JPH08280376A - 器官消化用ディバイス及び器官からの細胞の分離法 - Google Patents

器官消化用ディバイス及び器官からの細胞の分離法

Info

Publication number
JPH08280376A
JPH08280376A JP8035335A JP3533596A JPH08280376A JP H08280376 A JPH08280376 A JP H08280376A JP 8035335 A JP8035335 A JP 8035335A JP 3533596 A JP3533596 A JP 3533596A JP H08280376 A JPH08280376 A JP H08280376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organ
container
cells
chamber
enclosure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8035335A
Other languages
English (en)
Inventor
Philippe Prevost
プレボスト フィリップ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gambro Industries SAS
Original Assignee
Hospal R&D Int
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hospal R&D Int filed Critical Hospal R&D Int
Publication of JPH08280376A publication Critical patent/JPH08280376A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M45/00Means for pre-treatment of biological substances
    • C12M45/02Means for pre-treatment of biological substances by mechanical forces; Stirring; Trituration; Comminuting
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M45/00Means for pre-treatment of biological substances
    • C12M45/09Means for pre-treatment of biological substances by enzymatic treatment

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ある器官から生物学的に関心のある細胞を取
り出すための、細胞を最少量の物理的束縛に付す、工業
的利用に適合した方法を提供する。 【解決手段】 ある器官を消化してそれより生物学的に
関心のある細胞又は細胞群を抽出するディバイスにし
て、閉鎖容器(1、2);その閉鎖容器の中に設けられ
た、器官を入れるための容器(5)にして、その外側に
位置する第一チャンバーとその容器内側に位置する第二
チャンバーを画成するその容器;容器(5)を1つの軸
の回りに回転させるための手段(6);及び第一チャン
バーから第二チャンバーへと液体を通過させ、かつ第二
チャンバーから第一チャンバーへと器官断片を通過させ
るための、第一チャンバーと第二チャンバーとの間の選
択的連通手段(23)から成るディバイス。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は器官の消化用ディバイス及び器官
から生物学的に関心のある細胞又は細胞群を分離する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ある種特定の器官の全的又は部分的な、
永久的又は一時的な不全を、これら器官の少なくとも生
活機能を、例えば心臓、肺臓及び腎臓によって自然に提
供される給送機能、ガス交換機能及び濾過及び透析によ
る精製機能を果たし得るディバイスで克服する方法は、
今日では、公知である。
【0003】ある種特定の器官の少なくとも1つの生活
機能が、代謝に不可欠な物質を分泌するものであるその
器官の不全を、前以て合成されるか、又は動物源から分
離された代替物を患者に注射することによって克服する
方法も知られている。これは、例えばインスリンの場合
であって、インスリンは脾臓にある細胞群によって自然
に分泌される。
【0004】今まさに述べたこれら全ての方法は、しか
し、患者を生き延びさせるけれども、慢性腎不全に苦し
んでいる患者の貧血、或いは糖尿病患者の失明やアテロ
ーム性硬化症のようなある種の、時には患者を無力化す
る疾患に対してそれら患者を保護するには不適当な一時
的緩和手段に過ぎない。
【0005】腎臓のようなある種の器官の場合、人工の
一時的緩和手段の限られた効率を克服する1つの方法は
器官移植体を使用することから成るものである。器官の
移植は、また、生活機能をどうすれば人工的な手段で再
生できるかその方法が現在知られていない器官、例えば
肝臓の使用が維持できなくなってしまった患者を救う唯
一、可能性のある方法である。しかし、器官の移植は、
ドナーの数が限られていることから、また特に器官を1
つの動物種から他の動物種に移植することを不可能にし
てしまう免疫反応の故に、依然応用面が限られた方法の
ままである。
【0006】現在活発に行われている研究の主題となっ
ている、ある種特定の器官の不全を克服する第三のルー
トは、生物活性物質を含有するように設計されたディバ
イスでこれら器官の機能を自然に代替させ得るだろうと
言うことにある。現在考案されているこれらの生人工器
官の製造は2つの主たる工程から成る。即ち、これら工
程の第一は、動物のものであるのが好ましいだろうある
1つの器官から、この器官の使用が維持できなくなって
いる患者では最早得られない機能を果たす細胞(例え
ば、肝細胞)又は細胞群(例えば、ランゲルハンス氏
島)を分離することにある。生人工器官製造の第二工程
は、免疫反応を防ぎ、同時に細胞を生かし、レシーバー
生物が求める物質を分泌するのに必要な交換を可能にす
るために、レシーバー生物から細胞を分離しようとす
る、生体になじむ半透過性の材料から造られている包囲
体の中に細胞又は細胞群を封入することにある。
【0007】本発明はこの製造の第一工程に関するもの
で、その不可欠の本質は、生物学的に関心のある細胞を
生物から効率的に抽出し、同時に生来の分泌能を保持す
る能力の故に、生人工器官の開発に依存する。
【0008】米国特許第5,079,160号明細書に
は、ある器官から生物学的に関心のある細胞を、特に膵
臓からランゲルハンス氏島を分離するためのディバイス
と方法が記載されている。
【0009】このディバイスは、網目が生物学的に関心
のある細胞は通過させるが、大きさが細胞より大きい器
官断片は保持しているように選ばれている格子で下部区
画室と上部区画室とに分けられている容器から形成され
ている消化チャンバーを含む。上部区画室は出口オリフ
ィスを備えている。下部区画室は液体流入用の入口オリ
フィスを備え、かつこの区画室にはその中に入れられた
器官の分解をスピードアップし、またその器官が浸され
ている液体を撹拌すべく意図されたビーズが入ってい
る。その容器は、運動している下部区画室の中にビーズ
を入れ、その区画室に入れられた器官を振盪させる作用
を有する撹拌装置の中に取り付けられるように設計され
ている。
【0010】消化チャンバーは閉ループの液体循環回路
と開ループの液体循環回路に接続される。この2つの回
路は循環ポンプ、消化チャンバーの下流に配された冷却
装置及び消化チャンバーの上流に配された加熱装置から
成る共通部分を有している。
【0011】この米国特許明細書に記載されるランゲル
ハンス氏島の分離法は、接合組織を攻撃し、生物学的に
関心のある細胞の解放に必要とされる器官の分解を達成
することができる消化液をその器官に注入することにあ
る。消化液により膨張せしめられた器官は、次に、消化
チャンバーの下部区画室に入れられ、次いで消化液がそ
のチャンバーに満たされる。消化液は閉ループ回路によ
って消化チャンバーの中を連続的に循環せしめられ、そ
の間チャンバーは、その中の器官を運動状態に置き、か
つその中の液体を撹拌するために振盪されている。器官
を運動させ、液体を撹拌するこれらの作用はビーズによ
って増強される。消化液は、それがチャンバーを出て、
解放されているだろう細胞に対する上記作用が消えたら
直ぐに冷却され、そして、最大効率が得られるように、
チャンバーに戻される直前に加熱される。試料はチャン
バーを出た液体から規則的に抜き取られる。生物学的に
関心のある細胞が試料中に観察されると直ぐに、洗浄液
が開ループ循環回路によりチャンバーの中に入れられ、
循環せしめられ、そして格子を通過し得る細胞、細胞群
及び器官断片が採集される。細胞は次いで連続勾配装置
で遠心分離により分離される。
【0012】今まさにここに述べた装置と方法にはいく
つかの欠点がある。第一は、この方法の装置が、ビーズ
の作用に因り、また器官が分解し始めると直ぐに格子を
部分的に目詰まりさせる原因となるチャンバー中での液
体の循環に起因する圧力束縛に因り、器官を同時に機械
的に束縛してしまうことである。経験が示すところによ
れば、少なくともある種特定の細胞、特にランゲルハン
ス氏島はこの種の束縛に対して非常に敏感であった。更
に、この米国特許明細書に記載される方法は実験室的な
方法であって、工業的利用に適合させることは困難であ
ると思われる。特に、消化チャンバーの開−回路洗浄工
程は、細胞、細胞群及び大きさが格子の網目より小さい
接合組織の断片を消化チャンバーから取り除くために、
洗浄液を比較的大量に必要とする。しかし、採集される
液体は、次に、細胞を精製するために遠心分離にかける
必要があり、一方細胞分離の市場で入手できる装置は容
量が小さく、そのため精製工程が長く、それは工業プロ
セス又は半工業プロセスに許容されるだろうよりもはる
かに長い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つの目的
は、器官から生物学的に関心のある細胞を取り出すため
の、細胞を最少量の物理的束縛に付す、工業的利用に適
合した方法を提案することである。
【0014】[課題を解決するための手段]この目的を
達成するために本発明によれば、少なくとも1つの器官
又は器官の一部をそれより生物学的に関心のある細胞又
は細胞群を抽出するように消化するディバイスにして、
閉鎖容器、及び生物学的消化媒体の作用に付されている
器官の分解を促進するために、閉鎖容器の中に入れられ
た器官自らを少なくとも部分的に回転させるための手段
を含んで成る上記ディバイスが提供される。
【0015】本発明の第一の態様によれば、閉鎖容器に
入れられた器官を回転させるための手段は、閉鎖容器を
実質的に水平な軸の回りに回転させるために、その閉鎖
容器に連結されていてもよいモーターから成る。
【0016】本発明の第二の態様によれば、閉鎖容器に
入れられた器官を回転させるための手段は
【0017】−器官を収容するために閉鎖容器の中に設
けられている容器にして、その外側に位置する第一チャ
ンバーとその容器内部に位置する第二チャンバーを画成
しているその容器;
【0018】−上記容器を1つの軸の回りに回転させる
ための手段;及び
【0019】−第一チャンバーから第二チャンバーへと
液体を通過させ、かつ第二チャンバーから第一チャンバ
ーへと器官断片を通過させるための、第一チャンバーと
第二チャンバーとの間の選択的連通手段
【0020】から成る。
【0021】このディバイスによって、器官は閉鎖容器
の壁と衝突することも、いかなる種類の衝撃も受けるこ
とがなく、しかし、器官が相当の運動状態に置かれると
その分解が促進される。更に、器官の閉鎖容器内での運
動は消化液を均質化するに足る十分な混合を達成し、そ
のため、本発明によるディバイスでは、その液体を消化
中に閉鎖容器の閉ループ内で循環させることが不可欠で
はなくなる。しかして、細胞又は細胞群が特に循環ポン
プで引き起こされる望ましくない圧力束縛に付されるよ
うなことが回避され得る。
【0022】本発明の特徴によれば、容器は管状壁によ
り接合された2つの実質的に円形の端部壁を有する、実
質的にドラムの形状をしており、そのドラムは実質的に
水平なその対称軸の回りに回転せしめられる。
【0023】本発明のもう1つの特徴によれば、選択的
連通手段は、容器の1つの壁の、格子より成る少なくと
も一部分から成る。容器がドラムである場合、その管状
壁は格子より成ることが有利である。
【0024】本発明の更にもう1つの特徴によれば、本
発明によるディバイスは、次の:
【0025】−閉鎖容器を少なくとも部分的に包囲して
いるジャケット、
【0026】−液体を上記ジャケットの中を循環させる
ための手段、及び
【0027】−上記ジャケットの中に入れられ、循環せ
しめられているその液体の温度を調整するための手段
【0028】から成る、閉鎖容器中の液体の温度を調整
するための手段を含む。
【0029】本発明によれば、また、ある器官又は器官
の一部から生物学的に関心のある細胞又は細胞群を分離
するための方法にして、次の:
【0030】−器官に、生物学的に関心のある細胞を一
体に保持している接合組織を分解することができる消化
液を注入し;
【0031】−その器官を閉鎖容器の中に入れ、そして
その閉鎖容器に液体を満たし;
【0032】−その器官を、消化中に器官が分解してし
まうまで、自らの少なくとも部分的な回転運動に付し;
【0033】−消化が完了したとき閉鎖容器から内容物
を取り出し;そして
【0034】−その閉鎖容器の内容物から生物学的に関
心のある細胞を分離する
【0035】工程からなる上記方法が提供される。
【0036】この発明の1つの特徴によれば、消化液の
器官への注入工程の開始と閉鎖容器から内容物を取り出
す工程の開始との間の経過時間が、予め定められた一定
の期間となる。
【0037】実際、所定の器官と所定のタイプの消化液
について、その器官は経験的に決めることが可能な実質
的に一定の消化期間の後に短時間に分解することが観察
された。本発明によれば、従って、生物学的に関心のあ
る第一の細胞又は第一の細胞群を接合組織から解放する
時点を決めるために、一定の試料をチャンバーから採取
する必要がない。
【0038】この発明のもう1つの特徴によれば、閉鎖
容器は重力で空にされる。この配置によって、細胞又は
細胞群がポンプにより引き起こされる望ましくない圧力
束縛に付されることが回避可能となる。
【0039】本発明の他の特徴及び利点は、続いてなさ
れる説明を読めば明らかになるであろう。
【0040】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して説明すると、
図1に示される消化ディバイスは受け器1よりなる閉鎖
容器から成る。受け器1はストッパー2で漏れ止め密栓
様式で閉じることができる。閉鎖容器は外側との、液体
の導入及び排出を可能にする2つの連通通路を備えてい
る。これら通路の一方は受け器1の頂部に接続されてい
る管3により形成されており、他方の通路は受け器1の
底部に接続されている管4により形成されている。受け
器1は円筒状タンクの形状となっており、ストッパー2
が嵌合するその開口は実質的に垂直な面に位置してい
る。受け器1の縁部は外縁を構成する放射状の表面(r
adial surface)7を有し、ストッパー2
を受け器1に迅速締結機構(図示せず)を有するクリッ
プ9で受け器1に密栓保持する時に、その放射状表面7
に対してストッパー2の、対応する外縁を構成する放射
状表面8が適合するようになっている。ストッパー2に
作られた円周溝10に設けられたジョイントにより、ク
リップ9が適所にある時に閉鎖容器の漏れ止め密栓状態
が確実に得られるようになる。
【0041】本発明によれば、消化ディバイスは閉鎖容
器の中に入れられている器官自らを少なくとも部分的に
回転させる手段も含む。図1の態様では、この手段は容
器5から成り、この容器5は閉鎖容器にその外部に設け
られたモーター6により回転状態で駆動させることがで
きるように取り付けられている。
【0042】この目的のために、受け器1の底部はその
受け器の縦軸を中心とする円形の開口を含み、その縦軸
は開口の外縁から管状シース11の外方に延在してい
る。管状シース11は容器5の駆動シャフト13用のベ
アリング12を受け器1に取り付けるために用いられる
ものである。ベアリング12は、一方の端部ではカラー
14が、他方の端部ではネジ山15が嵌め合わされてい
る管状スリーブより成る。ベアリング12の外径はシー
ス11の内径よりやや小さい。ベアリング12は受け器
1の内側を経てシース11に、カラー14が受け器の底
部に接するようになるまで、入り込み、係合している。
ナット16で、ベアリング12のネジの切られた端部
に、そのナットがシース11の自由端部と接してベアリ
ング12を受け器1に対して固定するまで、締め付けて
いる。シース11とベアリング12との間の漏れ止め密
栓状態はベアリング12の周面に設けられた円周溝17
に設けられたジョイントで保証される。
【0043】ベアリング12はシャフト13の支持体と
して役立つもので、その一端は継手部材18を介してモ
ーター6に接続することができる。ベアリング12とシ
ャフト13との間の漏れ止め密栓状態は、ベアリング1
2の端部に作られた皿穴19に設けられたジョイントで
保証される。このジョイントは、ベアリング12の端部
にネジで締められたフェルール20で適所に保持されて
いる。
【0044】シャフト13は閉鎖容器の中にストッパー
2の近辺内まで延在している。このシャフト13は、モ
ーター6によって生み出される回転運動の伝達機能に加
えて、管状側壁23により接合された2つの実質的に円
形の端部壁21、22より成るドラムの形状となってい
る容器5の集成体の用も果たしている。第一の円形壁2
1はシャフト13にピンで固定されており、そのため、
そのシャフトが閉鎖容器の適所に存するとき、この壁が
受け器1の底部に近接状態となる。他方の円形壁22
は、側壁23に入り込み、係合することが可能な着脱自
在のストッパーを形成している。円形壁22はその中心
にシャフト13のネジの切られた端部が通る穴を有し、
容器5を蝶ナット24を用いてシャフトの端部にネジ締
めすることによって密閉することができるようになって
いる。
【0045】容器5を受け器1から取り出し得るように
するために、シャフト13はモーター6には軸支、固定
されてはいない。容器5が機能している時、その容器の
軸が移動するのを防ぐために、ストッパー2に、その内
側の面において、管状端部ストップ25が嵌め合わさ
れ、そのストップ25に対して容器5の着脱自在の円形
壁22が接するようになっている。
【0046】容器5は閉鎖容器の中に2つのチャンバー
を画成している。容器の外側に位置する第一のチャンバ
ーと、消化されるべき1つ若しくは2つ以上の器官又は
器官の一部を受け入れるように意図された、容器の内側
に位置する第二のチャンバーである。選択的連通手段が
液体の第一チャンバーから第二チャンバーへの通過及び
液体と器官断片の第二チャンバーから第一チャンバーへ
の通過を可能にする。図1に示されるこの消化ディバイ
スでは、この選択的連通手段は容器5の管状壁23を形
成している格子から成る。
【0047】本発明による消化ディバイスは、また、閉
鎖容器の内容物の温度を制御するための手段も含む。こ
の温度制御手段は閉鎖容器を包囲しているジャケット2
6を含み、そのジャケット26に、その中で液体の循環
を可能にする入口管27と出口管28が嵌め合わされて
いる。液体の温度は、加熱手段又は冷却手段(図示され
ず)により、ある設定温度と閉鎖容器内に設けられた温
度プローブ29によって提供される情報の関数として調
整される。図示される態様では、温度プローブ29は閉
鎖容器のストッパー2の中に取り付けられている。
【0048】この消化ディバイスは次のようにして使用
される。即ち、容器5を受け器1から取り出し、その中
に消化されるべき器官又は器官の一部を入れる。この材
料は器官の接合組織を攻撃し得る酵素より成る、塩水
(例えば、ハンクス液)に溶解された消化溶液を用いて
予め膨張せしめられている。容器5を閉じた後、シャフ
ト13をモーター6の出力シャフトと連結させるように
ベアリング12に滑り込ませる。次いで、ストッパー2
を受け器1に嵌入することによって閉鎖容器を閉じ、そ
して受け器1とストッパー2とをクリップ9で一緒に保
持する。(例えば、排液パイプ30の上に置かれたクラ
ンプで)閉じられた閉鎖容器の下部アクセス管4を用い
て、閉鎖容器に、上部アクセス管3を経由して、前以て
適切な温度にもたらされた塩水を満たす。次に、容器5
を回転させるためにモーター6のスイッチを入れ、同時
に閉鎖容器内の温度をある設定温度と実質的に等しく保
持するためにジャケット26内に温度制御用液体を入
れ、循環させる。消化が完了したと考えられるとき、モ
ーター6のスイッチを切る。この段階で、容器5には、
主として、その管状壁23を形成している格子の網目よ
り大きさが小さい器官断片が含まれている。閉鎖容器か
ら内容物を取り出し、そして消化により解放された細胞
又は細胞群を後記される方法で分離する。必要ならば、
均質性を改善するために、消化されるべき器官のタイ
プ、使用される消化液の組成及び容器5が占める閉鎖容
器(1、2)内の空間に依存して、閉鎖容器内に存在す
る液体を連続的に再循環させてもよい。この場合、アク
セス管3、4はポンプを備えるパイプで互いに接続され
る。
【0049】本発明の他の2つの態様を示す図2及び3
において、同一又は同様の部材を示すために同じ参照数
字が再び使用されている。
【0050】図2は本発明による消化ディバイスのもう
1つの態様を示すもので、それは固定された閉鎖容器の
内側に設けられた回転容器を含まないと言う点で図1の
ものとは本質的に異なる。ここでは、回転容器は実質的
に水平な軸の回りに回転駆動される閉鎖容器それ自体で
ある。回転ディストリビューター31が、閉鎖容器の温
度制御用液体のジャケット26内での循環を可能にす
る。閉鎖容器は、受け器1の開口が水平な面内にある第
一の位置から受け器1の開口が垂直な面内にある第二の
位置(図に示される位置)までその閉鎖容器をピボット
軸支することを可能にする関節型支持体32の上に載置
されている。第一位置は受け器1に消化されるべき器官
と塩水を満たそうとする位置である。第二位置は消化デ
ィバイスの運転位置である。閉鎖容器がこの第二位置に
あるとき、この閉鎖容器にも塩水を満たすことができ
る。消化が完了したら、この第二位置で閉鎖容器を重力
で空にするのが有利である。そのとき、閉鎖容器の頂部
に見いだされるアクセス管は空気を閉鎖容器に流入させ
るために開けられ、また閉鎖容器の底部に設けられたア
クセス管はレシーバー溜めに接続される。
【0051】図3は本発明による消化ディバイスの更に
もう1つの態様を示すもので、それは受け器1の開口が
水平面内に設けられていると言う点で図1のものとは本
質的に異なる。容器5は、2つの端部が頂部においてU
字開口の形状をなしている、受け器1の内側に固定され
ているベアリング36、37に載っている縦の回転軸3
5を含む。その2つの端部の一方において、容器5は受
け器1のふた2に固定されているモーター6で駆動され
る歯車39と共同して作動すべく意図されている冠歯車
38を備えている。このディバイスの1つの利点は、こ
のディバイスによれば塩水が満たされた閉鎖容器を、そ
の中に消化されるべき器官を導入する前に、所要温度に
もたらすことが可能になると言うことである。
【0052】以上ここに正に述べた本発明によるディバ
イスの3つの態様は、次の細胞分離法を実施するのを可
能にする。
【0053】生物学的に関心のある細胞又は細胞群(例
えば、膵臓のランゲルハンス氏島)を抽出することが望
まれる器官を、必要とされる滅菌条件下でドナー生物か
ら取り出し、次いで0℃よりやや高い温度、例えば約4
℃の温度で貯蔵液体中の処理場所に移す。次いで、この
器官を続いて行われる消化工程のために準備する:即
ち、脂肪とそれを取り囲んでいるだろう異物組織を取り
除く。
【0054】接合組織中に保持されている生物学的に関
心のある細胞の抽出は、酵素による消化と機械的撹拌と
の併用によって成し遂げられる。まず第一に、器官に、
好ましくは自然にできている器官のチャンネル、即ち管
構造を経由して所定容量の消化液(接合組織の蛋白質を
解重合することができる酵素、典型的にはコラゲナーゼ
が溶解されている塩水より成る液体)を、最適の消化を
促進する温度(約37℃)で注入する。その器官を同じ
温度の塩水を既に含んでいるか、又は次いでその塩水が
満たされる消化ディバイスの閉鎖容器に入れる。この塩
水は消化液を調製するためい用いられるものと同じであ
ってもよい。全消化期間を通じて、閉鎖容器の内容物の
温度は、この最適水準にその閉鎖容器のジャケット内に
入れられ、循環されている液体によって保たれる。
【0055】器官を塩水に浸したら直ぐに、消化工程の
終点までその器官をその分解を促進するように撹拌す
る。本発明によれば、器官が付される撹拌は衝突又は何
らかの種類の異物による衝撃のいずれによっても行われ
ず、その撹拌は容器(図1、3)又は閉鎖容器(図2)
の回転によって生まれる器官自らの少なくとも部分的な
回転運動より成る。この回転運動は常に同じ方向の連続
運動であってもよいし、各方向での少なくとも1回のサ
イクルについて1つの方向の運動と次いで行われる反対
方向の運動とが交互に行われるものであってもよいし、
或いは、例えば1つの方向に半回転、次いで反対方向に
半回転する部分的な交互回転運動であってもよい。
【0056】本発明によれば、器官の消化期間は、器官
が消化液で膨張されるその時から消化チャンバーが空に
されるその時までと設定されるように選ぶのが有利であ
る。初めの観察では、消化液に付された器官の分解は進
行性の現象ではないが、かなり短時間にわたって起こ
る。それは、従って、所定の器官と所定のタイプの消化
(液体の性質、撹拌の様式)にとって、接合組織が十分
に分解されて生物学的に関心のある細胞又は細胞群を消
化液に、それら細胞又は細胞群を攻撃してしまう時間無
しに、解放する終点での最適消化時間を決めるのに十分
な時間である。
【0057】前記の消化ディバイスの構造のために、閉
鎖容器に含まれる液体を均質化する目的には、この液体
を閉鎖容器の上に環状に巻かれたパイプに設けられたポ
ンプで循環させることは必要でない。図1及び3の態様
では、閉鎖容器中の液体の均質化は、容器の回転とその
中の器官の運動の両者によってもたらされる。第一チャ
ンバーの中まで延在しているフィンも容器5に隣接して
いることができる。図2の態様では、液体は、閉鎖容器
の回転速度を、器官が閉鎖容器の管状壁に投げ付けられ
るが、中途で止まるようにし、それによって例えばその
自重の作用下で壁から剥がれ、閉鎖容器の下部に落下し
て戻り、消化液中に小さな渦巻きを生み出すように選ぶ
ことによって混合することができる。
【0058】消化期間の終点において、閉鎖容器の内容
物を、好ましくは重力で受け器に取り出し、次いでその
閉鎖容器を塩水で洗浄する。その塩水もこの受け器の中
に集められる。
【0059】消化液と洗浄液、接合組織と断片及び生物
学的に関心のある細胞及び細胞群の混合物より成るその
受容受け器の内容物を、次に、細胞又は細胞群は通す
が、考えている器官に依存して変化する割合の接合組織
断片は保持する校正済みのスクリーンを通過させる。
【0060】次に、消化された器官を消化液と洗浄液か
ら分離するために、濾液を遠心分離にかける。その遠心
分離ペレットを貯蔵液体の中に入れ、懸濁させる。
【0061】最後に、ランゲルハンス氏島を連続密度勾
配装置で遠心分離し、精製する。細胞を連続密度勾配装
置で分離するその原理は、特に米国特許第5,368,
542号明細書に説明されている。
【0062】
【実施例】4回の繰返実験において、子ブタの4個の膵
臓(P1、P2、P3及びP4)の脾葉の一部分からラ
ンゲルハンス島を分離した。各実験中に、P1、P2及
びP3については400mLの、P4については200
mLのコラゲナーゼ溶液(37℃)を膵臓にヴィルズン
グ管経由で注入し、次いでその膵臓から取った脾葉の部
分を図1に示した消化ディバイスの閉鎖容器内の回転容
器5の内部に入れた。コラゲナーゼ溶液は、P1、P2
及びP3の場合はコラゲナーゼ500mgをハンクス液
400mLに溶解、含有するものであり、P4の場合は
コラゲナーゼ500mgをハンクス液200mLに溶
解、含有するものであった[ハンクス液は、特にシグマ
社(Sigma)からH1387なる商品番号で入手で
きるものであった]。
【0063】使用ディバイスの特徴は次の通りであっ
た:閉鎖容器はガラス製で、その内容積は1Lであり、
また内部容器は、その管状壁が辺の長さ3mmの四角の
網目を有する金属格子より成る、その内容積が0.34
Lのものであった。
【0064】閉鎖容器に37℃のハンクス液を完全に満
たし、次いでその閉鎖容器に2本のアクセス管3、4を
パイプで接続して閉回路を形成した。閉回路の中にハン
クス達させた後(P1及びP4の場合以外)、その温度
に保持した。総消化時間は50分に設定し、器官断片を
その総時間の2/3よりやや長い時間閉鎖容器内で撹拌
した。容器の回転速度は40回転/分に設定した。
【0065】消化期間の終点で閉鎖容器の内容物を重力
でレシーバー受け器に取り出し、次いでその閉鎖容器を
ハンクス液500mLで洗浄した。チャンバーに導入し
た脾葉部分は実質的に全て消化された(平均96%)。
【0066】
【表1】
【0067】懸濁状態の消化された膵臓組織から形成さ
れた、レシーバー受け器の内容物(約900mL)を次
に2つのスクリーン:即ち、P1及びP2については1
20gでの5分間の第1回遠心分離の後に、網目の大き
さが1.25mmのスクリーンを、次いで網目の大きさ
が0.83mmのスクリーンを;P3及びP4について
は遠心分離前に、網目の大きさが1mmのスクリーン
を、次いで網目の大きさが0.6mmのスクリーンを連
続的に通過させた。
【0068】濾過後、第1回遠心分離から得られたペレ
ットをP1及びP2については120gでもう2回、各
回5分間遠心分離された。
【0069】P3及びP4の濾液は、P3については1
20gで5分間、P4については100gで2分間、1
回だけ遠心分離した。
【0070】最後の遠心分離から得られたペレット(約
18mL)を修正UW溶液[トランスプランテーション
(Transplantation)、第57巻、第3
号、第346〜354頁(1994年2月)に記載され
るウイスコンシン大学(University of
Wisconsin)溶液;UW溶液はヒドロキシ澱粉
が含まれない点で修正されている]約145mLに再懸
濁させ、そしてそのランゲルハンス島をナイコデンツ
(Nycodenz)連続密度勾配装置[ナイコムド・
ファーマ社(Nycomed Phama)が市販する
製品]により2000回転/分で回転している2911
COBE細胞分離機中で8分間精製した。
【0071】下記の表2及び3は行われた精製の結果を
示すものである。
【0072】
【表2】
【0073】(1)I.E.=直径150μmの理論島
(theoretical islet)に対応する島
当量(islet−equivalent) (100
に最も近い値に丸めた数)。
【0074】
【表3】
【0075】(1)I.E.=直径150μmの理論島
に対応する島当量(100に最も近い値に丸めた数)。
【0076】
【式1】
【0077】
【式2】
【0078】
【式3】
【0079】
【式4】
【0080】消化収率(5000島当量/g−膵臓)と
総収率(3600島当量/g−膵臓)は公になっている
最良の結果[それぞれ5580及び3410:ケルーコ
ンテJ(Kerr−Conte J)等のトランスプラ
ンテーション・プロシーディングズ(Transpla
ntation Proceedings)、199
4、26(2)、614−5]に匹敵する。精製収率
(85%)と分離指数(1.8)は公になっている性能
水準[それぞれ45%及び約1:ケルーコンテ J等の
トランスプランテーション・プロシーディングズ、26
(2)、614−5;74%:チャドウィク DR(C
hadwick DR)等のHorm.Metab.R
es.、1994、26(1)、64]より高い。
【0081】本発明は以上述べた態様に限定されず、そ
れらに代わる態様も許容するものである。特に、前記の
ディバイスを構成する要素の形状、受け器1用の円筒状
タンク及び容器5用のドラムは限定されるものと考える
べきではない。特に、容器5は容易と思われる通りに直
角角柱形状又は球形形状となすことができるだろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による消化ディバイスの第一の態
様の垂直面に沿った断面図である。
【図2】図2は本発明による消化ディバイスの第二の態
様の垂直面に沿った断面模式図である。
【図3】図3は本発明による消化ディバイスの第三の態
様の垂直面に沿った断面模式図である。
【符号の説明】
1、2 閉鎖容器 1 受け器 2 ストッパー又はふた 3、4 アクセス管 5 器5 6 モーター 7、8 放射状表面 9 クリップ 10、17 円周溝 11 管状シース 12、36、37 ベアリング 13 駆動シャフト 14 カラー 16 ナット 18 継手部材 19 皿穴 20 フェルール 21、22 端部壁 23 管状側壁 24 蝶ナット 25 ストップ 26 ジャケット 27 入口管 28 出口管 29 温度プローブ 30 排液パイプ 31 回転ディストリビューター 32 関節型支持体 38 冠歯車 39 歯車

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの器官又は器官の一部
    を、それより生物学的に関心のある細胞又は細胞群を抽
    出するために、消化するディバイスにして、 −閉鎖容器(1、2)、及び −生物学的消化媒体の作用に付されている器官の分解を
    促進するために、該閉鎖容器(1、2)の中に入れられ
    た該器官自らを少なくとも部分的に回転させるための手
    段(6)を含んで成る上記ディバイス。
  2. 【請求項2】 閉鎖容器(1、2)の中に入れられた器
    官を回転させるための手段が、該閉鎖容器(1、2)を
    実質的に水平な軸の回りに回転させるために、該閉鎖容
    器(1、2)に連結されていてもよいモーター(6)か
    ら成ることを特徴とする、請求項1に記載のディバイ
    ス。
  3. 【請求項3】 閉鎖容器(1、2)の中に入れられた器
    官を回転させるための手段が −器官を収容するために該閉鎖容器(1、2)の中に設
    けられている容器にして、その外側に位置する第一チャ
    ンバーとその容器内部に位置する第二チャンバーを画成
    している該容器(5); −該容器(5)を1つの軸の回りに回転させるための手
    段(6);及び −該第一チャンバーから該第二チャンバーへと液体を通
    過させ、かつ該第二チャンバーから該第一チャンバーへ
    と器官断片を通過させるための、該第一チャンバーと該
    第二チャンバーとの間の選択的連通手段(23)から成
    ることを特徴とする、請求項1に記載のディバイス。
  4. 【請求項4】 容器(5)が実質的に水平な対称軸を有
    していることを特徴とする、請求項3に記載のディバイ
    ス。
  5. 【請求項5】 容器(5)が、管状壁(23)が接合さ
    れている2つの実質的に円形の端部壁(21、22)を
    有する、実質的にドラムの形状をしていることを特徴と
    する、請求項3及び4のいずれか1項に記載のディバイ
    ス。
  6. 【請求項6】 容器(5)を回転させる手段が、該容器
    (5)をその対称軸の回りに回転させるために、該容器
    に連結されていてもよいモーター(6)から成ることを
    特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載のディ
    バイス。
  7. 【請求項7】 選択的連通手段が、容器(5)の壁(2
    3)の、格子より成る少なくとも一部分から成ることを
    特徴とする、請求項3〜6のいずれか1項に記載のディ
    バイス。
  8. 【請求項8】 容器(5)の管状壁(23)が格子より
    成ることを特徴とする、請求項3及び7のいずれか1項
    に記載のディバイス。
  9. 【請求項9】 閉鎖容器が消化されるべき器官を導入す
    るための、実質的に垂直な面に位置する開口を有する受
    け器(1)から成ることを特徴とする、請求項2〜8の
    いずれか1項に記載のディバイス。
  10. 【請求項10】 閉鎖容器が、消化されるべき器官を導
    入するための、実質的に水平な面に位置する開口を有す
    る受け器(1)から成ることを特徴とする、請求項3〜
    8のいずれか1項に記載のディバイス。
  11. 【請求項11】 第一チャンバーの中で液体を混合する
    ための手段を含むことを特徴とする、請求項3〜10の
    いずれか1項に記載のディバイス。
  12. 【請求項12】 第一チャンバーの中で液体を混合する
    手段が、容器(5)の外表面に取り付けられ、第一チャ
    ンバーの中まで延在しているフィンから成ることを特徴
    とする、請求項3及び11のいずれか1項に記載のディ
    バイス。
  13. 【請求項13】 次の: −閉鎖容器(1、2)を少なくとも部分的に包囲してい
    るジャケット(26)、 −液体をジャケット(26)の中に循環させるための手
    段(26)、及び −ジャケット(26)の中に入れられ、循環せしめられ
    る該液体の温度を調整するための手段(29)から成
    る、該閉鎖容器の内容物の温度を制御するための手段
    (26、29)を含むことを特徴とする、請求項1〜1
    2のいずれか1項に記載のディバイス。
  14. 【請求項14】 ある器官又は器官の一部から生物学的
    に関心のある細胞又は細胞群を単離するための方法にし
    て、次の: −該器官に生物学的に関心のある細胞を一体に保持して
    いる接合組織を分解することができる消化液を注入し; −該器官を閉鎖容器(1、2)に入れ、そして該閉鎖容
    器(1、2)に液体を満たし; −該器官を、消化中に該器官が分解してしまうまで、自
    らの少なくとも部分的な回転運動に付し; −消化が完了したとき該閉鎖容器(1、2)から内容物
    を取り出し;そして −該閉鎖容器(1、2)の内容物から生物学的に関心の
    ある細胞を分離する工程からなる上記方法。
  15. 【請求項15】 器官を常に同じ方向に連続回転運動さ
    せることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 器官をある時は1つの方向に、またあ
    る時は反対方向に交互に回転運動させることを特徴とす
    る、請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 消化液を閉鎖容器(1、2)へのその
    導入に先立って最適消化温度にもたらし、消化中この温
    度に保持することを特徴とする、請求項14〜16のい
    ずれか1項に記載の方法。
  18. 【請求項18】 閉鎖容器(1、2)を空にする工程の
    後に該閉鎖容器を洗浄し、次いで再び空にすることを特
    徴とする、請求項15〜17のいずれか1項に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 閉鎖容器(1、2)を重力で空にする
    ことを特徴とする、請求項15〜18のいずれか1項に
    記載の方法。
  20. 【請求項20】 生物学的に関心のある細胞の分離工程
    が、閉鎖容器(1、2)の内容物を前濾過する工程から
    成ることを特徴とする、請求項15〜19のいずれか1
    項に記載の方法。
  21. 【請求項21】 生物学的に関心のある細胞の分離工程
    が、生物学的に関心のある細胞又は細胞群を含有する遠
    心分離ペレットを、生物学的に関心のあるいかなる細胞
    又は細胞群も実質的に含有していない液相から分離する
    ための遠心分離工程から成ることを特徴とする、請求項
    15〜20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 【請求項22】 生物学的に関心のある細胞の分離工程
    が −遠心分離ペレットを貯蔵液体の中に懸濁させ;そして −得られた懸濁液を、生物学的に関心のある細胞又は細
    胞群を分離するために、連続密度勾配法で遠心分離する
    工程も含むことを特徴とする、請求項21に記載の方
    法。
  23. 【請求項23】 消化液の器官への注入工程の開始と閉
    鎖容器(1、2)の内容物を取り出す工程の開始との間
    の経過時間が、予め定められた一定の期間であることを
    特徴とする、請求項15〜20のいずれか1項に記載の
    方法。
JP8035335A 1995-01-17 1996-01-17 器官消化用ディバイス及び器官からの細胞の分離法 Pending JPH08280376A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9500677A FR2729398A1 (fr) 1995-01-17 1995-01-17 Dispositif de digestion d'organe et procede pour isoler des cellules ou amas de cellules d'interet biologique a partir d'un organe
FR9500677 1995-01-17

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08280376A true JPH08280376A (ja) 1996-10-29

Family

ID=9475366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8035335A Pending JPH08280376A (ja) 1995-01-17 1996-01-17 器官消化用ディバイス及び器官からの細胞の分離法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0723009A1 (ja)
JP (1) JPH08280376A (ja)
CA (1) CA2166918A1 (ja)
FR (1) FR2729398A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012044936A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Tokyo Women's Medical College 細胞単離装置
JP2012507298A (ja) * 2008-11-03 2012-03-29 バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド 組織を処理し細胞を解放するための装置および方法
JP2022522323A (ja) * 2018-12-13 2022-04-18 コリゴ セラピューティクス, インコーポレイテッド 細胞分離装置および使用方法
US11905509B2 (en) 2007-04-23 2024-02-20 Tissue Genesis International Llc Cell separation apparatus and methods of use

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5786207A (en) * 1997-05-28 1998-07-28 University Of Pittsburgh Tissue dissociating system and method
AU2003235875A1 (en) * 2002-05-07 2003-11-11 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Method and system for obtaining cells of specific type from biological material
US8309343B2 (en) 2008-12-01 2012-11-13 Baxter International Inc. Apparatus and method for processing biological material

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1356794A (en) * 1970-11-20 1974-06-12 Defence Secratary Of State For Apparatus and method for the production of a single cell suspen sion from tissue
US4264741A (en) * 1979-06-05 1981-04-28 New Brunswick Scientific Co., Inc. Tiltable fermentor
GB8604497D0 (en) * 1986-02-24 1986-04-03 Connaught Lab Separation of islets of langerhans
US5254472A (en) * 1992-02-24 1993-10-19 Brooks Iii Edward H Organic digesting system
FR2696754B1 (fr) * 1992-10-14 1994-11-18 Hospal Ind Méthode d'isolement de cellules à partir d'un organe et dispositif pour sa mise en Óoeuvre.
US5409833A (en) * 1993-07-01 1995-04-25 Baxter International Inc. Microvessel cell isolation apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11905509B2 (en) 2007-04-23 2024-02-20 Tissue Genesis International Llc Cell separation apparatus and methods of use
JP2012507298A (ja) * 2008-11-03 2012-03-29 バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド 組織を処理し細胞を解放するための装置および方法
JP2012044936A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Tokyo Women's Medical College 細胞単離装置
US8882012B2 (en) 2010-08-27 2014-11-11 Nihon Kohden Corporation Cell isolation apparatus
JP2022522323A (ja) * 2018-12-13 2022-04-18 コリゴ セラピューティクス, インコーポレイテッド 細胞分離装置および使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA2166918A1 (fr) 1996-07-18
FR2729398A1 (fr) 1996-07-19
EP0723009A1 (fr) 1996-07-24
FR2729398B1 (ja) 1997-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5786207A (en) Tissue dissociating system and method
CN102741391B (zh) 再生细胞撷取单元与再生细胞撷取系统
US6316247B1 (en) System and method for refining liposuctioned adipose tissue
KR101951055B1 (ko) 조직 검체로부터 세포 및 세포가 풍부한 기질의 강화된 회수를 위한 방법 및 기구
Hinegardner The isolation of nuclei from eggs and embryos of the sea urchin
CN104363972B (zh) 离心动态过滤装置及利用其的细胞分离系统
CN102869761A (zh) 再生细胞提取系统
JPS62265981A (ja) ランゲルハンス島を分離するための方法と装置
CA2743322A1 (en) Apparatus and methods for processing tissue to release cells
JP7300486B2 (ja) 衝撃波または機械的衝撃を使用する、細胞の分離、解離、および/または脱凝集
US11905509B2 (en) Cell separation apparatus and methods of use
JPH08280376A (ja) 器官消化用ディバイス及び器官からの細胞の分離法
KR101667848B1 (ko) 세포분리 용기 및 이를 이용한 세포분리 방법
JPWO2017141394A1 (ja) 遠心分離可能な反応装置
US20160272943A1 (en) Apparatus and method for closed system recovery of cells from tissue samples
CN109266533B (zh) 脂肪组织制备装置及使用该装置制备脂肪组织的方法
JP2022522323A (ja) 細胞分離装置および使用方法
KR101892070B1 (ko) 간질세포 분리 장치
KR101940773B1 (ko) 재생성세포 추출장치용 분리용기
Narayanan et al. Total Pancreatectomy and Islet Autotransplantation: Islet Isolation
JP2004033006A (ja) 生物由来材料の消化・細胞回収方法およびその装置
WO2021220057A2 (en) Automated integrated liposuction and tissue processing device and method
CN114042090A (zh) 肠道菌群胶囊及其制备方法
JP2010162000A (ja) 生体組織処理装置および生体組織処理方法
JP2009297081A (ja) 移植材の製造方法