JPH08283890A - 耐クリープ特性に優れたTiAl基金属間化合物とその製造方法 - Google Patents

耐クリープ特性に優れたTiAl基金属間化合物とその製造方法

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JPH08283890A
JPH08283890A JP8815795A JP8815795A JPH08283890A JP H08283890 A JPH08283890 A JP H08283890A JP 8815795 A JP8815795 A JP 8815795A JP 8815795 A JP8815795 A JP 8815795A JP H08283890 A JPH08283890 A JP H08283890A
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intermetallic compound
tial
atomic
temperature
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JP8815795A
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Keizo Hashimoto
敬三 橋本
Toshihiro Hanamura
年裕 花村
Yoji Mizuhara
洋治 水原
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はTiAl基金属間化合物において常
温における延性と高温における強度及びクリープ強度に
優れた合金を提供することを目的とする。 【構成】 原子%でAl42%から50%、Nb,T
a,Vのうち少なくとも1種を原子%で3%以上10%
以下、残部がTiを基本とする化学組成を有するTiA
l基金属間化合物において、α相とγ相中にNb,T
a,Vのうち少なくとも1種の元素を1原子%以上、1
0原子%以下の量を固溶させ、等軸粒組織と層状組織を
強化したTiAl基金属間化合物。溶解・鋳造後、各相
中の固溶量を調整するために、α相、β相、γ相のうち
二相または三相が共存する温度領域に保持する熱処理を
行った後、α→α2 変態点以下、800℃以上の温度に
毎秒10℃以下の速度で冷却し、1時間以上保持した後
徐冷するTiAl基金属間化合物の製造方法。 【効果】 高温における強度とクリープ強度に優れてお
り、常温から高温域まで機械部品材料として信頼性の高
い材料を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量耐熱材料として有
望なTiAl基金属間化合物に関するものである。Ti
Al基金属間化合物は、比強度、比剛性の高い高温耐熱
材料として自動車エンジン材料あるいは航空機用エンジ
ン、発電用タービン等に応用が検討されている。
【0002】
【従来の技術】TiAl基金属間化合物はAlが50原
子%のL10 結晶構造をもつγ相を主構成相として、T
3 Alの組成を有するα2 相との合金として知られて
おり、従来のTi合金と比較して、低密度、高剛性であ
り、さらに高温強度、耐クリープ特性に優れており、軽
量耐熱材料として航空機等の輸送機器部品への応用をめ
ざし研究開発がなされている。しかしながら、TiAl
基金属間化合物は常温における変形能あるいは靭性に乏
しく、室温での延性改善について多くの研究がなされて
きた。第3元素を添加して室温の延性を改善した例が多
く報告されている。V添加(米国特許429461
5)、Cr添加(米国特許4842819)、Mo添加
(特開平1−298127)、Ta添加(米国特許48
42817)、その他TiAl基金属間化合物に(M
n,Fe,Co,Ni,Y,Zr,Mo,Ag,Hf,
W,Re,Ge,Sn,Pb,Be,B,C,Si,
P,As,Se,Sb,Te等)第3元素、第4元素を
添加して特性を改善した例が成分系としては公知であ
る。
【0003】この中で第3元素としてNbに注目する
と、0.5原子%から15原子%のNb添加は耐熱性、
成形加工性を改善することが示されている(特開平1−
298127)。さらにCrを1〜3原子%とNbを1
〜5原子%添加することによって、耐酸化特性を改善す
る効果があることが示されている(米国特許48790
