JPH08279164A - 情報記憶媒体駆動装置 - Google Patents

情報記憶媒体駆動装置

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JPH08279164A
JPH08279164A JP7079203A JP7920395A JPH08279164A JP H08279164 A JPH08279164 A JP H08279164A JP 7079203 A JP7079203 A JP 7079203A JP 7920395 A JP7920395 A JP 7920395A JP H08279164 A JPH08279164 A JP H08279164A
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JP
Japan
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track
track jump
jump
information storage
storage medium
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JP7079203A
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Inventor
Atsushi Akiyama
淳 秋山
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Publication of JPH08279164A publication Critical patent/JPH08279164A/ja
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    • G11B7/00718Groove and land recording, i.e. user data recorded both in the grooves and on the lands
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 情報記憶媒体駆動装置は、光ディスク1にお
いて、あるトラックにおける位置P1にある光スポット
を、まず、3トラックジャンプを行って位置P2へ移動
させた後、逆方向へ2トラックジャンプを行って位置P
3へ移動させることにより、光スポットを隣接するトラ
ックへアクセスさせる。 【効果】 隣接するトラックへアクセスする場合であっ
ても必ず2トラック以上のトラックジャンプを行うの
で、トラッキングエラー信号のゼロクロス点を検出し、
これに基づいて対物レンズの移動速度を安定的に制御す
ることが可能となり、より安価な構成によって情報記憶
媒体への安定的なアクセスを行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク等の情報記
憶媒体を使用して、情報記憶媒体への情報の記録および
情報記憶媒体からの情報の再生を行う情報記憶媒体駆動
装置に関するものであって、特に、隣接するトラックど
うしのトラッキング極性が異なる情報記憶媒体へのアク
セスが可能な情報記憶媒体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像情報や音声情報をはじめとす
る各種の情報がディジタル化されるにつれて、情報量が
飛躍的に増大して来た。これに伴い、情報記憶媒体にも
大容量化、高密度化が強く求められるようになり、例え
ば光学式の情報記憶媒体の場合、トラックに沿った方向
の線記録密度を向上させると共に、トラックピッチを小
さくすることによって、高密度化が図られている。しか
し、再生時に適切なトラッキング制御信号を得るために
はトラックピッチをむやみに小さくすることはできない
ので、トラックピッチの狭小化には限界がある。
【0003】このため、情報記憶媒体の高密度化を目的
とした他の試みとして、例えば特公昭63−57859
号公報に開示されているように、情報記憶媒体表面に形
成された凹部および凸部の両方をトラックとして情報の
記録・再生を行うための装置が知られている。
【0004】上記装置で用いられる情報記憶媒体のよう
に凹部および凸部の両方に情報が記録される情報記憶媒
体では、凹部および凸部のトラック形状が同心円および
スパイラル状のいずれの場合であっても、凹部のトラッ
クと凸部のトラックとは常に隣接して形成されており、
決して交わることはない。このため、上記公報に開示さ
れた従来の装置では、光スポットの位置を凹部のトラッ
クから凸部のトラックへ、または凸部のトラックから凹
部のトラックへと切り替えるために、トラックジャンプ
によるアクセス制御が行われている。
【0005】ここで、従来の装置におけるトラックジャ
ンプについて図4および図5を参照しながら説明する。
図4は、従来の装置のトラックジャンプに関連する部分
の概略構成を示したブロック図である。同図に示すよう
に、従来の装置は、回転する光ディスク31へレーザ光
を照射する光ピックアップ34と、照射されたレーザ光
を光ディスク31の表面へ集光させる対物レンズ33と
を備えている。
【0006】なお、上記対物レンズ33は光ディスク3
1の表面上を移動可能に設けられており、後述するよう
に、トラッキング制御部36およびジャンプ制御部38
の制御に従って、トラッキング制御およびトラックジャ
ンプ制御等のアクセス動作を行う。
【0007】また、上記光ピックアップ34の内部に
は、光ディスク31表面からの反射光を受光して電気信
号を出力するための図示しないフォトディテクタが設け
られている。さらに、差動増幅器35がこの電気信号を
入力し、入力した電気信号に基づいてトラッキングエラ
ー信号(以下、TESと表記する)を出力する。ここで
出力されるTESは、図5に示すように、光スポットの
移動に伴って正弦波状に変化する。
【0008】上記差動増幅器35から出力されたTES
は、トラッキング制御部36へ入力され、トラッキング
制御部36は入力したTESに基づいて、凹部のトラッ
クをトラッキングするかあるいは凸部のトラックをトラ
ッキングするかによってトラッキング極性の切り替えを
行うと共に、適切な位相補償を行って、対物レンズ33
がトラッキング制御を行うためのトラッキング制御信号
を出力する。
【0009】また、ジャンプ制御部38は、TESおよ
び図示しない外部からの指令に応じて切り替えスイッチ
39の切り替えを行うと共に、トラックジャンプの際に
対物レンズ33を加速させる駆動パルスの生成を行う。
【0010】切り替えスイッチ39は、駆動部37と、
上記トラッキング制御部36またはジャンプ制御部38
との間の接続を切り替えるスイッチであり、接点a側へ
スイッチが切り替えられた場合には、トラッキング制御
部36からのトラッキング制御信号が、駆動信号(以
下、DRVと表記する)として駆動部37へ入力され、
接点b側へスイッチが切り替えられた場合には、ジャン
プ制御部38からトラックジャンプ用の駆動パルスが、
DRVとして駆動部37へ入力される。なお、上記切り
替えスイッチ39の切り替え動作はジャンプ制御部38
によって制御される。
【0011】ここで、凸部のトラックから凸部のトラッ
クへとトラックジャンプを行う方法について説明する。
図5は、上記のトラックジャンプ時の光スポットの移動
の様子と、これに伴うTESおよびDRVの各信号の波
形を示している。
【0012】まず、切り替えスイッチ39は、トラック
ジャンプ前は接点a側へ接続されており、トラッキング
制御部36からのトラッキング制御信号に基づいてトラ
ッキング動作が行われている状態である。ジャンプ制御
部38は、トラックジャンプ指令を受け取ると、切り替
えスイッチ39を接点b側へ切り替えてトラッキング動
作を止めると同時に、対物レンズ33を加速する駆動パ
ルスを出力する。これにより、対物レンズ33が駆動さ
れ、光スポットは位置P1から位置P2へと移動を始め
る。
【0013】光スポットの移動に伴ってTESは正弦波
状に変化し、光スポットが凹部の中心に到達したときに
0Vとなり、ゼロクロス点が検出されることとなる。ジ
ャンプ制御部38は、このゼロクロス点を検出すると駆
動パルスの極性を反転させ、これにより、対物レンズ3
3は減速する。駆動パルスの極性を反転させてから一定
時間が経過した後、ジャンプ制御部38は、駆動パルス
を切ると同時に切り替えスイッチ39を接点b側へ切り
替える。この結果、光スポットは目的トラックである凸
部のトラックへ2トラック分のトラックジャンプを行っ
たこととなり、到達したトラックにおいて、トラッキン
グ制御部36からのトラッキング制御信号に従ってトラ
ッキング制御が再開されることとなる。
【0014】以上に述べたような方法で、凸部のトラッ
クから凸部のトラックへのトラックジャンプが実行され
る。なお、上記のようにTESのゼロクロス点を検出し
て駆動パルスの極性を反転させる方法の他に、トラック
ジャンプを開始した時点から一定時間だけ加速のための
駆動パルスを加える方法もあるが、トラックピッチの公
差、トラックジャンプ開始時点における対物レンズの加
速度のばらつき、および対物レンズ駆動用アクチュエー
タの感度のばらつき等の影響により、所定のトラックへ
のジャンプが行えず、トラックジャンプ後のトラッキン
グ制御が不安定になる等の問題があるため、TESのゼ
ロクロス点を用いる方法が一般的に行われている。
【0015】次に、凸部のトラックから隣接する凹部の
トラックへトラックジャンプを行う方法について説明す
る。この場合、前述の凸部のトラックから凸部のトラッ
クへのトラックジャンプに比較して、対物レンズ33の
移動量は半分になる。ところが、図5のTESの信号波
形から明らかなように、凸部のトラックの中央部から隣
接する凹部のトラックの中央部へ対物レンズ33が移動
する過程には、TESのゼロクロス点が存在しないの
で、上述のTESのゼロクロス点を用いる方法では、駆
動パルスの極性を反転させるタイミングが得られないと
いう問題点を有している。
【0016】この問題を解決するための構成が、特開平
