JPH0828058A - 養生屋根付建屋 - Google Patents

養生屋根付建屋

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JPH0828058A
JPH0828058A JP16382994A JP16382994A JPH0828058A JP H0828058 A JPH0828058 A JP H0828058A JP 16382994 A JP16382994 A JP 16382994A JP 16382994 A JP16382994 A JP 16382994A JP H0828058 A JPH0828058 A JP H0828058A
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Toyoichi Sato
豊一 佐藤
Hirohisa Sato
博尚 佐藤
Tomiichi Abe
富一 阿部
Masaaki Takayama
政昭 高山
Shinobu Yamanouchi
忍 山之内
Yasuhiro Abe
靖弘 阿部
Masabumi Terasawa
正文 寺沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原子力発電所,ホール等のように大空間を有
し所定の設置物を搬入する養生屋根付建屋において、屋
根鉄骨を軽量化すると共に天候に左右されることなく開
閉することにある。 【構成】 原子炉格納容器を設置する大空間とこの周囲
に位置する付設空間と付設空間の両側部と一端部に連設
する荷取ヤードとを有する建築中の原子炉建屋と、この
原子炉建屋に取り付けられ原子炉格納容器への原子炉,
その周辺の機器及び構造物等の搬入時に移動して大空間
上を開放する養生屋根とからなり、前記養生屋根は、大
空間と一部の付設空間上を覆う一対の可動式の上部屋根
と、残りの付設空間上を覆う可動式の下部屋根とで構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電所,ホール
等のように大空間を有し所定の設置物を搬入する養生屋
根付建屋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート建造物を建設するに
当たり、防風、防雪、防寒、防暑等のの目的で建築中の
建造物に天候に左右されない全天候型仮設屋根を設けて
いる(特公昭47−6714号公報、特公平2−626
67号公報、特公平2−26030号公報、特開平5−
125840号公報等参照)。
【0003】特に、原子力発電所の建築においては、原
子炉建屋,タービン建屋等のように、大掛かりな工事を
長期に亘って行うため、例えば北海道,東北地方,北陸
地方等のように冬期に積雪がある地域においては、屋外
工事では作業効率を低下させるため、天候に左右されな
い全天候型仮設屋根を設けている。
【0004】図11は特公平2−26030号公報に記
載された原子力発電所の建築方法を説明する図である。
図11において、1は掘り下げた岩盤である。この岩盤
1には、原子炉建屋2を構成する基礎3及び鉄骨外枠4
が構築されている。
【0005】基礎3のほぼ中央部には原子炉格納容器5
が設置されている。この原子炉格納容器5の上方に位置
する鉄骨外枠4の天井には養生ドーム6が着脱自在に展
設されている。鉄骨外枠4の外側には、タワークレーン
7が設置されている。
【0006】この原子力発電所の建築方法によれば、建
築中の原子炉建屋2には天井に養生ドーム6が展設され
ているので、天候に左右されることなく工事を遂行し構
造物を養生することができる。
【0007】そして、基礎3の完了後、養生ドーム6を
開蓋して鉄骨外枠4の外側に設置されているタワークレ
ーン7によって原子炉格納容器4に圧力容器等を搬入し
て構築する。
【0008】このように、この原子力発電所の建築方法
によれば、風雪を遮断することができる。図12は特公
平2−62667号公報に記載された仮設構造物を原子
炉格納容器の建設工事に利用した状態を示す概略図であ
る。
【0009】図12において、10は鉄骨枠体である。
この鉄骨枠体10の上部には二重空気膜構造屋根11が
設置されている。二重空気膜構造屋根11は、ブラケッ
ト12を介して鉄骨枠体10の上部に取り付けられてい
る。
【0010】又、二重空気膜構造屋根11は、各ブラケ
ット12にワイヤ13を取り付けると共に各ワイヤ13
を二重空気膜構造屋根11の中央部上で吊り上げ用治具
14に結び付け、この吊り上げ用治具14をクレーン1
5により吊り上げることができる。
【0011】この二重空気膜構造屋根11の取付,取外
作業は、工事の開始時、終了時ばかりでなく、工事中に
おける建築設備、資材の搬入時等頻繁に行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】処が、図11に示す原
子力発電所の建築方法では、養生ドーム6を開蓋して鉄
骨外枠4の外側に設置されているタワークレーン7によ
って原子炉格納容器4に圧力容器等を搬入するので、養
生ドーム6の操作に大型のクレーンが必要となり、屋根
鉄骨が重量化すると共にコストアップとなる。
【0013】又、この大型のクレーンの設置,撤去に伴
う作業が必要となり、コストアップとなる。一方、図1
2に示す仮設構造物では、天井の開閉の度にクレーン1
5を操作して二重空気膜構造屋根11を取付,取外作業
を行うため、大型のクレーンが必要となり、コストアッ
プとなる。
【0014】天井の開蓋時にはクレーン15で二重空気
膜構造屋根11を吊り上げておくので、強風時の作業が
困難となる。クレーン15で二重空気膜構造屋根11を
吊り上げ、吊り下げするので、開閉時の安全性に問題が
ある。
【0015】更に、上述した従来の構造物においては、
原子炉格納容器を格納する大空間の天井部を覆う屋根部
材と付設空間の天井部を覆う屋根部材とが夫々設けられ
ているので、屋根部材が重量化する虞があった。
【0016】本発明は斯かる従来の問題点を解決するた
めになされたもので、その目的は、屋根鉄骨を軽量化す
ると共に天候に左右されることなく開閉することができ
る養生屋根付建屋を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、大型
設置物を設置する大空間とこれに隣接する付設空間とを
有する建築中の建屋と、この建物に取り付けられ大空間
内への設置物搬入時に移動して大空間上を開放する養生
屋根とからなり、前記養生屋根は、大空間上を覆う一対
の可動式の上部屋根と、付設空間上を覆う可動式の下部
屋根とで構成されているものである。
【0018】請求項2の発明は、原子炉格納容器を設置
する大空間とこの周囲に位置する付設空間と付設空間の
両側部と一端部に連設する荷取ヤードとを有する建築中
の原子炉建屋と、この原子炉建屋に取り付けられ原子炉
格納容器への原子炉,その周辺の機器及び構造物等の搬
入時に移動して大空間上を開放する養生屋根とからな
り、前記養生屋根は、大空間と一部の付設空間上を覆う
一対の可動式の上部屋根と、残りの付設空間上を覆う可
動式の下部屋根とで構成されているものである。
【0019】請求項3の発明は、タービン,発電機,復
水器等を設置する大空間とこの周囲に位置する付設空間
と付設空間の両側部と一端部に連設する荷取ヤードとを
有する建築中のタービン建屋と、このタービン建屋に取
り付けられタービン,発電機,復水器等の搬入時に移動
して大空間上を開放する養生屋根とからなり、前記養生
屋根は、大空間と一部の付設空間上を覆う一対の可動式
の上部屋根と、残りの付設空間上を覆う可動式の下部屋
根とで構成されているものである。
【0020】請求項4の発明は、上部屋根と下部屋根
は、建物に設けたレール上を走行する車を有するもので
ある。請求項5の発明は、上部屋根は、アーチ形をな
し、本設鉄骨の梁に設けたレール上を走行する車と、荷
取ヤード間に設けたレールに沿って走行する車とを有す
るものである。
【0021】請求項6の発明は、下部屋根は、トラス形
をなし、本設鉄骨に設けたクレーンガータ上に設置した
レール上を走行する車を有するものである。請求項7の
発明は、上部屋根は、付設空間の両側部に連設する荷取
ヤードとほぼ同じ幅を有する第一上部屋根と、付設空間
とこの付設空間の一端部に連設する荷取ヤードとほぼ同
じ幅を有する第二上部屋根とで構成されているものであ
る。
【0022】請求項8の発明は、下部屋根は、付設空間
の両側部に連設する荷取ヤードとほぼ同じ幅を有する第
一下部屋根と、付設空間より広い幅を有する第二下部屋
根とで構成されているものである。
【0023】請求項9の発明は、上部屋根と下部屋根に
設けたレール上を走行する車は、モータにより駆動され
るものである。
【0024】
【作用】請求項1の発明においては、一対の可動式の上
部屋根を移動させて下部屋根と重ねることによって大空
間の天井を開放することができる。又、下部屋根が大空
間上に重なる場合には、下部屋根の天井を開放すること
ができる。
【0025】これによって、建築中の建屋の天井側から
大型設置物を大空間内及び付設空間へ搬入することがで
きる。又、常時は建築中の建屋の天井側を養生屋根が覆
っているので、大空間とこれに隣接する付設空間におけ
る作業が天候に左右することなく行われる。
【0026】請求項2の発明においては、一対の可動式
の上部屋根を移動させて下部屋根と重ねることによって
原子炉,その周辺の機器及び構造物等を格納する原子炉
格納容器を設置する大空間の天井を開放することができ
る。又、下部屋根が大空間上に重なる場合には、付設空
間の天井を開放することができる。
【0027】これによって、建築中の原子炉建屋の天井
側から原子炉,その周辺の機器及び構造物等を大空間内
の原子炉格納容器及び付設空間へ搬入することができ
る。又、常時は建築中の原子炉建屋の天井側を養生屋根
が覆っているので、大空間とこれに隣接する付設空間に
おける作業が天候に左右することなく行われる。
【0028】請求項3の発明においては、一対の可動式
の上部屋根を移動させて下部屋根と重ねることによって
タービン,発電機,復水器等を設置する大空間の天井を
開放することができる。又、下部屋根が大空間上に重な
る場合には、下部屋根も上部屋根と共に荷取ヤード側へ
移動させる。
【0029】これによって、建築中のタービン建屋の天
井側からタービン,発電機,復水器等を大空間内の所定
位置へ搬入することができる。又、常時は建築中のター
ビン建屋の天井側を養生屋根が覆っているので、大空間
とこれに隣接する付設空間における作業が天候に左右す
ることなく行われる。
【0030】請求項4乃至9の発明においては、上部屋
根と下部屋根は、建物に設けたレール上を車を介して走
行し、上部屋根は下部屋根の上部を所定の距離を隔てて
重なることができる。又、下部屋根が大空間上に重なる
場合には、下部屋根も上部屋根と共に荷取ヤード側へ移
動させる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。図1乃至図7は請求項2に係る養生屋根付建
屋の一実施例を示す。
【0032】図において、20は建築中の原子炉建屋で
ある。原子炉建屋20は、図1,図3及び図4に示すよ
うに、原子炉,その周辺の機器及び構造物等を格納する
原子炉格納容器24を設置する大空間21と、この大空
間21を囲繞し制御装置,機器類等を収容する付設空間
22と、付設空間22の両側部と一端部に連設し建築作
業中に必要とする機材,資材等を搬入,搬出を行うため
の荷取ヤード23とを有する。
【0033】この原子炉建屋20の天井側には、図1乃
至図3,図5乃至図7に示すように、可動自在な養生屋
根30が取り付けられている。この可動自在な養生屋根
30は、図2及び図3,図6乃至図10に示すように、
大空間21と一部の付設空間22上を覆う可動式の第一
上部屋根31,第二上部屋根32と、残りの付設空間2
2上を覆う可動式の第一下部屋根33,第二下部屋根3
4とで構成されている。
【0034】可動式の第一上部屋根31,第二上部屋根
32は、図5に示すように、アーチ形をなし、シートが
張り付けられている。可動式の第一上部屋根31は、付
設空間22の両側部に連設する荷取ヤード23とほぼ同
じ幅を有する。可動式の第二上部屋根32は、付設空間
22とこの付設空間22の一端部に連設する荷取ヤード
23とほぼ同じ幅を有する。
【0035】そして、両側部に多数の走行する車36,
37を有する。車36は、付設空間22を構成する本設
鉄骨40の梁41に設けたレール42上を走行する。こ
の車36はそれぞれにモータを備えており、遠隔操作さ
れる。
【0036】車37は、長手方向に対向する各荷取ヤー
ド23の固定式屋根(キーストンプレート)43に設け
た支柱44に固定したレール45に沿って走行する。こ
の車37は上部屋根31,32が安定走行できるように
車36とほぼ90°の角度を以て配置されている。
【0037】尚、支柱44は仮設鉄骨47上に取り付け
られており、レール45を支持する取付部材48を固定
している。又、取付部材48と仮設鉄骨47との間には
筋交46が設けられている。
【0038】可動式の第一下部屋根33,第二下部屋根
34は、図5に示すように、トラス形をなし、シートが
張り付けられている。可動式の第一下部屋根33は、付
設空間22の両側部に連設する荷取ヤード23とほぼ同
じ幅を有する。可動式の第二下部屋根34は、付設空間
22より広い幅を有する。
【0039】そして、一側部に多数の走行する車38を
有する。車38は付設空間22を構成する本設鉄骨49
