JPH0827587A - 電極の洗浄方法 - Google Patents

電極の洗浄方法

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JPH0827587A
JPH0827587A JP16234994A JP16234994A JPH0827587A JP H0827587 A JPH0827587 A JP H0827587A JP 16234994 A JP16234994 A JP 16234994A JP 16234994 A JP16234994 A JP 16234994A JP H0827587 A JPH0827587 A JP H0827587A
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JP
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water
cathode
calcium
electrode
acid
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JP16234994A
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Toshikatsu Uematsu
敏勝 植松
Masakatsu Asano
正勝 浅野
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Furukawa Co Ltd
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Furukawa Co Ltd
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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気分解によって脱酸素水を製造する際に、
陰極表面上に析出したカルシウム分を、簡便に且つ短時
間で除去する。 【構成】 陽イオン交換膜1を挟んで一側にグリッド状
のチタン板からなる陽極2を、他側に複数のグリッド状
ステンレス板からなる陰極3を配置し、加圧一体化した
水電気分解用の電極20の陰極3上に供給水中のカルシ
ウム分が析出すると、超音波発振器9とホーン28で接
続された超音波振動子8から超音波を陰極3に向かって
照射し、真空キャビテーションの存在下で有機酸を用い
て溶解し除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中の溶存酸素量を低
下させた脱酸素水を電気分解によって製造する際、水に
溶解していたカルシウム分が陰極表面上に析出して、電
極間の電気抵抗あるいは陰極内の水の流動抵抗が上昇し
て運転が不能になる前に、簡便に且つ短時間で析出カル
シウム分を溶解し除去する電極の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水中の溶存酸素量を低下させた脱酸素水
は、配管材である鉄の腐食に起因する赤水を防止するこ
とができるので、古いビルの飲料水の配管や工業用の冷
却水配管の保守ばかりでなく、保健衛生上からも強く要
望されていた。脱酸素水は、水道水、工業用水、あるい
は井戸水に比べて酸化力が低いため、化学工業用のプロ
セス水、染色工業用水、食品工業用水、ボイラーの補給
用水、更には半導体工業での洗浄水に使用されている。
【0003】脱酸素水の製造方法としては、加熱脱気
法、真空脱気法、中空透過膜法、脱酸素剤添加法、水素
−触媒法、窒素あるいは水素ガス曝気法、電気分解法等
がある。電気分解法と比較すると、他の方法は多エネル
ギー消費であったり、効果が疑問であったり、多大の設
備が必要であったり、安全上問題があったり、あるいは
取扱いが複雑であるという欠点があるため、脱酸素水の
製造には、電気分解法が広く用いられている。
【0004】ところが、電気分解で脱酸素水を製造する
と、必然的に陰極表面付近でpHの上昇が起こるため、
