JPH08283403A - ポリケトンの製造方法 - Google Patents

ポリケトンの製造方法

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JPH08283403A
JPH08283403A JP9118995A JP9118995A JPH08283403A JP H08283403 A JPH08283403 A JP H08283403A JP 9118995 A JP9118995 A JP 9118995A JP 9118995 A JP9118995 A JP 9118995A JP H08283403 A JPH08283403 A JP H08283403A
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JP
Japan
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polyketone
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catalyst
volume
acid
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JP9118995A
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Kenji Nagaoka
健二 長岡
Kentaro Mashita
健太郎 間下
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一酸化炭素という安価な原料からポリケトンを
収率よく製造する方法を提供する。 【構成】一酸化炭素とエチレン性不飽和化合物とを
(a)第10族または第11族遷移金属化合物および
(b)第15族元素の原子を有する配位子を必須成分と
する触媒の存在下に液状媒体中で共重合させてポリケト
ンを製造する方法において、液状媒体として(A)有機
溶媒が約99〜50容量%と(B)水が約1〜50容量
%とからなる混合溶媒を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリケトンの製造方法に
関する。更に詳しくは触媒の存在下に特定の液状媒体中
で一酸化炭素とエチレン性不飽和化合物とを共重合させ
て高分子量のポリケトンを効率よく製造する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一酸化炭素(CO)とエチレン性不飽和
化合物との共重合体、特に一酸化炭素由来の繰り返し単
位とエチレン性不飽和化合物由来の繰り返し単位が実質
的に交互に連結した構造のポリケトンは優れた機械的性
質および熱的性質を備えており、経済性の優れたエンジ
ニアリングプラスチックとして、多方面への応用が期待
されている。
【0003】かかるポリケトンの製造法としては各種の
ものが知られており、例えば米国特許第3,984,3
88号にはシアン化ニッケル又はニッケル錯塩を触媒に
用いてヘキサフルオロイソプロパノール等の溶媒中でC
Oとα−オレフィンとを共重合させる方法が、米国特許
第3,689,460号にはアセトニトリル等の溶媒中
でテトラキストリアリールホスフィンパラジウムを触媒
に用いる方法が、ヨーロッパ特許第470,759号に
はトルエン等の溶媒中でニッケル化合物と2−メルカプ
ト安息香酸等の二座配位子から成る触媒を用いる方法が
それぞれ開示されている。しかし、これらの方法におい
ては触媒当りのポリケトンの収量が低いという問題があ
った。この点が改良された方法として、特公平5−87
527号公報、ヨーロッパ特許第222,454号、米
国特許第4,935,396号等にはメタノール等の溶
媒中でパラジウム等の第10族金属源とリンの二座配位
子と酸の陰イオンから成る触媒を用いる方法が開示され
ており、また特開平5−202185号公報にはこれら
の触媒を気相重合に適用した方法も開示されている。こ
れらの方法は触媒当りのポリケトンの収量を実用レベル
まで改良しているという点で優れた方法であるがポリケ
トンの分子量の増大速度が小さく、実用的な機械的性質
を発揮するに十分な分子量まで高めるためには長時間の
重合操作が必要であるという欠点を抱えている。ヨーロ
ッパ特許第239,145号、第245,893号等に
は助触媒としてキノン、有機酸化剤あるいは芳香族ニト
