JPH08284930A - 調整ネジ固定装置及びそれに用いる工具 - Google Patents

調整ネジ固定装置及びそれに用いる工具

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JPH08284930A
JPH08284930A JP9232395A JP9232395A JPH08284930A JP H08284930 A JPH08284930 A JP H08284930A JP 9232395 A JP9232395 A JP 9232395A JP 9232395 A JP9232395 A JP 9232395A JP H08284930 A JPH08284930 A JP H08284930A
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JP
Japan
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adjusting screw
odd number
hole
flange
shape
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JP9232395A
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Inventor
Shizuo Handa
静男 半田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般人が調整ネジを簡単に調整できないよう
にした調整ネジ固定装置を提供することにある。 【構成】 内燃機関の調速機の噴射量を調整する調整ネ
ジ10にロックナット4をネジ螺合し、キャップナット
5を締め付けると、その後に、標準規格のスパナ等の工
具によって鍔部としての三角形部13、23を係合回動
しようとしても、だれて三角形部13、23を容易に回
動することができない。このため、悪戯に調整ネジ10
を変位させることはできず、特定者以外の者が容易に調
整ネジを取扱い操作することは困難である。取付状態に
おいては、ロックナット4とフルロードストッパーハウ
ジング7との間並びにロックナット4とキャップナット
5との間には油密のためのパッキン27、28が設けら
れている。これにより、特殊な工具を用いて作業を行な
う場合のみに燃料噴射量を容易に調整可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物理量の変位を調整す
る調整ネジ固定装置及びそれに用いる工具に関するもの
で、例えば内燃機関用調速機に適用できる。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディーゼル機関の燃料噴射量を
負荷と回転数に応じて調節する調速機は、燃料の最大噴
射量を規制するために燃料フルセットの調整用ネジが設
けられている。この燃料フルセットの調節用ネジは、特
定の操作者がディーゼル機関の特性に対応するように調
節した後は他人がその調整用ネジを安易に調整できない
ようにする必要がある。
【0003】この燃料フルセットの調整用ネジを安易な
方法でねじ回しできないようにするため、従来は調整用
ネジを固定するロックアンドキャップナットを特殊な封
印手段により所望の燃料フルセットに固定していた。こ
の調速機の燃料フルセット固定用ロックアンドキャップ
ナットを封印する封印手段としては、 レッドシール
型、 キャップ型、 プレスカバー型などの特殊形
状をもつ封印手段が知られている。この従来の比較例
1、2、3を図11、図12、図13に示し、以下順に
説明する。
【0004】図11に示す比較例1は、 レッドシー
ル型の鉛封印アンドワイヤー装置であり、キャップナッ
ト42とロックナット41とがワイヤ43によって結ば
れ、このワイヤ43は鉛封印44されており、調節ネジ
の調整不能となっている。図12A、Bに示す比較例2
は、 キャップ型で、プレス成形したキャップ状の有
底円筒部材48をロックナット41とキャップナット4
2を包むように設けたものである。この有底円筒部材4
8は、内部に四箇所の爪49をもち、この爪49はキャ
ップナット42の頭部の首元に引っ掛かり、有底円筒部
材48の抜け止め用の役割を果す。これにより、キャッ
プナット42を外部から容易に回すことができないた
め、調速機のフルロードストッパを位置調節することは
特定のサービスマン等以外の者が容易に行えないように
している。
【0005】図13A、Bに示す比較例3は、 プレ
スカバー型で、プレスカバーアンド鉛封印式のもので、
ロックナット41の端部側にプレスカバー45が設けら
れている。このプレスカバー45は、鋼板部材であっ
て、この板状部材がキャップナット42の外周を包み込
むようになっており、内周側に三個の凸起46を有す
る。この凸起46がキャップナット42の頭部首元の外
周溝に嵌合しており、プレスカバー45を周方向に曲げ
た後、両端側を鉛封印47をして固定し、キャップナッ
ト42の回動を禁止するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記 レッ
ドシール型、 キャップ型、 プレスカバー型など
の特殊形状をもつ封印手段には、次のような問題があ
る。上記 レッドシール型によると、ロックナットと
キャップナットにワイヤを通してこのワイヤに鉛を封印
してキャップナットを固定するため、市場で鉛を切断さ
れると、燃料フルセットの調整用ネジの調整が可能とな
る。
【0007】上記 キャップ型によると、上記 レ
ッドシール型を改良したもので、ロックナットとキャッ
プナットを例えば金属製キャップで包み込むため、燃料
フルセットの調整用ネジのサイズが異なる毎にそのサイ
ズに対応するようにキャップが複雑な形状になり、また
調整ネジの範囲が大きいとき数種類の大きさのキャップ
が必要となるのでキャップ製造時に複数のプレス成形用
型が必要になるのでプレス成形用型が高価となる。
【0008】上記 プレスカバー型によると、上記
レッドシール型を改良したもので、カバーにワイヤを
通してこのワイヤに鉛を封印してカバーを固定するた
め、市場で鉛を切断されると、燃料フルセットの調整用
ネジの調整が可能となるし、また、この プレスカバ
ー型は、調整ねじの周囲の軸方向スペースの関係上キ
ャップ型の取付が出来ない場合に調整ネジの径方向側か
ら取付可能であるという利点があるが、その構造として
は、 レッドシール型の欠点を若干改良した程度の構
成にすぎず、この プレスカバー型は上記 キャッ
プ型と同様に調整ネジの範囲が大きいとき数種類のプレ
スカバーが必要になり形状が複雑でコスト高となる。
【0009】本発明の目的は、一般人が調整ネジを簡単
に調整できないようにした調整ねじ固定装置及びそれに
用いる工具を提供することにある。本発明の他の目的
は、内燃機関用燃料噴射ポンプの噴射量を規制する調整
ネジがユーザーに簡単に調整できないようにした内燃機
関用調速機及びそれに用いる工具を提供することにあ
る。
【0010】本発明の更なる他の目的は、特殊な工具を
用いて作業を行なう場合のみに燃料噴射量を調整可能な
内燃機関用調速機及びそれに用いる工具を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
調整ネジ固定装置は、物理量の変位を調整する調整ネジ
を特定者以外の者が取扱いできないように固定するため
の締結具であって、内部に雌ネジを有する筒部と、内部
に雌ネジを有し、前記筒部の一方の端部に所定の軸方向
幅をもつ鍔部とを備え、前記鍔部は、軸方向端面側から
みると基本形が正多角形状に形成される奇数個の平坦面
状の辺部と、前記正多角形の頂点を面取りされる奇数個
の円弧部とを備えたことを特徴とする構成を採用する。
【0012】本発明の請求項2記載の調整ネジ固定装置
は、請求項1記載の調整ネジ固定装置において、前記筒
部の外径D1 、前記鍔部に形成される奇数個の辺部の最
大外径D2 とすると、D1 <D2 にしたことを特徴とす
る。本発明の請求項3記載の調整ネジ固定装置は、物理
量の変位を調整する調整ネジを特定者以外の者が取扱い
できないように固定するための締結具であって、 内部に雌ネジを有する第1筒部と、内部に雌ネジを