水に溶解しているカルシウム分が陰極表面上に析出し
て、電極間の電気抵抗あるいは陰極内の流動抵抗が上昇
して最終的には運転が不能になる。そこで、運転不能を
回避し円滑な連続運転を可能にするため、従来、次の如
き方法が行われている。 (A)抵抗が高くなったら、電極を有姿のままで、ある
いは分解して、鉱酸、特に塩酸で析出カルシウム分を塩
化カルシウムとして溶解し除去する。 (B)周期的に、あるいは電流または電圧から電気抵抗
値を検出して設定抵抗値になったら、陰陽極の極性変換
を行い、陽極で生成する酸性水で析出したカルシウム分
を溶解し除去する。 (C)陰極に給水する前に水に微弱な電流を流す電子場
処理を行い、カルシウム分を分散させて陰極面上に付着
し難くする。 (D)水中のカルシウム分をイオン交換樹脂等で除去し
てから陰極に供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】(A)の塩酸で析出カ
ルシウム分を塩化カルシウムとして溶解し除去する方法
では、カルシウム分と塩酸で生成する塩化カルシウムの
水にたいする溶解度が高く、カルシウム分の溶解・除去
の観点からは好ましい。しかし、溶解・除去の完全を期
すには、処理水のpH値をできるだけ低く、即ち塩酸の
含有量をできるだけ高くすることが要求される。その結
果、処理水をそのまま系外に放流することは許されな
い。そのまま外部へ放流可能な中性に近いpH値にする
と、処理時間が延伸して実用的でない。
【0006】他の鉱酸である硫酸は、カルシウム分との
反応で生成する石膏の水に対する溶解度が低いため好ま
しくない。燐酸とカルシウム分との反応で生成する燐酸
カルシウムの水に対する溶解度は石膏よりさらに低いた
め燐酸も好ましくない。硝酸カルシウムは溶解度が高い
が、燐酸と共に排水中の窒素リン規制からできるだけ避
けた方がよい。
【0007】(B)の極性変換法は、薬品を使用しない
という点では好ましい。しかし、脱酸素水をなるべく多
く採取するために長期間使用し、抵抗値が高くなってか
ら極性変換すると、変換当初には電流が殆ど流れないの
で、処理時間が非常に長くなり、処理時間を短縮するた
め電圧を上昇させると陽イオン交換膜や陰陽極材を損傷
させるので好ましくない。また、陰極では水素ガスが大
量に発生し、その処理も必要になる。反対に抵抗が低い
にもかかわらず早期に極性の変換を行うことは、極性変
換による析出カルシウム分の溶解・除去に多くの時間を
割く必要があるので、機器の実質的な稼働率の悪化を招
来し、単位時間当たりの能力の大きい機器の設置を義務
づけることになる。陽極水のpHの低下は、水の電気分
解で生成する水素イオンに起因している。析出カルシウ
ム分の溶解・除去の速度は、水素イオンと析出カルシウ
ム中の炭酸根の反応によって生成する炭酸水素イオンの
解離速度、即ち炭酸水素イオンの解離によって生成する
炭酸イオンの解離速度、さらには炭酸イオンの解離によ
って生成した炭酸ガスの水からの脱ガス速度に依存す
る。しかし、炭酸ガス、炭酸水素イオンと炭酸イオン間
の平衡は、系の炭酸ガスの分圧、アルカリ度とpH値で
決定されるが、カルシウム分の溶解を律速する炭酸イオ
ンへの解離度は極めて低いという欠点がある。さらに、
両極の材質を高電圧と陰陽極の両方に耐え得るよう高級
化する必要がある。
【0008】長期間かかって僅かづつ析出したカルシウ
ム分は、緻密な組織になっているので、上記(A)、
(B)の方法は、何れも析出カルシウム分の溶解・除去
処理に長時間を必要とする。(C)の電子場処理は、水
の電気分解電圧以下の直流電圧を印加し、水中の溶存酸
素を還元して水酸イオンを発生させて、水中のカルシウ
ムイオンを径の小さい結晶として水中に分散、懸濁させ
ることにより陰極表面への付着を抑制あるいは遅延する
方法である。この方法は、前記の如く抑制あるいは遅延
であって、ある時間を経過すれば陰極表面へのカルシウ
ム分の析出により極間の電気抵抗が高くなり運転不能に
陥る。つまり、陰極のカルシウム分の溶解・除去操作の
頻度の問題であり、上記(A)(B)の方法による処理