92、特開平2−25534)。本発明者らにより、N
b1〜5原子%の組成を有する合金において、α+β+
γ三相組織とし、高温延性と高温強度を改善したTiA
l基金属間化合物が提案されている(特開平4−365
829)。Nb等を5原子%以下含む合金をα+γ領域
で30%加工し、所定の冷却速度で冷却した合金が示さ
れている(特開平5−70912)。Nbを2〜25原
子%添加した合金(特開平5−78769)。Nbを6
〜16原子%添加した合金を鋳造、均質化熱処理、熱間
鍛造さらに熱処理を加え、高温強度を改善した例が示さ
れている(特開平5−93231)。
【0004】さらに、組織的因子を検討し、室温におい
て集片双晶組織を持つ試料を圧延した例(特開平3−1
15549)、TiAl(γ相)とTi3 Al(α
2 相)の組織を制御して延性を改善した例が公開されて
いる(特開平4−63237、特開平4−6323
8)。
【0005】TiAl基金属間化合物は、取扱に問題の
ない程度の常温延性が必要条件であるが、高温部位に使
用されることを想定しており、高温における加工性、あ
るいは強度とともに、高温におけるクリープ特性に優れ
ていることが求められている。一般にクリープ特性の定
量的評価は一定温度と一定荷重試験によって得られる最
小クリープ速度を求めることによってクリープ寿命を評
価できる。これは、従来示されていた100時間クリー
プ破断試験よりも、より定量的にそれぞれの材料のクリ
ープ寿命を予測することが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、チタンアル
ミ基金属間化合物の合金設計と製造方法に関するもので
あり、耐熱材料として使用する際に特に必要とされる耐
クリープ特性に優れた成分系、相・組織を有するTiA
l基金属間化合物およびその製造方法を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】原子%でAl42%から
50%、Nb,Ta,Vのうち少なくとも1種を原子%
で3%以上10%以下、残部がTiを基本とする化学組
成を有するTiAl基金属間化合物において、α相とγ
相中にNb,Ta,Vのうち少なくとも1種の元素を1
原子%以上、10原子%以下の量を固溶させ、等軸粒組
織と層状組織を強化したことを特徴とする、常温におけ
る延性と高温における強度および耐クリープ特性に優れ
たTiAl基金属間化合物である。
【0008】さらに、原子%でAl42%から50%、
Nbを原子%で3%以上10%以下、残部がTiを基本
とする化学組成を有するTiAl基金属間化合物におい
て、Nbがα相中に原子濃度で1から8%、γ相中に原
子濃度で1から10%固溶させ、等軸粒組織と層状組織
を強化したことを特徴とする、常温における延性と高温
強度における強度および耐クリープ特性に優れたTiA
l基金属間化合物によって達成できる。
【0009】原子%でAl42%から50%、Nb,T
a,Vのうち少なくとも1種を原子%で3%以上10%
以下、残部がTiを基本とする化学組成を有するTiA
l基金属間化合物において、溶解・鋳造後、各相中の固
溶量を調整するために、α相、β相、γ相のうち二相ま
たは三相が共存する温度領域に保持する熱処理を行った
後、α→α2 変態点以下、800℃以上の温度に毎秒1
0℃以下の速度で冷却した後徐冷することによって製造
できる。
【0010】さらに、溶解原料としてTi−Nbあるい
はTi−Taの母合金を予め溶解によって溶製し、母合
金を用いて化学組成範囲の合金を溶解によって製造する
ことを特徴とするTiAl基金属間化合物の製造方法に
よって達成できる。
【0011】
【作用】TiAl二元系金属間化合物の場合、50原子
%以上のAl残部Tiの合金はγ相単相合金となる。γ
相単相合金は室温伸びがほとんどなく実用材料として使
用することは困難である。Ti−Al二元系にはγ相と
平衡する相として21原子%以上36原子%以下のAl
の組成を有するα2 相が存在する。γ相とα2 相からな
る二相状態にして、組織形態を等軸組織あるいは等軸組
織と層状組織(ラメラー組織)の混晶組織(Duple
x組織)にすると、延性を発現することができる。Al
組成によってγ相とα2 相の相比を変化させることがで
きる。Al組成が42原子%以下残部Tiの場合、二元
系状態図から明らかなように、γ相の体積率が50%以
