JPH0828502A - 液圧式自動変速シリンダ装置 - Google Patents

液圧式自動変速シリンダ装置

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JPH0828502A
JPH0828502A JP16718994A JP16718994A JPH0828502A JP H0828502 A JPH0828502 A JP H0828502A JP 16718994 A JP16718994 A JP 16718994A JP 16718994 A JP16718994 A JP 16718994A JP H0828502 A JPH0828502 A JP H0828502A
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JP
Japan
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rod
cylinder
plunger
piston
cylinder bore
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JP16718994A
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English (en)
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Hirotoshi Nakao
裕利 中尾
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Tokimec Inc
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Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速度と高推力の自動切り換え機能を有する
極めて簡単且つ小規模な液圧式自動変速シリンダ装置を
提供する。 【構成】 シリリンダボア1と、大径のピストン部4及
びこのピストン部4の一端側に形成され内部にピストン
部側が小径となる段部が設けられた筒軸部5とからなる
プランジャ3と、プランジャ3の筒軸部5内の小径部と
密嵌可能な段部7cを有し、プランジャ3内に摺動自在
に挿入されたロッド7と、ロッド7とプランジャ3との
間に介在設置されて、ロッド7をピストン部4から離れ
る方向に付勢するスプリング8と、このスプリング力に
抗して段部7cが、筒軸部5の段部よりも後方に配置さ
れるように位置決めするリテーナ7aと、筒軸部5の大
径部側と連通されたリザーバタンク9とを備え、シリン
ダボア1の圧力室1aと筒軸部5の小径部内を筒軸部5
に設けられた孔5bを介して連通させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランプ動作または薄
い板金の打ち抜き動作等を行う産業機械に利用される液
圧式シリンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成型機の型締めシリンダまたは工作
機械におけるワークを固定するチャッキング装置のよう
に、クランプ動作または薄い板金の打ち抜き動作等を行
う産業機械には液圧式シリンダ装置が用いられている。
そして、型締め装置に用いられる液圧式シリンダ装置に
おいては、大きな推力を発生する必要があるのは全行程
のうちの極短い行程であり、かつ、一方向に過ぎず、こ
れ以外の行程では小さい推力でも良い。但し、サイクル
タイムを短くするために小さい推力でよい行程は高速で
送ることが望ましい。このような機能を有する液圧式シ
リンダ装置として、径の異なる二個のシリンダ部を備
え、液路の切り換えによってこれを実現した液圧式変速
シリンダ装置がある。
【0003】図15及び図16は、射出成型機の金型開
閉装置に用いられた上記の機能を備えた従来の液圧式変
速シリンダ装置を説明する説明図であり、図15は金型
を開いた状態を示し、図16は金型を閉じた状態を示し
ている。図15に基づいて従来の液圧式変速シリンダ装
置の構成を説明する。図において、101は金型保持部
102に固定された固定金型、103は金型保持部10
4に保持された可動金型である。金型保持部104はピ
ストンロッド105の先端部に取り付けられており、ガ
イド106に案内されながらピストンロッド105の動
きに合わせて図中左右に移動する。
【0004】次に、シリンダ部の構成を説明する。10
7は大径の加圧シリンダであり、加圧シリンダ107に
はピストンロッド105に取り付けられたピストン10
8が摺動可能に嵌装されている。109はピストンロッ
ド105に設けられた送りシリンダである。110は加
圧シリンダ107の圧力室107aと107bとを連結
する連通孔、111は連通孔110を開閉する弁ロッド
であり、切換シリンダ112に嵌装されたピストン11
3のピストンロッドによって構成されている。114は
送りシリンダ109と加圧シリンダ107とへ送られる
液の液路を切り替える切換え弁、115は切換え弁11
4の下流側に設けられて加圧シリンダ107へ送られる
