JPH08278062A - 冷凍空調装置 - Google Patents

冷凍空調装置

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Publication number
JPH08278062A
JPH08278062A JP7883496A JP7883496A JPH08278062A JP H08278062 A JPH08278062 A JP H08278062A JP 7883496 A JP7883496 A JP 7883496A JP 7883496 A JP7883496 A JP 7883496A JP H08278062 A JPH08278062 A JP H08278062A
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JP
Japan
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oil
compressor
refrigerant
evaporator
hard alkylbenzene
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Application number
JP7883496A
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English (en)
Inventor
Hidehiko Yamada
秀彦 山田
Tomio Wada
富美夫 和田
Shigeru Muramatsu
繁 村松
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍空調装置用冷媒としてHFC134aを
使用する冷凍空調装置において、冷凍機油として、冷媒
に相互溶解性のないハードアルキルベンゼン油等を用い
る。 【解決手段】 ハイト゛ロフルオロカーホ゛ンを冷媒として、この冷媒
に相互溶解性のない潤滑油を使用するとともに、蒸発器
と圧縮機の間に開閉弁をもうけて制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】冷媒としてハイドロフルオロ
カーボンを主成分とするものを使用する冷凍空調装置等
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷凍装置の一例を図11に示す。
従来例えば、“トライポロジスト”第35巻第9号(1
990年)621〜626頁に示されるように、ハイド
ロフルオロカーボンであるHFC134a冷媒を用いて
冷凍装置を構成する場合、冷媒と冷凍機油との相互溶解
性が重要な特性の一つであり、PAG(ポリエーテル)
やエステル系冷凍機油が用いられていた。図11はHF
C134a冷媒を用いた冷凍装置を示し、1は冷媒ガス
を圧縮する圧縮機、2は圧縮機1から吐出された高圧冷
媒ガスを凝縮させる凝縮器、3はキャピラリーチュー
ブ、4は蒸発器であり、5は冷媒量調整機能を有するヘ
ッダーであり、6は圧縮機1内に貯留し圧縮機1の摺動
部の潤滑及び圧縮室のシールを行う冷凍機油であり、P
AG6aまたはエステル系冷凍機油6bである。
【0003】次に油の挙動について説明する。圧縮機1
により圧縮された冷媒は、凝縮器2に吐出される。ここ
で例えば高圧容器を用いた圧縮機では圧縮室のシール等
に用いられた潤滑油6aまたは6bは圧縮機内で大部分
の油6aまたは6bが分離されるが冷媒との重量比でい
うと0.5〜1.0%程度の油6aまたは6bは冷媒と
共に圧縮機1から吐出される。吐出された油6aまたは
6bは冷媒と相互溶解性があるので、流動性がよく凝縮
器2、キャピラリーチューブ3、蒸発器4、ヘッダー5
を通り圧縮機1へ戻ってくる。したがって、潤滑油6が
圧縮機1からなくなることはなく正常な潤滑が可能とな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のHFC134a
の冷凍装置は以上のように構成されているが、ポリエー
テル6aは体積抵抗率が107 〜1010Ω・cm、飽和
水分量が約25000ppMであり、またエステル系冷
凍機油の特性はそれぞれ1012〜1014Ω・cm、約1
500ppMと改善はされているが、現行CFC12用
冷凍機油の特性1015Ω・cm、約500ppMと比べ
ると電気絶縁性及び吸湿性とでかなり劣る特性を示して
おり、絶縁性については圧縮機の長期信頼性にかかわる