下となり、この場合も常温における延性が低下し好まし
くない。従って、Al組成の範囲は42原子%以上、5
0原子%以下の範囲が必要である。
【0012】第三元素としてNb,Ta,Vを添加する
場合、これらの添加元素群はすべてTiに対してβ安定
化元素であり高温においては、α相(hcp構造)、β
相(bcc構造)、γ相(L10 構造)が互いに平衡す
る。温度と共に、添加元素の組成によって相平衡状態は
変化する。
【0013】TiAl基金属間化合物は従来のTi合金
あるいはTi3 Al金属間化合物を主構成相とする合金
に比較して、高温までクリープ変形しないといった優れ
たクリープ特性を有している。これは、金属間化合物の
中の原子の拡散が遅いということに加えて組織形態にも
大きく影響される。α2 相とγ相の層状組織を有するT
iAl基金属間化合物はα2 相とγ相がそれぞれ等軸粒
となった組織よりもクリープ特性に優れている。これ
は、高温における変形が等軸粒の場合均質に起こり、動
的再結晶が容易なのに対して、層状組織は変形が層状組
織の面内で起こり変形が一方向に限定される。従って、
周りの結晶粒から拘束され変形が容易に進行しない。さ
らに、α2 /γ層状組織はα2 相の(001)面とγ相
の(111)面が整合しており、通常の結晶粒界と比較
して、層状組織が高温においても安定である。これらの
理由により、好ましくは50%以上の体積率でα2 /γ
層状組織を有するTiAl基金属間化合物はクリープ特
性に優れている。さらに、各添加元素による固溶効果に
ついて以下に述べる。
【0014】Nb添加:α2 /γ層状組織を有し、Nb
をα2 相とγ相に1原子%以上、10原子%以下固溶さ
せるためには、Nbを3原子%以上10原子%以下添加
する必要がある。1200℃におけるTi−Al−Nb
三元系平衡状態図(図1)から、Nbを3原子%以上1
0原子%、Alが42原子%から50原子%、残部Ti
の場合、α2 +γ二相状態、高温においてα2 +β+γ
三相状態になることが示されている。従って、Nbを添
加した材料を熱処理することによって、α2 /γ層状組
織を作りだすことができる。α+β+γ三相状態では、
α,β,γ相の各相間の化学ポテンシャルが拮抗し、各
相の再結晶核発生が同時に多数起こり、再結晶粒の粒成
長が抑制されることから、微細結晶粒を持つ、均質組織
となり、TiAl二元系合金に比較していずれの組織に
おいても常温における延性が改善される。Nbが3%以
下の場合はTi−Al二元系に比較して高温強度とクリ
ープ特性の向上に顕著な効果が認められない。10%以
上Nbを添加した場合、β相とγ相が主構成相となり、
α2 /γ層状組織とならず、常温延性が低下すると共
に、高温強度も低下する。従って、Nbの添加量は3%
以上10%以下の範囲である。また、α2 相およびγ相
に固溶させることのできるNbの量は原子%で10%以
下である。α2 相とγ相中に1原子%以下固溶させた場
合、固溶による高温強度、クリープ特性の改善効果が生
じない。
【0015】平衡状態図においてはα+β+γ三相領域
ではNbがα相中に10原子%、β相中に15原子%、
γ相中に15原子%固溶することが示されているが、通
常のプロセスにおいては実現されない。本発明の組成の
TiAlNbは1400℃以上の高温においてβ相が主
要構成相となり、Nbは金属間化合物相であるα2 相と
γ相中には容易に拡散せず、金属間化合物でないβ相中
に偏析する。従って、溶解鋳造の状態においてはNb原
子はβ相中に固溶し、α2 相とγ相にはわずかしか固溶
していない。溶解鋳造後、各相中の固溶量を調整するた
めに、α相、β相、γ相のうち二相または三相が共存す
る温度領域に保持する熱処理を行うことによって、Nb
原子はβ相からα相とγ相中へ拡散し、α相とγ相に固
溶させることができる。平衡状態図に示される固溶度は
Nb元素の固溶限であり、固溶限以上のNbはα相ある
いはγ相中に固溶しない。
【0016】図2にTi−43at%Al−8at%Nb組
成の727℃から1527℃までの各相の体積率の変化
を示す。溶解後、二相あるいは三相が共存する領域で好
ましくは50%以上の加工熱処理を行うことによって、
動的再結晶を起こさせ、組織の微細化を行った後、α相
とγ相中にNb原子を固溶させるために、二相あるいは
三相領域の温度で保持する。この熱処理によりNb原子
は偏析しているβ相からα相およびγ相へ拡散する。α
相とγ相中の固溶量は熱処理温度、時間によって制御で
きる。
【0017】固溶させたNbは置換型元素としてTi原
子あるいはわずかにAl原子と置き換わり、α2 相中
(D019構造)とγ相中(L11 構造)の結晶格子を歪
ませる働きをする。室温および高温において、金属間化
合物TiAlの変形は転位の活動によって支配されてい
る。Nb原子の固溶効果は、結晶格子がNb元素によっ
て置き換わり、溶質原子が転位を固着するコットレル効
果が生じ、転位の動きを妨げる。Nb添加量(原子%)
と引張強度(MPa)の関係を図3に示す。Nb原子の固溶
による強化機構により、常温において、引張強度は3原
子%から7原子%まで増加し、7原子%においてピーク
を持ち、それ以上のNb組成において減少する。高温
(1000℃)においても引張強度は3原子%Nbから
7原子%Nbまで、直線的に増加し、ピークを持つ。従
って、固溶効果が顕著になる組成範囲としては、Nb3
原子%以上10原子%以下である。好ましくは5原子%
以上9原子%以下である。高温においては組織が安定
し、高温強度に優れている材料はクリープ強度にも優れ
ており両者の間には相関関係がある。
【0018】Ta添加:α2 /γ層状組織を有し、Ta
をα2 相とγ相に1原子%以上、10原子%以下固溶さ
せるためには、Taを3原子%以上10原子%以下添加
する必要がある。Taを3%以上10%以下添加した場
合、Ti−Al−Ta三元系平衡状態図から、α2 +γ
二相状態、α2 +β+γ三相状態になることが示されて
いる。従って、α2 /γ層状組織を熱処理によって作る
ことができる。1100℃平衡状態図においてはα+β
+γ三相領域においてTaがα相中に9原子%、β相中
に14原子%、γ相中に8原子%固溶できることが示さ
れているが、通常のプロセスにおいては実現されない。
本発明の組成のTiAlTaは1400℃以上の高温に
おいてβ相が主要構成相となり、Taは金属間化合物相
であるα2 相とγ相中には容易に拡散せず、金属間化合
物でないbcc構造のβ相中に偏析する。従って、溶解
鋳造の状態においてはTa原子はβ相に固溶し、α2
とγ相にはわずかしか固溶しない。溶解鋳造後、各相中
の固溶量を調整するために、α相、β相、γ相のうち二
相または三相が共存する温度領域に保持する熱処理を行
うことによって、Ta原子はβ相からα相とγ相中へ拡
散し、α相とγ相に固溶させることができる。Taが3
%以下の場合はTi−Al二元系に比較して顕著な効果
が認められない。10%以上Taを添加した場合、β相
とγ相が主構成相となり、高温強度が劣化する。10原
子%以上のTa添加は常温における延性の低下を招く。
従って、Ta添加量としては3原子%以上10原子%以
下である。従って、α2 相およびγ相に固溶させること
のできるTaの量は原子%で10%以下である。α2
とγ相中に1原子%以下固溶させた場合、固溶による高
温強度、クリープ特性の改善効果が生じない。
【0019】V添加:α2 /γ層状組織を有し、Vをα
2 相とγ相に1原子%以上、10原子%以下固溶させる
ためには、Vを3原子%以上10原子%以下添加する必
要がある。Vを3%以上10%以下添加した場合、Ti
−Al−V三元系平衡状態図から、α2 +γ二相状態、
α2 +β+γ三相状態になることが示されている。従っ
て、α2 /γ層状組織を熱処理によって作ることができ
る。1000℃平衡状態図においてはα+β+γ三相領
域においてVがα相中に8原子%、β相中に17原子
%、γ相中に7原子%固溶できることが示されている
が、通常のプロセスにおいては実現されない。本発明の
組成のTiAlVは1400℃以上の高温においてβ相
が主要構成相となり、Vは金属間化合物相であるα2
とγ相中には容易に拡散せず、金属間化合物でないbc
c構造のβ相中に偏析する。従って、溶解鋳造の状態に
おいてはV原子はβ相に固溶し、α2 相とγ相にはわず
かしか固溶しない。溶解鋳造後、固溶量を調整するため
に、α相、β相、γ相のうち二相または三相が共存する
温度領域に保持する熱処理を行うことによって、V原子
はβ相からα相とγ相中へ拡散し、α相とγ相に固溶さ
せることができる。Vが3%以下の場合はTi−Al二
元系に比較して顕著な効果が認められない。10%以上
Vを添加した場合、β相とγ相が主構成相となり、高温
強度が劣化する。10原子%以上のV添加は常温におけ
る延性の低下を招く。従って、V添加量としては3原子
%以上10原子%以下である。従って、α2 相およびγ
相に固溶させることのできるV量は原子%で10%以下
である。α2 相とγ相中に1原子%以下固溶させた場
合、固溶による高温強度、クリープ特性の改善効果が生
じない。
【0020】組成、相、組織を制御し、Nb,Ta,V
をα相あるいはγ相中に固溶させ層状組織を強化した合
金を得るためには、製造方法を規定しなければならな
い。すなわち、上記の組成を有する合金を溶解・鋳造す
る工程と組織制御を行う工程が必要である。溶解に際し
ては、Tiが活性な金属であることから、溶解法が限定
され、真空アーク溶解、プラズマアーク溶解、反応を抑
えた坩堝を用いた高周波誘導溶解等がある。溶解法だけ
でなく、要素粉末法のような粉末を混合し燃焼させる方
法によってもTiAl基金属間化合物の製造が可能であ
る。
【0021】第三元素であるNb,Ta,Vを金属間化
合物であるα2 相とγ相中に固溶させるためには、溶融
状態で均質な液体であることが望ましい。Nb,Taは
高融点金属であり、融点はそれぞれNb(2468
℃)、Ta(2996℃)であり、Ti(1670
℃)、Al(660℃)と比較して非常に高温である。
このため、Ti−Al−Nb系あるいはTi−Al−T
a系合金を溶解する場合、単純に各元素を秤量し、同時
に溶解する手法では、高融点金属の未溶解部分が観察さ
れることがある。この問題を解決し、均質な溶融状態を
得るためには、溶解原料としてTi−Nb,Ti−Ta
母合金を予めプラズマアーク溶解等の溶解法を用いて溶
製する。予め溶解し融点を調節した母合金を用い、本発
明の組成範囲の合金を溶解によって製造する。以上のプ
ロセスによって均質な合金を製造することができる。
【0022】溶解鋳造した合金には鋳造欠陥あるいは成
分の偏析が内在しており、機械的性質も十分ではない。
Nb,Ta,Vをα相とγ相中に固溶させ、層状組織を
強化したTiAl基金属間化合物を製造するためには以
下のプロセスが不可欠である。第3元素の固溶度を調整
するためには、α相、β相、γ相のうち二相または三相
が共存する温度領域に保持する熱処理を行うことによっ
て、第3元素であるNb,TaあるいはVをα相とγ相
中に拡散させ固溶させる。固溶度は熱処理温度と保持時
間を変化させることによって制御することが可能であ
る。固溶度を調整した熱処理の後、α→α2 の変態点以
下かつ800℃以上の温度に毎秒10℃以下の速度で冷
却した後徐冷することによって得ることができる。α
相、β相、γ相が単相状態の温度範囲では、α相、β
相、γ相それぞれの再結晶、粒成長が急速に起こり、微
細結晶粒を得ることができない。従って、α相、β相、
γ相のうち二相または三相が共存する温度領域に保持す
る必要がある。好ましくはα+β+γ三相領域において
熱処理することによって、より微細な組織を得ることが
できる。好ましくはα相、β相、γ相のうち二相または
三相が共存する温度領域において50%以上の加工熱処
理を施すことによって、動的再結晶が起こりより短時間
で微細結晶組織を得ることができる。
【0023】加工熱処理は恒温鍛造、熱間押出、あるい
は熱間圧延によって行うことができる。加工度が50%
に満たない場合は、動的再結晶が部分的であり、均質な
組織が得られない。均質な組織が得られない場合、室温
における延性が低下する。加工熱処理には歪速度と温度
が重要である。加工温度については、各組成の温度に関
する各相の体積率変化を示す状態図(例えば図2)にお
いて、α+γ二相領域、あるいはα+β+γ三相領域を
示す温度範囲に限定される。歪速度は、1×10-1/s
より速い歪速度の場合、動的再結晶が十分に起こらず得
られた組織が不均質になる。1×10-5/sより遅い歪
速度での変形は実用的でない。従って、歪速度としては
1×10-5/s以上であり、1×10-1/s以下の範囲
が好ましい。加工を伴わず熱処理のみによっても結晶粒
径と固溶量の制御は可能である。熱処理温度は加工熱処
理温度と同様に限定することができ、熱処理時間は第3
元素のα相中およびγ相中の拡散速度から好ましくは1
時間以上必要である。
【0024】α2 /γ層状組織を有するTiAl基金属
間化合物は、α→α2 変態点以下800℃以上の温度に
毎秒10℃以下の速度で急冷し、1時間以上保持した後