液の液路を切り替える切換え弁、116は切換シリンダ
112へ送られる液の液路を切り替える切換え弁であ
る。
【0005】次に、上記のように構成された従来の液圧
式変速シリンダ装置の動作を、図15及び図16に基づ
いて説明する。先ず、金型全開状態(図15の状態)か
ら金型を閉じる場合には、図15に示すように、切り換
えシリンダ112に液圧を供給して連通孔110を開
き、ポンプ流量を送りシリンダ109に供給する。この
とき、送りシリンダ109は小径なので、ピストンロッ
ド105は高速で図中右方向へ移動して上金型103は
速やかに閉じられる。
【0006】次に、上金型103が閉じられたことが確
認されると、図16に示すように切換弁116を切り換
えて連通孔110を閉じると共に、切換弁115を切り
換えてポンプ流量を加圧シリンダ107の圧力室107
bへ供給する。このとき、加圧シリンダ107は大径な
ので、ピストン108の移動速度は遅いが推力は大とな
る。成型工程が終わると、再び切換弁116を切り換え
て連通孔110を開くと共に、切換弁116を切り換え
てポンプ流量を送りシリンダ109に供給することによ
ってピストンロッド105を高速で後退させて金型を開
く。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の液
圧式変速シリンダ装置では、高速で金型を閉じた後に切
換弁115,116を切り換えて金型を大推力で押すよ
うに構成しているので、金型が閉じられたことを認識す
る認識装置、この認識装置の信号を受けて連通孔110
を開閉する装置、液路の切り換えを行う切換え弁及びそ
れらを繋ぐ配管(ホース等)が必要となり、極めて複雑
で大規模な装置となっていた。また、液圧源(ポンプ)
がなければ作動せず、作動圧力は液圧機器(または管
路)によって制限されるので加圧シリンダを大きくさぜ
るを得ない。さらに、高圧液圧機器、配管はコストが高
く、耐久性にも問題がある。また、液圧機器や管路を満
たすために多量の作動液が必要で、特に、一般作動油で
は、火災や環境破壊に影響も大きいという、種々の問題
点を有していた。
【0008】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、極めて簡単且つ小規模の装置で、高
速度と高推力の自動切り換え機能をもつシリンダ装置を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液圧式自動
変速シリンダ装置においては、シリンダボアと、大径の
ピストン部を有し、該ピストン部が前記シリンダボアに
スライド可能に嵌装されると共に、該ピストン部の一端
側に小径の筒軸部が連続して形成され、該筒軸部の内周
面に前記ピストン部側が小径となる段部が設けられてな
るプランジャと、該プランジャの筒軸部内の小径部と密
嵌可能な密嵌部を有し、該筒軸部内に摺動自在に挿入さ
れて該筒軸部内面との間に液路を形成するロッドと、該
ロッドと前記プランジャとの間に介在設置されて、前記
ロッドを前記ピストン部から離れる方向に付勢する付勢
手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記密嵌部が、前
記筒軸部内周面の段部よりも後方に配置されるように位
置決めするリテーナと、前記筒軸部の大径部側の前記液
路と連通された作動液タンクとを備え、前記シリンダボ
アの圧力室と前記筒軸部の小径部内の前記液路は、該筒
軸部に設けられた孔を介して連通するようにしたもので
ある。
【0010】また、リザーバタンクからシリンダボアの
圧力室へ通ずる補助通路を、前記リザーバタンクから前
記シリンダボアの圧力室への方向に自由流れの逆止弁を
介して設けたものである。
【0011】さらに、ロッドは段付軸からなり、該段付
軸の大径部が密嵌部を形成するようにしたものである。
【0012】また、リザーバタンクをシリンダボアと一
体に形成したものである。
【0013】さらに、リザーバタンクをプランジャの内
部に一体に形成したものである。
【0014】また、リザーバタンクは密閉されると共
に、内部の作動液量に応じて容積可変となるように構成
したものである。
【0015】さらに、ロッドは内周面に雌ねじを有する
中空軸から形成すると共に、該雌ねじには、シリンダボ
アに設けたモータの出力軸に形成した雄ねじを螺合させ
たものである。
【0016】また、シリンダボアにロッド作動用のシリ
ンダ部を設け、前記ロッドの後端を該シリンダ部のピス
トンとして構成したものである。
【0017】さらに、シリンダボアにプランジャ及びロ
ッド作動用のシリンダ部を設け、前記プランジャ及びロ
ッドの各後端を前記シリンダ部のピストンとして構成し
たものである。
【0018】
【作用】上記のように構成された液圧式自動変速シリン
ダ装置においては、ロッドにプランジャの伸長方向の推
力が加わると、この推力が付勢手段を介してプランジャ
に伝わり、ロッドとプランジャは一体的に移動する。そ
して、プランジャに負荷が加わり、この負荷によりプラ
ンジャの移動が規制されると、ロッドが付勢手段を圧縮
しつつプランジャに対して相対的に移動し、ロッドに形
成された密嵌部がプランジャの筒軸部内の小径部に嵌入
する。この嵌入により、プランジャの筒軸部内の液体に
液圧が発生し、該液圧がシリンダボア内のプランジャの
ピストン部に作用して大推力を発生させる。このように
シリンダボア内の圧力をこれに組み付けたロッドによっ
て発生させることにより、極めて簡単且つ小規模の装置
で、高速度と高推力の自動切り換え機能を持たせること
ができる。
【0019】また、補助通路によって、プランジャの伸
長に伴うシリンダボア内の圧力室容積の増加による作動
液の引き込みをスムーズにする。
【0020】さらに、ロッドは段付軸からなり、この段
付軸の大径部が密嵌部を形成するようにすることによっ
て、ロッドの段部が液路の作動液を圧縮するように作用
するので、ロッド径そのものを細くすることなく、プラ
ンジャのピストン部に大推力を発生させることができ
る。
【0021】また、リザーバタンクをシリンダボアと一
体に形成し、またはリザーバタンクをプランジャの内部
に一体に形成することにより、装置全体を小型化でき
る。
【0022】さらに、リザーバタンクは密閉されると共
に、内部の作動液量に応じて容積可変となるように構成
したので、液圧式自動変速シリンダ装置をどのような方
向に向けても作動液がこぼれることがなく、装置の設置
自由度を向上できる。
【0023】また、ロッドは内周面に雌ねじを有する中
空軸から形成すると共に、該雌ねじには、シリンダボア
に設けたモータの出力軸末端に形成した雄ねじを螺合さ
せたので、モータの駆動によってロッドへ推力を与える
ことができる。
【0024】さらに、シリンダボアにロッド作動用のシ
リンダ部を設け、ロッドの後端を該シリンダ部のピスト
ンとして構成し、また、シリンダボアにプランジャ及び
ロッド作動用のシリンダ部を設け、プランジャ及びロッ
ドの各後端をシリンダ部のピストンとして構成したの
で、液圧式自動変速シリンダ装置の駆動源として既設の
空気源を利用できる。
【0025】
【実施例】図1〜図3は本発明の基本原理を説明する説
明図である。まず、図1〜図3に基づいて本発明の基本
原理を説明する。図において、1は内部が容積の異なる
2室1a,1cに画成されたシリンダボアであり、その
大容積側の先端部が開口されている。3はシリンダボア
1の2室1a,1bを貫通してスライド可能に嵌装され
たプランジャであり、プランジャ3は先端部に形成され
た大径のピストン部4と、このピストン部4の後端側に
連続して形成された筒軸部5とで構成されている。ま
た、ピストン部4の中心部は筒軸部5の中空部と連通す
る空室4aが設けられている。7は連通孔6にスライド
可能に嵌装された中空のロッドであり、その先端部をピ
ストン部4に設けられた空室4aに突出して配置され、
リテーナ7aによって抜け止めされている。
【0026】8はロッド7に嵌装されたスプリングであ
り、一端をロッド7の後端部に設けられたフランジ7b
に当接すると共に、他端をプランジャ3の筒軸部5の内
周に設けられた段部5aに当接し、ロッド7をピストン
部4から離れる方向に付勢している。9は作動用の液体
が貯溜されているリザーバタンク、10はリザーバタン
ク9からシリンダボア1のポート1bに通ずる補助液路
に設けられたチェック弁である。
【0027】さらに、構成を詳述すると、シリンダボア
1の容積の大きい室1aにはリザーバタンク9から液体
が補助的に流入するためのポート1bが、また容積の小
さい室1cには液体が流入及び流出するためのポート1
dがそれぞれ設けられている。また、プランジャ3はそ
のピストン部4がシリンダボア1の室1aの内壁に接触
しており、これによって室1aは圧力室として構成され
ている(以下、室1aを「圧力室1a」という。)。ま
た、筒軸部5の長手方向ほぼ中央内面には、ピストン部
4側が小径となる段部5dが形成されている。さらに、
プランジャ3の筒軸部5の先端部、すなわちピストン部
4との接続部には孔5bが、また同じく筒軸部5におけ
る段部5dより後端寄りの位置には孔5cがそれぞれ設
けられている。
【0028】また、ロッド7にはその長手方向先端寄り
の位置に先端側が縮径するテーパ状の段部7cが形成さ
れており、ロッド7の外径はこの段部7cよりも先端側
が細くなっている。さらに、ロッド7の大径部は筒軸部
5の小径側内周に密嵌入する太さに形成されており、ロ
ッド7は筒軸部5の内周とピストン部4とに案内支持さ
れて図中左方向へ移動できるようになっている。なお、
ロッド7とプランジャ3の筒軸部5との配置関係を説明
すると、通常時(図1に示すようにリテーナ7aがピス
トン部4に接触した状態)において、ロッド7の段部7
cが筒軸部5内周面の段部5dよりも少しだけ後方に位
置するように配置されている。すなわち、この状態では
図1に示すように、ロッド7の外周面とプランジャ3の
筒軸部5の内周面によって孔5cから孔5bへ通ずる液
路が形成されている。
【0029】次に、動作を説明する。まず、図1に示す
プランジャ3が最も後退した位置から前進させるには、
ロッド7を前方(図中左)に押し出すようにする。この
ロッド7を前方に押す力をFr とすれば、Fr はスプリ
ング8を介してプランジャ3に伝達される。このとき、
プランジャ3にかかる負荷がスプリング8を押し縮める
力よりも小さければ、スプリング8は撓むことなく、プ
ランジャ3がロッド7に同期して前進する。このとき、
プランジャ3が前進することによって、シリンダボア1
の圧力室1aの容積が増加するので、この容積の増加に
伴って、リザーバタンク9から液体が供給される。すな
わち、プランジャ3が前進することによって、シリンダ
ボア1の圧力室1aが負圧になるので、この圧力差によ
ってリザーバタンク9の液体がシリンダボア1のポート
1d、プランジャ3の筒軸部5の孔5cを介して筒軸部
5の内部に流入し、ロッド7の外周面と筒軸部5の内周
面とで形成される液路を通過して筒軸部5の孔5bから
圧力室1aへ流入する。なお、このときリザーバタンク
9の液体はチェック弁10を設けた補助通路からも同時
に流入する。
【0030】次に、図2に示すようにプランジャ4のピ
ストン部4の先端が負荷に当たり(従来例で示した型締
め装置における金型が閉じたのと同様の状態)、さらに
ロッド7を押し続け、その力Fr がスプリング7を押し
縮める力を越えると、スプリング7が押し縮められ、ロ
ッド7はプランジャ3に対して相対的に前進する。ロッ
ド7が前進すると、ロッド7の大径部が筒軸部5の小径
部に嵌入し、ロッド7に設けられた段部7cがロッド7
の外周面と筒軸部5の内周面とで形成された液路を遮断
すると共に、段部7cのテーパ状の面がロッド7の前方
にある液体を圧縮する。この圧縮された液体の圧力はプ
ランジャ3のピストン部4に作用し、これによってプラ
ンジャ3は、推力を発生する。このときの推力Fp は、
下式によって表される。
【0031】 Fp =(Fr −Fs )・Ap /Ar +Fs ……(1) 但し、 Fp :プランジャ推力 Fr :ロッド推力 Fs :スプリング力 Ap :ピストン部受圧面積(図2中大径のドウナツ形斜
線部の面積) Ar :ロッド受圧面積(図2中小径のドウナツ形斜線部
の面積)
【0032】上式(1) から分かるように、ピストン部受
圧面積Ap とロッド受圧面積Ar との比(Ap /Ar )
が大きければ、ロッド推力Fr が小さくても極めて大き
なプランジャ推力を発生できる。このとき、プランジャ
3の前進速度が遅くなるが、従来例で説明したように、
本装置の利用分野においては、このような加圧行程では
プランジャ3が殆ど移動しないので問題にはならない。
なお、ロッド7が前進することによるピストン部の空室
4a部分の容積変化分の空気は図中破線の矢印で示すよ
うにロッド7の中空部を通って外気に放出される。
【0033】次に、図3に示すように、ロッド7を後退
させるとピストン部4に作用していた液圧が下がり、プ
ランジャ3の推力は低下する。さらに後退させると、ロ
ッド7が遮断していたプランジャ3の筒軸部5内に形成
された液路が開通され、ロッド7のリテーナ7aがプラ
ンジャ3のピストン部4に接合してプランジャ3はロッ
ド7に同期して後退する。このとき、ピストン部4の後
退によって生じる圧力室1aの容積変化分の液体は、図
3の矢印で示すように開通された液路を通ってリザーバ
タンク9に戻される。
【0034】以上のような構成によって、極めて簡単且
つ小規模で液圧式自動変速シリンダ装置を実現すること
ができるばかりでなく、ピストン部4に作用する圧力を
超高圧にしても特別の液圧機器や配管を必要とせず、こ
の液圧式自動変速シリンダ装置を利用すれば安価で小型
のクランプ装置等を提供することができる。
【0035】また、プランジャ3の前進速度が速い場合
には、圧力室1aへその容積変化分の液体をリザーバタ
ンク9から補給する通路において、流入する液体の流速
が速くなり、圧力損失(場合によってはキャビテーショ
ン)を生じる場合があるが、上記のように、リザーバタ
ンク9からの補給を順方向とするチェック弁10を設け
た補助通路を設けているので、上述した圧力損失を軽減
することができ、ひいてはサイクルタイムの低減及び省
エネに寄与することになる。
【0036】なお、上記の説明ではロッド7とプランジ
ャ3の同期保持をスプリング8で行っているが、このス
プリング8に代えて流体圧、磁力等を用いても同様の機
能を得られる。また、チェック弁10を有する吸込み補
助通路は大流量の装置では必要であるが、小流量の装置
では不要である。以上説明した基本構成の具体例につい
ては後述する実施例で説明するが、その実施例において
は図1に示した構成と同一部分または相当する部分には
同一符号を付して説明を省略する。
【0037】実施例1.図4は本発明の一実施例の断面
図であり、図4から分かるように、本実施例において
は、圧力室1aへ液体の流入の補助通路を設けていない
点が図1に示したものと異なるのみであり、他の構成は
図1のものと基本的に同様である。したがって、本実施
例のものは図1に示したものと同等の効果を得ることが
できる。なお、本実施例においては、段付き棒をロッド
7として利用して段部によってプランジャ3の筒軸部5
の作動液を圧縮するようにしたが、本発明の効果を得る
ためには、先端部の細い軸を用いて軸の先端部で作動液
を圧縮するようにしてもよい。しかし、ロッドの先端を
細くするのは製作が困難になるばかりでなく、破損の危
険性も高い。従って、本実施例に示すように、ロッドを
段付きにしすることによってロッドの強度と加工性を高
めることができる。また、ロッド7がプランジャ3に対
し相対移動するときにロッド7の小径部がプランジャ3
のピストン部4にガイドされるので、前記相対移動をス
ムーズにすることができる。
【0038】実施例2.図5は本発明の他の実施例の断
面図である。実施例1においてスプリング8をロッド7
の後端側に設置し、ロッド7のリテーナ7aをロッド7
の先端側に設けていたのに対して、本実施例においては
ロッド7の先端側にスプリング8を設置し、ロッド7の
リテーナ7aをロッド7の後端側に設けた点が実施例1
と異なり、その他の構成は実施例1と同様である。
【0039】この異なる点を詳述すると、スプリング8
はその一端をロッド7の先端部に設けられたバネ座13
に当接すると共に、他端をプランジャ3のピストン部4
に設けられた空室4aの前方壁に当接している。図6は
ロッド7の先端部の拡大図であり、(a)はその正面
図、(b)はその側面図である。図6から分かるよう
に、バネ座13には切り欠き部13aが4か所設けられ
ており、液体はこの欠き部13aを介してリザーバタン
ク9側とシリンダボア1の圧力室1a側との間を移動す
ることができる。
【0040】また、ロッド7の後端部に設けられたリテ
ーナ7aはプランジャ3の筒軸部5の後端部に設けられ
たリテーナ5eと係合し、ロッド7が後退する際にプラ
ンジャ3を同期させる。なお、本実施例においてもロッ
ド7の先端部に取り付けたスプリング8をロッド7の後
端側のロッド7のリテーナ7aとプランジャ3の筒軸部
5の間に介在させてもよい。本実施例における作用効果
は実施例1と同様である。
【0041】実施例3.図7は本発明の他の実施例の断
面図である。本実施例においては、実施例1のスプリン
グ8に代えてピストン部4の空室4aに圧縮性の流体を
封入したものである。本実施例においては、ロッド7を
前方(図中左)に押し出すと、圧縮性の流体がロッド7
の先端部7Aによって押圧され、この押圧力がピストン
部4に伝達されてプランジャ3が前進する。プランジャ
3に負荷がかけられた場合には圧縮性の流体が押し縮め
られるので、ロッド7がプランジャ3に対して相対的に
前進して図1に示したものと同様の作用によってプラン
ジャ3に大推力を発生する。
【0042】なお、本実施例においてはロッド7の先端
部7Aで圧縮性の流体を押圧するので、実施例1と異な
り先端部7Aには穴は設けられていない。また、液体の
密封性をよくするために各所にシール部材15を設置し
ている。
【0043】実施例4.図8は本発明の他の実施例の断
面図である。本実施例においては、実施例1におけるシ
リンダボア1の外周にリザーバタンク9Aを一体に形成
したものである。図において、1Aはリザーバタンク9
Aを備えたシリンダボアである。17はリザーバタンク
9Aの蓋体であり、リザーバタンク9Aを形成する側壁
9B、9Cに摺動可能に設置されている。そして、蓋体
17の外側面はバネ19によってリザーバタンク9Aの
内方に向かって付勢されている。また、チェック弁10
を有する補助通路を圧力室1aとリザーバタンク9Aと
の間に設けているいる点は図1に示したものと同様であ
る。
【0044】本実施例においては、リザーバタンク9A
内の液体が流出または流入すると、これに応じて葢体1
7が側壁9B、9Cを摺動してリザーバタンク9Aの容
積が変化する。このように、葢体17を移動可能にする
ことによって、リザーバタンク9A内の液面を大気に解
放することなくタンク内の液体の容量変化を可能にして
いるのである。したがって、本実施例においては、リザ
ーバタンク9Aをいかなる方向に向けても内部の液面が
漏れることがないので、設置方向が制限されずシリンダ
装置の設置自由度が大きくなる。
【0045】実施例5.図9は本発明の他の実施例の断
面図である。図において、図5または図8に示した構成
と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本実
施例においては、図5に示した実施例2におけるシリン
ダボア1によって形成される室1cの容積を大きくし
て、これにリザーバタンク9Aとしての機能を持たせた
ものである。なお、リザーバタンク9Aの葢体17の構
成は実施例4に示したものと基本的に同様であるが、本
実施例においては実施例4における側壁9B、9Cが設
けられていないので、葢体17はプランジャ3の筒軸部
5の外周面を摺動する。本実施例によれば、実施例4に
比べて構成がより簡単になり、コストの低減を図ること
ができる。
【0046】実施例5.図10は本発明の他の実施例の
断面図である。本実施例においては、図4に示した実施
例1におけるピストン部4の空室4aの容積を大きくし
て、これをリザーバタンク9Dとしたものである。図に
おいて、21はリザーバタンク9Dの葢体、22は葢体
21を付勢するバネであり、これらは図8に示した実施
例4の葢体17、バネ19と同一の機能を有するもので
ある。本実施例において、プランジャ3がロッド7に同
期して前進すると、リザーバタンク9Dの液体が圧力室
1aに供給されるが、この際の液体の流れを説明する。
まず、リザーバタンク9D内の液体はロッド7の中空部
を通過してロッド7の後、端側へ移動し、そこからスプ
リング8の装着部を通過して筒軸部5の孔5bから圧力
室1aへ供給される(図中矢印参照)。本実施例によれ
ば、プランジャ3のピストン部4によってリザーバタン
クを兼用しているので装置全体をよりコンパクトにする
ことができる。
【0047】実施例6.図11は本発明の他の実施例の
断面図である。上述した実施例1〜5がロッドを押し出
す場合の例であるが、本実施例は引っ張り用に適用した
例である。また、本実施例においては、図9に示した実
施例5と同様にリザーバタンク9Aをシリンダボア1に
よって形成したものであり、これらの構成部分には図9
と同一の符号を付している。
【0048】本実施例の動作を説明すると、ロッド7に
引張り力Fr が加えられると、この力はスプリング8を
介してプランジャ3に伝達される。そして、引張り力F
r がスプリング8を押し縮める力よりも小さい場合には
プランジャ3はロッド7に同期して引張り力Fr の方向
に移動する。そして、プランジャ3の鉤部3aに負荷が
かけられ引張り力Fr がスプリング8の押し縮め力より
も大きくなると、ロッド7がプランジャ3に対して相対
的に移動し、上記実施例1等と同様の作用によりプラン
ジャ3に大きな推力Fp が発生する。
【0049】実施例7.図12は本発明の他の実施例の
断面図である。本実施例においては、ロッド7への推力
を電動モータによって与えるようにしたものである。な
お、シリンダ部の構成は図9に示した実施例5と基本的
に同様であり、同一部分には同一符号を付して説明を省
略する。図において、24はシリンダボア1の後端部に
設置された電動モータ、23は電動モータ24の回転軸
であり、回転軸23の先端側には雄角ねじ23aが形成
されている。また、ロッド7の中空部には回転軸23に
形成された雄角ねじ23aと螺合する雌角ねじが形成さ
れており、回転軸23は図に示すようにロッド7の中空
部に嵌入されている。以上の構成により、電動モータ2
4を駆動すれば回転軸23が回転してロッド7に推力が
与えられるのである。
【0050】実施例8.図13は本発明の他の実施例の
断面図である。本実施例においては、ロッド7への推力
を空気圧によって与えるようにしたものである。なお、
液圧シリンダ部の構成は図7に示した実施例3と基本的
に同様であり、同一部分には同一符号を付して説明を省
略する。図において、1Bはシリンダボア1の後端部に
設けられた空圧シリンダ、7Eはロッド7の後端に設け
られたピストン部である。ピストン部7Eは空圧シリン
ダ1Bに嵌装されて空気圧によって図中左右に移動す
る。また、ロッド7は中空に形成されており、空圧シリ
ンダ1Bの圧力室1Ba とプランジャ3のピストン部4
に形成されている空室4aとは連通しているので、圧力
室1Ba と空室4aとは同圧力になる。
【0051】次に、動作について説明する。なお、ピス
トン部7Eの受圧面積をAr3、ロッド7の先端径部の受
圧面積をAr1(図中円状の斜線部)、ロッド7の段部7
cの受圧面積Ar2(図中ドーナツ状の斜線部)とする。
プランジャ3に負荷がかけられていない場合において、
圧力室1Ba に圧力P0 の空気圧がかかると、ピストン
部7EにはP0 ×Ar3の力が作用する。このとき、ロッ
ド7はプランジャ3のピストン部4にP0 ×Ar1の力で
押し付けられており、この力により両者は一体となって
上述したP0 ×Ar3の力によって図中左方向へ移動す
る。そして、プランジャ3に負荷がかかり、その力の大
きさがP0 ×Ar1を越えるとロッド7がプランジャ3に
対して相対的に移動し、上記実施例1等と同様の作用に
よりプランジャ3に大きな推力Fp が発生する。
【0052】このときのは推力Fp は圧力室1Bbの圧
力を零として無視すれば、下式によって与えられる。 Fp =P0 ×(Ar3−Ar1)×Ap /Ar2+P0 ×Ar1 ={Ar3/Ar2+(Ar1−Ar2)/Ar2}×P0 ……(2) 式(2) において、(Ar1−Ar2)/Ar2は微小であるの
で省略すると、 Fp =Ar3/Ar2×P0 ……(3) と表すことができる。ロッド7を後退するときには、圧
力室1Bb に空気圧をかけるようにすればよい。なお、
上記実施例においては、エアシリンダの場合について説
明したが、これを油圧シリンダで構成してもよい。
【0053】実施例9.図14は本発明の他の実施例の
断面図である。本実施例はロッド7への推力を空気圧に
よって与えるようにした他の例ある。なお、液圧シリン
ダ部の構成は図7に示した実施例3と、またシリンダボ
ア1の後端部に設けられた空圧シリンダ1Bの構成は図
13に示した実施例8とそれぞれ基本的に同様であり、
同一部分には同一符号を付して説明を省略する。図にお
いて、5Eはプランジャ3の筒軸部5の後端に設けられ
たピストン部であり、ピストン部5Eは空圧シリンダ1
Bに嵌装されて空気圧によって図中左右に移動する。2
7はプランジャ3のピストン部4の空室4a内にその一
端をロッド7の先端部7Aに他端を空室4aの前方内壁
に当接して設置されたバネであり、ロッド7をその後端
側へ付勢している。
【0054】次に、動作について説明する。なお、ピス
トン部5Eの受圧面積をAr5、ロッド7の後端径部の受
圧面積をAr6、ロッド7の段部7cの受圧面積Ar2、空
圧源の圧力をP0 、バネ27のバネ力をFs =Ar6×0.
