JPH08280630A - 閉眼式眼圧測定方法および装置 - Google Patents

閉眼式眼圧測定方法および装置

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JPH08280630A
JPH08280630A JP7083688A JP8368895A JPH08280630A JP H08280630 A JPH08280630 A JP H08280630A JP 7083688 A JP7083688 A JP 7083688A JP 8368895 A JP8368895 A JP 8368895A JP H08280630 A JPH08280630 A JP H08280630A
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JP7083688A
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Hiroki Matsui
宏樹 松井
Muneharu Ishikawa
宗▲晴▼ 石川
Koji Obayashi
康二 大林
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Kowa Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
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Publication date
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/16Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for measuring intraocular pressure, e.g. tonometers

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 閉眼状態のまぶたの上から絶対的な眼圧を正
確に測定することが可能な閉眼式眼圧測定方法および装
置を提供する。 【構成】 閉眼状態においてまぶたの上から眼球8を押
圧する圧入部材1が眼球に向けて駆動される。眼球への
押圧力Fが荷重センサにより測定される。圧入過程にお
いて押圧力は増加するが、眼球の圧平面積が圧入部材の
断面積に等しくなる圧平点(b、b’)に達する前から
増加率が減少し、圧平点に到達後は変化しなくなる。こ
のような押圧力の変化には、特異点ないし特徴点が現れ
る。この特異点での押圧力は、角膜の圧平面積が圧入部
材の断面積に等しくなったときの押圧力に対応するの
で、その押圧力を圧入部材の断面積で割ることにより眼
圧の絶対測定が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は閉眼式眼圧測定方法およ
び装置、更に詳細には、閉じた被検眼の眼球に圧入部材
を押圧しその押圧力に基づき眼圧を定める閉眼式眼圧測
定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まぶたを閉じた閉眼状態において眼圧を
測定する従来の方法では、まぶたを介して圧入部材を眼
球に圧入させ、その圧入力に伴う圧入量の増加の関係か
ら眼圧を算出していた。この方法の利点は、感染症の危
険が極めて少ないことであるが、欠点は圧入力と圧入量
の関係がまぶたの固さや角膜の固さに依存し、個人差を
補正しなければならないことである。
【0003】また、裸眼を圧入部材で直接押圧し、圧入
部材の先端の面積の全面が丁度角膜に接触する状態での
押圧力の測定から眼圧を決定する圧平式眼圧計が提案さ
れている。このような眼圧計では、角膜の圧平状態を細
隙灯顕微鏡による観察で確認でき、圧入部材で決まる圧
平面積に設定することができる。したがって、その圧平
面積での押圧力を測定すれば、眼圧の絶対値が圧力の力
学的定義に基づいて直接的に測定できる。しかし、この
種の装置では、麻酔が必要なことと、圧入部材の接触に
よる感染の可能性がある、という欠点がある。
【0004】さらに、角膜に空気を噴射して眼圧を測定
する非接触型眼圧計では、空気を角膜頂点上に噴射し、
角膜の変形度が一定の値になったことを光学的に検知
し、そのときの空気の噴射圧や空気の噴射時間から眼圧
を算出している。このような非接触型眼圧計は、角膜に
対して非接触であるため、感染症や角膜損傷が生じる心
配がないという長所があるが、空気圧による押圧状態は
完全には検出できないため、測定が相対的であること、
被検者が噴射圧を受けて不快感をもつようになる、とい
う欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の欠点を除去するためになされたもので、閉眼状態
のまぶたの上から絶対的な眼圧を正確に測定することが
可能な閉眼式眼圧測定方法および装置を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために、まぶたを介して圧入部材を眼球へ
圧入させ、圧入部材の圧入にともなう眼球への押圧力を
測定することにより眼圧を測定する閉眼式眼圧測定方法
において、前記圧入部材の圧入にともなう眼球への押圧
力の変化を検出し、検出された押圧力の変化の特異点を
求め、この特異点での押圧力に基づき眼圧を定める構成
を採用した。
【0007】また、本発明では、まぶたを介して被検眼
の眼球を押圧する圧入部材と、前記圧入部材を駆動し圧
入部材を眼球へ圧入させる駆動手段と、前記圧入部材の
圧入にともなう眼球への押圧力を測定する手段とを有
し、前記測定された押圧力の変化から眼球の圧平断面積
が圧入部材の断面積に等しくなったことを検知してこの
ときの押圧力に基づき眼圧を定める構成も採用してい
る。
【0008】
【作用】このような構成では、閉眼状態においてまぶた
の上から眼球ないし角膜を押圧するための圧入部材が駆
動手段により被検眼の眼球に向けて駆動される。眼球へ
の押圧力が、例えば荷重センサにより測定される。圧入
部材の眼球への圧入過程において押圧力は増加するが、
眼球ないし角膜の圧平面積が圧入部材の断面積に等しく
なる圧平点に達する前から増加率が減少し、圧平点に到
達後は、さらに圧入部材を圧入しても変化しなくなる。
従って、圧入部材の眼球への圧入過程において発生する
押圧力の変化には、特異点ないし特徴点が現れる。角膜
の圧平面積が圧入部材の断面積にほぼ等しくなる圧平点
を押圧力の変化の特異点から求め、この特異点での押圧
力から眼圧を求めるようにする。この特異点での押圧力
は、角膜の圧平面積が圧入部材の断面積に等しくなった
ときの押圧力にほぼ対応するので、その押圧力を圧入部
材の断面積で割ることにより眼圧の絶対測定が可能にな
る。
【0009】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0010】まず、図1には本発明を実現するための具
体的な装置の第1の実施例が図示されている。図1にお
いて、符号1で示すものは、まぶたを介して被検眼の眼
球8ないしその角膜を押圧する円筒状の例えばプラスチ
ックでできた圧入部材であり、この圧入部材1は、圧入
部材が眼球に圧入されたとき眼球からの押圧力を測定す
る荷重センサ2に機械的に固定されている。圧入部材1
の先端1aは、図2に示されているように、対象となる
眼球8の角膜8aの曲率半径よりやや大きい曲率半径を
もった球面状の凹面に加工されている。さらに、圧入部
材1の中には被検眼を固視させるための光源3が内蔵さ
れていて、光源3からの光線は圧入部材の中心軸上に開
けられた穴1bから被検眼の眼球8に入射する。
【0011】圧入部材が固定されている荷重センサ2
は、直動ステージ4に固定されている。この直動ステー
ジ4は、回転カム運動またはマイクロメータ駆動等を可
能にする駆動系5により往復運動ができるように構成さ
れており、それにより荷重センサ2並びにこれに固定さ
れている圧入部材1は、眼球の中心軸に沿って往復移動
される。さらに、直動ステージ4はその駆動系5ととも
に粗動ステージ6上に固定されており、この粗動ステー
ジ6は、駆動系5と同様な駆動系7によって被検眼に対
して前後に往復移動できるように構成されている。な
お、上述の直動ステージ4の代わりに板バネ等で支持し
た直動機構を用いることもできる。
【0012】さらに、粗動ステージ6上には、円筒状の
外筒10が取り付けられており、この外筒10の中心に
形成された穴に圧入部材1が進入する。また、この外筒
10内にはばね12により眼球に向けて付勢された眼窩
縁当接部材11が摺動自在に取り付けられている。
【0013】直動ステージ4が被検眼に対して往復運動
をし、圧入部材1がまぶた9を介して眼球8の角膜8a
を押圧したことによる荷重センサ2からの信号は、図3
に示されているように、増幅器20で増幅され、A/D
変換器21によってデジタル信号に変換された後、コン
ピュータ22に読み込まれ、解析され、その眼圧値が表
示器23に表示される。また、コンピュータ22には、
測定開始ボタン26からの信号が入力される。コンピュ
ータ22は、駆動系コントローラ24を介して直動ステ
ージ駆動系5を駆動し、直動ステージ4の往復運動のス
トロークや周期を制御し、さらに駆動系コントローラ2
5を介して粗動ステージ駆動系7を駆動して粗動ステー
ジ6の往復運動のストロークや周期を制御する。また、
コンピュータ22は光源3の点灯を制御する信号を光源
に送る。
【0014】このような構成の眼圧測定装置において、
被検者を閉眼状態にし、測定開始のためのボタン26が
押されると、外筒10、圧入部材1並びに荷重センサ2
とを乗せた直動ステージ4は、コンピュータ22からの
信号によりコントローラ25ならびに駆動系7を介して
粗動ステージ6によって被検眼に対して前進していく。
この前進により眼窩縁当接部材11が被検眼のまぶた9
に接触し、その反発力により眼窩縁当接部材11がばね
12の付勢力に抗して所定量外筒10内に退却すると、
コンピュータ22は粗動ステージ6の駆動を停止し、今
度はコントローラ24並びに駆動系5を介して直動ステ
ージ4を眼球に向けて前進させる。この直動ステージ4
による圧入部材1と荷重センサ2の移動により圧入部材
1が被検眼のまぶた9に接触し、圧入部材1の眼球への
圧入が開始される。この圧入過程で圧入部材1のまぶた
への押圧力は圧入部材1の変位とともに変化する。荷重
センサ2によって測定されたまぶたへの押圧力の変化か
ら以下に説明するように眼圧を求めることができる。
【0015】その原理を図4〜図7を参照して説明す
る。裸眼の状態において、圧入部材1が眼球の角膜を押
圧していく過程は図4の上段で図示されているように、
(a)、(b)、(c)という状態を経ていく。このと
き角膜を押圧する押圧力Fは、図5の実線Lに示したよ
うに、圧入開始からの時間に従ってa→b→cのように
変化する。(b)が圧入部材1が角膜に接触しきる状態
(以下、圧平点という)を示しており、その前(a)と
その後(c)とでは、圧入部材1の圧入開始からの押圧
力Fの変化は図5に示したように異っている。したがっ
て、押圧力Fの時間に対する微分値を求めれば、圧入部
材1が角膜に接触しきる前と後とでは、その微分値は異
ったものになる。この圧平点での押圧力、すなわち圧入
部材1が角膜に接触しきったところでの押圧力を測定
し、これを圧平面積で割れば、眼圧を求めることができ
る。
【0016】図4(a’)、(b’)、(c’)に示す
ように、圧入部材1と眼球8の角膜の間にまぶた9が存
在する場合においても、圧入部材1が押す力と角膜が受
ける力は同じである。ただし、まぶたが存在する場合に
は、まぶたの変形がともなうので、図5の実線L’の
a’、b’、c’で示されているように、眼圧を測定す
るべき圧平点b’に達するまでの時間ないし圧入部材1
の変位量が大きくなる。しかし、眼圧を測定するべき圧
平点b’を前述した方法により、圧入部材1の圧入過程
における押圧力の変化から知ることができれば、圧入部
材1が押す力と角膜の圧平面積から眼圧を求めることが
できる。
【0017】被検眼のモデルとして豚眼の裸眼を用いた
とき並びにまぶたを介したときの、圧入部材1の圧入開
始からの時間tと荷重センサ2から求められる押圧力F
の関係を図6に示す。
【0018】圧入部材1の先端は、角膜の曲率半径より
やや大きい凹面であり、裸眼状態では、図6(a)のグ
ラフに示されているように、圧入部材の圧入過程におけ
る押圧力の変化は圧入部材1の先端が平坦なときよりも
急激になる。これは、圧入部材1の先端が凹面状である
ために、圧入部材1の先端が角膜に接触していくとき、
先端が平面の場合より少ない変位で接触面積を大きくで
きる、すなわち、少ない変位で力の変化を大きくできる
からである。
【0019】このときの荷重センサ2から求められる押
圧力を、時間で微分したときの微分値は、図6の(M)
のグラフのように表される。微分値は、眼球ないし角膜
の圧平面積が圧入部材の断面積に等しくなる圧平点bに
達する前から減少し、圧平点に到達後は、さらに圧入部
材を圧入してももはや変化しなくなる。従って、圧入部
材の眼球への圧入過程において発生する押圧力の変化に
は、特異点ないし特徴点が現れる。この特異点は、微分
値が減少する線にならう直線Aと微分値が一定となると
きの直線Bの交点Cにほぼ対応する。このC点において
角膜の圧平面積と圧入部材の断面積がほぼ等しくなるの
で、点C、すなわち圧平点bの押圧力Fbを求め、これ
を圧入部材の断面積で割り算すれば眼圧を求めることが
できる。
【0020】まぶたが存在する場合には、まぶたを変形
させるために圧入部材1が圧平点に達するまでの時間が
長くなるので、図6の(M’)のグラフに示されている
ように、図6の(M)で示されている裸眼の場合に比較
して、圧入部材がまぶたに接触してから眼圧を求めるべ
き圧平点bに達するまでの時間が長くなる。しかし、こ
の場合にも、押圧力の変化には特徴的な箇所、すなわち
特異点が現れ、この特異点は、裸眼の場合と同様に、
(M’)の微分値が減少する線にならう直線A’と微分
値が一定となるときの直線Bの交点Cにほぼ対応する。
従って、この特異点Cでの押圧力を求めることにより同
様に眼圧を求めることができる。
【0021】このような解析手法により求めた眼圧と、
豚眼に設定した眼圧との関係を図7に示す。図7(A)
は裸眼の場合であり、図7(B)はまぶたを介した場合
である。裸眼の場合もまぶたが存在している場合も、設
定した眼圧と測定された眼圧が、よく一致していること
が理解できる。
【0022】なお、人間の眼に対しては任意に眼圧を設
定することができないことから広い眼圧範囲での特異点
検出の可能性を検証するため、眼球の大きさが近い(約
1.5倍)豚眼を用いた実験を行なった。正常眼圧の人
眼に対しても同様の特異点が見い出せたことから、本発
明の人眼測定への適用が保証される。
【0023】なお、上述の押圧力の微分値を求めると
き、押圧力の時間に対する微分値を求めているが、圧入
部材の変位xに対する微分値を求めるようにしてもよ
い。
【0024】本発明を実現するための第2の実施例が図
8、図9に図示されている。同図において、上述した第
1の実施例と同一部分には同一の符号を付し、その詳細
な説明は省略する。
【0025】図8において、まぶたを介して角膜を押圧
する圧入部材1は、押圧力を測定する荷重センサ2に機
械的に固定されており、圧入部材1の先端は、最初の実
施例(図2)と同様に、対象となる眼球8の角膜の曲率
半径に近い曲率で僅か大きい曲率半径をもった球面状の
凹面に加工されている。さらに、圧入部材1の中には被
検眼を固視させるためのLEDで構成された光源3が内
蔵されていて、光源3の光は圧入部材の中心軸上に開け
られた穴から被検眼に照射される。圧入部材が固定され
ている荷重センサ2は、荷重センサ2を往復運動させる
ためのX軸ステージ30上に固定されている。X軸ステ
ージ30の往復運動は、X軸ステージ30を取り付けた
ボールネジ機構をモーター31で駆動することにより実
現している。
【0026】さらに、X軸ステージ30およびモーター
31はステージ32上に固定されている。ステージ32
は、モーター33とモーター34によって、被検眼に対
して前後左右(X軸、Y軸方向)に動くように構成され
ている。各モーター31、33、34は図9に示したよ
うに、各駆動系コントローラ35、36、37を介して
それぞれ駆動される。
【0027】また、図8に示したように、被検眼の状態
は対物レンズ40、41を介してCCDカメラ42で撮
影され、図示されてはいないがCRT上に映し出される
ように構成されている。さらに、眼球8の角膜に光源3
からの光を照射し、対物レンズ40、41を介してCR
T上に映し出される角膜からの反射光の像と基準を一致
させることにより、角膜頂点と圧入部材1の中心軸が一
致したことを確認できる機構を備えることで、被検眼に
対する装置の位置合わせ、すなわちアライメント調整を
行うことができるように構成されている。
【0028】X軸ステージ30が被検眼に対して往復運
動をし、圧入部材1がまぶたを介して眼球8の角膜を押
圧したことによる荷重センサ2からの信号は、図9に示
されているように、増幅器20で増幅され、A/D変換
器21によってデジタル信号に変換された後、コンピュ
ーター22に読み込まれ、解析され、眼圧値が示され
る。また、X軸ステージ30の往復運動のストロークや
周期はコンピューター22によって制御され、モーター
31、33、34は、それぞれの駆動系コントローラー
35、36、37にコンピューター22からの制御信号
が送られたときに回転するようになっている。さらに、
コンピュータ22には、ジョイスティック38が接続さ
れ、これを操作することによりX軸ステージ30のX、
Y軸方向の移動等各種の操作を開始できるように構成さ
れている。
【0029】まず、眼圧測定の前に、角膜頂点と圧入部
材1の位置関係の調整すなわちアライメント調整が行な
われる。これは、開眼状態で行なわれる。アライメント
に際しては、モーター33、34を駆動することにより
装置全体を被検眼に対してX、Y軸方向に移動させる。
このとき、眼球の角膜に光源3からの光を照射し、CR
T上に映し出される角膜からの反射光の像と基準を一致
させることにより、角膜頂点と圧入部材の中心軸が一致
したことを確認することによりアライメント調整が行な
われる。ここで、角膜に光を照射し、角膜頂点の位置を
検出する方法および装置は公知例を用いて実現すること
ができる。
【0030】圧入部材1の中にLEDなどの光源3を挿
入し、圧入部材の中心軸に開けた穴からその光を被検眼
に照射できるような構造とすることで、上記アライメン
ト調整時圧入部材1の中心軸上に被検眼の固視を誘導す
ることができる。また、開眼状態でのアライメント時に
は光源3の輝度を小さく設定し、閉眼状態での眼圧測定
時には光源3の輝度を大きくすれば、被検者に対して、
アライメント時のまぶしさや、眼圧測定時の固視灯の見
にくさは解消できる。これは、図10に示されているよ
うに、眼圧測定時のステータス信号をトランジスタTR
1に送り、光源(LED)3に流す電流値を変化させる
ことによって実現できる。また、光源3は眼圧測定中に
被検眼の固視のために定常的に点灯しておく方法も考え
られるが、図10におけるトランジスタTR2を制御
し、間欠的に点灯させるほうが被検者の注意力を得られ
やすく、固視させやすい。
【0031】また、図10に点線で示すように、まばた
き検出機構(例えば、特開昭58ー75528号公報、
特開昭62ー236530号公報等に記載の公知の機
構)からの信号をトランジスタTR1に送り、まぶたが
閉じたときには光源3に流れる電流を大きくし、光源の
輝度を増大させるようにしてもよい。
【0032】開眼状態でのアライメント調整が行なわれ
た後、閉眼した被検眼に対して測定を開始する。被検者
を閉眼状態にした後、測定開始のためのジョイスティッ
ク38のボタンが押されると、圧入部材1、荷重センサ
2並びにX軸ステージ30は、モーター33とステージ
32によって被検眼に対して前進していく。圧入部材1
が被検眼のまぶたに接触し、まぶたからの反発力があら
かじめ決められた値以上になると、モーター33による
ステージ32の前進は止まり、被検眼に対してX軸ステ
ージ30による圧入部材1と荷重センサ2の前進移動が
始まる。X軸ステージ30による圧入部材1の前進にと
もない、圧入部材1のまぶたへの押圧力は圧入部材1の
変位とともに変化する。まぶたへの押圧力は荷重センサ
2によって測定できるので、第1の実施例に関連して説
明したように、圧入部材1の圧入過程における押圧力の
変化から眼圧を求めることができる。
【0033】なお、圧入部材1の往復運動はX軸ステー
ジ30によるものだけではなく、カム機構または板バネ
に支持されたソレノイドと磁石との組み合わせにより実
現できることは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ま
ぶたの上から眼圧を測定することが可能になるので、角
膜損傷を引き起こす心配がなく、また、非接触型眼圧計
に特有な噴射空気による不快感もなくなる。さらに、麻
酔薬や蛍光剤を点眼する必要もないので、検査時間も短
時間で済ませることができるという効果がある。
【0035】また、本発明によれば、圧入部材の眼球へ
の押圧力の変化から角膜の圧平面積が圧入部材の断面積
に等しくなったことを検知し、眼圧を圧入部材の押圧力
と断面積から求めるので、個人差による補正を行なうこ
となく、正確な眼圧値を求めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第1の実施例の構成を示す構成図
である。
【図2】図1の圧入部材の形状を詳細に示した平面図で
ある。
【図3】第1の実施例装置の信号処理系のブロック図で
ある。
【図4】圧入部材の圧入過程での眼球の変形を示した説
明図である。
【図5】圧入部材の圧入開始からの押圧力の変化を示し
た線図である。
【図6】圧入部材の圧入開始からの押圧力の変化ならび
にその微分値を示した線図である。
【図7】豚眼に対する設定眼圧と測定眼圧のデータを示
す線図である。
【図8】本発明装置の第2の実施例の構成を示す構成図
である。
【図9】第2の実施例装置の信号処理系のブロック図で
ある。
【図10】圧入部材に挿入される光源の輝度を制御する
回路図である。
【符号の説明】
1 圧入部材 2 荷重センサ 3 光源 8 眼球

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 まぶたを介して圧入部材を眼球へ圧入さ
    せ、圧入部材の圧入にともなう眼球への押圧力を測定す
    ることにより眼圧を測定する閉眼式眼圧測定方法におい
    て、 前記圧入部材の圧入にともなう眼球への押圧力の変化を
    検出し、 検出された押圧力の変化の特異点を求め、 この特異点での押圧力に基づき眼圧を定めることを特徴
    とする閉眼式眼圧測定方法。
  2. 【請求項2】 前記圧入部材の圧入にともない増加する
    押圧力が圧入部材による眼球の圧平後に減少するとき、
    この減少にならう直線と減少が停止したときにならう直
    線が交差する点を特異点とすることを特徴とする請求項
    1に記載の閉眼式眼圧測定方法。
  3. 【請求項3】 前記押圧力の変化を時間に対する押圧力
    の微分値として求めることを特徴とする請求項1または
    2に記載の閉眼式眼圧測定方法。
  4. 【請求項4】 まぶたを介して被検眼の眼球を押圧する
    圧入部材と、 前記圧入部材を駆動し圧入部材を眼球へ圧入させる駆動
    手段と、 前記圧入部材の圧入にともなう眼球への押圧力を測定す
    る手段とを有し、 前記測定された押圧力の変化から眼球の圧平断面積が圧
    入部材の断面積に等しくなったことを検知してこのとき
    の押圧力に基づき眼圧を定めることを特徴とする閉眼式
    眼圧測定装置。
  5. 【請求項5】 前記押圧力の変化を時間に対する押圧力
    の微分値として求めることを特徴とする請求項4に記載
    の閉眼式眼圧測定装置。
  6. 【請求項6】 前記圧入部材の先端が、角膜の曲率半径
    より大きい曲率半径で凹面になっていることを特徴とす
    る請求項4または5に記載の閉眼式眼圧測定装置。
  7. 【請求項7】 被検眼を固視させるための光源が設けら
    れることを特徴とする請求項4から6までのいずれか1
    項に記載の閉眼式眼圧測定装置。
  8. 【請求項8】 前記光源が圧入部材の中に挿入されてい
    ることを特徴とする請求項7に記載の閉眼式眼圧測定装
    置。
  9. 【請求項9】 まぶたが閉じたかを判別する判別手段を
    設け、この判別手段の信号に従って前記光源の輝度を変
    化させることを特徴とする請求項7または8に記載の閉
    眼式眼圧測定装置。
  10. 【請求項10】 前記光源が間欠的に点灯することを特
    徴とする請求項7から9までのいずれか1項に記載の閉
    眼式眼圧測定装置。
  11. 【請求項11】 被検眼の眼窩縁に当接する当接部材に
    より装置の固定と被検眼に対するアライメントを行なう
    ことを特徴とする請求項4から10までのいずれか1項
    に記載の閉眼式眼圧測定装置。
  12. 【請求項12】 前記光源からの光の輝度が、被検眼の
    開眼状態におけるアライメント時と、まぶたを閉じた閉
    眼状態での眼圧測定時では異なることを特徴とする請求
    項7から11までのいずれか1項に記載の閉眼式眼圧測
    定装置。
  13. 【請求項13】 前記圧入部材を眼球の光軸と同軸に位
    置させる位置合わせ機構が設けられることを特徴とする
    請求項4から12までのいずれか1項に記載の閉眼式眼
    圧測定装置。
  14. 【請求項14】 まぶたから前記当接部材あるいは圧入
    部材に所定の反発力が得られたとき前記駆動手段による
    圧入部材の圧入が開始されることを特徴とする請求項1
    1から13までのいずれか1項に記載の閉眼式眼圧測定
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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