問題であり、また、吸湿性は圧縮機の組立用部品の取扱
いや完成した圧縮機の取扱いの上からも、極力飽和水分
量を少なく抑えておかなければならず、取扱いがやっか
いという問題点があった。
【0005】また冷蔵庫の組立の際も冷凍サイクルが開
放状態の時間を短くするなど生産上取扱いの問題が多
く、また水分量が冷凍サイクル中に多く入るとスラッジ
の発生を加速したり、水分が凍結して毛細管を閉塞して
冷却不良を起こす等の問題点があった。
【0006】また、従来のHFC134aの冷凍装置
は、吸湿性が高いと、圧縮機部品のさび防止がむずかし
くなり、冷凍空調装置のキャピラリーチューブ内や膨張
弁の氷結による閉塞や、水分によるエステル油の加水分
解の促進によるスラッジの生成、モータの絶縁材として
用いているポリエチレンテレフタレートの加水分解の促
進によるスラッジの生成等発生する。これを防止するた
めCFC12冷媒を使用した系に比べて製造プロセス
上、油の水分除去及び冷媒回路内の水分除去を念入りに
行う必要があり、また、冷媒回路内に設けるドライヤー
の水分捕捉能力を増すために従来より大きなドライヤー
がいるという問題点があった。
【0007】また従来の冷凍システムは、圧縮機停止時
に液冷媒が吸入口より圧縮機容器内に戻り、再始動時に
圧縮機内潤滑油が液冷媒と共に、圧縮機から冷凍システ
ム内に持ち出され、持ち出された潤滑油は相溶性の低い
HFC134a冷媒のため、一定流量(=流速)以上に
なるまで、圧縮機に戻りにくいので、潤滑油ぎれによる
圧縮機トラブルを起こすなどの問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、圧縮機用電動機電線への塗布油
及び焼結部品への含浸油及び圧縮機組立油の吸湿性の低
下による取扱い性の向上できるとともに、電気絶縁性に
優れた冷凍装置を構成でき、蒸発器内やヘッダー内での
低温流動性確保し、蒸発器内壁面に付着する油膜厚さを
うすくし、熱交換率低下を防ぐ冷媒圧縮機及び冷凍空調
装置を得ること、また電気絶縁性及び吸湿性に優れ、ま
た冷凍機油は滞留することなく確実に圧縮機に戻る信頼
性の高い冷蔵庫等の冷凍空調装置等を用いることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の冷凍空調装置
は、ハイドロフルオロカーボンを主成分とする冷媒と相
互溶解性が無く、かつ粘度が低く冷媒より比重が軽い潤
滑油と、蒸発器と圧縮機の間に設けられた開閉弁と、前
記圧縮機停止時に前記開閉弁を閉じる制御手段とを備え
る。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1において、11は密閉容器、12は
圧縮機を駆動する電動機、13は電動機12に使用され
ている絶縁被膜電線、6cは電線のすべり性を向上し巻
線作業性向上のために塗布されたハードアルキルベンゼ
ン油であり、圧縮室を構成するシリンダ16、軸受17
等焼結部品はハードアルキルベンゼン油6cを含浸させ
ており、圧縮機本体摺動部品の組立時においてもハード
アルキルベンゼン油6cの注油が行われる。
【0011】また、図1に示すような冷媒としてHFC
134aを用いた冷凍装置において、圧縮機1の冷凍機
油6としてハードアルキルベンゼン油6cを用いてい
る。
【0012】前記のように構成された冷媒圧縮機1は各
部品への塗布及び含浸油としてまた、組立油としてもハ
ードアルキルベンゼン油6cを用いているので、吸湿性
を低く抑えることができ、従来のCFC12冷媒を使用
する圧縮機の部品等の取扱いと何ら変わることのない取
扱いができる。
【0013】また冷凍機油として電気絶縁性(体積抵抗
率1015〜1016Ω・cm)のよいハードアルキルベン
ゼン油を用いたので、漏電に対する対応もCFC12冷
媒を使用する装置と同等に取り扱うことができる。
【0014】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
ついて説明する。図1に示すような冷媒としてHFC1
34aを用いた冷凍装置において、圧縮機1の潤滑油6
として低粘度ハードアルキルベンゼン油6dを用いる。
この低粘度ハードアルキルベンゼン油6dは、従来のC
FC12用圧縮機の潤滑油として用いられていたハード
アルキルベンゼン油6cよりも低粘度のものを用いるこ
ととし、通例ロータリ圧縮機を使用する冷蔵庫等の冷凍
装置では油6cとして40℃にて32cSt程度の粘度
ものが用いられていたが、蒸発器4内での粘度は冷媒の
溶け込みを考慮して1000〜5000cStぐらいで
あった。したがってHFC134aの溶け込みのない低
粘度ハードアルキルベンゼン油6dでも同様な粘度とす
るには40℃にて10〜22cSt程度となる。このよ
うに蒸発器4内での粘度を同じにしておけば流動性及び
蒸発器内壁面油膜厚さは、従来のCFC12冷媒を用い
た時と同程度とすることができる。図2にハードアルキ
ルベンゼン油(6c,6d)の40℃粘度と冷蔵庫の圧
縮機連続運転時の蒸発器4到達温度との関係を示すが、
40℃10cStの油6dでは粘度が40℃で32cS
tのエステル油と同程度の到達温度となっており、冷却
性能は良好といえる。また、圧縮機1内摺動部分での油
6の粘度も相互溶解性があるかないかで粘度が変わる
が、油6へのCFC12溶け込み率と圧縮機1内摺動部
分でも蒸発器4内のCFC12溶け込み率を同程度であ
るので、HFC134aの雰囲気下で前記低粘度油6d
を使用すれば摺動部分においても、CFC12用6cと
同程度の実粘度潤滑性を確保することができる。
【0015】また、実施の形態1では組立油等にハード
アルキルベンゼン油6cを用いたが、低粘度ハードアル
キルベンゼン油6dを用いても組立作業性等には何ら変
化はない。
【0016】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図について説明する。図3,4において、1は冷
媒ガスを圧縮する圧縮機、2は圧縮機1から吐出された
高圧冷媒ガスを凝縮させる凝縮器、3は毛細管、4は蒸
発器であり、5は冷媒量調整機能を有する冷媒液溜めア
キュムレータであり、6は圧縮機1内に貯留し圧縮機1
の摺動部の潤滑及び圧縮室のシールを行う潤滑油であ
り、HFC134aと相互溶解性のないハードアルキル
ベンゼン油6cを用いている。また前記アキュムレータ
5の上方側に蒸発器4出口側を接続し、下方側に圧縮機
1吸入側を接続し、その吸入配管7は前記アキュムレー
タ5内に挿入され上方へ延びており、その側壁に油戻し
穴8を設けている。またその油戻し穴8は前記吸入配管
7の比較的上方に設けられている。
【0017】従来のようなアキュムレータ5のように蒸
発器4出口側にアキュムレータ5下方側を接続し、上方
側を圧縮機1吸入側に接続し、アキュムレータ5内に下
方側から上方へ、挿入された配管で冷媒液溜め部を形成
していると冷媒HFC134aと相互溶解性のあるエス
テル油6b単独の場合冷媒と油が溶解してアキュムレー
タ5内に油が滞留することなく圧縮機1に戻るが、HF
C134aと相互溶解性のないハードアルキルベンゼン
油6c,6dの場合、油がアキュムレータ5内に溜まり
圧縮機1内の油量が減少し、摺動部材の潤滑やシールに
支障をきたすが、アキュムレータ5の配管接続を上下逆
転させて上方側を蒸発器4出口側に接続し、下方側を圧
縮機1吸入側に接続し、アキュムレータ5内に下方側か
ら上方へ挿入された吸入配管7の側壁に油戻し穴8を設
けることにより、冷媒と溶解しなくても油は確実に圧縮
機1側へ戻りアキュムレータ5内に溜まることもない。
【0018】また、その油戻し穴8は、アキュムレータ
5内に挿入された接続配管7の比較的上方に位置させる
ことにより、HFC134a冷媒よりも比重の軽い油6
c,6dは、上記説明と同様に圧縮機1に戻る。またそ
の油戻し穴8より下方のアキュムレータ5内に冷媒が溜
まることにより、冷蔵庫の負荷変動調整用の機能も満足
できるものとなり適正な効率の良い冷却が行える。
【0019】HFC134a冷媒と相互溶解性がないの
で、冷蔵庫の周囲温度や負荷条件の変動による圧縮機1
内油6への溶け込み冷媒量が絶対量も小さく、変動量も
少ないため前記冷媒量を調整するアキュムレータ5を小
形化できるばかりでなく、冷媒過不足による適切でない
冷却もなくなり効率が良くなる。高圧容器タイプのロー
タリー圧縮機を用いた場合には封入冷媒量を封入油量1
0%〜20%に相当する量減らすことができる。
【0020】実施の形態4.また、HFC134aとハ
ードアルキルベンゼン油を例に挙げたが冷媒と相溶性の
ない油の他の組合せにおいても同様の効果を発揮するも
のである。
【0021】実施の形態5.以下この発明の実施の形態
5について説明する。冷凍機油としてハードアルキルベ
ンゼンを用いる。使用周囲温度における油粘度が200
cst以下となる冷媒と非相溶な油を用いることによ
り、例えば、冷蔵庫のキャピラリーチューブを閉塞する
ような油の回路への多量の流出があった場合でも、油が
圧縮機へ戻ることが実験により確かめられている。図5
は上記現象を調査した実験装置であり、図6はこの調査
結果である。図5の装置は、冷蔵庫の冷媒回路の高圧側
に油だめ19を設け、圧縮機1内を油なしの状態とし、
圧縮機1にHFC134a冷媒18を寝込ませた状態か
ら圧縮機1を起動し、油の挙動を調べる装置である。起
動すると冷媒18は圧縮され、吐出圧力は徐々に上昇す
る。しかし、油の粘度が高く、しかも周囲温度が低いほ
ど図6に示すように油の圧縮機1への戻りは悪くなる。
この図7によれば周囲温度における油粘度が200cS
t以上であればキャピラリーチューブ3が油によって閉
塞され少なくとも240分以上は油が戻ってこないこと
がわかる。しかし、200cSt以下であれば数10分
にて油が戻って来るので、油によってキャピラリーチュ
ーブが閉塞されることはない。したがって、装置使用周
囲温度において、油粘度を200cSt以下とすること
により、極限状態においても油戻りの確実な装置を構成
することができる。
【0022】実施の形態6.また装置の蒸発温度におけ
る油粘度が2000cSt以下となる油を用いることに
より、装置の冷却性能を相互溶解性がある油を用いた時
と同等にすることができる。図7は冷蔵庫連続運転時の
冷却性能と油粘度の関係を示したものである。図7から
明らかなように蒸発温度における2000cSt以下で
あれば溶解性のあるエステル油を用いた場合とほぼ同等
の到達温度にすることができる。
【0023】実施の形態7.また圧縮機として高圧容器
タイプを用いるとこの発明の油は冷媒と相互溶解性がな
いので装置の周囲温度の変化により圧縮機1内油6への
溶け込み冷媒量が変化することによって生じる冷媒不足
及び冷媒あまり現象は少なくなる。また油6に冷媒が溶
け込まない分だけ必要冷媒量を減らすことができる。具
体的には封入油量の10〜20重量%に相当する冷媒量
を相溶性のある油を用いる場合に比べて減らすことがで
きる。
【0024】実施の形態8.前記ヘッダー5の上方側に
蒸発器4出口側を接続し、下方側に圧縮機1吸入側を接
続し、その吸入配管7は前記ヘッダー5内に挿入され上
方に延びておりヘッダー5内での冷媒流れを上側から下
側とする。
【0025】従来のようなヘッダー5のように蒸発器4
出口側にヘッダー5下方側を接続し、上方側を圧縮機1
吸入側に接続し、ヘッダー5内に下方側から上方へ挿入
された配管で冷媒液溜め部を形成していると、冷媒HF
C134aと、相溶性のない油、例えばハードアルキル
ベンゼン油が滞留し、圧縮機1内の油量が減少し摺動部
材の潤滑やシールに支障をきたすがヘッダー5の流れ
を、上下逆転させることにより、冷媒よりも比重の軽い
冷凍機油はヘッダー5内の比較的上方に溜まり運転と同
時に冷凍機油は確実にヘッダー5内へ滞留することなく
圧縮機1へ戻る。
【0026】実施の形態9.前記実施の形態では冷凍機
油6として、ハードアルキルベンゼン油6cの例を示し
たが、低温流動性の優れたソフトアルキルベンゼン油、
ポリアルファオレフィン、パラフィン系鉱油、ナフテン
系鉱油等の冷凍機油を単独または混合して使用しても同
様の効果が期待できる。
【0027】実施の形態10.前記実施の形態の冷凍機
油は、添加剤を用いなくても冷凍機油として要求される
性能を満たすが、酸化防止剤としてヒンダートフェノー
ル系、アミン系、硫黄系などのもので、例えば2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、4,4’−メ
チレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、
2,2’−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、トリメチルジハイドロキノン、p,p’−ジ
オクチルジフェニルアミン、3,7−ジオクチルフェノ
チアジン、アルキルフェノチアジン−1−カルボキシレ
ート、フェニール−2−ナフチルアミン、2,6−ジ−
t−ブチル−2−ジメチル−p−クレゾール、5−エチ
ル−10,10’−ジフェニールフェナザリン、アルキ
ルジサルファイドなどを0.2〜5重量%、極圧剤、摩
耗防止剤として、リン酸エステル、亜リン酸エステル、
アルキルまたはアリールフォスフォロチオネート、ハロ
ゲン化炭化水素、ハロゲン化カルボン酸、ジアルキルま
たはジアリールジチオリン酸金属塩、ジアルキルジチオ
カルバミン酸金属塩、油溶性硫化モリブデン含有化合物
などを1〜30重量%、熱安定性向上剤として、エポキ
シ化合物を0.2〜5重量%、消泡剤として、ジメチル
ポリシロキサン、カルボン酸金属塩を0.001〜0.
1重量%、等の添加剤を単独もしくは併用添加すること
により、さらに耐摩耗性、耐荷重性、熱安定性など冷凍
機油の性能を向上することができる。
【0028】実施の形態11.以下、この発明の実施の
形態11を図について説明する。図8において、1は冷
媒を圧縮する圧縮機、2は凝縮器、3は絞り機構、4は
蒸発器で、蒸発器4と圧縮機1の間に、30の開閉弁を
設けている。
【0029】次に動作について図9の冷凍空調装置の制
御動作を示すフローチャート図により説明する。ステッ
プ43において圧縮機1の停止命令を出す。ステップ4
4において、圧縮機1停止後、Δt1時間後に、開閉弁
30を閉じる。Δt1後とは、圧縮機1が再始動可能な
高低圧差になるまでの時間である。ステップ45におい
ては、冷凍システムからの圧縮機運転開始指令が出され
ると、まずステップ46で開閉弁30を開き、ステップ
47において開閉弁30が開いた後Δt2時間後に、圧
縮機運転を開始する。開閉弁30を圧縮機1の運転前Δ
t2時間に開けることにより、圧縮機1の圧縮要素の圧
縮室内に、冷媒流入し、運転開始時の真空運転を防止す
ることができる。
【0030】図10は図9にて説明した冷凍空調装置の
制御動作を示すフローを横軸に経過時間を、縦軸に圧縮
機1の運転及び停止と開閉弁30の開と閉の動作を示す
ものである。
【0031】この冷媒圧縮機は、圧縮機組立時の水分管
理を従来のCFC12冷媒用圧縮機と同等とすることが
できる。
【0032】この冷蔵庫は、電気絶縁性及び吸湿性に優
れ、かつ圧縮機の油戻りがよい。
【0033】この冷凍空調装置は、エステル油、PAG
油に比べ体積抵抗率が向上し、吸湿性が少なくなり、水
分管理を従来のCFC12冷媒を用いる冷凍空調装置と
同等とすることができる。
【0034】またこの冷凍空調装置は、圧縮機組立時の
水分管理を従来のCFC12冷媒用圧縮機と同等とする
ことができる。
【0035】またこの冷凍空調装置は蒸発器内やヘッダ
ー内での油の低温流動性を確保し、蒸発器内壁面に付着
する油膜厚さをうすくし、熱交換率低下を防ぐことがで
き、相互溶解性のある油を用いた場合と同等の装置冷却
性能を出すことができる。
【0036】またこの冷凍空調装置は相互溶解性のある
油を用いた場合に比べ、封入油量の10〜20重量%に
相当する冷媒量を減らすことができる。
【0037】またこの冷凍空調装置はヘッダー内に多量
の油を溜めることなく確実に冷凍機油を圧縮機へ戻すこ
とができ、同時に、装置の負荷状況に応じて余剰冷媒を
溜めることができる。
【0038】またこの冷凍空調装置は、キャピラリーチ
ューブが油によって閉塞することを防止でき、信頼性の
高い装置を構成することができる。
【0039】この冷凍システムは圧縮機停止時に蒸発器
と圧縮機の間に設けた開閉弁を閉じることにより、圧縮
機容器下部の潤滑油が、冷凍空調装置内に多量に流出す
ることはないので、圧縮機は良好な潤滑となる。
【0040】
【発明の効果】この発明は次に記載する効果を奏する。
この冷凍空調装置は、ハイドロフルオロカーボンを主成
分とする冷媒と相互溶解性が無く、かつ粘度が低く冷媒
より比重が軽い潤滑油と、蒸発器と圧縮機の間に設けら
れた開閉弁と、前記圧縮機停止時に前記開閉弁を閉じる
制御手段とを備えた構成にしたので、圧縮機停止時に、
蒸発器からの圧縮機への流入を開閉弁により阻止するこ
とにより、圧縮機の潤滑油ぎれによる軸の焼付等の不具
合を防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態による冷媒圧縮機を
用いた冷凍装置の構成図である。
【図2】 ハードアルキルベンゼン油の油粘度と蒸発器
到達温度の関係を示す図である。
【図3】 この発明の他の実施の形態による冷蔵庫の冷
媒回路図である。
【図4】 この発明の他の実施の形態による冷蔵庫の冷
媒回路の部分詳細図である。
【図5】 この発明の他の実施の形態による冷凍空調装
置の構成図である。
【図6】 この発明の他の実施の形態による冷凍空調装
置の油戻り時間と使用周囲温度における油動粘度の関係
図である。
【図7】 この発明の他の実施の形態による冷凍空調装
置の冷凍室温度と蒸発温度における油動粘度の関係図で
ある。
【図8】 この発明の他の実施の形態による冷凍システ
ムの回路図である。
【図9】 この発明の他の実施の形態による冷凍システ
ムの制御動作を示すフローチャート図である。
【図10】 この発明の他の実施の形態による冷凍シス
テムの制御動作のタイムチャート図である。
【図11】 従来の冷媒圧縮機を用いた冷凍装置の構成
図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、4 蒸発器、5 アキュムレータ、6 潤
滑油、6c ハードアルキルベンゼン油、6d 低粘度
ハードアルキルベンゼン油、7 吸入配管、8油戻し
穴、11 密閉容器、12 電動機、13 絶縁被膜電
線、16 シリンダ、17 軸受、18 冷媒、19
油だめ、30 開閉弁。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の冷凍空調装置
は、ハイドロフルオロカーボンを主成分とする冷媒と相
互溶解性が無く、かつ粘度が低く冷媒より比重が軽い潤
滑油と、蒸発器と圧縮機の間に設けれた開閉弁と、前記
圧縮機が停止してから所定時間後に前記開閉弁を閉じる
制御手段とを備える。またこの発明は、圧縮機の運転よ
り前に開閉弁をあける。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【発明の効果】この発明は次に記載する効果を奏する。
この冷凍空調装置は、ハイドロフルオロカーボンを主成
分とする冷媒と相互溶解性が無く、かつ粘度が低く冷媒
より比重が軽い潤滑油と、蒸発器と圧縮機の間に設けら
れた開閉弁と、前記圧縮機が停止してから所定時間後に
前記開閉弁を閉じる制御手段とを備えた構成にしたの
で、またさらに圧縮機の運転よりも前に開閉弁をあける
構成にしたので、圧縮機停止時に、蒸発器からの圧縮機
への流入を開閉弁により阻止することにより、圧縮機の
潤滑油ぎれによる軸の焼付等の不具合を防止するととも
に前記開閉弁を圧縮機運転前にあけることにより運転開
始時の真空運転を防止する効果がある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C10N 20:02 30:00 40:30

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイドロフルオロカーボンを主成分とす
    る冷媒と相互溶解性が無く、かつ粘度が低く比重が前期
    冷媒より軽い潤滑油と、 蒸発器と圧縮機の間に設けられた開閉弁と、 前記圧縮機停止時に前記開閉弁を閉じる制御手段と、を
    備えたことを特徴とする冷凍空調装置。
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