を行えば、同様の問題が生ずることになる。
【0009】(D)の水中の硬度成分、カルシウム分や
マグネシウム分をイオン交換樹脂等で除去してから陰極
に供給する方法は、本質的な問題解決方法である。しか
し、その運転コストが極めて大であるばかりでなく脱酸
素水製造装置本体より大きい機器を付加する必要があ
る。さらに、相応の時間を要するイオン交換樹脂の再生
の頻度が、陰極のカルシウム分の溶解・除去操作の回数
を上回るという欠点がある。
【0010】本発明は、電気分解によって脱酸素水を製
造する際における上記課題を解決するものであって、陰
極表面上に析出したカルシウム分を、簡便に且つ短時間
で溶解し除去することのできる電極の洗浄方法を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気分解で脱
酸素水を製造する際に、陽イオン交換膜を挟んで一側に
グリッド状のチタン板からなる陽極を、他側に複数のグ
リッド状ステンレス板からなる陰極を配置し、加圧一体
化した水電気分解用の電極において、陰極上に析出する
供給水中のカルシウム分を真空キャビテーションの存在
下で有機酸を用いて溶解し除去することにより上記課題
を解決している。
【0012】鉱酸の弊害を回避する酸として、本発明で
は食品用にも大量に消費されている有機酸を用いてい
る。ここで使用する有機酸としては、ギ酸、酢酸、ピロ
ピオン酸、酪酸、吉草酸などのモノカルボン酸、あるい
は酒石酸、クエン酸などのジカルボン酸があるが、価格
などを含む入手の難易度、環境あるいは作業上の無害
性、カルシウムとの化合物の溶解度と安全性等を考慮し
て選択されなければならない。最適な有機酸は酢酸であ
る。酢酸は、4から5%の溶液にして食用の酢として大
量に消費されていることから安全性には問題がない。酢
酸カルシウムの水に対する溶解度は36g/100gと
高く好ましい。
【0013】析出したカルシウム分を真空キャビテーシ
ョンの存在下で洗浄除去するときの酢酸の濃度は5%以
下、経済性、反応性の観点から2から3%が好ましい。
2から3%と比較的高濃度の酢酸液でも、酢酸の解離度
が104 オーダーと塩酸より低いのでpH値は高く、そ
のまま放流することが可能である。塩酸と酢酸のカルシ
ウムに対する反応性を比較すると、塩酸が強酸で酢酸が
弱酸であり、また反応で生成する生成物の水に対する溶
解度が高いことから塩酸の方が優れている。
【0014】しかし、脱酸素水製造用の電極の構造は、
溶存酸素とプロトンとの接触効率、電極内の流動抵抗及
び電気抵抗を下げるために陽イオン交換膜と陰極材との
密着性を勘案して多層の複雑な構造になっている。その
ために、酸のカルシウムに対する反応性の遅速よりも、
いかにして多層の複雑な構造物に酸を行き届かせるかが
肝要である。また、上記の如く非常に緩慢にカルシウム
が析出することから緻密な組織になるカルシウム分に、
いかにして多数の亀裂や捲れを生じさせ、表面積を大き
くして反応を促進するかが重要である。
【0015】これは、真空キャビテーションの導入によ
り達成することができる。真空キャビテーションは、超
音波により発生させることができる。この時に使用する
超音波の周波数は、15から25kHzが1音波当たり
のエネルギーが大きいこと及び音波の指向性から適して
いる。15kHz以下の周波数では超音波としての特性
が出ず、25kHz以上では1音波当たりのエネルギー
が小さく、且つ音波の直線指向性が強くなって好ましく
ない。音波の直線指向性が低いと、多層の複雑な構造で
も音波は回折で回り込むことが可能になり、有機酸を隅
々まで到達させることができる。さらに、超音波による
マイクロ攪拌により、有機酸あるいは反応生成物の拡散
を速めることも期待できる。
【0016】脱酸素水製造用の電極の構造は、上記の要
因により決定される。上記の要因を満足する構造とし
て、グリッド板を複数枚少なくとも3枚以上積層し、陽
イオン交換樹脂に接するグリッド板のグリッドは細か
く、次いでスペーサーとしての役目も持たせるため外側
のグリッド板は順次グリッドを粗くして電気抵抗と水の
流動抵抗の低下を同時に満足させている。陽イオン交換
樹脂上に微細孔が無数に近い程存在する白金メッキを施
すと、電気抵抗の低下をより確実に行うことができる。
陽イオン交換膜と陰極材との良好な密着性は、親板間で
加圧することで達成されるが、陽イオン交換膜とグリッ
ド板を圧着するのに先立ち陽イオン交換膜とと同質の溶
液やペーストを接触面に塗布すると一層の密着が得られ
る。
【0017】
【作用】電気分解によって脱酸素水を製造する際には、
水道水が陰極へ送られ、直流電圧が印加された陰極で溶
存酸素が除去される。このとき陰極表面上にカルシウム
分が析出し電極間の電気抵抗が増加する。そこで、酢酸
を陰極へ送ると同時に、超音波により真空キャビテーシ
ョンを発生させる。すると、カルシウム分は、短時間で
溶解して除去され、電極間の電気抵抗は低下する。
【0018】
【実施例】図1は本発明の電極の洗浄方法を用いる水電
気分解用の装置の構成の一例を示すブロック図である。
この装置では、陽イオン交換膜1を挟んで一側にグリッ
ド状のチタン板からなる陽極2を、他側に複数のグリッ
ド状ステンレス板からなる陰極3を配置し、加圧一体化
した水電気分解用の電極20が、ケーシング21内に設
けられている。この陽極2と陰極3とは、直流電源Eに
接続されている。
【0019】ケーシング21の陽極室22下部には陽極
水入口23、陽極室22上部には陽極水出口24、ケー
シング21の陰極室4下部には陰極水入口25、陰極室
4上部には陰極水出口26を備えている。陽極水入口2
3は交換水ポンプ14の吐出側と接続されており、交換
水ポンプ14の吸込側はイオン交換水タンク7と接続さ
れているので、交換水ポンプ14を運転することにより
イオン交換水が陽極室22に圧入される。陽極水出口2
4はイオン交換水タンク7に接続されており、イオン交
換水がイオン交換水タンク7に還流するので、イオン交
換水は循環使用される。イオン交換水タンク7は上部が
開放されており、陽極で生成する酸素が大気中に放出さ
れる。
【0020】陰極水入口25は供給ポンプ13の吐出側
と接続されており、供給ポンプ13の吸込側はバルブ1
6を介して水タンク5と接続され、バルブ17を介して
酢酸タンク6と接続されている。水タンク5は予備処理
塔10、11を介して水道(図示略)に接続されてい
る。陰極水出口26はバルブ19を介して加圧ポンプ1
5の吸込側と接続されており、加圧ポンプ15の吐出側
が水素吸蔵触媒塔12に接続されている。また、陰極水
出口26からは加圧ポンプ15の吸込側への管路の途中
から分岐してバルブ18を備えた排水路27が設けられ
ている。
【0021】陰極室4内には超音波振動子8が設置され
ており、この超音波振動子8はケーシング21外に設置
された超音波発振器9とホーン28で接続されている。
水道水は、数ppm以下の微量含有されており、次工程
以下の装置を損傷させ、あるいは能力の大幅な減退を招
来する不純物が、供給に先立って予備処理塔10、11
で除去される。予備処理塔10、11で処理された水道
水は、一旦水タンク5に入る。
【0022】バルブ16を開いて供給ポンプ13を運転
すると、水タンク5の水道水は陰極室4へ圧送され、直
流電圧が印加された陰極3で溶存酸素の一部が除去さ
れ、陰極で発生した水素を同伴した水は、バルブ19を
開き加圧ポンプ15を駆動することにより、水素吸蔵触
媒塔12の効率を高めるように再度加圧されて水素吸蔵
触媒塔12入る。水素吸蔵触媒塔12では、同伴してい
る水素を吸蔵及び脱着する触媒と残留溶存酸素の接触で
溶存酸素が還元、除去される。
【0023】(実施例1)水道水から溶存酸素が0.5
ppm以下の脱酸素水を製造するため、図1に示す水電
気分解用の装置を組立て、面積100cm2 の電極20
をケーシング21内に設けた。定電流10Aが流れるよ
うに制御された陰極室4に250l/hの流量で水道水
を連続的に供給した。供給水道水の温度範囲は18から
22度、溶存酸素は7.3から8.5ppmで、全硬度
は70から100であり、カルシウムの含有量は50か
ら65ppmであった。陽極室22には電気伝導度0.