に設けたクレーンガータ50上に設置したレール51上
を走行する。この車38はそれぞれにモータを備えてお
り、遠隔操作される。
【0040】尚、建築中の原子炉建屋20には、周囲に
断熱シートが取り付けられている。次に、このように構
成された本実施例の作用を説明する。常時は、図1乃至
図3,図6のように、建築中の原子炉建屋20の天井側
は、可動式の第一上部屋根31,第二上部屋根32と可
動式の第一下部屋根33,第二下部屋根34とで閉鎖さ
れている。
【0041】従って、大空間21とこれに隣接する付設
空間22における作業が天候に左右することなく行われ
る。一方、原子炉,その周辺の大ブロック等を原子炉格
納容器24に搬入する場合には、図7に示すように、可
動式の第一上部屋根31を可動式の第一下部屋根33方
向へ移動させ、可動式の第一上部屋根31を可動式の第
一下部屋根33と重ね合わせると共に、可動式の第二上
部屋根32を可動式の第二下部屋根34方向へ移動さ
せ、可動式の第二上部屋根32を可動式の第二下部屋根
34と重ね合わせる。
【0042】この際、可動式の第二上部屋根32と可動
式の第二下部屋根34は、一部が大空間21上にあるた
め、荷取ヤード23側へ移動し、図7のように、大空間
21上を確実に開放する。
【0043】これによって、建築中の原子炉建屋20の
天井側から矢印で示すように原子炉,その周辺の機器及
び構造物等を大空間21内の原子炉格納容器24へ搬入
することができる。
【0044】又、図8乃至図10に示すように、可動式
の第一下部屋根33又は可動式の第二下部屋根34を移
動することによって、付設空間22の上部を開放し、上
方から周辺機器等を搬入することができる。
【0045】図8は可動式の第一下部屋根33を矢印方
向に移動して、一方の付設空間22の上部を開放し、上
方から周辺機器等を搬入する状態を示す。図9は可動式
の第二下部屋根34を矢印方向に移動して、他方の付設
空間22の上部を開放し、上方から周辺機器等を搬入す
る状態を示す。
【0046】図10は可動式の第一下部屋根33と可動
式の第二下部屋根34を矢印方向に移動して、両側の付
設空間22の上部を開放し、上方から周辺機器等を搬入
する状態を示す。
【0047】以上のように、本実施例においては、原子
炉,その周辺の機器及び構造物等を格納する原子炉格納
容器24を設置する大空間21とこの周囲に位置する付
設空間22と付設空間22の両側部と一端部に連設する
荷取ヤード23とを有する建築中の原子炉建屋20と、
この原子炉建屋20に取り付けられ原子炉格納容器24
への原子炉,その周辺の機器及び構造物等を搬入時に移
動して大空間21上を開放する養生屋根30とからな
り、前記養生屋根30は、大空間21と一部の付設空間
22上を覆う可動式の第一上部屋根31,第二上部屋根
32と、残りの付設空間22上を覆う可動式の第一下部
屋根33,第二下部屋根34とで構成されているので、
通常は、養生屋根30を閉じることによって、天候に左
右されることなく工事を遂行し構造物を養生することが
できる。
【0048】そして、原子炉,その周辺の機器及び構造
物等を搬入時は、可動式の第一上部屋根31,第二上部
屋根32と可動式の第一下部屋根33,第二下部屋根3
4を操作することによって自走させ、大空間21と一部
の付設空間22上を覆う養生屋根30をタワークレーン
等の大型クレーンを用いることなく、確実に移動させる
ことができる。
【0049】以上のように、養生屋根30は可動式の第
一上部屋根31,第二上部屋根32と可動式の第一下部
屋根33,第二下部屋根34に夫々設けた車36,3
7,38を介して原子炉建屋20に設けたレール42,
45,51上を自走するものであるから、従来の屋根鉄
骨に比して軽量化となる。
【0050】尚、上記実施例では、請求項2に記載する
原子炉建屋について説明したが、請求項3に記載するよ
うにタービン建屋の場合も同様である。この場合には、
原子炉建屋をタービン建屋にし、搬入する大型設置物が
タービン,発電機,復水器等に変わる。
【0051】又、請求項1のように、ホール等の階高の
ある建造物にも適用できる。更に、上記実施例では、請
求項9に記載のようにモータを備えた車36,37,3
8について説明したが、請求項4に記載のように自走式
ではない車としてもよい。この場合には、可動式の第一
上部屋根31,第二上部屋根32と可動式の第一下部屋
根33,第二下部屋根34がワイヤー等の牽引手段を介
して別の位置に設けられたモータ等の駆動手段によって
操作される。
【0052】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、一対の可動式の上部屋根を移動させて下部屋根と重
ねることによって大空間の天井を開放し、建築中の建屋
の天井側から大型設置物を大空間内へ搬入することがで
きるので、従来のようにタワークレーン等の大型クレー
ンを用いて屋根を開閉する必要がない。又、従来の個々
の屋根重量に比べ、屋根全体をアーチ及びトラス型の屋
根形状にすることにより、屋根を軽量化することができ
る。
【0053】又、常時は建築中の建屋の天井側を養生屋
根が覆っているので、大空間とこれに隣接する付設空間
における作業が天候に左右されることなく行える。請求
項2の発明によれば、一対の可動式の上部屋根を移動さ
せて下部屋根と重ねることによって原子炉,その周辺の
機器及び構造物等を格納する原子炉格納容器を設置する
大空間の天井を開放し、建築中の原子炉建屋の天井側か
ら原子炉,その周辺の機器及び構造物等を大空間内の原
子炉格納容器へ搬入することができるので、従来のよう
にタワークレーン等の大型クレーンを用いて屋根を開閉
する必要がない。
【0054】又、常時は建築中の原子炉建屋の天井側を
養生屋根が覆っているので、大空間とこれに隣接する付
設空間における作業が天候に左右されることなく行え
る。請求項3の発明によれば、一対の可動式の上部屋根
を移動させて下部屋根と重ねることによってタービン,
発電機,復水器等を設置する大空間の天井を開放し、建
築中のタービン建屋の天井側からタービン,発電機,復
水器等を大空間内の格納容器へ搬入することができるの
で、従来のようにタワークレーン等の大型クレーンを必
要とせず、屋根を軽量化することができる。
【0055】又、常時は建築中のタービン建屋の天井側
を養生屋根が覆っているので、大空間とこれに隣接する
付設空間における作業が天候に左右されることなく行え
る。請求項4の発明によれば、上部屋根と下部屋根は、
車を介して建物に設けたレール上を走行することができ
るので、開閉時に確実に且つ安全に操作することができ
る。
【0056】請求項5の発明によれば、上部屋根は、ア
ーチ形をなし、本設鉄骨の梁に設けたレール上を走行す
る車と、荷取ヤード間に設けたレール上を走行する車と
を有するので、軽量で開閉時に確実に且つ安全に操作す
ることができる。
【0057】請求項6の発明によれば、下部屋根は、ト
ラス形をなし、本設鉄骨に設けたクレーンガータ上に設
置したレール上を走行する車を有するので、軽量で開閉
時に確実に且つ安全に操作することができる。
【0058】請求項7の発明によれば、上部屋根は、付
設空間の両側部に連設する荷取ヤードとほぼ同じ幅を有
する第一上部屋根と、付設空間とこの付設空間の一端部
に連設する荷取ヤードとほぼ同じ幅を有する第二上部屋
根とで構成されているので、荷取ヤードを利用して開放
時の設置場所とすることが可能となり、開閉操作が容易
となる。
【0059】請求項8の発明によれば、下部屋根は、付
設空間の両側部に連設する荷取ヤードとほぼ同じ幅を有
する第一下部屋根と、付設空間より広い幅を有する第二
下部屋根とで構成されているので、荷取ヤードを利用し
て開放時の設置場所とすることが可能となり、開閉操作
が容易となる。
【0060】請求項9の発明によれば、上部屋根と下部
屋根に設けたレール上を走行する車は、モータにより駆
動されるので、遠隔操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2の養生屋根付建屋の一実施例を示す要
部縦断面図である。
【図2】図1の養生屋根付建屋の要部を示す斜視面図で
ある。
【図3】図1の養生屋根付建屋の平面図である。
【図4】図1の養生屋根付建屋の養生屋根を取り除いて
示す平面図である。
【図5】図1の養生屋根付建屋における養生屋根と原子
炉建屋と荷取ヤードとの関係を示す要部拡大縦断面図で
ある。
【図6】図1の養生屋根付建屋の養生屋根を閉じた状態
を示す横断面図である。
【図7】図1の養生屋根付建屋の養生屋根を開いた状態
を示す横断面図である。
【図8】図1の可動式の第一下部屋根を移動して、一方
の付設空間上部を開放し、上方から周辺機器等を搬入す
る状態を示す横断面図である。
【図9】図1の可動式の第二下部屋根を移動して、他方
の付設空間上部を開放し、上方から周辺機器等を搬入す
る状態を示す横断面図である。
【図10】図1の可動式の第一下部屋根と可動式の第二
下部屋根を移動して、両側の付設空間上部を開放し、上
方から周辺機器等を搬入する状態を示す横断面図であ
る。
【図11】従来の原子力発電所の建築方法を示す説明図
である。
【図12】従来の仮設構造物の概略図である。
【符号の説明】
20 建築中の原子炉建屋 21 大空間 22 付設空間 23 荷取ヤード 24 原子炉格納容器 30 可動自在な養生屋根 31 可動式の第一上部屋根 32 可動式の第二上部屋根 33 可動式の第一下部屋根 34 可動式の第二下部屋根 36,37,38 車 45,51 レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高山 政昭 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 山之内 忍 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 阿部 靖弘 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 寺沢 正文 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大型設置物を設置する大空間とこれに隣
    接する付設空間とを有する建築中の建屋と、 この建物に取り付けられ大空間内への設置物搬入時に移
    動して大空間上を開放する養生屋根とからなり、 前記養生屋根は、大空間上を覆う一対の可動式の上部屋
    根と、付設空間上を覆う可動式の下部屋根とで構成され
    ていることを特徴とする養生屋根付建屋。
  2. 【請求項2】 原子炉格納容器を設置する大空間とこの
    周囲に位置する付設空間と付設空間の両側部と一端部に
    連設する荷取ヤードとを有する建築中の原子炉建屋と、 この原子炉建屋に取り付けられ原子炉格納容器への原子
    炉,その周辺の機器及び構造物等の搬入時に移動して大
    空間上を開放する養生屋根とからなり、 前記養生屋根は、大空間と一部の付設空間上を覆う一対
    の可動式の上部屋根と、残りの付設空間上を覆う可動式
    の下部屋根とで構成されていることを特徴とする養生屋
    根付建屋。
  3. 【請求項3】 タービン,発電機,復水器等を設置する
    大空間とこの周囲に位置する付設空間と付設空間の両側
    部と一端部に連設する荷取ヤードとを有する建築中のタ
    ービン建屋と、 このタービン建屋に取り付けられタービン,発電機,復
    水器等の搬入時に移動して大空間上を開放する養生屋根
    とからなり、 前記養生屋根は、大空間と一部の付設空間上を覆う一対
    の可動式の上部屋根と、残りの付設空間上を覆う可動式
    の下部屋根とで構成されていることを特徴とする養生屋
    根付建屋。
  4. 【請求項4】 上部屋根と下部屋根は、建物に設けたレ
    ール上を走行する車を有することを特徴とする請求項1
    乃至3の何れかに記載の養生屋根付建屋。
  5. 【請求項5】 上部屋根は、アーチ形をなし、本設鉄骨
    の梁に設けたレール上を走行する車と、荷取ヤード間に
    設けたレールに沿って走行する車とを有することを特徴
    とする請求項2又は3記載の養生屋根付建屋。
  6. 【請求項6】 下部屋根は、トラス形をなし、本設鉄骨
    に設けたクレーンガータ上に設置したレール上を走行す
    る車を有することを特徴とする請求項2又は3記載の養
    生屋根付建屋。
  7. 【請求項7】 上部屋根は、付設空間の両側部に連設す
    る荷取ヤードとほぼ同じ幅を有する第一上部屋根と、付
    設空間とこの付設空間の一端部に連設する荷取ヤードと
    ほぼ同じ幅を有する第二上部屋根とで構成されているこ
    とを特徴とする請求項2,3,5,6の何れかに記載の
    養生屋根付建屋。
  8. 【請求項8】 下部屋根は、付設空間の両側部に連設す
    る荷取ヤードとほぼ同じ幅を有する第一下部屋根と、付
    設空間より広い幅を有する第二下部屋根とで構成されて
    いることを特徴とする請求項2,3,5,6の何れかに
    記載の養生屋根付建屋。
  9. 【請求項9】 上部屋根と下部屋根に設けたレール上を
    走行する車は、モータにより駆動されることを特徴とす
    る請求項1乃至8の何れかに記載の養生屋根付建屋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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