JPH08277644A - 競技場の芝育成装置 - Google Patents

競技場の芝育成装置

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JPH08277644A
JPH08277644A JP10489895A JP10489895A JPH08277644A JP H08277644 A JPH08277644 A JP H08277644A JP 10489895 A JP10489895 A JP 10489895A JP 10489895 A JP10489895 A JP 10489895A JP H08277644 A JPH08277644 A JP H08277644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turf
field
stadium
roof eaves
reflectors
Prior art date
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Pending
Application number
JP10489895A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshinori Ueno
敏範 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hazama Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋根庇の影となるフィールド面の芝の育成を
良好にし得る競技場の芝育成装置を提供する。 【構成】 フィールド2を囲む観客席3の上方に設置し
た屋根庇1における前端の上部及び/又は下部に水平な
軸7を中心として傾動可能に設けられ、自然光をフィー
ルド面の芝10に反射する多数の反射板4を備えること
により、屋根庇等の影となるフィールド面の芝への自然
光の照射を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自然光(昼光)を反射
させてサッカーや陸上等の競技場のフィールド面の芝を
育成する競技場の芝育成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、サッカー、陸上等の競技場は、
例えば図9に示すように、芝31を張り付けたフィール
ド32を囲む観客席33の上方に、前端(フィールド
側)が高くなるように傾斜した屋根庇34を設置して構
成されている。従来、上記競技場において、自然光が直
接照射されない芝の育成のために自然光を与える芝育成
装置は存在しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来の競技
場では、屋根庇の影となるフィールド面の芝の育成が良
好でないという不具合がある。特に、ワールドカップサ
ッカー対応の競技場では、屋根庇の影となって必要な自
然光が得られないフィールド面が広くなり、芝の育成が
不均一となる不具合がある。そこで、本発明は、屋根庇
の影となるフィールド面の芝を良好に育成し得る競技場
の芝育成装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の競技場の芝育成装置は、フィールド
を囲む観客席の上方に設置した屋根庇における前端の上
部及び/又は下部に水平な軸を中心として傾動可能に設
けられ、自然光をフィールド面の芝に反射する多数の反
射板を備えることを特徴とする。第2の競技場の芝育成
装置は、第1のものにおいて、前記観客席の最前部に水
平な軸を中心として傾動可能に設けられ、自然光をフィ
ールド面の芝に反射する多数の反射板を備えることを特
徴とする。前記反射板の反射面は、凸面、平面又は凹面
であることが好ましい。又、第3の競技場の芝育成装置
は、第1又は第2のものにおいて、太陽の位置を計測す
る太陽位置計測装置と、この太陽位置計測装置からの信
号に基づいて各反射板の傾斜角度を制御する反射板傾動
制御装置とを備えることを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明の第1の競技場の芝育成装置において
は、屋根庇等の影となるフィールド面の芝への自然光の
照射が可能となる。第2の競技場の芝育成装置において
は、第1のものの作用の他、反射光の光量が増加する。
又、第3の競技場の芝育成装置においては、太陽の位置
の変化に連動した各反射板の傾動が可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1,図2は本発明の競技場の芝育成装置
の一実施例を示す平面図、図1におけるII−II線断面図
である。図中1は後述の芝を張り付けたフィールド2を
囲む観客席3の上方に設置された屋根庇で、この屋根庇
1は、前端部(フィールド側)が高くなるように傾斜し
ている。屋根庇1における前端の上部及び下部並びに観
客席3の最前部の所要個所には、自然光を屋根庇1の影
となるフィールド面の芝に反射して当てる多数の反射板
4が設けられている。各反射板4は、図3〜図5に示す
ように、比較的曲率の小さな凸面鏡からなるもので、そ
の背面に設けたブラケット5と屋根庇1又は観客席3に
取り付けたブラケット6とをピン7により連結すること
により、水平な軸を中心として傾動自在に設けられてい
ると共に、ブラケット5に形成したギヤ部5aと屋根庇
1又は観客席3に載置したモータ8の駆動ギヤ8aとを
中間ギヤ9を介在して連動連結することにより個別に傾
動可能に設けられている。なお、上記屋根庇1の全体形
状、反射板4の設置位置や傾動量、数等は、建設地や太
陽の位置変化に伴う日陰のシュミレーションに基づいて
決定されるものである。
【0007】上記構成の競技場の芝育成装置において
は、図6に示すように、太陽の位置に合わせて各反射板
4の傾斜角度を個別に調整することにより、屋根庇1等
の影となるフィールド面の芝10への自然光の照射が可
能となり、影となる部分の芝10に自然光を当てること
ができ、その育成を良好にすることができる。
【0008】なお、上述した実施例においては、各反射
板4として凸面鏡を用いる場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく反射光量の多少に応じて、
例えば図7に示すように、上端を水平な軸11により屋
根庇1の前端に枢支し、かつ下端をシリンダー12やワ
イヤー(図示せず)等を介して揺動可能に設けた平面鏡
からなる反射板13を用いたり、あるいは比較的曲率の
小さい凹面鏡(図示せず)からなる反射板を用いてもよ
く、又、各反射板4,13は、屋根庇1における前端の
上部及び下部並びに観客席3の最前部に設ける場合に限
らず、屋根庇1における前端の上部又は下部、あるいは
これに加えて観客席3の最前部に設けるようにしてもよ
い。又、各反射板4を個別に傾動可能とする場合に限ら
ず、例えば図8に示すように、太陽の位置を計測する太
陽位置計測装置14と、この太陽位置計測装置14から
の信号に基づいて各反射板4の傾斜角度を個別に制御す
べくそれぞれのモータ8を駆動制御する反射板傾動制御
装置15とを備え、太陽の位置の変化に追従して各反射
板4の傾斜角度を自動的に変えるようにしてもよい。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の競
技場の芝育成装置によれば、屋根庇等の影となるフィー
ルド面の芝への自然光の照射が可能となるので、屋根庇
の影となる部分の芝の育成を良好にすることができ、ひ
いてはフィールド全面の芝の育成を均一にすることがで
きる。第2の競技場の芝育成装置によれば、反射光の光
量、すなわち照射光量が増加するので、光量の調節がで
き、ひいては影となる部分の芝の育成を容易に行うこと
ができる。又、第3の競技場の芝育成装置によれば、太
陽の位置の変化に連動した各反射板の傾動が可能となる
ので、育成を効率よく、かつ自動的に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の競技場の芝育成装置の一実施例を示す
平面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図1の芝育成装置の要部の平面図である。
【図4】図1の芝育成装置の要部の背面図である。
【図5】図1の芝育成装置の要部の側面図である。
【図6】図1の芝育成装置の作用を示す説明図である。
【図7】本発明の競技場の芝育成装置の他の実施例を示
す断面図である。
【図8】本発明の競技場の芝育成装置の更に他の実施例
を示す平面図である。
【図9】従来の競技場の作用を示す断面図である。
【符号の説明】
1 屋根庇 2 フィールド 3 観客席 4 反射板 7 ピン 8 モータ 10 芝 11 軸 12 シリンダー 13 反射板 14 太陽位置計測装置 15 反射板傾動制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィールドを囲む観客席の上方に設置し
    た屋根庇における前端の上部及び/又は下部に水平な軸
    を中心として傾動可能に設けられ、自然光をフィールド
    面の芝に反射する多数の反射板を備えることを特徴とす
    る競技場の芝育成装置。
  2. 【請求項2】 前記観客席の最前部に水平な軸を中心と
    して傾動可能に設けられ、自然光をフィールド面の芝に
    反射する多数の反射板を備えることを特徴とする請求項
    1記載の競技場の芝育成装置。
  3. 【請求項3】 前記反射板の反射面が凸面、平面又は凹
    面であることを特徴とする請求項1又は2記載の競技場
    の芝育成装置。
  4. 【請求項4】 太陽の位置を計測する太陽位置計測装置
    と、この太陽位置計測装置からの信号に基づいて各反射
    板の傾斜角度を制御する反射板傾動制御装置とを備える
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の競技場の芝
    育成装置。
JP10489895A 1995-04-05 1995-04-05 競技場の芝育成装置 Pending JPH08277644A (ja)

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