ロ化合物を用いる方法が開示されており、また特開平6
ー9775号公報、特開平6ー9776号公報には銅や
銀等の第11族金属の塩と二座配位子と酸化剤あるいは
有機酸とから成る触媒を用いる方法も開示されている
が、これらの方法にあっても分子量増大速度が小さいと
いう問題は解決されていない。
【0004】かかる状況下にあって我々は先にパラジウ
ム等の遷移金属化合物とリンの二座配位子等の配位子と
リンの酸化物またはヘテロポリ酸とからなる触媒を用い
る分子量増大速度の大きいポリケトンの製造方法を提案
した(特願平6−308590号公報)。しかし、この
方法にあっても触媒当りのポリケトンの収量が十分高く
ないという問題があった。このように、COとエチレン
性不飽和化合物を原料とするポリケトンについては、現
在のところまだ工業的に満足な製造方法は見つかってい
ないというのが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものである。即ち、本発明の課題は少量の
触媒を用いて短時間の内に十分高分子量のポリケトンを
収率よく製造する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、触媒の存在下に液状媒体中で一酸化炭素
とエチレン性不飽和化合物を重合せしめる方法に基礎を
置くポリケトンの製造法について鋭意研究を重ねた結
果、液状媒体が特定量の水を含有する場合にポリケトン
の収率が顕著に高まるということを見い出し本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明は 一酸化炭素とエ
チレン性不飽和化合物とを(a)第10族または第11
族遷移金属化合物および(b)第15族元素の原子を有
する配位子を必須成分とする触媒の存在下に液状媒体中
で共重合させてポリケトンを製造する方法において、液
状媒体として(A)有機溶媒が約99〜50容量%と
(B)水が約1〜50容量%とからなる混合溶媒を用い
るポリケトンの製造方法に係るものである。以下、本発
明について具体的に説明する。
【0007】先ず、本発明における触媒とは、周期律表
(IUPAC無機化学命名法改訂版、1989)の
(a)第10族または第11族遷移金属化合物、(b)
第15族の原子を有する配位子を必須成分とするもので
ある。好ましくは、かかる(a)第10族または第11
族遷移金属化合物、(b)第15族の原子を有する配位
子に、更に第3成分として(c)酸の陰イオン又は酸化
剤を加えた触媒を挙げることができる。
【0008】(a)成分の中の第10族遷移金属化合物
の例としてはニッケルまたはパラジウムの錯体、カルボ
ン酸塩、リン酸塩、カルバミン酸塩、スルホン酸塩等を
挙げることができ、その具体例としては酢酸ニッケル、
ニッケルアセチルアセトネート、酢酸パラジウム、トリ
フルオロ酢酸パラジウム、パラジウムアセチルアセトネ
ート、塩化パラジウム、ビス(N,N−ジエチルカーバ
メート)ビス(ジエチルアミノ)パラジウム等を挙げる
ことができる。また、第11族遷移金属化合物の例とし
ては銅または銀の錯体、カルボン酸塩、リン酸塩、カル
バミン酸塩、スルホン酸塩等を挙げることができ、その
具体例としては酢酸銅、トリフルオロ酢酸銅、銅アセチ
ルアセトネート、酢酸銀、トリフルオロ酢酸銀、銀アセ
チルアセトネート、トリフルオロメタンスルホン酸銀等
を挙げることができる。これらの中で好ましい遷移金属
化合物(a)は第10族遷移金属化合物であり、より好
ましい遷移金属化合物(a)はパラジウム化合物であ
る。
【0009】第15族の原子を有する配位子(b)の例
としてはピリジン等の窒素の一座配位子;トリフェニル
ホスフィン、トリナフチルホスフィン等のリン一座配位
子;トリフェニルアルシン等の砒素一座配位子;トリフ
ェニルアンチモニイ等のアンチモン一座配位子;2,
2’−ビピリジル、4,4’−ジメチル−2,2’−ビ
ピリジル、2,2’−ビ−4−ピコリン、2,2’−ビ
キノリン等の窒素ニ座配位子;1,3−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)プロパン、1,2−ビス(ジフェニルホ
スフィノ)シクロヘキサン、1,3−ビス(ジ−n−ブ
チルホスフィノ)プロパン、1,3−ビス(ジ−2−プ
ロピルホスフィノ)プロパン、1,3−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)プロパン、1,3−ビス〔ビス(2−メ
トキシフェニル)ホスフィノ〕プロパン、1,4−ビス
(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,1’−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)フェロセン、2,2−ジメチル−
1,3−ビス〔ジ(2−メトキシフェニル)ホスフィ
ノ〕−2−シラプロパン、1,4−ビス(ジシクロヘキ
シルホスフィノ)ブタン等のリン二座配位子;ビス(2
−ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン等
のリン三座配位子等を挙げることができる。これらの中
で好ましい第15族の原子を有する配位子(b)は第1
5族の原子を有する二座配位子であり、更に好ましくは
リン二座配位子である。
【0010】第3成分(c)の例としては、トリフルオ
ロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸等のpKaが4以上の有機酸の陰イオン;過
塩素酸、硫酸、硝酸、ヘテロポリ酸、テトロフルオロ硼
酸、ヘキサフルオロリン酸、フルオロ硅酸等のpKaが
4以上の無機酸の陰イオン;ベンゾキノン、ナフトキノ
ン等の有機酸化剤;テトラフルオロ硼酸ニトロソニウム
等の無機酸化剤等が挙げられる。これらの中で好ましい
第3成分(c)はpKaが4以上の無機酸の陰イオンで
ある。ここにヘテロポリ酸とは、無機酸が縮合してでき
るポリ酸のうち、2種以上の金属、ポリ原子とヘテロ原
子、によって構成されているもののことであり、その詳
細については化学大辞典第8巻、第339ページ〔19
74年共立出版(株)出版の縮刷版〕に記述されてい
る。その具体例としてはリンモリブデン酸、リンタング
ステン酸、珪モリブデン酸、珪タングステン酸等が挙げ
られる。一酸化炭素と上記エチレン性不飽和化合物との
共重合は上記(a)成分および(b)成分、或いは
(a)成分、(b)成分および(c)成分から成る触媒
によって引き起こされるのであるが、該触媒は該各成分
を接触させることによって生成する。接触させる方法と
しては任意の方法が採用できる。例えば、(a)、
(b)および(c)成分から成る触媒の場合、適当な溶
媒中で3成分を予め混合した溶液として用いてもよい
し、重合系へ3成分を各々別々に供給して重合系内で接
触させてもよい。また、(a)成分と(b)成分を予め
反応させて得られる錯体を用いることも本発明の範囲に
含まれるものとする。
【0011】遷移金属化合物(a)の使用量は選ばれる
エチレン性不飽和化合物の種類や他の重合条件によって
その好適な値が異なるため、一概にその範囲を定めるこ
とはできないが、通常、反応帯域の容量1リットル当り
0.001〜100ミリモル、好ましくは0.01〜1
0ミリモルである。ここに反応帯域の容量とは、反応器
の液相の容量を指すものとする。配位子(b)の使用量
も特に制限されないが、遷移金属化合物(a)1モル当
たり、通常0.1〜100モル、好ましくは1〜10モ
ルである。また、第3成分(c)の使用量は遷移金属化
合物(a)1モル当たり、通常0.1〜1000モル、
好ましくは1〜500モルである。
【0012】次に、本発明におけるCOと共重合するエ
チレン性不飽和化合物の例としては、エチレン、プロピ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1
−テトラデセン、1−ヘキサデセン、ビニルシクロヘキ
サン等のα−オレフィン;スチレン、α−メチルスチレ
ン等のアルケニル芳香族化合物;シクロペンテン、ノル
ボルネン、5−メチルノルボルネン、5−フェニルノル
ボルネン、テトラシクロドデセン、トリシクロデセン、
トリシクロウンデセン、ペンタシクロペンタデセン、ペ
ンタシクロヘキサデセン、8−エチルテトラシクロドデ
セン等の環状オレフィン;塩化ビニル等のハロゲン化ビ
ニル;エチルアクリレート、メチルメタクリレート等の
アクリル酸エステル等を挙げることができる。これらの
エチレン性不飽和化合物は単独または複数種の混合物と
して用いられる。これらの中で好ましいエチレン性不飽
和化合物はα−オレフィンであり、更に好ましいエチレ
ン性不飽和化合物は炭素数が2〜4のα−オレフィンで
ある。最も好ましいエチレン性不飽和化合物はエチレン
である。
【0013】本発明の方法における一酸化炭素と上記エ
チレン性不飽和化合物の使用割合は等モル付近であり、
通常両者の合計基準で一酸化炭素が40〜60モル%、
好ましくは約50モル%である。
【0014】本発明における有機溶媒(A)としては各
種のものが使用可能であり、その例として、ベンゼン、
トルエン等の炭化水素類;メタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノール、ヘキサフルオロイソプロパノ
ール、エチレングリコール等のアルコール類;m−クレ
ゾール等のフェノール類;アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジグライム等の
エーテル類;アセトニトリル等のニトリル類等を挙げる
ことができる。好ましい有機溶媒(A)はアルコール類
であり、更に好ましくはメタノールである。
【0015】本発明方法の実施に当たって、重合法とし
ては液状媒体を使用するバッチ式または連続式の溶液重
合法あるいはスラリー重合法が採用されるのであるが、
ポリケトンを高収率で得るという本発明の目的は該液状
媒体として特定組成の上記有機溶媒(A)と水(B)と
の混合溶媒を用いることによってはじめて達成される。
ここに、その組成とは有機溶媒(A)が約99〜50容
量%、好ましくは約95〜70容量%、水(B)が約1
〜50容量%、好ましくは約5〜30容量%である。水
の組成が1容量%より少ない場合は水の正の効果が認め
られないため、また50容量%より多い場合は触媒当り
の収率が低下するため共に好ましくない。重合温度につ
いては特に制限はなく、一般に40〜180℃、好まし
くは50〜120℃が採用される。また、圧力について
も制限はないが、一般に常圧〜200バール、好ましく
は10〜100バールで実施される。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はかかる実施例によりその範囲を限定され
るものではない。なお、実施例中における[η]とは、
m−クレゾールを溶媒として60℃で測定した極限粘度
のことである。また、フィルムとは樹脂粉末をアルミ箔
の間に挟んで、温度270℃、圧力100kg/cm2
を10分間加えるプレス成形によって得たプレスフィル
ムのことである。
【0017】実施例1 窒素置換したステンレス製100ml容オートクレーブ
に酢酸パラジウム5マイクロモル、1,3−ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)プロパン6マイクロモルおよびリン
タングステン酸水和物〔関東化学(株)製試薬特級〕1
0マイクロモルをメタノール83容量%とイオン交換水
17容量%からなるメタノール/水混合溶媒25mlに
溶解した溶液を装入した。オートクレーブを密閉後、内
容物を撹拌しながら加温し、内温が80℃に達した時点
で一酸化炭素とエチレンの等モル混合気体をオートクレ
ーブ内圧が48バールになるまで加えた。内温を85
℃、内圧を48バールに保ちながら、30分間撹拌を続
けた。冷却後、オートクレーブ内気体をパージし、内容
物を取り出した。沈殿した固体をロ取し、メタノールで
洗浄後、減圧乾燥し、重合体1.50gを得た。13C−
NMRおよびIRの結果から該重合体が実質的に一酸化
炭素由来の繰り返し単位とエチレン由来の繰り返し単位
から成るポリケトンであることが確かめられた。該収量
は触媒当りの重合速度として600kg/mol−Pd
・hrに相当する。該重合体の[η]は1.36dl/
gという高い値であり、フィルムは可撓性を有してい
た。
【0018】実施例2 実施例1における混合溶媒をメタノール88容量%とイ
オン交換水12容量%からなるメタノール/水混合溶媒
に変えた以外は実施例1と同様に操作したところ、
[η]が1.50dl/gであるポリケトンが1.02
gの収量で得られた。該収量は触媒当りの重合速度とし
て406kg/mol−Pd・hrに相当する。
【0019】比較例1 実施例1におけるメタノール/水混合溶媒の代わりにメ
タノールを使用した以外は実施例1と同様に操作したと
ころ、[η]が1.29dl/gであるポリケトンが
0.72gの収量で得られた。該収量は触媒当りの重合
速度として290kg/mol−Pd・hrに相当す
る。
【0020】比較例2 実施例1におけるメタノール/水混合溶媒の代わりにイ
オン交換水を使用した以外は実施例1と同様に操作した
ところ、痕跡量の重合体しか得られなかった。
【0021】実施例3 実施例1におけるリンタングステン酸水和物10マイク
ロモルの代わりに硫酸100マイクロモルを使用した以