5 P0 とする。プランジャ3に負荷がかけられていない
場合において、圧力室1Ba に圧力0.4 P0 (通常、空
圧源の圧力は絞られるので)の空気圧がかかると、ピス
トン部5Eには0.4 P0 ×Ar5の力が、またロッド7の
後端面には0.4 P0 ×Ar6の力が作用する。このとき、
バネ27がFs =Ar6×0.5 P0 の力でロッド7をプラ
ンジャ3のピストン部4に押し付けており、この力がロ
ッド7の後端面に作用する力(0.4 P0×Ar6)より大
きいのでロッド7とプランジャ3は一体となって上述し
た0.4 P0 ×Ar5+0.4 P0 ×Ar6の力によって図中左
方向へ移動する。
【0055】そして、プランジャ3に負荷がかかり停止
すると、圧力室1Ba の圧力が上昇してその大きさが0.
5 P0 を越えるとロッド7がプランジャ3に対して相対
的に移動し、ロッド7の段部7cが(P×Ar6−Fs )
/Ar2の力で液体を圧縮する。そして、圧力室1Ba の
圧力は最終的にはP0 となるので、最終的にロッド7の
段部7cが液体を圧縮する力は、 (P0 −0.5 P0 )×Ar6/Ar2=0.5 P0 ×Ar6/A
r2 となる。 具体例について説明すると、P0 =10kgf /cm2 、A
r6=10cm2 、Ar2=1cm2 、Ar5=Ap (ピストン部
4の受圧面積)=100cm2 としてプランジャ3の推力
Fp を求めると、 Fp =P0 ×Ap ×0.5 ×10/1+Ar5×10=60
00kgf となり、小さな圧力P0 =10kgf /cm2 で大きなを推
力Fp を得ることができる。
【0056】なお、上記の各実施例に示した液圧式自動
変速シリンダ装置は、射出成型機の型締め機構、パンチ
プレス装置、または繊維を含むスラリ状流体の圧縮脱水
装置などに適用できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
リンダボア内の圧力をこれに組み付けたロッドによって
発生させるようにしたので、極めて簡単且つ小規模の装
置で、高速度と高推力の自動切り換え機能を持たせるこ
とができる。
【0058】また、逆止弁を有する補助通路を設けるこ
とによって、プランジャの伸長に伴うシリンダボア内の
圧力室容積の増加による作動液の引き込みをスムーズに
し、プランジャの筒軸部内の作動液の流速を低下させる
ことができ、圧力損失やキャビテーションの発生を防止
できる。
【0059】さらに、ロッドを段付きにしたので、ロッ
ドの強度と加工性を高めることができる。
【0060】また、リザーバタンクをシリンダボアと一
体に形成し、またはリザーバタンクをプランジャの内部
に一体に形成したので、装置全体を小型化できる。
【0061】さらに、リザーバタンクを密閉すると共
に、内部の作動液量に応じて容積可変となるように構成
したので、液圧式自動変速シリンダ装置をどのような方
向に向けても作動液がこぼれることがなく、装置の設置
自由度を向上できる。
【0062】また、ロッドは内周面に雌ねじを有する中
空軸から形成すると共に、該雌ねじには、シリンダボア
に設けたモータの出力軸末端に形成した雄ねじを螺合さ
せたので、モータの駆動によってロッドへ推力を与える
ことができ、油圧源、空気源がない場所においても、使
用できる。
【0063】さらに、シリンダボアにロッド作動用のシ
リンダ部を設け、ロッドの後端を該シリンダ部のピスト
ンとして構成し、また、シリンダボアにプランジャ及び
ロッド作動用のシリンダ部を設け、プランジャ及びロッ
ドの各後端をシリンダ部のピストンとして構成したの
で、液圧式自動変速シリンダ装置の駆動源として既設の
空気源を利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本原理を説明する説明図である。
【図2】本発明の基本原理を説明する説明図である。
【図3】本発明の基本原理を説明する説明図である。
【図4】本発明の実施例1の断面図である。
【図5】本発明の実施例2の断面図である。
【図6】本発明の実施例2の部品の説明図である。
【図7】本発明の実施例3の断面図である。
【図8】本発明の実施例4の断面図である。
【図9】本発明の実施例5の断面図である。
【図10】本発明の実施例6の断面図である。
【図11】本発明の実施例7の断面図である。
【図12】本発明の実施例8の断面図である。
【図13】本発明の実施例9の断面図である。
【図14】本発明の実施例10の断面図である。
【図15】従来の液圧式変速シリンダ装置の説明図であ
る。
