JPH08280064A - 移動通信システムにおける送信電力制御方法 - Google Patents
移動通信システムにおける送信電力制御方法Info
- Publication number
- JPH08280064A JPH08280064A JP10708795A JP10708795A JPH08280064A JP H08280064 A JPH08280064 A JP H08280064A JP 10708795 A JP10708795 A JP 10708795A JP 10708795 A JP10708795 A JP 10708795A JP H08280064 A JPH08280064 A JP H08280064A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission power
- initial transmission
- control channel
- base station
- uplink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 通話チャネルを設定する前に、通話に適切な
送信電力を決定して事後の送信電力の補正を不要とし、
基地局及び移動機の負荷を軽減するとともに、必要以上
の電力を送信することによるチャネル間の干渉の発生も
防止する。 【構成】 通話チャネルの設定前に、移動機から基地局
への上り制御チャネル及び基地局から移動機への下り制
御チャネルのそれぞれの電界強度及びビット誤り率を測
定し、その測定値に基づいて上り通話チャネルの初期送
信電力及び下り通話チャネルの初期送信電力を決定す
る。
送信電力を決定して事後の送信電力の補正を不要とし、
基地局及び移動機の負荷を軽減するとともに、必要以上
の電力を送信することによるチャネル間の干渉の発生も
防止する。 【構成】 通話チャネルの設定前に、移動機から基地局
への上り制御チャネル及び基地局から移動機への下り制
御チャネルのそれぞれの電界強度及びビット誤り率を測
定し、その測定値に基づいて上り通話チャネルの初期送
信電力及び下り通話チャネルの初期送信電力を決定す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、基地局と移動機との間
で無線通信を行う移動通信システムにおいて、送信時の
電力を制御する送信電力制御方法に関する。
で無線通信を行う移動通信システムにおいて、送信時の
電力を制御する送信電力制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば次の公報に記載のような送
信電力制御方法が知られている。 特開平５−２４４０５６号公報 送信局の送信機から送信された信号のビット誤り率を検
出し、このビット誤り率が、第一の閾値以下の場合には
送信機の送信電力を予め定めた量だけ減少させ、第一の
閾値より大きい第二の閾値以上の場合には送信電力を予
め定めた量だけ増加させる。 特開平３−２３１５２３号公報 複数の発信制御チャネル毎に移動局がアクセスする送信
電力の最大値及び最小値を予め移動局に報知しておき、
移動局は発信時に最小の送信電力で発信制御チャネルに
よりアクセスを行い、無線基地と制御信号の交信が不成
功であった場合、移動局は送信電力の最大値まで順次段
階的に送信電力を上げてアクセスを行う。 特開昭５８−１７８６３７号公報 無線基地局が移動体に対し送信電力を制御するのに合わ
せて、無線基地局の送信電力も同時に制御する。
信電力制御方法が知られている。 特開平５−２４４０５６号公報 送信局の送信機から送信された信号のビット誤り率を検
出し、このビット誤り率が、第一の閾値以下の場合には
送信機の送信電力を予め定めた量だけ減少させ、第一の
閾値より大きい第二の閾値以上の場合には送信電力を予
め定めた量だけ増加させる。 特開平３−２３１５２３号公報 複数の発信制御チャネル毎に移動局がアクセスする送信
電力の最大値及び最小値を予め移動局に報知しておき、
移動局は発信時に最小の送信電力で発信制御チャネルに
よりアクセスを行い、無線基地と制御信号の交信が不成
功であった場合、移動局は送信電力の最大値まで順次段
階的に送信電力を上げてアクセスを行う。 特開昭５８−１７８６３７号公報 無線基地局が移動体に対し送信電力を制御するのに合わ
せて、無線基地局の送信電力も同時に制御する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法
は、上り及び下り通話チャネルの初期設定電力はある決
まった固定値となっており、通話チャネルに移行した
後、適切な送信電力に安定させるために電力制御を行っ
ているもので、その補正を繰り返し行う必要があった。
は、上り及び下り通話チャネルの初期設定電力はある決
まった固定値となっており、通話チャネルに移行した
後、適切な送信電力に安定させるために電力制御を行っ
ているもので、その補正を繰り返し行う必要があった。
【０００４】本発明の目的は、通話チャネルを設定する
前に、通話に適切な送信電力を決定して事後の送信電力
の補正を不要とし、基地局及び移動機の負荷を軽減する
とともに、必要以上の電力を送信することによるチャネ
ル間の干渉の発生も防止できる送信電力制御方法を提供
することにある。
前に、通話に適切な送信電力を決定して事後の送信電力
の補正を不要とし、基地局及び移動機の負荷を軽減する
とともに、必要以上の電力を送信することによるチャネ
ル間の干渉の発生も防止できる送信電力制御方法を提供
することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の送信電力制御方
法は、上り通話チャネルの初期送信電力及び下り通話チ
ャネルの初期送信電力を次のようなステップで決定す
る。 移動機からの上り制御チャネルの無線状態を基地局
側で測定する。 基地局からの下り制御チャネルの無線状態を移動機
側で測定し、その測定結果を上り制御チャネルにより基
地局へ報告する。 測定された上り制御チャネルの無線状態から、基地
局において上り初期送信電力を算出する。 報告された下り制御チャネルの無線状態から、基地
局において下り初期送信電力を算出する。 算出された上り初期送信電力を下り制御チャネルに
よって移動機へ報告する。 移動機において、報告された上り初期送信電力を上
り通話チャネルの初期送信電力とする。 基地局において、算出された下り初期送信電力を下
り通話チャネルの初期送信電力とする。
法は、上り通話チャネルの初期送信電力及び下り通話チ
ャネルの初期送信電力を次のようなステップで決定す
る。 移動機からの上り制御チャネルの無線状態を基地局
側で測定する。 基地局からの下り制御チャネルの無線状態を移動機
側で測定し、その測定結果を上り制御チャネルにより基
地局へ報告する。 測定された上り制御チャネルの無線状態から、基地
局において上り初期送信電力を算出する。 報告された下り制御チャネルの無線状態から、基地
局において下り初期送信電力を算出する。 算出された上り初期送信電力を下り制御チャネルに
よって移動機へ報告する。 移動機において、報告された上り初期送信電力を上
り通話チャネルの初期送信電力とする。 基地局において、算出された下り初期送信電力を下
り通話チャネルの初期送信電力とする。
【０００６】上り制御チャネル及び下り制御チャネルの
測定する無線状態は、電界強度及びビット誤り率とし、
また上り制御チャネル及び下り制御チャネルの各測定を
複数回繰り返し、その各平均値から上り初期送信電力及
び下り初期送信電力をそれぞれ算出することが好まし
い。
測定する無線状態は、電界強度及びビット誤り率とし、
また上り制御チャネル及び下り制御チャネルの各測定を
複数回繰り返し、その各平均値から上り初期送信電力及
び下り初期送信電力をそれぞれ算出することが好まし
い。
【０００７】
【作用】本発明では、通話チャネルの設定前に、移動機
から基地局への上り制御チャネル及び基地局から移動機
への下り制御チャネルのそれぞれの無線状態、つまり電
界強度及びビット誤り率が測定され、その測定値に基づ
いて上り通話チャネルの初期送信電力及び下り通話チャ
ネルの初期送信電力が決定される。
から基地局への上り制御チャネル及び基地局から移動機
への下り制御チャネルのそれぞれの無線状態、つまり電
界強度及びビット誤り率が測定され、その測定値に基づ
いて上り通話チャネルの初期送信電力及び下り通話チャ
ネルの初期送信電力が決定される。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【０００９】図１に、本発明に係る送信電力制御方法を
適用する移動通信システムの概要を示す。基地局１と各
移動機２とは、従来と同様に移動機２から基地局１への
上り制御チャネル１０、基地局１から移動機２への下り
制御チャネル１１、移動機２から基地局１への上り通話
チャネル１２、基地局１から移動機２への下り通話チャ
ネル１４を設定して交信できるようになっている。基地
局１には、従来の装備の他に、上り制御チャネル測定装
置３と初期送信電力算出装置４と初期送信電力設定装置
５とが備えられ、また各移動機２には、下り制御チャネ
ル測定装置６及び初期送信電力設定装置７が備えられて
いる。基地局１には交換機８が有線で接続されている。
適用する移動通信システムの概要を示す。基地局１と各
移動機２とは、従来と同様に移動機２から基地局１への
上り制御チャネル１０、基地局１から移動機２への下り
制御チャネル１１、移動機２から基地局１への上り通話
チャネル１２、基地局１から移動機２への下り通話チャ
ネル１４を設定して交信できるようになっている。基地
局１には、従来の装備の他に、上り制御チャネル測定装
置３と初期送信電力算出装置４と初期送信電力設定装置
５とが備えられ、また各移動機２には、下り制御チャネ
ル測定装置６及び初期送信電力設定装置７が備えられて
いる。基地局１には交換機８が有線で接続されている。
【００１０】上り制御チャネル測定装置３は、上り制御
チャネル１０の無線状態、つまり電界強度及びビット誤
り率を測定し、下り制御チャネル測定装置６は、下り制
御チャネル１１の無線状態、つまり電界強度及びビット
誤り率を測定する。初期送信電力算出装置４は、上り制
御チャネル測定装置３によって測定された電界強度及び
ビット誤り率から上り初期送信電力を算出するととも
に、下り制御チャネル測定装置６により測定されて移動
機２より報告された電界強度及びビット誤り率から下り
初期送信電力を算出する。基地局１の初期送信電力設定
装置５は、初期送信電力算出装置４により算出された下
り初期送信電力に従って下り通話チャネル１３の初期送
信電力を設定する。移動機２の初期送信電力設定装置７
は、初期送信電力算出装置４により算出されて基地局１
より報告された上り初期送信電力に従って上り通話チャ
ネル１２の初期送信電力を設定する。
チャネル１０の無線状態、つまり電界強度及びビット誤
り率を測定し、下り制御チャネル測定装置６は、下り制
御チャネル１１の無線状態、つまり電界強度及びビット
誤り率を測定する。初期送信電力算出装置４は、上り制
御チャネル測定装置３によって測定された電界強度及び
ビット誤り率から上り初期送信電力を算出するととも
に、下り制御チャネル測定装置６により測定されて移動
機２より報告された電界強度及びビット誤り率から下り
初期送信電力を算出する。基地局１の初期送信電力設定
装置５は、初期送信電力算出装置４により算出された下
り初期送信電力に従って下り通話チャネル１３の初期送
信電力を設定する。移動機２の初期送信電力設定装置７
は、初期送信電力算出装置４により算出されて基地局１
より報告された上り初期送信電力に従って上り通話チャ
ネル１２の初期送信電力を設定する。
【００１１】図２のフローチャートは、図１に示した移
動通信システムにおいて、本発明による方法により送信
電力を制御されて通話が開始するまでの動作を示す。図
２において、下り制御チャネル１１及び上り制御チャネ
ル１２が設定されると（ステップＳ１及びＳ２）、基地
局１の上り制御チャネル測定装置３によって上り制御チ
ャネル１０の電界強度及びビット誤り率が複数回測定さ
れ（ステップＳ３）、また移動機２の下り制御チャネル
測定装置６によって下り制御チャネル１１の電界強度及
びビット誤り率が複数回測定され、その測定結果は上り
制御チャネル１０によって基地局１へ報告される（ステ
ップＳ４）。
動通信システムにおいて、本発明による方法により送信
電力を制御されて通話が開始するまでの動作を示す。図
２において、下り制御チャネル１１及び上り制御チャネ
ル１２が設定されると（ステップＳ１及びＳ２）、基地
局１の上り制御チャネル測定装置３によって上り制御チ
ャネル１０の電界強度及びビット誤り率が複数回測定さ
れ（ステップＳ３）、また移動機２の下り制御チャネル
測定装置６によって下り制御チャネル１１の電界強度及
びビット誤り率が複数回測定され、その測定結果は上り
制御チャネル１０によって基地局１へ報告される（ステ
ップＳ４）。
【００１２】図３は、上り制御チャネル１０の電界強度
及びビット誤り率をそれぞれ５回ずつ測定した測定例を
示す。この測定例では、電界強度は変化しているが、ビ
ット誤り率については５回とも同じ「０．１」となって
いる。図４は、上り制御チャネル１０の電界強度及びビ
ット誤り率をそれぞれ５回ずつ測定した別の測定例を示
す。この測定例では、電界強度及びビット誤り率の両方
とも変化している。図５は、下り制御チャネル１１の電
界強度及びビット誤り率をそれぞれ５回ずつ測定した測
定例を示す。この測定例では、電界強度は変化している
が、ビット誤り率については５回とも同じ「０．１」と
なっている。図６は、下り制御チャネル１１の電界強度
及びビット誤り率をそれぞれ５回ずつ測定した別の測定
例を示す。この測定例では、電界強度及びビット誤り率
の両方とも変化している。
及びビット誤り率をそれぞれ５回ずつ測定した測定例を
示す。この測定例では、電界強度は変化しているが、ビ
ット誤り率については５回とも同じ「０．１」となって
いる。図４は、上り制御チャネル１０の電界強度及びビ
ット誤り率をそれぞれ５回ずつ測定した別の測定例を示
す。この測定例では、電界強度及びビット誤り率の両方
とも変化している。図５は、下り制御チャネル１１の電
界強度及びビット誤り率をそれぞれ５回ずつ測定した測
定例を示す。この測定例では、電界強度は変化している
が、ビット誤り率については５回とも同じ「０．１」と
なっている。図６は、下り制御チャネル１１の電界強度
及びビット誤り率をそれぞれ５回ずつ測定した別の測定
例を示す。この測定例では、電界強度及びビット誤り率
の両方とも変化している。
【００１３】次に、基地局１の初期送信電力設定装置５
は、上り制御チャネル測定装置３によって複数回測定さ
れた上り制御チャネル１０の電界強度及びビット誤り率
のそれぞれの平均を求め、その平均値から上り初期送信
電力を算出する（ステップＳ５）。この場合、例えばル
ックアップテーブル方式により送信電力変換表に当ては
めれば、平均値に対応する上り初期送信電力を容易に求
めることができる。図３の例では、ビット誤り率は変化
していないので、図７に示すように電界強度のみをパラ
メータとした送信電力への変換テーブルから、対応する
送信電力を得ることができる。図３の例の場合には、測
定した５回の電界強度のうち３回目の値が「６０」で異
常に高いので、これを除いた４回分の電界強度を平均す
ると「３２．５」となり、これに対応する送信電力は図
７の変換テーブルから「４」となる。
は、上り制御チャネル測定装置３によって複数回測定さ