2μS/cmのイオン交換水を2l/hの流量で供給し
た。
【0024】陰極室4で溶存酸素が部分除去され、水素
吸蔵触媒塔12に0.42MPaで圧送、処理された水
道水の溶存酸素の値は、0.02から0.05ppmの
範囲であった。しかし、水道水の供給を開始してから1
3日後には電圧が当初の3.9Vから10Vに上昇し、
明らかに電極間の電気抵抗が高くなって効率が低下し
た。
【0025】そこで、バルブ16を閉めてバルブ17を
開き、バルブ19を閉めてバルブ18を開いた後、供給
ポンプ13を運転して酢酸タンク6から3.5%の酢酸
を10l/hの流量で30分間陰極室4に送液した。こ
の間電極20には電圧を加えなかった。次いで、バルブ
17を閉じ、バルブ16を開いて水道水を250l/h
の流量で送るのを再開してから10Aの定電流を流し、
バルブ18から排出される水のpHを測定し、pH値が
7.5以上になった時点で電圧を測定した結果、電圧は
4.1Vであった。
【0026】(実施例2)実施例1の洗浄処理を行って
6日後に極間電圧が10Vに上昇した。そこで、陰極室
4に酢酸溶液を送液し、実施例1と同様の処理を行うと
同時に、超音波発振器9とホーン28で接続された超音
波振動子8から20kHzの超音波を陰極3に向かって
30分間照射した結果、電圧は3.9Vであった。
【0027】(実施例3)実施例2の電極の洗浄処理を
行って13日後、極間電圧が10Vに上昇した。そこ
で、陰極室4に3%の酢酸を30l/hの流量で送液
し、その他は実施例1と同様に処理を行うと同時に、超
音波発振器9とホーン28で接続された超音波振動子8
から20kHzの超音波を陰極3に向かって15分間照
射した結果、電圧は4.0Vであった。
【0028】(実施例4)実施例3の電極の洗浄処理を
行って8日後、極間電圧が5.9Vに上昇した。そこ
で、陰極室4に酢酸溶液を送液して実施例3と同様の処
理を行うと同時に、超音波発振器9とホーン28で接続
された超音波振動子8から30kHzの超音波を陰極3
に向かって15分間照射した結果、電圧は4.1Vであ
った。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電極の洗
浄方法によれば、赤水の防止、化学工業用のプロセス
水、半導体工業での洗浄水等に使用されている脱酸素水
を電気分解によって製造する装置において、陰極表面上
に析出したカルシウム分を、電極間の電気抵抗あるいは
陰極内の水の流動抵抗が上昇して運転が不能になる前
に、簡便に且つ短時間で溶解し除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電極の洗浄方法を用いる水電気分解用
の装置の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 陽イオン交換膜 2 陽極 3 陰極 4 陰極室 5 水タンク 6 酢酸タンク 7 イオン交換水タンク 8 超音波振動子 9 超音波発振器 13 供給ポンプ 14 交換水ポンプ 15 加圧ポンプ 20 電極 21 ケーシング 22 陽極室 E 直流電源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽イオン交換膜を挟んで一側にグリッド
    状のチタン板からなる陽極を、他側に複数のグリッド状
    ステンレス板からなる陰極を配置し、加圧一体化した水
    電気分解用の電極において、陰極上に析出する供給水中
    のカルシウム分を真空キャビテーションの存在下で有機
    酸を用いて溶解し除去する電極の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 有機酸が酢酸であることを特徴とする請
    求項1記載の電極の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 真空キャビテーションを15から25k
    Hzの範囲の超音波で発生させることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の電極の洗浄方法。
JP16234994A 1994-07-14 1994-07-14 電極の洗浄方法 Withdrawn JPH0827587A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100355311B1 (ko) * 2000-09-04 2002-10-11 더블유에스이 주식회사 전기분해 반응에 의한 가스 발생장치
CN103094041A (zh) * 2011-10-31 2013-05-08 朗姆研究公司 用于网状电极的混合酸清洁的方法
CN114275858A (zh) * 2022-01-27 2022-04-05 中国华能集团清洁能源技术研究院有限公司 一种推流式电解除垢系统及方法

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