外は実施例1と同様に操作したところ、2.52gのポ
リケトンが得られた。該収量は触媒当りの重合速度とし
て1008kg/mol−Pd・hrに相当する。
【0022】比較例3 実施例3におけるメタノール/水混合溶媒の代わりにメ
タノールを使用した以外は実施例3と同様に操作したと
ころ、0.73gのポリケトンが得られた。該収量は触
媒当りの重合速度として294kg/mol−Pd・h
rに相当する。
【0023】実施例4 実施例3におけるメタノール/水混合溶媒の代わりにn
−ブタノール60容量%とイオン交換水40容量%から
なるn−ブタノール/水混合溶媒を使用した以外は実施
例3と同様に操作したところ、0.55gのポリケトン
が得られた。該収量は触媒当りの重合速度として220
kg/mol−Pd・hrに相当する。
【0024】比較例4 実施例4におけるn−ブタノール/水混合溶媒の代わり
にn−ブタノールを使用した以外は実施例4と同様に操
作したところ、0.47gのポリケトンが得られた。該
収量は触媒当りの重合速度として188kg/mol−
Pd・hrに相当する。
【0025】実施例5 実施例1におけるリンタングステン酸水和物10マイク
ロモルの代わりに硝酸100マイクロモルを使用した以
外は実施例1と同様に操作したところ、1.85gのポ
リケトンが得られた。該収量は触媒当りの重合速度とし
て740kg/mol−Pd・hrに相当する。
【0026】実施例6 実施例5におけるメタノール/水混合溶媒の代わりにエ
タノール83容量%とイオン交換水17容量%からなる
エタノール/水混合溶媒を使用した以外は実施例5と同
様に操作したところ、1.50gのポリケトンが得られ
た。該収量は触媒当りの重合速度として600kg/m
ol−Pd・hrに相当する。
【0027】実施例7 実施例5におけるメタノール/水混合溶媒の代わりにn
−ブタノール83容量%とイオン交換水17容量%から
なるn−ブタノール/水混合溶媒を使用した以外は実施
例5と同様に操作したところ、1.44gのポリケトン
が得られた。該収量は触媒当りの重合速度として576
kg/mol−Pd・hrに相当する。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の方法によ
れば一酸化炭素という安価な原料から有用なポリケトン
を極めて効率的に生産できるのであり、その工業的価値
は頗る大である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一酸化炭素とエチレン性不飽和化合物とを
    (a)第10族または第11族遷移金属化合物および
    (b)第15族元素の原子を有する配位子を必須成分と
    する触媒の存在下に液状媒体中で共重合させてポリケト
    ンを製造する方法において、液状媒体として(A)有機
    溶媒が約99〜50容量%と(B)水が約1〜50容量
    %とからなる混合溶媒を用いることを特徴とするポリケ
    トンの製造方法。
  2. 【請求項2】触媒が、(a)第10族または第11族遷
    移金属化合物、(b)第15族元素の原子を有する二座
    配位子、および(c)pKaが4以下である無機酸の陰
    イオンから成る触媒であることを特徴とする請求項1記
    載のポリケトンの製造方法。
  3. 【請求項3】液状媒体として(A)有機溶媒が約95〜
    70容量%と(B)水が約5〜30容量%とからなる混
    合溶媒を用いることを特徴とする請求項1記載のポリケ
    トンの製造方法。
  4. 【請求項4】有機溶媒が、アルコール類であることを特
    徴とする請求項1記載のポリケトンの製造方法。
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JP2008163291A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Hyosung Corp ポリケトンの製造方法

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US7803897B2 (en) 2006-12-28 2010-09-28 Hyosung Corporation Process for preparing polyketone

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