JPH08279012A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH08279012A
JPH08279012A JP7079985A JP7998595A JPH08279012A JP H08279012 A JPH08279012 A JP H08279012A JP 7079985 A JP7079985 A JP 7079985A JP 7998595 A JP7998595 A JP 7998595A JP H08279012 A JPH08279012 A JP H08279012A
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JP
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processing
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resource
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JP7079985A
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Ichiro Yamashita
一郎 山下
Koichi Hayashi
浩一 林
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不慣れな利用者でも、選択した資源に対して
適用する処理を容易に関連づけ、確認し、その後に処理
を適用することのできる情報処理装置を提供する。 【構成】 文書データ管理部11に文書データが保持さ
れ、処理記述単位管理部12に文書データに対する処理
を記述する処理記述単位が保持されている。資源選択部
24で文書データを選択し、関連定義部25で処理記述
単位を選択して、選択されている文書データとの関連づ
けを行ない、関連保持部13に登録する。必要に応じ、
関連づけの解消や、関連づけの変更などを行なうことも
できる。その後、処理適用部26において、利用者から
の指示によって、関連保持部13に登録されている関連
づけの情報に従い、文書データに対して関連づけられて
いる処理記述単位を適用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文書やファイル、周辺
機器などの計算機資源に対し、プログラムなどに規定さ
れる処理を適用する情報処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークステーションやパーソナルコンピ
ュータのような情報機器は、文書などのデータや、プリ
ンタなどの周辺機器を、計算機資源として扱うことがで
きる。このような情報機器は、利用者が計算機資源に対
して、プログラムなどに規定される処理を自由に適用で
きるようにすることによって、様々な業務の支援を可能
にしている。
【0003】計算機資源に対して、プログラムなどに規
定された処理を適用するために従来より用いられている
技術としては、例えば、コマンドの入力による方法、メ
ニュー選択による方法、スクリプトによる方法などがあ
る。コマンドの入力による方法は、例えば、Unixな
どのオペレーティングシステムによって採用されてい
る。この方法では、プログラムを特定するコマンド名
と、プログラムを適用する文書名や装置名を入力するこ
とによって、指定された文書や装置に対して、プログラ
ムが適用される。
【0004】コマンドの入力による方法は、必要なコマ
ンドならびに文書名等を正確に記憶して入力しなければ
ならないため、操作を習熟するのは困難であった。そこ
で、メニュー選択による方法が提案されている。メニュ
ー選択による方法は、例えば、Apple Compu
ter社のMacintosh(登録商標)などのパー
ソナルコンピュータによって採用されている。この方法
では、文書などの資源をアイコンと呼ばれるシンボルと
して2次元的に配置しておき、マウスなどのポインティ
ングデバイスによって、画面上の資源を選択する。さら
に、特定のエリアでボタンを押すと、適用可能なコマン
ドの一覧がメニューとして表示されるので、その中の1
つのコマンドを選択し、ボタンを離すことで、既に選択
した資源にそのコマンドを適用することができる。この
方法は、利用者が、操作の対象をまず選択して、選択し
た資源に対して適用するべき処理を指示するという、オ
ブジェクト指向による指示方法であって、特に文書など
の資源を扱う際には極めて有効であることが知られてい
る。
【0005】このように、従来技術における、メニュー
選択による方法では、コマンドなどに利用者が習熟して
おく必要がない点で、非常に優れた方法である。これに
加え、利用者が、操作の対象をまず選択して、選択した
資源に対して適用するべき処理を指示するという、自然
な流れを実現するので、特に文書などの資源を扱う際に
は極めて有効である。
【0006】しかしながら、個々の処理がメニューを選
択した時に適用されてしまうので、利用者が、適用する
処理手順を確認し、必要に応じて修正した後で実行する
ことができないという問題点があった。また、メニュー
選択の方式では、一度に複数の処理を適用指示できない
という問題もある。
【0007】コマンド入力による方法でも、メニューに
よる方法でも、資源と処理の組み合わせは、実行直前に
利用者が決定しなければならない。このため、複数の資
源と処理を必要とする一連の作業を繰り返し行なうため
には、必要な処理を正しい手順で繰り返す必要があり、
これを利用者に強いるという欠点がある。そこで、スク
リプトによる方式が考案されている。スクリプトによる
方法としては、例えば、Unixオペレーティングシス
テムにおけるシェルスクリプトなどが知られている。ス
クリプトは、複数のコマンドと複数の資源の組み合わせ
と、それらの適用手順によって定義される一連の処理を
記述する。スクリプトには名前が与えられ、その名前を
用いて、スクリプトは新しいコマンドとして利用され
る。
【0008】このようなスクリプトを用いることによっ
て、資源に適用する処理手順を確認して修正すること、
あるいは、複数の処理を一度に適用するようにすること
はいずれも可能である。しかし、スクリプトはコマンド
と資源との組合わせを埋め込んだ、新しいコマンドを定
義するものであるため、メニュー選択方式のような、コ
マンドに習熟する必要がない、あるいは、操作の自然な
流れを実現するという長所が損なわれてしまうという問
題点があった。
【0009】また、メニュー選択による方式では、ある
資源に対して適用した処理を、別の資源に適用するに
は、それを記憶しておき、同じ処理を繰り返さなければ
ならないという問題点があった。一方、スクリプトを用
いて、他の資源に対して同じ処理を行なうためには、ス
クリプト中に埋め込まれた、資源の名前などを書き換え
なければならないという問題があった。
【0010】計算機資源に対して処理を適用する際に、
処理を指定するだけでは十分な制御ができないことがあ
る。このような場合の技術として、処理の適用時に必要
な制御情報をプログラムに引き渡す方法が用いられてい
る。制御情報をプログラムに引き渡すための技術として
は、処理の指定に付随させる方式と、資源に属性として
保持させる方式とがある。
【0011】処理の指定に制御情報を付随させる方法
は、例えば、Unixなどのオペレーティングシステム
によって採用されているコマンド入力による方法で用い
られている。この方法では、コマンド名と処理対象の資
源の名前とともに、制御パラメータを入力することによ
って、プログラムに制御情報を引き渡すことができる。
さらに、スクリプトによる方法を併用することによっ
て、処理の指定と制御パラメータの組合わせを保持する
ことができる。
【0012】しかしながら、例えば、文書などの資源に
印刷などの処理を適用する場合のように、制御パラメー
タが資源の状態や性質に依存して決まるときには、コマ
ンドの実行時、あるいは、スクリプトの定義の際に制御
パラメータを指示するよりも、資源の方に保持させてお
く方が便利である。このようなことから、特定の処理を
行なうときに必要なパラメータを、属性値として資源に
保持させる方式が開発されている。例えば、富士ゼロッ
クス社のJStar(登録商標)というワークステーシ
ョンでは、文書を始めとする全ての資源が、メールによ
って送信されるときに用いられる属性を用意している。
利用者は、メール送信プログラムの実行時に限らず、い
つでも送り先やメッセージを、対応する属性の値として
入力しておくことができる。
【0013】この処理制御情報を資源に付与しておく方
法は、特定の処理を行なうときに必要なパラメータを、
資源の特徴に合わせて定義しておくことができるという
点で、特に文書などの資源を扱う時には有効である。し
かしながら、この方法では、あらかじめ適用する処理に
必要なすべての属性を、文書に用意しておく必要があ
る。言い換えると、あらかじめ適用することを決めてい
ない処理に必要な制御情報を保持させておくことはでき
ないという問題点があった。
【0014】また、文書などの資源にデータを付与する
ための技術として、属性値として与える方法以外に、文
書内容として入力する方法、メモを添付する方法等もあ
る。一般に、資源の属性値として与える方法では、資源
に対してあらかじめ決まった種類の属性に対するデータ
しか付与することができない。これに対し、文書内容と
してデータを記入すれば、任意のデータを付与すること
ができる。しかしながら、この方法では、メモのように
一時的に文書に付与するデータと、文書が本来持ってい
る内容とが区別しにくいという問題が生じる。そこで、
文書にメモを添付する方法が考案されている。例えば、
特開平5−165829号公報に示されている文書作成
装置では、付与したいテキストを、文書内容とは別に管
理し、表示の際に、付帯させたメモとして表示させるこ
とができる。この技術におけるメモを添付する方法によ
れば、あらかじめ用意されていない種類のデータを文書
に付与することができる。しかし、メモに記入される情
報は人間にしか意味がなく、処理を制御することはでき
ないという問題があった。
【0015】一方、オフィスにおいて、人への作業の依
頼は、しばしば、作業対象である文書に、作業内容を書
いたメモを添付し、机の上に置くことによって行なわれ
る。通常、メモは、クリップや、剥離と再添付が可能な
糊などによって、文書に添付される。このような作業指
示の方法によれば、指示のタイミングと実行のタイミン
グを別にすることができ、また、処理対象の文書と作業
指示を別々に管理できる。これらの特徴から、 (1)相手が多忙であったり、不在の場合にも指示がで
きる。 (2)相手が実際に作業を開始するまで、指示の取消・
修正が容易にできる。 (3)仕事の終了時にメモをはがすことで、未了の仕事
の有無を直感的に判断できる。 (4)メモを貼り替えることで、同一文書を用いた、異
なる作業を指示できる。 (5)同一の文書に、複数のメモを貼ることで、同時作
業や作業追加の指示ができる。 (6)複雑な指示の場合には、所定のメモを添付するこ
とで、指示が行なえる。 などの様々な利点が得られるため、オフィスにおいて広
く用いられている。また、ステープル等を用いてはがせ
ないメモを添付することで、一定期間、同じ作業を繰り
返し行なうことを指示することもできる。
【0016】計算機によって行なわれる処理について
も、同様の形態での指示が行なえれば便利である。例え
ば、上述の特開平5−165829号公報に示されてい
る文書作成装置では、文書にメモを付与することができ
る。しかし、上述の文献では、メモによって指示された
作業の指示が、計算機で行なう処理であった場合であっ
ても、改めて人間が作業の指示を行なわなければならな
いという問題があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、コマンドなどに習熟してい
ない利用者が、選択した資源に対して適用する処理を容
易に定義し、適用することのできる情報処理装置を提供
することを目的とするものである。
【0018】より具体的には、利用者が選択した資源に
対して、適用すべき処理ならびに制御情報を自由に対応
付けた後、確認し、必要に応じて修正した後に適用でき
る情報処理装置を提供することにある。
【0019】また、利用者が選択した資源に対応付けら
れた処理ならびに制御情報を、資源とは独立に管理し、
異なる資源に適用することができる情報処理装置を提供
することにある。
【0020】さらに、資源が特に文書であるときに、対
応付けられる処理ならびに制御情報を、文書に付帯され
るメモとして扱うことのできる情報処理装置を提供する
ことにある。
【0021】逆に、利用者は、従来よりオフィスで行な
っているメモの添付と同様にして計算機に対する作業の
指示を行なうことができる情報処理装置を提供すること
にある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、計算機資源を扱う情報処理装置に
おいて、資源に適用する処理の記述あるいは適用する処
理を制御するための情報を処理記述単位として保持する
処理記述単位管理手段と、選択された資源に1つあるい
は複数の処理記述単位を関連付ける関連定義手段と、資
源と処理記述単位の関連に関する情報を保持する関連保
持手段と、処理対象として選択された処理対象資源に関
連付けられて前記関連保持手段に保持されている処理記
述単位に記述されている処理を前記処理対象資源に対し
て適用する処理適用手段を具備することを特徴とするも
のである。
【0023】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の情報処理装置において、前記関連保持手段に
よって保持されている資源と処理記述単位の関連に関す
る情報をもとに処理記述単位を削除あるいは追加するこ
とによって関連を変化させる関連変更手段を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0024】請求項3に記載の発明においては、請求項
1に記載の情報処理装置において、前記処理記述単位を
新規に生成あるいは既にある処理記述単位の複製として
生成する処理記述単位作成手段と、利用者が処理記述単
位として保持される情報を記述しあるいは変更する処理
記述定義手段を具備することを特徴とするものである。
【0025】請求項4に記載の発明においては、請求項
1に記載の情報処理装置において、前記関連保持手段に
よって保持されている資源と処理記述単位の関連に関す
る情報をもとに資源と処理記述単位を関連付けて表示す
る関連表示手段を具備することを特徴とするものであ
る。
【0026】請求項5に記載の発明においては、請求項
1に記載の情報処理装置において、前記関連保持手段
は、前記処理適用手段によって処理を適用した際に処理
記述単位と処理対象資源との間の関連が解消されるべき
か維持されるかを指示する関連付けタイプ情報をさらに
保持し、前記処理適用手段が処理を適用した際に前記関
連付けタイプ情報にしたがって前記関連保持手段が保持
する処理記述単位と処理対象資源との間の関連を解消あ
るいは維持する関連維持制御手段を具備することを特徴
とするものである。
【0027】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、資源に適用す
る処理の記述、あるいは、適用する処理を制御するため
の情報を、処理記述単位として処理記述単位管理手段が
保持する。利用者は、関連定義手段を用いて、利用者が
選択した資源に対し、適用を望む処理を記述した1つあ
るいは複数の処理記述単位を関連付ける。すると、関連
保持手段は、選択されている資源と、処理記述単位との
関連を保持する。利用者が処理の適用を望んだ時点で、
処理適用手段は、選択された処理の対象となる資源に対
して処理を実行する。これにより、初めて、処理記述単
位に格納されている処理が適用されるので、利用者が資
源に対して、気軽に処理を関連付けておくことができ
る。そして、資源に対して適用する処理を確認し、実行
させることができる。また、資源と処理記述単位は別々
に管理されているので、1つの資源に複数の処理記述単
位を対応づけたり、あるいは1つの処理記述単位を複数
の資源に対して対応づけることもできる。
【0028】請求項2に記載の発明のように、さらに関
連変更手段を設けることにより、処理記述単位を削除あ
るいは追加することによって関連を変化させることがで
きる。これにより、資源と関連づける処理記述単位の変
更を随時行なうことができる。
【0029】また、請求項3に記載の発明のように、処
理記述単位作成手段をさらに設けることによって、処理
記述単位を新規に生成することができる。また、処理記
述単位を簡易に生成させるために、既にある処理記述単
位の複製として生成することもできる。さらに、処理記
述定義手段によって、利用者が処理記述単位の情報の一
部あるいは全部を記述したり、あるいは情報を変更する
ことができる。これにより、資源に処理を適用する際
に、その資源に最適なパラメータなどの処理に与える条
件を設定して実行させたり、資源ごとに処理記述単位の
内容を変更して実行させるなど、種々の状況に応じた処
理が可能となる。
【0030】関連保持手段によって保持されている資源
と処理記述単位の関連に関する情報は、請求項4に記載
の発明のように、関連表示手段を設けることによって表
示させることができる。そのため、利用者は資源と処理
記述単位との関連をいつでも確認することができる。
【0031】関連保持手段は、請求項5に記載の発明の
ように、処理適用手段によって処理を適用した際に処理
記述単位と処理対象資源との間の関連が解消されるべき
か維持されるかを指示する関連付けタイプ情報をさらに
保持することができる。この場合、関連維持制御手段に
おいて、処理適用手段が処理を適用した際に、関連付け
タイプ情報を参照し、これに従って、関連保持手段が保
持する処理記述単位と処理対象資源との間の関連を解消
あるいは維持するように構成することもできる。このよ
うな構成では、資源に対して繰り返し行なう処理と、1
回のみ行なう処理とを区別して指示することができるよ
うになる。
【0032】
【実施例】図1は、本発明の情報処理装置の第1の実施
例を示すブロック図である。図中、1は入力部、2は表
示部、3は印刷部、4は記憶部、5は制御部、6はネッ
トワーク、11は文書データ管理部、12は処理記述単
位管理部、13は関連保持部、21は入力制御部、22
は文書編集部、23は処理登録部、24は資源選択部、
25は関連定義部、26は処理適用部、27は表示制御
部、28は印刷制御部、29は通信制御部である。ここ
では、本発明の情報処理装置を、文書処理装置に適用し
た例について説明する。
【0033】入力部1は、ユーザが文書処理コマンドや
文書データを入力するためのキーボードやマウスなどの
入力装置によって構成される。表示部2は、編集中の文
書を表示したり、文書データや処理記述単位のリスト、
関連付けの様子などを表示するディスプレイ装置などに
よって構成される。印刷部3は、文書を印刷するプリン
タなどの装置によって構成される。
【0034】記憶部4は、メモリや磁気記憶装置などの
装置によって構成され、処理対象となるデータを記憶す
る。記憶部4は、文書データ管理部11、処理記述単位
管理部12、関連保持部13等を含む。
【0035】文書データ管理部11は、処理対象となる
文書の情報を含む文書データを管理する。文書データ
は、一般にワードプロセッサなどで作成される文書ファ
イル、エディタなどで作成されるテキストファイル、ス
キャナやイメージエディタなどによって入力されるイメ
ージなど、ユーザが操作(処理)の対象とする様々な資
源を含む。文書データ管理部11は、例えば、文書デー
タをリストとして管理するように構成することができ
る。
【0036】処理記述単位管理部12は、文書データに
対する処理を記述する処理記述単位を管理する。この実
施例では、処理記述単位をコマンドタグと呼ぶことにす
る。コマンドタグは、文書データを操作する、例えば、
文書データを出力装置に出力するための処理、文書デー
タの内容を書き換える処理、文書データを破棄する処
理、等を含む。処理記述単位管理部12は、例えば、コ
マンドタグをリストとして管理するように構成すること
ができる。
【0037】関連保持部13は、処理対象となる文書デ
ータとコマンドタグの関連を保持する。関連保持部13
は、文書データの識別子とコマンドタグの識別子の組
(以下、ペアと呼ぶ)をリストとして管理するように構
成することができる。文書データおよびコマンドタグの
識別子としては、例えば、名前を用いることができる。
【0038】制御部5は、入力制御部21、文書編集部
22、処理登録部23、資源選択部24、関連定義部2
5、処理適用部26、表示制御部27、印刷制御部2
8、通信制御部29を有する。入力制御部21は、入力
部1から入力されたコマンドや文書を取り込む。文書編
集部22は、文書データを編集する。処理登録部23
は、処理記述単位を処理記述単位管理部12に登録す
る。資源選択部24は、処理対象とする文書データを選
択する。関連定義部25は、資源選択部24によって選
択された処理対象とする文書データと、適用する処理記
述単位を関連付ける。処理適用部26は、関連付けられ
た文書データに、処理記述単位に記述された処理を実行
する。表示制御部27は、編集中の文書の表示、文書デ
ータや、処理記述単位のリスト、関連付けの様子などを
表示するために、表示部2を制御する。印刷制御部28
は、ユーザからの出力指示や処理記述単位の出力命令に
よって、印刷部3を制御する。通信制御部29は、ネッ
トワーク6で接続されている、他のシステムやユーザと
の間で行なわれるメールなどの通信を制御する。
【0039】この実施例では、ネットワーク6が装置構
成の外に位置するように構成しているが、各構成要素の
間もネットワークによって結ぶような構成してもよい。
もちろん、ネットワークに接続されていない装置構成で
あってもよい。
【0040】次に、本発明の情報処理装置の第1の実施
例における動作の一例を説明する。ここでは、あらかじ
め文書データが文書管理部11に、また、コマンドタグ
が処理記述単位管理部12に、それぞれ登録されている
ものとする。また、ユーザによる文書データやコマンド
タグの選択等の指示は、入力部1の例えばマウスをクリ
ックすることによって行なわれるものとする。
【0041】図2は、本発明の第1の実施例の動作の一
例におけるメインプログラムの動作例を示すフローチャ
ートである。まず、S31において、文書フォルダを起
動し、文書データ管理部11で保持している文書データ
をアイコンとして表示する。また、S32において、コ
マンドタグフォルダを起動し、処理記述管理部で保持し
ているコマンドタグデータをアイコンとして表示する。
これにより、登録されている文書データとコマンドタグ
が表示部2に表示される。
【0042】そして、S33において、マウスやキーボ
ードなどの入力部1からの入力イベントを監視する。こ
の入力イベントの監視は、標準的なウィンドウシステム
が提供するものを用いることができる。イベントを検出
するとS34へ移り、イベントに対応する処理を実行す
る。イベントによって行なわれる処理は、文書の選択処
理、メニュー表示およびメニュー項目の処理等がある。
S35において、入力イベントがユーザからの終了指示
を示すものであるか否かを判定し、終了指示を示すもの
である場合には、プログラムを終了する。その他の場合
には、S33の入力イベントの監視に戻る。
【0043】図3は、本発明の第1の実施例の動作の一
例における文書フォルダの表示の動作例を示すフローチ
ャートである。図2のS31における文書フォルダの動
作は、まず、S41において、文書データ管理部11か
ら文書データを読み込む。次に、S42において未処理
の文書データを選択し、S43においてアイコンを表示
位置を計算し、S44において文書データに対応するア
イコンを計算した表示位置に表示する。
【0044】次に、S45において、関連保持部13か
ら表示処理中の文書データを含むペアのリストを取り出
す。そして、S46において未処理のペアを選択し、S
47において、文書アイコン上に表示するためのコマン
ドタグのアイコンの表示位置を計算し、S48におい
て、計算した位置に選択したペアのコマンドタグ識別子
に対応するアイコンを表示する。
【0045】S49において、すべてのペアを処理した
か否かを判定し、未処理のペアが存在する場合には、S
45へ戻って処理を続ける。すべてのペアについて処理
を行なった場合には、S50において、さらに、すべて
の文書データを処理したか否かを判定する。未処理の文
書データが存在する場合には、S42へ戻って、未処理
の文書データについての処理を行なう。すべての文書デ
ータについての処理が終了すると、文書データに対応す
るアイコンを表示する文書フォルダの処理を終了し、メ
インプログラムへ戻る。
【0046】図4は、本発明の第1の実施例の動作の一
例におけるコマンドタグアイコンの表示の動作例を示す
フローチャートである。ここでは、図3のS48におけ
るコマンドタグのアイコンの表示動作を示している。S
51において、コマンドタグフォルダの表示領域にコマ
ンドタグの輪郭を示す矩形を表示する。この矩形は、各
文書データについて、関連保持部13に登録されている
関連づけられたコマンドタグの数だけ表示される。そし
て、S52において、表示した矩形内に、コマンドタグ
識別子である名前を表示していく。このとき、1つの矩
形には、1つのコマンドタグの名前が表示される。
【0047】この図4に示したコマンドタグアイコンの
表示動作は、コマンドタグフォルダにおけるコマンドタ
グのアイコンの表示に適用することもできる。この場合
には、処理記述単位管理部12に登録されているコマン
ドタグの数だけ、あるいは、数が多い場合には、表示可
能な数だけの矩形をコマンドタグフォルダのウィンドウ
に表示し、各矩形内にコマンドタグの名前を表示すれば
よい。
【0048】次に、図2のS34において行なわれる各
イベントに対応する処理について説明する。まず、図3
に示すような処理によって表示された文書フォルダ内で
マウスクリックされた場合には、資源選択部24による
select処理が実行される。図5は、本発明の第1
の実施例の動作の一例におけるselect処理の動作
例を示すフローチャートである。S61において、文書
フォルダ内でマウスクリックのイベントを検出すると、
以下のselect処理が実行される。S62におい
て、カーソルが文書フォルダ中の文書アイコンの上にあ
るか否かを判定する。もし、カーソルが文書アイコン上
に無ければ、そのままselect処理を終了する。カ
ーソルが文書アイコン上にあれば、S63において、カ
ーソルのある文書アイコンに対応する文書データの識別
子を、変数Selectionに格納する。そして、S
64において、選択された文書アイコンがわかるよう
に、文書フォルダの表示を更新する。例えば、アイコン
の輪郭線を太くしたり、反転表示や色を変更すること
で、選択されたアイコンを示すことができる。このよう
にして、文書フォルダ内の文書アイコンが選択された場
合に、その文書データの識別子が変数Selectio
nに格納されて、select処理が終了する。
【0049】表示されている各ウィンドウの外でマウス
クリックされた場合には、menu処理が実行される。
図6は、本発明の第1の実施例の動作の一例におけるm
enu処理の動作例を示すフローチャートである。S7
1において、ウィンドウの外でマウスクリックのイベン
トを検出すると、以下のmenu処理が実行される。S
72において、メニューを表示する。例えば、[bin
d][unbind][do]等のメニュー項目がメニ
ュー内に表示される。S73において、メニュー項目が
選択されたか否かを判定する。選択されなければ終了す
る。メニュー項目が選択された場合、S74において、
選択された処理を実行し、menu処理を終了する。
【0050】S74で実行される処理は、ここでは、b
ind処理、unbind処理、do処理であるものと
し、以下、それぞれの処理について動作例を示す。図7
は、本発明の第1の実施例の動作の一例におけるbin
d処理の動作例を示すフローチャートである。S81に
おいて、表示されたメニューから、メニュー項目[bi
nd]が選択されると、関連定義部25において以下の
bind処理が実行される。S82において、マウスが
クリックされるのを待つ。S83において、マウスが、
コマンドタグのアイコン上でクリックされたか否かを判
定する。コマンドタグのアイコン上でなければ終了す
る。コマンドタグのアイコン上でマウスがクリックされ
た場合には、S84において、カーソルの位置にあるコ
マンドタグのアイコンに対応するコマンドタグの識別子
と、変数Selectionに格納されている文書デー
タの識別子をペアにして、関連保持部13に登録する。
これにより、select処理によって選択された文書
データと、この処理によって選択されたコマンドタグが
関連づけられ、登録される。そして、S85において、
文書フォルダの表示を更新する。bind処理によって
文書データとコマンドタグが関連づけられると、例え
ば、関連づけられたコマンドタグに対応するアイコン
が、文書フォルダ内の関連づけられた文書データに対応
する文書アイコンに重ねて表示され、関連づけられてい
ることを確認できるように表示することができる。
【0051】図8は、本発明の第1の実施例の動作の一
例におけるunbind処理の動作例を示すフローチャ
ートである。S91において、表示されたメニューか
ら、メニュー項目[unbind]が選択されると、関
連定義部25において以下のunbind処理が実行さ
れる。S92において、変数Selectionに文書
データの識別子が格納されているか否かを判定する。格
納されていなければ終了する。変数Selection
に文書データの識別子が格納されている場合には、S9
3において、マウスがクリックされるのを待つ。S94
において、選択された文書データに対応するアイコンに
重ねて表示されているコマンドタグのアイコン上で、マ
ウスがクリックされたか否かを判定する。そうでなけれ
ば終了する。選択された文書データに対応するアイコン
に重ねて表示されているコマンドタグのアイコン上で、
マウスがクリックされた場合には、S95において、変
数Selectionに格納されている文書識別子と、
カーソルの位置のあるコマンドタグの識別子のペアを関
連保持部13から削除する。そして、S96において、
文書フォルダの表示を更新する。例えば、関連を解消さ
れたコマンドタグのアイコンは、文書データに対応する
アイコン上から取り去られる。
【0052】図9は、本発明の第1の実施例の動作の一
例におけるdo処理の動作例を示すフローチャートであ
る。S101において、表示されているメニューから、
メニュー項目[do]が選択されると、処理適用部26
において以下のdo処理が実行される。S102におい
て、変数Selectionに文書データの識別子が格
納されているか否かを判定する。格納されていなければ
終了する。S103において、関連保持部13から変数
Selectionを含むペアのリストを取り出す。取
り出したペアのリストから、S104において、未処理
のペアを選択する。S105において、選択されたペア
に含まれるコマンドタグ識別子に対応するコマンドタグ
のデータを、処理記述単位管理部12から読み込み、記
述されているスクリプトを取り出す。S106におい
て、スクリプト中の「%IT」を変数Selectio
nの値に置き換え、スクリプトの記述を実行する。S1
07において、処理したペアを関連保持部13から削除
する。S108において、すべてのペアが処理されたか
否かを判定し、未処理のペアが存在する場合には、S1
04へ戻り、未処理のペアについての処理を行なう。す
べてのペアについての処理が終了すると、S109にお
いて、文書フォルダの表示を更新する。実行されたコマ
ンドタグのアイコンは、文書データに対応するアイコン
上から取り去られる。
【0053】次に、本発明の情報処理装置の第1の実施
例における第1の具体例について説明する。ここでは、
あらかじめ記憶部4に登録されている文書データ「請求
書」に対して、関連づけられた文書資源をプリントアウ
トするという処理を行なうコマンドタグ「Print
It」を関連づけ、処理を適用する場合について説明す
る。また、文書データ管理部11には文書データとして
「請求書」「参考資料」「稟議書」が、また、処理記述
単位管理部12にはコマンドタグとして「Copy I
t」、「Print It」、「Copy&Send
It」、「Check&Send It」、「Circ
ulate It」、「Send It」が登録されて
いるものとする。
【0054】図10は、本発明の第1の実施例の第1の
具体例における表示画面の初期状態の一例の説明図であ
る。図2のS31およびS32の処理、すなわち、図3
および図4に示した処理によって、文書フォルダおよび
コマンドタグフォルダが表示される。図10に示すよう
に、表示画面の初期状態として、文書フォルダの領域に
は、文書データ管理部11に登録されている文書データ
「請求書」「参考資料」「稟議書」に対応するアイコン
が文書フォルダの領域に表示されている。また、コマン
ドタグフォルダの領域に、処理記述単位管理部12に登
録されているコマンドタグがアイコンとして表示され
る。ここでは、コマンドタグ「CopyIt」、「Pr
int It」、「Copy&Send It」、「C
heck&Send It」、「Circulate
It」、「Send It」に対応するアイコンがコマ
ンドタグフォルダの領域に表示されている。なお、初期
状態においては、関連保持部13にはなにも登録されて
いない。
【0055】図11は、本発明の第1の実施例の第1の
具体例における関連づけの操作の説明図である。文書デ
ータとコマンドタグを関連づけるため、まず、ユーザは
文書データを選択する。文書データの選択は、文書フォ
ルダ中のアイコン上でマウスをクリックすることによっ
て行なわれる。図11(A)中、(1)で示した位置に
カーソルが存在する。ここでマウスをクリックすること
によって、文書データ「請求書」が選択される。マウス
のクリックによって、図5に示したselect処理が
実行され、文書データ「請求書」に対応する識別子が変
数Selectionに格納される。この処理は、資源
選択部24において行なわれる。また、選択された文書
データ「請求書」に対応するアイコンの表示が変更され
る。ここでは、アイコンが太線に変更されている。
【0056】次いで、図11(A)中、(2)で示した
位置にカーソルを移動し、ウィンドウの外でマウスをク
リックする。これにより、メニューが呼び出される。こ
の処理は、図6に示した処理によって行なわれる。図6
のS72の処理により、図11(A)では、メニュー項
目「bind」「unbind」「do」が候補として
メニュー内に示されている。ここでは、メニューの中か
らメニュー項目「bind」を選択する。メニュー項目
の選択は、例えば、選択したいメニュー項目にカーソル
を合わせ、マウスをクリックすればよい。
【0057】メニュー項目「bind」が選択される
と、関連定義部25が起動し、その直後に選択したコマ
ンドタグが、選択されている文書データに関連付けられ
る。この例ではコマンドタグ「Print It」を選
択する。図11(B)の(3)に示す位置にカーソルを
移動させ、マウスをクリックする。この操作によって、
文書データ「請求書」とコマンドタグ「Print I
t」が関連付けられる。この関連づけとともに、図11
(B)において(4)で示すように、文書フォルダ中の
選択されている文書データを示すアイコンに、選択され
たコマンドタグのアイコンが重ねて表示され、関連付け
が表示される。
【0058】図12は、本発明の情報処理装置の第1の
実施例の第1の具体例において関連保持部13に登録さ
れたペアの説明図である。上述のような操作によって関
連づけられた文書データ「請求書」とコマンドタグ「P
rint It」のペアは、関連保持部13に登録され
る。ここでは、図12に示すように、関連保持部13に
は、文書データの識別子「請求書」と、コマンドタグの
識別子「PrintIt」とがペアとして登録される。
【0059】図13は、本発明の情報処理装置の第1の
実施例の第1の具体例において関連保持部13に登録さ
れたペアの別の例の説明図、図14は、図13の状態に
おける文書フォルダの表示例の説明図である。上述の例
では、1つのペアのみが関連保持部13に登録された場
合を示したが、さらに多くの関連付けがなされる場合も
ある。図13では、(A)〜(D)に示す4つのペアが
関連保持部13に登録された場合を示している。また、
これらの4つのペアが関連保持部13に登録されている
ときの文書フォルダの表示例を図14に示している。こ
の例では、図12に示したペアの他に、文書データ「参
考資料」とコマンドタグ「Circulate It」
のペア、文書データ「稟議書」とコマンドタグ「Cop
y It」のペア、文書データ「稟議書」とコマンドタ
グ「Send It」のペアが登録されている。この例
のように、1つの文書データに対して、複数のコマンド
タグを関連付けることもできる。
【0060】図15は、本発明の第1の実施例の第1の
具体例における関連づけの解消操作の説明図である。こ
こでは、図11(B)に示すように、文書データ「請求
書」にコマンドタグ「Print It」が関連づけら
れている状態から、この関連づけを解消する操作を示
す。まず、図15(A)の(1)に示すように、関連付
けを解消する文書データのアイコン上にカーソルを移動
させ、マウスでクリックする。ここでは、文書データ
「請求書」が選択されている。次に、ウィンドウの外で
マウスをクリックし、メニューを表示させる。ここまで
の操作は、図11に示した関連づけの場合と同様であ
る。関連づけの解消操作の場合には、図15(A)にお
いて、(2)に示したように、メニューからメニュー項
目「unbind」を選ぶ。これにより、関連定義部2
5が起動され、図8に示すunbind処理が実行され
る。
【0061】メニュー項目「unbind」の選択直後
に、解消する文書データ上のコマンドタグのアイコンを
マウスでクリックすると、そのコマンドタグと文書デー
タとの関連づけが解消される。図15(B)に(3)と
して示すように、文書データ「請求書」のアイコンに重
ねて表示されているコマンドタグ「Print It」
に対応するアイコンをマウスでクリックする。これによ
り、文書データ「請求書」とコマンドタグ「Print
It」との関連づけが解消される。この結果、表示は
初期状態である図10に示す表示画面に戻る。また、こ
の文書データ「請求書」とコマンドタグ「Print
It」のペアが関連保持部13から削除される。
【0062】図16は、本発明の第1の実施例の第1の
具体例における処理の適用操作の説明図である。ここで
は、図11(B)に示すように、文書データ「請求書」
にコマンドタグ「Print It」が関連づけられて
いる状態から、この関連づけられた文書データにコマン
ドタグのスクリプトを適用する操作を示す。まず、図1
6(1)に示すように、文書データのアイコンにカーソ
ルを合わせ、マウスをクリックして、処理を実行する文
書データを選択する。そして、ウィンドウの外でマウス
をクリックし、メニューを表示させ、図16(2)に示
す位置で、例えば、マウスをクリックして、表示された
メニューからメニュー項目「do」を選択する。この操
作によって、処理適用部26が起動され、図9に示した
手順で「do」処理が実行される。これにより、選択さ
れた文書データに対して、関連付けられているコマンド
タグに記述されている処理を適用する。この例では、文
書データ「請求書」に対して、コマンドタグ「Prin
t It」に記述されている印刷スクリプトが適用され
る。
【0063】図17は、本発明の第1の実施例の第1の
具体例におけるコマンドタグの一例の説明図である。上
述のように、コマンドタグは、文書データに対する処理
が記述され、処理記述単位保持部12に保持される単位
である。例えば、コマンドタグは、スクリプトによって
処理を記述することができる。この場合、コマンドタグ
は、コマンドタグの識別子となる名前と、記述されたス
クリプトの組として定義される。スクリプトの記述方法
としては、どのような公知の方法を用いてもよく、処理
適用部26によって実行することが可能なものであれば
何でもよい。
【0064】ここでは、仮に定めたスクリプトを一例と
して説明する。このスクリプトでは、各行に記述された
コマンドを順に実行する。スクリプト中には、変数への
代入や条件分岐が記述できる。
【0065】この例に特有なメカニズムとしては、実行
時に関連づけられている文書データが特定されることが
ある。この例では、引数として現われる「%IT」は、
実行時に、関連づけられている文書データの識別子に置
き換えられることを示す。なお、このメカニズムはこの
例で特有なものであるが、ほとんどの標準的なスクリプ
トにおいて、引数を変数として取り込むことを指示する
記述方法を持っているので、それらで代用することが可
能である。
【0066】図17(A)には、コマンドタグ「Cop
y It」の一例を示している。図17(A)に示すよ
うに、コマンドタグの識別子であるタグ名「Copy
It」と、スクリプトの記述「COPY %IT ba
ckup」が組になっている。このコマンドタグは、関
連づけられている文書データを、バックアップ用ディレ
クトリであるディレクトリ「backup」に「COP
Y」コマンドでコピーする処理を行なう。このコマンド
タグの実行時には、「%IT」の部分が関連づけられて
いる文書データの識別子に置き換えられて実行される。
なお、バックアップ用ディレクトリ「backup」
は、あらかじめ用意してあるものとする。
【0067】図17(B)に示したコマンドタグ「Pr
int It」では、タグ名「Print It」と、
スクリプト「PRINT −color −1200
−A4 %IT」が組になっている。このコマンドタグ
「Print It」は、関連づけられている文書デー
タを、印刷パラメータを適切に設定して、コマンド「P
RINT」を用いて印刷する。このスクリプトでは、カ
ラー印刷で、1200dpiの画質で、A4の用紙に印
刷する。
【0068】図17(C)に示したコマンドタグ「Se
nd It」では、タグ名「Send It」と、スク
リプト「SEND %IT honbu」とが組になっ
ている。このコマンドタグは、関連づけられている文書
データを「SEND」コマンドでメール送信する。この
スクリプトでは、「honbu」というアドレスに送信
される。
【0069】図17(D)に示したコマンドタグ「Co
py & Send It」は、関連づけられている文
書データを「COPY」コマンドでコピーし、続いて同
じ文書を[SEND」コマンドでメール送信する。この
コマンドタグのスクリプトには、図17(A)に示した
スクリプトと、図17(C)に示したスクリプトがこの
順で並べられている。このように、スクリプトは複数行
記述することができ、記述された順で実行される。図1
7(D)に示したコマンドタグの動作は、図17(A)
と図17(C)の両方を同一の文書データに対応づけた
ときと同じである。
【0070】図17(E)に示したコマンドタグ「Ch
eck & Send It」は、関連づけられている
文書データの内容を「CHECK」コマンドでチェック
し、もし間違いが無ければ、「SEND」コマンドでメ
ール送信する。「CHECK」コマンドによるチェック
の結果は、変数「no−error」に代入される。間
違いがあれば、エラーを示す値が代入される。「if」
文において変数「no−error」の値を調べ、エラ
ーを示す値に設定されていなければ、「then」に続
く[SEND」コマンドが実行される。このように、ス
クリプトには、代入文や、条件分岐文等を記述すること
もできる。
【0071】図17(F)に示したコマンドタグ「Ci
rculate It」は、関連づけられている文書デ
ータを、リストに登録されているアドレスに順に「SE
ND」コマンドでメール送信する。これにより、関連づ
けられている文書をグループ内で回覧する。
【0072】このスクリプトでは、「arai」、「b
ando」、「chiba」のアドレスに順にメール送
信される。回覧されるたびに、変数「index」の値
が加算される。「NEXT」コマンドは、アドレスリス
ト(arai bandochiba)における、「i
ndex」の値で示される位置のアドレスが変数「ad
dress」に代入される。「index」の初期値は
0で、リストの範囲を超えるまで、回覧が繰り返され
る。「index」がリストの範囲を超えたときには、
変数「address」には、エラーを示す値が設定さ
れる。「if」文は、この変数「address」の値
を判定し、エラーを示す値でない場合には、「SEN
D」コマンドによって、関連づけられている文書データ
を変数「address」のアドレスへ送信する。変数
「address」の値がエラーを示すものであれば、
すべてのアドレスに送信が終了したものと判断し、「e
lse」の後に記述されている「DELETE」コマン
ドで文書データを破棄する。このスクリプトは、送信さ
れるごとに繰り返し実行される。ここでは、3つのアド
レスに順次送信され、最後に文書データが破棄される。
【0073】上述の図16で説明した例では、図17
(B)に示したコマンドタグ「Print It」のス
クリプトが文書データ「請求書」に対して実行される。
すなわち、文書データ「請求書」、カラー、1200d
pi、A4などの属性の指定をした印刷コマンド「PR
INT −color −1200 −A4 請求書」
が実行される。
【0074】上述のように、この第1の実施例では、第
1の具体例のような操作によって、文書データとコマン
ドタグを関連づけ、または関連づけを解消し、また、処
理を適用することができる。以下、操作の変形例をいく
つか示す。以下の変形例では、図2ないし図9に示した
フローチャートに対して多少の変更が必要であるが、容
易に構成可能であるのでここでは省略する。
【0075】図18は、本発明の第1の実施例の第2の
具体例における関連づけの操作の説明図である。この具
体例は、コマンドタグをコマンドタグフォルダではな
く、階層メニューから選択する例を示している。この例
では、表示画面の初期状態においては、コマンドタグフ
ォルダのウィンドウは表示されていない。
【0076】上述の第1の具体例と同様に、図18
(1)に示す位置にカーソルを合わせてマウスをクリッ
クし、文書データ「請求書」のアイコンを選択する。そ
して、図18(2)に示すようにウィンドウの外でマウ
スをクリックすることによってメニューが表示される。
このメニューからメニュー項目「bind」を選択する
と、図18(3)に示すように、適用可能なコマンドタ
グがメニューとして現れる。このコマンドタグのメニュ
ーの中からコマンドタグ「Print It」を選択す
ることにより、図11(B)の文書フォルダに示すよう
に、文書データ「請求書」のアイコンに重ねて、コマン
ドタグ「Print It」のアイコンが表示される。
それとともに、文書データ「請求書」とコマンドタグ
「PrintIt」が関連づけられて、関連保持部13
に登録される。
【0077】なお、この第2の具体例において、関連づ
けの解消および処理の適用操作については、上述の第1
の具体例と同様である。また、処理記述単位管理部12
に保持されるコマンドタグおよび関連保持部13に登録
されるデータについても、第1の具体例と同様である。
【0078】次に、本発明の第1の実施例の第3の具体
例について説明する。この具体例では、メニューを使わ
ずに、ドラッグ&ドロップの操作によって関連付けを行
なう例を示している。図19は、本発明の第1の実施例
の第3の具体例における関連づけの操作の説明図であ
る。まず、図10に示したような初期状態の表示画面に
おいて、図19(A)の(1)で示すコマンドタグフォ
ルダ中のコマンドタグのアイコンの上で、マウスボタン
を押す。この操作によって、コマンドタグが選択され
る。そして、マウスボタンを押したまま、カーソルを移
動させると、図中(2)に示すように、コマンドタグも
カーソルについて移動する。図中(3)に示すように、
文書フォルダ中の文書アイコンの上でマウスボタンを離
すことによって、文書データが選択され、カーソルとと
もに移動させたコマンドタグと関連付けられる。関連付
けられた様子は、図19(B)に示すように、文書フォ
ルダのアイコンにコマンドタグのアイコンが重ねて表示
されることによって示される。また、関連づけられた文
書データとコマンドタグのペアが関連保持部13に登録
される。
【0079】図20は、本発明の第1の実施例の第3の
具体例における関連づけの解消操作の説明図である。ド
ラッグ&ドロップの操作で関連付けを解消するには、例
えば、文書アイコンに重ねて配置されているコマンドタ
グのアイコンの上でマウスボタンを押すことによって、
文書データに関連付けられているコマンドタグが選択さ
れる。図20では、図中(1)に示す位置でマウスボタ
ンを押すことで、文書データ「請求書」に関連づけられ
ているコマンドタグ「Print It」が選択され
る。そして、マウスボタンを押したままカーソルを移動
させると、図中(2)に示すように、コマンドタグもカ
ーソルについて移動する。文書アイコンの外でボタンを
離すことによって、関連付けが解消される。
【0080】この他に、コマンドタグ「Print I
t」のアイコンを選択し、削除キーを押すように構成し
たり、または、コマンドタグ「Print It」のア
イコンをドラッグした後、「ごみ箱」アイコンに重ねて
ドロップすることで削除の指示をするように構成しても
よい。
【0081】図21は、本発明の第1の実施例の第3の
具体例における処理の適用操作の説明図である。ドラッ
グ&ドロップの操作で処理の実行を指定するには、ま
ず、コマンドタグが関連付けられている文書アイコンの
上でマウスボタンを押す。これにより、文書データと関
連付けられているコマンドタグのペアが選択される。例
えば、図21(1)に示す位置でマウスボタンを押すこ
とにより、文書データ「請求書」と、関連付けられてい
るコマンドタグ「Print It」のペアが選択され
る。
【0082】マウスボタンを押したまま、カーソルを移
動させると、図21(2)に示すように、文書アイコン
とコマンドタグのアイコンが重なっている表示のまま、
カーソルについて移動する。そのまま処理受付というウ
ィンドウ中に、図21(3)に示すように文書アイコン
を移動し、マウスボタンを離す。この操作によって、選
択された文書データに対して、関連付けられているコマ
ンドタグに記述されている処理を適用することができ
る。
【0083】この他にも、利用者は、文書データ「請求
書」を表わすアイコンの上に重ねて表示されたコマンド
タグ「Print It」のアイコンをダブルクリック
することで、処理の適用開始を指示するように構成して
もよい。
【0084】図22は、本発明の第1の実施例の第4の
具体例における操作の説明図である。この第4の具体例
は、コマンドラインによって処理を指示する例である。
コマンド「select」、「bind」、「do」に
よって、選択、関連付け、処理の実行が指示される。
【0085】例えば、利用者によって、コマンド「se
lect ’請求書’」が入力されると、資源選択部2
4は文書データ管理部11から文書データ「請求書」を
選ぶ。次に、利用者によってコマンド「bind ’P
rint It’」が入力されると、関連定義部25は
関連保持部13に文書データ「請求書」とコマンドタグ
「Print It」のペアを登録し、文書データ「請
求書」にコマンドタグ「Print It」を関連付け
る。さらに、利用者がコマンド「do ’請求書’」を
入力すると、処理適用部26が文書データ「請求書」に
対してコマンドタグ「Print It」の処理の適用
を開始する。同様に、関連付け解消のためのコマンドと
して、「unbind」を定義することもできる。
【0086】図23は、本発明の第1の実施例における
処理登録部によるコマンドタグの編集と登録の具体例の
説明図である。コマンドタグの編集、登録は、処理登録
部23によって行なわれる。コマンドタグの編集、登録
は、標準的なテキストエディタと全く同様に行なうこと
ができる。図23(A)には、コマンドタグエディタの
初期状態を示している。このコマンドタグエディタにお
いて、タグ名の欄にコマンドタグの名前を入力し、スク
リプト欄にスクリプトを入力すれば、新たなコマンドタ
グを作成することができる。コマンドタグの名前および
スクリプトが入力された状態を図23(B)に示してい
る。ここでは、図17(E)に示したコマンドタグ「C
heck & Send It」の作成例を示してい
る。図23(B)に示すような入力を行なった後、「s
ave」ボタンを押すことによって、処理記述単位管理
部12中に、コマンドタグが登録される。
【0087】既に処理記述単位管理部12に登録されて
いるコマンドタグを更新するためには、タグ名の欄に更
新するコマンドタグの名前を入力し、「load」ボタ
ンを押す。これにより、登録されているコマンドタグの
スクリプトを表示させることができる。スクリプトを修
正した後、「save」ボタンを押すことによって更新
を行なうことができる。
【0088】スクリプトの編集と、登録を別に行なうよ
うに構成してもよい。利用者はスクリプトのデータを、
通常のテキストエディタまたは文書編集部22によっ
て、テキストデータまたは文書データとして作成する。
例えば、ファイル「checksend.txt」のよ
うに作成する。次に、作成したテキストデータまたは文
書データをコマンドタグとして登録するコマンド「re
gister」を用いて、例えば、「register
checksend.txt ”Check& Se
nd It”」のように入力することによって、「Ch
eck & Send It」という名前のコマンドタ
グが新しく生成、登録される。そのコマンドタグのスク
リプトとしては、「checksend.txt」のデ
ータが登録される。
【0089】スクリプトの編集・登録の方法は、本発明
の本質ではない。スクリプトの編集や登録は、スクリプ
トを用いて計算機の高度なカスタマイズを行なうことが
できる利用者が行なうものである。本発明は、むしろそ
のような高度な知識を持たない利用者が、既にあるコマ
ンドタグを組合わせることで、業務を行なうためのもの
である。このような利用者を対象とする場合には、構成
として、処理登録部23は不要である。
【0090】本発明の情報処理装置の第2の実施例につ
いて説明する。この第2の実施例では、処理適用部26
によって処理を適用した際に、コマンドタグと文書デー
タとの間の関連を解消するかあるいは維持するかを選択
的に行なう。上述の第1の実施例においては、文書デー
タとコマンドタグの関連付けは、処理を実行した後で、
解消されるものであった。この第2の実施例は、処理適
用部26によって処理が適用された際に、処理記述単位
と処理対象資源との間の関連を解消あるいは維持するか
を指示する情報(以下、関連づけタイプという)を関連
保持部13に保持する。この関連づけタイプによって、
処理適用後に、関連づけの解消あるいは、維持を制御す
ることを可能にしている。
【0091】この第2の実施例における構成は、図1に
示した第1の実施例と同様である。ただし、関連保持部
13が保持するデータ構造が異なる。登録されている文
書データとコマンドタグのペアのそれぞれに、関連づけ
タイプとして「維持」または「解消」が指示される。
「維持」の場合には、処理実行後にも関連づけは維持さ
れる。「解消」の場合には処理実行後に関連づけは解消
される。
【0092】図24は、本発明の情報処理装置の第2の
実施例における関連保持部13に登録されたデータの一
例の説明図である。図24に示した例は、上述の図13
に示した各ペアに関連づけタイプの情報を付加してい
る。例えば、文書データ「請求書」とコマンドタグ「P
rint It」のペアに対して、関連づけタイプ「解
消」が指示されている。これにより、文書データ「請求
書」にコマンドタグ「Print It」が適用され、
文書データ「請求書」が印刷された後は、この関連づけ
は解消される。また、文書データ「参考資料」とコマン
ドタグ「Circulate It」のペアに対して、
関連づけタイプ「維持」が指示されている。これによ
り、文書データ「参考資料」が送信されても文書データ
「参考資料」とコマンドタグ「Circulate I
t」の関連付けは解消されることはなく、そのまま「維
持」される。そのため、回覧の最後まで、文書データが
コマンドタグを付けて送信されることになる。回覧の最
後では、スクリプトの記述によって、文書データ「参考
資料」は破棄される。このとき、コマンドタグ「Cir
culate It」との関連付けも解消される。文書
データ「稟議書」とコマンドタグ「Copy It」、
文書データ「稟議書」とコマンドデータ「Send I
t」の各ペアについては、関連づけタイプ「解消」が指
示されており、実行とともに関連づけが解消される。
【0093】次に、本発明の情報処理装置の第2の実施
例における動作の一例について説明する。この第2の実
施例における動作は、bind処理、do処理、タグア
イコン表示処理を除き、他は上述の第1の実施例と同様
である。以下、第1の実施例と相違する処理についての
み説明する。図25は、本発明の第2の実施例の動作の
一例におけるコマンドタグアイコンの表示の動作例を示
すフローチャートである。図4に示した第1の実施例に
おける動作と同様に、まず、S51において、コマンド
タグフォルダの表示領域にコマンドタグの輪郭を示す矩
形を表示する。そして、S52において、表示した矩形
内に、処理記述単位管理部12に登録されているコマン
ドタグ識別子である名前を表示する。
【0094】さらに、S53において、関連づけタイプ
を調べる。関連づけタイプが[維持]の場合には、S5
4へ進み、関連づけタイプが[維持]であることを表わ
す図形をアイコン中に表示する。
【0095】図26は、本発明の第2の実施例における
文書データに関連づけられたコマンドタグの表示の一例
の説明図である。図24に示したような文書データとコ
マンドタグとの関連づけがなされているとき、文書デー
タ「参考文献」とコマンドタグ「Circulate
It」は、関連づけタイプ「維持」で関連づけられてい
る。このような場合、上述の図25に示す処理によっ
て、文書データ「参考文献」のアイコン上に表示される
コマンドタグ「Circulate It」のアイコン
には、関連づけタイプが[維持]であることを表わす図
形が表示される。ここでは、関連づけタイプが[維持]
であることを表わす図形の一例として、ステープル止め
を表わす図形を用い、コマンドタグ「Circulat
e It」のアイコンの左端に、ステープルを示すシン
ボルを表示している。このステープル止めの図形によっ
て、コマンドタグが文書データに容易にはずれないよう
に係止されていることを示している。
【0096】図27は、本発明の第2の実施例の動作の
一例におけるbind処理の動作例を示すフローチャー
トである。S81〜S85の処理は、上述の第1の実施
例と同様である。S84において文書データの識別子と
コマンドタグの識別子のペアを関連保持部13に登録し
た後、S86において、実行後に関連を維持するか否か
をユーザに問い合わせる。図28は、関連づけタイプの
指示を行なうための表示の一例の説明図である。ユーザ
への問い合わせは、例えば、図28に示すようなダイア
ログボックスを表示し、関連づけのタイプをユーザに問
い合わせることができる。S87において、図28に示
した「Yes」または「No」のボタンの選択を判定
し、「Yes」ボタンが選択された場合には、S88に
おいて、関連づけタイプを[維持]にする。また、「N
o」ボタンが選択された場合には、S89において、関
連づけタイプを[解消]にする。これらの関連づけタイ
プは、S84で登録したペアとともに関連保持部13に
保持される。
【0097】図29は、本発明の第2の実施例の動作の
一例におけるdo処理の動作例を示すフローチャートで
ある。図中のS101〜S109の番号の付されている
ステップは、図9と同様の処理を行なう。この図29に
示した動作では、S110の処理が追加されている。S
106におけるスクリプトの実行の後、S110におい
て、ペアの関連づけタイプが[解消]であるか否かを判
断する。[解消]であればS107へ進み、第1の実施
例と同様、処理したペアを関連保持部13から削除す
る。また、文書データのアイコンの表示からもコマンド
タグのアイコンは取り除かれる。ペアの関連づけタイプ
が[維持]の場合には、S107の処理をスキップし、
ペアの削除は行なわない。このとき、文書データのアイ
コンの表示上のコマンドタグのアイコンもそのまま残
る。このようにして、コマンドタグの適用後も関連づけ
を解消しないように動作させることができる。
【0098】上述の各実施例においては、アイコンによ
って関連づけを表示している。しかしこれに限らず、例
えば、文書編集を行なう文書エディタのWYSIWYG
表示に併用して、コマンドタグを表示するようにしても
よい。図30は、本発明の第1および第2の実施例にお
ける別の表示例の説明図である。図30に示すように、
WYSIWYG表示の文書データに、コマンドタグを示
す表示を付加させている。図30(A)は第1の実施例
の場合、あるいは、第2の実施例において関連づけタイ
プ「解消」の場合の表示例を示しており、図30(B)
は第2の実施例において関連づけタイプ「維持」の場合
の表示例を示している。図30(B)において、コマン
ドタグの表示の左端にステープルを示す図形を表示して
いる。
【0099】また、上述の各実施例においては、コマン
ドタグを示す表示として、コマンドタグの名前が表示さ
れるものとした。しかしこれに限らず、例えば、表示の
ためのメッセージを別に用意するように構成してもよ
い。図31は、本発明の第1および第2の実施例におけ
るコマンドタグの別の例の説明図である。図31に示す
ように、コマンドタグの識別子であるタグの名前と、処
理の記述であるスクリプトとともに、メッセージの項目
を追加する。そして、コマンドタグを表示する際には、
メッセージの項目に記述された表示メッセージを表示す
るように構成することができる。例えば、図31(F)
に示したコマンドタグ「Circulate It」の
例では、メッセージの項目に「回覧して下さい」が記述
されている。上述の図30(B)に示す例では、このメ
ッセージを表示している。その他のコマンドタグについ
ても同様であり、図31(A)〜(F)は、それぞれ、
図17(A)〜(F)に対応している。このようなメッ
セージにより、コマンドタグを文書データに付帯される
メモとして扱うことができる。
【0100】図32,図33は、本発明の情報処理装置
におけるさらに別の表示例の説明図である。図32
(A)は、コマンドタグが関連づけられていない文書デ
ータ「請求書」を示している。図32(B)〜(D),
図33(A),(B)では、図31(A)〜(F)に示
したコマンドタグの例において記述されているメッセー
ジをそれぞれ表示している。すなわち、図31(A)お
よび(C)のコマンドタグが図31(A)に示す文書デ
ータと関連づけられた表示を図32(D)に示してい
る。同様に、図31(B)に示すコマンドタグが関連づ
けられた表示を図33(A)に、図31(D)に示すコ
マンドタグが関連づけられた表示を図32(C)に、図
31(E)に示すコマンドタグが関連づけられた表示を
図32(B)に、図31(F)に示すコマンドタグが関
連づけられた表示を図33(B)に、それぞれ示してい
る。
【0101】また、図32,図33では、上述の第1の
実施例および第2の実施例における関連づけタイプ「解
消」の場合の例として、図32(D)および図33
(A)を、また、第2の実施例における関連づけタイプ
「維持」の場合の例として、図33(B)を示してい
る。図32(D)や図33(A)に示す例では、剥離と
再添付が可能な糊等によって、メッセージが記述された
コマンドタグを文書に添付した状態を模している。図3
3(B)では、上述のように、ステープルによる文書へ
の係止を模している。さらに、図32(B)や(C)に
示すように、クリップなどの他の図形を用い、コマンド
タグの添付を示してもよい。
【0102】このように、オフィスにおいてしばしば行
なわれているような、作業対象である文書に対して作業
内容を書いたメモを添付するのと同様の作業を、計算機
上で行なうことができる。そのため、作業の指示を計算
機を使わない場合と同様に行なうことができるので、操
作に不慣れなユーザにとっても、操作を容易に理解する
ことができる。また、作業主体が人間である場合も、計
算機である場合も、区別無く作業指示を行なうことがで
きる。もちろん、上述したような通常のメモの添付と同
様の特徴も有している。
【0103】上述の各実施例では、資源として文書デー
タの場合を説明したが、本発明はこれに限らず、例え
ば、アプリケーションプログラムや周辺機器など、広く
計算機資源に対して同様に構成することができる。
【0104】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、選択した資源に対して適用する処理を関連づ
け、確認し、必要に応じて変更し、その後に適用するこ
とができる。不慣れな利用者でも気軽に資源と処理を関
連づけておくことができる。このとき、資源と処理記述
単位は別々に管理されているので、1つの資源に複数の
処理記述単位を対応づけたり、あるいは1つの処理記述
単位を複数の資源に対して対応づけることもできる。ま
た、ある資源に適用した処理記述単位を別の資源に適用
したり、処理記述単位を適用する資源を変えるなど、資
源と処理記述単位との関連づけを自由に行なうことがで
きる。さらに、処理記述単位の適用後も関連を消去せ
ず、繰り返し処理記述単位を適用できるように構成する
こともできる。
【0105】また、処理記述単位を従来よりオフィスで
行なわれているメモと同様に扱うこともでき、利用者
は、計算機に対する作業の指示を従来のメモの添付と同
様にして行なうことができる、等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の情報処理装置の第1の実施例を示す
ブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施例の動作の一例における
メインプログラムの動作例を示すフローチャートであ
る。
【図3】 本発明の第1の実施例の動作の一例における
文書フォルダの表示の動作例を示すフローチャートであ
る。
【図4】 本発明の第1の実施例の動作の一例における
コマンドタグアイコンの表示の動作例を示すフローチャ
ートである。
【図5】 本発明の第1の実施例の動作の一例における
select処理の動作例を示すフローチャートであ
る。
【図6】 本発明の第1の実施例の動作の一例における
menu処理の動作例を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の第1の実施例の動作の一例における
bind処理の動作例を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の第1の実施例の動作の一例における
unbind処理の動作例を示すフローチャートであ
る。
【図9】 本発明の第1の実施例の動作の一例における
do処理の動作例を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の第1の実施例の第1の具体例にお
ける表示画面の初期状態の一例の説明図である。
【図11】 本発明の第1の実施例の第1の具体例にお
ける関連づけの操作の説明図である。
【図12】 本発明の情報処理装置の第1の実施例の第
1の具体例において関連保持部13に登録されたペアの
説明図である。
【図13】 本発明の情報処理装置の第1の実施例の第
1の具体例において関連保持部13に登録されたペアの
別の例の説明図である。
【図14】 図13の状態における文書フォルダの表示
例の説明図である。
【図15】 本発明の第1の実施例の第1の具体例にお
ける関連づけの解消操作の説明図である。
【図16】 本発明の第1の実施例の第1の具体例にお
ける処理の適用操作の説明図である。
【図17】 本発明の第1の実施例の第1の具体例にお
けるコマンドタグの一例の説明図である。
【図18】 本発明の第1の実施例の第2の具体例にお
ける関連づけの操作の説明図である。
【図19】 本発明の第1の実施例の第3の具体例にお
ける関連づけの操作の説明図である。
【図20】 本発明の第1の実施例の第3の具体例にお
ける関連づけの解消操作の説明図である。
【図21】 本発明の第1の実施例の第3の具体例にお
ける処理の適用操作の説明図である。
【図22】 本発明の第1の実施例の第4の具体例にお
ける操作の説明図である。
【図23】 本発明の第1の実施例における処理登録部
によるコマンドタグの編集と登録の具体例の説明図であ
る。
【図24】 本発明の情報処理装置の第2の実施例にお
ける関連保持部13に登録されたデータの一例の説明図
である。
【図25】 本発明の第2の実施例の動作の一例におけ
るコマンドタグアイコンの表示の動作例を示すフローチ
ャートである。
【図26】 本発明の第2の実施例における文書データ
に関連づけられたコマンドタグの表示の一例の説明図で
ある。
【図27】 本発明の第2の実施例の動作の一例におけ
るbind処理の動作例を示すフローチャートである。
【図28】 関連づけタイプの指示を行なうための表示
の一例の説明図である。
【図29】 本発明の第2の実施例の動作の一例におけ
るdo処理の動作例を示すフローチャートである。
【図30】 本発明の第1および第2の実施例における
別の表示例の説明図である。
【図31】 本発明の第1および第2の実施例における
コマンドタグの別の例の説明図である。
【図32】 本発明の情報処理装置におけるさらに別の
表示例の説明図である。
【図33】 本発明の情報処理装置におけるさらに別の
表示例の説明図(続き)である。
【符号の説明】
1…入力部、2…表示部、3…印刷部、4…記憶部、5
…制御部、6…ネットワーク、11…文書データ管理
部、12…処理記述単位管理部、13…関連保持部、2
1…入力制御部、22…文書編集部、23…処理登録
部、24…資源選択部、25…関連定義部、26…処理
適用部、27…表示制御部、28…印刷制御部、29…
通信制御部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算機資源を扱う情報処理装置におい
    て、資源に適用する処理の記述あるいは適用する処理を
    制御するための情報を処理記述単位として保持する処理
    記述単位管理手段と、選択された資源に1つあるいは複
    数の処理記述単位を関連付ける関連定義手段と、資源と
    処理記述単位の関連に関する情報を保持する関連保持手
    段と、処理対象として選択された処理対象資源に関連付
    けられて前記関連保持手段に保持されている処理記述単
    位に記述されている処理を前記処理対象資源に対して適
    用する処理適用手段を具備することを特徴とする情報処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記関連保持手段によって保持されてい
    る資源と処理記述単位の関連に関する情報をもとに処理
    記述単位を削除あるいは追加することによって関連を変
    化させる関連変更手段を具備することを特徴とする請求
    項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記処理記述単位を新規に生成あるいは
    既にある処理記述単位の複製として生成する処理記述単
    位作成手段と、利用者が処理記述単位として保持される
    情報を記述しあるいは変更する処理記述定義手段を具備
    することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記関連保持手段によって保持されてい
    る資源と処理記述単位の関連に関する情報をもとに資源
    と処理記述単位を関連付けて表示する関連表示手段を具
    備することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記関連保持手段は、前記処理適用手段
    によって処理を適用した際に処理記述単位と処理対象資
    源との間の関連が解消されるべきか維持されるかを指示
    する関連付けタイプ情報をさらに保持し、前記処理適用
    手段が処理を適用した際に前記関連付けタイプ情報にし
    たがって前記関連保持手段が保持する処理記述単位と処
    理対象資源との間の関連を解消あるいは維持する関連維
    持制御手段を具備することを特徴とする請求項1に記載
    の情報処理装置。
JP7079985A 1995-04-05 1995-04-05 情報処理装置 Pending JPH08279012A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10207872A (ja) * 1997-01-16 1998-08-07 Fuji Xerox Co Ltd 電子ファイル装置
JP2005100354A (ja) * 2003-08-22 2005-04-14 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、ファイル操作方法、ファイル操作プログラム及び記録媒体

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