有し、前記筒部の一方の端部に所定の軸方向幅をもつ第
1鍔部とを有し、前記第1鍔部は、軸方向端面側からみ
ると基本形が正多角形状に形成される奇数個の平坦面状
の辺部と、前記正多角形の頂点を面取りされる奇数個の
円弧部とを備えたロックナットと、 内部に雌ネジを有する第2筒部と、内部に雌ネジを
有し、前記筒部の一方の端部に所定の軸方向幅をもつ第
2鍔部とを有し、前記第2鍔部は、軸方向端面側からみ
ると基本形が正多角形状に形成される奇数個の平坦面状
の辺部と、前記正多角形の頂点を面取りされる奇数個の
円弧部とを備えたキャップナットとからなり、前記第1
筒部の外径D1 、前記第1鍔部に形成される奇数個の辺
部の最大外径D2 とすると、D1 <D2 にし、前記第2
筒部の外径d1 、前記第2鍔部に形成される奇数個の辺
部の最大外径d2 とすると、d1 <d2 にしたことを特
徴とする。
【0013】本発明の請求項4記載の調整ネジ固定装置
用特殊工具は、請求項2記載の調整ネジ固定装置の前記
鍔部に係合可能で前記筒部を回動できる特殊工具であっ
て、工具本体の端部に、前記鍔部に係合するように前記
鍔部の外形に対応する形状の穴部を有し、この穴部は、
前記奇数個の平坦面状の辺部に相当する辺部と、前記奇
数個の円弧部に相当する円弧部とで区画され、この穴部
の内接円直径をd3 とすると、 d3 <D1 <D2 であることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項5記載の調整ネジ固定装置
用特殊工具は、請求項3記載の調整ネジ固定装置の前記
第1鍔部および第2鍔部に係合可能で前記ロックナット
および前記キャップナットを回動できる特殊工具であっ
て、 工具本体の一方の端部に、前記第1鍔部に係合する
ように前記第1鍔部の外形に対応する形状の第1穴部を
有し、この第1穴部は、前記奇数個の平坦面状の辺部に
相当する辺部と、前記奇数個の円弧部に相当する円弧部
とで区画され、この第1穴部の内接円直径をd3 とする
と、 d3 <D1 <D2 であり、 前記工具本体の他方の端部に、前記第2鍔部に係合
するように前記第2鍔部の外形に対応する形状の第2穴
部を有し、この第2穴部は、前記奇数個の平坦面状の辺
部に相当する辺部と、前記奇数個の円弧部に相当する円
弧部とで区画され、この第2穴部の内接円直径をd4
すると、 d4 <d1 <d2 であることを特徴とす
る。
【0015】
【作用および発明の効果】請求項1記載の調整ネジ固定
装置によると、物理量の変位を調整する調整用の雄ネジ
にねじ結合する雌ネジを有する筒部の一方の端部に所定
の軸方向幅をもつ鍔部を備え、前記鍔部は、軸方向端面
側からみると基本形が正多角形状に形成される奇数個の
平坦面状の辺部と、前記正多角形の頂点を面取りされる
奇数個の円弧部とを有し、標準規格のスパナ等の工具に
よってこの鍔部を係合回動しようとすると、だれてこの
鍔部を回動することができないため、悪戯に前記調整ね
じを変位させることはできず、特定者以外の者が容易に
調整ネジを取扱い操作することは困難である。
【0016】請求項2記載の調整ネジ固定装置による
と、請求項1記載の調整ネジ固定装置において、前記筒
部の外径D1 、前記鍔部に形成される奇数個の辺部の最
大外径D2 とすると、D1 <D2 にしたため、後述の特
殊工具による取扱が容易に行える。請求項3記載の調整
ネジ固定装置によると、調整ネジにロックナットを締め
付けた後、キャップナットを締め付けると、その後に、
標準規格のスパナ等の工具によってこの鍔部を係合回動
しようとしても、だれてこの鍔部を回動することができ
ないため、悪戯に前記調整ねじを変位させることはでき
ず、特定者以外の者が容易に調整ネジを取扱い操作する
ことは困難である。
【0017】請求項4記載の調整ネジ固定装置用特殊工
具によると、請求項2記載の調整ネジ固定装置の前記鍔
部に係合可能で前記筒部を回動できる。請求項5記載の
調整ネジ固定装置用特殊工具によると、請求項3記載の
調整ネジ固定装置の前記第1鍔部および第2鍔部に係合
可能で前記ロックナットおよび前記キャップナットを回
動できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ディーゼル機関用燃料噴射ポンプの調速機の燃料
フルセットを行なう燃料調整ネジに本発明を適用した実
施例について説明する。まず、本発明を適用したディー
ゼル機関用噴射ポンプの一実施例を図3に示す。
【0019】図示しないディーゼル機関のクランクシャ
フトからの駆動力によりギヤーケース1内のギヤを経由
して噴射ポンプ2の内部のカムシャフトが駆動される。
噴射ポンプ2の噴射量をディーゼル機関の回転数に応じ
て噴射量制御をするのは調速機3である。この調速機3
の上部にフルロードストップハウジング7があり、この
ハウジング7の内部にフルロード制御特性を決める図示
しないストップカム、ストップカムの上下位置を決める
アダプタスクリューおよびストップカムの左右位置を決
めるフルロードストッパ、ストップカムを固定するスラ
イディングプレートなどが収容されている。調速機3に
は図示しないアクセルレバーに連動するアジャスティン
グレバー8が設けられている。
【0020】調速機3の調整ネジ10は、噴射ポンプ2
の噴射量を制御するための燃料調節杆(コントロールラ
ック)の位置を規制する調整ネジである。この調整ネジ
10の位置は、ロックナット4とキャップナット5によ
り締め付け固定されている。ロックナット単品を図1お
よび図2に示し、ロックナットとキャップナットの取付
状態の拡大図を図4、5、6に示す。
【0021】ロックナット4は、円筒部11とこの円筒
部11の端部に設けられる三角形部13とからなる。円
筒部11はその内部に調整ネジ10にネジ結合する雌ネ
ジ部12を有する。三角形部13は、図2に示すように
調整ネジ軸方向から見ると正三角形状であり、この正三
角形の三個の辺部14と三個の頂点を面取りするように
形成される三個の円弧部15を有する。円筒部11の外
径はD1 であり、三角形部13の円弧部15の外径はD
2 (>D1 )である。また三角形部13の中央部には調
整ネジ10にネジ結合する雌ネジ部12が形成されてい
る。三角形部13の軸方向幅H1 は、図4に示すよう
に、H1 =2.5〜3.5mmになっている。これは、
JISの二面幅をもつスパナによると、この二面幅の面
圧にて強度不足で意図的にだれるようにするためであ
る。
【0022】これにより、回す時ナットの対面幅H1
意識的に小さくしてあるため面のダレによって専用のス
パナでないと回すことができない。H1 はスパナの掛り
幅であり、プライヤー(ペンチ)では操作不能な寸法で
ある。また円筒部11の外径D1 <D2 になる関係につ
いては、図7、8に述べる特殊スパナ31によってロッ
クナット4の三角形部13を係合回動できるようにし、
その他の通常のスパナによっては、ロックナット4を係
合回動できない。
【0023】もう一つのキャップナット5は、円筒部2
1とこの円筒部21の一端に設けられる三角形部23と
からなる。キャップナット5の円筒部21の内部には調
整ネジ10にネジ結合するネジ部22を有する。三角形
部23は図6に示すように、調整ネジ軸方向から見ると
正三角形状で、その三個の辺部24と、正三角形の頂点
の頂点部を面取りして形成される円弧部25とを有す
る。また三角形部23の幅H2 は、図4に示すように、
2 =2.5〜3mmになっている。これは、ロックナ
ット4と同様に、JISの二面幅をもつスパナによって
は、この二面幅が面圧にてだれるようにするためであ
る。また図6に示すように、円筒部21の外径d1 、三
角形部23の最大外径d2 においてd2 >d1 なる関係
にしたのは、特殊スパナによってのみロックナット5を
回動できるようにし、その他の通常のスパナによっては
回動できないようにするためである。また三角形部23
の内部には円筒部21の内側に形成される雌ネジ部22
に連なる盲ネジ26が形成されている。盲ネジ26にし
たのは、油密のためである。このキャップナット5はロ
ックナット4と共に用いられる。
【0024】取付状態においては、図3と図4に示すよ
うに、ロックナット4とフルロードストッパーハウジン
グ7との間並びにロックナット4とキャップナット5と
の間には油密のためのパッキン27、28が設けられて
いる。このパッキン27、28は、銅または樹脂等から
なる。上記実施例によると通常のスパナでは、ロックナ
ット4及びキャップナット5を回すことができない。
【0025】次に、特殊形状のロックナット4およびキ
ャップナット5を締め付ける特殊工具について図7〜図
10に基づいて説明する。特殊工具である特殊スパナ3
1は、ロックナット4の脱着を行なう時に用いる特殊ス
パナである。図7および図8に示すように、特殊スパナ
31の両端には、前記ロックナット5の三角形部13の
形状に対応する三角形状の穴部33、34が形成されて
いる。穴部33、34は、正三角形状の三個の辺部5
4、64と三個の円弧部55、65とからなる。この三
角形状の穴部33、34は、熱処理がされおり、ナット
を締め付けるに十分な強度対応処理がされている。この
スパナ本体35は、薄板テーパ状をしており、一方の端
部の広幅側に直径d3 の内接円が入る三角形状のLサイ
ズの穴部33が形成され、他方の端部の狭幅側に、直径
4 (<d3 )の内接円が入る三角形状のSサイズの穴
部34が形成されている。
【0026】図9及び10に示すように、本実施例で
は、ロックナット4の三角形部13に嵌合するのは特殊
スパナ31のL側の穴部33であり、キャップナット5
の三角形部23に嵌合するのは特殊スパナ32のS側の
穴部34である。特殊スパナ32は、特殊スパナ31と
同様の処理がなされており、回り止め用または締付け用
である。
【0027】この特殊スパナ31または32によってロ
ックナット4及びキャップナット5の回り止めまたは締
付けを行なうことができる。通常のスパナによってはこ
れらのロックナット4及びキャップナット5を回り止め
あるいは締付けを行なうことはできない。従って、噴射
ポンプが市場に置かれたとき、図3に示すように、調速
機3のフルロードストッパの位置をロックナット4及び
キャップナット5を徒に回動することができないので、
特定のサービスマンのみがすなわち特定の工具である特
殊スパナ31または32を用いることでのみフルロード
位置調節を行なうことができる。
【0028】本実施例によると、ディーゼル機関の燃料
噴射量を規制するための調速機の調整ネジに固定装置を
設けたため、市場においてユーザーが調整ネジを簡単に
調整することができないため、エンジンの破損の防止又
は、スモーク、NOxなどの排気規制対策などに有効な
る効果がある。上記実施例は、内燃機関用調速機に適用
した例について説明したが、適用例はこれに限らず、安
全弁その他の物理量の機械的変位を調整するネジを備え
た装置に本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるロックナットを示すもの
で、図2に示すI−I線断面図である。
【図2】図1に示すII方向矢視図である。
【図3】本発明を適用した燃料噴射ポンプの実施例の側
面図である。
【図4】図3のIV部分の拡大図である。
【図5】図4に示すV−V線断面図である。
【図6】図4に示すVI方向矢視図である。
【図7】本発明の実施例で用いた特殊スパナを示す平面
図である。。
【図8】図7に示すVIII−VIII線断面図である。
【図9】特殊スパナの使用状態を示す側面図である。
【図10】図9に示すX方向矢視図である。
【図11】従来の比較例1の側面図である。
【図12】従来の比較例2を示すもので、Aは側面図、
BはAのXII −XII 線断面図である。
【図13】従来の比較例3を示すもので、Aは側面図、
BはAのXIII−XIII線断面図である。
【符号の説明】
1 ギヤケース 2 噴射ポンプ 3 調速機 4 ロックナット 5 キャップナット 7 フルロードストッパハウジング 10 調整ネジ 11 円筒部(第1円筒部) 12 雌ネジ部 13 三角形部(第1鍔部) 14 辺部 15 円弧部 21 円筒部(第2円筒部) 22 雌ネジ部 23 三角形部(第2鍔部) 24 辺部 25 円弧部 26 盲ネジ部 31 特殊スパナ(特殊工具) 32 特殊スパナ(特殊工具) 33 第1穴部 34 第2穴部 35 スパナ本体(工具本体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 63/00 F02M 63/00 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理量の変位を調整する調整ネジを特定
    者以外の者が取扱いできないように固定するための締結
    具であって、 内部に雌ネジを有する筒部と、 内部に雌ネジを有し、前記筒部の一方の端部に所定の軸
    方向幅をもつ鍔部とを備え、 前記鍔部は、軸方向端面側からみると基本形が正多角形
    状に形成される奇数個の平坦面状の辺部と、前記正多角
    形の頂点を面取りされる奇数個の円弧部とを備えたこと
    を特徴とする調整ネジ固定装置。
  2. 【請求項2】 前記筒部の外径D1 、前記鍔部に形成さ
    れる奇数個の辺部の最大外径D2 とすると、D1 <D2
    にしたことを特徴とする請求項1記載の調整ネジ固定装
    置。
  3. 【請求項3】 物理量の変位を調整する調整ネジを特定
    者以外の者が取扱いできないように固定するための締結
    具であって、 内部に雌ネジを有する第1筒部と、 内部に雌ネジを有し、前記筒部の一方の端部に所定の軸
    方向幅をもつ第1鍔部とを有し、 前記第1鍔部は、軸方向端面側からみると基本形が正多
    角形状に形成される奇数個の平坦面状の辺部と、前記正
    多角形の頂点を面取りされる奇数個の円弧部とを備えた
    ロックナットと、 内部に雌ネジを有する第2筒部と、 内部に雌ネジを有し、前記筒部の一方の端部に所定の軸
    方向幅をもつ第2鍔部とを有し、 前記第2鍔部は、軸方向端面側からみると基本形が正多
    角形状に形成される奇数個の平坦面状の辺部と、前記正
    多角形の頂点を面取りされる奇数個の円弧部とを備えた
    キャップナットとからなり、 前記第1筒部の外径D1 、前記第1鍔部に形成される奇
    数個の辺部の最大外径D2 とすると、D1 <D2 にし、 前記第2筒部の外径d1 、前記第2鍔部に形成される奇
    数個の辺部の最大外径d2 とすると、d1 <d2 にした
    ことを特徴とする調整ネジ固定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の調整ネジ固定装置の前記
    鍔部に係合可能で前記筒部を回動できる特殊工具であっ
    て、 工具本体の端部に、前記鍔部に係合するように前記鍔部
    の外形に対応する形状の穴部を有し、 この穴部は、前記奇数個の平坦面状の辺部に相当する辺
    部と、前記奇数個の円弧部に相当する円弧部とで区画さ
    れ、 この穴部の内接円直径をd3 とすると、 d3 <D1 <D2 であることを特徴とする調整ネジ固定装置用特殊工具。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の調整ネジ固定装置の前記
    第1鍔部および第2鍔部に係合可能で前記ロックナット
    および前記キャップナットを回動できる特殊工具であっ
    て、 工具本体の一方の端部に、前記第1鍔部に係合する
    ように前記第1鍔部の外形に対応する形状の第1穴部を
    有し、 この第1穴部は、前記奇数個の平坦面状の辺部に相当す
    る辺部と、前記奇数個の円弧部に相当する円弧部とで区
    画され、 この第1穴部の内接円直径をd3 とすると、 d3 <D
    1 <D2 であり、 前記工具本体の他方の端部に、前記第2鍔部に係合
    するように前記第2鍔部の外形に対応する形状の第2穴
    部を有し、 この第2穴部は、前記奇数個の平坦面状の辺部に相当す
    る辺部と、前記奇数個の円弧部に相当する円弧部とで区
    画され、 この第2穴部の内接円直径をd4 とすると、 d4 <d
    1 <d2 であることを特徴とする調整ネジ固定装置用
    特殊工具。
JP9232395A 1995-04-18 1995-04-18 調整ネジ固定装置及びそれに用いる工具 Pending JPH08284930A (ja)

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