徐冷することによって実現できる。α−α2 変態点以下
の温度に急冷することによって、α→α2 変態が起こ
り、α2 /γ相からなる層状組織を形成する。α→α2
変態においては冷却速度が重要であり、毎秒10℃より
速い冷却速度の場合、α相あるいはβ相が室温まで凍結
され、層状組織が形成されない。α相あるいはβ相がγ
相と混合結晶粒組織となった場合、高温における強度を
劣化させ、クリープ強度を低下させる。α→α2 変態点
以下の温度に1時間以上保持することによって、Nb,
Ta,Vを固溶させた状態で層状組織が得られる。しか
しながら、α→α2 変態点以下の温度では拡散速度が十
分でなく、平衡状態に到達することはより困難である。
各相中の第3元素(Nb,Ta,V)の拡散係数が異な
るため、熱処理時間を制御することによってα相、γ相
中への第3元素(Nb,Ta,V)の固溶量を制御する
ことができる。
【0025】
【実施例】表1の組成を持つ金属間化合物をプラズマア
ーク溶解によって溶製しインゴットを得た。Nb添加、
Ta添加については、予めTi−40wt%Nb、Ti−
40wt%Taの母合金をプラズマアーク溶解によって溶
製し、母合金とした。母合金をチップ状に加工し、所望
の組成を秤量し溶解原料とした。溶解はプラズマアーク
溶解によって行い直径70mm、長さ300mmのインゴッ
トを得た。インゴットをHIP処理した後、恒温鍛造に
よって組織制御を行った。組織制御材から最適組織を得
るための熱処理条件を検討し、それぞれ熱処理した後、
丸棒引張試験片(ゲージ部4φ×20mm)を放電加工、
旋盤加工によって作製した。引張試験はインストロン型
引張試験機を用い、初期歪速度1×10-3/sの条件で
行った。室温破断伸びについては、歪ゲージによる測
定、突き合わせによる破断伸びの測定を行った。100
0℃における機械的特性は、室温引張試験と同一条件プ
ロセスで作製した試料を用い、真空中において歪速度1
×10-3/sの条件で行った。
【0026】クリープ試験は777℃、827℃、87
7℃の3水準で行い、80MPa から300MPa の応力水
準から3水準を選択し、真空中、一定加荷重下のクリー
プ試験を行った。時間(t)と歪(ε)曲線が直接測定
でき、t−ε曲線から歪速度(ε:歪を時間で微分した
量)を求めることができる。従って、時間(t)・歪速
度(ε)曲線、歪(ε)・歪速度(ε)曲線から最小歪
速度(εmin)を求めることが可能である。最小歪速度を
示す時間、歪は通常のクリープ曲線(t−ε)において
定常クリープ状態に対応しており、材料のクリープ寿命
を推定することが可能である。
【0027】表1に実施例の化学組成、加工熱処理条
件、最終熱処理条件、組織形態、各相の体積率第3元素
の固溶度を示している。組織形態は最終熱処理材から試
料を採取し、光学顕微鏡によって組織観察を行って判定
した。各相の体積率は、X線回折パターンの強度比から
推定した。第3元素の各相中の固溶度はEPMA(elec
tron probe micro-analizer )によって、各結晶粒内の
第3元素量を分析することによって得た。微細な層状組
織の場合、α2 相の幅が非常に狭く(数μm以下)EP
MAによる第3元素の組成分析が行えなかった。表2に
比較例の化学組成、加工熱処理条件、最終熱処理条件、
組織形態、各相の体積率第3元素の固溶度を示してい
る。表3に実施例の試料について、室温における強度(M
Pa)および伸び(%)、1000℃における強度(MPa)
および伸び(%)、さらに、827℃、200MPa 荷重
をかけた場合の最小クリープ速度を示す。本発明合金は
室温において1.0%以上の伸び、1000℃において
も比較合金に比べて高い強度を示す。表4は比較例の試
料について、室温における強度(MPa)および伸び
(%)、1000℃における強度(MPa)および伸び
(%)。さらに、827℃、200PMa荷重をかけた
場合の最小クリープ速度を示す。
【0028】表3,4から、本発明合金と比較例を比較
すると、827℃、200MPa 、荷重時の最小クリープ
速度は60分の1から2分の1になっており、比較例合
金に比べて耐クリープ特性に優れている。表5に実施例
6の777℃(250,300,350MPa)、827℃
(150,200,230MPa)、877℃(100,1
50,180MPa)の実験条件でクリープ試験を行った結
果得られた、最小クリープ速度を示す。図4は実施例6
の最小クリープ速度を荷重に対して両対数グラフにプロ
ットしたものであり、各温度について直線関係が成立す
る。従って、本発明のTiAl基金属間化合物は金属の
クリープで使われているDornの式に伴う。
【0029】
【数1】 式(1)より最小クリープ速度を異なった応力、温度に
おいて予測することが可能である。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【発明の効果】以上の本発明のNb,V,Taを単独あ
るいは複合固溶したTiAl基金属間化合物は、延性お
よび高温強度特性に優れており、さらに、実用上特に重
要である高温におけるクリープ特性が従来の合金に比較
して3倍以上改善された。TiAl基合金は従来使用さ
れている金属よりもクリープ特性が優れていることが知
られていたが、本発明により、さらに、従来のTiAl
基金属間化合物よりも高温における強度とクリープ特性
に優れており、室温から高温域まで機械部品材料として
信頼性の高い材料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1200℃におけるTi−Al−Nb平衡状態
図(等軸断面図)、本発明の組成範囲を斜線で示す。
【図2】Ti−43at%Al−8at%Nb組成について
各相(α2 ,α,β,γ)の体積率の温度変化を示す。
二相あるいは三相共存する温度領域において加工熱処理
および熱処理を行うことにより、β相中のNbがα相と
γ相中に拡散し固溶する。
【図3】室温における降伏強度、1000℃における強
度に及ぼすNb添加量(原子%)の影響。
【図4】Ti−47.5at%Al−3.1at%Nbの7
77℃(250,300,350MPa)、827℃(15
0,200,230MPa)、877℃(100,150,
180MPa)クリープ試験によって得られた最小クリープ
速度とクリープ荷重の関係を示す。各温度において直線
関係になる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子%でAl42%から50%、Nb,
    Ta,Vのうち少なくとも1種を原子%で3%以上10
    %以下、残部がTiを基本とする化学組成を有するTi
    Al基金属間化合物において、α相とγ相中にNb,T
    a,Vのうち少なくとも1種の元素を1原子%以上、1
    0原子%以下の量を固溶させ、等軸粒組織と層状組織を
    強化したことを特徴とする、常温における延性と高温に
    おける強度および耐クリープ特性に優れたTiAl基金
    属間化合物。
  2. 【請求項2】 原子%でAl42%から50%、Nbを
    原子%で3%以上10%以下、残部がTiを基本とする
    化学組成を有するTiAl基金属間化合物において、N
    bがα相中に原子濃度で1から8%、γ相中に原子濃度
    で1から10%固溶させ、等軸粒組織と層状組織を強化
    したことを特徴とする、常温における延性と高温強度に
    おける強度および耐クリープ特性に優れたTiAl基金
    属間化合物。
  3. 【請求項3】 原子%でAl42%から50%、Nb,
    Ta,Vのうち少なくとも1種を原子%で3%以上10
    %以下、残部がTiを基本とする化学組成を有するTi
    Al基金属間化合物の製造方法において、溶解・鋳造
    後、各相中の固溶量を調整するために、α相、β相、γ
    相のうち二相または三相が共存する温度領域に保持する
    熱処理を行った後、α→α2 変態点以下、800℃以上
    の温度に毎秒10℃以下の速度で冷却した後徐冷するこ
    とを特徴とする、常温における延性と高温強度における
    強度および耐クリープ特性に優れたTiAl基金属間化
    合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の製造方法において、溶解
    原料としてTi−NbあるいはTi−Taの母合金を予
    め溶解によって溶製し、母合金を用いて請求項1又は2
    記載の化学組成範囲の合金を溶解によって製造すること
    を特徴とするTiAl基金属間化合物の製造方法。
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