、前記実施例と同様部材等
には同一符号を付してその説明を省略する。本例では内
側部材11を含油軸受全体の径方向肉厚の約半分以下に
しているが、軸受孔13の内側部材11の摺動面15の
位置を切欠して切欠部16としており、この切欠部16
に前記溶製材からなる外側部材12の突起部12aを配
置して直接摺動面15を形成している。本例のように構
成すると、前記実施例と同様な作用効果を奏すると共
に、摺動面15の目潰しを不要とすることが可能とな
り、製造工程における目潰し作業が不要となる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る目潰し含油
軸受は、含油軸受は多孔質状の焼結金属により形成され
た内側部材と、この内側部材の外周に形成された溶製材
からなる外側部材とからなる二重構造として、肉厚に影
響される荷重による永久歪みの影響を内側部材を含油軸
受全体の径方向肉厚の約半分以下にし薄くして少なく
し、このように肉厚を薄くしたことによる機械的強度の
低下を外側部材が補強して強度を維持し、軸受孔内周面
の空孔を内側部材の圧粉成形時に潰して摺動面を形成し
たので、大きな荷重に対しても、潤滑油が、空孔に逃げ
る事がないので、油膜は常に確保され、油膜上で潤滑摺
動が可能である。
【0037】このように本発明によれば、含油軸受の耐
圧を高くできて含油軸受の使用範囲を拡大することがで
き、転がり軸受と同程度の摩擦家数を実現しコストの低
い含油軸受が使用でき、現状使用されているボールベア
リングの対応用途にも代替使用可能な目潰し含油軸受を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る含油軸受を原動機のスタータに活
用した例を示す概略説明断面図である。
【図2】本発明の一実施例である含油軸受を示すもの
で、図3のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B矢視図である。
【図4】荷重と永久歪み量との関係を示すグラフ図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例を示すもので、図6のC−
C断面図である。
【図6】図5のD−D矢視図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図8】本発明の更に他の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
10 含油軸受 11 内側部材 12 外側部材 12a 突起部 13 軸受孔 14 油の保持部(油溜り部) 15 摺動面 16 切欠部 G ピニオンギア J アーマチャ軸 S スタータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸が挿通される軸受孔が形成された
    含油軸受において、該含油軸受は多孔質状の焼結金属に
    より形成された内側部材と、該内側部材の外周に形成さ
    れた溶製材からなる外側部材と、からなる二重構造とし
    たものであって、内側部材を含油軸受全体の径方向肉厚
    の約半分以下にすると共に軸受孔内周面の空孔を内側部
    材の圧粉成形時に潰して摺動面を形成し、該潰した摺動
    面の外周側に油の保持部を形成してなることを特徴とす
    る目潰し含油軸受。
  2. 【請求項2】 前記内側部材と外側部材との肉厚を形成
    する外周のうち、少なくとも一方の部材側が、前記軸受
    孔の中心から偏心して、前記摺動面における内側部材の
    肉厚を薄く形成してなることを特徴とする請求項1記載
    の目潰し含油軸受。
  3. 【請求項3】 回転軸が挿通される軸受孔が形成された
    含油軸受において、該含油軸受は多孔質状の焼結金属に
    より形成された内側部材と、該内側部材の外周に形成さ
    れた溶製材からなる外側部材とからなる二重構造とした
    ものであって、内側部材を含油軸受全体の径方向肉厚の
    約半分以下にすると共に前記内側部材の摺動面位置を切
    欠して切欠部とし、該切欠部に前記溶製材からなる外側
    部材を配置して軸受孔の摺動面を形成し、該摺動面の外
    周側に油の保持部を形成してなることを特徴とする目潰
    し含油軸受。
JP18411694A 1994-07-14 1994-07-14 目潰し含油軸受 Expired - Fee Related JP3461386B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18411694A JP3461386B2 (ja) 1994-07-14 1994-07-14 目潰し含油軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18411694A JP3461386B2 (ja) 1994-07-14 1994-07-14 目潰し含油軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0828567A true JPH0828567A (ja) 1996-02-02
JP3461386B2 JP3461386B2 (ja) 2003-10-27

Family

ID=16147667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18411694A Expired - Fee Related JP3461386B2 (ja) 1994-07-14 1994-07-14 目潰し含油軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3461386B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1179685A2 (en) 2000-08-09 2002-02-13 Mitsubishi Materials Corporation Oil-impregnated sintered bearing

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1179685A2 (en) 2000-08-09 2002-02-13 Mitsubishi Materials Corporation Oil-impregnated sintered bearing
US6599018B2 (en) 2000-08-09 2003-07-29 Mitsubishi Materials Corporation Oil-impregnant sintered bearing and manufacturing method thereof, and motor
US7211219B2 (en) 2000-08-09 2007-05-01 Mitsubishi Materials Pmg Corporation Oil-impregnant sintered bearing and manufacturing method thereof, and motor

Also Published As

Publication number Publication date
JP3461386B2 (ja) 2003-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101364901B1 (ko) 소결 함유 베어링 및 그 제조 방법
US5282688A (en) Sintered oil impregnated bearing and its manufacturing method
JP4522619B2 (ja) 焼結含油軸受およびその製造方法およびモータ
JP2006520877A (ja) 穴圧縮を連続的に変化させた焼結滑り軸受
JPH04307112A (ja) 焼結含油軸受の製造方法
JPH0828567A (ja) 目潰し含油軸受
JP2762037B2 (ja) 内径中間空洞状軸受の製造方法
JP3818626B2 (ja) 焼結含油軸受の製造方法
JPH07116490B2 (ja) 焼結軸受材の製造法
JP3585693B2 (ja) 焼結含油軸受
JP2740743B2 (ja) 焼結含油軸受の製造方法
JP2663481B2 (ja) 焼結含油軸受及びその製造方法
JPH06123313A (ja) 焼結含油軸受
JPH06123314A (ja) 焼結含油軸受
JP3856363B2 (ja) 軸受の製造方法
JPH1162974A (ja) 内径溝付き焼結含油軸受の製造方法
JP3507666B2 (ja) 内径溝付き焼結含油軸受の製造法
JP2841190B2 (ja) 焼結軸受材およびその製造法
JP3698352B2 (ja) 軸受の製造方法
JP3797465B2 (ja) 軸受の製造方法
WO2002040880A1 (fr) Palier fritté de rétention d'huile et procédé de production
JP4049351B2 (ja) 軸受の製造方法
JP2006153056A (ja) 含油焼結軸受およびその製造方法
JPH06221324A (ja) 含油軸受
JP2004068824A (ja) 複合焼結軸受およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees