JPH08276562A - オフ輪フレームの振動低減装置 - Google Patents
オフ輪フレームの振動低減装置Info
- Publication number
- JPH08276562A JPH08276562A JP7082698A JP8269895A JPH08276562A JP H08276562 A JPH08276562 A JP H08276562A JP 7082698 A JP7082698 A JP 7082698A JP 8269895 A JP8269895 A JP 8269895A JP H08276562 A JPH08276562 A JP H08276562A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- mass
- dynamic damper
- rotary press
- offset rotary
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量、低コストな適正諸元された振動低減装
置を提供すること。 【構成】 オフ輪フレーム6a,6bにダイナミックダ
ンパ1を取付けたオフ輪フレームの振動低減装置におい
て、前記ダイナミックダンパ1質量の前記オフ輪フレー
ム6a,6b振動質量に対する質量比μと前記ダイナミ
ックダンパ単体の減衰比ζ2 とが 【数1】 ここで0.5≦α≦0.55 0.4≦β≦0.45 となる諸元を有することを特徴とする。
置を提供すること。 【構成】 オフ輪フレーム6a,6bにダイナミックダ
ンパ1を取付けたオフ輪フレームの振動低減装置におい
て、前記ダイナミックダンパ1質量の前記オフ輪フレー
ム6a,6b振動質量に対する質量比μと前記ダイナミ
ックダンパ単体の減衰比ζ2 とが 【数1】 ここで0.5≦α≦0.55 0.4≦β≦0.45 となる諸元を有することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオフ輪フレームの振動低
減装置に関する。
減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オフ輪用フレームは、図6に示すように
印刷ユニットAと印刷ユニットBとが2段に積み重さな
った構造のもの(タワーユニット)があり、この場合フ
レームの高さは6m〜10m前後にまで及ぶ。またフレ
ームには往復ローラが軸方向に動く構造となっているた
め、この周期とフレームの固有振動との接近によるフレ
ーム振動増大の問題が顕在化してきている。
印刷ユニットAと印刷ユニットBとが2段に積み重さな
った構造のもの(タワーユニット)があり、この場合フ
レームの高さは6m〜10m前後にまで及ぶ。またフレ
ームには往復ローラが軸方向に動く構造となっているた
め、この周期とフレームの固有振動との接近によるフレ
ーム振動増大の問題が顕在化してきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本来の設計思考から言
うと、運転範囲における励振振動数がフレームの固有振
動数よりも低く、共振しないような状況で設計すること
が望ましい。しかし、現在では機能上の問題からフレー
ム高さの増大及びコストダウンによるフレーム肉厚の薄
肉化などの原因により、フレームの固有振動数が低下す
る傾向にある。したがって、加振源となる往復ローラ周
期との共振はもはや避けられない状況にある。
うと、運転範囲における励振振動数がフレームの固有振
動数よりも低く、共振しないような状況で設計すること
が望ましい。しかし、現在では機能上の問題からフレー
ム高さの増大及びコストダウンによるフレーム肉厚の薄
肉化などの原因により、フレームの固有振動数が低下す
る傾向にある。したがって、加振源となる往復ローラ周
期との共振はもはや避けられない状況にある。
【0004】そこで、本発明ではこの共振状態における
振動を抑止可能な軽量、低コストな適正諸元された振動
低減装置を提供することを目的とする。
振動を抑止可能な軽量、低コストな適正諸元された振動
低減装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成はオフ輪フレームにダイナミックダン
パを取付けたオフ輪フレームの振動低減装置において、
前記ダイナミックダンパ質量の前記オフ輪フレーム振動
質量に対する質量比μと前記ダイナミックダンパ単体の
減衰比ζ2 とが
めの本発明の構成はオフ輪フレームにダイナミックダン
パを取付けたオフ輪フレームの振動低減装置において、
前記ダイナミックダンパ質量の前記オフ輪フレーム振動
質量に対する質量比μと前記ダイナミックダンパ単体の
減衰比ζ2 とが
【0006】
【数2】
【0007】ここで0.5≦α≦0.55 0.4≦β≦0.45 となる諸元を有することを特徴とする。
【0008】
【作用】そして本発明は上記の手段によりマシンの運転
範囲が共振状態に入ったときフレームの振動が低減でき
る。
範囲が共振状態に入ったときフレームの振動が低減でき
る。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると図1は概略図、図2はその振動モデル図を示す。
1はダイナミックダンパを示し、該ダイナミックダンパ
1は重錘2とばね部材3と減衰部材4と重錘2を支持摺
動させる摺動部材5とから構成され、これをオフ輪フレ
ーム6a,6bの最上部を連結するステー7の上に設置
する。又オフ輪フレームはローラ上のインキを幅方向に
均一にするため往復ローラ8が軸方向に搖動し、その反
転力によりオフ輪フレーム6a,6bが励振される。そ
の際往復ローラ8の搖動振動数とオフ輪フレーム6a,
6bのロール幅方向の固有振動数が接近するとフレーム
のこの方向の振動が増大する。
すると図1は概略図、図2はその振動モデル図を示す。
1はダイナミックダンパを示し、該ダイナミックダンパ
1は重錘2とばね部材3と減衰部材4と重錘2を支持摺
動させる摺動部材5とから構成され、これをオフ輪フレ
ーム6a,6bの最上部を連結するステー7の上に設置
する。又オフ輪フレームはローラ上のインキを幅方向に
均一にするため往復ローラ8が軸方向に搖動し、その反
転力によりオフ輪フレーム6a,6bが励振される。そ
の際往復ローラ8の搖動振動数とオフ輪フレーム6a,
6bのロール幅方向の固有振動数が接近するとフレーム
のこの方向の振動が増大する。
【0010】ダイナミックダンパ1の諸元として重錘2
の質量をm1 、ばね部材3のばね定数をk2 、減衰部材
4の減衰係数をC2 とすると減衰比ζ2 は
の質量をm1 、ばね部材3のばね定数をk2 、減衰部材
4の減衰係数をC2 とすると減衰比ζ2 は
【0011】
【数3】
【0012】となり図2の振動モデルにおいて主振動系
の減衰比ζ1 =0.05とし、副振動系の減衰比ζ2 及
び質量比μ(=副振動系の質量m2 /主振動系の質量m
1 )を変化させた場合の共振倍率(=共振時の最大変位
振幅/静的変位振幅)はシミュレーションにより図3の
ようになる。図3では横軸に質量比μを縦軸に副振動系
の減衰比ζ2 をとっている。さらに図中の○印の大きさ
と数値が各条件での共振倍率を表わしている。同図から
共振倍率の低減に関し、質量比μと副振動系の減衰比ζ
2 の組合せた適正値が存在することがわかる。
の減衰比ζ1 =0.05とし、副振動系の減衰比ζ2 及
び質量比μ(=副振動系の質量m2 /主振動系の質量m
1 )を変化させた場合の共振倍率(=共振時の最大変位
振幅/静的変位振幅)はシミュレーションにより図3の
ようになる。図3では横軸に質量比μを縦軸に副振動系
の減衰比ζ2 をとっている。さらに図中の○印の大きさ
と数値が各条件での共振倍率を表わしている。同図から
共振倍率の低減に関し、質量比μと副振動系の減衰比ζ
2 の組合せた適正値が存在することがわかる。
【0013】2ケースの場合につき共振倍率を最小にす
る最適条件を求めたものを図4に示す。同図は質量比μ
とダイナミックダンパ(副振動系)の減衰比ζ2 との関
係を示している。同図から最適条件のμとζ2 は両対数
グラフ上でほぼ一直線上にのる。したがって最適な質量
比μと減衰比ζ2 の組合せを求めるためには次式を用い
ればよいことになる。
る最適条件を求めたものを図4に示す。同図は質量比μ
とダイナミックダンパ(副振動系)の減衰比ζ2 との関
係を示している。同図から最適条件のμとζ2 は両対数
グラフ上でほぼ一直線上にのる。したがって最適な質量
比μと減衰比ζ2 の組合せを求めるためには次式を用い
ればよいことになる。
【0014】
【数4】
【0015】ここで0.5≦α≦0.55 0.4≦β≦0.45 式(1)の諸元を満足するダイナミックダンパ1を取付
けた場合、オフ輪フレームの振動低減状態をシミュレー
ションを図5に示す。ここで横軸は励振振動数f/フレ
ームの固有振動数f1 をとり、縦軸に共振倍率をとって
いる。また同図の条件としてはフレームの減衰比ζ1 =
0.05、フレームの有効質量とダイナミックダンパの
質量比μ=0.06、ダイナミックダンパの減衰比ζ2
=0.15とした。同図からダイナミックダンパ1を
(1)式に基づき構成すると質量比μ6%でもオフ輪フ
レーム6a,6bの振動を半減できることがわかる。
けた場合、オフ輪フレームの振動低減状態をシミュレー
ションを図5に示す。ここで横軸は励振振動数f/フレ
ームの固有振動数f1 をとり、縦軸に共振倍率をとって
いる。また同図の条件としてはフレームの減衰比ζ1 =
0.05、フレームの有効質量とダイナミックダンパの
質量比μ=0.06、ダイナミックダンパの減衰比ζ2
=0.15とした。同図からダイナミックダンパ1を
(1)式に基づき構成すると質量比μ6%でもオフ輪フ
レーム6a,6bの振動を半減できることがわかる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるときは
オフ輪フレームに取付けたダイナミックダンパの質量の
前記オフ輪フレーム振動質量に対する質量比μとダイナ
ミックダンパ単体の減衰比ζ2 とが
オフ輪フレームに取付けたダイナミックダンパの質量の
前記オフ輪フレーム振動質量に対する質量比μとダイナ
ミックダンパ単体の減衰比ζ2 とが
【0017】
【数5】
【0018】ここで0.5≦α≦0.55、0.4≦α
≦0.45となる諸元を有するものであるから質量比μ
6%でもオフ輪フレームの振動を半減することができ、
フレームの振動が抑止できマシンの運転範囲の拡大、高
速化が可能となる効果を有する。
≦0.45となる諸元を有するものであるから質量比μ
6%でもオフ輪フレームの振動を半減することができ、
フレームの振動が抑止できマシンの運転範囲の拡大、高
速化が可能となる効果を有する。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1に示す振動系の振動モデル図である。
【図3】質量比μと減衰比ζ2 に対するオフ輪フレーム
振動倍率のシミュレーション図である。
振動倍率のシミュレーション図である。
【図4】質量比μと減衰係数比ζ2 の組合せの適正条件
を示す図である。
を示す図である。
【図5】振動低減装置のオフ輪フレームの振動低減効果
を示すシミュレーション図である。
を示すシミュレーション図である。
【図6】オフ輪フレームを示す構造図である。
1 ダイナミックダンパ 2 重錘 3 ばね部材 4 減衰部材 6a,6b オフ輪フレーム 8 往復ローラ
Claims (1)
- 【請求項1】 オフ輪フレームにダイナミックダンパを
取付けたオフ輪フレームの振動低減装置において、前記
ダイナミックダンパ質量の前記オフ輪フレーム振動質量
に対する質量比μと、前記ダイナミックダンパ単体の減
衰比ζ2 とが 【数1】 ここで0.5≦α≦0.55 0.4≦β≦0.45 となる諸元を有することを特徴とするオフ輪フレームの
振動低減装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7082698A JPH08276562A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | オフ輪フレームの振動低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7082698A JPH08276562A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | オフ輪フレームの振動低減装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08276562A true JPH08276562A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=13781636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7082698A Withdrawn JPH08276562A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | オフ輪フレームの振動低減装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08276562A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1108535A2 (de) * | 1999-12-15 | 2001-06-20 | Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft | Verfahren und Vorrichtung zur Kompensation seitlicher Rahmenvibrationen in Druckwerken von Rotationsdruckmaschinen |
US6526888B2 (en) | 2000-12-01 | 2003-03-04 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Reduced vibration printing press and method |
-
1995
- 1995-04-07 JP JP7082698A patent/JPH08276562A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1108535A2 (de) * | 1999-12-15 | 2001-06-20 | Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft | Verfahren und Vorrichtung zur Kompensation seitlicher Rahmenvibrationen in Druckwerken von Rotationsdruckmaschinen |
US6354211B1 (en) | 1999-12-15 | 2002-03-12 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Method and apparatus for absorbing lateral sideframe vibration in printing units |
EP1108535A3 (de) * | 1999-12-15 | 2002-05-15 | Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft | Verfahren und Vorrichtung zur Kompensation seitlicher Rahmenvibrationen in Druckwerken von Rotationsdruckmaschinen |
US6526888B2 (en) | 2000-12-01 | 2003-03-04 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Reduced vibration printing press and method |
US6615726B2 (en) | 2000-12-01 | 2003-09-09 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Reduced vibration printing press and method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020702 |