【図16】従来の液圧式変速シリンダ装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1,1A シリンダボア 1a 圧力室 1B 空圧シリンダ部 3 プランジャ 4,5E プランジャのピストン部 5 プランジャの筒軸部 7 ロッド 7c 段部 7E ロッドのピストン部 8 スプリング 9 リザーバタンク 10 チェック弁 17 葢体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボアと、 大径のピストン部を有し、該ピストン部が前記シリンダ
    ボアにスライド可能に嵌装されると共に、該ピストン部
    の一端側に小径の筒軸部が連続して形成され、該筒軸部
    の内周面に前記ピストン部側が小径となる段部が設けら
    れてなるプランジャと、 該プランジャの筒軸部内の小径部と密嵌可能な密嵌部を
    有し、該筒軸部内に摺動自在に挿入されて該筒軸部内面
    との間に液路を形成するロッドと、 該ロッドと前記プランジャとの間に介在設置されて、前
    記ロッドを前記ピストン部から離れる方向に付勢する付
    勢手段と、 該付勢手段の付勢力に抗して前記密嵌部が、前記筒軸部
    内周面の段部よりも後方に配置されるように位置決めす
    るリテーナと、 前記筒軸部の大径部側の前記液路と連通された作動液タ
    ンクとを備え、 前記シリンダボアの圧力室と前記筒軸部の小径部内の前
    記液路は、該筒軸部に設けられた孔を介して連通してな
    ることを特徴とする液圧式自動変速シリンダ装置。
  2. 【請求項2】 前記リザーバタンクから前記シリンダボ
    アの圧力室へ通ずる補助通路を、前記リザーバタンクか
    ら前記シリンダボアの圧力室への方向に自由流れの逆止
    弁を介して設けたことを特徴とるする請求項1記載の液
    圧式自動変速シリンダ装置。
  3. 【請求項3】 前記ロッドは段付軸からなり、該段付軸
    の大径部が前記密嵌部を形成することを特徴とるする請
    求項1又は2記載の液圧式自動変速シリンダ装置。
  4. 【請求項4】 前記リザーバタンクをシリンダボアと一
    体に形成したことを特徴とする第1項乃至3項のいずれ
    かに記載の液圧式自動変速シリンダ装置。
  5. 【請求項5】 前記リザーバタンクをプランジャの内部
    に一体に形成したことを特徴とする第1項乃至3項のい
    ずれかに記載の液圧式自動変速シリンダ装置。
  6. 【請求項6】 前記リザーバタンクは密閉されると共
    に、内部の作動液量に応じて容積可変となるように構成
    したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
    の液圧式自動変速シリンダ装置。
  7. 【請求項7】 前記ロッドは内周面に雌ねじを有する中
    空軸から形成すると共に、該雌ねじには、シリンダボア
    に設けたモータの出力軸に形成した雄ねじを螺合させた
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の液
    圧式自動変速シリンダ装置。
  8. 【請求項8】 前記シリンダボアにロッド作動用のシリ
    ンダ部を設け、前記ロッドの後端を該シリンダ部のピス
    トンとして構成したことを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれかに記載の液圧式自動変速シリンダ装置。
  9. 【請求項9】 前記シリンダボアにプランジャ及びロッ
    ド作動用のシリンダ部を設け、前記プランジャ及びロッ
    ドの各後端を前記シリンダ部のピストンとして構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の液
    圧式自動変速シリンダ装置。
JP16718994A 1994-07-19 1994-07-19 液圧式自動変速シリンダ装置 Pending JPH0828502A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018076877A (ja) * 2016-11-07 2018-05-17 セイコーインスツル株式会社 流体圧シリンダ
CN108679009A (zh) * 2018-07-19 2018-10-19 江苏师范大学 一种可成倍改变增压比的增压缸及控制方法
JP2023028741A (ja) * 2021-08-20 2023-03-03 株式会社堀内機械 エアーハイドロブースタ、クランプシステム、ロボットアーム、および加工方法

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JP2018076877A (ja) * 2016-11-07 2018-05-17 セイコーインスツル株式会社 流体圧シリンダ
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