6−282857号公報に開示されている。上記公報に
開示されている構成では、図4に示すようにトラックジ
ャンプを制御するジャンプ制御部38に、TESの上ピ
ーク点または下ピーク点を検出するためのピーク検出回
路32がさらに設けられ、ピーク点を検出すると駆動パ
ルスを反転させるようになっている。TESのピーク点
は、ゼロクロス点の中間に位置しているので、ピーク点
で駆動パルスの極性を反転させることにより、隣接する
トラックへの1トラックジャンプを行うことができる。
また、凹部のトラックと凸部のトラックではトラッキン
グの極性が逆なので、トラックジャンプ実行中に、トラ
ッキング制御部36においてトラッキングの極性を反転
させるようにすれば、凸部のトラックから凹部のトラッ
クへとジャンプした後に、凹部のトラックにおいて適切
なトラッキング動作を行うことができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成におけ
るピーク検出回路としては、微分回路が一般的に用いら
れる。ところが、微分回路は比較的高価な部品であるの
で装置の製作コストの上昇を招来するばかりでなく、微
分回路はハイパスフィルタとしての性質を有するため、
TES中の高域のノイズ成分を増幅する作用があり、増
幅されたノイズの影響によりピーク検出位置が本来のT
ESのピーク位置とずれる可能性があり、このような場
合には安定したトラックジャンプを行うことができない
という問題点を有している。
【0018】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
ので、隣接するトラックどうしのトラック極性が異なる
情報記憶媒体を用いて情報の記録・再生を行う際に、隣
接するトラックへのトラックジャンプを安定して実行す
ることができる情報記憶媒体駆動装置を、より安価に製
作し得る構成で提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1記載の情報記憶媒体駆動装置
は、隣接するトラックでトラッキング極性の異なる情報
記憶媒体を用い、上記情報記憶媒体上を移動しながら情
報記憶媒体表面に光スポットを形成する光学手段を備え
て、上記トラックへの情報の記録および上記トラックか
らの情報の再生の少なくとも一方を行う情報記憶媒体駆
動装置において、トラッキングエラー信号のゼロクロス
点を検出し、検出したゼロクロス点に基づいて光学手段
の移動速度を調整することにより、光学手段を目的のト
ラックへ到達させる速度調整手段と、あるトラックから
隣接トラックへのアクセスを行う際に、上記光学手段を
制御して、N(N≧2)トラックの小トラックジャンプ
と、N+1トラックの大トラックジャンプとのいずれか
一方である第1のトラックジャンプを行わせた後、上記
第1のトラックジャンプの逆方向へ、上記小トラックジ
ャンプおよび大トラックジャンプの他方である第2のト
ラックジャンプを行わせるトラックジャンプ制御手段を
備えていることを特徴としている。
【0020】請求項2記載の情報記憶媒体駆動装置は、
請求項1記載の装置において、上記トラックジャンプ制
御手段が、上記小トラックジャンプとして2トラックの
トラックジャンプを行わせると共に、上記大トラックジ
ャンプとして3トラックのトラックジャンプを行わせる
ことを特徴としている。
【0021】請求項3記載の情報記憶媒体駆動装置は、
請求項1記載の装置において、上記トラックジャンプ制
御手段が、上記第1のトラックジャンプを行わせた後に
トラッキング動作を一時的に作動させ、その後、上記第
2のトラックジャンプを行わせることを特徴としてい
る。
【0022】
【作用】請求項1記載の構成によれば、トラックジャン
プ制御手段が、光学手段を制御して、例えば、N(但
し、N≧2)トラックの小トラックジャンプを行わせた
後に、この小トラックジャンプとは逆方向へN+1トラ
ックの大トラックジャンプを行わせることにより、ある
トラックから隣接トラックへのアクセスが可能である。
【0023】しかも、光学手段があるトラックから隣接
トラックへ1トラックジャンプにより直接移動する場合
には、トラッキングエラー信号にはゼロクロス点が生じ
ないために、例えば微分回路等を設けることによってゼ
ロクロス点の替わりにピーク点を検出することが必要と
なるが、上記小トラックジャンプおよび大トラックジャ
ンプの双方は2トラック以上のトラックジャンプである
ので、トラッキングエラー信号からゼロクロス点を検出
することが可能となる。
【0024】このため、上記した微分回路を必要とせず
に、速度調整手段がこのゼロクロス点を検出して、検出
したゼロクロス点に基づいて光学手段の移動速度を調整
することにより、大トラックジャンプおよび小トラック
ジャンプのそれぞれにおいて目的とするトラックへ光学
手段を到達させることが可能となる。
【0025】これにより、比較的高価な微分回路を必要
としない構成で1トラックジャンプを行うことができる
ため、情報記憶媒体駆動装置の製作コストの高騰を回避
することが可能となる。さらに、微分回路により検出さ
れるトラッキングエラー信号のピーク点は微分回路の特
性によるノイズのために誤差を含んでいる可能性が高い
のに対して、ゼロクロス点の検出は安定的に行われるの
で、光学手段の移動速度の調整を安定的に行うことが可
能となる。この結果、より安価に製作可能な構成によっ
て、情報記憶媒体への安定的なアクセスを行うことがで
きる情報記憶媒体駆動装置が実現される。
【0026】請求項2記載の構成によれば、あるトラッ
クから隣接トラックへアクセスする際は、まず2トラッ
クジャンプを行った後に逆方向へ3トラックジャンプを
行うか、あるいは、まず3トラックジャンプを行った後
に逆方向へ2トラックジャンプを行うことにより、光学
手段が上記隣接トラック上へ移動する。
【0027】速度調整手段が光学手段の移動速度を調整
するためには、トラッキングエラー信号のゼロクロス点
を検出することが必要であり、ゼロクロス点は2トラッ
ク以上のトラックジャンプを行った場合にのみ検出され
るものである。しかしながら、トラックジャンプで飛び
越すトラック数が多くなればなるほどトラックジャンプ
の所要時間は増加する。また、飛び越すトラック数が多
くなればなるほど、例えば欠陥トラックによるトラッキ
ングエラー信号のカウントミス等のために、光学手段の
アクセスエラーが発生する可能性も高くなる。
【0028】このため、小トラックジャンプを2トラッ
クのトラックジャンプとし、大トラックジャンプを3ト
ラックのトラックジャンプとすることによって、トラッ
キングエラー信号からゼロクロス点を検出することが可
能となると共に、各トラックジャンプの所要時間を可能
な限り短縮することができる。この結果、情報記憶媒体
への安定的なアクセスが可能となると共に、アクセス時
間の増大を極力防止することが可能な情報記憶媒体駆動
装置を実現することができる。
【0029】請求項3記載の構成によれば、第1のトラ
ックジャンプを行って光学手段があるトラックへ到達し
た後に、このトラックにおいてトラッキング動作を一時
的に行わせることにより、トラッキング動作時に実行さ
れる位置補正によって、光学手段の位置がこのトラック
における適正な位置に補正される。その後、第2のトラ
ックジャンプを行って光学手段を最終的な目標トラック
へアクセスさせることにより、この目標トラックに到達
した際の光学手段の位置を、この目標トラックにおける
適正な位置へ、より近づけることが可能となる。この結
果、情報記録媒体への安定的なアクセスを可能とする情
報記憶媒体駆動装置が実現される。
【0030】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図3に
基づいて説明すれば、以下の通りである。図1は、本実
施例における情報記憶媒体駆動装置としての光ディスク
駆動装置が行うトラックジャンプの様子を示す模式図で
ある。同図に示すように、本実施例の光ディスク駆動装
置は、まず、第1のトラックジャンプとして3トラック
分のトラックジャンプを行った後、第1のトラックジャ
ンプと逆の方向へ2トラック分の第2のトラックジャン
プを行うことにより、隣接するトラックへのアクセスを
行う。
【0031】すなわち、凸部のトラック上の位置P1に
あった光スポットは、第1のトラックジャンプにより凹
部のトラック上の位置P2へ移動し、その後、第2のト
ラックジャンプにより凹部のトラック上の位置P3へ移
動する。この結果、光スポットは、最初に光スポットが
位置していた凸部のトラックから隣接する凹部のトラッ
クへと移動したこととなる。
【0032】上記のトラックジャンプを行うための構成
を、図2を参照しながら、以下に説明する。同図に示す
ように、本実施例の光ディスク駆動装置は、光ディスク
1を回転駆動させる駆動モータ2と、光ディスク1へレ
ーザ光を照射すると共に光ディスク1からの反射光を受
光する光ピックアップ4と、照射されたレーザ光を光デ
ィスク1の表面へ集光させる対物レンズ3(光学手段)
とを備えている。
【0033】上記対物レンズ3は、光ディスク1の表面
上を移動可能に設けられており、レーザ光の焦点を光デ
ィスク1の記録面に保持するフォーカシング制御、レー
ザ光をトラックの中心に保持するトラッキング制御、お
よびレーザ光を目標トラックへトラックジャンプにより
移動させるトラックジャンプ制御を行う。
【0034】また、上記光ピックアップ4の内部には、
光ディスク1表面からの反射光を受光して電気信号を出
力する図示しないフォトディテクタが設けられている。
さらに、上記電気信号に基づいてトラッキングエラー信
号(以下、TESと表記する)を出力する差動増幅器5
と、トラッキング動作を制御するトラッキング制御部6
と、トラックジャンプ動作を制御するトラックジャンプ
制御部8(速度調整手段・トラックジャンプ制御手段)
と、上記対物レンズ3を駆動するための駆動パルスを出
力する駆動部7と、上記駆動部7への入力を、トラッキ
ング制御部6とトラックジャンプ制御部8との間で切り
替える切り替えスイッチ9とを備えている。
【0035】上記トラッキング制御部6が制御するトラ
ッキングとは、回転する光ディスク1のトラックを追従
する動作であり、トラッキング制御部6は、凹部のトラ
ックあるいは凸部のトラックのどちらをトラッキングす
るかによってトラッキング極性の切り替えを行うと共
に、適切な位相補償を行ってトラッキング制御信号を出
力することにより、対物レンズ3により集光される光の
光スポットが各トラック中央に沿って適切に走査するよ
うに光スポットの位置を調整する。
【0036】一方、上記トラックジャンプ制御部8は、
差動増幅器5から入力されるTESおよび図示しない外
部からの指令に応じて、切り替えスイッチ9の切り替え
制御および対物レンズ3をトラックジャンプさせるため
のトラックジャンプ用の駆動パルスの生成を行う。
【0037】なお、切り替えスイッチ9が接点a側へ切
り替えられた場合には、トラッキング制御部6からのト
ラッキング制御信号が駆動信号(以下、DRVと表記す
る)として駆動部7へ入力され、一方、切り替えスイッ
チ9が接点b側へ切り替えられた場合には、トラックジ
ャンプ制御部8からのトラックジャンプ用の駆動パルス
がDRVとして駆動部7へ入力される。切り替えスイッ
チ9により選択的に入力されたDRVは、駆動部7によ
り電力増幅されて対物レンズ3を駆動する。
【0038】次に、上記した構成において実行される、
隣接トラックへのトラックジャンプ動作について、以下
に詳細に説明する。トラックジャンプを行う前には、切
り替えスイッチ9は接点a側へ接続されており、対物レ
ンズ3は、トラッキング制御部6から出力されるトラッ
キング制御信号に従ってトラッキング動作を行ってい
る。ここでは、トラックジャンプ指令が出された時に、
図1に示す位置P1に光スポットがあったとする。
【0039】トラックジャンプ制御部8は、トラックジ
ャンプ指令を受け取ると、切り替えスイッチ9を接点b
側へ切り替えてトラッキング動作を止めると同時に、対
物レンズ3を加速させる駆動パルスを出力し、この駆動
パルスがDRVとして切り替えスイッチ9を介して駆動
部7へ入力される。これにより、対物レンズ3が加速駆
動され、図1に示すように、光スポットは、位置P1か
ら位置P2へと移動を始める。
【0040】TESは、図3に示すように、光スポット
の移動に伴って正弦波状に変化し、光スポットが位置P
1のトラックに隣接した凹部のトラックの中心部に到達
した時に0Vとなり、ゼロクロス点(Z1 )が検出され
ることとなる。トラックジャンプ制御部8は、このゼロ
クロス点(Z1 )を検出すると、同図に示すように、出
力するDRVを0Vとする。DRVが0Vとなると、対
物レンズ3は加速力も減速力も受けず、慣性によって位
置P2へと進んで行く。
【0041】さらに、光スポットが位置P1から2トラ
ック目の凸部のトラックの中心部へ到達した時に、TE
Sから再びゼロクロス点(Z2 )が検出される。トラッ
クジャンプ制御部8は、この2つ目のゼロクロス点(Z
2 )を検出すると、対物レンズ3を減速させるためのD
RVを出力する。このDRVにより対物レンズ3は減速
駆動される。
【0042】なお、図3から明らかなように、対物レン
ズ3を減速させるDRVは、対物レンズ3を加速させる
DRVに対して反転したパルスとなっている。また、対
物レンズ3を加速させるDRVおよび減速させるDRV
の間に、TESの半周期分に対応してDRVを0Vとす
る区間を設けたことにより、上記2種類のDRVのパル
ス幅が等しくなっている。このように、対物レンズ3を
加速させるDRVと減速させるDRVとのパルス幅がほ
ぼ等しくすることにより、トラックジャンプ後のトラッ
キング制御における整定時間を短縮することができる。
【0043】トラックジャンプ制御部8は、対物レンズ
3を減速させるDRVを出力し始めてから所定の時間
(Tc )が経過した後に、このDRVを切ると同時に切
り替えスイッチ9を接点a側へ切り替える。これによ
り、光スポットが位置P2に位置決めされると同時にト
ラッキング制御部6からのトラッキング制御信号がDR
Vとして駆動部7へ入力されることとなり、位置P2の
トラック上でトラッキング動作が一旦再開される。な
お、ここでトラッキング動作を一旦作動させることによ
り、光スポットの位置がトラック上の適正な位置へ補正
される。
【0044】また、トラックジャンプ前のトラックは凸
部であり、トラックジャンプ後のトラッキングは凹部で
あって、トラックジャンプ前後のトラック極性が異なっ
ているので、トラッキング制御部6は、トラックジャン
プ開始からトラックジャンプ終了後にトラッキング動作
が再開されるまでの間に、トラッキング極性を反転させ
る。このトラッキング制御部6がトラッキング極性を反
転させるタイミングは、切り替えスイッチ9が接点b側
へ接続されていることによってトラッキング制御部6か
ら駆動部7へのトラッキング制御信号の出力が切られて
いる状態の間であればいつでも良い。
【0045】以上で説明したような制御手順によって位
置P1から位置P2への第1のトラックジャンプが実行
され、続いて位置P2から位置P3へ、上記第1のトラ
ックジャンプと逆方向への第2のトラックジャンプが実
行される。この第2のトラックジャンプは2トラック分
のトラックジャンプであり、以下に説明する手順の制御
に従って実行される。
【0046】まず、トラックジャンプ制御部8が、切り
替えスイッチ9を接点b側へ切り替えると同時に対物レ
ンズ3を加速するDRVを出力する。なお、この時出力
される対物レンズ3を加速するためのDRVは、前記の
位置P1から位置P2への第1のトラックジャンプ時と
は逆方向への加速であるため、図3に示すように、第1
のトラックジャンプ時に対物レンズ3を減速させるDR
Vと同じ極性を有している。
【0047】上記の対物レンズ3を加速するDRVによ
り対物レンズ3は位置P2から位置P3へ向かって加速
駆動され、対物レンズ3の移動に伴ってTESは正弦波
状に変化する。トラックジャンプ制御部8は、TESの
1つ目のゼロクロス点(Z3)を検出すると、DRVの
極性を反転させ、さらに所定の時間(Tc )が経過した
後に、DRVを切ると同時に切り替えスイッチ9を接点
a側へ切り替える。これにより、光スポットが位置P3
に位置決めされると同時に、位置P3のトラック上でト
ラッキング動作が再開される。以上のとおりに、位置P
2から位置P3への第2のトラックジャンプが終了す
る。
【0048】なお、上記の場合では、この第2のトラッ
クジャンプは2トラックジャンプであるので、1つ目の
ゼロクロス点(Z3 )を検出した時にはDRVを反転さ
せるが、例えば、第2のトラックジャンプが4トラック
ジャンプである場合には、上記のゼロクロス点(Z3
を検出したらDRVを一旦0Vとし、この時点から数え
て2つ目のゼロクロス点を検出した時、すなわちTES
の1周期が経過した後にDRVの極性を反転させるよう
にしても良い。
【0049】これにより、前記したように、対物レンズ
3を加速させるDRVと減速させるDRVとのパルス幅
を等しくすることができ、トラックジャンプ終了後のト
ラッキング制御における整定時間を短縮することが可能
となる。なお、DRVを0Vとする区間は必要に応じた
長さで設けることが可能であり、対物レンズ3を加速さ
せるDRVと減速させるDRVとのパルス幅が等しくな
れば良く、また、例えば、偶数トラックジャンプの場合
には、上記区間を設けずに、トラックジャンプ開始から
トラックジャンプ終了までの時間の半分の時点で検出さ
れるゼロクロス点でDRVを反転させるようにしても良
い。
【0050】以上に説明したように、位置P1から位置
P2への3トラック分の第1のトラックジャンプと、位
置P2から位置P3への2トラック分の第2のトラック
ジャンプとを行うことにより、位置P1の光スポットが
位置P3へ移動して、隣接するトラックへのアクセスが
実行されたこととなる。
【0051】なお、上記では、第1のトラックジャンプ
として3トラック分のトラックジャンプを行った後、第
2のトラックジャンプとして2トラック分のトラックジ
ャンプを行う例を説明したが、これとは逆に、第1のト
ラックジャンプとして2トラック分のトラックジャンプ
を行い、第2のトラックジャンプとして3トラック分の
トラックジャンプを行っても良い。
【0052】また、ジャンプするトラック数に関して
は、上記の2トラックおよび3トラックの組合せに限定
する必要はなく、例えば、第1のトラックジャンプとし
て10トラック分、第2のトラックジャンプとして9ト
ラック分のトラックジャンプを行うことによっても、隣
接するトラックへのアクセスは可能である。
【0053】しかし、ジャンプするトラック数が多くな
るほど、トラックジャンプに要する時間が増大すること
によりアクセス時間が増大するので、ジャンプするトラ
ック数は少ない方が良い。また、ジャンプトラック数が
多くなるに従って、ディスクの欠陥等に起因するトラッ
クカウントミスが発生してアクセスエラーが誘発される
可能性も高くなるので、このようなアクセスエラーを回
避する観点からも、ジャンプトラック数は少ない方が好
ましい。
【0054】しかしながら、前述のように、ゼロクロス
点によりDRVの反転タイミングを得るためにはジャン
プトラック数は2以上であることが必要であるので、ジ
ャンプトラック数が最も少なくなる組合せは、3トラッ
ク分のトラックジャンプと、2トラック分のトラックジ
ャンプとの組合せである。
【0055】従って、第1のトラックジャンプで3トラ
ック分のトラックジャンプを行い、第2のトラックジャ
ンプで2トラック分のトラックジャンプを行う方法か、
あるいは、第1のトラックジャンプで2トラック分のト
ラックジャンプを行い、第2のトラックジャンプで3ト
ラック分のトラックジャンプを行う方法を採用すること
により、最も好適に、安定したアクセスを可能とし、ア
クセス時間の増大を抑制すると共にアクセスエラーを回
避することができるという効果を奏する。
【0056】また、本実施例では、第1のトラックジャ
ンプの後に一旦トラッキング動作を作動させ、その後に
第2のトラックジャンプを行うようにトラックジャンプ
動作を制御する構成を例に挙げて説明したが、これ以外
に、第1のトラックジャンプの後にトラッキング動作を
再開させずに第2のトラックジャンプを連続して実行す
るように制御しても良い。
【0057】この場合、トラッキング動作を実行する構
成に比較すると、第2のトラックジャンプ開始時点にお
ける光スポットの位置にばらつきが生じる可能性がある
が、トラッキング動作を実行しない分だけアクセス時間
を短縮することができるという利点がある。一方、本実
施例で説明したトラッキング動作を実行する構成では、
前記したように、第1のトラックジャンプの後にトラッ
キング動作を一旦再開することにより、第2のトラック
ジャンプの開始時点での光スポットの位置が、トラック
の中央部に適正に位置決めされていることとなるため、
前者に比較してアクセス時間はやや長くなるが、第2の
トラックジャンプ後のトラッキング動作を安定的に行え
る。従って、アクセス時間の短縮と、アクセス精度の向
上とのどちらを重視するかによって、第1および第2の
トラックジャンプの間でトラッキング動作を作動させる
か否かを決定すれば良い。
【0058】以上で説明したように、本実施例の構成に
よれば、あるトラック上の光スポットを隣接するトラッ
クへアクセスさせる場合には、N(N≧3)トラック分
の第1のトラックジャンプを行った後に、N−1トラッ
ク分の第2のトラックジャンプを行うか、あるいは、ま
ず、N(N≧2)トラック分の第1のトラックジャンプ
を行った後に、N+1トラック分の第2のトラックジャ
ンプを行うようにトラックジャンプ動作が制御される。
【0059】このように、隣接するトラックへアクセス
する場合であっても常に2トラック分以上のトラックジ
ャンプが行われるので、TESのゼロクロス点の検出が
可能となり、検出したゼロクロス点に基づいて対物レン
ズ3の加速および減速を制御することが可能となる。こ
の結果、TESのピーク点を検出するための微分回路等
を必要としないより簡略化された安価な構成によって、
安定的なトラックジャンプを行うことが可能となる。
【0060】また、微分回路を用いてピーク点を検出す
る構成と比較すると、微分回路で検出されるピーク点が
微分回路の特性によるノイズのために誤差を含む可能性
が高いことに対して、ゼロクロス点は比較的安定的に検
出が可能であるため、対物レンズ3の移動速度を安定的
に制御することが可能となる。
【0061】なお、上記した実施例は本発明を限定する
ものではなく、発明の範囲内で種々の変更が可能であ
る。例えば、本実施例では光学手段として対物レンズの
みを含む構成を例に挙げて説明したが、対物レンズとそ
の他の部材を含んだ構成を光学手段とすることも可能で
ある。また、トラックジャンプ制御部8が、速度調整手
段およびトラックジャンプ制御手段の両方の機能を兼ね
備えた構成を説明したが、各手段を異なる回路等によっ
て構成することももちろん可能である。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
情報記憶媒体駆動装置は、トラッキングエラー信号のゼ
ロクロス点を検出し、検出したゼロクロス点に基づいて
光学手段の移動速度を調整することにより、光学手段を
目的のトラックへ到達させる速度調整手段と、あるトラ
ックから隣接トラックへのアクセスを行う際に、上記光
学手段を制御して、N(N≧2)トラックの小トラック
ジャンプと、N+1トラックの大トラックジャンプとの
いずれか一方である第1のトラックジャンプを行わせた
後、上記第1のトラックジャンプの逆方向へ、上記小ト
ラックジャンプおよび大トラックジャンプの他方である
第2のトラックジャンプを行わせるトラックジャンプ制
御手段を備えている構成である。
【0063】これにより、ピーク点を検出するための微
分回路を必要とせずに、速度調整手段が検出したゼロク
ロス点に基づいて光学手段の移動速度を調整することに
より、あるトラックから隣接トラックへのアクセスが可
能となる。この結果、比較的高価な微分回路を必要とし
ない構成によって1トラックジャンプを行うことが可能
となるため、情報記憶媒体駆動装置の製作コストの高騰
を回避することができる。さらに、微分回路により検出
されるトラッキングエラー信号のピーク点は微分回路の
特性によるノイズのために誤差を含んでいる可能性が高
いのに対して、ゼロクロス点の検出は安定的に行われる
ので、光学手段の移動速度の調整を安定的に行うことが
可能となり、より安価に製作可能な構成によって、情報
記憶媒体への安定的なアクセスを行うことができるとい
う効果を奏する。
【0064】請求項2記載の情報記憶媒体駆動装置は、
上記トラックジャンプ制御手段が、上記小トラックジャ
ンプとして2トラックのトラックジャンプを行わせると
共に、上記大トラックジャンプとして3トラックのトラ
ックジャンプを行わせる構成である。
【0065】このように、ゼロクロス点を検出可能で且
つ可能な限り少ないトラック数のトラックジャンプを行
うことにより、安定的に検出されるゼロクロス点に基づ
いた光学手段の移動速度の調整が可能となると共に、各
トラックジャンプに要する時間を可能な限り小さくする
ことができる。この結果、アクセス時間の増大を極力防
止しながら、情報記憶媒体へのアクセスの安定化を図る
ことが可能となるという効果を奏する。
【0066】請求項3記載の情報記憶媒体駆動装置は、
上記トラックジャンプ制御手段が、上記第1のトラック
ジャンプを行わせた後にトラッキング動作を一時的に作
動させ、その後、上記第2のトラックジャンプを行わせ
る構成である。
【0067】これにより、光学手段は、第1のトラック
ジャンプによってあるトラックへ到達した時の位置が、
このトラックにおける適正な位置に補正された後に、第
2のトラックジャンプによって最終的な目標トラックへ
到達する。この結果、この目標トラックに到達した際の
光学手段の位置を、この目標トラックにおける適正な位
置へより近づけることができるため、情報記録媒体への
安定的なアクセスが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における情報記憶媒体駆動装
置としての光ディスク駆動装置が実行するトラックジャ
ンプによって、光スポットが光ディスクのトラック上を
移動する様子を示す模式図である。
【図2】上記トラックジャンプを実行するために上記光
ディスク駆動装置が備える構成の概略を示すブロック図
である。
【図3】上記光ディスク駆動装置において検出されるト
ラッキングエラー信号(TES)と対物レンズの駆動信
号(DRV)との関係を示す信号波形図である。
【図4】従来の情報記憶媒体駆動装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図5】従来の情報記憶媒体駆動装置において2トラッ
クジャンプが行われた際の、光スポットの移動と、トラ
ッキングエラー信号(TES)および対物レンズの駆動
信号(DRV)との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ディスク(情報記憶媒体) 3 対物レンズ(光学手段) 8 トラックジャンプ制御部(速度調整手段・トラッ
クジャンプ制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接するトラックでトラッキング極性の異
    なる情報記憶媒体を用い、上記情報記憶媒体上を移動し
    ながら情報記憶媒体表面に光スポットを形成する光学手
    段を備えて、上記トラックへの情報の記録および上記ト
    ラックからの情報の再生の少なくとも一方を行う情報記
    憶媒体駆動装置において、 トラッキングエラー信号のゼロクロス点を検出し、検出
    したゼロクロス点に基づいて光学手段の移動速度を調整
    することにより、光学手段を目的のトラックへ到達させ
    る速度調整手段と、 あるトラックから隣接トラックへのアクセスを行う際
    に、上記光学手段を制御して、N(N≧2)トラックの
    小トラックジャンプと、N+1トラックの大トラックジ
    ャンプとのいずれか一方である第1のトラックジャンプ
    を行わせた後、上記第1のトラックジャンプの逆方向
    へ、上記小トラックジャンプおよび大トラックジャンプ
    の他方である第2のトラックジャンプを行わせるトラッ
    クジャンプ制御手段を備えていることを特徴とする情報
    記憶媒体駆動装置。
  2. 【請求項2】上記トラックジャンプ制御手段が、上記小
    トラックジャンプとして2トラックのトラックジャンプ
    を行わせると共に、上記大トラックジャンプとして3ト
    ラックのトラックジャンプを行わせることを特徴とする
    請求項1記載の情報記憶媒体駆動装置。
  3. 【請求項3】上記トラックジャンプ制御手段が、上記第
    1のトラックジャンプを行わせた後にトラッキング動作
    を一時的に作動させ、その後、上記第2のトラックジャ
    ンプを行わせることを特徴とする請求項1記載の情報記
    憶媒体駆動装置。
JP7079203A 1995-04-04 1995-04-04 情報記憶媒体駆動装置 Pending JPH08279164A (ja)

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DE69614745T DE69614745T2 (de) 1995-04-04 1996-03-18 Antriebseinrichtung eines Informationsaufzeichnungsmediums
EP96104285A EP0736863B1 (en) 1995-04-04 1996-03-18 Information recording medium driving apparatus
US08/834,230 US5712835A (en) 1995-04-04 1997-04-15 Track jump device and information recording medium driving apparatus

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DE69614745T2 (de) 2002-07-04
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