れた上り制御チャネル１０の電界強度及びビット誤り率
のそれぞれの平均を求め、その平均値から上り初期送信
電力を算出する（ステップＳ５）。この場合、例えばル
ックアップテーブル方式により送信電力変換表に当ては
めれば、平均値に対応する上り初期送信電力を容易に求
めることができる。図３の例では、ビット誤り率は変化
していないので、図７に示すように電界強度のみをパラ
メータとした送信電力への変換テーブルから、対応する
送信電力を得ることができる。図３の例の場合には、測
定した５回の電界強度のうち３回目の値が「６０」で異
常に高いので、これを除いた４回分の電界強度を平均す
ると「３２．５」となり、これに対応する送信電力は図
７の変換テーブルから「４」となる。
【００１４】一方、図４の例では、電界強度及びビット
誤り率の両方とも変化しているが、５回分の電界強度を
平均すると「５１．２」となり、高い値のためビット誤
り率の測定結果のみで送信電力を決定する。図８は、ビ
ット誤り率のみをパラメータとした送信電力への変換テ
ーブルを示す。図４の例の場合には、５回測定したビッ
ト誤り率に異常値がないので５回分の全てを有効とし、
その平均を求めると「０．３８」となるので、これに対
応する送信電力は図８の変換テーブルから「３」とな
る。
誤り率の両方とも変化しているが、５回分の電界強度を
平均すると「５１．２」となり、高い値のためビット誤
り率の測定結果のみで送信電力を決定する。図８は、ビ
ット誤り率のみをパラメータとした送信電力への変換テ
ーブルを示す。図４の例の場合には、５回測定したビッ
ト誤り率に異常値がないので５回分の全てを有効とし、
その平均を求めると「０．３８」となるので、これに対
応する送信電力は図８の変換テーブルから「３」とな
る。
【００１５】また、基地局１の初期送信電力設定装置５
は、移動機２から報告された下り制御チャネル１１の電
界強度及びビット誤り率のそれぞれの平均を求め、その
平均値から下り初期送信電力を上記と同様に算出する
（ステップＳ６）。図５の例の場合、ビット誤り率につ
いては５回の測定とも同じで、５回の電界強度に異常が
ないので全てを有効とし、その平均を求めると「３６」
となるので、これに対応する送信電力は図７の変換テー
ブルから「４」となる。しかし、５回測定の電界強度が
徐々に高くなっているので、無線状態が良くなっている
との予測を行い、図７の変換テーブルより得た「４」か
ら「１」を差し引いた「３」をもって下り初期送信電力
とする。図６の例では、５回測定の電界強度を平均する
と「５０．６」となり高い値のため、ビット誤り率の測
定結果のみで下り初期送信電力を決定する。この場合、
測定した５回のビット誤り率に異常がないので全てを有
効とし、その平均を求めると「０．１８」となるので、
これに対応する送信電力は図８の変換テーブルから
「２」となる。
は、移動機２から報告された下り制御チャネル１１の電
界強度及びビット誤り率のそれぞれの平均を求め、その
平均値から下り初期送信電力を上記と同様に算出する
（ステップＳ６）。図５の例の場合、ビット誤り率につ
いては５回の測定とも同じで、５回の電界強度に異常が
ないので全てを有効とし、その平均を求めると「３６」
となるので、これに対応する送信電力は図７の変換テー
ブルから「４」となる。しかし、５回測定の電界強度が
徐々に高くなっているので、無線状態が良くなっている
との予測を行い、図７の変換テーブルより得た「４」か
ら「１」を差し引いた「３」をもって下り初期送信電力
とする。図６の例では、５回測定の電界強度を平均する
と「５０．６」となり高い値のため、ビット誤り率の測
定結果のみで下り初期送信電力を決定する。この場合、
測定した５回のビット誤り率に異常がないので全てを有
効とし、その平均を求めると「０．１８」となるので、
これに対応する送信電力は図８の変換テーブルから
「２」となる。
【００１６】基地局１は、上記のようにして上り初期送
信電力を算出すると、その値を下り制御チャネル１１に
よって移動機２へ報告する（ステップＳ７）。これを受
信した移動機２では、制御チャネルから通話チャネルへ
の移行時に、報告された上り初期送信電力を上り通話チ
ャネル１２の初期送信電力として上り通話チャネル１２
を設定する（ステップＳ８）。また、基地局１は、初期
送信電力設定装置５で上記のように算出された下り初期
送信電力を、制御チャネルから通話チャネルへの移行時
に下り通話チャネル１３の初期送信電力として下り通話
チャネル１３を設定する（ステップＳ９）。そして、こ
のような初期送信電力をもって通話を開始する（ステッ
プ１０）。
信電力を算出すると、その値を下り制御チャネル１１に
よって移動機２へ報告する（ステップＳ７）。これを受
信した移動機２では、制御チャネルから通話チャネルへ
の移行時に、報告された上り初期送信電力を上り通話チ
ャネル１２の初期送信電力として上り通話チャネル１２
を設定する（ステップＳ８）。また、基地局１は、初期
送信電力設定装置５で上記のように算出された下り初期
送信電力を、制御チャネルから通話チャネルへの移行時
に下り通話チャネル１３の初期送信電力として下り通話
チャネル１３を設定する（ステップＳ９）。そして、こ
のような初期送信電力をもって通話を開始する（ステッ
プ１０）。
【００１７】なお、上述の実施例では、上り制御チャネ
ル及び下り制御チャネルの無線状態として電界強度及び
ビット誤り率を複数回測定し、その複数回分の測定デー
タの推移を見て電界強度又はビット誤り率の一方のデー
タのみを採り、その平均値を初期送信電力に変換するル
ックアップテーブル方式によって初期送信電力を求めた
が、測定した電界強度及びビット誤り率の両方から初期
送信電力を変換式を用いて算出することもできる。
ル及び下り制御チャネルの無線状態として電界強度及び
ビット誤り率を複数回測定し、その複数回分の測定デー
タの推移を見て電界強度又はビット誤り率の一方のデー
タのみを採り、その平均値を初期送信電力に変換するル
ックアップテーブル方式によって初期送信電力を求めた
が、測定した電界強度及びビット誤り率の両方から初期
送信電力を変換式を用いて算出することもできる。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、通話チャ
ネルの設定前に、移動機から基地局への上り制御チャネ
ル及び基地局から移動機への下り制御チャネルのそれぞ
れの電界強度及びビット誤り率を測定し、その測定値に
基づいて上り通話チャネルの初期送信電力及び下り通話
チャネルの初期送信電力を算出するので、通話開始前に
必要最小の送信電力値が分かり、通話開始後に適切な送
信電力に補正する電力補正が不要になる。従って、基地
局及び移動機の負荷を軽減でき、また基地局及び移動機
の双方とも必要以上の電力を送信しなくとも良いので、
チャネル間の干渉の発生も防止できる。
ネルの設定前に、移動機から基地局への上り制御チャネ
ル及び基地局から移動機への下り制御チャネルのそれぞ
れの電界強度及びビット誤り率を測定し、その測定値に
基づいて上り通話チャネルの初期送信電力及び下り通話
チャネルの初期送信電力を算出するので、通話開始前に
必要最小の送信電力値が分かり、通話開始後に適切な送
信電力に補正する電力補正が不要になる。従って、基地
局及び移動機の負荷を軽減でき、また基地局及び移動機
の双方とも必要以上の電力を送信しなくとも良いので、
チャネル間の干渉の発生も防止できる。
【図１】本発明の送信電力制御方法を適用する移動通信
システムの一例の概要構成図である。
システムの一例の概要構成図である。
【図２】本発明の送信電力制御方法の一例の動作を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図３】図１中の上り制御チャネル測定装置で測定され
た上り制御チャネルの無線状態の測定例を示す図であ
る。
た上り制御チャネルの無線状態の測定例を示す図であ
る。
【図４】図３の例と同様に測定された上り制御チャネル
の無線状態の別の測定例を示す図である。
の無線状態の別の測定例を示す図である。
【図５】図１中の下り制御チャネル測定装置で測定され
た下り制御チャネルの無線状態の測定例を示す図であ
る。
た下り制御チャネルの無線状態の測定例を示す図であ
る。
【図６】図５の例と同様に測定された下り制御チャネル
の無線状態の別の測定例を示す図である。
の無線状態の別の測定例を示す図である。
【図７】電界強度から送信電力への変換テーブルを示す
図である。
図である。
【図８】ビット誤り率から送信電力への変換テーブルを
示す図である。
示す図である。
１ 基地局 ２ 移動機 ３ 上り制御チャネル測定装置 ４ 初期送信電力算出装置 ５ 初期送信電力設定装置 ６ 下り制御チャネル測定装置 ７ 初期送信電力設定装置 ８ 交換機
Claims (3)
- 【請求項１】 移動機からの上り制御チャネルの無線状
態を基地局側で測定するステップと、 基地局からの下り制御チャネルの無線状態を移動機側で
測定し、その測定結果を前記上り制御チャネルにより基
地局へ報告するステップと、 測定された上り制御チャネルの無線状態から、基地局に
おいて上り初期送信電力を算出するステップと、 報告された下り制御チャネルの無線状態から、基地局に
おいて下り初期送信電力を算出するステップと、 算出された上り初期送信電力を前記下り制御チャネルに
よって移動機へ報告するステップと、 移動機において、報告された上り初期送信電力を上り通
話チャネルの初期送信電力とするステップと、 基地局において、算出された下り初期送信電力を下り通
話チャネルの初期送信電力とするステップと、からなる
移動通信システムにおける送信電力制御方法。 - 【請求項２】 上り制御チャネル及び下り制御チャネル
の測定する無線状態が、電界強度及びビット誤り率であ
る請求項１に記載の、移動通信システムにおける送信電
力制御方法。 - 【請求項３】 上り制御チャネル及び下り制御チャネル
の各測定を複数回繰り返し、その各平均値から上り初期
送信電力及び下り初期送信電力をそれぞれ算出すること
を特徴とする請求項１又は２に記載の、移動通信システ
ムにおける送信電力制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7107087A JP2944459B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 移動通信システムにおける送信電力制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7107087A JP2944459B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 移動通信システムにおける送信電力制御方法 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10029934A Division JP2993561B2 (ja) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | 移動通信システムにおける送信電力制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08280064A true JPH08280064A (ja) | 1996-10-22 |
| JP2944459B2 JP2944459B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=14450148
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7107087A Expired - Fee Related JP2944459B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 移動通信システムにおける送信電力制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2944459B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999056418A1 (en) * | 1998-04-28 | 1999-11-04 | Ericsson Inc. | System and method for measuring power and bit error rate on the up-link and down-link simultaneously |
| JP2000184435A (ja) * | 1998-12-16 | 2000-06-30 | Matsushita Graphic Communication Systems Inc | 無線通信装置及び無線通信システム |
| WO2000076091A1 (fr) * | 1999-06-08 | 2000-12-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | §ispositif de communication |
| US6574456B2 (en) | 1998-03-27 | 2003-06-03 | Nec Corporation | Method of preventing interference of adjacent frequencies in a cellular system by selection between adjacent carrier frequency and non-adjacent carrier frequency |
| WO2004034609A1 (ja) * | 2002-10-08 | 2004-04-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 基地局装置及び通信端末装置 |
| US7269148B2 (en) | 1997-09-22 | 2007-09-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Scheme for adaptive control of transport layer connection in communications via radio and wire networks |
| JP2008187722A (ja) * | 1997-02-24 | 2008-08-14 | At & T Mobility Ii Llc | 高帯域幅効率化通信 |
| KR100905588B1 (ko) * | 2005-01-10 | 2009-07-02 | 삼성전자주식회사 | 향상된 상향링크 전용채널을 지원하는 이동통신시스템에서자율전송을 지원하는 단말의 향상된 상향링크 전용채널전송전력 결정 방법 |
| US7672357B2 (en) | 1997-04-17 | 2010-03-02 | Ntt Docomo, Inc. | Base station apparatus of mobile communication system |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0451618A (ja) * | 1990-06-19 | 1992-02-20 | Sony Corp | 移動無線通信方法 |
| JPH05252090A (ja) * | 1992-03-04 | 1993-09-28 | Nec Corp | 無線チャネル受信状態測定制御方式 |
| JPH0795151A (ja) * | 1993-09-20 | 1995-04-07 | Fujitsu Ltd | 初期送信電力の決定方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69231437T2 (de) | 1991-12-26 | 2001-03-01 | Nec Corp | System zur Steuerung der Sendeleistung mit Gewährleistung einer konstanten Signalqualität in einem Mobilkommunikationsnetzwerk |
-
1995
- 1995-04-07 JP JP7107087A patent/JP2944459B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0451618A (ja) * | 1990-06-19 | 1992-02-20 | Sony Corp | 移動無線通信方法 |
| JPH05252090A (ja) * | 1992-03-04 | 1993-09-28 | Nec Corp | 無線チャネル受信状態測定制御方式 |
| JPH0795151A (ja) * | 1993-09-20 | 1995-04-07 | Fujitsu Ltd | 初期送信電力の決定方法 |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008187722A (ja) * | 1997-02-24 | 2008-08-14 | At & T Mobility Ii Llc | 高帯域幅効率化通信 |
| JP4602427B2 (ja) * | 1997-02-24 | 2010-12-22 | エイ ティ アンド ティ モビリティー ザ セカンド リミテッド ライアビリティ カンパニー | 高帯域幅効率化通信 |
| US8005120B2 (en) | 1997-04-17 | 2011-08-23 | Ntt Docomo, Inc. | Base station apparatus of mobile communication system |
| US7826861B2 (en) | 1997-04-17 | 2010-11-02 | Ntt Docomo, Inc. | Base station apparatus of mobile communication system |
| US7672357B2 (en) | 1997-04-17 | 2010-03-02 | Ntt Docomo, Inc. | Base station apparatus of mobile communication system |
| US7269148B2 (en) | 1997-09-22 | 2007-09-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Scheme for adaptive control of transport layer connection in communications via radio and wire networks |
| US6574456B2 (en) | 1998-03-27 | 2003-06-03 | Nec Corporation | Method of preventing interference of adjacent frequencies in a cellular system by selection between adjacent carrier frequency and non-adjacent carrier frequency |
| WO1999056418A1 (en) * | 1998-04-28 | 1999-11-04 | Ericsson Inc. | System and method for measuring power and bit error rate on the up-link and down-link simultaneously |
| JP2000184435A (ja) * | 1998-12-16 | 2000-06-30 | Matsushita Graphic Communication Systems Inc | 無線通信装置及び無線通信システム |
| WO2000076091A1 (fr) * | 1999-06-08 | 2000-12-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | §ispositif de communication |
| WO2004034609A1 (ja) * | 2002-10-08 | 2004-04-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 基地局装置及び通信端末装置 |
| KR100905588B1 (ko) * | 2005-01-10 | 2009-07-02 | 삼성전자주식회사 | 향상된 상향링크 전용채널을 지원하는 이동통신시스템에서자율전송을 지원하는 단말의 향상된 상향링크 전용채널전송전력 결정 방법 |
| US7821977B2 (en) | 2005-01-10 | 2010-10-26 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Determining data amounts for scheduled and autonomous transmission with a user equipment |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2944459B2 (ja) | 1999-09-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6272354B1 (en) | Method for adjusting transmit power during call set-up, and a cellular radio system | |
| JP4800533B2 (ja) | リバースリンク荷重推定のための方法及び装置 | |
| KR100355328B1 (ko) | 무선 통신 장치, 전송 레이트 제어 방법 및 송신 전력 제어 방법 | |
| US5241690A (en) | Method for regulating power in a digital mobile telephony system | |
| US6535723B1 (en) | Method of power control for a wireless communication system having multiple information rates | |
| US8139518B2 (en) | System for measuring a rise-over-thermal characteristic in a communication network | |
| KR101025841B1 (ko) | 무선 통신에서의 향상된 경로 손실 측정 | |
| JP3434799B2 (ja) | 符号分割多重接続通信システムの周波数間のハンドオフのための電力制御装置及び方法 | |
| US8688051B2 (en) | Mobile station and mobile communication method | |
| CN101102135A (zh) | 发送功率控制 | |
| US20100137018A1 (en) | Method and apparatus for controlling power of uplink physical channel | |
| EP2389736A1 (en) | Method of estimating path loss for a channel | |
| JP2002344384A (ja) | 目標ｓｉｒ更新方法 | |
| JPH08280064A (ja) | 移動通信システムにおける送信電力制御方法 | |
| US20030119541A1 (en) | Base station device, control station device, and transmission power control method | |
| US6963553B1 (en) | Method of adjusting a signal quality target to be reached in power control procedures in a CDMA radio communication network and a corresponding transceiver | |
| KR20010073137A (ko) | 기지국 장치, 통신 단말 장치 및 회선 품질 열화 방지 방법 | |
| JP2000115061A (ja) | 移動無線通信システムおよび移動無線端末装置 | |
| US7826802B2 (en) | Estimation of received signal strength | |
| JP2002152128A (ja) | 送信電力制御方法、送受信装置、基地局及び移動局 | |
| US6957079B2 (en) | Base station transmission power control method and apparatus | |
| JP4099086B2 (ja) | 移動通信システム、無線制御装置、基地局及び送信電力制御方法 | |
| JP2993561B2 (ja) | 移動通信システムにおける送信電力制御方法 | |
| US8229361B2 (en) | Noise estimation in wireless communication systems | |
| US6298220B1 (en) | Power control system for communications channels |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |