JPH08281632A - セメントミルク製造用プラント - Google Patents

セメントミルク製造用プラント

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JPH08281632A
JPH08281632A JP9063095A JP9063095A JPH08281632A JP H08281632 A JPH08281632 A JP H08281632A JP 9063095 A JP9063095 A JP 9063095A JP 9063095 A JP9063095 A JP 9063095A JP H08281632 A JPH08281632 A JP H08281632A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業員の常時待機の必要を無くし、セメント
ミルクの製造供給がスムーズで安価に行えるセメントミ
ルク製造用プラントを提供する。 【構成】 プラント1は、内部へ凸面状のフィルターを
セメント排出口2aに取付けると共に、セメント排出口2a
近傍の内部形状を略球面状に形成したサイロ2と、セメ
ントミルク排出部3bに着脱自在なフィルター6を有する
ホッパー部7が一体に取付けられ、重量計測器12上に載
置されているミキサー3と、ホッパー部7と圧送ポンプ
4とを結ぶ供給管8に設けたバタフライバルブ9とを備
える。そして、セメントミルクを外部へ露出させず圧送
ポンプ4へ送くり、フィルター6へのゴミ等の付着量を
少なくしフィルター6の使用時間を長くする。また、重
量計測器12の利用でミキサー3内への水,セメントの供
給を管理する。さらに、バタフライバルブ9でホッパー
部7からのセメントミルク供給量を自動調節する。これ
らから、作業員(プラントマン)が常時待機している必
要を無くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地盤改良等に使用す
るセメントミルクを製造するためのプラントに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプラントとしては、図7
に示すように、セメント貯蔵用のサイロ20と、このサイ
ロ20からのセメントに水を加えて攪拌することでセメン
トミルクを製造するミキサー21と、このミキサー21から
のセメントミルクを搬送する圧送ポンプ22とを備えてい
るものが一般に知られている。
【0003】なお、この従来の図7に示すプラント23に
おけるミキサー21は、ミキサー本体24と、このミキサー
本体24の外部に付随して設けられるものであり、ミキサ
ー本体24から外部へ排出したセメントミルクを一旦溜め
て供給量を調節すると共に、フイルター25で含有されて
いるゴミ等を取り除いてから搬送用の圧送ポンプ22へ送
るポッパー26とからなっている。
【0004】
【この発明が解決しようとする課題】しかし、前述した
従来のプラントでは、ミキサー内への水の供給量の管理
を、作業員の目視で対処するか、水量計を使用すること
で対処していた。しかも、ミキサーへのセメントの供給
の管理を、ミキサーへ送る前段階におけるサイロへのセ
メント投入を作業員の手で40kg袋と限定して行うことで
対処するか、サイロ計量器を使用することで対処してい
た。そのため、ミキサー内への水やセメントの供給作業
に際して、その供給作業専用の作業員(プラントマン)
が常時必要となっていた。
【0005】また、前述した従来のプラントでは、ミキ
サー本体から排出されたセメントミルクは一旦外部へ出
てからポッパーへと送られることから、セメントミルク
のゴミ等の含有量が多くなっているので、ポッパーのフ
ィルターへのゴミ等の付着量が多くなっている。従っ
て、フィルターからのゴミ等の除去作業を頻繁に行わな
ければならない。しかも、ポッパー内のセメントミルク
の残量確認も行わなければならない。そのため、このポ
ッパーのフイルターに付着したゴミ等の除去作業やセメ
ントミルク残量の確認作業を行う作業員(プラントマ
ン)が、ミキサー本体とポッパーとの間に、常時待機し
ていることが必要となる。
【0006】さらに、圧送ポンプによる、ポッパーから
のセメントミルクの吸い取り量の調節作業を行うために
も、作業員(プラントマン)がプラント近傍に常時待機
していることが必要となる。
【0007】このように、従来のプラントでは、作業員
(プラントマン)による助成作業が常時必要であること
から、セメントミルクの供給がスムーズに行われないと
いう問題点がある。しかも、この作業員(プラントマ
ン)の人件費がかかる等、セメントミルクの製造に際し
ての費用が多く必要となってしまうと共に、一旦外部へ
出てポッパーへ送られるセメントミルクが飛散すること
で、作業員の服装や作業現場を汚すことを防止できない
という問題点もある。
【0008】一方、従来のプラントでは、そのサイロの
内部(サイロ内壁面や排出口部分)にセメントが付着し
やすく、その清掃も面倒な作業であった。このように、
従来のプラントは、セメントミルクの製造に際して、そ
の作業能率が悪いものであった。
【0009】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たもので、その目的は作業員(プラントマン)が常時待
機している必要を無くすことができ、セメントミルクの
供給をスムーズに行えると共に、セメントミルクの製造
を安価で清潔に行うことのできるセメントミルク製造用
プラントを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のセメントミル
ク製造用プラントは、下部におけるセメント排出口近傍
の内部形状が、角部の無い球面状に形成されていると共
に、そのセメント排出口にサイロ内への凸面状に形成さ
れたフィルターが取付けられてなるサイロを備えてい
る。また、本体における下端のセメントミルク排出部
に、着脱自在なフィルターを有するホッパー部が取付け
られてなる、所謂、ホッパー一体型としてなり、重量計
測器(ロードセル)上に載置されているミキサーを備え
ている。さらに、ミキサーのホッパー部とセメントミル
ク搬送用の圧送ポンプとを直接結ぶ供給管には、バタフ
ライバルブが設けられているものとする。
【0011】そして、この発明のセメントミルク製造用
プラントによれば、ミキサーの本体とホッパー部とを一
体化したことにより、ミキサーで製造したセメントミル
クを外部に露出させることなく搬送用の圧送ポンプへ送
ることができるので、セメントミルクのゴミ等の含有量
が少なくなり、ホッパー部におけるフィルターへのゴミ
等の付着量が少ないものとなる。
【0012】このことから、本発明のプラントでは、フ
ィルターの使用時間を長くすることができることから、
フィルターからのゴミ等の除去作業を行う作業員(プラ
ントマン)が、ミキサー本体とポッパーとの間に常時待
機している必要を無くする。
【0013】しかも、ホッパー部と圧送ポンプとを結ぶ
供給管にバタフライバルブを設けたことにより、ホッパ
ー部からのセメントミルクの供給量を自動的に調節する
ことができることからも、作業員(プラントマン)がミ
キサー本体とポッパーとの間に常時待機している必要を
無くする。
【0014】また、この発明のセメントミルク製造用プ
ラントによれば、ミキサー内への水の供給量とセメント
の供給との管理を重量計測器(ロードセル)の利用で行
うようにして、即ち、重量計測器(ロードセル)からの
情報を表示するミルク量表示盤のオペレーターが管理す
るようにして、ミキサー内への水やセメントの供給作業
に際して、その供給作業を管理する専用の作業員(プラ
ントマン)を常駐させる必要を無くする。
【0015】さらに、本発明のプラントでは、サイロに
おけるセメント排出口近傍の形状を球面状に形成すると
共に、セメント排出口にサイロ内への凸面状に形成した
フィルターを取付ける。このことから、サイロ内部にセ
メントが付着しにくくして、その清掃を容易なものとす
る。
【0016】
【実施例】以下、この発明のセメントミルク製造用プラ
ントを、図示する実施例によって説明する。
【0017】セメントミルク製造用プラント1(図1参
照)は、セメントを貯蔵するサイロ2と、このサイロ2
からのセメントに水を加えて攪拌することでセメントミ
ルクを製造するミキサー3と、このミキサー3からのセ
メントミルクをその使用装置(図示せず)へ搬送する圧
送ポンプ4とを備えている。
【0018】そして、このプラント1におけるサイロ2
は、その下部におけるセメント排出口2a近傍の内部形状
が、角部の無い球面状に形成されていると共に、そのセ
メント排出口2aにサイロ2内への凸面状に形成されてい
るフィルター5が取付けられている。また、ミキサー3
は、ロードセル(重量計算器)12上に載置されていると
共に、そのミキサー本体3aにおける下端のセメントミル
ク排出部3bに、着脱自在なフィルター6を有するホッパ
ー部7が取付けられて、ホッパー一体型としてなってい
る。さらに、ミキサー3のホッパー部7とセメントミル
ク搬送用の圧送ポンプ4とを直接結ぶ供給管8には、バ
タフライバルブ9が設けられている。
【0019】なお、この実施例でのバタフライバルブ9
は、図2に示すように構成されており、ホッパー部7か
らのセメントミルクの供給量を一定に保つことができる
ように構成されている。
【0020】また、この実施例でのミキサー3のホッパ
ー部7は、図3に示すように、平面が円形状である略半
球状に形成されている。そして、この略半球状に形成さ
れているホッパー部7内に設けられるフィルター6も、
図5および図6に示すように、平面形状が、即ち、後述
する枠部6a等が円形状に形成されている。このホッパー
部7は、図4に示すように、平面が四角形状である角錐
形状に形成しても良い。そして、この角錐形状のホッパ
ー部7内に設けられるフィルター6も、図示しないが、
平面形状が、即ち、後述する枠部6a等が四角形状に形成
されている。
【0021】さらに、この実施例での、ホッパー部7に
内蔵されている着脱自在なフィルター6は、図5に示す
ように、ミキサー3の上部開口の周囲に密着する枠部6a
およびこの枠部6aに取付けられている網部6bからなる晴
天用と、図6に示すように、網部6bの中央部にミキサー
本体3a内へ突出している突出部6cを有する雨天用とが用
意されており、天候によって適宜選択して取付けられ
る。
【0022】このフィルター6の中で、図6に示した雨
天用は、サイロ2内へ投入する前の段階において、外部
に載置してあるときの雨の進入でセメント内に発生する
固まりを、セメントミルク内から除去することができ
る。即ち、この雨天用は、図5の(b) に示すように、前
記固まりを底部で除去し、他のセメントミルクを突出部
9cから排出するものである。
【0023】また、この実施例でのサイロ2は、セメン
ト排出口2aの直下に設けられている横スクリュウ14と、
この横スクリュウ14の端部からミキサー3の上方へ延び
る縦スクリュウ15とによって、セメントをミキサー3内
へ送るように構成されている。そして、縦スクリュウ15
の回転後、横スクリュウ14が回転することにより、サイ
ロ2内のセメントがミキサー3内へ投入される。
【0024】なお、図1および図3,図4における符号
10は、ホッパー部7の直上に架け渡されて、フィルター
6がホッパー部7内から外れないように固定している外
れ防止チェーンである。また、図3,図4における符号
11は、フィルター6の着脱時などに利用する把手であ
る。さらに、図1における符号13は、ミキサー3が載置
されている重量計測器(ロードセル)12からの情報をデ
ジタル表示するミルク量表示盤である。
【0025】このような構成からなる、本発明のセメン
トミルク製造用プラント1を使用して、セメントミルク
を製造すれば、次に述べるような利点がある。
【0026】即ち、ミキサー3の本体3aとホッパー部7
とを一体化したことにより、ミキサー3で製造したセメ
ントミルクを外部に露出させることなく、搬送用の圧送
ポンプ4へ送ることができる。このセメントミルクが外
部に露出しないことは、セメントミルクのゴミ等の含有
量を少なくすることができると共に、ホッパー部7にお
けるフィルター6へのゴミ等の付着量も少ないものとす
ることができる。
【0027】このようにプラント1では、ゴミ等の付着
量を少なくしてフィルター6の使用時間を長くすること
ができることから、フィルター6からのゴミ等の除去作
業を行う作業員(プラントマン)が、ミキサー本体3aと
ポッパー部7との間に常時待機している必要を無くすこ
とができる。しかも、ミキサー3の本体3aとホッパー部
7とを一体化したことで、セメントミルクの飛散を防止
することができ、作業員や作業現場を清潔に保て作業環
境を良くすることができる。
【0028】また、ホッパー部7と圧送ポンプとを結ぶ
供給管8には、バタフライバルブ9を設けられているの
で、ホッパー部7からのセメントミルクの供給量を自動
的に調節することができる。このことからも、作業員
(プラントマン)が供給量を調節する必要がなく、ミキ
サー本体3aとポッパー部7との間に作業員(プラントマ
ン)が常時待機している必要を無くすことができる。
【0029】さらに、プラント1のサイロ2は、そのセ
メント排出口2a近傍の形状を球面状に形成すると共に、
セメント排出口2aにサイロ2内への凸面状に形成したフ
ィルター5を取付けて構成したことにより、サイロ2内
部にセメントが付着しにくくすることがてきる。そのた
め、サイロ2内の清掃を容易なものとすることができ、
プラント1の運用能率を向上させることができる。
【0030】その他に、本発明のセメントミルク製造用
プラント1によれば、重量計測器(ロードセル)12の使
用により、水やセメントの量をミルク量表示盤13の数値
を設定することにより、ミキサー3内のセメントミルク
量を自動的に計量することができる。そのため、供給す
るセメントミルクの量に時間毎のばらつきをなくすこと
ができる。また、水を供給していないや量を間違える等
のミスをなくすことができ、プラント1の機能を損なう
ことがない。さらに、ミキサー3内への水やセメントの
供給管理を、ミルク量表示盤13のオペレーターによって
行うことができるので、水やセメントの供給作業要員と
して専用の作業員を常駐させる必要がない。
【0031】
【発明の効果】この発明のセメントミルク製造用プラン
トによれば、ミキサーの本体とホッパー部とを一体化し
たことにより、ミキサーで製造したセメントミルクを外
部に露出させることなく搬送用の圧送ポンプへ送ること
ができるので、セメントミルクのゴミ等の含有量が少な
くなり、ホッパー部におけるフィルターへのゴミ等の付
着量も少ないものとすることができる。そのため、フィ
ルターの使用時間を長くすることができて、フィルター
からのゴミ等の除去作業を行う作業員(プラントマン)
が、ミキサー本体とポッパーとの間に常時待機している
必要を無くすることがてきる。
【0032】しかも、ホッパー部と圧送ポンプとを結ぶ
供給管にバタフライバルブを設けたことにより、ホッパ
ー部からのセメントミルクの供給量を自動的に調節する
ことができることからも、作業員(プラントマン)がミ
キサー本体とポッパーとの間に常時待機している必要を
無くすることがてきる。さらに、ミキサー内への水およ
びセメントの供給量管理を、重量計測器(ロードセル)
からの情報を表示するミルク量表示盤のオペレーターが
管理するようにして、ミキサー内への水やセメントの供
給作業のみを管理する専用の作業員(プラントマン)を
常駐させる必要を無くすることができる。
【0033】このように、本発明のセメントミルク製造
用プラントによれば、作業員(プラントマン)が常時待
機している必要を無くすことができるようになり、セメ
ントミルクの供給をスムーズに行えると共に、セメント
ミルクの製造を安価に行うことができる。
【0034】その他に、本発明のプラントでは、サイロ
におけるセメント排出口近傍の形状を球面状に形成する
と共に、セメント排出口にサイロ内への凸面状に形成し
たフィルターを取付けたことにより、サイロ内部にセメ
ントが付着しにくくして、その清掃を容易なものとする
ことができる。そのため、プラント1の運用能率を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のセメントミルク製造用プラントを示
す概略図である。
【図2】図1のA部拡大詳細図である。
【図3】この発明のセメントミルク製造用プラントにお
けるポッパー部を示す概略斜視図である。
【図4】この発明のセメントミルク製造用プラントにお
けるポッパー部の別態様示す概略斜視図である。
【図5】(a) はこの発明のセメントミルク製造用プラン
トにおけるポッパー部のフィルターを示す概略斜視図
で、(b) は(a) のB−B線断面図である。
【図6】(a) はこの発明のセメントミルク製造用プラン
トにおけるポッパー部のフィルターの別態様を示す概略
斜視図で、(b) は(a) のC−C線断面図である。
【図7】従来のセメントミルク製造用プラントを示す概
略図である。
【符号の説明】
1…セメントミルク製造用プラント、2…サイロ、2a…
セメント排出口、3…ミキサー、3a…ミキサー本体、3b
…セメントミルク排出部、4…圧送ポンプ、5…フィル
ター、6…フィルター、6a…枠部、6b…網部、6c…突出
部、7…ホッパー部、8…供給管、9…バタフライバル
ブ、10……外れ防止チェーン、11…把手、12…重量計測
器(ロードセル)、13…ミルク量表示盤。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントを貯蔵するサイロと、このサイ
    ロからのセメントに水を加えて攪拌することでセメント
    ミルクを製造するミキサーと、このミキサーからのセメ
    ントミルクをその使用装置へ搬送する圧送ポンプとを備
    えるセメントミルク製造用プラントであり、 前記サイロは、その下部におけるセメント排出口近傍の
    内部形状が、角部の無い球面状に形成されていると共
    に、そのセメント排出口にサイロ内への凸面状に形成さ
    れているフィルターが取付けられてなり、 前記ミキサーは、そのミキサー本体における下端のセメ
    ントミルク排出部に、着脱自在なフィルターを有するホ
    ッパー部が取付けられてなる、ホッパー一体型としてな
    ると共に、このミキサーは重量計測器(ロードセル)上
    に載置されており、 前記ミキサーのホッパー部とセメントミルク搬送用の圧
    送ポンプとを直接結ぶ供給管には、バタフライバルブが
    設けられていることを特徴とするセメントミルク製造用
    プラント。
  2. 【請求項2】 ミキサーのホッパー部に内蔵されている
    着脱自在なフィルターは、ミキサーの上部開口の周囲に
    密着する枠部およびこの枠部に取付けられている網部か
    らなる晴天用と、前記網部の中央部にミキサー本体内へ
    突出している突出部を有する雨天用とが用意されてお
    り、天候によって適宜選択して取付けられることを特徴
    とする請求項1記載のセメントミルク製造用プラント。
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